JP6265052B2 - 物理量センサ - Google Patents

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Description

本発明は、物理量に応じたセンサ信号を出力するセンシング部が形成されたセンサ部にモールド樹脂が配置された物理量センサに関するものである。
従来より、この種の物理量センサとして、圧力に応じたセンサ信号を出力するセンシング部が形成されたセンサ部を有する圧力センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、この圧力センサは、センサ部には、センシング部と共にセンシング部と電気的に接続される電極が形成されている。そして、電極がリードと電気的に接続されることにより、リードを介して外部回路と接続されるようになっている。また、センサ部は、センシング部を露出させつつ、電極とリードとの接続部分が封止されるようにモールド樹脂で覆われている。
特開2011−191273号公報
しかしながら、上記圧力センサでは、センサ部とモールド樹脂とでは線膨張係数が異なるため、センサ部とモールド樹脂との間に応力が発生する。また、一般的なモールド樹脂は、型成形することによって製造されるものであり、接着力が弱い。このため、モールド樹脂は、センサ部を封止する部分の端部から剥離し始める可能性がある。そして、モールド樹脂の剥離が進行すると、電極がモールド樹脂から露出し、電極が外部環境に曝されて腐食する等の問題が発生する。
なお、ここでは、物理量センサとしての圧力センサを例に挙げて説明したが、例えば、流量を測定する流量センサ等においても同様の問題が発生する。
本発明は上記点に鑑みて、電極がモールド樹脂から露出することを抑制できる物理量センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、一面(30b)を有する基板(10、30)を有し、基板に物理量に応じたセンサ信号を出力するセンシング部(19)が形成されていると共に、基板の一面にセンシング部と電気的に接続される電極(37)が形成されたセンサ部(1)と、センシング部を露出させつつ電極を封止するモールド樹脂(2)と、を備え、以下の点を特徴としている。
すなわち、センサ部の一面には、当該一面のうちのモールド樹脂で封止される部分とモールド樹脂から露出する部分との境界部と、電極との間に、モールド樹脂よりも基板の線膨張係数に近く、電極と共にモールド樹脂に封止されるダム部(70)が配置されており、ダム部は、複数形成され、境界部側から電極側に向かって順に高さが高くされており、モールド樹脂は、境界部側の部分から複数のダム部を封止する部分に渡り、一面との成す角度(θ)が鋭角とされたテーパ状とされていることを特徴としている。
これによれば、モールド樹脂がセンサ部を封止する部分の端部(基板の一面のうちのモールド樹脂で封止される部分とモールド樹脂から露出する部分との境界部)から剥離し始めると、剥離はダム部を越えて進行する。このため、電極がモールド樹脂から露出するまでの剥離距離を長くすることができ、電極がモールド樹脂から剥離することを抑制できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における圧力センサの断面図である。 図1に示す第1基板の一面側の平面図である。 図1に示す第2基板の他面側の平面図である。 本発明の第2実施形態におけるダム部の拡大図である。 本発明の第3実施形態におけるダム部の拡大図である。 本発明の第4実施形態における圧力センサの断面図である。 本発明の第5実施形態におけるセンサ部とダム部との関係を示す図である。 本発明の第5実施形態における変形例のセンサ部とダム部との関係を示す図である。 本発明の第6実施形態における圧力センサの断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、本発明の物理量センサを圧力センサに適用した例について説明する。なお、この圧力センサは、例えば、自動車に搭載され、オイルポンプから排出されたオイルの圧力を検出する圧力センサとして適用されると好適である。
図1に示されるように、圧力センサは、センサ部1と、モールド樹脂2とを備えている。まず、本実施形態のセンサ部1の構成について説明する。
センサ部1は、一面10aおよびこの一面10aと反対側の他面10bを有する第1基板10を備えている。本実施形態では、第1基板10は、支持基板11、絶縁膜12、半導体層13が順に積層され、一方向を長手方向(図1中紙面左右方向)とする平面矩形状のSOI(Silicon on Insulator)基板(半導体基板)で構成されている。そして、半導体層13のうちの絶縁膜12と反対側の一面が第1基板10の一面10aとされ、支持基板11のうちの絶縁膜12と反対側の一面が第1基板10の他面10bとされている。なお、本実施形態では、半導体層13はP型のシリコン基板等で構成されている。
