JP2016066648A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】気密室の圧力が変動することを抑制すると共に接合強度が低下することを抑制し、さらに大型化も抑制する半導体装置およびその製造方法を提供する。【解決手段】第1基板10と第2基板21、絶縁膜22とが接合され、第1基板10と第2基板21、絶縁膜22の窪み部20cとの間の空間を含んで気密室31が構成された半導体装置において、第2基板20に第1基板10との間に封止室32を構成し、かつ、第1基板10の一面10aのうちの第2基板20の一面20cと接合される領域を分断せず、接合領域が一繋ぎとなる溝部20dを形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、第1基板に第2基板が接合され、第1基板と第2基板との間に気密室が構成された半導体装置およびその製造方法に関するものである。
従来より、この種の半導体装置として、次のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、この半導体装置では、第1基板にはセンシング部が形成されており、第2基板には、第1基板の一面のうちのセンシング部と対向する部分に窪み部が形成されている。そして、この第2基板は、第1基板と窪み部との間を含む空間にてセンシング部を封止する気密室が構成されるように、第1基板に接合されている。また、第2基板には、窪み部を囲む枠状であり、第1基板との間で封止室を構成する溝部が形成されている。なお、気密室は、センシング部の機能に応じた所定の圧力とされている。
このような半導体装置は、次のように製造される。すなわち、まず、第1基板にセンシング部を形成すると共に、第2基板に窪み部および溝部を形成する。そして、第1基板と窪み部との間を含む空間にてセンシング部を封止する気密室が構成されると共に、第1基板と溝部との間を含む空間にて封止室が構成されるように、第1基板と第2基板とを接合する。具体的には、まず、第1基板と第2基板との接合面に親水性処理を施し、第1、第2基板とを貼り合わせることによって第1基板と第2基板とを水素結合する。そして、第1基板と第2基板との接合強度を高くするため、熱処理して第1基板と第2基板との接合を水素結合から共有結合にする。以上のようにして、上記半導体装置が製造される。
これによれば、第1、第2基板を熱処理して共有結合にする際、第1基板と第2基板との接合界面からデガス(水蒸気)が発生するが、当該デガスの一部は封止室に侵入する。このため、熱処理した際に発生するデガスが気密室に侵入することを抑制でき、デガスによって気密室の圧力が変動することを抑制できる。
特開2001−196486号公報
しかしながら、上記半導体装置では、第2基板には、窪み部を囲むように枠状の溝部が形成されている。このため、第1基板と第2基板とは、接合領域が溝部よりも内側の領域と外側の領域とで分断されることになり、接合強度が低下してしまう。この問題を解決するため、単純には、第1、第2基板を大きくすることによって接合領域を大きくすればよいが、第1、第2基板を大きくした場合には半導体装置が大型化するという新たな問題が発生する。
本発明は上記点に鑑みて、気密室の圧力が変動することを抑制でき、かつ、接合強度が低下することを抑制しつつ、大型化することも抑制できる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、一面(10a)を有する第1基板(10)と、一面(20a)を有し、一面に窪み部(20c)が形成され、当該一面が第1基板の一面と対向する状態で第1基板と接合されている第2基板(21、22)と、を備え、第1基板と第2基板の窪み部との間の空間を含んで気密室(31)が構成された半導体装置において、以下の点を特徴としている。
すなわち、第2基板には、一面のうちの窪み部が形成された領域と異なる領域に溝部(20d)が形成され、第1基板と第2基板の溝部との間の空間を含んで封止室(32)が構成されており、第1基板の一面のうちの第2基板の一面と接合される領域は、一繋ぎとなっていることを特徴としている。
これによれば、第1基板と第2基板との接合界面から発生するデガスの一部は封止室に侵入する。このため、気密室の圧力が変動することを抑制できる。また、第1基板の一面のうちの第2基板と接合される領域は、一繋ぎとなっており、溝部によって分断されていない。このため、第1基板と第2基板との接合強度が低下することを抑制できる。つまり、第1基板と第2基板とを大きくしなくても所定の接合強度を維持できる。このため、本発明によれば、接合強度が低下することを抑制しつつ、半導体装置が大型化することも抑制できる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法であって、第1基板を用意し、第1基板の一面側にセンシング部を形成する工程と、第2基板を用意し、第2基板の一面側に窪み部および溝部を形成する工程と、第1基板の一面および第2基板の一面に水酸基を付与する親水性処理を行う工程と、気密室および封止室が構成されるように、第1基板の一面と第2基板の一面とを水素結合にて接合する工程と、熱処理することにより、第1基板の一面と第2基板の一面とを共有結合にて接合する工程と、を行うことを特徴としている。
