JP2015168156A - 画像記録装置および画像記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動ローラーと従動ローラーとの間で挟みつつ記録媒体を搬送する画像記録装置および画像記録方法において画質が低下するのを抑制可能とする。【解決手段】回転することで記録媒体を搬送する駆動ローラーと、駆動ローラーとの間に記録媒体を挟む従動ローラーと、駆動ローラーより記録媒体の搬送方向である第1方向の下流側に配置されて記録媒体に画像を記録可能な記録部と、駆動ローラーおよび記録部を制御することで第1方向へ記録媒体を搬送しつつ記録媒体に画像を記録する制御部とを備え、制御部は、第1方向への記録媒体の搬送を停止すると、第1方向と逆方向の第2方向への記録媒体の搬送を開始し、記録媒体に記録された画像を駆動ローラーと従動ローラーとの間に位置させた状態で第2方向への記録媒体の搬送を停止する。【選択図】図5

Description

この発明は、駆動ローラーと従動ローラーとで記録媒体を挟みつつ記録媒体を搬送する画像記録装置および画像記録方法に関する。
特許文献1のプリンターは、駆動ローラーを回転させてシートを搬送方向へ搬送しつつ、駆動ローラーに対して搬送方向の下流側に配置された記録ヘッドによってシートに画像を記録する。特に、このプリンターは、駆動ローラーとの間でシートを挟むニップローラーを備えており、駆動ローラーとシートとの間の摩擦力を確保しつつシートを搬送する。
特開2013−116786号公報
ところで、上記のようなプリンターでは、記録媒体の搬送を適宜停止させる。この際、未記録の記録媒体が、駆動ローラーとニップローラーとの間で長時間停止することで、駆動ローラーとニップローラーとの間に位置していた未記録の記録媒体が変質してしまうことがある。その結果、その後の画像記録において変質部分に画像を良好に記録できず、変質部分に記録された画像の画質が低下する場合があった。
この発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、駆動ローラーと従動ローラーとの間で挟みつつ記録媒体を搬送する画像記録装置および画像記録方法において画質が低下するのを抑制可能とする画像記録装置および画像記録方法の提供を目的とする。
本発明にかかる画像記録装置は、上記目的を達成するために、回転することで記録媒体を搬送する駆動ローラーと、駆動ローラーとの間に記録媒体を挟む従動ローラーと、駆動ローラーより記録媒体の搬送方向である第1方向の下流側に配置されて記録媒体に画像を記録可能な記録部と、駆動ローラーおよび記録部を制御することで第1方向へ記録媒体を搬送しつつ記録媒体に画像を記録する制御部とを備え、制御部は、第1方向への記録媒体の搬送を停止すると、第1方向と逆方向の第2方向への記録媒体の搬送を開始し、記録媒体に記録された画像を駆動ローラーと従動ローラーとの間に位置させた状態で第2方向への記録媒体の搬送を停止することを特徴とする。
本発明にかかる画像記録方法は、上記目的を達成するために、駆動ローラーと従動ローラーとの間に挟まれた記録媒体を記録媒体の搬送方向である第1方向に搬送しつつ、駆動ローラーよりも第1方向の下流側に配置された記録部によって記録媒体に画像を記録する工程と、第1方向への記録媒体の搬送を停止すると第1方向と逆方向の第2方向への記録媒体の搬送を開始する工程と、記録媒体に記録された画像を駆動ローラーと従動ローラーとの間に位置させた状態で第2方向への記録媒体の搬送を停止する工程とを備えることを特徴とする。
このように構成された本発明(画像記録装置、画像記録方法)では、従動ローラーと駆動ローラーとの間に挟まれた記録媒体を第1方向(記録媒体の搬送方向)に搬送しつつ、駆動ローラーよりも第1方向の下流側に配置された記録部によって記録媒体に画像を記録する。かかる構成では、第1方向への記録媒体の搬送を停止した際には、未記録の記録媒体が駆動ローラーと従動ローラーとの間で停止することとなる。そのため、記録媒体の搬送を停止する時間が長くなると上述の課題が生じるおそれがある。
これに対して本発明では、第1方向への記録媒体の搬送を停止すると、第1方向と逆方向の第2方向への記録媒体の搬送を開始する。そして、記録媒体に記録された画像を駆動ローラーと従動ローラーとの間に位置させた状態で、第2方向への記録媒体の搬送を停止する。したがって、未記録の記録媒体が駆動ローラーと従動ローラーとの間で停止する時間は、第1方向への搬送を停止してから第2方向への搬送を開始するまでの時間に抑えることができる。その結果、未記録の記録媒体の変質を抑えて、画質が低下するのを抑制することが可能となっている。
この際、制御部は、第1方向への記録媒体の搬送を停止してから2.5秒以内に第2方向への記録媒体の搬送を開始するように、画像記録装置を構成しても良い。かかる構成では、未記録の記録媒体が駆動ローラーと従動ローラーとの間で停止する時間を2.5秒以内に抑えることができる。その結果、画質が低下するのをより確実に抑制することができる。
また、駆動ローラー、従動ローラーおよび記録部を収容する外装部材と、外装部材に設けられた扉と、扉を施錠するロック機構と、ユーザーからの指令を受け付けて制御部へ送信するユーザーインターフェースとを備え、制御部は、ユーザーからの停止指令に応じて第1方向への記録媒体の搬送を停止する場合には、第2方向への記録媒体の搬送を停止するまでは扉を施錠し、第2方向への記録媒体の搬送を停止してから扉を開錠するように、画像記録装置を構成しても良い。かかる構成では、第2方向への記録媒体の搬送が停止するまでは、扉の施錠によってユーザーが外装部材の内部にアクセスするのを防止できるとともに、第2方向への記録媒体の搬送が停止した後は扉の開錠によってユーザーが外装部材の内部に対して所望の作業を実行できる。
