JP5939168B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、センシング部が形成されたセンサ部に接合部材が接合され、センサ部と接合部材との間に気密室が形成された半導体装置およびその製造方法に関するものである。
従来より、この種の半導体装置として、例えば、特許文献1には、加速度を検出するセンシング部が形成されたセンサ部に、センシング部を封止するように接合部材としてのキャップ部が接合された半導体装置が提案されている。具体的には、この半導体装置では、キャップ部のうちセンシング部と対向する部分に窪み部が形成されており、窪み部は、センサ部側(窪み部の開口部側)から窪み部の深さ方向において幅が広くなるテーパ状とされている。そして、センシング部は、センサ部と窪み部で形成される気密室に封止されている。
特開2009−276155号公報
上記特許文献1の半導体装置では、窪み部がセンサ部側から窪み部の深さ方向において幅が一定とされている半導体装置に対して、気密室の体積を増加させることができるため、以下の効果を得ることができる。
すなわち、窪み部がセンサ部側から窪み部の深さ方向において幅が一定とされている半導体装置に対して、許容圧力変動が等しく、かつ保証年数が等しくなるように半導体装置を構成した場合、気密室のリークレートを大きくすることができる。つまり、気密室の気密性を低くすることができる。このため、センサ部とキャップ部との接合面積を小さくして気密室の気密性を低くすることができ、半導体装置を小型化することができる。
また、窪み部がセンサ部側から窪み部の深さ方向において幅が一定とされている半導体装置に対して、許容圧力変動が等しく、センサ部とキャップ部との接合面積が等しくなるように半導体装置を構成した場合には、気密室のリークレートを小さくできる。このため、半導体装置の保証年数を長くすることができる。なお、許容圧力変動とは、半導体装置の品質が保証される気密室の圧力変動のことである。
しかしながら、上記特許文献1のように窪み部をテーパ状としても気密室の体積を増加させるには限界があり、現状では気密室の体積をさらに増加させたいという要望がある。
なお、このような要望は、加速度を検出するセンシング部が形成されたセンサ部を用いる半導体装置にのみ限定されるものではない。例えば、基板の裏面に窪み部を形成することによって構成されるダイヤフラムを有し、このダイヤフラムを用いて圧力を検出するセンシング部が形成されたセンサ部を備える半導体装置を構成する場合、センサ部の裏面に接合部材としての台座が接合されて気密室が形成される。このため、このような半導体装置においても、気密室の体積を増加させることにより、用途に応じて、半導体装置の小型化を図ったり、保証年数を長くしたいという要望がある。
本発明は上記点に鑑みて、センサ部と接合部材との間に形成される気密室の体積を増加させることができる半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1および2に記載の発明では、一面を有し、物理量に応じてセンサ信号を出力するセンシング部(15a)が形成されたセンサ部(10)と、センサ部の一面と接合される一面を有する接合部材(20)と、を備え、センサ部と接合部材との間に気密室(30)が形成される半導体装置において、以下の点を特徴としている。
すなわち、請求項1に記載の発明では、センサ部および接合部材には、それぞれ窪み部(17、24)が形成されており、気密室は、センサ部に形成された窪み部および接合部材に形成された窪み部を含んで形成されており、センサ部は、支持基板(11)、埋込絶縁膜(12)、半導体層(13)が順に積層された半導体基板を用いて構成され、半導体層にはセンシング部が形成されていると共に絶縁膜にはセンシング部を浮遊させる開口部(16)が形成され、支持基板のうちセンシング部と対向する部分にはセンサ部における窪み部が形成されており、センシング部は、気密室に封止され、接合部材には、前センサ部と接合部材との積層方向に貫通し、センシング部と電気的に接続される貫通電極(25c)が形成されており、接合部材に形成された窪み部の体積は、センサ部に形成された窪み部の体積より小さくされていることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明では、センサ部および接合部材には、それぞれ窪み部(17、24)が形成されており、気密室は、センサ部に形成された窪み部および接合部材に形成された窪み部を含んで形成されており、センサ部は、センサ部における一面に窪み部が形成されることによって構成される薄肉のダイヤフラムを有し、ダイヤフラムにゲージ抵抗が形成されてセンシング部が構成されており、接合部材に形成された窪み部の体積は、センサ部に形成された窪み部の体積より大きくされていることを特徴としている。
