JP5538070B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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本発明は、室外ユニットに対して室内ユニットを複数台接続して構成される空気調和装置に関する。
従来より、複数台の室内ユニットを単一の室外ユニットに接続し、複数台の室内ユニットを同時に運転可能とする空気調和装置が知られている。この場合、単一の室外ユニットと、複数台の室内ユニットとの間で冷凍サイクルを構成し、複数台の室内ユニットに冷媒を各負荷の要求度合いに応じた比率で循環させ、単一の室外ユニットによって同時に各室内ユニットの負荷に対処可能とされている。
接続される室内ユニットの合計の能力が、室外ユニットの能力を超える場合、室外ユニットは、能力以上の性能を発揮することができないため、各室内ユニットでは、その能力が発揮できないこととなる。そのため、室外ユニットの能力に対して室内ユニットの合計馬力は一定範囲に制約されている。
しかしながら、空気調和装置の設置施設では、同一の室外ユニットに接続されている室内ユニットで同時に使用されないものもあるため、設備上の利便性を考慮し、このような場合、室外ユニットの能力を超えて、多くの室内ユニットが接続される。
このような空気調和装置では、特許文献1に示すように、室外ユニットの制御装置には、接続されている複数台の室内ユニット毎に予め優先順位データを設定し、記憶しておくことで、空調の重要度の高い室内ユニットを優先的に運転している。
特開平6−341723号公報
しかしながら、上述した従来技術では、優先度の高い室内ユニットにおいて空調要求がない状態とならない限り、空調要求を満たす程度の冷凍能力が優先順位の低い室内ユニットに割り振られないこととなる。
そのため、室外ユニットの冷凍能力以上の室内ユニットを接続して使用することはできるが、優先順位の低い室内ユニットでは、冷凍能力が一向に割り振られないこととなり、空調不足が顕著となる。これにより、冷房要求時では、被空調空間が暑すぎ、暖房要求時では、寒すぎる状態が生じてしまう。
本発明は、従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、優先順位が低く設定された室内ユニットであっても、より快適な空調制御を実現することができる空気調和装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の空気調和装置は、室外ユニットに対して室内ユニットを複数台接続して構成されるものであって、各室内ユニットに対し、予め設定された優先順位に基づいて各室内ユニットに冷凍能力を割り振る制御手段を備え、この制御手段は時限手段を有し、この時限手段に基づき、所定時間毎に一定時間、前記所定時間に前記一定時間を合わせた時間中に各室内ユニットに割り振られる冷凍能力の優先順位に影響を与えない範囲で、優先順位の低い室内ユニットの優先順位を高くすることを特徴とする。
請求項2の発明は、上記発明において、制御手段は、優先順位をローテーションすることにより、優先順位の低い室内ユニットの優先順位を高くすることを特徴とする。
請求項3の発明は、上記各発明において、冷凍能力の割り振りに関する優先順位は、各室内ユニットに割り振られる冷凍能力の割合と、時限手段による時間とによって決定されることを特徴とする。
本発明によれば、室外ユニットに対して室内ユニットを複数台接続して構成される空気調和装置において、各室内ユニットに対し、予め設定された優先順位に基づいて各室内ユニットに冷凍能力を割り振る制御手段を備え、この制御手段は時限手段を有し、この時限手段に基づき、所定時間毎に一定時間、優先順位の低い室内ユニットの優先順位を高くすることにより、優先順位の低い室内ユニットであっても、所定時間毎に割り振られた一定時間、優先順位を高くして他の室内ユニットに優先して冷凍能力を発揮させることができる。
これにより、優先順位が高くされた一定時間に高い冷凍能力を発揮させることで、慢性的に空調不足が生じる不都合を解消することができる。そのため、冷房要求時において、被空調空間が暑くなりすぎてしまう、又は、暖房要求時において、寒くなりすぎてしまう不都合を解消できる。従って、室外ユニットの能力に対して多くの室内ユニットが接続された場合であっても、予め設定された優先順位の高い室内ユニットのみならず、優先順位が低く設定された室内ユニットにおいても、所定時間毎に一定時間、十分な冷凍能力を発揮させて、好適な空調を実現することが可能となる。
