JP5283494B2 - フルオレン誘導体の製造方法 - Google Patents
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Description
項1. 芳香環上に置換基を有していてもよい2,2’−ビフェニルアルミニウム化合物と、芳香環又はヘテロ芳香環に直結したsp3混成炭素原子上に2個以上のフッ素原子を有する化合物とを反応させて、フルオレン骨格を有する化合物を製造する方法。
項2. 前記芳香環上に置換基を有していてもよい2,2’−ビフェニルアルミニウム化合物が下記一般式(1):
R2及びR3は同一又は異なって、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキルチオ基、アルコキシアルキル基、アルキルチオアルキル基、エステル基、保護されていてもよい水酸基又は保護されていてもよいアミノ基、カルボニル基、ニトリル基、アジド基、ボロン酸エステル基、保護されていてもよいカルボキシル基、保護されていてもよいチオール基、保護されていてもよいシリル基を示し、
m及びnは同一又は異なって、0〜4の整数である。]
で表される化合物であり、前記芳香環又はヘテロ芳香環に直結したsp3混成炭素原子上に2個以上のフッ素原子を有する化合物が、下記一般式(2):
R4−CF2−R5 (2)
[式中、R4及びR5は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示し、R4及びR5の少なくとも一方は置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基であり、R4とR5とは互いに結合して環を形成していてもよい。]
で表される化合物であり、前記フルオレン骨格を有する化合物が下記一般式(3):
で表される化合物である項1に記載の製造方法。
項3. 前記一般式(2)で表される化合物が、下記一般式(4):
m及びnは同一又は異なって、0〜4の整数である。]
で表される化合物、又は下記一般式(5):
で表される化合物
である項2に記載の製造方法。
項4. 前記一般式(2)において、R4又はR5のいずれか一方がハロゲン原子であり、他方が置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基である項2に記載の製造方法。
項5. 有機アルミニウム化合物と、下記一般式(6):
m及びnは同一又は異なって、0〜4の整数である。]
で表される化合物
とを反応させて、フルオレン骨格を有する化合物を製造する方法。
項6. 前記有機アルミニウム化合物が、下記一般式(7):
Al(R8)3 (7)
[式中、R8は同一又は異なって、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示し、3つのR8のうち2つのR8は互いに結合して環を形成していてもよい。]
で表される化合物であり、前記フルオレン骨格を有する化合物が、下記一般式(8):
で表される化合物である項5に記載の製造方法。
項7. 下記一般式(9):
R2及びR3は同一又は異なって、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキルチオ基、アルコキシアルキル基、アルキルチオアルキル基、エステル基、保護されていてもよい水酸基又は保護されていてもよいアミノ基、カルボニル基、ニトリル基、アジド基、ボロン酸エステル基、保護されていてもよいカルボキシル基、保護されていてもよいチオール基、保護されていてもよいシリル基を示し、
m及びnは同一又は異なって、0〜4の整数である。]
で表される化合物、下記一般式(10):
R1−M (10)
[式中、R1は置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示し、
Mはリチウム、ホウ素、マグネシウム、亜鉛及び銅からなる群より選ばれる金属を示す。]で表される有機金属化合物、及び下記一般式(11):
Al(R9)3 (11)
[式中、R9は同一又は異なって、アルキル基又はハロゲン原子を示す。]
で表されるアルミニウム化合物とを混合して、下記一般式(1):
で表される2,2’−ビフェニルアルミニウム化合物を調製する方法。
項8. フルオレン骨格を有する化合物の製造方法であって、
工程1:下記一般式(9):