これによれば、気密室がセンサ部に形成された窪み部および接合部材に形成された窪み部を含んで形成されているため、以下の効果を得ることができる。
すなわち、センサ部および接合部材のうち一方にのみ窪み部が形成されている半導体装置に対して、許容圧力変動が等しく、かつ保証年数が等しくなるように半導体装置を構成する場合には、気密室のリークレートを大きくすることができる(図4参照)。つまり、気密室の気密性を低くすることができる。このため、センサ部と接合部材との接合面積を小さくすることができ、半導体装置の小型化を図ることができる。
また、センサ部および接合部材のうち一方にのみ窪み部が形成されている半導体装置に対して、許容圧力変動が等しく、かつセンサ部と接合部材との接合面積が等しくなるように半導体装置を構成する場合には、気密室のリークレートを小さくできる。このため、保証年数を長くすることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における半導体装置の断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図2に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 気密室の体積とリークレートとの関係を示す図である。 本発明の第2実施形態における半導体装置の断面図である。 本発明の他の実施形態における半導体装置の断面図である。 本発明の他の実施形態における半導体装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、加速度を検出するセンシング部が形成されたセンサ部を備える半導体装置を例に挙げて説明する。
図1に示されるように、半導体装置は、センサ部10に接合部材20が接合され、センサ部10と接合部材20との間に気密室30が形成されて構成されている。まず、本実施形態のセンサ部10の構成について説明する。
センサ部10は、本実施形態では、支持基板11、埋込絶縁膜12、半導体層13が順に積層されたSOI(Silicon on Insulator)基板14を用いて構成されている。そして、半導体層13には、物理量としての加速度に応じたセンサ信号を出力するセンシング部15aが形成されている。
なお、本実施形態では、SOI基板14が本発明の半導体基板に相当している。また、支持基板11および半導体層13は、例えば、シリコン基板等が用いられ、埋込絶縁膜12は、例えば、SiO等の絶縁材料が用いられる。
センシング部15aは、溝部15bが形成されることによって構成される可動部および固定部を有する周知のものである。簡単に説明すると、可動部は、矩形状の錘部を有し、錘部の両端が梁部を介してアンカー部に一体に連結されている。そして、錘部の側面には可動電極が形成されている。固定部は、可動電極の側面と所定の検出間隔を有するように可動電極と平行に配置された固定電極を有している。
また、埋込絶縁膜12のうちセンシング部15aと対向する部分には、犠牲層エッチング等によって開口部16が形成されている。これにより、可動電極および固定電極は、支持基板11に対して浮遊状態とされ、可動部が錘部の長手方向に変位可能となる。
このようなセンシング部15aは、加速度が印加されると、可動電極が加速度に応じて変位することで可動電極と固定電極との間隔が変化するため、加速度に応じたセンサ信号(容量変化)を出力する。
そして、支持基板11には、センシング部15aと対向する部分(センシング部15aの直下に位置する部分)を含む領域に断面矩形状の窪み部17が形成されている。この窪み部17は、可動電極および固定電極を浮遊状態にするためのものではなく、気密室30の体積(容積)を増加させるために形成されたものである。
以上が本実施形態におけるセンサ部10の構成である。次に、接合部材20の構成について説明する。本実施形態の接合部材20は、上記センシング部15aへの水や異物の混入等を防止するキャップとしての機能を果すものであり、センサ部10との間に気密室30を形成するものである。
