JP2015168804A - ポリボロシロキサンおよびその製造方法、ボロシラン化合物の製造方法 - Google Patents

ポリボロシロキサンおよびその製造方法、ボロシラン化合物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ホウ素原子が導入されたポリボロシロキサンを簡便に製造することができる、ポリボロシロキサンの製造方法を提供する。
【解決手段】ロジウム、パラジウム、および、白金からなる群から選択される少なくとも1種の金属原子を含む触媒の存在下にて、式(1)で表される化合物と式(2)で表される化合物とを反応させて、式(3)で表される繰り返し単位および式(4)で表される繰り返し単位が交互に結合した構造を有するポリボロシロキサンを製造する、ポリボロシロキサンの製造方法。


【選択図】なし

Description

本発明は、ポリボロシロキサンおよびその製造方法、並びに、ボロシラン化合物の製造方法に関する。
ポリシロキサンはSi−O結合を有するポリマーであり、商業的にはシリコーンと呼ばれており、各種オイル、化粧品、ゴム、医療用材料として幅広く使用されている(特許文献1)。
特許3998851号
ポリシロキサンは元来優れた特性を示すが、更なる特性の向上が求められている。例えば、ポリシロキサンは高温加熱条件下にて燃えやすい、つまり、難燃性に劣るなどの欠点がある。
ポリシロキサンにホウ素原子を導入することにより、難燃性の向上が期待できるが、現在までに簡便にホウ素原子をポリシロキサン中に導入する方法は知られていない。
本発明は、上記実情に鑑みて、ホウ素原子が導入されたポリボロシロキサンを簡便に製造することができる、ポリボロシロキサンの製造方法、および、該製造方法より製造されるポリボロシロキサンを提供することを目的とする。
また、本発明は、ボロシラン化合物の製造方法を提供することも目的とする。
本発明者らは、従来技術の問題点について鋭意検討した結果、所定の触媒と、所定のモノマーを使用することにより、容易にポリボロシロキサンを製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、以下の構成により上記目的を達成することができることを見出した。
(1) ロジウム、パラジウム、および、白金からなる群から選択される少なくとも1種の金属原子を含む触媒の存在下にて、後述する式(1)で表される化合物と後述する式(2)で表される化合物とを反応させて、後述する式(3)で表される繰り返し単位および後述する式(4)で表される繰り返し単位が交互に結合した構造を有するポリボロシロキサンを製造する、ポリボロシロキサンの製造方法。
(2) R1およびR2がいずれも芳香族基である、(1)に記載のポリボロシロキサンの製造方法。
(3) R3が芳香族基である、(1)または(2)に記載のポリボロシロキサンの製造方法。
(4) 後述する式(3)で表される繰り返し単位および後述する式(4)で表される繰り返し単位が交互に結合した構造を有するポリボロシロキサン。
(5) R1およびR2がいずれも芳香族基である、(4)に記載のポリボロシロキサン。
(6) R3が芳香族基である、(4)または(5)に記載のポリボロシロキサン。
(7) ロジウム、パラジウム、および、白金からなる群から選択される少なくとも1種の金属原子を含む触媒の存在下にて、後述する式(6)で表される化合物と後述する式(7)で表される化合物とを反応させて、後述する式(8)で表されるボロシロキサン化合物を製造する、ボロシロキサン化合物の製造方法。
本発明によれば、ホウ素原子が導入されたポリボロシロキサンを簡便に製造することができる、ポリボロシロキサンの製造方法、および、該製造方法より製造されるポリボロシロキサンを提供することができる。
また、本発明によれば、ボロシラン化合物の製造方法を提供することもできる。
ポリボロシロキサンのH NMRチャートである。 ポリボロシロキサンの11B NMRチャートである。 ポリボロシロキサンのIRチャートである。 TGA測定結果である。
以下に、本発明のポリボロシロキサンおよびその製造方法、並びに、ボロシラン化合物の製造方法の好適態様について詳述する。
まず、本発明の特徴点の一つとしては、所定の金属原子を含む触媒の存在下にて、シラノール化合物と、ヒドロボラン化合物とを反応させている点が挙げられる。本反応系では、いわゆる脱水素カップリング反応が進行する。そのため、例えば、2官能シラノール化合物とジヒドロボラン化合物とを反応させると、シラノール由来の繰り返し単位と、ジヒドロボラン化合物由来の繰り返し単位とを有するポリマーを得ることができる。なお、本反応は、ポリマーの合成だけでなく、他の低分子化合物の合成にも好適に適用することができる。