また、記録媒体に光を照射する照射部を備え、記録部は、光の照射によって硬化する光硬化性の液体を記録媒体に吐出して画像を記録し、制御部は、記録部が記録媒体に記録した画像に照射部から光を照射することによって、画像が従動ローラーと接触した際に画像が従動ローラーに転写しない程度に画像を硬化させてから第1方向への記録媒体の搬送を停止するように、画像記録装置を構成しても良い。かかる構成では、記録媒体に記録された画像を硬化させてから第1方向への記録媒体の搬送を停止する。したがって、その後の第2方向への記録媒体の搬送によって駆動ローラーと従動ローラーの間に位置させる画像は、光の照射によって硬化したものとなる。よって、未硬化の画像に接触することによって従動ローラーが汚れるのを抑制することができる。
また、従動ローラーは外周面にゴムを有し、記録媒体の画像が記録される面に外周面で接するように、画像記録装置を構成しても良い。かかる構成では、上述した画質の低下が記録媒体に生じやすい。そこで、本発明を適用して画質の低下を抑制することが好適となる。
また、従動ローラーは外周面にテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体を有し、記録媒体の画像が記録される面に外周面で接するように、画像記録装置を構成しても良い。かかる構成においても、上述した画質の低下が記録媒体に生じる場合がある。そこで、本発明を適用して画質の低下を抑制することが好適となる。
本発明を実行可能なプリンターが備える装置構成を模式的に示す正面図。 プリンターが備える外装部材を模式的に示す斜視図。 図1に示すプリンターを制御する電気的構成を模式的に示すブロック図。 プリンター制御部が実行する順搬送終了制御の一例を示すフローチャート。 図4のフローチャートに従って実行される動作の一例を模式的に示す図。 ニップ荷重、ニップ時間およびニップ痕との関係を実験した結果を示す図。
図1は、本発明を実行可能なプリンターが備える装置構成を模式的に例示する正面図である。図1に示すように、プリンター1では、その両端が繰出軸20および巻取軸40にロール状に巻き付けられた1枚のシートS(ウェブ)が搬送経路Pcに沿って張架されており、シートSは、繰出軸20から巻取軸40へ向かう搬送方向Dfへ搬送されつつ、画像記録を受ける。シートSの基材の種類は、紙系とフィルム系に大別される。具体例を挙げると、紙系には上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙等があり、フィルム系には合成紙、PET(Polyethylene terephthalate)フィルム、PP(polypropylene)フィルム等がある。概略的には、プリンター1は、繰出軸20からシートSを繰り出す繰出部2(繰出領域)と、繰出部2から繰り出されたシートSに画像を記録するプロセス部3(プロセス領域)と、プロセス部3で画像の記録されたシートSを巻取軸40に巻き取る巻取部4(巻取領域)を備える。なお、以下の説明では、シートSの両面のうち、画像が記録される面を表面と称する一方、その逆側の面を裏面と称する。
繰出部2は、シートSの端を巻き付けた繰出軸20と、繰出軸20から引き出されたシートSを巻き掛ける従動ローラー21とを有する。繰出軸20は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き付けて支持する。そして、繰出軸20が回転方向Af(図1の時計回り)に回転することで、繰出軸20に巻き付けられたシートSが従動ローラー21を経由してプロセス部3へと繰り出される。ちなみに、シートSは、繰出軸20に着脱可能な芯管22を介して繰出軸20に巻き付けられている。したがって、繰出軸20のシートSが使い切られた際には、ロール状のシートSが巻き付けられた新たな芯管22を繰出軸20に装着して、繰出軸20のシートSを取り換えることが可能となっている。
プロセス部3は、繰出部2から繰り出されたシートSを回転ドラム30で支持しつつ、回転ドラム30の外周面に沿って配置された各機能部51、52、61、62、63により処理を適宜行って、シートSに画像を記録するものである。このプロセス部3では、回転ドラム30の両側に前駆動ローラー31と後駆動ローラー32とが設けられており、搬送方向Dfへ向けて前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSが回転ドラム30に支持されて、画像記録を受ける。
前駆動ローラー31は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、繰出部2から繰り出されたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、前駆動ローラー31は図1の時計回りに回転することで、繰出部2から繰り出されたシートSを搬送方向Dfの下流側へと搬送する。なお、前駆動ローラー31に対しては、弾性部材で形成された外周面を有し前駆動ローラー31よりも弾性を有するニップローラー31n(従動ローラー)が対向する。ここで、弾性部材としてはゴムあるいはPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等が挙げられる。このニップローラー31nは、前駆動ローラー31側へ付勢されており、その外周面でシートSの表面に当接しつつシートSの搬送に従動して回転する。こうして前駆動ローラー31とニップローラー31nとの間にシートSを挟むことで、前駆動ローラー31とシートSの間の摩擦力が確保され、前駆動ローラー31によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