R2及びR3は同一又は異なって、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキルチオ基、アルコキシアルキル基、アルキルチオアルキル基、エステル基、保護されていてもよい水酸基又は保護されていてもよいアミノ基、カルボニル基、ニトリル基、アジド基、ボロン酸エステル基、保護されていてもよいカルボキシル基、保護されていてもよいチオール基、保護されていてもよいシリル基を示し、
m及びnは同一又は異なって、0〜4の整数である。]
で表される化合物と、下記一般式(10):
R1−M (10)
[式中、R1は置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示し、
Mはリチウム、ホウ素、マグネシウム、亜鉛及び銅からなる群より選ばれる金属を示す。]で表される有機金属化合物とを混合する工程、
工程2:工程1で得られた溶液と下記一般式(11):
Al(R9)3 (11)
[式中、R9は同一又は異なって、アルキル基又はハロゲン原子を示す。]
で表されるアルミニウム化合物とを混合する工程、
工程3:工程2で得られた溶液と下記一般式(2):
R4−CF2−R5 (2)
[式中、R4及びR5は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示し、R4及びR5の少なくとも一方は置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基であり、R4とR5とは互いに結合して環を形成していてもよい。]
で表される化合物とを混合する工程
を含む下記一般式(3):
で表される化合物を製造する方法。
項9. フルオレン骨格を有する化合物の製造方法であって、
工程1:下記一般式(12):
R8−X3 (12)
[式中、R8は置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示し、X3はハロゲン原子を示す。]
で表されるハロゲン含有化合物と下記一般式(10):
R1−M (10)
[式中、R1は置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示し、
Mはリチウム、ホウ素、マグネシウム、亜鉛及び銅からなる群より選ばれる金属を示す。]で表される有機金属化合物とを混合する工程、
工程2:工程1で得られた溶液と下記一般式(11):
Al(R9)3 (11)
[式中、R9は同一又は異なって、アルキル基又はハロゲン原子を示す。]
で表されるアルミニウム化合物とを混合する工程、
工程3:工程2で得られた溶液と下記一般式(6):
m及びnは同一又は異なって、0〜4の整数である。]
で表される化合物とを混合する工程
を含む下記一般式(8):
で表されるフルオレン骨格を有する化合物を製造する方法。
項10. フルオレン骨格を有する化合物の製造方法であって、
工程1:下記一般式(9a):
R10及びR11は同一又は異なって、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキルチオ基、アルコキシアルキル基、アルキルチオアルキル基、エステル基、保護されていてもよい水酸基又は保護されていてもよいアミノ基、カルボニル基、ニトリル基、アジド基、ボロン酸エステル基、保護されていてもよいカルボキシル基、保護されていてもよいチオール基、保護されていてもよいシリル基を示し、
m及びnは同一又は異なって、0〜4の整数である。]
で表される化合物と、下記一般式(10):
R1−M (10)
[式中、R1は置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示し、
Mはリチウム、ホウ素、マグネシウム、亜鉛及び銅からなる群より選ばれる金属を示す。]で表される有機金属化合物とを混合する工程、
工程2:工程1で得られた溶液と下記一般式(11):
Al(R9)3 (11)
[式中、R9は同一又は異なって、アルキル基又はハロゲン原子を示す。]
で表されるアルミニウム化合物とを混合する工程、
工程3:工程2で得られた溶液と下記一般式(6):
m及びnは同一又は異なって、0〜4の整数である。]
で表される化合物とを混合する工程
を含む下記一般式(8a):
で表されるフルオレン骨格を有する化合物を製造する方法。
