JP2009144939A - マルチ空気調和システム - Google Patents

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Takahiro Kato
隆博 加藤
Masasato Chiga
匡悟 千賀
Hiroshi Akatsuka
啓 赤塚
Masaru Watanabe
賢 渡邉
Atsushi Shiotani
篤 塩谷
Tomohiro Sakaguchi
知宏 阪口
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Abstract

【課題】 不暖房を回避すると同時に、室内機の運転制限を各室内機からの暖房要求度を加味しながらきめ細かく制御し、快適な暖房を実現することができるマルチ空気調和システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 室外機2に対して複数台の室内機7A,7Bが並列に接続されるとともに、複数台の室内機7A,7Bの合計容量が室外機1の容量よりも大きくされているマルチ空気調和システム1において、暖房時、同時にサーモオンされる室内機7A,7Bの運転容量割合を制限し、室内機要求周波数割合が小さい室内機7A,7Bから順に強制的にサーモオフ状態とする室内機運転容量制限部41を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、少なくとも1台の室外機に対して、複数台の室内機が並列に接続されて構成されるマルチ空気調和システムに関するものである。
空気調和システムでは、室外機の容量に対して室内機の容量がほぼ等しく設定されるのが一般的である。このことは、室内機が複数台並列に接続されるマルチ空気調和システムについても同様である。しかるに、ビル等の空調に適用されるマルチ空気調和システムにおいては、複数台並列に接続された室内機が同時に全台運転されることが殆んどないことを見越し、余計な設備費用を削減するために、当初より複数台の室内機の合計容量が室外機の容量よりも大きくなるように室内機を接続することが許容されている。このようなマルチ空気調和システムは既に実用に供されており、昨今ではその接続容量の許容拡大が求められるという状況にある。
こうした中にあって、複数台の室内機の合計容量が室外機の容量よりも大きくされているマルチ空気調和システムを支障なく運転するために、運転時には複数の室内機の中のいずれかを選択し、その選択された室内機以外の電子膨張弁を閉側に制御して運転する制御装置を設け、複数台の室内機のうちの1台を選んで運転する個別運転や、すべての室内機を所定時間間隔で順次切り換えながら同時に運転するローテーション運転ができるようにしたマルチ空気調和システムが提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−13784号公報
さて、複数台の室内機の合計容量が室外機の容量よりも大きくされているマルチ空気調和システムでは、特に暖房の場合、接続されている複数台の室内機の総合暖房能力が確保されていても、吹き出し温度が低くなることによって不暖房となる可能性があり、このようなクレームが生じないようする必要がある。かかる問題は、例えば特許文献1に示されるように、複数台の室内機を所定時間間隔で順次ローテーション運転するようにし、室内機が同時に運転される台数を制限することによって解消することが可能である。
しかしながら、上記のように、複数台の室内機を単に所定時間間隔で順次切り換えながらローテーション運転する方法では、各室内機毎の暖房負荷の大小とは無関係に、一律に所定時間間隔で各室内機がサーモオン運転されることになるため、必ずしも暖房要求度を加味した運転がなされるわけではなく、快適性の低下は避けられない。このため、室内機が同時運転される台数を制限するに当っては、暖房要求度を加味したきめ細かな運転制限の仕方が求められる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数台の室内機の合計容量が室外機の容量よりも大きくされたマルチ空気調和システムにおいて、不暖房を回避すると同時に、室内機の運転制限を各室内機からの暖房要求度を加味しながらきめ細かく制御し、快適な暖房を実現することができるマルチ空気調和システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のマルチ空気調和システムは、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるマルチ空気調和システムは、室外機に対して複数台の室内機が並列に接続されるとともに、前記複数台の室内機の合計容量が前記室外機の容量よりも大きくされているマルチ空気調和システムにおいて、暖房時、同時にサーモオンされる前記室内機の運転容量割合を制限し、室内機要求周波数割合が小さい前記室内機から順に強制的にサーモオフ状態とする室内機運転容量制限部を設けたことを特徴とする。
