JP6287600B2 - 温度センサ - Google Patents

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Description

本発明は、測定媒体の温度に応じたセンサ信号を出力するセンサ部の一部がモールド樹脂で封止された温度センサに関するものである。
従来より、例えば、特許文献1には、圧力に応じたセンサ信号を出力するセンサ部を備える圧力センサが提案されている。具体的には、この圧力センサでは、センサ部は、半導体基板等の基板を用いて構成され、当該基板に測定媒体の圧力に応じて抵抗値が変化する感圧抵抗体が形成されている。そして、センサ部は、感圧抵抗体が露出するように、モールド樹脂で封止されている。
特開2011−191273号公報
ところで、上記のような圧力センサの感圧抵抗体を感温抵抗体として温度センサとすることも知られている。
しかしながら、上記のように温度センサを構成した場合、モールド樹脂は、エポキシ樹脂等によって構成されるために熱容量が大きい。このため、感温抵抗体(基板のうちの感温抵抗体が形成される部分)に印加される測定媒体の熱がモールド樹脂に伝達され易く、感温抵抗体で検出される温度と実際の測定媒体の温度との間に温度差が発生し易い。したがって、検出精度が低下し易く、また、応答性が低下し易いという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、検出精度が低下することを抑制でき、かつ、応答性が低下することを抑制できる温度センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1および5に記載の発明では、一端部および一端部と反対側の他端部を有する基板(1a)を用いて構成され、基板の一端部側に温度に応じて抵抗値が変化する感温抵抗体(17a〜17d)が形成されることで温度に応じた温度検出信号を出力するセンサ部(1)と、感温抵抗体を露出させつつ、他端部側を封止するモールド樹脂(2)と、を備え、センサ部は、感温抵抗体とモールド樹脂で封止される部分との間に、窪み部(24、39)が形成されていることを特徴としている。
また、請求項1に記載の発明では、窪み部は、複数形成され、それぞれの開口部が六角形状とされており、基板の面方向に対する法線方向から視たとき、基板は、基板のうちの窪み部の間に位置する部分にてハニカム構造が構成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明では、センサ部は、圧力に応じて抵抗値が変化する感圧抵抗体(17a〜17d)が形成され、温度検出信号と共に、圧力に応じた圧力検出信号も出力し、基板は、一面(10a)および一面と反対側の他面(10b)を有し、他面に凹部(15)が形成されることによって一面側にダイヤフラム部(16)が構成されると共にダイヤフラム部に感温抵抗体および感圧抵抗体が形成された第1基板(10)と、第1基板の一面側に配置され、第1基板側の一面(30a)および当該一面と反対側の他面(30b)を有し、一面のうちのダイヤフラム部と対向する部分に凹部(34)が形成された第2基板(30)と、を有し、窪み部は、第1基板の他面側に形成されていると共に、第2基板の一面側に形成されていることを特徴としている。
これによれば、感温抵抗体(感温抵抗体が形成される部分)とモールド樹脂で封止される部分との間の熱の伝達経路を窪み部によって細くできる。このため、感温抵抗体(感温抵抗体が形成される部分)の熱がモールド樹脂で封止される部分を介してモールド樹脂に伝達される(逃げる)ことを抑制できる。したがって、感温抵抗体(感温抵抗体が形成される部分)の温度と実際の測定媒体の温度との間に温度差が発生することを抑制でき、検出精度が低下することを抑制できると共に、応答性が低下することを抑制できる。
また、請求項に記載の発明は、請求項4ないし7のいずれか1つに記載の温度センサの製造方法であり、感温抵抗体および感圧抵抗体が形成された第1基板を用意する工程と、第1基板の他面側に、凹部および窪み部を同時に形成する工程と、第2基板を用意する工程と、第2基板の一面側に、凹部および窪み部を同時に形成する工程と、第1基板の一面と第2基板の一面とが対向するように、第1基板に第2基板を接合する工程と、を行うことを特徴としている。