これによれば、熱処理した際に第1基板と第2基板との接合界面から発生するデガスの一部は封止室に侵入するため、気密室の圧力が変動することを抑制できる。また、第1基板の一面のうちの第2基板と接合される領域は、一繋ぎとなっており、溝部によって分断されていない。このため、第1基板と第2基板との接合強度が低下することを抑制できる。つまり、第1基板と第2基板とを大きくしなくても所定の接合強度を維持でき、接合強度が低下することを抑制しつつ、大型化することを抑制した半導体装置を製造できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における半導体装置の断面図である。 図1に示すキャップ基板の一面側の窪み部近傍の平面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図2に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 本発明の第2実施形態におけるキャップ基板の一面側の窪み部近傍の平面図である。 本発明の第3実施形態における半導体装置の断面図である。 図6に示すキャップ基板の一面側の窪み部近傍の平面図である。 本発明の他の実施形態における半導体装置の断面図である。 本発明の他の実施形態における半導体装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、本発明の半導体装置を加速度を検出する加速度センサに適用した例について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の加速度センサは、一面10aを有するセンサ基板10を備えている。本実施形態では、センサ基板10は、支持基板11、絶縁膜12、半導体層13が順に積層されたSOI(Silicon on Insulator)基板が用いられ、一方向(図1中紙面左右方向)を長手方向とする矩形板状とされている。
なお、本実施形態では、センサ基板10が本発明の第1基板に相当し、半導体層13のうちの絶縁膜12と反対側の一面がセンサ基板10の一面10aを構成している。また、支持基板11および半導体層13はシリコン基板等で構成され、絶縁膜12は酸化膜等で構成されている。
そして、センサ基板10には、一面10a側(半導体層13)の略中央部に物理量としての加速度に応じたセンサ信号を出力するセンシング部14が形成されている。本実施形態では、このセンシング部14は、可動部および固定部が溝部15によって区画形成された周知の構成とされている。簡単に説明すると、可動部は、矩形状の錘部の両端が梁部を介してアンカー部に一体に連結され、当該錘部の側面に可動電極が形成されている。固定部は、可動電極の側面と所定の検出間隔離間し、かつ、可動電極と平行に形成された固定電極を有している。
また、絶縁膜12のうちのセンシング部14と対向する部分には、犠牲層エッチング等によって開口部16が形成されている。これにより、可動電極および固定電極は、支持基板11に対して浮遊した状態とされている。
このため、センシング部14は、加速度が印加されると、可動電極(錘部)が加速度に応じて変位することで可動電極と固定電極との間隔が変化し、加速度に応じたセンサ信号(容量変化)を出力する。
そして、図1に示されるように、上記センサ基板10の一面10aには、一面20aおよび当該一面20aと対向する他面20bを有し、センサ基板10と同じ平面形状とされたキャップ基板20が接合されている。
キャップ基板20は、センサ基板10側の一面21aおよび当該一面21aと対向する他面21bを有する基板21と、基板21の一面21aに形成された絶縁膜22と、基板21の他面21bに形成された絶縁膜23とを有している。本実施形態では、基板21の一面21aに形成された絶縁膜22のうちの基板21と反対側の一面がキャップ基板20の一面20aを構成し、基板21の他面21bに形成された絶縁膜23のうちの基板21と反対側の一面がキャップ基板20の他面20bを構成している。
基板21は、シリコン基板等で構成され、一面21aのうちのセンシング部14と対向する部分に凹み部21cが形成されている。そして、本実施形態では、絶縁膜22は、基板21における凹み部21cの壁面にも形成されている。これにより、キャップ基板20には、凹み部21cの壁面に形成された絶縁膜22で囲まれる領域にて窪み部20cが構成されている。なお、本実施形態では、基板21および絶縁膜22が本発明の第2基板に相当している。