特に、制御手段は、前記所定時間に前記一定時間を合わせた時間中に各室内ユニットに割り振られる冷凍能力の優先順位に影響を与えない範囲で、優先順位の低い室内ユニットの優先順位を高くするので、優先順位を高く設定した室内ユニットの冷凍能力を全室内ユニットの中で高く維持し、当該室内ユニットにより他の室内ユニットよりも好適な空調を実現することが可能となる。
請求項2の発明によれば、上記発明に加えて、制御手段は、優先順位をローテーションすることにより、優先順位の低い室内ユニットの優先順位を高くすることにより、優先順位の低い室内ユニットであっても順番に高い冷凍能力が割り振られることで、優先順位の低い室内ユニットであっても、より好適な空調を実現することが可能となる。
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えて、冷凍能力の割り振りに関する優先順位は、各室内ユニットに割り振られる冷凍能力の割合と、時限手段による時間とによって決定されることにより、支障なく、予め設定された優先順位に従った冷凍能力の割り振り制御を実現することができる。
本発明を適用した空気調和装置の冷媒回路図である。 本発明を適用した空気調和装置の制御回路図である。 第1の制御説明図である。 第2の制御説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明を適用した空気調和装置1の冷媒回路図である。本実施例における空気調和装置1は、単独の室外ユニット2と、複数台、この場合3台の室内ユニット3A、3B、3Cとを有している。
室外ユニット2は、運転周波数を可変とされる圧縮機10と、四方弁11と、圧縮機10から吐出された冷媒を外気と熱交換させるための室外熱交換器12と、当該室外熱交換器12に送風する室外送風機13と、圧縮機10へ吸引される冷媒の気液分離を行うアキュームレータ15と、室外電動膨張弁14と、冷媒の流量をそれぞれの室内ユニット3A〜3Cに分配するための電動流量可変弁16A〜16Cにより構成される。
室内ユニット3Aは、室内熱交換器21Aと、当該室外熱交換器21Aの近傍に配設される室内送風機22A、風向調整用の電動フラップ23Aとから構成される。尚、他の室内ユニット3B、3Cについても同様に構成されている。
室外ユニット2と各室内ユニット3A〜3Cは、ユニット間配管17、18にて接続されている。ユニット間配管17には、各室内ユニット3A〜3Cの室内熱交換器21A〜21Cの一端側に接続される枝配管17A〜17Cが並列に接続され、ユニット間配管18には、当該室内熱交換器21A〜21Cの他端側に接続される枝配管18A〜18Cが並列に接続される。各室内熱交換器21A〜21Cの他端側に接続される枝配管18A〜18Cには、それぞれ上述した如き電動流量可変弁16A〜16Cが介設されており、これら電動流量可変弁16A〜16Cは、室外ユニット2側に配設されている。
本実施例では、これら室内ユニット3A〜3Cは別々の部屋、例えば、室内ユニット3Aは、社長室や応接室等のA室、室内ユニット3Bは事務室等のB室、室内ユニット3Cは休憩室等のC室に設置されている。
係る構成により、冷房運転時には、四方弁11が図1の実線方向に切り換えられ、圧縮機10から吐出された高温冷媒は、室外熱交換器12内に流入して、ここで凝縮液化する。その後、ユニット間配管18に流入し、各枝配管18A〜18Cに分流した後、各電動流量可変弁16A〜16Cで減圧される。その後、冷媒は、各室内熱交換器21A〜21Cにて蒸発気化して、冷却作用を発揮した後、各枝配管17A〜17Cを経た後、ユニット間配管17にて合流し、室外電動膨張弁14、四方弁11、アキュームレータ15を経て圧縮機10に吸入される。このように、室外熱交換器12が凝縮器として作用し、各室内熱交換器21A〜21Cが蒸発器として作用することにより、各室内ユニット3A〜3Cが配設される被空調空間は冷房される。