接合部材20は、本実施形態では、シリコン基板21と、第1絶縁膜22と、第2絶縁膜23とを有する構成とされている。
シリコン基板21は、センサ部10のセンシング部15aと対向する部分に断面矩形状の窪み部24が形成されている。本実施形態では、窪み部24の体積は、窪み部17の体積より小さくされている。
第1絶縁膜22は、シリコン基板21においてセンサ部10と対向する一面全体に形成されており、窪み部24を構成する壁面にも形成されている。この第1絶縁膜22はセンサ部10とシリコン基板21とを絶縁するためのものである。
第2絶縁膜23は、シリコン基板21のうち第1絶縁膜22が形成される一面と反対側の他面に形成されている。これら第1絶縁膜22および第2絶縁膜23としては、SiO等の絶縁材料が用いられる。
なお、本実施形態では、接合部材20のうち第1絶縁膜22の表面(第1絶縁膜22のうちシリコン基板21側と反対側の面)が本発明の接合部材の一面に相当する。
そして、接合部材20は、接合部材20をセンサ部10と接合部材20との積層方向に貫通する複数の貫通電極部25を有している。各貫通電極部25は、第2絶縁膜23、シリコン基板21、第1絶縁膜22を貫通する孔部25aと、この孔部25aの壁面に形成された絶縁膜25bと、この絶縁膜25bの上に埋め込まれ、一端がセンシング部15a等に接続される貫通電極25cと、貫通電極25cの他端に接続され、接合部材20の裏面に形成されたパッド部25dとにより構成されている。
なお、絶縁膜25bとしては、例えば、TEOS等の絶縁材料が用いられ、貫通電極25cおよびパッド部25dとしては、例えば、Al等が用いられる。
以上が本実施形態における接合部材20の構成である。そして、センサ部10の半導体層13に接合部材20の第1絶縁膜22が接合されることにより、センサ部10に形成された窪み部17と接合部材20に形成された窪み部24とを含んで気密室30が形成されており、センシング部15aは気密室30に封止されている。
次に、上記半導体装置の製造方法について図2および図3を参照しつつ説明する。なお、図2および図3ではウェハ中の1チップ分の断面を示しているが、図2および図3に示す各工程は実際にはウェハ状態で行われている。
まず、図2(a)に示されるように、ウェハ状の支持基板11aを用意し、支持基板11aの各チップ形成領域に一面11bからドライエッチング等で断面矩形状の窪み部17を形成する。
続いて、図2(b)に示されるように、ウェハ状の支持基板11aと同じサイズであるウェハ上の半導体層13aを用意し、CVD(Chemical Vapor Deposition)法や熱酸化等によって半導体層13aの一面13bに埋込絶縁膜12aを形成する。
そして、図2(c)に示されるように、支持基板11aの一面11bと半導体層13a上に形成された埋込絶縁膜12aとを接合し、内部に窪み部17が形成されたSOIウェハ14aを製造する。
なお、支持基板11aと埋込絶縁膜12aとの接合は、例えば、表面活性化接合によって行うことができる。すなわち、まず、支持基板11aおよび埋込絶縁膜12aが形成された半導体層13aを真空装置内に配置する。そして、支持基板11aの一面11b(接合面)および埋込絶縁膜12aの表面(接合面)にArイオンビームを照射し、支持基板11aの一面11bおよび埋込絶縁膜12aの表面を活性化させる。その後、支持基板11aおよび半導体層13aに設けられたアライメントマーク等を用いて赤外顕微鏡等によるアライメントを行い、室温〜550°の低温で支持基板11aの一面11bと埋込絶縁膜12aの表面とを直接接合により接合する。
なお、支持基板11aの一面11bおよび埋込絶縁膜12aの表面の活性化は、プラズマ処理によって行ってもよい。
その後は、図2(d)に示されるように、従来と同様に、半導体層13a上に図示しないマスクを形成し、このマスクを用いて半導体層13aに溝部15bを形成することにより、センシング部15aを形成する。
そして、図2(e)に示されるように、埋込絶縁膜12aのうちセンシング部15aと対向する部分を犠牲層エッチングで除去して開口部16を形成する。以上の工程を行うことにより、各チップ形成領域にセンシング部15aや窪み部17が形成されたSOIウェハ14aが製造される。
また、図3(a)に示されるように、SOIウェハ14aと同じサイズであり、接合部材20を構成するシリコンウェハ21aを用意する。そして、図3(b)に示されるように、シリコンウェハ21aのうち各チップ形成領域に形成されたセンシング部15aと対向する部分をエッチングすることにより、窪み部24を形成する。