これによれば、凹部を形成する工程と窪み部を形成する工程とを同時に行うため、製造工程が増加することを抑制できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における温度、圧力一体型センサの断面図である。 第1基板の一面側の平面図である。 ゲージ抵抗が構成する回路図である。 第2基板の一面側の平面図である。 熱の移動経路を示す模式図である。 図1に示す温度、圧力一体型センサの製造工程を示す断面図である。 図6に続く製造工程を示す断面図である。 本発明の第2実施形態における第1基板の一面側の平面図である。 本発明の他の実施形態における第1基板の一面側の平面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、本発明の温度センサを温度、圧力一体型センサに適用した例について説明する。なお、この温度、圧力一体型センサは、例えば、自動車に搭載され、オイルポンプから排出されたオイルの温度および圧力を検出するものとして適用されると好適である。
図1に示されるように、温度、圧力一体型センサは、センサ部1およびモールド樹脂2等を備えている。まず、本実施形態のセンサ部1の構成について説明する。
センサ部1は、一面10aおよびこの一面10aと反対側の他面10bを有する第1基板10と、一面30aおよびこの一面30aと反対側の他面30bを有する第2基板30とを備えるセンサ基板1aを備えている。なお、本実施形態では、センサ基板1aが本発明の基板に相当している。
第1基板10は、本実施形態では、支持基板11、絶縁膜12、半導体層13が順に積層され、一方向を長手方向(図1中紙面左右方向)とする平面矩形状のSOI(Silicon on Insulator)基板で構成されている。そして、半導体層13のうちの絶縁膜12と反対側の一面が第1基板10の一面10aとされ、支持基板11のうちの絶縁膜12と反対側の一面が第1基板10の他面10bとされている。なお、本実施形態では、半導体層13はP型のシリコン基板等で構成されている。
第1基板10には、図1および図2に示されるように、半導体層13の表層部にN型層14が形成されている。また、第1基板10には、長手方向の一端部側(図1中紙面右側)に、他面10bから凹部15が形成されることでダイヤフラム部16が構成されている。
凹部15は、本実施形態では、第1基板10の他面10bから絶縁膜12に達するように形成され、平面矩形状とされている。そして、凹部15の底面と第1基板10の一面10aとの間に位置する絶縁膜12および半導体層13にてダイヤフラム部16が構成されている。
ダイヤフラム部16には、図1〜図3に示されるように、ダイヤフラム部16の変形(圧力)に応じて抵抗値が変化すると共に、温度に応じて抵抗値が変化するゲージ抵抗17a〜17dが形成されている。
本実施形態では、4つのゲージ抵抗17a〜17dが形成され、各ゲージ抵抗17a〜17dは、4つの接続点18a〜18dを有するブリッジ回路を構成するように接続配線層19によって適宜接続されている。そして、ブリッジ回路における接続点18aに定電流が供給されるようになっている。つまり、本実施形態のセンサ部1は、いわゆる定電流駆動型とされている。
なお、本実施形態では、ゲージ抵抗17a〜17dが本発明の感温抵抗体および感圧抵抗体に相当している。つまり、感温抵抗体および感圧抵抗体が共通の抵抗体で構成されている。また、図1中の第1基板10は、図2中のI−I線に沿った断面図に相当している。
そして、図1および図2に示されるように、半導体層13には、ゲージ抵抗17a〜17dと電気的に接続される引き出し配線層20が形成されている。この引き出し配線層20は、ゲージ抵抗17a〜17dと接側される部分から半導体層13の他端部側(図1および図2中紙面左側)まで引き出されている。本実施形態では、引き出し配線層20は、4つ形成されており、ブリッジ回路における接続点18aと接続されて定電流を供給する配線層、ブリッジ回路における接続点18cと接続されることでグランド電位を印加する配線層、ブリッジ回路における接続点18b、18dと接続されて中点電圧を出力する2つの配線層とされている。
これにより、温度に応じた温度検出信号としてブリッジ回路における接続点18a、18cの差電圧(VSI−GND)が出力され、圧力に応じた圧力検出信号としてブリッジ回路における接続点18b、18dの差電圧(VSP−VSM)が出力される。
そして、引き出し配線層20のうちのゲージ抵抗17a〜17dと接続される部分と反対側の端部には、引き出し配線層20と接続された接続部21が形成されている。接続部21は、後述する貫通電極37と電気的に接続される部分であり、本実施形態では、平面円形状とされている。