暖房運転時には、四方弁11が図1の破線方向に切り換えられ、圧縮機10から吐出された高温冷媒は、室外電動膨張弁14を経た後、ユニット間配管17に流入し、各枝配管17A〜17Cに分流され、各室内熱交換器21A〜21Cにて凝縮液化する。その後、各枝配管18A〜18Cに分流され、各電動流量可変弁16A〜16Cにて減圧された後、ユニット間配管18にて合流し、室外熱交換器12にて蒸発気化し、四方弁11、アキュームレータ15を経て圧縮機10に吸入される。このように、室外熱交換器12が蒸発器として作用し、各室内熱交換器21A〜21Cが凝縮器として作用することにより、各室内ユニット3A〜3Cが配設される被空調空間は暖房される。
次に、図2を参照して空気調和装置1の制御回路について説明する。本実施例の空気調和装置1は、室外電源方式を採用している。
先ず、室外ユニット2には、電源プラグ25を介して商用電源の交流100Vが供給されている。この電源プラグ25に接続された電源ライン25A、25Bには、回転速度調整回路26及び室外送風機モータ27の直列回路、冷暖房切替スイッチ28及び四方弁11の直列回路、並びに直流平滑用の平滑回路29がそれぞれ並列に接続されている。回転速度調整回路26は、後述する室外制御部30により制御されると共に、冷暖房切替スイッチ28も当該室外制御部30によりON/OFF制御される。
更に、平滑回路29の出力側は周波数可変装置31を介して圧縮機10の駆動モータ10Mに至る。この周波数可変装置31は、室外ユニット2を制御する室外制御部30から供給される周波数制御信号に基づいて変換した周波数の電流を駆動モータ10Mに供給する。この周波数制御により、駆動モータ10Mの回転数、即ち、圧縮機10の回転数が制御される。これにより、圧縮機10は、指令された周波数制御信号に対応した量の冷媒を吐出可能とされる。
また、室外ユニット2には、室外送風機モータ27及び四方弁11よりも負荷側の位置において平滑回路29に至る一方の電源ライン25Bに変流器32が設置され、平滑回路29、周波数可変装置31及び駆動モータ10Mで消費される電流を非接触で磁気的に検出可能とされている。この変流器32の検出電流は電流検出回路33で適度な電流値に変換され、室外制御部30に送られる。
更に、室外ユニット2では、前述した電動流量可変弁16A〜16C及び室外電動膨張弁14が電源ライン25A、25Bに接続されている。電動流量可変弁16A〜16Cは、室外制御部30からの制御信号により、その分配流量を調整可能とされており、また、その流路を強制的に閉鎖することも可能とされる。
本実施例において、室外制御部30は、A/D変換器、マイコン35、D/A変換器などを有する。マイコン35には、時限手段としてのタイマ45や、記憶手段としてのメモリ36を有し、予め定められた処理手順が記憶されており、また、後述する各室内制御部40より取り込まれた優先順位データからデータテーブルを構成し、これに基づき、各室内ユニット3A〜3Cへの冷凍能力を割り振る制御を行う。
一方、室内ユニット3A〜3Cのそれぞれは、上記電源ライン25A、25Bに接続された回転速度調整回路37及び室内送風機モータ38の他に、室内制御部40、室内温度センサ41、リモコン(操作手段)42を有している。
室内温度センサ41は、各室内の温度を検知して、その検知信号を室内制御部40に出力する。リモコン42は、温度設定スイッチやタイマ運転などの情報を指令するスイッチなどが設けられ、温度設定や運転モード設定などの各種設定を行と共に、室内制御部40と相互に通信可能とされている。そして、この室内制御部40は、室外ユニット2の室外制御部30との間で、通信配線43A〜43Cを介して情報交換可能とされていると共に、その交換情報とリモコン42の入力情報、温度検出信号に基づいて、所定の制御を実行して回転速度調整回路37を制御する。
室内ユニット3A〜3Cと、室外ユニット2を接続する電源ライン25A、25B、通信配線43A〜43Cは実際にはユニット間ケーブルとしてまとめられて配線されている。
次に、各室内ユニット3A〜3Cにて運転の優先順位を設定した場合の運転制御について説明する。本実施例では、上述したように室内ユニット3Aは、社長室や応接室等のA室に設けられ、室内ユニット3Bは事務室等のB室、室内ユニット3Cは休憩室等のC室に設けられている。