続いて、図3(c)に示されるように、シリコンウェハ21aの表裏面にCVD法等によってSiO等で構成される第1絶縁膜22aおよび第2絶縁膜23aを形成して接合部材ウェハ20aを形成する。
なお、図2の工程および図3(a)〜(c)の工程は、別工程で行われるものであるため、いずれの工程を先に行ってもよい。
そして、図3(d)に示されるように、SOIウェハ14aと接合部材ウェハ20aとを接合する。この接合は、上記図2(c)の工程と同様に、例えば、表面活性化接合によって行うことができる。すなわち、まず、SOIウェハ14aと接合部材ウェハ20aとを真空装置内に配置する。そして、SOIウェハ14aの表面(半導体層13aの表面)および接合部材ウェハ20aの表面(第1絶縁膜22aの表面)にArイオンビームを照射し、SOIウェハ14aの表面(半導体層13aの表面)および接合部材ウェハ20aの表面(第1絶縁膜22aの表面)を活性化させる。その後、SOIウェハ14aおよび接合部材ウェハ20aに設けられたアライメントマーク等を用いて赤外顕微鏡等によるアライメントを行い、室温〜550°の低温でSOIウェハ14aと接合部材ウェハ20aとを直接接合により接合する。
なお、支持基板11aの一面11bおよび埋込絶縁膜12aの表面の活性化は、プラズマ処理によって行ってもよい。
これにより、各チップ形成領域では、SOIウェハ14aに形成された窪み部17と接合部材ウェハ20aに形成された窪み部24を含んで構成される真空の気密室30が形成され、この気密室30内にセンシング部15aが封止された状態となる。
その後、図4(e)に示されるように、接合部材ウェハ20aに対して、貫通電極部25を形成する。具体的には、接合部材ウェハ20aの所定箇所における第2絶縁膜23a、シリコン基板21、第1絶縁膜22aをエッチングして除去することにより、複数の孔部25aを形成する。続いて、各孔部25aの壁面にTEOS等の絶縁膜25bを成膜した後、各孔部25aの底部に形成された絶縁膜25bを除去して半導体層13aを各孔部25aから露出させる。次に、各孔部25aにスパッタ法や蒸着法等によりAlやAl−Si等の金属を埋め込んで貫通電極25cを形成し、各貫通電極25cとセンシング部15a等とを電気的に接続する。そして、接合部材ウェハ20aの裏面(第2絶縁膜23aの表面)に形成された金属をパターニングしてパッド部25dを形成することにより、各チップ形成領域に貫通電極部25を形成する。
その後は、特に図示しないが、SOIウェハ14aおよび接合部材ウェハ20aをチップ形成領域の境界に沿ってダイシングすることでチップ単位に分割することにより、上記図1に示す半導体装置が製造される。
以上説明したように、本実施形態では、支持基板11にも窪み部17が形成されており、気密室30はセンサ部10に形成された窪み部17および接合部材20に形成された窪み部24を含んで構成されている。このため、接合部材20にのみ窪み部24が形成された半導体装置と比較して、気密室30の体積(容積)を増加させることができ、次の効果を得ることができる。
すなわち、気密室30のリークレートをR、気密室30の体積をV、気密室30の許容圧力変動をP、保証年数をTとしたとき、これらの関係は、次式
(数1)R=V×(P/T)
で示される。
したがって、接合部材20にのみ窪み部24が形成されている半導体装置に対して、許容圧力変動Pが等しく、かつ保証年数が等しくなるように半導体装置を構成する場合には、上記数式1より、気密室30のリークレートを大きくすることができる(図4参照)。つまり、気密室30の気密性を低くすることができる。このため、センサ部10と接合部材20との接合面積を小さくすることができ、半導体装置の小型化することができる。
また、接合部材20にのみ窪み部24が形成されている半導体装置に対して、許容圧力変動Pが等しく、かつセンサ部10と接合部材20との接合面積が等しくなるように半導体装置を構成する場合には、気密室30のリークレートを小さくできる。このため、上記数式1より、保証年数を長くすることができる。
