JP2015165222A - 圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】検出精度の低下を抑制する。
【解決手段】第1基板10に、他面10bに第1、第2凹部14a、14bを形成することによって第1、第2ダイヤフラム部15a、15bを構成する。そして、第1基板10の一面10a側に、第1、第2ダイヤフラム部15a、15bに第1基準圧力を印加する第1基準圧室40を構成するように、第2基板30を配置する。また、第1基板10の他面10b側に、第2凹部14bを封止して第2基準圧力を第2ダイヤフラム部15bに印加する第2基準圧室60を構成するように、第3基板50を配置する。そして、第1凹部14aに導入されている基準媒体の圧力と第1基準圧力との差圧に応じた検査信号と、第1基準圧力と第2基準圧力との差圧に応じた基準信号との差分値を演算することでオフセット値を演算し、第1凹部14aに導入された測定媒体の圧力と第1基準圧力との差分値に基づいて圧力を検出する演算手段90を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダイヤフラム部の変形に基づいて測定媒体の圧力を検出する圧力センサに関するものである。
従来より、この種の圧力センサとして、ダイヤフラム部が形成された基板にキャップを配置した圧力センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、この圧力センサでは、一面および他面を有する基板の他面から凹部が形成され、凹部の底面と基板の一面との間の部分にてダイヤフラム部が構成されている。そして、ダイヤフラム部のうちの一面側には、ブリッジ回路を構成するように複数のゲージ抵抗が形成されている。また、キャップは、ゲージ抵抗が封止されると共に基板の一面との間に基準圧力室が構成されるように、基板の一面に配置されている。
このような圧力センサでは、基板に形成された凹部内に測定媒体が導入されると、測定媒体の圧力と基準圧力室との差圧に応じてダイヤフラム部が変形する。そして、ダイヤフラム部に形成されたゲージ抵抗が変形することにより、ブリッジ回路の出力電圧が変化して差圧に応じたセンサ信号が出力される。
特開2010−151469号公報
しかしながら、上記圧力センサでは、ダイヤフラム部のうちの測定媒体に曝される部分に測定媒体中に含まれる異物が付着する可能性がある。そして、この部分に異物が付着すると、当該異物によってダイヤフラム部に印加される圧力が実際の測定媒体の圧力より減少する。つまり、異物によってダイヤフラム部の変形が抑制される。このため、上記圧力センサでは、ダイヤフラム部のうちの測定媒体に曝される部分に異物が付着すると検出精度が低下するという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、検出精度の低下を抑制できる圧力センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、一面(10a)および一面と反対側の他面(10b)を有し、他面に第1凹部(14a)が形成されることによって一面側に第1ダイヤフラム部(15a)が構成された第1基板(10)と、第1ダイヤフラム部のうちの一面側に形成された第1検出素子(16a)と、第1基板の一面側に配置され、第1ダイヤフラム部のうちの一面側の部分に第1基準圧力を印加する第1基準圧力室(40)を第1基板との間に構成する第2基板(30)と、を備え、第1凹部に導入された測定媒体の圧力と第1基準圧力室の第1基準圧力との差圧に応じた検出信号が第1検出素子から出力される圧力センサにおいて、以下の点を特徴としている。
すなわち、第1基板には、他面に第2凹部(14b)が形成されることによって一面側に第2ダイヤフラム部(15b)が構成され、第2ダイヤフラム部は、一面側の部分に第1ダイヤフラム部のうちの一面側の部分と共に第1基準圧力室から第1基準圧力が印加され、第1基板の他面に接合され、第2凹部を封止して第2ダイヤフラム部のうちの他面側の部分に第2基準圧力を印加する第2基準圧力室(60)を構成する第3基板(50)と、第2ダイヤフラム部のうちの一面側に形成され、第1基準圧力室の第1基準圧力と第2基準圧力室の第2基準圧力との差圧に応じた基準信号を出力する第2検出素子(16b)と、第1凹部に導入される測定媒体の圧力と異なる基準媒体の圧力と第1基準圧力室の第1基準圧力との差圧に応じて第1検出素子から出力される検査信号と基準信号との差分値を演算することでオフセット値を演算し、検出信号とオフセット値との差分値に基づいて測定媒体の圧力を検出する演算手段(90)と、を備えていること特徴としている。