本発明の第1の実施態様は、芳香環上に置換基を有していてもよい2,2’−ビフェニルアルミニウム化合物(以下、「2,2’−ビフェニルアルミニウム化合物」ということがある)と、芳香環又はヘテロ芳香環に直結したsp3混成炭素原子上に2個以上のフッ素原子を有する化合物(以下、「フッ素化合物」ということがある)とを反応させて、フルオレン骨格を有する化合物を製造する方法である。以下、詳細に説明する。
本発明の第1の実施態様において、2,2’−ビフェニルアルミニウム化合物は、下記一般式(1)で表される化合物が好ましい。
本発明の第1の実施態様で使用する前記一般式(1)で表される2,2’−ビフェニルアルミニウム化合物は、下記一般式(9):
で表される2,2’−置換ビフェニル化合物、下記一般式(10):
R1−M (10)
[式中、Mはリチウム、ホウ素、マグネシウム、亜鉛及び銅からなる群より選ばれる金属を示し、R1は前記一般式(1)のものと同じである。]
で表される有機金属化合物、及び下記一般式(10):
Al(R9)3 (11)
[式中、R9は同一又は異なって、アルキル基又はハロゲン原子を示す。]
で表されるアルミニウム化合物とを混合することにより調製することができる。
R1−Li (10a)
(式中、R1は前記一般式(1)のものと同じである。)
で表される化合物が挙げられる。特に、R1がC1〜C12アルキル基、フェニル基、C2〜C12アルケニル基、C2〜C12アルキニル基が好ましい。
(R1)3B (10b)
(式中、R1は前記一般式(1)のものと同じである。)
で表される化合物が挙げられる。
R1−MgY1 (10c)
(式中、Y1はハロゲン原子を示し、R1は前記一般式(1)のものと同じである。)
で表される化合物が挙げられる。Y1で示されるハロゲン原子としては、Cl、Br又はIが挙げられ、好ましくはCl又はBrである。
(R1)2Zn (10d)
(式中、R1は前記一般式(1)のものと同じである。)
で表される化合物が挙げられる。
(R1)2CuLi、(R1)2CuMgY2、(R1)2CuMgLiY2、又はR1Cu・BF3 (10e)
(式中、Y2はハロゲン原子を示し、R1は前記一般式(1)のものと同じである。)
で表される化合物が挙げられる。Y2で示されるハロゲン原子としては、Cl、Br又はIが挙げられ、好ましくはCl又はBrである。
本発明の第1の実施態様において、フッ素化合物とは、芳香環又はヘテロ芳香環に直結したsp3混成炭素原子上に2個以上のフッ素原子を有する化合物である。好ましくは、下記一般式(2)で表される化合物である。
一般式(2)において、R4及びR5は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示し、R4及びR5の少なくとも一方は置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基である。また、R4及びR5が置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基である場合、R4とR5とは互いに結合して環を形成していてもよい。
本発明の第1の実施態様の製造方法により得られるフルオレン化合物は、好ましくは、前記の通り、下記一般式(3):
本発明の第1の実施態様の製造方法では、前記芳香環上に置換基を有していてもよい2,2−ビフェニルアルミニウム化合物と、前記芳香環又はヘテロ芳香環に直結したsp3混成炭素原子上に2個以上のフッ素原子を有する化合物(「原料フッ素化合物」ということもある)とを適切な溶媒中で反応させて行う。
工程1で得られた溶液と前記一般式(11)で表されるアルミニウム化合物とを混合する工程2、及び
工程2で得られた溶液と前記一般式(2)で表されるフッ素化合物とを混合する工程3
を含む方法により、一連の工程(in situ)で目的とする前記一般式(3)で表されるフルオレン化合物を製造することができる。
本発明の第2の実施態様は、フルオレン骨格を有する化合物を製造する方法であって、有機アルミニウム化合物と、下記一般式(6):
m及びnは同一又は異なって、0〜4の整数である。]
で表される化合物とを反応させることを特徴とする。以下、詳細に説明する。
本発明の第2の実施態様において、有機アルミニウム化合物は、好ましくは下記一般式(7):
Al(R8)3 (7)
で表される化合物である。