なお、ゲージ抵抗17a〜17d、接続配線層19、引き出し配線層20、接続部21は、それぞれP型の不純物を拡散させた拡散層等で構成され、N型層14内に形成されている。
また、半導体層13のうちのN型層14内には、接続部21よりも他端部側に、N型層14よりも高不純物濃度とされたN型のコンタクト層22が形成されている。このコンタクト層22は、N型層14を所定電位に維持するために後述する貫通電極37と接続される部分である。
さらに、半導体層13には、コンタクト層22よりも他端部側であってN型層14の外側に、半導体層13よりも高不純物濃度とされたP型のコンタクト層23が形成されている。このコンタクト層23は、半導体層13を所定電位に維持するために後述する貫通電極37と接続される部分である。
また、図1に示されるように、上記第1基板10の一面10aには、第2基板30が配置されている。第2基板30は、シリコン等の基板31のうちの第1基板10と対向する一面側に絶縁膜32が形成された構成とされている。
そして、第2基板30は、絶縁膜32が第1基板10(半導体層13)と接合されている。本実施形態では、絶縁膜32と第1基板10(半導体層13)とは、絶縁膜32および半導体層13のうちの接合面を活性化させて接合するいわゆる直接接合等で接合されている。
なお、本実施形態では、絶縁膜32のうちの基板31と反対側の一面が第2基板30の一面30aとされ、基板31のうちの絶縁膜32と反対側の一面が第2基板30の他面30bとされている。
第2基板30の一面30aには、ダイヤフラム部16と対向する部分に凹部34が形成されている。そして、第1基板10と第2基板30との間には、この凹部34によって基準圧力室41が構成され、ダイヤフラム部16のうちの一面10a側に基準圧力室41から基準圧力が印加されるようになっている。このため、ダイヤフラム部16は、基準圧力とダイヤフラム部16のうちの他面10b側に印加される測定媒体の圧力との差圧に応じて変形する。なお、本実施形態では、基準圧力室41は、真空圧とされている。
また、第2基板30には、他面30b側に絶縁膜33が形成されている。そして、第2基板30のうちの他端部側(図1中紙面左側)には、絶縁膜33、第2基板30、第1基板10の積層方向に絶縁膜33および第2基板30を貫通する6つの貫通孔35(図1中では4つのみ図示)が形成されている。具体的には、この貫通孔35は、各接続部21およびコンタクト層22、23をそれぞれ露出させるように形成されている。そして、貫通孔35の壁面には、TEOS(Tetra ethyl ortho silicate)等で構成される絶縁膜36が成膜され、絶縁膜36上にはAl等で構成される貫通電極37が適宜接続部21およびコンタクト層22、23と電気的に接続されるように形成されている。さらに、絶縁膜33上には、貫通電極37を介してゲージ抵抗17a〜17dと電気的に接続されると共に外部回路と接続されるパッド部38が形成されている。
なお、図1では、最も紙面左側に位置する貫通電極37と電気的に接続されるパッド部38のみを図示しているが、他の貫通電極37も図1とは別断面に形成されたパッド部38と電気的に接続されている。
以上が本実施形態におけるセンサ部1の構成である。そして、センサ部1は、第1基板10の他面10bの他端部側において、接着剤等の接合部材50を介して支持部材60に支持されている。なお、この支持部材60は、銅や42アロイ等で構成されるリードフレームで構成されている。
そして、センサ部1のうちの他端部側および支持部材60等は、エポキシ樹脂等で構成されるモールド樹脂2によって封止されて固定されている。つまり、ゲージ抵抗17a〜17d(ダイヤフラム部16)を露出させつつ貫通電極37およびパッド部38が封止されるように、モールド樹脂2が配置されている。
以上が本実施形態における温度、圧力一体型センサの基本的な構成である。そして、本実施形態では、第1基板10には、ゲージ抵抗17a〜17dが形成される部分とモールド樹脂2で封止される部分との間に、窪み部24が形成されている。また、第2基板30には、凹部34とモールド樹脂2で封止される部分との間に窪み部39が形成されている。なお、第1基板10と第2基板30との間には、窪み部39によって封止空間42が構成され、封止空間42は基準圧力室41と同様に真空圧とされている。