そして、このようなキャップ基板20は、センサ基板10とキャップ基板20における窪み部20cとの間の空間を含んで気密室31が構成され、当該気密室31にセンシング部14が封止されるように、センサ基板10と接合されている。
また、キャップ基板20には、図1および図2に示されるように、一面20a側に溝部20dが形成されている。本実施形態では、溝部20dは、窪み部20cの周囲に当該窪み部20cを囲むように複数形成されており、互いの溝部20dが離間して形成されている。つまり、溝部20dは、窪み部20cを囲む枠状のものが複数に分断された状態となるように形成されている。そして、センサ基板10とキャップ基板20における溝部20dとの間の空間を含んで封止室32が構成されている。つまり、センサ基板10とキャップ基板20との間には、複数の封止室32が構成されており、各封止室32は互いに分断されている。このため、センサ基板10の一面10aのうちのキャップ基板20の一面20aと接合される接合領域は、溝部20dによって分断されず、一繋ぎとなっている。言い換えると、センサ基板10とキャップ基板20との接合界面は、一繋ぎとなっている。
なお、本実施形態の溝部20dは、キャップ基板20の一面20aのうちの窪み部20cと、当該キャップ基板20の外縁(当該キャップ基板20を形造る各辺)との間において、窪み部20c側に形成されている。
また、キャップ基板20には、センサ基板10とキャップ基板20との積層方向に当該キャップ基板20を貫通してセンシング部14の一部を露出させる複数の貫通孔24が形成されている。そして、貫通孔24の壁面には、TEOS等で構成される絶縁膜25を介してAl等で構成される貫通電極26がセンシング部14と電気的に接続されるように形成されている。また、キャップ基板20の他面20b(絶縁膜23)上には、貫通電極26と電気的に接続されるパッド部27が形成されている。
以上が本実施形態における加速度センサの構成である。次に、上記加速度センサの製造方法について図3および図4を参照しつつ説明する。
まず、図3(a)に示されるように、支持基板11、絶縁膜12、半導体層13が順に積層されたセンサ基板10を用意する。そして、従来の製造方法と同様に、ドライエッチング等で半導体層13に溝部15を形成してセンシング部14を形成すると共に、犠牲層エッチング等で絶縁膜12に開口部16を形成する。
続いて、図3(b)に示されるように、図3(a)とは別工程において、基板21を用意し、基板21の一面21aにドライエッチング等で凹み部21cを形成する。そして、基板21の一面21aにCVD(Chemical Vapor Deposition)法等で絶縁膜22を形成する。これにより、絶縁膜22が基板21の一面21aおよび凹み部21cの壁面に沿って形成されるため、キャップ基板20の窪み部20cが構成されると共に、キャップ基板20の一面20aが絶縁膜22にて構成される。
次に、図3(c)に示されるように、基板21の一面21a側からドライエッチング等を行い、上記溝部20dを形成する。
続いて、図4(a)に示されるように、センサ基板10と絶縁膜22との間に気密室31および封止室32が構成されるように、センサ基板10と絶縁膜22が形成された基板21とを接合する。本実施形態では、まず、センサ基板10の接合面(半導体層13)および絶縁膜22の接合面をRCA等で洗浄することにより、各接合面に多数の水酸基を付与する親水性処理を行う。その後、センサ基板10および基板21に適宜設けられたアライメントマーク等を用いて赤外顕微鏡等によるアライメントを行い、室温でセンサ基板10と絶縁膜22が形成された基板21とを貼り合わせることによってセンサ基板10と絶縁膜22とを接合する。なお、この工程が終了した後では、センサ基板10と絶縁膜22とは水素結合によって接合されている。
次に、図4(b)に示されるように、図4(a)の工程まで行ったものを200〜1100℃程度まで加熱する熱処理を行い、センサ基板10と絶縁膜22との接合強度を高くするために、センサ基板10と絶縁膜22との接合を水素結合から共有結合に変更する。
このとき、センサ基板10と絶縁膜22との接合界面では、Si−OH+Si−OH→Si−O−Si+HOという化学反応が発生し、センサ基板10と絶縁膜22との接合界面からデガス(水蒸気)40が発生する。しかしながら、本実施形態では、センサ基板10と絶縁膜22との間に封止室32が構成されており、デガス40の一部、特に封止室32に対して気密室31側と反対側に位置する接合界面にて発生するデガス40は封止室32に侵入する。このため、この部分の接合界面にて発生するデガス40によって気密室31の圧力が変動することを抑制できる。