一般式(7)及び一般式(1a)で表されるAl上に有機基を有するアルミニウム化合物は市販あるいは合成により容易に入手可能であり、Al上の有機基に置換基を有する多くの化合物も市販あるいは合成により入手できる。第2の実施態様におけるアルミニウム化合物の調製方法は、前記第1の実施態様の2,2’−ビフェニルアルミニウム化合物の調製方法と同じである。
で表される化合物、下記一般式(10):
R1−M (10)
[式中、R1、Mは前記に同じである。]
で表される有機金属化合物、及び下記一般式(11):
Al(R9)3 (11)
[式中、R9は前記に同じである。]
で表されるアルミニウム化合物を混合することにより調製することができる。
本発明の第2の実施態様において使用されるフッ素化合物は、下記一般式(6):
本発明の第2の実施態様の製造方法により得られるフルオレン骨格を有する化合物は、前記の通り、下記一般式(8)で示される化合物である。
本発明の第2の実施態様の製造方法では、有機アルミニウム化合物と前記一般式(6)で表されるフッ素化合物とを適切な溶媒中で反応させて行う。
R8−X3 (12)
で表されるハロゲン含有化合物と、前記第1の実施態様の一般式(10)で表される有機金属化合物、及びアルミニウム化合物とを混合することによっても一般式(8)で表されるフルオレン化合物を得ることができる。
工程1で得られた溶液と前記一般式(11)で表されるアルミニウム化合物とを混合する工程2、及び
工程2で得られた溶液と前記一般式(6)で表されるフッ素化合物とを混合する工程3
を含む方法により、一連の工程(in situ)で目的とする前記一般式(8)で表されるフルオレン化合物を製造することができる。
で表されるフルオレン化合物を製造することができる。
前記の通り、本発明の製造方法により得られるフルオレン化合物は、原料フッ素化合物及び/又はアルミニウム化合物の有機基上の望みの位置に置換基を導入しておくことができる。よって、本発明の製造方法により得られたフルオレン化合物が重合性の置換基(例えば、ハロゲン基、ボロン酸、ボロン酸エステル等)を有する場合、又は該化合物の置換基(保護基等)を重合性置換基に変換した場合、これらの化合物を重合することにより、有機半導体としての有用性が高いポリフルオレン誘導体を簡便かつ高収率に合成することができる。
2,2’−ジヨードビフェニル(2mmol)とn-ブリルリチウム(6mmol)をヘキサン中で室温下に1時間攪拌して、2,2’−ジリチオビフェニルを調製した。これに臭化アルミニウム(1.8mmol)を加えて、室温で30分間攪拌することで、2,2’−ビフェニルアルミニウムのヘキサン溶液を調製した。この溶液に9,9−ジフルオロフルオレン(0.45mmol)を滴下して、室温で1時間攪拌した。反応液を1N塩酸で後処理し、生成物をGLCで分析したところ、スピロビフルオレンが27%収率で得られていた。
1H-NMR(CDCl3):δ 6.72 (d, J=7.6Hz, 4H), 7.06-7.11 (m, 4H), 7.30 - 7.37 (m, 4H), 7.83 (d, J=7.6Hz, 4H).
13C-NMR(CDCl3):δ 65.92, 119.95, 124,01, 127.67, 127.78, 141.73, 148.74。
実施例1と同様にして調製した2,2’−ビフェニルアルミニウム(0.4mmol)のヘキサン溶液に、ジフェニルジフルオロメタン(0.2mmol)を滴下して、室温で30分間攪拌した。1N塩酸で後処理後、生成物のGLC分析から9,9-ジフェニルフルオレンが38%収率で得られていることが確認された。
1H-NMR(CDCl3):δ 7.10-7.60 (m, 16H), 7.76 (d, J=7.6Hz, 2H).
13C-NMR(CDCl3):δ 65.48, 120.13, 126.20, 126.60, 127.44, 127.69, 128.13, 128.18, 140.14, 145.93, 151.14。
実施例1と同様にして調製した2,2’−ビフェニルアルミニウム(2mmol)のヘキサン溶液に、4−メトキシベンゾトリフロリド(0.5mmol)を滴下して、室温で30分間攪拌した。1N塩酸で後処理後、生成物のGLC分析から9−(4−メトキシフェニル)フルオレンが6%収率、9−(4−メトキシフェニル)−9−ブチルフルオレンが2%収率、9−(4−メトキシフェニル)−9−ビフェニルフルオレンが11%収率で得られていることが確認された。
MS m/z 272 (M+), 241 (M-OCH3), 165 (M-CH3OPh).