これによれば、第1ダイヤフラム部に異物が付着したとしても、検出信号とオフセット値との差分値を演算することによって異物による影響をキャンセルできるため、検出精度が低下することを抑制できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における圧力センサの部分断面図である。 図1に示す第1基板の平面図である。 第1、第2ダイヤフラム部に印加される圧力を示す模式図である。 第1ダイヤフラム部に異物が付着したときの第1、第2ダイヤフラム部に印加される圧力を示す模式図である。 本発明の第2実施形態における圧力センサの部分断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態の圧力センサは、自動車に搭載され、オイルポンプから吐出されたオイルの圧力を検出する圧力センサとして適用されると好適である。
図1および図2に示されるように、圧力センサは、一面10aおよび一面10aと反対側の他面10bを有する第1基板10を備えている。本実施形態では、第1基板10は、支持基板11、絶縁膜12、半導体層13が順に積層され、一方向を長手方向とする平面矩形状のSOI(Silicon on Insulator)基板(半導体基板)が用いられる。そして、半導体層13のうちの絶縁膜12と反対側の一面が第1基板10の一面10aを構成し、支持基板11のうちの絶縁膜12と反対側の一面が第1基板10の他面10bを構成している。
なお、本実施形態では、半導体層13は、N型のシリコンで構成されている。また、図1は、第1基板10等を断面図として示しており、図2中のI−I断面に相当している。
第1基板10には、長手方向の一端部側(図1および図2中の紙面右側)に、他面10bから第1、第2凹部14a、14bが形成されることにより、圧力に応じて変形可能とされた第1、第2ダイヤフラム部15a、15bが形成されている。
本実施形態では、第1、第2凹部14a、14bは、第1基板10の他面10bから絶縁膜12に達するように形成されている。そして、第1、第2凹部14a、14bの底面と第1基板10の一面10aとの間に位置する絶縁膜12および半導体層13にて第1、第2ダイヤフラム部15a、15bが構成されている。
また、第1凹部14aは、第2凹部14bよりも一端部側に形成されている。つまり、第1ダイヤフラム部15aは、第2ダイヤフラム部15bよりも第1基板10のうちの一端部側に形成されている。
そして、第1、第2ダイヤフラム部15a、15bは、互いに同じ形状とされている。つまり、第1、第2ダイヤフラム部15a、15bは、平面の面積が等しくされていると共に、厚さが等しくされている。特に限定されるものではないが、本実施形態では、第1、第2ダイヤフラム部15a、15bは、平面矩形状とされている。
第1、第2ダイヤフラム部15a、15bには、当該第1、第2ダイヤフラム部15a、15bの変形に応じて抵抗値が変化する第1、第2ゲージ抵抗16a、16bが形成されている。本実施形態では、これら第1、第2ゲージ抵抗16a、16bは、P型の不純物を拡散させることによって4個ずつ形成されている。そして、ブリッジ回路を構成するように、第1、第2接続配線層17a、17bによって適宜接続されている。
なお、本実施形態では、ブリッジ回路を構成するように形成された第1、第2ゲージ抵抗16a、16bが本発明の第1、第2検出素子に相当している。
また、第1基板10には、第1、第2ゲージ抵抗16a、16bと電気的に接続される第1、第2引き出し配線層18a、18bが形成されている。これら第1、第2引き出し配線層18a、18bは、第1、第2ゲージ抵抗16a、16bと接側される部分から第1基板10の他端部側(図1および図2中の紙面左側)まで引き出されている。
なお、本実施形態では、第1、第2引き出し配線層18a、18bは4つずつ形成されており、それぞれ電源電圧を印加する1つの配線層、グランド電位と接続される1つの配線層、ブリッジ回路の中点電圧を出力する2つの配線層とされている。