本実施形態では、窪み部24は、図1および図2に示されるように、第1基板10の他面10bから絶縁膜12に達するように形成され、開口部が凹部15と同じ平面矩形状とされていると共に深さが凹部15と等しくされている。また、窪み部39は、図1および図4に示されるように、第2基板30の一面30aに形成され、開口部が凹部34と同じ平面矩形状とされていると共に深さが凹部34と等しくされている。
以上が本実施形態における温度、圧力一体型センサの構成である。このような温度、圧力一体側センサでは、N型層14(コンタクト層22)が、P型のゲージ抵抗17a〜17d、接続配線層19、引き出し配線層20、接続部21より高電位とされた状態で温度および圧力の検出を行う。つまり、N型層14と、P型のゲージ抵抗17a〜17d、接続配線層19、引き出し配線層20、接続部21とで構成されるダイオードに逆バイアスが印加される状態で温度および圧力の検出を行う。
そして、ダイヤフラム部16のうちの他面10b側に測定媒体が印加されると、当該測定媒体の温度に応じた温度検出信号および当該測定媒体の圧力に応じた圧力検出信号が出力される。
このとき、図5に示されるように、測定媒体Aの熱がセンサ部1の一端部側に印加されると、矢印Bで示すように、当該熱は主に、窪み部24と窪み部39との間の部分の半導体層13を介してセンサ部1の他端部側に伝達された後、モールド樹脂2や支持部材60等に伝達される。つまり、窪み部24および窪み部39によって熱の伝達経路を細くできる。このため、センサ部1の一端部側から他端部側に熱を伝達し難くでき、ゲージ抵抗17a〜17d(ダイヤフラム部16)の熱がモールド樹脂2や支持部材60等に伝達されることを抑制できる。
次に、上記温度、圧力一体型センサの製造方法について説明する。
まず、図6(a)に示されるように、支持基板11、絶縁膜12、半導体層13が順に積層された第1基板10を用意する。そして、イオン注入や熱拡散等の工程を適宜行うことにより、半導体層13に、N型層14、ゲージ抵抗17a〜17d、接続配線層19、引き出し配線層20、接続部21、コンタクト層22、23等を形成する。
次に、図6(b)に示されるように、第1基板10の他面10bに図示しないマスクを配置し、当該マスクを用いてドライエッチング等を行うことにより、凹部15および窪み部24を形成する。つまり、本実施形態では、第1基板10に凹部15および窪み部24を同時に形成する。なお、この工程にて凹部15を形成することによってダイヤフラム部16が構成される。
また、図6(c)に示されるように、図6(a)および図6(b)とは別工程において、基板31の一面側に絶縁膜32が形成された第2基板30を用意する。そして、絶縁膜32上に図示しないマスクを配置し、当該マスクを用いてドライエッチング等を行うことにより、凹部34および窪み部39を形成する。つまり、本実施形態では、第2基板30に凹部34および窪み部39を同時に形成する。
続いて、図7(a)に示されるように、第1基板10と第2基板30とを接合してセンサ基板1aを構成する。本実施形態では、まず、半導体層13および絶縁膜32にArイオンビーム等を照射し、各接合面を活性化させる。そして、第1、第2基板10、30に適宜設けられたアライメントマーク等を用いて赤外顕微鏡等によるアライメントを行い、真空条件下において室温〜550°の低温で接合するいわゆる直接接合により、半導体層13と絶縁膜32とを接合する。これにより、凹部34によって基準圧力室41が構成されると共に窪み部39によって封止空間42が構成され、基準圧力室41および封止空間42が真空圧とされる。
次に、図7(b)に示されるように、基板31上に図示しないマスクを配置し、当該マスクを用いてドライエッチング等を行うことにより、第2基板30を貫通して接続部21およびコンタクト層22、23を露出させる貫通孔35を形成する。そして、各貫通孔35の壁面にTEOS等の絶縁膜36を成膜する。このとき、第2基板30の他面30bに形成された絶縁膜にて上記絶縁膜33が構成される。次に、各貫通孔35の底部に形成された絶縁膜36を除去する。そして、各貫通孔35にスパッタ法や蒸着法等でAlやAl−Si等の金属膜を成膜することにより、接続部21およびコンタクト層22、23と電気的に接続される貫通電極37を形成する。その後、絶縁膜33上に形成された金属膜をパターニングしてパッド部38を形成することにより、上記センサ部1が製造される。
その後は、特に図示しないが、当該センサ部1を支持部材60に接合部材50を介して支持し、センサ部1のうちの他端部側および支持部材60をモールド樹脂2にて封止することにより、上記図1に示す温度、圧力一体型センサが製造される。