さらに、本実施形態では、接合部材20に形成された窪み部24の体積をセンサ部10に形成された窪み部17の体積より小さくしている。このため、窪み部24の体積を窪み部17の体積より大きくして気密室30の体積を増加させる場合と比較して、窪み部24によって貫通電極部25の設計場所等が限定されることを抑制できる。すなわち、コストが高くなることを抑制しつつ、気密室30の体積を増加させることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してセンシング部15aを変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図5に示されるように、本実施形態の半導体装置は、センサ部10がシリコン基板14を用いて構成されており、シリコン基板14に物理量としての圧力に応じたセンサ信号を出力するセンシング部15aが形成されている。なお、本実施形態では、シリコン基板14が本発明の半導体基板に相当する。
センシング部15aの構成について簡単に説明すると、シリコン基板14には、裏面に窪み部17が形成されることによって構成される薄肉のダイヤフラム18が形成されている。そして、このダイヤフラム18にブリッジ回路を構成するように4個のゲージ抵抗(図5中では2個のみ図示)19aが形成されてセンシング部15aが構成されている。つまり、本実施形態のセンサ部10は、ダイヤフラム18に圧力が印加されるとゲージ抵抗19aの抵抗値が変化してブリッジ回路の電圧が変化し、この電圧の変化に応じてセンサ信号を出力する半導体ダイヤフラム式のものである。
また、シリコン基板14には、表面にゲージ抵抗19aと電気的に接続されるパッド19bが形成されている。
接合部材20は、本実施形態では、センサ部10との間に基準室としての気密室30を形成する台座としての機能を果すものであり、シリコン基板21と、絶縁膜22とを有する構成とされている。
シリコン基板21は、センシング部15aと対向する部分に窪み部24が形成され、絶縁膜22は、シリコン基板21においてセンサ部10と対向する一面に形成されている。本実施形態では、窪み部24の体積は、窪み部17の体積より大きくされている。
なお、本実施形態では、絶縁膜22は窪み部24を構成する壁面には形成されていないが、窪み部24を構成する壁面に形成されていてもよい。この絶縁膜22はセンサ部10とシリコン基板21とを絶縁するためのものである。
そして、センサ部10の裏面に接合部材20の絶縁膜22が接合され、センサ部10に形成された窪み部17と接合部材20に形成された窪み部24とを含んで気密室30が形成されている。
このような半導体装置は、ダイヤフラム18のうち気密室30側と反対側の面が外部圧力を検出する面となり、ダイヤフラム18のうち気密室30側の面が基準圧力を検出する面となる。そして、気密室30内の圧力と気密室30外の圧力との差圧に応じたセンサ信号を出力する。
このため、このような半導体装置においても、気密室30の圧力変動が保証年数等に影響するため、センサ部10にも窪み部17を形成して気密室30の体積を増加させることにより、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、接合部材20に形成された窪み部24の体積をセンサ部10に形成された窪み部17の体積より大きくしている。このため、窪み部17の体積を窪み部24の体積より大きくして気密室30の体積を増加させる場合と比較して、ダイヤフラム18の大きさに関わらず窪み部24を容易に大きくすることができる。すなわち、コストが高くなることを抑制しつつ、気密室30の体積を増加することができる。
なお、このような半導体装置は、特に図示しないが、センサ部10に窪み部17を形成すると共に接合部材(台座)20に窪み部24を形成し、これらセンサ部10と接合部材20とを接合することにより、製造される。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記第1実施形態では、加速度を検出するセンシング部15aが形成されたセンサ部10を備え、上記第2実施形態では、圧力を検出するセンシング部15aが形成されたセンサ部10を備える半導体装置について説明した。しかしながら、本発明はこれらに限定されるものではなく、センサ部10と接合部材20との間に気密室30が形成される半導体装置に適用することが可能である。すなわち、例えば、角速度を検出するセンシング部15aが形成されたセンサ部10に接合部材20を接合してなる半導体装置に本発明を適用することも可能である。
また、上記第1実施形態において、窪み部24の体積を窪み部17の体積より大きくしてもよいし、上記第2実施形態において、窪み部17の体積を窪み部24の体積より大きくしてもよい。