以下では、まず、ポリボロシロキサンの製造方法について詳述し、その後、ポリボロシロキサンおよびボロシラン化合物の製造方法について詳述する。
ポリボロシロキサンの製造方法では、ロジウム、パラジウム、および、白金からなる群から選択される少なくとも1種の金属原子を含む触媒の存在下にて、式(1)で表される化合物と式(2)で表される化合物とを反応させる。該方法によって、式(3)で表される繰り返し単位および式(4)で表される繰り返し単位を含むポリボロシロキサンが得られる。
以下では、まず、本製造方法で使用される材料について詳述し、その後、製造方法の手順について詳述する。
(触媒)
上記製造方法で使用される触媒としては、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、および、白金(Pt)からなる群から選択される少なくとも1種の金属原子(金属元素)を含む触媒(ロジウム触媒、パラジウム触媒、白金触媒)が挙げられる。なかでも、反応がより効率的に進行する点(以後、単に「本発明の効果がより優れる点」とも称する)で、ロジウムまたはパラジウムの金属原子を含む触媒が好ましい。
該触媒には、ロジウム、パラジウム、および、白金の少なくとも1種の金属原子が含まれていればよく、これらの金属が複数混合していてもよい。また、上記ロジウム、パラジウム、および、白金以外の他の金属原子(例えば、金、銀、銅、ニッケル、ルテニウム)が含まれていてもよい。
触媒の形態は特に制限されず、上記金属原子を含む錯体、上記金属原子を含む金属、または、担体に上記金属原子を含む金属が担持された担持触媒などが挙げられる。
上記金属原子を含む錯体としては、通常、ロジウム、パラジウム、および、白金の少なくとも1種の金属原子と、配位子とを含む錯体が挙げられる。なお、該錯体中には、いわゆる塩(例えば、ハロゲン化合物、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩など)も含まれる。
使用される配位子の種類は特に制限されず、例えば、ジメチルフェニルホスフィン(P(CH32Ph)、ジフェニルホスフィノフェロセン(dPPf)、トリメチルホスフィン(P(CH33)、トリエチルホスフィン(P(Et)3)、トリtert−ブチルホスフィン(P(t−Bu)3)、トリシクロヘキシルホスフィン(PCy3)、トリメトキシホスフィン(P(OCH3)、トリエトキシホスフィン(P(OEt)3)、トリtert-ブトキシホスフィン(P(OtBu))、トリフェニルホスフィン(PPh3)、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(DPPE)、トリフェノキシホスフィン(P(OPh)3)、トリ−o−トリルホスフィン、トリ−m−トリルホスフィン、トリ−p−トリルホスフィン等の有機ホスフィン配位子、1,5−シクロオクタジエン(COD)、ジベンジリデンアセトン(DBA)、ビピリジン(BPY)、フェナントロリン(PHE)、ベンゾニトリル(PhCN)、イソシアニド(RNC)、トリエチルアルシン(As(Et)3)、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、アセチルアセトナト、シクロオクタジエン、シクロペンタジエン、ペンタメチルシクロペンタジエン、エチレン、ノルボルナジエン、カルボニル、ビフェニルホスフィン、エチレンジアミン、1,2−ジフェニルエチレンジアミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、アセトニトリル、ヘキサフルオロアセチルアセトナト、スルホネート、カーボネート、ハイドロオキサイド、ナイトレート、パークロレート、サルフェート等が挙げられる。
なお、配位子としては、上記低分子配位子のみならず、側鎖に金属原子に配位可能な配位子を有する高分子配位子(上記金属原子に配位可能な配位子を有する繰り返し単位を含む高分子)であってもよい。
ロジウム原子を含む錯体としては、RhCl3、Rh(OAc)3、[Rh(OAc)2]2、Rh(acac)(CO)2、[Rh(OAc)(cod)]2、[RhCl(cod)]2、RhCl(PPh33、[Cp*RhCl22、RhH(CO)(PPh33、Rh4(CO)12等が挙げられる。
パラジウム原子を含む錯体としては、PdCl2、PdBr2、PdCl2(cod)、PdCl2(PPh32、Pd(PPh34、Pd2(dba)3、K2PdCl4、PdCl2(CH3CN)2、Pd(dba)2、Pd(NO32、Pd(OAc)2、PdSO4、Pd(acac)2等が挙げられる。