第1基板10には、半導体層13の表層部にN型層14が形成されている。また、第1基板10には、長手方向の一端部側(図1中紙面右側)に、他面10bから凹部15が形成されることでダイヤフラム部16が形成されている。
凹部15は、本実施形態では、第1基板10の他面10bから絶縁膜12に達するように形成されている。つまり、凹部15は支持基板11に形成されている。そして、凹部15の底面と第1基板10の一面10aとの間に位置する絶縁膜12および半導体層13にてダイヤフラム部16が構成されている。
ダイヤフラム部16には、図1および図2に示されるように、ダイヤフラム部16の変形に応じて抵抗値が変化するゲージ抵抗17が形成されている。本実施形態では、ゲージ抵抗17は、4つ形成されており、ブリッジ回路を構成するように接続配線層18によって適宜接続されている。これにより、ダイヤフラム部16の変形に応じたセンサ信号が出力される。
なお、本実施形態では、ダイヤフラム部16およびゲージ抵抗17を含んでセンシング部19が形成されている。そして、図1中の第1基板10は、図2中のI−I線に沿った断面図である。
また、半導体層13には、ゲージ抵抗17と電気的に接続される引き出し配線層20が形成されている。この引き出し配線層20は、ゲージ抵抗17と接側される部分から半導体層13の他端部側(図1および図2中紙面左側)まで引き出されている。引き出し配線層20は、本実施形態では、4つ形成されており、それぞれ電源電圧を印加する1つの配線層、グランド電位と接続される1つの配線層、ブリッジ回路の中点電圧を出力する2つの配線層とされている。
そして、引き出し配線層20のうちのゲージ抵抗17と接続される部分と反対側の端部には、引き出し配線層20と接続された接続部21が形成されている。接続部21は、後述する貫通電極36と電気的に接続される部分であり、本実施形態では、平面円形状とされている。
なお、ゲージ抵抗17、接続配線層18、引き出し配線層20、接続部21は、それぞれP型の不純物を拡散させた拡散層等で構成され、N型層14内に形成されている。
また、半導体層13のうちのN型層14内には、接続部21よりも他端部側に、N型層14よりも高不純物濃度とされたN型のコンタクト層22が形成されている。このコンタクト層22は、N型層14を所定電位に維持するために後述する貫通電極36と接続される部分である。
さらに、半導体層13には、コンタクト層22よりも他端部側であってN型層14の外側に、半導体層13よりも高不純物濃度とされたP型のコンタクト層23が形成されている。このコンタクト層23は、半導体層13を所定電位に維持するために後述する貫通電極36と接続される部分である。
また、図1に示されるように、上記第1基板10の一面10aには、第2基板30が配置されている。第2基板30は、シリコン等の基板31のうちの第1基板10と対向する一面側に絶縁膜32が形成されていると共に、この一面と反対側の他面に絶縁膜33が形成された構成とされている。
そして、第2基板30は、絶縁膜32が第1基板10(半導体層13)と接合されている。本実施形態では、絶縁膜32と第1基板10(半導体層13)とは、絶縁膜32および半導体層13のうちの接合面を活性化させて接合するいわゆる直接接合等で接合されている。
なお、本実施形態では、絶縁膜32のうちの基板31と反対側の一面が第2基板30の一面30aとされ、絶縁膜33のうちの基板31と反対側の一面が第2基板30の他面30bとされている。また、本実施形態では、第1、第2基板10、30にて本発明の基板が構成され、第2基板30の他面30bが本発明の基板の一面に相当している。
基板31(第2基板30の一面30a)には、ダイヤフラム部16と対向する部分に窪み部31aが形成されている。そして、第1基板10と第2基板30との間には、この窪み部31aによって基準圧力室40が構成され、ダイヤフラム部16のうちの一面10a側には基準圧力室40から基準圧力が印加されるようになっている。なお、本実施形態では、基準圧力室40は、真空圧とされている。
