JP2015164800A - 易引裂性多層シーラントフィルム及び包装材 - Google Patents

易引裂性多層シーラントフィルム及び包装材 Download PDF

Info

Publication number
JP2015164800A
JP2015164800A JP2015018331A JP2015018331A JP2015164800A JP 2015164800 A JP2015164800 A JP 2015164800A JP 2015018331 A JP2015018331 A JP 2015018331A JP 2015018331 A JP2015018331 A JP 2015018331A JP 2015164800 A JP2015164800 A JP 2015164800A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
sealant film
film
easily tearable
multilayer sealant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015018331A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6375974B2 (ja
Inventor
航太 井藤
Kota Ito
航太 井藤
亮介 浅川
Ryosuke Asakawa
亮介 浅川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Polyethylene Corp
Original Assignee
Japan Polyethylene Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Polyethylene Corp filed Critical Japan Polyethylene Corp
Priority to JP2015018331A priority Critical patent/JP6375974B2/ja
Publication of JP2015164800A publication Critical patent/JP2015164800A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6375974B2 publication Critical patent/JP6375974B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Wrappers (AREA)

Abstract

【課題】縦方向及び横方向の引裂性に優れる上に、高透明・高光沢、十分な界面強度も兼ね備えた易引裂性多層シーラントフィルム及びこれを用いた包装材を提供する。【解決手段】少なくとも3層以上の積層構造を有し、融点が130℃以下であるポリプロピレン系樹脂(a1)を主成分とする樹脂組成物よりなる外層(A)と、直鎖状ポリエチレン系樹脂(b1)を10〜90重量%及び環状オレフィン系樹脂(b2)を10〜90重量%含有する樹脂組成物からなる中間層(B)と、融点が130℃以下であるポリプロピレン系樹脂(c1)を主成分とする樹脂組成物よりなる内層(C)を有することを特徴とする易引裂性多層シーラントフィルム。【選択図】図1