マルチ空気調和システムでは、並列に接続されている複数台の室内機が同時に全台運転されることが殆んどないことを見越し、複数台の室内機の合計容量が室外機の容量よりも大きくなるように室内機を接続することがある。このようなマルチ空気調和システムの場合に、暖房時、接続されている室内機の総合暖房能力が確保されていても、吹き出し温度が体温より低くなることによって不暖房となる可能性が生じ得る。
本発明では、暖房時、同時にサーモオンされる室内機の運転容量割合を制限し、室内機要求周波数割合(要求周波数/最大要求周波数)が小さい室内機から順に強制的にサーモオフ状態として暖房吹き出し温度を所定温度以上に保つ室内機運転容量制限部を設けているため、暖房時、室内機要求周波数割合の小さい室内機から順に強制的にサーモオフ状態とし、室内機の運転容量割合(同時運転台数)を制限することができる。これにより、室内機要求周波数割合が大きく暖房要求度の高い室内機を選択し、これら室内機の暖房吹き出し温度を所定温度以上に維持することができる。従って、不暖房を回避することができるとともに、サーモオンされる室内機の台数制限を各室内機からの暖房要求度を加味しながらきめ細かく制御し、快適な暖房を実現することができる。
また、本発明のマルチ空気調和システムは、上記のマルチ空気調和システムにおいて、前記室内機運転容量制限部は、前記室内機の運転容量割合を設定する容量割合設定部を有することを特徴とする。
本発明によれば、室内機運転容量制限部が、室内機の運転容量割合を設定する容量割合設定部を有しているため、室外機の最大能力を超えない範囲で室内機の運転容量割合を適宜設定することができる。これによって、各室内機の使用状況に応じた最適な運転容量割合を設定することができる。また、運転容量割合を低めに設定することによって、マルチ空気調和システムを省エネルギー運転することが可能となる。
また、本発明のマルチ空気調和システムは、上述のいずれかのマルチ空気調和システムにおいて、前記室内機運転容量制限部は、特定の前記室内機を運転容量割合の設定対象から除外する設定除外部を有することを特徴とする。
本発明によれば、室内機運転容量制限部が、特定の室内機を運転容量割合の設定対象から除外する設定除外部を有しているため、ユーザーの設定により特定の部屋等に設置される室内機を指定して運転容量割合の設定対象から除外することができる。これにより、特定の室内機について、常に他の室内機に優先してサーモオンし、優先的に暖房運転されるようにすることができる。
また、本発明のマルチ空気調和システムは、上述のいずれかのマルチ空気調和システムにおいて、前記室内機運転容量制限部は、所定時間後に強制的にサーモオフ状態とされた前記室内機の運転制限を解除し、解除後所定時間は優先的に運転制限の対象から除外する構成とされていることを特徴とする。
本発明によれば、室内機運転容量制限部が、所定時間後に強制的にサーモオフ状態とされた室内機の運転制限を解除し、解除後所定時間は優先的に運転制限の対象から除外する構成とされているため、特定の室内機がサーモオンされずに常に不暖房状態となる事態を回避することができる。これにより、各室内機について暖房要求度に応じた暖房運転を確保することができる。
また、本発明のマルチ空気調和システムは、上記のマルチ空気調和システムにおいて、前記室内機運転容量制限部は、設定された時間継続して運転制限され、強制的にサーモオフ状態とされる前記室内機が存在した場合、前記運転容量割合を上昇または当該室内機を優先的にサーモオンする構成とされていることを特徴とする。
本発明によれば、室内機運転容量制限部が、設定された時間継続して運転制限され、強制的にサーモオフ状態とされる室内機が存在した場合、運転容量割合を上昇または当該室内機を優先的にサーモオンする構成とされているため、室内機要求周波数割合が常に小さいことにより、何時までもサーモオンされない室内機が出現する事態を確実に回避することができる。これによって、暖房要求度の低い室内機についてもそれに応じた最小限の暖房運転を確保することができる。
本発明によると、暖房時、要求周波数割合の小さい室内機から順に強制的にサーモオフ状態とすることにより室内機の同時運転台数を制限し、室内機要求周波数割合が大きく暖房要求度の高い室内機を選択して、これら室内機の暖房吹き出し温度を所定温度以上に維持することができるため、不暖房を回避することができるとともに、サーモオンされる室内機の台数制限を各室内機からの暖房要求度を加味しながらきめ細かく制御し、快適な暖房を実現することができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
