JP2015167177A - Iii族窒化物半導体発光素子の製造方法 - Google Patents

Iii族窒化物半導体発光素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】III 族窒化物半導体からなる発光素子のコンタクト抵抗を低減すること。【解決手段】pクラッド層14上に、MgドープのGaNからなる第1pコンタクト層15aを形成する。キャリアガスには水素を用いる。成長温度は850℃以上1050℃以下とし、厚さが10〜300nmとなるように形成する。Mg濃度は1?1019/cm3以上1?1020/cm3以下とする。次に、キャリアガスとして水素に替えて窒素を供給し、MgドープのGaNからなる第2pコンタクト層15bを温度600℃以上〜800℃以下で2分子層以上100Å以下の厚さに形成する。また、Mg濃度は2?1020/cm3以上1?1021/cm3以下とする。【選択図】図3

Description

本発明は、pコンタクト層の形成方法に特徴を有したIII 族窒化物半導体発光素子の製造方法に関する。
III 族窒化物半導体からなる発光素子において、pコンタクト層と電極とのコンタクト抵抗を低減するために、pコンタクト層を発光層側から第1pコンタクト層、第2pコンタクト層の順に積層した2層構造とすることが特許文献1〜4に記載されている。
たとえば特許文献1〜3では、第1、2pコンタクト層ともにMgドープのGaNを用い、第2pコンタクト層のMg濃度を第1pコンタクト層よりも高くした発光素子が記載されている。このように、電極と接する第2pコンタクト層のMg濃度を第1pコンタクト層よりも高くすることで、コンタクト抵抗の低減を図り、第1pコンタクト層のMg濃度を第2pコンタクト層よりも低くすることでキャリア濃度の増大を図っている。
特許文献1では、第1pコンタクト層のMg濃度を1×1020/cm3 、第2pコンタクト層のMg濃度を2×1020/cm3 とすることが記載されている。また、特許文献1には第1、2pコンタクト層の形成時のキャリアガスとして、水素または窒素を用いることが記載されている。また、第1、2pコンタクト層ともに850℃で形成することが記載されている。
また、特許文献2には、第1pコンタクト層のMg濃度を1×1019〜1×1020/cm3 、第2pコンタクト層のMg濃度を1×1020〜1×1022/cm3 とした発光素子が示されている。また、第1pコンタクト層形成時のキャリアガスには窒素と水素の混合ガスを用い、第2pコンタクト層形成時のキャリアガスには水素を用いることが記載されている。また、第1pコンタクト層の成長温度は900〜1050℃、第2pコンタクト層の成長温度は800〜1050℃とすることが記載されている。
また、特許文献3には、第1、2pコンタクト層ともに成長温度を800〜900℃とすることが記載されている。
また、特許文献4では、第1pコンタクト層としてMgドープGaN、第2pコンタクト層としてMgドープInGaNを用いた発光素子が示されている。また、第2pコンタクト層形成時のキャリアガスには窒素を用いることが記載されている。InGaNはGaNよりも仕事関数が小さく、電極材料に近い仕事関数となるため、電極と接する第2pコンタクト層をInGaNとすることでコンタクト抵抗を低減することができる。
特開平8−97471号公報 特開2013−128055号公報 特開2010−87056号公報 特開2013−21173号公報
しかし、特許文献1〜4に示された従来の2層構造のpコンタクト層形成方法では、コンタクト抵抗の低減が十分とは言えず、さらにコンタクト抵抗を低減することが求められていた。また、第2pコンタクト層としてInGaNを用いると、コンタクト抵抗を低減できる代わりに光出力が低下する問題があり、第2pコンタクト層としてGaNを用いることが望まれていた。
そこで本発明の目的は、III 族窒化物半導体発光素子のpコンタクト層として、MgドープのGaNからなる第1pコンタクト層と、第1pコンタクト層よりも高濃度にMgドープされたGaNからなる第2pコンタクト層の積層を用いる場合に、コンタクト抵抗を低減することである。