白金原子を含む錯体としては、PtBr2、PtCl4、Pt(acac)2、PtH2(OH)6、PtH2Cl6、PtCl2(PPh32、PtCl2(cod)、PtCl2(CH3CN)2、PtCl2(PhCN)2、Pt(PPh34、K2PtCl4、Na2PtCl6、H2PtCl6等が挙げられる。(ここで、cod:1,5−シクロオクタジエン、dba:ジベンジリデンアセトン、Ph:フェニル基、acac:アセチルアセトナト基、Ac:アセチル基、Cp:シクロペンタジエニル基、Cp*:ペンタメチルシクロペンタジエニル基を表す。)
次に、上記金属原子を含む金属とは、例えば、ロジウム金属、パラジウム金属、白金金属や、ロジウム、パラジウム、および、白金のいずれか1つの金属原子と、ロジウム、パラジウム、および、白金以外の他の原子(例えば、金、銀、銅、ニッケル、ルテニウム)との合金が挙げられる。
また、担体に上記金属原子を含む金属が担持された担持触媒とは、例えば、上記金属または合金が担持された担持触媒が挙げられる。なお、担体の種類は特に制限されず、金属酸化物、ゼオライト、イオン交換樹脂などが挙げられる。
(式(1)または式(2)で表される化合物)
ポリボロシロキサンの製造には、少なくとも、式(1)で表される化合物と、式(2)で表される化合物とが使用される。
式(1)中、R1およびR2はそれぞれ独立に有機基(1価の有機基)を示し、R1およびR2の少なくとも一方は芳香族基を表す。なかでも、本発明の効果がより優れ、得られるポリボロシロキサンの安定性がより優れる点で、R1およびR2の両方が芳香族基であることが好ましい。
有機基の種類は特に制限されず、公知の有機基が使用でき、例えば、ハロゲン原子、アルキル基(シクロアルキル基を含む)、アルケニル基(シクロアルケニル基、ビシクロアルケニル基を含む)、アルキニル基、芳香族基(例えば、芳香族炭化水素基、芳香族複素環基)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、複素環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ、アミノ基(アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキルおよびアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキルおよびアリールスルフィニル基、アルキルおよびアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アリールおよび複素環アゾ基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基、またはこれらの組み合わせが挙げられる。
なかでも、反応がより効率的に進行する点で、アルキル基または芳香族基が好ましく、芳香族炭化水素基がより好ましい。芳香族炭化水素基としては、例えば、炭素数6〜16のものが好ましく、これらは単環基に限定されず、縮合多環式炭化水素基であってもよい。具体例としては、フェニル基等の単環基、ビフェニル基、フェナントリル基、ナフチル基、アントリル基、フルオレニル基等の縮合多環式炭化水素基が挙げられる。
また、上記有機基には、さらに別の有機基が置換していてもよい。例えば、R1またはR2が、有機基が置換していてもよい芳香族基であってもよい。なお、有機基の定義は、上述の通りである。
式(2)中、R3は、有機基を表す。有機基の定義および好適態様は上述の通りである。また、上述したように、有機基には、さらに別の有機基が置換していてもよい。
(反応条件)
上記式(1)で表される化合物と、式(2)で表される化合物との反応条件は特に制限されず、使用される化合物の種類に応じて適宜最適な条件が選択される。
式(1)で表される化合物と式(2)で表される化合物との混合モル比(式(1)で表される化合物のモル量/式(2)で表される化合物のモル量)は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、0.80〜1.20が好ましく、0.90〜1.10がより好ましい。
上記触媒と、式(1)で表される化合物および式(2)で表される化合物との混合モル割合は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、式(1)で表される化合物および式(2)で表される化合物の合計モル量に対して、触媒の使用量(モル量)が1〜10モル%が好ましく、2〜7モル%がより好ましい。
反応条件は特に制限されないが、温度条件としては、本発明の効果がより優れる点で、10〜100℃が好ましく、20〜80℃がより好ましく、20〜50℃がさらに好ましい。反応時間としては、本発明の効果がより優れる点で、1〜100時間が好ましく、5〜50時間がより好ましい。