回転ドラム30は図示を省略する支持機構により搬送方向Dfおよびその逆方向Dbの両方向に回転可能に支持された、例えば400[mm]の直径を有する円筒形状のドラムであり、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSを裏面側から巻き掛ける。この回転ドラム30は、シートSとの間の摩擦力を受けてシートSに従動回転しつつ、シートSを裏面側から支持するものである。ちなみに、プロセス部3では、回転ドラム30への巻き掛け部の両側でシートSを折り返す従動ローラー33、34が設けられている。これらのうち従動ローラー33は、前駆動ローラー31と回転ドラム30の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。一方、従動ローラー34は、回転ドラム30と後駆動ローラー32の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。このように、回転ドラム30に対して搬送方向Dfの上・下流側それぞれでシートSを折り返すことで、回転ドラム30へのシートSの巻き掛け部を長く確保することができる。
後駆動ローラー32は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、回転ドラム30から従動ローラー34を経由して搬送されてきたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、後駆動ローラー32は図1の時計回りに回転することで、シートSを搬送方向Dfの下流側の巻取部4へと搬送する。なお、後駆動ローラー32に対しては、弾性部材で形成された外周面を有し後駆動ローラー32よりも弾性を有するニップローラー32n(従動ローラー)が対向する。ここで、弾性部材としてはゴムあるいはPFA等が挙げられる。このニップローラー32nは、後駆動ローラー32側へ付勢されており、その外周面でシートSの表面に当接しつつシートSの搬送に従動して回転する。こうして後駆動ローラー32とニップローラー32nとの間にシートSを挟むことで、後駆動ローラー32とシートSの間の摩擦力が確保され、後駆動ローラー32によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
このように、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSは、回転ドラム30の外周面に支持される。そして、プロセス部3では、回転ドラム30に支持されるシートSの表面に対してカラー画像を記録するために、互いに異なる色に対応した複数の記録ヘッド51が設けられている。具体的には、イエロー、シアン、マゼンタおよびブラックに対応する4個の記録ヘッド51が、この色順で搬送方向Dfに並ぶ。各記録ヘッド51は、回転ドラム30に巻き掛けられたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しており、対応する色のインク(有色インク)をノズルからインクジェット方式で吐出する。そして、搬送方向Dfへ搬送されるシートSに対して各記録ヘッド51がインクを吐出することで、シートSの表面にカラー画像が形成される。
ちなみに、インクとしては、紫外線(光)を照射することで硬化するUV(ultraviolet)インク(光硬化性インク)が用いられる。そこで、プロセス部3では、インクを硬化させてシートSに定着させるために、UV照射器61、62(照射部)が設けられている。なお、このインク硬化は、仮硬化と本硬化の二段階に分けて実行される。複数の記録ヘッド51の各間には、仮硬化用のUV照射器61が配置されている。つまり、UV照射器61は弱い照射強度の紫外線を照射することで、インクの濡れ広がり方が紫外線を照射しない場合に比べて十分に遅くなる程度にインクを硬化(仮硬化)させるものであり、インクを本硬化させるものではない。一方、複数の記録ヘッド51に対して搬送方向Dfの下流側には、本硬化用のUV照射器62が設けられている。つまり、UV照射器62は、UV照射器61より強い照射強度の紫外線を照射することで、インクの濡れ広がりが停止する程度に硬化(本硬化)させるものである。
このように、複数の記録ヘッド51の各間に配置されたUV照射器61が、搬送方向Dfの上流側の記録ヘッド51からシートSに吐出された有色インクを仮硬化させる。したがって、一の記録ヘッド51がシートSに吐出したインクは、搬送方向Dfの下流側で一の記録ヘッド51に隣り合う記録ヘッド51に到るまでに仮硬化される。これによって、異なる色の有色インクが混ざり合うといった混色の発生が抑制される。こうして混色が抑制された状態で、複数の記録ヘッド51は互いに異なる色の有色インクを吐出して、シートSにカラー画像を形成する。さらに、複数の記録ヘッド51より搬送方向Dfの下流側では、本硬化用のUV照射器62が設けられている。そのため、複数の記録ヘッド51により形成されたカラー画像は、UV照射器62により本硬化されてシートSに定着する。