本発明は、MgドープのGaNからなる第1pコンタクト層と、第1pコンタクト層上に形成され、第1pコンタクト層よりも高濃度にMgドープされたGaNからなる第2pコンタクト層と、を有したIII 族窒化物半導体発光素子の製造方法において、キャリアガスとして水素を用いたMOCVD法によって、温度850℃以上1050℃以下で第1pコンタクト層を形成する第1工程と、第1工程後に、キャリアガスとして窒素を用いたMOCVD法によって、温度600以上800℃以下で第1pコンタクト層上に第2pコンタクト層を形成する第2工程と、を有することを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子の製造方法である。
第1工程において、「キャリアガスとして水素を用いた」とは、キャリアガスの主成分を水素とすることを意味する。キャリアガスは水素と窒素の混合ガスを用いてもよいが、その場合においては水素が90mol%以上、望ましくは95mol%以上含まれたキャリアガスとする。ただし、水素と窒素の混合ガスよりも水素のみをキャリアガスとして用いる方が望ましい。
第2工程において、「キャリアガスとして窒素を用いた」とは、キャリアガスの主成分を窒素とすることを意味する。キャリアガスは水素と窒素の混合ガスを用いてもよいが、その場合においては窒素が90%mol以上、望ましくは95mol%以上含まれたキャリアガスとする。ただし、水素と窒素の混合ガスよりも窒素のみをキャリアガスとして用いる方が望ましい。
第1工程後、第2工程前に、アンモニア雰囲気中で第2pコンタクト層の成長温度まで冷却する工程を有していてもよい。アンモニア雰囲気中で冷却することで、冷却中における第1pコンタクト層からの窒素の離脱を抑制することができる。
第2pコンタクト層は2分子層以上100Å以下の厚さに形成することが望ましい。コンタクト抵抗をより低減することができる。なお、1分子層はGaNのc軸格子定数の1/2であり、2分子層は5.185Åである。より望ましくは2分子層以上50Å以下、さらに望ましくは2分子層以上30Å以下である。
第2pコンタクト層は、第1pコンタクト層よりも遅い成長速度で形成することが望ましい。第2pコンタクト層の厚さ制御がより容易となる。
第1pコンタクト層のMg濃度は、1×1019/cm3 以上1×1020/cm3 以下とし、第2pコンタクト層のMg濃度は、2×1020/cm3 以上1×1021/cm3 以下とすることが望ましい。コンタクト抵抗をより低減することができる。第1pコンタクト層のより望ましいMg濃度は5×1019/cm3 以上1×1020/cm3 以下であり、さらに望ましくは8×1019/cm3 以上1×1020/cm3 以下である。第2pコンタクト層のより望ましいMg濃度は5×1020/cm3 以上1×1021/cm3 以下であり、さらに望ましくは8×1020/cm3 以上1×1021/cm3 以下である。
本発明では、第2pコンタクト層を窒素雰囲気で形成しているため、第2pコンタクト層の高温水素雰囲気による劣化を防止することができる。その結果、コンタクト抵抗を低減することができる。
実施例1の発光素子の構成を示した図。 実施例1の発光素子の製造工程を示した図。 pコンタクト層15の形成工程を示した図。 実施例1の発光素子の製造工程を示した図。 実施例1の発光素子と比較例の発光素子のVfを比較したグラフ。
以下、本発明の具体的な実施例について図を参照に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
[素子構造]
図1は、実施例1のIII 族窒化物半導体からなる発光素子の構成を示した図である。図1のように、実施例1の発光素子は、サファイア基板10と、サファイア基板10上に位置するnコンタクト層11と、nコンタクト層11上に位置するnクラッド層12と、nクラッド層12上に位置する発光層13と、発光層13上に位置するpクラッド層14と、pクラッド層14上に位置するpコンタクト層15と、pコンタクト層15上の一部領域に位置する透明電極16と、p電極17と、n電極18と、によって構成されたフェイスアップ型の素子である。
サファイア基板10は、その主面上にIII 族窒化物半導体を結晶成長させるための成長基板である。主面は、たとえばa面やc面である。サファイア基板10の表面には光取り出し率を向上させるためにドット状、ストライプ状などの凹凸加工が施されていてもよい。サファイア基板10以外にも、GaN、SiC、ZnO、Siなどの材料の基板を用いてもよい。