図1には、本実施形態に係るマルチ空気調和システム1の冷媒サイクル図が示されている。マルチ空気調和システム1は、1台の室外機2と、この室外機2から導出されるガス側配管4および液側配管5と、このガス側配管4および液側配管5間に分岐器6を介して並列に接続される複数台の室内機7A,7Bとから構成されている。
室外機2は、冷媒を圧縮するインバータ駆動の圧縮機21と、冷媒ガス中から潤滑油を分離する油分離器22と、冷媒の循環方向を切り換える四方切換弁23と、冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器24と、室外熱交換器24と一体的に構成される過冷却コイル25と、暖房用の室外電動膨張弁(EEVH)26と、液冷媒を貯留するレシーバ27と、液冷媒に過冷却を与える過冷却熱交換器28と、過冷却熱交換器28に分流される冷媒量を制御する過冷却電動膨張弁(EEVSC)29と、圧縮機21に吸入される冷媒ガス中から液分を分離し、液冷媒を貯留する小容量のアキュームレータ30と、ガス側操作弁31と、液側操作弁32と、を備え、これらが公知の如く吐出配管33A、ガス配管33B、液配管33C、ガス配管33D、吸入配管33E、および過冷却用の分岐配管33F等の冷媒配管を介して接続され、室外側冷媒回路34を構成している。また、室外機2には、室外熱交換器24に外気を送風する室外ファン35が設けられる。
ガス側配管4および液側配管5は、室外機2のガス側操作弁31および液側操作弁32に接続される冷媒配管であり、現場での据え付け施工時に、室外機2とそれに接続される室内機7A,7Bとの間の距離に応じてその長さが適宜決定される。ガス側配管4および液側配管5の途中には、適宜数の分岐器6が設けられ、この分岐器6を介してそれぞれ適宜台数の室内機7A,7Bが接続される。これによって、密閉された1系統の冷凍サイクル3が構成される。室内機7A,7Bは、冷媒と室内空気とを熱交換させて室内の空調に供する室内熱交換器71と、冷房用の室内電動膨張弁(EEVC)72と、室内熱交換器71を通して室内空気を循環させる室内ファン73と、を備えており、室内側の分岐ガス配管4Aおよび分岐液配管5Aを介して分岐器6に接続される。
上記のマルチ空気調和システム1において、冷房運転は、以下により行われる。
圧縮機21により圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、吐出配管33Aに吐出され、油分離器22で冷媒中に含まれる潤滑油が分離された後、四方切換弁23によりガス配管33B側に循環され、室外熱交換器24で室外ファン35により送風される外気と熱交換されて凝縮液化される。この液冷媒は、過冷却コイル25で冷却された後、室外電動膨張弁26を通過し、レシーバ27に一旦貯留されて循環量が調整される。レシーバ27からの液冷媒は、液配管33Cを経て過冷却熱交換器28を通過する過程で、過冷却用分岐配管33Fに一部分流され、過冷却電動膨張弁(EEVSC)29で断熱膨張された冷媒と熱交換されて冷却され、所定の過冷却度が付与された後、液側操作弁32を経て室外機2から液側配管5へと導出される。液側配管5に導出された液冷媒は、分岐器6により各室内機7A,7Bの分岐液配管5A,5Bへと分流される。
分岐液配管5A,5Bに分流された液冷媒は、各室内機7A,7Bに流入し、室内電動膨張弁(EEVC)72により断熱膨張され、気液二相流となって室内熱交換器71に流入される。室内熱交換器71では、室内ファン73により循環される室内空気と冷媒とが熱交換され、室内空気は冷却されて室内の冷房に供される。一方、冷媒はガス化され、分岐ガス配管4A,4Bを経て分岐器6に至り、他の室内機からの冷媒ガスとガス側配管4で合流される。ガス側配管4で合流された冷媒ガスは、再び室外機2に戻り、ガス側操作弁31、ガス配管33D、四方切換弁23を経て吸入配管33Eに至り、分岐配管33Fからの冷媒ガスと合流された後、アキュームレータ30に導入される。アキュームレータ30では、冷媒ガス中に含まれている液分が分離され、ガス分のみが圧縮機21へと吸入され、この冷媒が圧縮機21において再び圧縮される。以上のサイクルを繰り返すことによって、冷房運転が行われる。
一方、暖房運転は、以下により行われる。
圧縮機21により圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、吐出配管33Aに吐出され、油分離器22で冷媒中に含まれる潤滑油が分離された後、四方切換弁23によりガス配管33D側に循環される。この冷媒は、ガス側操作弁31、ガス側配管4を経て室外機2から導出され、更に、分岐器6、室内側の分岐ガス配管4A,4Bを経て室内機7A,7Bに導入される。室内機A,7Bに導入された高温高圧の冷媒ガスは、室内熱交換器71で室内ファン73によって循環される室内空気と熱交換され、室内空気は加熱されて室内の暖房に供される。ここで凝縮液化された液冷媒は、室内電動膨張弁(EEVC)72、分岐液配管5A,5Bを経て分岐器6に至り、他の室内機からの冷媒と合流後、液側配管5を経て室外機2に戻る。なお、暖房時、室内機7A,7Bでは、凝縮器として機能する室内熱交換器71の出口における冷媒の過冷却度が一定値となるよう、室内電動膨張弁(EEVC)72の開度が制御される。