また、第2基板30のうちの他端部側(図1中紙面左側)には、当該第2基板30を第1基板10と第2基板30との積層方向に貫通する6つの貫通孔34(図1中では4つのみ図示)が形成されている。具体的には、この貫通孔34は、各接続部21およびコンタクト層23、23をそれぞれ露出させるように形成されている。そして、貫通孔34の壁面には、TEOS(Tetra ethyl ortho silicate)等で構成される絶縁膜35が成膜され、絶縁膜35上にはAl等で構成される貫通電極36が適宜接続部21およびコンタクト層23、23と電気的に接続されるように形成されている。さらに、絶縁膜33上には、貫通電極36を介してゲージ抵抗17と電気的に接続されると共に外部回路と接続されるパッド部37が形成されている。なお、本実施形態では、パッド部37が本発明の電極に相当している。
また、第1基板10の他面10bの他端部側には、第1、第2基板10、30を搭載して支持する支持部材50が接着剤等の接合部材60を介して配置されている。この支持部材50は、銅や42アロイ等で構成されるリードフレームで構成されている。
そして、第1、第2基板10、30のうちの他端部側および支持部材50等は、モールド樹脂2によって封止されて固定されている。つまり、ダイヤフラム部16を露出させつつ貫通電極36およびパッド部37が封止されるように、モールド樹脂2が配置されている。
以上が本実施形態における圧力センサの基本的な構成である。そして、本実施形態では、図1および図3に示されるように、第2基板30の他面30bに2つのダム部70がシリコーン系接着剤等で構成される接合部材71を介して配置されている。具体的には、ダム部70は、モールド樹脂2よりも第1、第2基板10、30の線膨張係数に近い材質で構成され、本実施形態ではシリコン基板で構成されている。そして、ダム部70は、第2基板30の他面30bのうちのモールド樹脂2で封止される部分とモールド樹脂2から露出する部分との境界部と、パッド部37との間に配置されている。なお、図1中の第2基板30は、図3中のI−I線に沿った断面図である。
本実施形態では、このダム部70は、第2基板30の長手方向と直交する方向に沿った断面が矩形状とされている。また、ダム部70は、第2基板30の長手方向と直交する方向であり、第2基板30の面方向に沿った方向(以下では、短手方向という)に延設されている。そして、ダム部70は、第2基板30の他面30bのうちの短手方向の両端部に達するように延設されている。
以上が本実施形態における圧力センサの構成である。このような圧力センサでは、N型層14(コンタクト層22)が、P型のゲージ抵抗17、接続配線層18、引き出し配線層20、接続部21より高電位とされた状態で圧力の検出を行う。つまり、N型層14と、P型のゲージ抵抗17、接続配線層18、引き出し配線層20、接続部21とで構成されるダイオードに逆バイアスが印加される状態で圧力の検出を行う。
そして、ダイヤフラム部16のうちの他面10b側に測定媒体の圧力が印加されると、この圧力と一面10a側に印加される基準圧力との差圧に応じてダイヤフラム部16が変形し、当該変形に応じたセンサ信号が出力される。このため、このセンサ信号に基づいて測定媒体の圧力が検出される。
以上説明したように、本実施形態では、第2基板30の他面30bには、当該他面30bのうちのモールド樹脂2で封止される部分とモールド樹脂2から露出する部分との境界部と、パッド部37との間に、モールド樹脂2よりも第1、第2基板10、30の線膨張係数に近いダム部70が配置されている。このため、モールド樹脂2がセンサ部1を封止する部分の端部(第2基板30の他面30bのうちのモールド樹脂2で封止される部分とモールド樹脂2から露出する部分との境界部)から剥離し始めると、剥離はダム部70を越えて進行する。したがって、ダム部70が配置されていない場合と比較して、パッド部37がモールド樹脂2から露出するまでの剥離距離を長くすることができ、パッド部37がモールド樹脂2から剥離することを抑制できる。
なお、ダム部70は、モールド樹脂2よりも第1、第2基板10、30の線膨張係数に近い材料で構成されている。このため、第1、第2基板10、30とダム部70との間に発生する応力によってモールド樹脂2の剥離が促進することを抑制できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してダム部70のうちのモールド樹脂2と接する部分を荒らしたものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図4に示されるように、ダム部70は、モールド樹脂2と接する部分が荒らされている。言い換えると、ダム部70は、接合部材71と接する部分と異なる部分が荒らされている。なお、図4は、図1中の二点鎖線で囲まれる領域Aに相当する図である。