nコンタクト層11は、サファイア基板10の凹凸加工側の表面上にAlNからなるバッファ層(図示しない)を介して位置している。nコンタクト層11は、たとえばSi濃度が1×1018/cm3 以上のn−GaNからなる。nコンタクト層11はSi濃度の異なる複数の層で構成してもよい。
nクラッド層12は、nコンタクト層11上に位置している。nクラッド層12は、InGaNとn−GaNを交互に繰り返し積層した超格子構造の層である。nコンタクト層11とnクラッド層12との間に、素子の静電耐圧を高めるためのESD層を設けてもよい。ESD層は、たとえばnコンタクト層11側から順にノンドープGaNとn−GaNを積層した層である。
発光層13は、InGaNからなる井戸層、保護層、AlGaNからなる障壁層がこの順に積層された構造を単位として、その単位構造が繰り返し積層されたMQW構造である。繰り返し回数は3〜10回であり、nクラッド層12と接する層およびpクラッド層14と接する層は障壁層とする。保護層としては、GaNまたはバンドギャップが障壁層以下のAlGaNを用いる。
pクラッド層14は、発光層13上に位置している。pクラッド層14は、p−InGaNとp−AlGaNが交互に繰り返し積層された超格子構造の層である。繰り返し回数は3〜50回である。p−InGaNのIn組成比は5〜12%であり、厚さは2nmである。また、p−AlGaNのAl組成比は25〜40%であり、厚さは2.5nmである。
pコンタクト層15は、pクラッド層14上に位置している。pコンタクト層15は、pクラッド層14側から順に、第1pコンタクト層15a、第2pコンタクト層15bの2層が積層された構造である。
第1pコンタクト層15aは、Mg濃度が1×1019/cm3 以上1×1020/cm3 以下のp−GaNである。Mg濃度をこのような範囲とすることで、結晶性を低下させることなく高いキャリア濃度が得られる。また、第1pコンタクト層15aの厚さは、10〜300nmである。
第1pコンタクト層15aのより望ましいMg濃度は5×1019/cm3 以上1×1020/cm3 以下であり、さらに望ましくは8×1019/cm3 以上1×1020/cm3 以下である。また、第1pコンタクト層15aのより望ましい厚さは30〜200nmであり、さらに望ましくは50〜100nmである。
第2pコンタクト層15bは、Mg濃度が2×1020/cm3 以上1×1021/cm3 以下のp−GaNであり、上に透明電極16が接して位置する。また、第2pコンタクト層15bの厚さは、2分子層以上100Å以下である。1分子層はGaNのc軸の格子定数の1/2であり、2分子層は5.185Åである。第2pコンタクト層15bのMg濃度を第1pコンタクト層15aのMg濃度よりも高くすることで、第2pコンタクト層15bの結晶性は第1pコンタクト層15aよりも劣化してしまう。しかし、上記のように第2pコンタクト層15bは十分に薄いため、結晶性の劣化した領域も十分に狭く、第2pコンタクト層15bと透明電極16のコンタクト抵抗を低減することができる。
第2pコンタクト層15bのより望ましいMg濃度は、5×1020/cm3 以上1×1021/cm3 以下であり、さらに望ましくは8×1020/cm3 以上1×1021/cm3 以下である。また、第2pコンタクト層15bのより望ましい厚さは、2分子層以上50Å以下であり、さらに望ましくは2分子層以上30Å以下である。
透明電極16は、第2pコンタクト層15b表面に接して位置する。透明電極16の材料は、ITO(スズドープの酸化インジウム)、IZO(亜鉛ドープの酸化インジウム)、ICO(セリウムドープの酸化インジウム)、ZnO、などの透明導電性酸化物、ZrN、TiNなどの透明導電性窒化物、グラフェン、カーボンナノチューブなどの炭素系材料を用いることができる。
p電極17は透明電極16上に位置している。n電極18は、溝の底面に露出したnコンタクト層11上に位置している。溝は、半導体層(nコンタクト層11からpコンタクト層15までの積層体)の一部を除去して設けられたものであり、第2pコンタクト層15b表面からnコンタクト層11に達する深さである。p電極17、n電極18は、ワイヤと接続するパッド部と、パッド部に連続して線状に伸びる配線状部とを有している。