さらに、UV照射器62に対して搬送方向Dfの下流側には、記録ヘッド52が設けられている。この記録ヘッド52は、回転ドラム30に巻き掛けられたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しており、透明のUVインクをノズルからインクジェット方式でシートSの表面に吐出する。つまり、4色分の記録ヘッド51によって形成されたカラー画像に対して、透明インクがさらに吐出される。この透明インクは、カラー画像の全面に吐出されて、光沢感あるいはマット感といった質感をカラー画像に与える。また、記録ヘッド52に対して搬送方向Dfの下流側には、UV照射器63(照射部)が設けられている。このUV照射器63は強い紫外線を照射することで、記録ヘッド52が吐出した透明インクを本硬化させるものである。これによって、透明インクをシートS表面に定着させることができる。
このように、プロセス部3では、回転ドラム30の外周部に巻き掛けられるシートSに対して、インクの吐出および硬化が適宜実行されて、透明インクでコーティングされたカラー画像が形成される。そして、このカラー画像の形成されたシートSが、後駆動ローラー32によって巻取部4へと搬送される。
巻取部4は、シートSの端を巻き付けた巻取軸40の他に、巻取軸40と後駆動ローラー32の間でシートSを裏面側から巻き掛ける従動ローラー41を有する。巻取軸40は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き取って支持する。つまり、巻取軸40が回転方向Cf(図1の時計回り)に回転すると、後駆動ローラー32から搬送されてきたシートSが従動ローラー41を経由して巻取軸40に巻き取られる。ちなみに、シートSは、巻取軸40に着脱可能な芯管42を介して巻取軸40に巻き取られる。したがって、巻取軸40に巻き取られたシートSが満杯になった際には、芯管42ごとシートSを取り外すことが可能となっている。
また、プリンター1は、ニップローラー31nと従動ローラー33との間でシートSの表面に対向するマークセンサーSmを備える。つまり、シートSの表面のうち画像記録領域の外側には、複数のアイマークが搬送方向Dfに等ピッチで並んでおり、マークセンサーSmはその検出領域を通過するアイマークを検出する。そして、後述するように、マークセンサーSmの検出結果に基づいてシートSの搬送が制御される。
さらに、プリンター1は外装部材10を備え、図1に示した上記構成を外装部材10内に収容する(図2)。ここで、図2は、プリンターが備える外装部材を模式的に例示する斜視図であり、同図では外装部材10に収容される構成のうち一部(繰出軸20、回転ドラム30、巻取軸40)が破線で示されている。外装部材10は、繰出部2、プロセス部3および巻取部4に対向する扉12、13、14をそれぞれ備える。したがって、ユーザーは、扉12、13、14を開くことで、繰出部2、プロセス部3、巻取部4へアクセスすることができる。
以上がプリンター1の装置構成の概要である。続いて、プリンター1を制御する電気的構成について説明を行なう。図3は、図1に示すプリンターを制御する電気的構成を模式的に例示するブロック図である。プリンター1は、プリンター1の各部を制御するプリンター制御部100を備える。具体的には、プリンター制御部100は次のような制御を実行する。
プリンター制御部100は、プリンター1が備えるユーザーインターフェース200を介して、ユーザーからの入力を受け付けたり、ユーザーへプリンター1の稼働状況を表示したりする。ユーザーインターフェース200としては、例えばタッチパネル機能を有するディスプレイ等を用いることができる。ユーザーインターフェース200は、ユーザーから指令が入力されると、この指令をユーザーインターフェース200に送信する。そして、プリンター制御部100は、受け取った指令に応じた動作をプリンター1の各部に実行させる。
また、プリンター制御部100は、外装部材10の扉12、13、14の施錠・開錠を制御する機能を司る。具体的には、プリンター制御部100は、扉12、13、14それぞれに取り付けられた電磁ロックからなるロック機構15を制御することで、扉12、13、14を施錠あるいは解錠する。つまり、ユーザーがユーザーインターフェース200に開錠指令を入力すると、ユーザーインターフェース200はプリンター制御部100に開錠指令を送信する。これを受けて、プリンター制御部100はロック機構15に開錠信号を送って、扉12、13、14を開錠する。一方、ユーザーがユーザーインターフェース200に施錠指令を入力すると、ユーザーインターフェース200はプリンター制御部100に施錠指令を送信する。これを受けてプリンター制御部100はロック機構15に施錠信号を送って、扉12、13、14を施錠する。なお、プリンター制御部100は、ユーザーからの指令に拘わらず、シートSの搬送を開始する際には扉12、13、14を施錠する。
さらに、プリンター制御部100は、カラー画像を形成する各記録ヘッド51のインク吐出タイミングを、シートSの搬送に応じて制御する。具体的には、このインク吐出タイミングの制御は、回転ドラム30の回転軸に取り付けられて、回転ドラム30の回転位置を検出するドラムエンコーダーE30の出力(検出値)に基づいて実行される。つまり、回転ドラム30はシートSの搬送に伴って従動回転するため、回転ドラム30の回転位置を検出するドラムエンコーダーE30の出力を参照すれば、シートSの搬送位置を把握することができる。そこで、プリンター制御部100は、ドラムエンコーダーE30の出力からpts(print timing signal)信号を生成し、このpts信号に基づいて各記録ヘッド51のインク吐出タイミングを制御することで、各記録ヘッド51が吐出したインクを搬送されるシートSの目標位置に着弾させて、カラー画像を形成する。
また、記録ヘッド52が透明インクを吐出するタイミングも、同様にドラムエンコーダーE30の出力に基づいてプリンター制御部100により制御される。これによって、複数の記録ヘッド51によって形成されたカラー画像に対して、透明インクを的確に吐出することができる。さらに、UV照射器61、62、63の点灯・消灯のタイミングや照射光量もプリンター制御部100によって制御される。