9−(4−メトキシフェニル)−9−ブチルフルオレン:
MS m/z 328 (M+), 271 (M-C4H9).
9−(4−メトキシフェニル)−9−(2−ビフェニル)フルオレン:
MS m/z 422 (M+), 271 (M-C8H9)。
窒素雰囲気下で、J.Org.Chem.1983年, 48巻,1449頁記載の方法に従い調製した4−ブロモフェニルリチウム(3mmol)のヘキサン溶液(3mL)に臭化アルミニウム (1mmol)を加え、室温で30分間攪拌してトリス(4−ブロモフェニル)アルミニウム試薬を調製した。この溶液に9,9−ジフルオロフルオレン(0.2mmol)のベンゼン溶液(6mL)を滴下し、室温で1時間攪拌した。後処理後、反応液のGC-MS及びGLCにより分析して、9,9−ビス(4−ブロモフェニル)フルオレンが15%で生成していることを確認した。
1H-NMR(CDCl3):δ 7.05 (d, J=8.5Hz, 4H), 7.25-7.40 (m, 10H), 7.76 (d, J=7.5Hz, 2H)。
窒素雰囲気下で二径フラスコ中に入れたn-BuLi(1Mヘキサン溶液)3mL(3mmol)中に、−78℃でヨードベンゼン(612mg, 3mmol)を滴下した。この溶液を、室温で1時間攪拌した。ここで得られたフェニルリチウム溶液を−78℃に冷却し、窒素気流下で臭化アルミニウム267mg(1mmol)を加えて攪拌した。さらにこの溶液に塩化メチレン3mLを加え−78℃で24時間攪拌した。ここで得られたトリフェニルアルミニウム溶液に、攪拌下に室温で、9,9−ジフルオロ−2,7−ジブロモフルオレン(0.2mmol)のベンゼン溶液(6mL)を加えた。この反応液をこの温度で1時間攪拌した。後処理後、反応液のGC-MS及びGLC分析から、9,9−ジフェニル−2,7−ジブロモフルオレンが12%収率で得られたことを確認した。
1H-NMR(CDCl3):δ 7.14-7.17 (m, 4H), 7.25-7.28 (m, 6H), 7.49 (d, J=8.0Hz, 2H), 7.50 (s, 2H), 7.60 (d, J=8.0Hz, 2H)。
実施例4と同様にして調製したトリス(4−ブロモフェニル)アルミニウム試薬のヘキサン溶液(3mL)に、9,9−ジフルオロ−2,7−ジブロモフルオレン(0.2mmol)のベンゼン溶液(6mL)を滴下し、室温で1時間攪拌した。後処理後、反応液のGC-MS及びGLCにより分析して、9,9−ビス(4−ブロモフェニル)−2,7−ジブロモフルオレンが10%で生成していることを確認した。
1H-NMR(CDCl3):δ7.06 (d, J=8.5Hz, 4H), 7.48 (d, J=8.0Hz, 2H), 7.50 (s, 2H), 7.60 (d, J=8.0Hz, 2H), 7.75 (d, J=8.5Hz, 4H)。
実施例1と同様にして調製した2,2’−ビフェニルアルミニウム(0.4mmol)のヘキサン溶液に、9,9−ジフルオロ−2,7−ジブロモフルオレン(0.2mmol)を滴下して、室温で30分間攪拌した。後処理後、反応液のGC-MS及びGLC分析から、2,7−ジブロモスピロビフルオレンが68%収率で得られていることが判った。
473 (M+1), 396 (M+3-Br), 394(M+1-Br), 334, 314 .