さらに、上記各実施形態において、窪み部17、24の形状は適宜変更可能である。例えば、上記第1実施形態において、図6に示されるように、窪み部17は、支持基板11のうち埋込絶縁膜12側(窪み部17の開口部)から窪み部17の深さ方向において幅が広くなるテーパ状とされていてもよい。このような窪み部17は、例えば、ドライエッチング時の圧力やエッチングガスを構成するガスの混合比等を制御することによって形成される。具体的には、エッチングが進むにつれて側面のエッチングが大きくなるエッチングガスの比率を大きくすることにより形成される。
また、図7に示されるように、窪み部17は、開口部と底面との間の部分において、幅が最も長くなる形状とされていてもよい。このような窪み部17は、例えば、支持基板11aをウェットエッチングすることにより形成される。
これら図6および図7に示す半導体装置では、センサ部10と接合部材20との接合面積を変化させることなく、気密室30の体積をさらに増加させることができる。なお、ここでは、支持基板11に形成された窪み部17の形状を例に挙げて説明したが、接合部材20に形成される窪み部24においても同様である。つまり、窪み部24をテーパ状としてもよいし、窪み部24を開口部と底部との間の部分の幅が最も長くなるようにしてもよい。
10 センサ部
15a センシング部
17 窪み部
20 接合部材
24 窪み部
30 気密室

Claims (4)

  1. 一面を有し、物理量に応じてセンサ信号を出力するセンシング部(15a)が形成されたセンサ部(10)と、
    前記センサ部の一面と接合される一面を有する接合部材(20)と、を備え、
    前記センサ部と前記接合部材との間に気密室(30)が形成される半導体装置において、
    前記センサ部および前記接合部材には、それぞれ窪み部(17、24)が形成されており、
    前記気密室は、前記センサ部に形成された前記窪み部および前記接合部材に形成された前記窪み部を含んで形成されており、
    前記センサ部は、支持基板(11)、埋込絶縁膜(12)、半導体層(13)が順に積層された半導体基板を用いて構成され、
    前記半導体層には前記センシング部が形成されていると共に前記絶縁膜には前記センシング部を浮遊させる開口部(16)が形成され、前記支持基板のうち前記センシング部と対向する部分には前記センサ部における前記窪み部が形成されており、
    前記センシング部は、前記気密室に封止され、
    前記接合部材には、前記センサ部と前記接合部材との積層方向に貫通し、前記センシング部と電気的に接続される貫通電極(25c)が形成されており、
    前記接合部材に形成された窪み部の体積は、前記センサ部に形成された窪み部の体積より小さくされていることを特徴とする半導体装置。
  2. 一面を有し、物理量に応じてセンサ信号を出力するセンシング部(15a)が形成されたセンサ部(10)と、
    前記センサ部の一面と接合される一面を有する接合部材(20)と、を備え、
    前記センサ部と前記接合部材との間に気密室(30)が形成される半導体装置において、
    前記センサ部および前記接合部材には、それぞれ窪み部(17、24)が形成されており、
    前記気密室は、前記センサ部に形成された前記窪み部および前記接合部材に形成された前記窪み部を含んで形成されており、
    前記センサ部は、前記センサ部における一面に前記窪み部が形成されることによって構成される薄肉のダイヤフラムを有し、前記ダイヤフラムにゲージ抵抗が形成されて前記センシング部が構成されており、
    前記接合部材に形成された窪み部の体積は、前記センサ部に形成された窪み部の体積より大きくされていることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記センサ部に形成された前記窪み部は、前記センサ部における一面側から前記窪み部の深さ方向において幅が広くなるテーパ状とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記接合部材に形成された前記窪み部は、前記接合部材における一面側から前記窪み部の深さ方向において幅が広くなるテーパ状とされていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の半導体装置。
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