また、プリンター制御部100は、図1を用いて詳述したシートSの搬送を制御する機能を司る。つまり、シート搬送系を構成する部材のうち、繰出軸20、前駆動ローラー31、後駆動ローラー32および巻取軸40それぞれにはモーターが接続されている。そして、プリンター制御部100はこれらのモーターを回転させつつ、各モーターの速度やトルクを制御して、シートSの搬送を制御する。このシートSの搬送制御の詳細は次のとおりである。
プリンター制御部100は、繰出軸20を駆動する繰出モーターM20を回転させて、繰出軸20から前駆動ローラー31にシートSを供給する。この際、プリンター制御部100は、繰出モーターM20のトルクを制御して、繰出軸20から前駆動ローラー31までのシートSのテンション(繰出テンションTa)を調整する。つまり、繰出軸20と前駆動ローラー31の間に配置された従動ローラー21には、繰出テンションTaの大きさを検出するテンションセンサーS21が取り付けられている。このテンションセンサーS21は、例えばシートSから受ける力の大きさを検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部100は、テンションセンサーS21の検出結果(検出値)に基づいて、繰出モーターM20のトルクをフィードバック制御して、シートSの繰出テンションTaを調整する。
また、プリンター制御部100は、前駆動ローラー31を駆動する前駆動モーターM31と、後駆動ローラー32を駆動する後駆動モーターM32とを回転させる。これによって、繰出部2から繰り出されたシートSがプロセス部3を通過する。この際、前駆動モーターM31に対しては速度制御が実行される一方、後駆動モーターM32に対してはトルク制御が実行される。つまり、プリンター制御部100は、前駆動モーターM31のエンコーダー出力に基づいて、前駆動モーターM31の回転速度を一定に調整する。これによって、シートSは、前駆動ローラー31によって一定速度で搬送される。
一方、プリンター制御部100は、後駆動モーターM32のトルクを制御して、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32までのシートSのテンション(プロセステンションTb)を調整する。つまり、回転ドラム30と後駆動ローラー32の間に配置された従動ローラー34には、プロセステンションTbの大きさを検出するテンションセンサーS34が取り付けられている。このテンションセンサーS34は、例えばシートSから受ける力の大きさを検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部100は、テンションセンサーS34の検出結果(検出値)に基づいて、後駆動モーターM32のトルクをフィードバック制御して、シートSのプロセステンションTbを調整する。
また、プリンター制御部100は、巻取軸40を駆動する巻取モーターM40を回転させて、後駆動ローラー32が搬送するシートSを巻取軸40に巻き取る。この際、プリンター制御部100は、巻取モーターM40のトルクを制御して、後駆動ローラー32から巻取軸40までのシートSのテンション(巻取テンションTc)を調整する。つまり、後駆動ローラー32と巻取軸40の間に配置された従動ローラー41には、巻取テンションTcの大きさを検出するテンションセンサーS41が取り付けられている。このテンションセンサーS41は、例えばシートSから受ける力の大きさを検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部100は、テンションセンサーS41の検出結果(検出値)に基づいて、巻取モーターM40のトルクをフィードバック制御して、シートSの巻取テンションTcを調整する。
このように、プリンター制御部100は繰出軸20から巻取軸40へ向かう搬送方向DfへシートSと搬送しつつ、記録ヘッド51、52によってシートSへ画像を記録する。この際、プリンター制御部100は、シートSの搬送量をマークセンサーSmの検出結果に基づいて把握する。つまり、プリンター制御部100は、カウンター110を有しており、シートSの搬送に伴って搬送方向Dfへ通過するアイマークをマークセンサーSmが検出する度にカウンター110のカウント値をインクリメントする。これによって、カウンター110のカウント値から搬送方向DfへのシートSの搬送量を把握することができる。
なお、本実施形態では、プリンター制御部100は、搬送方向DfにシートSを搬送する順搬送だけでなく、巻取軸40から繰出軸20へ向かう搬送方向Db(すなわち、搬送方向Dfとは逆の方向)へシートSを搬送する逆搬送も実行可能である。具体的には、プリンター制御部100は、各モーターM20、M31、M32、M40を制御することで、繰出軸20、前駆動ローラー31、後駆動ローラー32および巻取軸40を順搬送の場合と逆方向へ回転させて、逆搬送を実行する。この際、プリンター制御部100は、逆搬送におけるシートSの搬送量をマークセンサーSmの検出結果に基づいて把握する。つまり、シートSの搬送に伴って搬送方向Dbへ通過するアイマークをマークセンサーSmが検出する度にカウンター110のカウント値をディクリメントする。これによって、カウンター110のカウント値から搬送方向DbへのシートSの搬送量を把握することができる。