1H-NMR(CDCl3):δ6.72 (d, J=7.5Hz, 2H), 6.85 (s, 2H), 7.06 - 7.11 (m, 2H), 7.33 - 7.37 (m, 2H), 7.50 (d, J=8.0Hz, 2H), 7.65 (d, J=8.0Hz, 2H), 7.83 (d, J=7.5Hz, 2H)。
実施例1と同様にして調製した2,2’−ビフェニルアルミニウム(0.4mmol)のヘキサン溶液に、ビス(4−ジブロモフェニル)ジフルオロメタン(0.2mmol)を滴下して、室温で1時間攪拌した。後処理後、反応液のGC-MS及びGLC分析から、9,9−ビス(4−ブロモフェニル)フルオレンが38%収率で得られていることを確認した。
フラン(2.4mmol)のヘキサン溶液(3mL)に1.6M n-ブチルリチウム(2.4mmol)のヘキサン溶液を−78℃で滴下し、室温で1時間攪拌した。この溶液に臭化アルミニウム(0.8mmol)を加えて、さらに室温で30分間攪拌した。この溶液に9,9-ジフルオロフルオレン(0.2mmol)のヘキサン溶液(1mL)を加えて、室温で1時間攪拌した。
9,9-ビス(フリル)フルオレン:
MS m/z 298 (M+), 231 (M-C4H3O).
9-(フリル)フルオレン:
MS m/z 231 (M+), 230 (M-1)。
2,2’−ビフェニルアルミニウム(0.4mmol)を以下の方法で調製した。トルエン−ヘキサン(1:1)溶液(5mL)中、2,2’-ジヨードビフェニル(0.4mmol)とt-ブチルリチウム(1.2mmol)を室温で1時間攪拌し、この溶液に臭化アルミニウム(0.4mmol)を加えて、室温で30分間攪拌した。これにジフェニルジフルオロメタン(0.2mmol)のトルエン−ヘキサン(1:1)溶液(5mL)を1時間掛けてゆっくりと滴下し、室温で30分間攪拌した。後処理後、反応液のGC-MS及びGLC分析から9,9-ジフェニルフルオレンが73%収率で得られていることを確認した。この様に収率が向上した原因は、トルエンを加える事で基質の溶解度が挙がり、さらに薄い溶液で反応することで副反応が抑えられたためと考えられる。
Claims (8)
- 芳香環上に置換基を有していてもよい2,2’−ビフェニルアルミニウム化合物と、芳香環又はヘテロ芳香環に直結したsp3混成炭素原子上に2個以上のフッ素原子を有する化合物とを反応させて、フルオレン骨格を有する化合物を製造する方法であって、
前記芳香環上に置換基を有していてもよい2,2’−ビフェニルアルミニウム化合物が下記一般式(1):
[式中、R 1 は置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示し、
R 2 及びR 3 は同一又は異なって、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキルチオ基、アルコキシアルキル基、アルキルチオアルキル基、エステル基、保護されていてもよい水酸基又は保護されていてもよいアミノ基、カルボニル基、ニトリル基、アジド基、ボロン酸エステル基、保護されていてもよいカルボキシル基、保護されていてもよいチオール基、保護されていてもよいシリル基を示し、
m及びnは同一又は異なって、0〜4の整数である。]
で表される化合物であり、
前記芳香環又はヘテロ芳香環に直結したsp 3 混成炭素原子上に2個以上のフッ素原子を有する化合物が、下記一般式(2):
R 4 −CF 2 −R 5 (2)
[式中、R 4 及びR 5 は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示し、R 4 及びR 5 の少なくとも一方は置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基であり、R 4 とR 5 とは互いに結合して環を形成していてもよい。]
で表される化合物であり、
前記フルオレン骨格を有する化合物が下記一般式(3):
[式中、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、m及びnは前記に同じ。]
で表される化合物である、前記製造方法。 - 前記一般式(2)で表される化合物が、下記一般式(4):
[式中、R4a及びR5aは同一又は異なって、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキルチオ基、アルコキシアルキル基、アルキルチオアルキル基、エステル基、保護されていてもよい水酸基又は保護されていてもよいアミノ基、カルボニル基、ニトリル基、アジド基、ボロン酸エステル基、保護されていてもよいカルボキシル基、保護されていてもよいチオール基、保護されていてもよいシリル基を示し、