これによれば、ダム部70はモールド樹脂2と接する部分が荒らされている。このため、アンカー効果によってダム部70とモールド樹脂2との接合力を向上でき、モールド樹脂2をダム部70から剥離し難くできる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してダム部70に凹部を形成したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図5に示されるように、ダム部70は、第2基板30の他面30b側(絶縁膜33側)と反対側の一面に凹部70aが形成されている。これによれば、ダム部70に凹部70aが形成されていることにより、パッド部37がモールド樹脂2から露出するまでの剥離距離をさらに長くすることができる。なお、図5は、図1中の二点鎖線で囲まれる領域Aに相当する図である。
なお、ここでは、ダム部70のうちの第2基板30の他面30b側と反対側の一面に凹部70aが形成されている例を説明したが、凹部70aはモールド樹脂2と接する部分であれば形成される場所は特に限定されない。また、ダム部70に凹部70aを形成する代わりに、凸部を形成するようにしてもよい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してモールド樹脂2よりヤング率の小さい保護膜を配置したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図6に示されるように、第2基板30の他面30b側およびダム部70は、モールド樹脂2で封止される部分に当該モールド樹脂2よりヤング率の小さいポリイミド等で構成される保護膜80が配置されている。言い換えると、第2基板30の他面30b側およびダム部70と、モールド樹脂2との間に保護膜80が配置されている。
これによれば、モールド樹脂2よりヤング率の小さい保護膜80が配置されているため、センサ部1とモールド樹脂2との間に発生する応力を小さくできる。このため、モールド樹脂2がセンサ部1から剥離すること自体を抑制できる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してセンサ部1の側面にもダム部70を配置したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図7に示されるように、ダム部70は、第1基板10の一面10aと他面10bとを繋ぐ側面10c、10d、および第2基板30の一面30aと他面30bとを繋ぐ側面30c、30dにも配置されている。そして、ダム部70は、第2基板30の他面30bに配置された部分と、第1、第2基板10、30の側面10c、10d、30c、30dに配置された部分とが連結されている。なお、図7は、図1中のB方向から視たセンサ部1とダム部70との関係を示す図である。
これによれば、モールド樹脂2が第1、第2基板10、30の側面10c、10d、30c、30dのうちのモールド樹脂2で封止される部分とモールド樹脂2から露出する部分との境界部から剥離した際、当該剥離が第1、第2基板10、30の他端部に到達するまでの剥離距離を長くできる。このため、支持部材50がモールド樹脂2から剥離することを抑制できる。
(第5実施形態の変形例)
上記第5実施形態において、図8に示されるように、ダム部70は、第2基板30の他面30bに配置された部分と、第1、第2基板10、30の側面10c、10d、30c、30dに配置された部分とが分離されていてもよい。このようなダム部70を配置した圧力センサとしても、上記第5実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、図8は、図1中のB方向から視たセンサ部1とダム部70との関係を示す図である。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してダム部70の高さおよびモールド樹脂2の形状を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図9に示されるように、2つのダム部70は、パッド部37側のダム部70の方が高くされている。つまり、ダム部70は、境界部側(一端部側)からパッド部37側(他端部側)に向かって順に高さが高くされている。
そして、モールド樹脂2は、第2基板30の他面30bのうちのモールド樹脂2で封止される部分とモールド樹脂2から露出する部分との境界部からダム部70を封止する部分に渡って第2基板30の他面30bとの成す角度θが鋭角とされたテーパ状とされている。つまり、モールド樹脂2は、第2基板30を封止する部分の端部がテーパ状とされている。