ここでは、第1の制御例と第2の制御例とを例に挙げて説明する。先ず、第1の制御例について図3の制御説明図を参照して説明する。室内ユニット3Aは当該室内ユニット3Aの室内制御部40に当該室内ユニット3Aの優先順位が「高」(優先順位1番)と設定される。室内ユニット3Bは当該室内ユニット3Bの室内制御部40に当該室内ユニット3Bの優先順位が「中」(優先順位2番)と設定され、室内ユニット3Cは当該室内ユニット3Cの優先順位が「低」(優先順位3番)と設定される。従って、この状態で各室内ユニットの優先順位は、A室>B室>C室とされている。
各室内ユニット3A〜3Cの室内制御部40は、上述したように通信配線43A〜43Cによって室外ユニット2の室外制御部30と相互に通信可能に接続されている。室外制御部30では、各室内ユニット3A〜3Cの室内制御部40は、それぞれ識別情報、としてID1〜ID3が割り振られており、各室内制御部40は、当該識別情報を用いて通信が行われる。
そのため、室内制御部40にて優先順位が設定されると、当該室内制御部40は、当該識別情報と共に、優先順位情報を室外制御部30に送信する。室外制御部30は、各室内ユニット3A〜3Cの室内制御部40から取り込んだ優先順位情報に基づいて、マイコン35内のメモリ36にデータテーブルを構成する。
この場合、各室内ユニット3A〜3Cが設けられる被空調空間の優先順位は、A室>B室>C室である。そのため、室外制御部30のデータテーブルにおける優先順位に基づいて、室外制御部30は、予め設定された所定時間、例えば、運転開始から50分間、タイマ45に基づき、室内ユニット3Aに対しては、全体の能力の80%、室内ユニット3Bに対しては20%、室内ユニット3Cに対しては0と割り振る。
これにより、全ての室内ユニット3A〜3Cの各室内制御部40から空調要求(冷房又は暖房)がある場合、室外制御部30は、各電動流量可変弁16A、16Bの開度制御をすることで、各室内ユニット3A、3Bに対応する室内熱交換器21A、21Bへの冷媒流量を室内ユニット3Aに対しては全体の80%、室内ユニット3Bに対しては20%とし、電動流量可変弁16Cを閉鎖して、室内ユニット3Cに対応する室内熱交換器21Cへの流入を停止する。
このように制御することで、優先順位が高い室内ユニット3Aには、全体の冷凍能力の80%が割り当てられ、優先順位が次に高い室内ユニット3Bには、全体の冷凍能力の20%が割り当てられることで、各室内ユニット3A、3Bが設けられるA室及びB室が空調運転される。他方、優先順位が低い室内ユニット3Cは、冷凍能力が割り当てられていない。そのため、優先順位の高い室内ユニット3A、3Bからの空調要求がない場合、例えば、当該室内ユニット3A、3Bが冷房時において設定温度まで冷房された場合には、その冷凍能力は、優先順位の低い室内ユニット3Cに割り振られることとなる。
その後、室外制御部30は、タイマ45に基づき、上記所定時間の50分経過後に、予め設定された一定時間、それまで優先順位が低い室内ユニット3Cの優先順位を「低」から「高」に変更し、それまで優先順位が高い室内ユニット3Aの優先順位を「高」から「低」に変更する。これにより、このときの被空調空間の優先順位はC室>B室>A室となる。
本実施例では、前記所定時間よりも短い一定時間、例えば、所定時間経過後から10分間、室内ユニット3Bに対しては全体に対する冷凍能力の20%、室内ユニット3Cに対しては80%と割り振り、室内ユニット3Aに対しては、0とする(冷凍能力を割り振らない)。
これにより、全ての室内ユニット3A〜3Cの各室内制御部40から空調要求(冷房又は暖房)がある場合、室外制御部30は、各電動流量可変弁16B、16Cの開度制御をすることで、各室内ユニット3B、3Cに対応する室内熱交換器21B、21Cへの冷媒流量を室内ユニット3Cに対しては全体の80%、室内ユニット3Bに対しては20%とし、電動流量可変弁16Aを閉鎖して、室内ユニット3Aに対応する室内熱交換器21Aへの流入を停止する。
その後、室外制御部30は、タイマ45に基づき、当該一定時間の経過後は、再び優先順位の設定を初期の状態、即ち、優先順位を室内ユニット3A>室内ユニット3B>室内ユニット3Cに戻し、上記と同様に、所定時間タイマ45に基づき、室内ユニット3Aに対しては、全体の能力の80%、室内ユニット3Bに対しては20%、室内ユニット3Cに対しては0と割り振る。