反応雰囲気は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、不活性ガス雰囲気下であることが好ましい。不活性ガスとしては、窒素、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン、ネオン等を用いることができる。
上記反応は必要に応じて、溶媒の存在下にて実施してもよい。
使用される溶媒の種類は特に制限されず、例えば、公知の有機溶媒(例えば、エーテル系溶媒(テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン)、炭化水素系溶媒(例えば、トルエン)など)を使用することができる。
本製造方法においては、上記成分の混合方法は特に制限されず、公知の方法が採用できる。また、各成分を加える順番も特に限定されず、反応容器に上記成分を同時に添加しても、それぞれ順番に添加してもよい。
上記反応系においては、反応終了後、得られたポリボロシロキサンを分離する方法は特に制限されず、公知の分離方法(例えば、再沈など)を適用できる。
上記製造方法により、式(3)で表される繰り返し単位および式(4)で表される繰り返し単位が交互に結合した構造を有するポリボロシロキサンが得られる。
上記式中の各基の定義は、上述の通りである。
なお、式(3)で表される繰り返し単位と式(4)で表される繰り返し単位とが結合する際には、式(3)で表される繰り返し単位中の酸素原子が式(4)で表される繰り返し単位中のホウ素原子に結合するか、または、式(4)で表される繰り返し単位中の酸素原子が式(3)で表される繰り返し単位中のケイ素原子に結合する。
より具体的には、以下式(3)中の**で表される位置が、式(4)中の*で表される位置に結合するか、または、式(4)中の**で表される位置が、式(3)中の*で表される位置に結合する。
つまり、以下の式(5)で表される繰り返し単位を有するポリボロシロキサンが形成される。
ポリボロシロキサン中には、式(3)で表される繰り返し単位および式(4)で表される繰り返し単位が交互に結合した構造(以後、単に「交互構造」とも称する)が、主構成単位として含まれることが好ましい。ここで、主構成単位とは、交互構造中の式(3)で表される繰り返し単位と式(4)で表される繰り返し単位の合計含有量が、ポリボロシロキサンの全繰り返し単位に対して、70モル%以上であることを意図し、80モル%以上が好ましく、90モル%以上がより好ましい。上限は特に制限されず、100モル%が挙げられる。
ポリボロシロキサン中における、式(3)で表される繰り返し単位と、式(4)で表される繰り返し単位との含有比率(式(3)で表される繰り返し単位のモル量/式(4)で表される繰り返し単位のモル量)は特に制限されないが、通常、0.4〜2.3が好ましく、0.7〜1.5がより好ましい。
なお、上記ポリボロシロキサンは別の構造式で表すことも可能であり、例えば、以下の式(3A)で表される繰り返し単位および式(4A)で表される繰り返し単位が交互に結合した構造を有するポリボロシロキサンとして表すこともできる。
一般的に、シロキサン単位において、シロキサン結合は2個のケイ素原子が1個の酸素原子を介して結合した結合であることより、シロキサン結合におけるケイ素原子1個当たりの酸素原子は1/2個とみなし、式中O1/2と表現される。以下の式でも、2つの原子に挟まれた酸素原子をO1/2と表現する。なお、O1/2は、これらが2つ結合することにより−O−となる基を表す。
なお、ポリボロシロキサン中には、上記交互構造以外の構造(繰り返し単位)が含まれていてもよく、例えば、式(3)で表される繰り返し単位が連続して結合した構造が含まれていてもよい。なお、2つの式(3)で表される繰り返し単位が結合する場合、一方の式(3)で表される繰り返し単位の酸素原子が、他方の式(3)で表される繰り返し単位のケイ素原子に結合する。
また、式(1)で表される化合物および式(2)で表される化合物を反応させる際には、本発明の効果を損なわない範囲で、他の反応性の化合物を併用してもよい。例えば、ボラン(BH)や、トリシラノール化合物(シラノール基を3つ有する化合物)などを共存させてもよい。これらの化合物を併用すると、架橋構造を有するポリボロシロキサンが得られる。
得られるポリボロシロキサンの数平均分子量(Mn)は特に制限されないが、取扱い性の点から、350〜100000が好ましく、5000〜30000がより好ましく、10000〜30000がさらに好ましい。
また、ポリボロシロキサンの分散度(Mw/Mn)は特に制限されないが、取扱い性の点から、1.0〜3.5が好ましく、1.5〜3.0がより好ましく、1.5〜2.5がさらに好ましい。