m及びnは同一又は異なって、0〜4の整数である。]
で表される化合物、又は下記一般式(5):
[式中、R4a、R5a、m及びnは前記に同じ。]
で表される化合物
である請求項1に記載の製造方法。 - 前記一般式(2)において、R4又はR5のいずれか一方がハロゲン原子であり、他方が置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基である請求項1に記載の製造方法。
- 有機アルミニウム化合物と、下記一般式(6):
[式中、R6及びR7は同一又は異なって、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキルチオ基、アルコキシアルキル基、アルキルチオアルキル基、エステル基、保護されていてもよい水酸基又は保護されていてもよいアミノ基、カルボニル基、ニトリル基、アジド基、ボロン酸エステル基、保護されていてもよいカルボキシル基、保護されていてもよいチオール基、保護されていてもよいシリル基を示し、
m及びnは同一又は異なって、0〜4の整数である。]
で表される化合物
とを反応させて、フルオレン骨格を有する化合物を製造する方法であって、
前記有機アルミニウム化合物が、下記一般式(7):
Al(R 8 ) 3 (7)
[式中、R 8 は同一又は異なって、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示し、3つのR 8 のうち2つのR 8 は互いに結合して環を形成していてもよい。]
で表される化合物であり、
前記フルオレン骨格を有する化合物が、下記一般式(8):
[式中、R 6 、R 7 、R 8 、m及びnは前記に同じ。]
で表される化合物である、前記製造方法。 - 下記一般式(9):
[式中、X1及びX2は同一又は異なってハロゲン原子を示し、
R2及びR3は同一又は異なって、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキルチオ基、アルコキシアルキル基、アルキルチオアルキル基、エステル基、保護されていてもよい水酸基又は保護されていてもよいアミノ基、カルボニル基、ニトリル基、アジド基、ボロン酸エステル基、保護されていてもよいカルボキシル基、保護されていてもよいチオール基、保護されていてもよいシリル基を示し、
m及びnは同一又は異なって、0〜4の整数である。]
で表される化合物、下記一般式(10):
R1−M (10)
[式中、R1は置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示し、
Mはリチウム、ホウ素、マグネシウム、亜鉛及び銅からなる群より選ばれる金属を示す。]で表される有機金属化合物、及び下記一般式(11):
Al(R9)3 (11)
[式中、R9は同一又は異なって、アルキル基又はハロゲン原子を示す。]
で表されるアルミニウム化合物とを混合して、下記一般式(1):
[式中、R1、R2、R3、m及びnは前記に同じである。]
で表される2,2’−ビフェニルアルミニウム化合物を調製する方法。 - フルオレン骨格を有する化合物の製造方法であって、
工程1:下記一般式(9):
[式中、X1及びX2は同一又は異なってハロゲン原子を示し、
R2及びR3は同一又は異なって、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキルチオ基、アルコキシアルキル基、アルキルチオアルキル基、エステル基、保護されていてもよい水酸基又は保護されていてもよいアミノ基、カルボニル基、ニトリル基、アジド基、ボロン酸エステル基、保護されていてもよいカルボキシル基、保護されていてもよいチオール基、保護されていてもよいシリル基を示し、
m及びnは同一又は異なって、0〜4の整数である。]
で表される化合物と、下記一般式(10):
R1−M (10)
[式中、R1は置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示し、
Mはリチウム、ホウ素、マグネシウム、亜鉛及び銅からなる群より選ばれる金属を示す。]で表される有機金属化合物とを混合する工程、
工程2:工程1で得られた溶液と下記一般式(11):
Al(R9)3 (11)
[式中、R9は同一又は異なって、アルキル基又はハロゲン原子を示す。]
で表されるアルミニウム化合物とを混合する工程、