このように所定時間毎に一定時間、それまで優先順位が低かった室内ユニット3Cには、全体の冷凍能力の80%が割り当てられ、優先順位が次に高い室内ユニット3Bには、全体の冷凍能力の20%が割り当てる制御を行うことで、それまで、優先順位が低く冷凍能力が割り当てられていなかった室内ユニット3Cに所定時間毎に一定時間(この場合、1時間中の10分間)は、高い冷凍能力が割り振られることにより、優先順位の低い室内ユニット3Cであっても、所定時間毎に割り振られた一定時間は、優先順位を高くして他の室内ユニット、この場合、それまで優先順位が高く設定されていた室内ユニット3Aに優先して冷凍能力を発揮させることができる。
これにより、優先順位が低く設定されていた室内ユニット3Cは、優先順位が高くされた一定時間に高い冷凍能力を発揮させることで、慢性的に空調不足が生じる不都合を解消することができる。そのため、冷房要求時において、被空調空間が暑くなりすぎてしまう、又は、暖房要求時において、寒くなりすぎてしまう不都合を解消できる。従って、室外ユニットの能力に対して多くの室内ユニットが接続された場合であっても、予め設定された優先順位の高い室内ユニットのみならず、優先順位が低く設定された室内ユニットにおいても、所定時間毎に一定時間、十分な冷凍能力を発揮させて、好適な空調を実現することが可能となる。
この場合において、室外制御部30によって行われる各室内ユニット3A〜3Cへの冷凍能力の割り振り、及び、所定時間と一定時間との割合は上記に限定されるものではないが、室外制御部30は、各室内ユニット3A〜3Cに割り振られる冷凍能力の優先順位に影響を与えない範囲で、上記所定時間に上記一定時間を合わせた(合算した)時間中に、優先順位の低い室内ユニット3Cの優先順位を高くする。
この場合、図3に示すように、所定時間(一例として50分間)における室内ユニット3Aの全体に対する冷凍能力は80%、室内ユニット3Bは20%、室内ユニット3Cは0とし、その後の一定時間(一例として10分間)における室内ユニット3Aの全体に対する冷凍能力は0、室内ユニット3Bは20%、室内ユニット3Cは80%とする。そのため、所定時間と一定時間を合わせた時間中における全体に対する室内ユニット3Aの冷凍能力は約67%、室内ユニット3Bは20%、室内ユニット3Cは約13%となり、予め各室内ユニット3A〜3Cに割り振られた冷凍能力の優先順位に影響を与えない。
このようにすることで、予め設定された優先順位を高く設定した室内ユニット3Cの冷凍能力を全室内ユニットの中で高く維持し、当該室内ユニット3Aにより他の室内ユニット3B、3Cよりも好適な空調を実現することが可能となる。
また、上述したように、各室内ユニット3A〜3Cへの冷凍能力の割り振りに関する優先順位は、各室内ユニット3A〜3Cに割り振られる冷凍能力の割合と、タイマ45に基づく前記所定時間と前記一定時間のとによって決定されることにより、支障なく、予め設定された優先順位に従った冷凍能力の割り振り制御を実現することができる。
次に、第2の制御例について図4の制御説明図を参照して説明する。この場合も、上記と同様に初期の優先順位の設定は、室内ユニット3A>室内ユニット3B>室内ユニット3Cとする。そのため、室外制御部30のデータテーブルにおける優先順位に基づいて、室外制御部30は、予め設定された所定時間、例えば、運転開始から40分間、タイマ45に基づき、室内ユニット3Aに対しては、全体の能力の80%、室内ユニット3Bに対しては20%、室内ユニット3Cに対しては0と割り振る。
これにより、全ての室内ユニット3A〜3Cの各室内制御部40から空調要求(冷房又は暖房)がある場合、室外制御部30は、各電動流量可変弁16A、16Bの開度制御をすることで、各室内ユニット3A、3Bに対応する室内熱交換器21A、21Bへの冷媒流量を室内ユニット3Aに対しては全体の80%、室内ユニット3Bに対しては20%とし、電動流量可変弁16Cを閉鎖して、室内ユニット3Cに対応する室内熱交換器21Cへの流入を停止する。
このように制御することで、優先順位が高い室内ユニット3Aには、全体の冷凍能力の80%が割り当てられ、優先順位が次に高い室内ユニット3Bには、全体の冷凍能力の20%が割り当てられることで、各室内ユニット3A、3Bが設けられるA室及びB室が空調運転される。他方、優先順位が低い室内ユニット3Cは、冷凍能力が割り当てられていない。そのため、優先順位の高い室内ユニット3A、3Bからの空調要求がない場合、例えば、当該室内ユニット3A、3Bが冷房時において設定温度まで冷房された場合には、その冷凍能力は、優先順位の低い室内ユニット3Cに割り振られることとなる。