なお、上記数平均分子量および分散度の測定方法は、下記条件で、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)を用いて行う。
装置:島津製作所製LC−20AD
カラム:東ソー社製 TSK−GEL G3000H
カラム温度:35℃
流速:1.0 mL/min
溶離液:テトラヒドロフラン
検量線:ポリスチレン
上記で得られたポリボロシロキサンの形状は特に制限されないが、取扱い性の点から、直鎖状のポリマーであることが好ましい。
ポリボロシロキサンは、種々の優れた特性(例えば、難燃性、イオン捕捉性など)を示し、種々の用途(例えば、難燃剤、イオンセンサー)に適用可能である。
<ボロシラン化合物の製造方法>
本発明はボロシラン化合物の製造方法にも関し、該製造方法は、ロジウム、パラジウム、および、白金からなる群から選択される少なくとも1種の金属原子を含む触媒の存在下にて、式(6)で表される化合物と式(7)で表される化合物とを反応させて、式(8)で表されるボロシロキサン化合物を製造する方法である。
使用される触媒の定義は、上述の通りである。
式(6)および式(8)中、R10は、それぞれ独立に、有機基を表す。有機基の定義は上述の通りである。なお、R10で表される有機基はOH基であってもよく、その場合、該OH基も、式(7)で表される化合物と反応可能である。
式(7)および式(8)中、R11はそれぞれ独立に、水素原子または有機基を表す。有機基の定義は上述の通りである。なお、R10で表される基が水素原子の場合、該水素原子は式(6)で表される化合物と反応可能である。
式(6)で表される化合物と式(7)で表される化合物との混合モル比(式(6)で表される化合物のモル量/式(7)で表される化合物のモル量)は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、0.5〜2.0が好ましく、0.8〜1.2〜がより好ましい。
上記触媒と、式(6)で表される化合物および式(7)で表される化合物との混合モル割合は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、式(6)で表される化合物および式(7)で表される化合物の合計モル量に対して、触媒の使用量(モル量)が1〜10モル%が好ましく、2〜7モル%がより好ましい。
式(6)で表される化合物と式(7)で表される化合物との反応条件(温度条件、加熱条件)は、上記ポリボロシロキサンの製造方法(温度条件、加熱条件)の反応条件と同義である。
なお、上記反応は、上述した溶媒の存在下にて実施してもよい。
なお、上記処理で生成されたボロシラン化合物は、濾過、濃縮、蒸留、抽出、晶析、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の分離手段や、これらを組み合わせた分離手段により分離精製できる。
以下、実施例により、本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(合成例1)
テトラヒドロフラン(5ml)に、メシチルボラン(100mg,0.747mmol)と、トリフェニルシラノール(206mg,0.757mmol)と、パラジウム触媒((Ph3P)2PdCl2)(26.5mg,0.038mmol)とを加えて、室温下にて、48時間撹拌を行った。得られた生成物をn−ヘキサンにて再沈処理して、ボロシラン化合物(180mg,収率72%)を得た(以下、スキーム参照)。得られたポリボロシロキサンは、H NMRおよび11B NMRにより構造を確認した。
以下に式に示すように、HO−Si基と、H−B基との間で反応が進行していることが確認された。
(合成例2)
テトラヒドロフラン(5ml)に、メシチルボラン(100mg,0.747mmol)と、ジフェニルシランジオール(164mg,0.757mmol)と、パラジウム触媒((Ph3P)2PdCl2)(26.5mg,0.038mmol)とを加えて、室温下にて、48時間撹拌を行った。得られた生成物をn−ヘキサンにて再沈処理して、ポリボロシロキサン(211mg,収率80%)を得た(以下、スキーム参照)。得られたポリボロシロキサンは、NMR、IRにて構造を確認した。図1にH NMRチャートを、図2に11B NMRチャートを、図3にIRチャートを示す。各種データより、以下スキーム示す繰り返し単位が交互に連結した構造が確認された。なお、図3のIRチャートでは、出発原料であるジフェニルシランジオール、および、ポリシロキサンのピークも合わせて示す。なお、図3のIRチャート中、「1」が合成例2にて得られたポリマーに該当する。
また、得られたポリボロシロキサンの数平均分子量(Mn)および分散度(PDI)(Mw/Mn)は、下記条件でGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)を用いて測定した。