以上説明したように、本実施形態では、第1基板10には、ゲージ抵抗17a〜17dが形成される部分とモールド樹脂2で封止される部分との間に窪み部24が形成されている。また、第2基板30には、凹部34とモールド樹脂2で封止される部分との間に窪み部39が形成されている。このため、ゲージ抵抗17a〜17d(ダイヤフラム部16)とモールド樹脂2との間の熱の伝達経路を細くでき、ゲージ抵抗17a〜17d(ダイヤフラム部16)の熱がモールド樹脂2に伝達される(逃げる)ことを抑制できる。したがって、ゲージ抵抗17a〜17d(ダイヤフラム部16)の温度と実際の測定媒体Aの温度との間に温度差が発生することを抑制でき、検出精度が低下することを抑制できると共に、応答性が低下することを抑制できる。
また、封止空間42が真空圧とされているため、さらにゲージ抵抗17a〜17d(ダイヤフラム部16)の熱がモールド樹脂2に伝達されることを抑制できる。すなわち、上記のように、熱は、主に第1、第2基板10、30を介して伝達されるが、封止空間42等を介しても伝達される。このため、封止空間42を真空圧とすることにより、封止空間42を介して熱が伝達されることをさらに抑制できる。
さらに、ゲージ抵抗17a〜17dを感温抵抗体および感圧抵抗体の共通の抵抗として用いている。このため、センサ部1の小型化を図ることができる。
そして、温度、圧力一体型センサを製造する際には、凹部15および窪み部24を同時に形成している。また、凹部34および窪み部39を同時に形成している。このため、製造工程が増加することも抑制できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して窪み部24の形状を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図8に示されるように、第1基板10には、複数の窪み部24が形成されている。そして、各窪み部24は、第1基板10の面方向に対する法線方向から視たとき、開口部が六角形状とされており、第1基板10には、各窪み部24の間に位置する部分(格子)にてハニカム構造が構成されている。言い換えると、第1基板10には、ハニカム構造を構成するように複数の窪み部24が形成されている。
これによれば、ハニカム構造を構成するように複数の窪み部24が形成されているため、窪み部24を形成することによる曲げに対する剛性が低くなることを抑制できる。すなわち、測定媒体Aの突発的な圧力変化によってセンサ部1の一端部側に大きな曲げモーメントが発生するような場合であっても、センサ部1が破壊されることを抑制しつつ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、第1基板10に形成される窪み部24の形状について説明したが、第2基板30に形成される窪み部39についても同様である。つまり、第2基板30には、ハニカム構造を構成するように複数の窪み部39が形成されていてもよい。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
上記各実施形態において、温度、圧力一体型センサではなく、温度のみを検出する温度センサとしてもよい。この場合、基準圧力室41は必要ないため、例えば、第1基板10のみ(1つの基板のみ)を用いてセンサ部1を構成してもよい。
また、上記各実施形態において、温度を検出するゲージ抵抗17a〜17d(感温抵抗体)と、圧力を検出するゲージ抵抗17a〜17d(感圧抵抵抗体)とを別々に構成してもよい。
そして、上記第各実施形態において、第1基板10にのみ窪み部24が形成されていてもよいし、第2基板30にのみ窪み部39が形成されていてもよい。さらに、窪み部24は、第1基板10の一面10a側に形成されていてもよいし、窪み部39は第2基板30の他面30b側に形成されていてもよい。
さらに、上記各実施形態において、窪み部24は、凹部15と深さが異なっていてもよい。同様に、窪み39は、凹部34と深さが異なっていてもよい。
そして、上記第2実施形態において、複数の窪み部24、39が形成される場合、開口部は六角形状でなくてもよい。例えば、図9に示されるように、複数の窪み部24は、開口部が正方形状とされていてもよい。同様に、複数の窪み部39は、開口部が正方形状とされていてもよい。
1 センサ部
1a 基板
2 モールド樹脂
17a〜17d ゲージ抵抗(感温抵抗体、感圧抵抗体)