工程3:工程2で得られた溶液と下記一般式(2):
R4−CF2−R5 (2)
[式中、R4及びR5は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示し、R4及びR5の少なくとも一方は置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基であり、R4とR5とは互いに結合して環を形成していてもよい。]
で表される化合物とを混合する工程
を含む下記一般式(3):
[式中、R2、R3、R4、R5、m及びnは前記に同じ。]
で表される化合物を製造する方法。 - フルオレン骨格を有する化合物の製造方法であって、
工程1:下記一般式(12):
R8−X3 (12)
[式中、R8は置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示し、X3はハロゲン原子を示す。]
で表されるハロゲン含有化合物と下記一般式(10):
R1−M (10)
[式中、R1は置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示し、
Mはリチウム、ホウ素、マグネシウム、亜鉛及び銅からなる群より選ばれる金属を示す。]で表される有機金属化合物とを混合する工程、
工程2:工程1で得られた溶液と下記一般式(11):
Al(R9)3 (11)
[式中、R9は同一又は異なって、アルキル基又はハロゲン原子を示す。]
で表されるアルミニウム化合物とを混合する工程、
工程3:工程2で得られた溶液と下記一般式(6):
[式中、R6及びR7は同一又は異なって、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキルチオ基、アルコキシアルキル基、アルキルチオアルキル基、エステル基、保護されていてもよい水酸基又は保護されていてもよいアミノ基、カルボニル基、ニトリル基、アジド基、ボロン酸エステル基、保護されていてもよいカルボキシル基、保護されていてもよいチオール基、保護されていてもよいシリル基を示し、
m及びnは同一又は異なって、0〜4の整数である。]
で表される化合物とを混合する工程
を含む下記一般式(8):
[式中、R6、R7、R8、m及びnは前記に同じ。]
で表されるフルオレン骨格を有する化合物を製造する方法。 - フルオレン骨格を有する化合物の製造方法であって、
工程1:下記一般式(9a):
[式中、X1及びX2は同一又は異なってハロゲン原子を示し、
R10及びR11は同一又は異なって、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキルチオ基、アルコキシアルキル基、アルキルチオアルキル基、エステル基、保護されていてもよい水酸基又は保護されていてもよいアミノ基、カルボニル基、ニトリル基、アジド基、ボロン酸エステル基、保護されていてもよいカルボキシル基、保護されていてもよいチオール基、保護されていてもよいシリル基を示し、
m及びnは同一又は異なって、0〜4の整数である。]
で表される化合物と、下記一般式(10):
R1−M (10)
[式中、R1は置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいアルキニル基を示し、
Mはリチウム、ホウ素、マグネシウム、亜鉛及び銅からなる群より選ばれる金属を示す。]で表される有機金属化合物とを混合する工程、
工程2:工程1で得られた溶液と下記一般式(11):
Al(R9)3 (11)
[式中、R9は同一又は異なって、アルキル基又はハロゲン原子を示す。]
で表されるアルミニウム化合物とを混合する工程、
工程3:工程2で得られた溶液と下記一般式(6):
[式中、R6及びR7は同一又は異なって、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキルチオ基、アルコキシアルキル基、アルキルチオアルキル基、エステル基、保護されていてもよい水酸基又は保護されていてもよいアミノ基、カルボニル基、ニトリル基、アジド基、ボロン酸エステル基、保護されていてもよいカルボキシル基、保護されていてもよいチオール基、保護されていてもよいシリル基を示し、
m及びnは同一又は異なって、0〜4の整数である。]
で表される化合物とを混合する工程
を含む下記一般式(8a):
[式中、R6、R7、R10、R11、m及びnは前記に同じ。]
で表されるフルオレン骨格を有する化合物を製造する方法。
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