続いて、図4(c)に示されるように、センシング部14の一部が露出するように、ドライエッチング等で基板21、絶縁膜22を貫通する貫通孔24を形成する。そして、各貫通孔24の壁面にTEOS等の絶縁膜25を成膜する。このとき、基板21の他面21b側に形成された絶縁膜にて上記絶縁膜23が構成される。次に、各貫通孔24の底部に形成された絶縁膜25を除去する。そして、各貫通孔24にスパッタ法や蒸着法等でAlやAl−Si等の金属膜を成膜することにより、センシング部14と電気的に接続される貫通電極26を形成する。その後、絶縁膜23上に形成された金属膜をパターニングして貫通電極26と電気的に接続されるパッド部27を形成することにより、上記図1に示す加速度センサが製造される。
なお、上記では、1つの加速度センサの製造方法について説明したが、ウェハ状のセンサ基板10と基板21とを用意し、ウェハ状のまま上記各工程を行った後にこのものをダイシングカットしてチップ単位に分割するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、センサ基板10とキャップ基板20との間には封止室32が構成されており、センサ基板10とキャップ基板20との接合界面から発生するデガス40の一部は封止室32に侵入する。このため、気密室31の圧力が変動することを抑制できる。
また、センサ基板10の一面10aのうちのキャップ基板20と接合される領域は、一繋ぎとなっており、溝部20dによって分断されていない。このため、センサ基板10とキャップ基板20との接合強度が低下することを抑制できる。つまり、センサ基板10とキャップ基板20(基板21)とを大きくしなくても所定の接合強度を維持できる。したがって、本実施形態によれば、接合強度が低下することを抑制しつつ、半導体装置が大型化することも抑制できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して溝部20dを形成する部分を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図5に示されるように、キャップ基板20の一面20aに対する法線方向から視たとき、溝部20dは、窪み部20cの中心を通り、一面20aの面方向に沿った方向の全ての仮想直線L(図5中では2本のみ図示)に対して少なくも1つが交差するように形成されている。言い換えると、溝部20dは、キャップ基板20の一面20aにおいて、窪み部20cの中心から放射状に伸びる全ての仮想直線に対して少なくとも1つが交差するように形成されている。
これによれば、センサ基板10とキャップ基板20との接合面のうちの溝部20dよりも外縁側の部分では、デガス40が発生した際に当該デガス40は封止室32に侵入し易くなるため、デガス40が気密室31に侵入することをさらに抑制しつつ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して溝部20dを形成する部分を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図6および図7に示されるように、センシング部14は、センサ基板10のうちの長手方向における一端部側(図6中紙面左側)に形成されている。同様に、窪み部20cは、キャップ基板20のうちの長手方向における一端部(図6中紙面左側)に形成されている。そして、溝部20dは、キャップ基板20のうちの窪み部20cよりも長手方向における他端部側(図6、図7中紙面右側)に形成されている。
このように、センシング部14および窪み部20cがセンサ基板10およびキャップ基板20のうちの長手方向における一端部側に形成されている場合には、当該一端部側ではセンサ基板10とキャップ基板20との接合面積が小さくなる。つまり、図4(b)の工程を行った際、一端部側の接合界面から発生するデガス40が少なくなる。このため、接合面積の大きい他端部側から発生するデガス40が気密室31に侵入することを主に抑制できるように、溝部20dを形成するようにしてもよい。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記各実施形態において、本発明を図8A、図8Bに示されるような圧力センサに適用することもできる。すなわち、図8Aに示される圧力センサでは、支持基板11に凹部17が形成されることにより、凹部17の底面とセンサ基板10の一面10aとの間に位置する絶縁膜12および半導体層13にて、圧力に応じて変形可能なダイヤフラム18が構成されている。そして、このダイヤフラム18に当該ダイヤフラム18の変形に応じて抵抗値が変化するゲージ抵抗19が形成されている。また、この圧力センサでは、キャップ基板20(本発明の第2基板)は、基板21および絶縁膜22にて構成されており、ゲージ抵抗19にてセンシング部が構成されている。そして、キャップ基板20に上記溝部20dが形成されることにより、センサ基板10キャップ基板20との間に封止室32が構成されている。