特に本実施形態では、プリンター制御部100は、順搬送を終了した際には、逆搬送を実行してからシートSを停止させる。図4は、プリンター制御部が実行する順搬送終了制御の一例を示すフローチャートである。図5は、図4のフローチャートに従って実行される動作の一例を模式的に示す図であり、搬送経路Pcに沿って展開した様子を示す。特に図5では、シートSの搬送状態が時系列t1、t2、t3の順に示されている。
ステップS101では、実行中の順搬送を終了するか否かを判断する。そして、シートSの順搬送を終了する場合には、順搬送を終了すると判断し(ステップS101で「YES」)、ステップS102へ進む。具体的には、例えばシートSへの画像記録の完了に伴って順搬送を停止する場合や、ユーザーから入力された停止指令に応じて強制的に順搬送を停止する場合等に、ステップS101で順搬送を終了すると判断する。
ステップS102では、シートSに未硬化の画像があるか否かを判断する。そして、未硬化の画像が無い場合(ステップS102で「NO」の場合)には、ステップS104へ進んでシートSの順搬送を停止する。一方、未硬化の画像が有る場合(ステップS102で「YES」の場合)には、未硬化の画像が本硬化用のUV照射器63の下を通過するまでシートSの順搬送を継続し、未硬化画像の硬化(本硬化)を実行する(ステップS103)。そして、全ての画像の硬化が完了してから、ステップS104へ進んでシートSの順搬送を停止する。例えば図5の例では、時刻t1で最後に形成された画像I1がUV照射器63の下を通過するまで搬送方向Dfへ順搬送を継続してから、順搬送を停止する(時刻t2)。
ステップS105では、前駆動ローラー31とニップローラー31nの間に画像I1を位置させるために必要となる逆搬送量Lbを算出する。続いて、シートSの逆搬送を開始するとともに(ステップS106)、カウンター110のカウント値に基づいて、逆搬送量Lbの搬送を完了したか否かを判断する(ステップS107)。そして、逆搬送量Lbの搬送を完了すると(ステップS107で「YES」)、ステップS108において逆搬送を停止する。こうして、前駆動ローラー31とニップローラー31nとの間に画像I1を位置させた状態でシートSの搬送を停止させる(時刻t3)。
続くステップS109では、ステップS101において順搬送を終了すると判断した理由がユーザーからの停止指令であったか否かを判断する。そして、ユーザーからの停止指令以外の理由であった場合(ステップS109で「NO」の場合)には、扉12、13、14を施錠したまま図4のフローチャートを終了する。一方、ユーザーからの停止指令が理由であった場合(ステップS109で「YES」の場合)には、扉12、13、14を開錠してから(ステップS110)、図4のフローチャートを終了する。
以上のように本実施形態では、前駆動ローラー31とニップローラー31nの間に挟まれたシートSを搬送方向Dfに搬送しつつ、前駆動ローラー31よりも搬送方向Dfの下流側に配置された記録ヘッド51、52によってシートSに画像を記録する。かかる構成では、搬送方向DfへのシートSの搬送を停止した際には、未記録のシートSが前駆動ローラー31とニップローラー31nとの間で停止することとなる。そのため、シートSの搬送を停止する時間が長くなると、駆動ローラーとニップローラーとの間に位置していた未記録の記録媒体が変質してしまうことがある。その結果、その後の画像記録において変質部分に画像を良好に記録できず、変質部分に記録された画像が筋状の痕(ニップ痕)として視認されるといった課題(すなわち、画質の低下という課題)が生じるおそれがある。
かかるニップ痕が生じる要因としては種々推察される。具体例を挙げると、シートSの表面がニップローラー31nとの長時間の接触によって帯電して、変質してしまうことが考えられる。あるいは、次に詳述するように、ニップローラー31nから表出した成分がシートSの表面を変質させることも考えられる。
例えばニップローラー31nとしてゴムローラーを用いた場合は、いわゆるブリードと称される現象によってニップローラー31nの外周面にゴムの成分が表出する。したがって、シートSの搬送を一定時間以上停止させると、シートSのうちニップローラー31nに接していた部分にゴムから表出した成分が多く付着し、シートSの当該部分が変質してしまう。その結果、その後にシートSに画像記録を行った場合に、変質部分の画像の質感が他の部分の画像の質感と異なり、変質部分に記録された画像が筋状の痕(ニップ痕)として視認される場合があった。また、ニップローラー31nとしてPFAローラーを用いた際にも、ニップローラー31nから表出した成分に起因すると考えられるニップ痕が視認される場合があった。
なお、かかる要因で発生するニップ痕は、紙系の基材を有するシートSよりも、フィルム系の基材を有するシートSに特に顕著に現れる傾向にあると考えられる。つまり、紙系の基材を有するシートSでは、ニップローラー31nの外周面から表出した成分が基材に染み込んで吸収されるため、基材表面の濡れ性がそれほど悪化せず、ニップ痕が目立たない。一方、フィルム系の基材を有するシートSでは、ニップローラー31nの外周面から表出した成分が基材に染み込まないため、基材表面の濡れ性が悪化して、ニップ痕が顕著になる。
このようなニップ痕の問題に対して本実施形態では、搬送方向DfへのシートSの搬送(順搬送)を停止すると、搬送方向Dfと逆方向の搬送方向DbへのシートSの搬送を開始する。そして、シートSに記録された画像I1を前駆動ローラー31とニップローラー31nとの間に位置させた状態で、搬送方向DbへのシートSの搬送を停止する。したがって、未記録のシートSが前駆動ローラー31とニップローラー31nとの間で停止する時間は、搬送方向Dfへの搬送を停止してから搬送方向Dbへの搬送を開始するまでの時間に抑えることができる。その結果、未記録のシートSの変質を抑えて、シートSにニップ痕が生じるのを抑制することが可能となっている。