そして、第1、第2引き出し配線層18a、18bのうちの第1、第2ゲージ抵抗16a、16bと接続される部分と反対側の端部には、第1、第2引き出し配線層18a、18bと接続された第1、第2接続部19a、19bが形成されている。第1、第2接続部19a、19bは、後述する貫通電極36と電気的に接続される部分であり、本実施形態では、平面円形状とされている。
なお、第1、第2接続配線層17a、17b、第1、第2引き出し配線層18a、18b、第1、第2接続部19a、19bは、それぞれP型の不純物を拡散させた拡散層等で構成されている。
また、第1基板10には、第1、第2接続部19a、19bよりも他端部側に、半導体層13よりも高不純物濃度とされたN型のコンタクト層20が形成されている。このコンタクト層20は、半導体層13を所定電位に維持するために後述する貫通電極36と接続される部分である。
そして、図1に示されるように、上記第1基板10の一面10aには、第2基板30が配置されている。第2基板30は、シリコン等の基板31のうちの第1基板10と対向する一面側に絶縁膜32が形成されていると共に、この一面と反対側の他面に絶縁膜33が形成された構成とされている。そして、絶縁膜32が第1基板10(半導体層13)と接合されている。
本実施形態では、絶縁膜32と第1基板10(半導体層13)とは、絶縁膜32および半導体層13のうちの接合面を活性化させて接合するいわゆる直接接合等で接合されている。以下では、絶縁膜32側のうちの基板31と反対側の一面を第2基板30の一面30aとし、絶縁膜33のうちの基板31と反対側の一面を第2基板30の他面30bとして説明する。
基板31には、第1、第2ダイヤフラム部15a、15bと対向する部分に窪み部31aが形成されている。そして、第1基板10と第2基板30との間には、この窪み部31aによって構成される共通の第1基準圧力室40が形成されている。つまり、第1、第2ダイヤフラム部15a、15bのうちの一面10a側は、共通の第1基準圧力室40に封止されている。これにより、第1、第2ダイヤフラム部15a、15bの一面10a側には、第1基準圧力室40から共通の第1基準圧力が印加される。
なお、図1では、窪み部31aの壁面に絶縁膜32が形成されていないものを図示しているが、窪み部31aの壁面に絶縁膜32が形成されていてもよい。また、本実施形態では、第1基準圧力室40は、真空圧とされている。
また、第2基板30のうちの他端部側(図1中紙面左側)には、当該第2基板30を第1基板10と第2基板30との積層方向に貫通する9つの貫通孔34が形成されている。具体的には、この貫通孔34は、各第1、第2接続部19a、19bおよびコンタクト層20をそれぞれ露出させるように形成されている。そして、貫通孔34の壁面には、TEOS(Tetra ethyl ortho silicate)等で構成される絶縁膜35が成膜され、絶縁膜35上にはAl等で構成される貫通電極36が適宜第1、第2接続部19a、19bおよびコンタクト層20と電気的に接続されるように形成されている。また、第2基板30のうちの他面30b側には、絶縁膜33上に貫通電極36と電気的に接続されるパッド部37が形成されている。
なお、図1では、最も紙面左側に位置する貫通電極36と電気的に接続されるパッド部37のみを図示しているが、他の貫通電極36も図1とは別断面に形成されたパッド部37と電気的に接続されている。
第1基板10の他面10bには、シリコン基板等で構成される第3基板50が第2凹部14bを閉塞するように配置されている。本実施形態では、第1基板10と第3基板50とは、上記第1基板10と第2基板30との接合と同様に、いわゆる直接接合等によって接合されている。
また、第3基板50には、第1凹部14a内の空間と外部空間とを連通させる貫通孔51が形成されている。これにより、第1凹部14a内には、外部空間から検出対象となる測定媒体が導入される。
そして、第1ダイヤフラム部15aは、第1凹部14a内の圧力と第1基準圧力室40の第1基準圧力との差圧に応じて変形する。このため、第1ダイヤフラム部15aに形成された第1ゲージ抵抗16aが変形し、ブリッジ回路の出力電圧が変化してこの差圧に応じた検出信号が出力される。