[発光素子の製造工程]
次に、実施例1の発光素子の製造工程について図2、3を参照に説明する。なお、III 族窒化物半導体の結晶成長には常圧MOCVD法を用いる。MOCVD法において用いる原料ガスは、窒素源として、アンモニア(NH3 )、Ga源として、トリメチルガリウム(TMG;Ga(CH3 3 )、In源として、トリメチルインジウム(TMI;In(CH3 3 )、Al源として、トリメチルアルミニウム(TMA;Al(CH3 3 )、n型ドーピングガスとして、シラン(SiH4 )、p型ドーピングガスとしてビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2 Mg;Mg(C2 5 2 )、キャリアガスとして水素(H2 )、窒素(N2 )である。もちろん、原料ガスとしてこれら以外にも従来MOCVD法によるIII 族窒化物半導体の結晶成長に用いられている材料を使用することができる。
まず、サファイア基板10を用意し、水素雰囲気で加熱してサファイア基板10表面のクリーニングを行う。
次に、サファイア基板10上に、MOCVD法によって、400℃でAlNからなるバッファ層(図示しない)を形成する。AlNの他にGaNやAlGaNを用いてもよい。続いて、キャリアガスを水素として、MOCVD法によりバッファ層上に成長温度1100℃でnコンタクト層11を形成する(図2(a)参照)。
次に、nコンタクト層11上に、キャリアガスとして水素を用いてMOCVD法によりnクラッド層12を形成する(図2(b)参照)。nクラッド層12は、厚さ2.5nmのInGaNと厚さ2.5nmのn−GaNを交互に繰り返し積層して形成する。繰り返し回数は10〜20回である。また、成長温度は830℃である。InGaNを形成する際には、キャリアガスとして窒素あるいは窒素と水素の混合ガスを用いてもよい。窒素を用いると、井戸層へのダメージが抑制されるためInGaNの結晶品質を向上させることができる。
次に、nクラッド層12上にMOCVD法により発光層13を形成する(図2(c)参照)。発光層13は、InGaNからなる井戸層、GaNまたはバンドギャップが障壁層以下のAlGaNからなる保護層、AlGaNからなる障壁層を順に繰り返し積層して形成する。ただし、nクラッド層12と接する層と、最上層は障壁層となるようにする。また、繰り返し回数は3〜10回とする。井戸層の形成は成長温度を700〜800℃とし、キャリアガスとして窒素あるいは窒素と水素の混合ガスを用いる。保護層の成長温度は井戸層と同温とする。障壁層の成長温度は850〜950℃とする。また、保護層と障壁層のキャリアガスは水素とする。井戸層と障壁層との間に保護層を形成することにより、障壁層形成のための昇温時に井戸層がダメージを受けるのを抑制することができる。
次に、発光層13上にMOCVD法によりpクラッド層14を形成する(図2(d)参照)。pクラッド層14は、MgドープのInGaNとMgドープのp−AlGaNを繰り返し積層して形成する。繰り返し回数は3〜50回である。キャリアガスには水素を用い、成長温度は850℃とする。ただし、MgドープのInGaNを形成する際はキャリアガスとして窒素あるいは窒素と水素の混合ガスを用いてもよい。
次に、pクラッド層14上に、MOCVD法によりMgドープのGaNからなる第1pコンタクト層15aを形成する。ここで、キャリアガスには水素を用い、水素雰囲気中で第1pコンタクト層15aを結晶成長させる(図3(a)参照)。成長温度は850℃以上1050℃以下とし、厚さが10〜300nmとなるように形成する。また、Mg濃度が1×1019/cm3 以上1×1020/cm3 以下となるようCp2 Mgの供給量を調整する。キャリアガスとして水素を用いるため、第1pコンタクト層15aを結晶性良く成長させることができる。
第1pコンタクト層15aの成長温度は、950℃以上1050℃以下とすることがより望ましい。さらに望ましくは1000℃以上1050℃以下とすることである。
また、第1pコンタクト層15a形成時のキャリアガスは水素と窒素の混合ガスであってもよいが、混合ガスを用いる場合には窒素の割合は90mol%以上、望ましくは95mol%以上とする。ただし、混合ガスよりも窒素のみをキャリアガスとすることが望ましい。