室外機2に戻った冷媒は、液側操作弁32、液配管33Cを経て過冷却熱交換器28に至り、冷房時の場合と同様に過冷却が付与された後、レシーバ27に流入して一旦貯留され、循環量が調整される。この液冷媒は、液配管33Cを介して室外電動膨張弁(EEVH)26に至り、ここで断熱膨張され、過冷却コイル25を経て室外熱交換器24に流入する。室外熱交換器24では、室外ファン35により送風される外気と冷媒とが熱交換され、冷媒は外気から吸熱して蒸発気化される。この冷媒は、室外熱交換器24からガス配管33B、四方切換弁23、吸入配管33Eを経て過冷却用分岐配管33Fからの冷媒と合流し、アキュームレータ30に導入される。アキュームレータ30では、冷媒ガス中に含まれる液分が分離されてガス分のみが圧縮機21へと吸入され、この冷媒は圧縮機21で再び圧縮される。以上のサイクルを繰り返すことによって、暖房運転が行われる。
上記の構成を有するマルチ空気調和システム1において、並列に接続される複数台の室内機7A,7Bの合計容量を室外機2の容量よりも大きくすることが可能であり、例えば室外機2の容量に対して室内機7A,7Bの接続容量を150%〜200%とすることが許容される。このように室内機7A,7Bの接続容量を拡大すると、特に暖房の場合、接続されている室内機7A,7Bの総合暖房能力が確保されていても、吹き出し温度が体温より低くなることによって不暖房となる事態の出来が予測される。
そこで、本実施形態では、マルチ空気調和システム1の制御装置40に、暖房時、同時にサーモオンされる室内機7A,7Bの運転容量割合を制限する室内機運転容量制限部41を設けている。この室内機運転容量制限部41は、各室内機7A,7Bのコントローラ74から送られる室内機要求周波数割合Pjが小さい(暖房要求度合いが低く、暖房をより必要としない)室内機7A,7Bから順に運転を制限して強制的にサーモオフ状態(室内電動膨張弁72が閉、室内ファン73がオフ)とするように構成されている。
なお、上記の室内機要求周波数割合Pjは、各室内機7A,7Bの暖房負荷に対応する要求周波数をaj、各室内機7A,7Bの最大要求周波数をajmaxとしたとき、下記式によって定義されるものである。
Pj=aj/ajmax
また、室内機7A,7Bの運転容量割合は、室内機運転容量制限部41に付設されている容量割合設定部42により設定できるようにされている。容量割合設定部42は、室外機2の最大容量(本例では、110%とする)を上限として、室内機7A,7Bの運転容量割合(同時にサーモオンできる割合)を、例えば110%、100%、90%、80%の範囲で4段階に任意に設定できるようにされている。このため、図2に例示されるように、室外機2の容量に対して室内機接続容量(複数台接続される室内機7A,7Bの合計容量)が150%にされている場合であっても、容量割合設定部42により運転容量割合が110%と設定されると、同時にサーモオンされる室内機7A,7Bの運転容量割合は110%に制限されることになる。
このように、容量割合設定部42により運転容量割合が110%と設定されると、室内機運転容量制限部41は、室内機要求周波数割合Pjが小さい室内機7A,7Bから順に強制的にサーモオフ状態としてその運転を制限し、室内機要求周波数割合Pjが比較的大きく暖房要求度の高い、運転容量割合が110%に相当する台数の室内機7A,7Bを選択して同時にサーモオンすることになる。なお、運転容量割合がそれぞれ100%、90%、80%に設定された場合も同様である。
また、室内機運転容量制限部41は、上記による運転制限の開始から所定時間、例えば3分経過後に強制的にサーモオフ状態とされた室内機7A,7Bの運転制限を解除し、解除後所定時間は優先的に運転制限の対象から除外するように構成されている。
なお、上記マルチ空気調和システム1は、容量割合設定部42により運転容量割合が設定されない場合でも上記の通り冷暖房運転ができることはもちろんであり、この場合は合計容量150%の室内機7A,7Bが何ら制限されることなく、そのまま運転させることになる。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
図2に例示されるように、室外機2の容量に対して合計容量が150%とされた室内機7A,7Bについて、容量割合設定部42により運転容量割合が110%と設定された場合、室内機運転容量制限部41は、サーモオンされる室内機7A,7Bのうち、運転容量割合が110%に相当する台数の室内機7A,7Bだけを同時にサーモオンして暖房運転することになる。一方、他の容量割合が40%に相当する室内機7A,7Bは、室内機要求周波数割合Pjが小さい順に足切りとされ、強制的にサーモオフの状態とされることになる。