また、本実施形態では、順搬送の停止の理由がユーザーからの停止指令であった場合には、逆搬送を停止するまでは扉12、13、14を施錠しておき、逆搬送を停止してから扉12、13、14を開錠する。かかる構成では、逆搬送が停止するまでは扉12、13、14の施錠によってユーザーが外装部材10の内部にアクセスするのを防止できるとともに、逆搬送を停止した後は扉12、13、14によってユーザーが外装部材10の内部に対して所望の作業を実行できる。
また、本実施形態では、順搬送を停止するにあたって、未硬化の画像がシートSに存在する場合は、未硬化の画像を硬化させてから順搬送を停止する。したがって、その後の逆搬送によって前駆動ローラー31とニップローラー31nとの間に位置させる画像I1は、光の照射によって硬化したものとなる。よって、未硬化の画像I1に接触することによって前ニップローラー31nが汚れるのを抑制することができる。また、硬化後の画像は、ニップローラー31nから表出した成分による影響を受けないため、画像I1が変質することはない。
以上のように、上記実施形態では、プリンター1が本発明の「画像記録装置」の一例に相当し、前駆動ローラー31が本発明の「駆動ローラー」の一例に相当し、ニップローラー31nが本発明の「従動ローラー」の一例に相当し、プリンター制御部100が本発明の「制御部」の一例に相当し、シートSが本発明の「記録媒体」の一例に相当し、搬送方向Dfが本発明の「第1方向」の一例に相当し、搬送方向Dbが本発明の「第2方向」の一例に相当する。また、外装部材10が本発明の「外装部材」の一例に相当し、扉12、13、14のそれぞれが本発明の「扉」の一例に相当し、ロック機構15が本発明の「ロック機構」の一例に相当し、ユーザーインターフェース200が本発明の「ユーザーインターフェース」の一例に相当し、UV照射器61、62が本発明の「照射部」の一例に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態のように、前駆動ローラー31とニップローラー31nでシートSを挟んだ場合、シートSにはニップ荷重が与えられる。このニップ荷重の具体的数値については特に言及しなかったが、例えばニップ荷重を86[N]〜128[N]に設定すると、種々のシートSの搬送を比較的安定して行うことができる。この際、ニップローラー31nとしては、例えば上述のPFAローラーを用いることができる。
また、上記実施形態では、順搬送を停止してから逆搬送を開始するまでの時間、換言すれば停止中のシートSが前駆動ローラー31とニップローラー31nの間に挟まれるニップ時間の具体的数値については特に言及しなかった。しかしながら、このニップ時間についても種々の値に適宜設定することができる。
図6は、ニップ荷重、ニップ時間およびニップ痕との関係を実験した結果を表形式で示す図である。同図は、エーブリー・デニソン・コーポレイション社の「#76911」のシートSを、各ニップ荷重で各ニップ時間だけ前駆動ローラー31とニップローラー31nで挟んだ後に50[%]の印刷デューティーでシアン単色の画像を形成し、ニップ痕を肉眼で確認した結果を示す。この実験結果から、上述した86[N]〜128[N]のニップ荷重、すなわち100[N]程度のニップ荷重をシートSに与える場合には、ニップ時間は10秒以内が好ましく、2.5秒以内がさらに好ましいことが判る。特に、ニップ時間を2.5秒以内に設定した場合は、ニップ痕を肉眼では確認できない。つまり、順搬送を停止してから2.5秒以内に逆搬送を開始すれば、未記録のシートSが前駆動ローラー31とニップローラー31nとの間で停止する時間を2.5秒以内に抑えることができ、ニップ痕が生じるのをより確実に抑制することができる。
また、上記実施形態では、順搬送を停止する理由として、画像記録の完了と、ユーザーによる停止指令とが例示されていた。しかしながら、これら以外の理由によって順搬送を停止する場合においても、本発明を適用することができる。
そこで、例えばクリーニングおよびワイピングといったメンテナンスを行うに際して、順搬送を終了する際にも本発明を適用すると良い。具体的には、順搬送を終了後に逆搬送を行って、シートSに記録された画像を前駆動ローラー31とニップローラー31nとの間に位置させる。そして、逆搬送と並行してあるいは逆搬送の停止後にメンテナンスを実行すれば良い。ここで、クリーニングは、記録ヘッド51、52のノズルからインクを強制的に排出する動作であり、ワイピングは、記録ヘッド51、52のノズル形成面をワイパーにより拭く動作である。なお、これらメンテナンスは、図1の紙面に垂直な方向において回転ドラム30に隣り合って設けられたメンテナンス位置(図示省略)まで記録ヘッド51、52を移動させた状態で実行される。
あるいは、記録ヘッド51、52のノズルからのインクの吐出状態を確認するのに際して、順搬送を終了する際にも本発明を適用すると良い。具体的には、順搬送を終了後に逆搬送を行って、シートSに記録された画像を前駆動ローラー31とニップローラー31nとの間に位置させる。そして、逆搬送と並行してあるいは逆搬送の停止後にインクの吐出状態の確認を実行すれば良い。なお、インクの吐出状態の確認は、例えば特許第3794431号公報のように記録ヘッド51、52のノズル内に圧力を加える振動板の残留振動に基づく方法により行うことができる。この際、インクの吐出状態の確認は、ノズルからのインクの吐出を伴わない場合は記録ヘッド51、52を回転ドラム30に対向させたまま実行すれば良いし、ノズルからのインクの吐出を伴う場合は、上述のメンテナンス位置に記録ヘッド51、52を移動させてから実行すれば良い。