24、39 窪み部

Claims (8)

  1. 一端部および前記一端部と反対側の他端部を有する基板(1a)を用いて構成され、前記基板の一端部側に温度に応じて抵抗値が変化する感温抵抗体(17a〜17d)が形成されることで前記温度に応じた温度検出信号を出力するセンサ部(1)と、
    前記感温抵抗体を露出させつつ、前記他端部側を封止するモールド樹脂(2)と、を備え、
    前記センサ部は、前記感温抵抗体と前記モールド樹脂で封止される部分との間に、窪み部(24、39)が形成されており、
    前記窪み部は、複数形成され、それぞれの開口部が六角形状とされており、
    前記基板の面方向に対する法線方向から視たとき、前記基板は、前記基板のうちの前記窪み部の間に位置する部分にてハニカム構造が構成されていることを特徴とする温度センサ。
  2. 前記センサ部は、圧力に応じて抵抗値が変化する感圧抵抗体(17a〜17d)が形成され、前記温度検出信号と共に、前記圧力に応じた圧力検出信号も出力することを特徴とする請求項1に記載の温度センサ。
  3. 前記感温抵抗体および前記感圧抵抗体は、共通の抵抗体とされていることを特徴とする請求項に記載の温度センサ。
  4. 前記基板は、一面(10a)および前記一面と反対側の他面(10b)を有し、前記他面に凹部(15)が形成されることによって前記一面側にダイヤフラム部(16)が構成されると共に前記ダイヤフラム部に前記感温抵抗体および前記感圧抵抗体が形成された第1基板(10)と、前記第1基板の一面側に配置され、前記第1基板側の一面(30a)および当該一面と反対側の他面(30b)を有し、前記一面のうちの前記ダイヤフラム部と対向する部分に凹部(34)が形成された第2基板(30)と、を有し、
    前記窪み部は、前記第1基板の他面側に形成されていると共に、前記第2基板の一面側に形成されていることを特徴とする請求項またはに記載の温度センサ。
  5. 一端部および前記一端部と反対側の他端部を有する基板(1a)を用いて構成され、前記基板の一端部側に温度に応じて抵抗値が変化する感温抵抗体(17a〜17d)が形成されることで前記温度に応じた温度検出信号を出力するセンサ部(1)と、
    前記感温抵抗体を露出させつつ、前記他端部側を封止するモールド樹脂(2)と、を備え、
    前記センサ部は、前記感温抵抗体と前記モールド樹脂で封止される部分との間に、窪み部(24、39)が形成されており、圧力に応じて抵抗値が変化する感圧抵抗体(17a〜17d)が形成され、前記温度検出信号と共に、前記圧力に応じた圧力検出信号も出力し、
    前記基板は、一面(10a)および前記一面と反対側の他面(10b)を有し、前記他面に凹部(15)が形成されることによって前記一面側にダイヤフラム部(16)が構成されると共に前記ダイヤフラム部に前記感温抵抗体および前記感圧抵抗体が形成された第1基板(10)と、前記第1基板の一面側に配置され、前記第1基板側の一面(30a)および当該一面と反対側の他面(30b)を有し、前記一面のうちの前記ダイヤフラム部と対向する部分に凹部(34)が形成された第2基板(30)と、を有し、
    前記窪み部は、前記第1基板の他面側に形成されていると共に、前記第2基板の一面側に形成されていることを特徴とする温度センサ。
  6. 前記感温抵抗体および前記感圧抵抗体は、共通の抵抗体とされていることを特徴とする請求項に記載の温度センサ。
  7. 前記第1基板と前記第2基板との間には、前記第2基板に形成された窪み部によって封止空間(42)が構成されており、
    前記封止空間は、真空圧とされていることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1つに記載の温度センサ。
  8. 請求項4ないし7のいずれか1つに記載の温度センサの製造方法であって、
    前記感温抵抗体および前記感圧抵抗体が形成された前記第1基板を用意する工程と、
    前記第1基板の他面側に、前記凹部および前記窪み部を同時に形成する工程と、
    前記第2基板を用意する工程と、
    前記第2基板の一面側に、前記凹部および前記窪み部を同時に形成する工程と、
    前記第1基板の一面と前記第2基板の一面とが対向するように、前記第1基板に前記第2基板を接合する工程と、を行うことを特徴とする温度センサの製造方法。
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