これによって、サーモオンされる室内機7A,7Bの中から室内機要求周波数割合Pjが大きく、暖房要求度の高い室内機7A,7Bが選択され、これら室内機7A,7Bに対して十分な量の冷媒が循環されることになるため、所期の放熱能力が発揮されて必要な暖房吹き出し温度を所定温度以上に優先して維持することが可能となる。また、上記の運転開始から3分間が経過すると、室内機要求周波数割合Pjが小さく強制的にサーモオフ状態とされていた室内機A,7Bの運転制限が解除され、解除後所定時間は優先的に運転制限の対象から除外される。このため、本例の場合、3分経過後は、前回足切りとされた容量割合が40%に相当する室内機7A,7Bが優先的にサーモオンされ、前回サーモオンとされた運転容量割合が110%に相当する室内機7A,7Bの中から室内機要求周波数割合Pjが小さい順に容量割合が40%に相当する台数の室内機7A,7Bが足切りとされて強制的にサーモオフの状態とされることになる。
従って、複数台の室内機7A,7Bの合計容量が室外機2の容量よりも大きくなるようにしても、暖房時における不暖房の発生を確実に回避することができるとともに、サーモオンされる室内機7A,7Bの台数制限を各室内機7A,7Bからの暖房要求度を加味しながらきめ細かく制御し、快適な暖房を実現することができる。
また、いったん強制的にサーモオフ状態とされた室内機7A,7Bについても、所定時間経過後に運転制限を解除し、解除後所定時間は優先的に運転制限の対象から除外できるようにしているため、特定の室内機7A,7Bがサーモオンされずに常に不暖房状態となる事態を回避し、各室内機7A,7Bについて暖房要求度に応じた暖房運転を確保することができる。
また、室内機運転容量制限部41に室内機7A,7Bの運転容量割合を設定する容量割合設定部42を付設し、室外機2の最大能力を超えない範囲で室内機7A,7Bの運転容量割合を設定できるようにしているため、各室内機7A,7Bの使用状況に対応した最適な運転容量割合を設定することができる。また、容量割合設定部42により運転容量割合を低めに設定することによって、マルチ空気調和システム1を省エネルギー運転することが可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図1および図3を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、特定の室内機7A,7Bを運転容量割合の設定対象から除外する設定除外部43を有している点が異なる。その他の点については第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、第1実施形態の構成に加えて、図1に示されるように、室内機運転容量制限部41にユーザーが特定の室内機7A,7Bを指定して容量割合設定部42による運転容量割合の設定対象から除外する設定除外部43が付設されている。
この設定除外部43は、使用者サイドでの設定によって特定の部屋等に設置される室内機7A,7Bを指定して運転容量割合の設定対象から除外するユーザー設定機能として加えられたものであり、指定の仕方としては、例えば室内機7A,7Bのアドレス番号の小さいものからX台とすることができる。このように、室内機運転容量制限部41に特定の室内機7A,7Bを指定して運転容量割合の設定対象から除外する設定除外部43を設けることにより、ユーザーが優先的に暖房したい特定の部屋に設置される室内機7A,7Bを運転容量割合の設定対象から除外し、この特定室内機7A,7Bを他の室内機7A,7Bに優先してサーモオンさせ、優先的に暖房運転されるようにすることができる。
図3に上記による設定例が示されている。図3に例示されるのは、合計容量が150%とされた室内機7A,7Bについて、容量割合設定部42により設定される運転容量割合が80%、設定除外部43により運転容量割合の設定対象から除外される室内機(サーモオン保障室内機)7A,7Bの割合が50%とされた場合の例である。この場合、室内機運転容量制限部41は、サーモオンされる室内機7A,7Bのうち、運転容量割合が80%に相当する台数の室内機7A,7Bだけを同時にサーモオンして暖房運転することになるが、この中には50%のサーモオン保障室内機7A,7Bが常に含まれることになる。従って、残りの30%が室内機要求周波数割合Pjの大きい室内機7A,7Bであり、他の容量割合が70%に相当する室内機7A,7Bは、室内機要求周波数割合Pjが小さい順に足切りとされ、強制的にサーモオフの状態とされることになる。