次に、TMG、Cp2 Mgおよびキャリアガスである水素の供給を停止して第1pコンタクト層15aの形成を終了後、温度を第2pコンタクト層15bの成長温度まで低下させる。この間、アンモニアは供給を停止せず、供給し続ける。つまり、第1pコンタクト層15aは降温中はアンモニア雰囲気に置かれている(図3(b)参照)。これは、降温中に第1pコンタクト層15aから窒素が離脱してしまわないようにするためである。窒素の離脱が抑制される結果、第1pコンタクト層15aの結晶性を損なわず、発光効率の向上を図ることができる。
次に、キャリアガスとして水素に替えて窒素を供給し、TMGとCp2 Mgの供給を再開して、MOCVD法によりMgドープのGaNからなる第2pコンタクト層15bを温度600℃以上〜800℃以下で2分子層以上100Å以下の厚さに形成する(図3(c)参照)。また、Mg濃度は2×1020/cm3 以上1×1021/cm3 以下となるようにCp2 Mgの供給量を調整する。
このように、実施例1では第2pコンタクト層15bの形成時におけるキャリアガスとして、従来の水素に替えて窒素を用いている。キャリアガスとして水素を用いると、第2pコンタクト層15bが降温の水素雰囲気に晒されることとなり、第2pコンタクト層15bが劣化してしまう。そのため、第2pコンタクト層15bと透明電極16とのコンタクト抵抗が増大してしまう。一方、実施例1のようにキャリアガスとして窒素を用い、成長温度を600〜800℃とすれば、第2pコンタクト層15bが高温の水素雰囲気に晒されることがなくなり、第2pコンタクト層15bの劣化を抑制することができる。その結果、第2pコンタクト層15bと透明電極16とのコンタクト抵抗を低減することができる。
なお、第2pコンタクト層15bの成長温度は、650℃以上750℃以下とすることがより望ましい。さらに望ましくは680℃以上730℃以下とすることである。
また、第2pコンタクト層15b形成時のTMGの供給量は、第1pコンタクト層15aの形成時よりも少なくするのがよい。TMG供給量を抑えて第2pコンタクト層15bの成長速度を第1pコンタクト層15aの成長速度よりも遅くすることで、第2pコンタクト層15bの厚さ制御が容易となり、第2pコンタクト層15bの結晶性を向上させることができる。第2pコンタクト層15bの成長速度は、第1pコンタクト層15aの成長速度の0.03倍以上0.1倍以下とすることがより望ましい。さらに望ましくは0.05倍以上0.07倍以下とすることである。また、第2pコンタクト層15bの成長速度は10〜20nm/minとすることが望ましい。
また、第2pコンタクト層15b形成時のキャリアガスは水素と窒素の混合ガスであってもよいが、混合ガスを用いる場合には窒素の割合は90mol%以上、望ましくは95mol%以上とする。ただし、混合ガスよりも窒素のみをキャリアガスとすることが望ましい。
次に、第2pコンタクト層15b上の一部領域(次工程の溝を形成しない領域)に、スパッタもしくは蒸着によって透明電極16を形成する(図4(a)参照)。
次に、透明電極16の形成されていないpコンタクト層15b表面をドライエッチングし、nコンタクト層11に達する深さの溝19を形成する(図4(b)参照)。なお、先に溝19を形成してから後に透明電極16を形成してもよい。
次に、透明電極16上に蒸着によってp電極17を形成し、溝19の底面に露出したnコンタクト層11上に蒸着によってn電極18を形成する。p電極17とn電極18はどちらを先に形成してもよく、同一材料とする場合には同時に形成してもよい。その後、窒素雰囲気中でアニールすることによりMgを活性化し、pクラッド層14、pコンタクト層15をp型化する。p型化処理はp電極17、n電極18の形成前に行ってもよい。また、透明電極16としてITOなどを用い、その結晶化のためのアニールを行う場合には、その透明電極16のアニールとp型化のアニールを同一処理としてもよい。以上によって図1に示す実施例1のIII 族窒化物半導体発光素子が製造される。
この実施例1の発光素子の製造方法によると、第2pコンタクト層15bの形成時において、キャリアガスとして従来の水素に替えて窒素を用い、成長温度を600℃以上800℃以下としているため、第2pコンタクト層15bは水素雰囲気中ではなく窒素雰囲気中で成長する。第2pコンタクト層15bは従来のように高温の水素雰囲気に晒されないため、第2pコンタクト層15bの劣化が抑制される。その結果、第2pコンタクト層15bと透明電極16とのコンタクト抵抗を低減することができる。