その後、室外制御部30は、タイマ45に基づき、上記所定時間の40分経過後に、予め設定された第1の一定時間(前記所定時間よりも短い一定時間として、例えば10分間)、それまで優先順位が高い室内ユニット3Aの優先順位を「高」から「低」に変更し、次に優先順位が高かった室内ユニット3Bの優先順位を「中」から「高」に変更し、優先順位が低かった室内ユニット3Cの優先順位を「低」から「中」に変更する。これにより、このときの被空調空間の優先順位はB室>C室>A室となる。
これにより、本実施例では、前記所定時間よりも短い第1の一定時間、例えば、所定時間経過後から10分間、室内ユニット3Bに対しては全体に対する冷凍能力の80%、室内ユニット3Cに対しては20%と割り振り、室内ユニット3Aに対しては、0とする(冷凍能力を割り振らない)。
そのため、当該第1の一定時間において、全ての室内ユニット3A〜3Cの各室内制御部40から空調要求(冷房又は暖房)がある場合、室外制御部30は、各電動流量可変弁16B、16Cの開度制御をすることで、各室内ユニット3B、3Cに対応する室内熱交換器21B、21Cへの冷媒流量を室内ユニット3Bに対しては全体の80%、室内ユニット3Cに対しては20%とし、電動流量可変弁16Aを閉鎖して、室内ユニット3Aに対応する室内熱交換器21Aへの流入を停止する。
更に、当該第1の一定時間の経過後、予め設定された第2の一定時間(前記所定時間よりも短い移転時間として、第1の一定時間と同様に、例えば10分間)、それまで優先順位が高い室内ユニット3Bの優先順位を「高」から「低」に変更し、次に優先順位が高かった室内ユニット3Cの優先順位を「中」から「高」に変更し、優先順位が低かった室内ユニット3Aの優先順位を「低」から「中」に変更する。これにより、このときの被空調空間の優先順位はC室>A室>B室となる。
これにより、本実施例では、前記所定時間よりも短い第2の一定時間、例えば、第1の一定時間経過後から10分間、室内ユニット3Cに対しては全体に対する冷凍能力の80%、室内ユニット3Aに対しては20%と割り振り、室内ユニット3Bに対しては、0とする(冷凍能力を割り振らない)。
これにより、当該第2の一定時間において、全ての室内ユニット3A〜3Cの各室内制御部40から空調要求(冷房又は暖房)がある場合、室外制御部30は、各電動流量可変弁16C、16Aの開度制御をすることで、各室内ユニット3C、3Aに対応する室内熱交換器21C、21Aへの冷媒流量を室内ユニット3Cに対しては全体の80%、室内ユニット3Aに対しては20%とし、電動流量可変弁16Bを閉鎖して、室内ユニット3Bに対応する室内熱交換器21Bへの流入を停止する。
このように、室外制御部30は、時間の経過に伴い、各室内ユニット3A〜3Cの優先順位をローテーションすることにより、それまで優先順位が高かった室内ユニット3Aへの冷媒供給を停止して、優先順位が二番目に高かった室内ユニット3Bには、全体の冷凍能力の80%が割り当てられ、優先順位が低かった室内ユニット3Cには、全体の冷凍能力の20%が割り当てられる。
そしてその後の第2の一定時間では、それまで優先順位が高かった室内ユニット3Bへの冷媒供給を停止して、優先順位が二番目に高かった室内ユニット3Cには、全体の冷凍能力の80%が割り当てられ、優先順位が低かった室内ユニット3Aには、全体の冷凍能力の20%が割り当てられる。
このように、室外制御部30は、時間の経過に伴って、それまで優先順位の低い室内ユニットの優先順位を高く変更することにより、優先順位の低い室内ユニットであっても、例えば所定時間と各一定時間を合わせた時間(ここでは1時間)における各一定時間(10分間)は、順番に高い冷凍能力や次に高い冷凍能力が割り振られることなり、優先順位の低い室内ユニットであっても、より好適な空調を実現することが可能となる。
そのため、予め優先順位が順次低く設定されていた室内ユニット3B及び3Cは、時間の経過に伴って優先順位が高くされたそれぞれの一定時間に高い冷凍能力を発揮させることで、慢性的に空調不足が生じる不都合を解消することができる。これにより、冷房要求時において、被空調空間が暑くなりすぎてしまう、又は、暖房要求時において、寒くなりすぎてしまう不都合を解消できる。従って、室外ユニットの能力に対して多くの室内ユニットが接続された場合であっても、予め設定された優先順位の高い室内ユニットのみならず、優先順位が低く設定された室内ユニットにおいても、所定時間毎に第1の一定時間及び第2の一定時間にて、十分な冷凍能力を発揮させて、好適な空調を実現することが可能となる。