ここで、第1凹部14aには、上記のように測定媒体が導入されるが、測定媒体が導入される前には基準媒体(大気)が導入されている。例えば、圧力センサが自動車に搭載されてオイルの圧力を検出する場合、イグニッションスイッチをオンする前からオンした直後は、第1凹部14aには基準媒体が導入されている。そして、イグニッションスイッチをオンしてから所定期間後に測定媒体が導入される。このため、第1凹部14a内に基準媒体が導入されている場合には、基準媒体の圧力と第1基準圧力室40の第1基準圧力との差圧に応じた検査信号が出力される。
また、第2凹部14bは、第3基板50によって閉塞されている。このため、第1基板10と第3基板50との間に第2凹部14b内の空間にて第2基準圧力室60が構成され、第2ダイヤフラム部15bの他面10b側には、第2基準圧力室60から第2基準圧力が印加される。なお、本実施形態では、第2基準圧力室60は、真空圧とされている。
そして、第2ダイヤフラム部15bは、第1基準圧力室40の第1基準圧力と第2基準圧力室60の第2基準圧力との差圧に応じて変形する。このため、第2ダイヤフラム部15bに形成された第2ゲージ抵抗16bが変形し、ブリッジ回路の出力電圧が変化してこの差圧に応じた基準信号が出力される。
第3基板50の他端部側(図1中紙面左側)には、第1〜第3基板10、30、50を搭載して支持する支持部材70が接着剤等の接合部材80を介して配置されている。この支持部材70は、銅や42アロイ等で構成されるリードフレームが用いられる。
また、第2基板30に形成されている各パッド部37は、所定の処理を行う信号処理機能等を有する回路基板90とボンディングワイヤ100を介して電気的に接続されている。回路基板90は、検査信号と基準信号との差分値からオフセット値を演算し、検出信号と当該オフセット値との差分値に基づいて圧力の検出を行うものである。言い換えると、回路基板90は、オフセット値を用いて検出信号の補正を行って圧力の検出を行うものであるともいえる。なお、本実施形態では、回路基板90が本発明の演算手段に相当している。
そして、第1〜第3基板10、30、50のうちの他端部側、ボンディングワイヤ100、支持部材70等は、モールド樹脂110によって封止されて固定されている。つまり、第1〜第3基板10、30、50は、一端部側が自由端とされ、他端部側が固定端とされている。
以上が本実施形態における圧力センサの構成である。次に、上記圧力センサの作動について説明する。このような圧力センサは、例えば、自動車に搭載され、オイルポンプから吐出されたオイルの圧力を検出するのに適用される。また、圧力センサは、N型の半導体層13(コンタクト層20)が、P型の第1、第2ゲージ抵抗16a、16b、第1、第2接続配線層17a、17b、第1、第2引き出し配線層18a、18b、第1、第2接続部19a、19bより高電位とされた状態で圧力の検出を行う。つまり、N型の半導体層13と、P型の第1、第2ゲージ抵抗16a、16b、第1、第2接続配線層17a、17b、第1、第2引き出し配線層18a、18b、第1、第2接続部19a、19bとで構成されるダイオードに逆バイアスが印加される状態で圧力の検出を行う。
まず、回路基板90は、イグニッションオンされた直後等において、検査信号と基準信号との差分値を演算することによってオフセット値を演算する。つまり、第1凹部14aに大気等の基準媒体が印加されている状態でオフセット値を演算する。
例えば、図3Aに示されるように、第1基準圧力室40から第1、第2ダイヤフラム部15a、15bに印加される第1基準圧力をPa、基準媒体から第1ダイヤフラム部15aに印加される圧力をPbとする。また、第2基準圧力室60から第2ダイヤフラム部15bに印加される第2基準圧力をPcとする。この場合、基準媒体の圧力Pbと第1基準圧力Paとの差圧に応じた検査信号は、Pb−Paに応じた信号となる。また、第2基準圧力Pcと第1基準圧力Paとの差圧に応じた基準信号は、Pc−Paに応じた信号となる。したがって、検査信号Pb−Paと基準信号Pc−Paとの差分値であるオフセット値はPb−Pcに応じた信号となる。
そして、回路基板90は、イグニッションオンされてから第1凹部14a内に測定媒体が導入されると、検出信号とオフセット値との差分値を演算することにより、圧力の検出を行う。