そして、上記の運転開始から3分間が経過すると、室内機要求周波数割合Pjが小さく強制的にサーモオフ状態とされていた室内機A,7Bの運転制限が解除され、解除後所定時間は優先的に運転制限の対象から除外される。これによって、3分経過後は、前回50%のサーモオン保障室内機7A,7Bと共にサーモオンされた30%の室内機A,7Bは足切りとされ、サーモオフの状態とされるとともに、前回足切りとされていた容量割合が70%相当の室内機7A,7Bの中から室内機要求周波数割合Pjの大きい容量割合が30%相当の室内機7A,7Bが優先的にサーモオンとされ、室内機要求周波数割合Pjが小さい順に容量割合が40%相当の室内機7A,7Bが足切りとされて引き続きサーモオフの状態とされることになる。
これにより、上記の如くユーザーが優先的に暖房したい特定の部屋等に設置される室内機7A,7Bを運転容量割合の設定対象から除外し、この特定室内機7A,7Bを他の室内機7A,7Bに優先してサーモオンさせ、優先的に暖房運転をさせつつ、他の室内機7A,7Bについて、室内機要求周波数割合Pjが大きく暖房要求度の高い室内機7A,7Bを選択し、これら室内機7A,7Bの暖房吹き出し温度を所定温度以上に維持することができるため、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、この第2実施形態の場合、室内機要求周波数割合Pjが常に小さい室内機7A,7Bについては何時までもサーモオンされない可能性がある。このような事態を回避するため、室内機運転容量制限部41を、設定された時間継続して運転制限され、強制的にサーモオフ状態とされる室内機7A,7Bが存在した場合、運転容量割合を上昇または当該室内機7A,7Bを優先的にサーモオンさせるように構成してもよい。このような構成とすることにより、室内機要求周波数割合Pjが常に小さいために何時までもサーモオンされない室内機7A,7Bが出現する事態を確実に回避することができる。従って、暖房要求度の低い室内機7A,7Bについても、それに応じた最小限の暖房運転を確保することができるようになる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、室外機2が1台の例について説明したが、本発明はこれに限らず室外機2が複数台並設されるマルチ空気調和システムであってもよい。また、室外機2については、圧縮機21あるいは室外熱交換器24および室外ファン35が複数台並設されるものとしてもよい。さらに、上記した室外機容量に対する室内機の合計容量、運転容量割合、サーモオン保障室内機の割合等は何れも一例にすぎず、これに限られるものでないことは言うまでもなく、適宜変更できることはもちろんである。
本発明の第1実施形態にかかるマルチ空気調和システムにおける冷媒サイクル図である。 図1に示すマルチ空気調和システムにおける室内機接続容量に対する運転容量割合の設定例の説明図である。 本発明の第2実施形態にかかるマルチ空気調和システムにおける室内機接続容量に対する運転容量割合の設定例の説明図である。
符号の説明
1 マルチ空気調和システム
2 室外機
7A,7B 室内機
40 制御装置
41 室内機運転容量制限部
42 容量割合設定部
43 設定除外部

Claims (5)

  1. 室外機に対して複数台の室内機が並列に接続されるとともに、前記複数台の室内機の合計容量が前記室外機の容量よりも大きくされているマルチ空気調和システムにおいて、
    暖房時、同時にサーモオンされる前記室内機の運転容量割合を制限し、室内機要求周波数割合が小さい前記室内機から順に強制的にサーモオフ状態とする室内機運転容量制限部を設けたことを特徴とするマルチ空気調和システム。
  2. 前記室内機運転容量制限部は、前記室内機の運転容量割合を設定する容量割合設定部を有することを特徴とする請求項1に記載のマルチ空気調和システム。
  3. 前記室内機運転容量制限部は、特定の前記室内機を運転容量割合の設定対象から除外する設定除外部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のマルチ空気調和システム。
  4. 前記室内機運転容量制限部は、所定時間後に強制的にサーモオフ状態とされた前記室内機の運転制限を解除し、解除後所定時間は優先的に運転制限の対象から除外する構成とされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のマルチ空気調和システム。
  5. 前記室内機運転容量制限部は、設定された時間継続して運転制限され、強制的にサーモオフ状態とされる前記室内機が存在した場合、前記運転容量割合を上昇または当該室内機を優先的にサーモオンする構成とされていることを特徴とする請求項4に記載のマルチ空気調和システム。
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