また、上記実施形態では、順搬送を停止するにあたっては、未硬化の画像を硬化させてから順搬送を停止していた。この際、シートSに存在する画像I1を本硬化させる必要はなく、画像I1がニップローラー31nと接触した際に画像I1がニップローラー31nに転写しない程度に画像I1を硬化させれば良い。
また、上記実施形態では、シートSに設けられたアイマークに基づいてシートSの逆搬送量を制御することで、前駆動ローラー31とニップローラー31nとの間に画像I1を位置させていた。しかしながら、例えば前駆動ローラー31とニップローラー31nとの間の画像を検出するセンサーの検出結果に基づいてシートSの逆搬送量を制御することで、前駆動ローラー31とニップローラー31nとの間に画像I1を位置させるように構成しても良い。
また、上記実施形態では、前駆動ローラー31がシートSの裏面に接し、ニップローラー31nがシートSの表面に接していた。しかしながら、前駆動ローラー31がシートSの表面に接し、ニップローラー31nがシートSの裏面に接するように、ローラー31、31nを配置しても構わない。
また、上記実施形態では、記録ヘッド51、52からUVインクを吐出して画像を記録していた。しかしながら、記録ヘッド51、52から水性インクを吐出して画像を記録しても良い。
また、搬送されるシートSを支持する部材についても、上記回転ドラム30のような円筒形状のものに限られない。したがって、シートSを平面で支持するフラット型のプラテンを用いることも可能である。
1…プリンター、31…前駆動ローラー、31n…ニップローラー、10…外装部材、12…扉、13…扉、14…扉、15…ロック機構、61…UV照射器、62…UV照射器、100…プリンター制御部、200…ユーザーインターフェース、S…シート、Df…搬送方向、Db…搬送方向

Claims (7)

  1. 回転することで記録媒体を搬送する駆動ローラーと、
    前記駆動ローラーとの間に前記記録媒体を挟む従動ローラーと、
    前記駆動ローラーより前記記録媒体の搬送方向である第1方向の下流側に配置されて前記記録媒体に画像を記録可能な記録部と、
    前記駆動ローラーおよび前記記録部を制御することで前記第1方向へ前記記録媒体を搬送しつつ前記記録媒体に画像を記録する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、前記第1方向への前記記録媒体の搬送を停止すると、前記第1方向と逆方向の第2方向への前記記録媒体の搬送を開始し、前記記録媒体に記録された画像を前記駆動ローラーと前記従動ローラーとの間に位置させた状態で前記第2方向への前記記録媒体の搬送を停止する画像記録装置。
  2. 前記制御部は、前記第1方向への前記記録媒体の搬送を停止してから2.5秒以内に前記第2方向への前記記録媒体の搬送を開始する請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記駆動ローラー、前記従動ローラーおよび前記記録部を収容する外装部材と、
    前記外装部材に設けられた扉と、
    前記扉を施錠するロック機構と、
    ユーザーからの指令を受け付けて前記制御部へ送信するユーザーインターフェースと
    を備え、
    前記制御部は、ユーザーからの停止指令に応じて前記第1方向への前記記録媒体の搬送を停止する場合には、前記第2方向への前記記録媒体の搬送を停止するまでは前記扉を施錠し、前記第2方向への前記記録媒体の搬送を停止してから前記扉を開錠する請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 前記記録媒体に光を照射する照射部を備え、
    前記記録部は、光の照射によって硬化する光硬化性の液体を前記記録媒体に吐出して画像を記録し、
    前記制御部は、前記記録部が前記記録媒体に記録した画像に前記照射部から光を照射することによって、前記画像が前記従動ローラーと接触した際に前記画像が前記従動ローラーに転写しない程度に前記画像を硬化させてから前記第1方向への前記記録媒体の搬送を停止する請求項1ないし3のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  5. 前記従動ローラーは外周面にゴムを有し、前記記録媒体の画像が記録される面に前記外周面で接する請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  6. 前記従動ローラーは外周面にテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体を有し、前記記録媒体の画像が記録される面に前記外周面で接する請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  7. 駆動ローラーと従動ローラーとの間に挟まれた記録媒体を前記記録媒体の搬送方向である第1方向に搬送しつつ、前記駆動ローラーよりも前記第1方向の下流側に配置された記録部によって前記記録媒体に画像を記録する工程と、
    前記第1方向への前記記録媒体の搬送を停止すると前記第1方向と逆方向の第2方向への前記記録媒体の搬送を開始する工程と、
    前記記録媒体に記録された画像を前記駆動ローラーと前記従動ローラーとの間に位置させた状態で前記第2方向への前記記録媒体の搬送を停止する工程と
    を備える画像記録方法。
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