つまり、測定媒体の圧力をPdとすると、測定媒体の圧力Pdと第1基準圧力Paとの差圧に応じた検出信号は、Pd−Paに応じた信号となる。したがって、回路基板90は、検出信号Pd−Paとオフセット値Pb−Pcとの差分値Pd−Pa−Pb+Pcに基づいて圧力の検出を行う。
そして、図3Bに示されるように、第1ダイヤフラム部15aのうちの測定媒体に曝される部分にオイル劣化物等の異物120が付着すると、当該異物120によって第1ダイヤフラム部15aに印加される圧力が実際の測定媒体の圧力より減少する。
このため、異物によって減少する圧力をPeとすると、検査信号は(Pb−Pe)−Paに応じた信号となる。そして、検査信号(Pb−Pe)−Paと基準信号Pc−Paとの差分値であるオフセット値は(Pb−Pe)−Pcに応じた信号となる。また、この異物120は、基準媒体と同様に測定媒体にも影響するため、検出信号は(Pd−Pe)−Paに応じた信号となる。
そして、回路基板90は、検出信号(Pd−Pe)−Paと、オフセット値(Pb−Pe)−Pcとの差分値Pd−Pa−Pb+Pcを演算し、この差分値Pd−Pa−Pb+Pcに基づいて圧力の検出を行う。これにより、異物120によって減少する圧力Peがキャンセルされ、第1ダイヤフラム部15aに異物120が付着していない状態と同じように圧力検出を行うことができる。
なお、ここでは、第1基準圧力をPaとし、第2基準圧力をPcとした例について説明したが、第1、第2基準圧力は等しい圧力であってもよい。
以上説明したように、本実施形態では、検査信号と基準信号との差分値からオフセット値を演算し、検出信号と当該オフセット値との差分値に基づいて圧力の検出を行っている。 このため、第1ダイヤフラム部15aに異物120が付着したとしても、当該異物による影響をキャンセルすることができ、検出精度が低下することを抑制できる。
また、第1ダイヤフラム部15aは、第2ダイヤフラム部15bよりも第1基板10のうちの一端部側に形成されている。つまり、第1ダイヤフラム部15aは、第2ダイヤフラム部15bよりも固定端側に配置されている。このため、測定媒体が実際に印加される第1ダイヤフラム部15aに、モールド樹脂110と第1〜第3基板10、30、50との間に発生する熱応力が印加されることを抑制できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して第3基板50の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図4に示されるように、第3基板50は、第1基板10の他面10bのうちの第2凹部14bの開口部の周囲にのみ配置されている。つまり、第1基板10の他面10bにおける第2凹部14bの開口部の周囲と異なる部分は、第3基板50から露出している。そして、支持部材70は、第1基板10と接合部材80を介して接続されている。
これによれば、第3基板50を縮小しつつ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記各実施形態において、第1基板10としてSOI基板ではなく、シリコン基板等を用いることもできる。
また、上記各実施形態において、第1ダイヤフラム部15aが第2ダイヤフラム部15bより他端部側(固定端側)に配置されていてもよい。このような圧力センサとしても、上記のように、検査信号と基準信号との差分値からオフセット値を演算し、検出信号と当該オフセット値との差分値に基づいて圧力の検出を行うことにより、検出精度が低下することを抑制できる。
さらに、上記各実施形態において、第1、第2ダイヤフラム部15a、15bは、半導体層13のみで構成されていてもよい。つまり、第1、第2凹部14a、14bによって絶縁膜12が除去されていてもよい。
そして、上記各実施形態において、半導体層13およびコンタクト層20をP型とし、第1、第2ゲージ抵抗16a、16b、第1、第2接続配線層17a、17b、第1、第2引き出し配線層18a、18b、第1、第2接続部19a、19bをN型としてもよい。この場合は、第1、第2ゲージ抵抗16a、16b、第1、第2接続配線層17a、17b、第1、第2引き出し配線層18a、18b、第1、第2接続部19a、19bが半導体層13より高電位となる状態で圧力の検出を行えばよい。