この場合においても、室外制御部30によって行われる各室内ユニット3A〜3Cへの冷凍能力の割り振り、及び、所定時間と一定時間(第1及び第2の一定時間)との割合は上記に限定されるものではないが、室外制御部30は、各室内ユニット3A〜3Cに割り振られる冷凍能力の優先順位に影響を与えない範囲で、上記所定時間に上記一定時間を合わせた(合算した)時間中に、優先順位の低い室内ユニットの優先順位を順次高くする。
この場合、図4に示すように、所定時間(一例として40分間)における室内ユニット3Aの全体に対する冷凍能力は80%、室内ユニット3Bは20%、室内ユニット3Cは0とし、その後の第1の一定時間(一例として10分間)における室内ユニット3Aの全体に対する冷凍能力は0、室内ユニット3Bは80%、室内ユニット3Cは20%とする。そして、その後の第2の一定時間(一例として10分間)における室内ユニット3Aの全体に対する冷凍能力は20%、室内ユニット3Bは0、室内ユニット3Cは80%とする。
そのため、所定時間と第1及び第2の一定時間を合わせた時間中における全体に対する室内ユニット3Aの冷凍能力は約57%、室内ユニット3Bは27%、室内ユニット3Cは約17%となり、予め各室内ユニット3A〜3Cに割り振られた冷凍能力の優先順位に影響を与えない。
このようにすることで、予め設定された優先順位を高く設定した室内ユニット3Cの冷凍能力を全室内ユニットの中で高く維持し、当該室内ユニット3Aにより他の室内ユニット3B、3Cよりも好適な空調を実現することが可能となる。
また、上述したように、各室内ユニット3A〜3Cへの冷凍能力の割り振りに関する優先順位は、各室内ユニット3A〜3Cに割り振られる冷凍能力の割合と、タイマ45に基づく前記所定時間と前記一定時間のとによって決定されることにより、支障なく、予め設定された優先順位に従った冷凍能力の割り振り制御を実現することができる。
尚、本実施例では、優先順位は、室内ユニット3A〜3Cの3台に分けて設定しているが、これに限定されるものではなく、室外ユニット2にこれ以上の台数の室内ユニットが設けられている場合等、優先順位毎にグループ分けして冷凍能力の割り振りを行った制御を行っても良い。
1 空気調和装置
2 室外ユニット
3A〜3C 室内ユニット
10 圧縮機
10M 駆動モータ
11 四方弁
12 室外熱交換器
14 室外電動膨張弁
16A〜16C 電動流量可変弁
17、18 ユニット間配管
17A〜17C、18A〜18C 枝配管
21A〜21C 室内熱交換器
22A〜22C 室内送風機
30 室外制御部
35 マイコン
36 メモリ(記憶手段)
40 室内制御部
41 温度センサ
42 リモコン
43A〜43C 通信配線
45 タイマ(時限手段)

Claims (3)

  1. 室外ユニットに対して室内ユニットを複数台接続して構成される空気調和装置において、
    前記各室内ユニットに対し、予め設定された優先順位に基づいて各室内ユニットに冷凍能力を割り振る制御手段を備え、
    該制御手段は時限手段を有し、該時限手段に基づき、所定時間毎に一定時間、前記所定時間に前記一定時間を合わせた時間中に前記各室内ユニットに割り振られる冷凍能力の優先順位に影響を与えない範囲で、優先順位の低い前記室内ユニットの優先順位を高くすることを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記制御手段は、前記優先順位をローテーションすることにより、優先順位の低い前記室内ユニットの優先順位を高くすることを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 冷凍能力の割り振りに関する前記優先順位は、前記各室内ユニットに割り振られる冷凍能力の割合と、前記時限手段による時間とによって決定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和装置。
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