これによれば、モールド樹脂2がテーパ状とされているため、モールド樹脂2のうちの第2基板30を封止する部分の端部に発生する応力を小さくでき、モールド樹脂2がセンサ部1から剥離すること自体を抑制できる。また、モールド樹脂2のうちのダム部70を封止する部分をテーパ状とすることにより、圧力センサが大型化することを抑制できる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記各実施形態では、圧力センサを例に挙げて説明したが、センシング部19が露出すると共にパッド部37がモールド樹脂2で封止された流量センサ等に本発明を適用することもできる。
また、上記各実施形態において、第1基板10としてSOI基板ではなく、シリコン基板等を用いることもできる。
さらに、上記各実施形態において、ダム部70として、第1、第2基板10、30とモールド樹脂2の線膨張係数の略中間の線膨張係数を有するセラミック部材等を用いてもよい。また、ダム部70として、コンデンサ等の電子部品を用いることもできる。
そして、上記各実施形態において、ダイヤフラム部16は、半導体層13のみで構成されていてもよい。つまり、凹部15によって絶縁膜12が除去されていてもよい。
また、上記各実施形態において、N型のシリコン基板を用いて半導体層13を構成することもできる。この場合は、N型層14の代わりにP型層を形成し、コンタクト層22をP型とすると共にコンタクト層23をN型とし、ゲージ抵抗17、接続配線層18、引き出し配線層20、接続部21をN型とすればよい。そして、圧力を検出する際には、ゲージ抵抗17、接続配線層18、引き出し配線層20、接続部21がP型層より高電位となるようにすればよい。
そして、上記各実施形態において、N型層14の電位を維持するコンタクト層22と、グランド電位と接続される引き出し配線層20の接続部21とを共用してもよい。
さらに、上記各実施形態において、窪み部31aの側面に絶縁膜32が形成されていてもよい。
また、上記各実施形態において、ダム部70の数は適宜変更可能である。
そして、上記第1〜第6実施形態において、ダム部70は、第2基板30の他面30bのうちの短手方向の両端部に達するように延設されていなくてもよい。
1 センサ部
2 モールド樹脂
10 第1基板
10a 一面
10b 他面
19 センシング部
30 第2基板
30a 一面
30b 他面
37 パッド部(電極)
70 ダム部

Claims (6)

  1. 一面(30b)を有する基板(10、30)を有し、前記基板に物理量に応じたセンサ信号を出力するセンシング部(19)が形成されていると共に、前記基板の一面に前記センシング部と電気的に接続される電極(37)が形成されたセンサ部(1)と、
    前記センシング部を露出させつつ前記電極を封止するモールド樹脂(2)と、を備え、
    前記センサ部の一面には、当該一面のうちの前記モールド樹脂で封止される部分と前記モールド樹脂から露出する部分との境界部と、前記電極との間に、前記モールド樹脂よりも前記基板の線膨張係数に近く、前記電極と共に前記モールド樹脂に封止されるダム部(70)が配置されており、
    前記ダム部は、複数形成され、前記境界部側から前記電極側に向かって順に高さが高くされており、
    前記モールド樹脂は、前記境界部側の部分から複数の前記ダム部を封止する部分に渡り、前記一面との成す角度(θ)が鋭角とされたテーパ状とされていることを特徴とする物理量センサ。
  2. 前記ダム部は、前記モールド樹脂と接する部分が荒らされていることを特徴とする請求項1に記載の物理量センサ。
  3. 前記ダム部は、前記モールド樹脂と接する部分に凹部(70a)または凸部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の物理量センサ。
  4. 前記センサ部および前記ダム部のうちの前記モールド樹脂で封止される部分には、前記モールド樹脂よりヤング率の小さい保護膜(80)が配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の物理量センサ。
  5. 前記センサ部は、前記基板における一方向の一端部側に前記センシング部が形成されていると共に前記一方向の他端部側に前記電極が形成されており、
    前記ダム部は、前記基板の一面のうちの前記一方向と直交する方向の両端部に達するように延設されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の物理量センサ。
  6. 前記ダム部は、前記基板の一面と繋がる側面(10c、10d、30c、30d)にも配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の物理量センサ。
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