このような圧力センサでは、凹部17を介してダイヤフラム18に測定媒体の圧力が印加されると、測定媒体の圧力と気密室31との差圧に応じてダイヤフラム18が変形する。そして、当該差圧に応じたセンサ信号がゲージ抵抗19から出力される。つまり、図8Aでは、気密室31は、ダイヤフラム18に基準圧力を印加する基準圧力室としても機能する。
また、図8Bに示される圧力センサでは、第1基板10は、支持基板11および絶縁膜12にて構成され、第2基板20は基板21のみで構成されている。そして、第2基板20のうちの窪み部21c(20c)の底部が圧力に応じて変形可能なダイヤフラム18とされ、このダイヤフラム18に当該ダイヤフラム18の変形に応じて抵抗値が変化するゲージ抵抗19が形成されている。つまり、図8Bでは、ゲージ抵抗19にてセンシング部が構成されている。そして、第2基板20に上記溝部20dが形成されることにより、第1基板10と第2基板20との間に封止室32が構成されている。
このような圧力センサでは、ダイヤフラム18に測定媒体の圧力が印加されると、測定媒体の圧力と気密室31との差圧に応じてダイヤフラム18が変形する。そして、当該差圧に応じたセンサ信号がゲージ抵抗19から出力される。つまり、図8Bでは、気密室31は、ダイヤフラム18に基準圧力を印加する基準圧力室としても機能する。
さらに、特に図示しないが、本発明を角速度センサ等に適用することもできる。
また、上記各実施形態において、凹み部21cの壁面に絶縁膜22が形成されていなくてもよい。そして、第1基板10としてSOI基板ではなく、シリコン基板等を用いてもよい。
さらに、上記第3実施形態において、溝部20dは、窪み部20cを囲むように形成されていてもよい。
10 センサ基板
10a 一面
20 キャップ基板
20a 一面
20c 窪み部
20d 溝部
21 基板
22 絶縁膜
31 気密室
32 封止室

Claims (5)

  1. 一面(10a)を有する第1基板(10)と、
    一面(20a)を有し、前記一面に窪み部(20c)が形成され、当該一面が前記第1基板の一面と対向する状態で前記第1基板と接合されている第2基板(21、22)と、を備え、
    前記第1基板と前記第2基板の窪み部との間の空間を含んで気密室(31)が構成された半導体装置において、
    前記第2基板には、前記一面のうちの前記窪み部が形成された領域と異なる領域に溝部(20d)が形成され、
    前記第1基板と前記第2基板の溝部との間の空間を含んで封止室(32)が構成されており、
    前記第1基板の一面のうちの前記第2基板の一面と接合される領域は、一繋ぎとなっていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記溝部は、前記窪み部の周囲に複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 複数の前記溝部は、前記第2基板の一面に対する法線方向から視たとき、前記窪み部の中心を通り、当該一面の面方向に沿った全ての仮想直線(L)に対して少なくとも1つが交差するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1、第2基板は、前記一面の面方向における一方向を長手方向とする基板であり、
    前記窪み部は、前記長手方向における一端部側に形成され、
    前記溝部は、前記窪み部よりも前記長手方向における他端部側に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第1基板を用意する工程と、
    前記第2基板を用意し、前記第2基板の一面側に前記窪み部および前記溝部を形成する工程と、
    前記第1基板の一面および前記第2基板の一面に水酸基を付与する親水性処理を行う工程と、
    前記気密室および前記封止室が構成されるように、前記第1基板の一面と前記第2基板の一面とを水素結合にて接合する工程と、
    熱処理することにより、前記第1基板の一面と前記第2基板の一面とを共有結合にて接合する工程と、を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。

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JP2020153857A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 株式会社デンソー 半導体装置およびその製造方法

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