[実験例1]
図5は、実施例1の発光素子の順電圧Vfと、比較例1の発光素子の順電圧Vfとを比較した図である。ここでVfは順電流If=20mAでの値である。実施例1の発光素子においては透明電極としてITOを用い、第2pコンタクト層15bの成長温度を710℃、厚さを20Åとした。比較例1の発光素子は、実施例1の発光素子の製造工程において第2pコンタクト層15b形成時のキャリアガスを窒素ではなく従来の水素としたものであり、他の製造工程は実施例1と同様である。
図5のように、実施例1の発光素子は、比較例1の発光素子に比べてVfがおよそ1.1%下がっていた。この結果から、第2pコンタクト層15bの形成時にキャリアガスとして従来の水素に替えて窒素を用いたことにより、コンタクト抵抗が低減されたものと考えられる。
なお、本発明は、第2pコンタクト層15bの劣化を抑制することによりコンタクト抵抗の低減を図るものであることから、第2pコンタクト層15bに接触する電極の材料の種類を問わない。実施例1のような透明電極16以外の材料であってもよい。たとえば、金属材料からなるp電極が第2pコンタクト層15bに接触している場合にも、第2pコンタクト層15bとp電極のコンタクト抵抗を低減することができる。
また、本発明は実施例1に示したフェイスアップ型の構造のIII 族窒化物半導体発光素子に限るものではなく、pコンタクト層を有した任意の構成のIII 族窒化物半導体発光素子に対して適用することができる。たとえば、フリップチップ型の発光素子や、成長基板として導電性の材料のものを用いたり、基板をリフトオフするなどして縦方向に導通をとる構造とした発光素子などにも本発明は適用することができる。
本発明のIII 族窒化物半導体からなる発光素子は、照明装置や表示装置などの光源として利用することができる。
10:サファイア基板
11:nコンタクト層
12:nクラッド層
13:発光層
14:pクラッド層
15:pコンタクト層
15a:第1pコンタクト層
15b:第2pコンタクト層
16:透明電極
17:p電極
18:n電極

Claims (5)

  1. MgドープのGaNからなる第1pコンタクト層と、前記第1pコンタクト層上に形成され、前記第1pコンタクト層よりも高濃度にMgドープされたGaNからなる第2pコンタクト層と、を有したIII 族窒化物半導体発光素子の製造方法において、
    キャリアガスとして水素を用いたMOCVD法によって、温度850℃以上1050℃以下で前記第1pコンタクト層を形成する第1工程と、
    前記第1工程後に、キャリアガスとして窒素を用いたMOCVD法によって、温度600℃以上800℃以下で前記第1pコンタクト層上に前記第2pコンタクト層を形成する第2工程と、
    を有することを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子の製造方法。
  2. 前記第2pコンタクト層は2分子層以上100Å以下の厚さに形成する、ことを特徴とする請求項1に記載のIII 族窒化物半導体発光素子の製造方法。
  3. 前記第2pコンタクト層は、前記第1pコンタクト層よりも遅い成長速度で形成する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のIII 族窒化物半導体発光素子の製造方法。
  4. 前記第1pコンタクト層のMg濃度は、1×1019/cm3 以上1×1020/cm3 以下であり、
    前記第2pコンタクト層のMg濃度は、2×1020/cm3 以上1×1021/cm3 以下であることを特徴とする請求項ないし請求項3のいずれか1項に記載のIII 族窒化物半導体発光素子の製造方法。
  5. 前記第1工程後、前記第2工程前に、アンモニア雰囲気中で前記第2pコンタクト層の成長温度まで冷却する工程を有する、ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のIII 族窒化物半導体発光素子の製造方法。
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