さらに、上記各実施形態において、第1、第2ゲージ抵抗16a、16bに電源電圧を印加する第1、第2引き出し配線層18a、18b、およびグランド電位を印加する第1、第2引き出し配線層18a、18bを共通化してもよい。すなわち、貫通孔34(貫通電極36)を7個にしてもよい。これによれば、貫通孔34(貫通電極36)の個数を低減できるため、これらを形成するための領域を無くすことができ、小型化を図ることができる。
また、上記各実施形態において、第1、第2ダイヤフラム部15a、15bは、互いに形状が異なっていてもよい。そして、上記各実施形態において、第1、第2接続部19a、19bおよびコンタクト層20は、平面円形状ではなく、平面矩形状や平面多角形状等とされていてもよい。
そして、上記各実施形態において、第1、第2基板10、30の接合、および第1、第3基板10、50の接合は、陽極接合や中間層接合、フージョン接合等の接合技術によって接合されてもよい。そして、接合後に、高温アニール等の接合品質を向上させる処理が行われていてもよい。
10 第1基板
10a 一面
10b 他面
14a、14b 第1、第2凹部
15a、15b 第1、第2ダイヤフラム部
16a、16b 第1、第2ゲージ抵抗(第1、第2検出素子)
30 第2基板
40 第1基準圧力室
50 第3基板
60 第2基準圧力室

Claims (4)

  1. 一面(10a)および前記一面と反対側の他面(10b)を有し、前記他面に第1凹部(14a)が形成されることによって前記一面側に第1ダイヤフラム部(15a)が構成された第1基板(10)と、
    前記第1ダイヤフラム部のうちの前記一面側に形成された第1検出素子(16a)と、
    前記第1基板の一面側に配置され、前記第1ダイヤフラム部のうちの前記一面側の部分に第1基準圧力を印加する第1基準圧力室(40)を前記第1基板との間に構成する第2基板(30)と、を備え、
    前記第1凹部に導入された測定媒体の圧力と前記第1基準圧力室の前記第1基準圧力との差圧に応じた検出信号が前記第1検出素子から出力される圧力センサにおいて、
    前記第1基板には、前記他面に第2凹部(14b)が形成されることによって前記一面側に第2ダイヤフラム部(15b)が構成され、
    前記第2ダイヤフラム部は、前記一面側の部分に前記第1ダイヤフラム部のうちの前記一面側の部分と共に前記第1基準圧力室から前記第1基準圧力が印加され、
    前記第1基板の他面に接合され、前記第2凹部を封止して前記第2ダイヤフラム部のうちの前記他面側の部分に第2基準圧力を印加する第2基準圧力室(60)を構成する第3基板(50)と、
    前記第2ダイヤフラム部のうちの前記一面側に形成され、前記第1基準圧力室の前記第1基準圧力と前記第2基準圧力室の前記第2基準圧力との差圧に応じた基準信号を出力する第2検出素子(16b)と、
    前記第1凹部に導入される前記測定媒体の圧力と異なる基準媒体の圧力と前記第1基準圧力室の前記第1基準圧力との差圧に応じて第1検出素子から出力される検査信号と前記基準信号との差分値を演算することでオフセット値を演算し、前記検出信号と前記オフセット値との差分値に基づいて前記測定媒体の圧力を検出する演算手段(90)と、を備えていること特徴とする圧力センサ。
  2. 前記第1基板は、一方向を長手方向としたとき、前記長手方向の一端部側がモールド樹脂(110)で封止されて固定端とされていると共に、前記長手方向の他端部側が自由端とされており、
    前記第1ダイヤフラム部は、前記第2ダイヤフラム部より前記自由端側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記第3基板は、前記第1基板の他面のうちの前記第2凹部の開口部の周囲にのみ配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力センサ。
  4. 前記第1基板は、支持基板(11)、絶縁膜(12)、半導体層(13)が順に積層された半導体基板であり、
    前記第1基板の一面が前記半導体層で構成され、前記第1基板の他面が前記支持基板で構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の圧力センサ。
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