装置:島津製作所LC20−AD
カラム:東ソー社製 TSK−GEL G3000H
カラム温度:35℃
流速:1.0mL/min
溶離液:テトラヒドロフラン
検量線:ポリスチレン
(合成例3〜9)
以下の表1に示すように、触媒の種類、反応時間、反応温度を変更した以外は、合成例2と同様の手順に従って、ポリボロシロキサンを製造した。結果を表1にまとめて示す。
表1中、「THF」はテトラヒドロフランを意図する。
表1中、触媒欄のAは「(Ph3P)2PdCl2」(「Bis(triphenylphosphino)-palladium(II) chloride」)を、Bは「[Tris(dimethylphenylphosphino]-(2,5-norbornodiene) rhodium (I)」を、Cは「Chloroplatinic acid hexahydrate」を、Dは「Chloroplatinic acid」を意図する。
上記表に示すように、本発明の製造方法により、所定の繰り返し単位を含むポリボロシロキサンが得られた。
(TGA測定)
上述した表1の合成例5にて得られたポリマーを用いて、TGA測定を行った。使用した装置は、Perkin Elmer TGA 7であった。測定条件は、昇温速度10℃/minにて、窒素雰囲気下にて、加熱処理を実施した。なお、参考例として、ポリシロキサン(同様の条件でフェニルシランの単独脱水素カップリング重合により合成したもの)を用いて同様の手順に従って、TGA測定を実施した。結果を図4に示す。なお、図4中、「1」が表1の合成例5にて得られたポリマーに該当する。
図4に示すように、ポリシロキサンを使用した場合は、300℃以降急激に重量が減少した。一方、本発明のポリボロシロキサンを使用した場合、600℃近辺でも約半分の重量が残存しており、難燃性に優れることが確認された。

Claims (7)

  1. ロジウム、パラジウム、および、白金からなる群から選択される少なくとも1種の金属原子を含む触媒の存在下にて、式(1)で表される化合物と式(2)で表される化合物とを反応させて、式(3)で表される繰り返し単位および式(4)で表される繰り返し単位が交互に結合した構造を有するポリボロシロキサンを製造する、ポリボロシロキサンの製造方法。


    (式(1)および式(3)中、R1およびR2はそれぞれ独立に有機基を表し、R1およびR2の少なくとも一方は芳香族基を表す。
    式(2)および式(4)中、R3は、有機基を表す。
    なお、前記式(3)で表される繰り返し単位と前記式(4)で表される繰り返し単位とが結合する際には、前記式(3)で表される繰り返し単位中の酸素原子が前記式(4)で表される繰り返し単位中のホウ素原子に結合するか、または、前記式(4)で表される繰り返し単位中の酸素原子が前記式(3)で表される繰り返し単位中のケイ素原子に結合する。)
  2. 前記R1およびR2がいずれも芳香族基である、請求項1に記載のポリボロシロキサンの製造方法。
  3. 前記R3が芳香族基である、請求項1または2に記載のポリボロシロキサンの製造方法。
  4. 式(3)で表される繰り返し単位および式(4)で表される繰り返し単位が交互に結合した構造を有するポリボロシロキサン。

    (式(3)中、R1およびR2はそれぞれ独立に有機基を表し、R1およびR2の少なくとも一方は芳香族基を表す。
    式(4)中、R3は、有機基を表す。
    なお、前記式(3)で表される繰り返し単位と前記式(4)で表される繰り返し単位とが結合する際には、前記式(3)で表される繰り返し単位中の酸素原子が前記式(4)で表される繰り返し単位中のホウ素原子に結合するか、または、前記式(4)で表される繰り返し単位中の酸素原子が前記式(3)で表される繰り返し単位中のケイ素原子に結合する。)
  5. 前記R1およびR2がいずれも芳香族基である、請求項4に記載のポリボロシロキサン。
  6. 前記R3が芳香族基である、請求項4または5に記載のポリボロシロキサン。
  7. ロジウム、パラジウム、および、白金からなる群から選択される少なくとも1種の金属原子を含む触媒の存在下にて、式(6)で表される化合物と式(7)で表される化合物とを反応させて、式(8)で表されるボロシロキサン化合物を製造する、ボロシロキサン化合物の製造方法。

    (式(6)および式(8)中、R10は、それぞれ独立に、有機基を表す。
    式(7)および式(8)中、R11は、それぞれ独立に、水素原子または有機基を表す。)
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