Description

本発明は、易引裂性多層シーラントフィルム及び包装材に関し、さらに詳しくは、縦方向及び横方向の引裂性に優れる上に、高透明・高光沢、高界面強度も兼ね備えた易引裂性多層シーラントフィルム及びこれを用いた包装材に関するものである。
食品包装用フィルム等に主に用いられるラミネートフィルムは、性質の異なったフィルムを貼り合せてそれぞれの特徴を生かし、目的の性能を持った包装材を構成する。
一般にラミネートフィルムは、OPP、PET、ONyなどの、ラミネートフィルムの表基材として使われるベースフィルム、ヒートシール材としてフィルムの内面に使用されるシーラントフィルム、そして用途に応じて、ベースフィルムとシーラントフィルムにサンドイッチされ、酸素、水蒸気、光などを遮断する目的で利用される中間基材のフィルム(バリヤー性サンドフィルム)で構成される。
通常、用いられるシーラントフィルムは、その使いやすさや低温で溶着可能な利点から、溶着可能なポリエチレン樹脂をブレンドした単層フィルムを用いた例が多い。
一方で、食品用包装材等においては、手で容易に開封可能な手切れ性を要求されるが、基材のベースフィルム等に易引裂性の二軸延伸OPPフィルム等を用いても、包装材を構成するシーラントフィルムの部分で、樹脂の粘り伸びが生じて引裂性が悪いという問題があった。
上述のように、包装材等に用いられるシーラントフィルムはヒートシール性と易引裂性の両立が求められている。このような要求に対して、ポリプロピレン系樹脂と環状オレフィン系樹脂を用いることにより易引裂性とヒートシール性等付与しようとする試みがなされている。例えば、ポリプロピレン系樹脂からなる外層、環状オレフィン系樹脂10〜30重量%とポリエチレン系樹脂の混合物からなる中間層、ポリエチレン系樹脂からなる内層より構成される共押出多層フィルム(特許文献1参照)が提案されている。
しかし、これらのフィルムはヒートシール性には優れているが、いずれにおいても未だ十分な引裂性を得ることができていない。また、中間層に低密度ポリエチレンを主成分として用い、外層ポリプロピレン系樹脂と積層させているため、両層間の低界面接着強度に起因するヒートシール強度の低下が懸念される。このような観点から、手で容易に開封可能な、易引裂開封用の包装材料に用いるには問題があった。
したがって、縦方向及び横方向の引裂性に優れ、さらに、縦方向及び横方向の引裂性のバランスに優れ、高剛性、高光沢・高透明、ヒートシール性等の包装用フィルムに必要とされる特性も併せ持つ、包装材に好適な易引裂性フィルムが望まれていた。
特開2010−234660号公報
本発明の目的は、縦方向及び横方向の引裂性に優れる上に、高透明・高光沢、十分な界面強度も兼ね備えた易引裂性多層シーラントフィルム及びこれを用いた包装材を提供することにある。
ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂を積層させた多層フィルムにおいて、メタロセン系触媒より得られる特定の融点を有するポリプロピレン系樹脂層と、環状オレフィン系樹脂を含有するポリエチレン系樹脂層を積層させることにより、上記課題を解決することができることを見出した。それらの知見に、さらに検討を重ね、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、少なくとも3層以上の積層構造を有し、融点が130℃以下であるポリプロピレン系樹脂(a1)を主成分とする樹脂組成物よりなる外層(A)と、直鎖状ポリエチレン系樹脂(b1)を10〜90重量%及び環状オレフィン系樹脂(b2)を10〜90重量%含有する樹脂組成物からなる中間層(B)と、融点が130℃以下であるポリプロピレン系樹脂(c1)を主成分とする樹脂組成物よりなる内層(C)を有することを特徴とする易引裂性多層シーラントフィルムが提供される。
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、該ポリプロピレン系樹脂(a1)及びポリプロピレン系樹脂(c1)が、メタロセン系触媒で得られたエチレン・プロピレン・ランダム共重合体であることを特徴とする易引裂性多層シーラントフィルムが提供される。
また、本発明の第3の発明によれば、第1又は第2の発明において、ポリエチレン系樹脂(b1)が、JIS K7112に準拠して測定される密度が0.895〜0.970g/cmである直鎖状ポリエチレンであることを特徴とする易引裂性多層シーラントフィルムが提供される。
また、本発明の第4の発明によれば、第1〜3の発明において、該中間層(B)の樹脂組成物が、更に高圧ラジカル重合法により得られる低密度ポリエチレン系樹脂(b3)を3〜25重量%含有することを特徴とする易引裂性多層シーラントフィルムが提供される。
また、本発明の第5の発明によれば、第1〜4の発明において、該環状オレフィン系樹脂(b2)が、ガラス転移温度Tgが60℃以上のノルボルネン系共重合体である環状オレフィン系樹脂であることを特徴とする易引裂性多層シーラントフィルムが提供される。
また、本発明の第6の発明によれば、第1〜5の発明において、該フィルムのMDとTDのエルメンドルフ引裂強度が、いずれも10N/mm以下であることを特徴とする易引裂性多層シーラントフィルムが提供される。
また、本発明の第7の発明によれば、第1〜6の発明において、外層(A)においてJIS Z8741を参考に測定した入射角20°での光沢度が70%以上であることを特徴とする易引裂性多層シーラントフィルムが提供される。
また、本発明の第8の発明によれば、第1〜7の発明において、JIS Z1713に準拠し、幅15mm、厚み50μmの該フィルム試験片において、下方バー温度60℃、上方バー温度160℃でのヒートシール強度が17N/15mm以上であることを特徴とする易引裂性多層シーラントフィルムが提供される。
また、本発明の第9の発明によれば、第1〜8の発明において、外層(A)及び/又は内層(C)にポリエチレン系樹脂(a2)及び/又はポリエチレン系樹脂(c2)をそれぞれ1〜40重量%含有することを特徴とする易引裂性多層シーラントフィルムが提供される。
また、本発明の第10の発明によれば、第1〜9の発明において、外層(A)にPET、ナイロンを基材として貼り合せた易引裂性多層シーラントフィルムが提供される。
本発明の易引裂性多層シーラントフィルム及び包装材によれば、第1の発明においては、少なくとも3層以上の積層構造を有し、融点が130℃以下であるポリプロピレン系樹脂(a1)を主成分とする樹脂組成物よりなる外層(A)と、直鎖状ポリエチレン系樹脂(b1)を10〜90重量%及び環状オレフィン系樹脂(b2)を10〜90重量%含有する樹脂組成物からなる中間層(B)と、融点が130℃以下であるポリプロピレン系樹脂(c1)を主成分とする樹脂組成物よりなる内層(C)を有することにより、縦方向及び横方向の引裂強度の値が小さく易引裂性に優れるだけでなく、両方向の引裂強度のバランスが優れ、さらに剛性、透明性、光沢性にも優れる。
また、第2の発明によれば、内外層のポリプロピレン系樹脂が、メタロセン系触媒で得られたエチレン・プロピレン・ランダム共重合体であることにより、中間層との界面強度に優れるだけでなく、透明性、光沢性、低温ヒートシール性にも優れる。
また、第3発明によれば、中間層のポリエチレン系樹脂の密度が0.895〜0.970g/cmである直鎖状ポリエチレンであることにより内外層との界面強度に優れる。
また、第4の発明によれば、該中間層(B)の樹脂組成物が、更に高圧ラジカル重合法により得られる低密度ポリエチレン系樹脂(b3)を3〜25重量%含有することにより、易引裂性に優れる。
また、第5の発明によれば、環状オレフィン系樹脂が、ガラス転移温度Tgが60℃以上のノルボルネン系共重合体であることにより、易引裂性に優れるだけでなく、外層及び内層との密着性が優れる。
また、本発明の第6の発明によれば、該フィルムのMDとTDのエルメンドルフ引裂強度が、いずれも10N/mm以下であることにより、易引裂性に優れる。
また、本発明の第7の発明によれば、外層の光沢度が70%以上であることにより光沢度に優れる。
また、本発明の第8の発明によれば、ヒートシール強度が17N/15mm以上であることにより、界面強度に優れる。
また、本発明の第9の発明によれば、外層及び/又は内層にポリエチレン系樹脂を1〜40重量%含有することにより中間層との界面強度が優れる。
図1は、本発明における易引裂性多層シーラントフィルムの層構成を示す図である。
以下、本発明の易引裂性多層シーラントフィルム及び包装材について、各項目ごとに詳細を説明する。
本発明は、少なくとも3層以上の積層構造を有し、融点が130℃以下であるポリプロピレン系樹脂を主成分とする樹脂組成物よりなる内外層と、ポリエチレン系樹脂を10〜90重量%及び環状オレフィン系樹脂を10〜90重量%含有する樹脂組成物からなる中間層を有することを特徴とする。
また、本発明の包装材は、前記易引裂性多層シーラントフィルムを用いてなることを特徴とする。
1.易引裂性多層シーラントフィルムを構成する層
(1)外層(A)
本発明の易引裂性多層シーラントフィルムにおける外層(A)は、融点が130℃以下であるポリプロピレン系樹脂(a1)を主成分とする樹脂組成物よりなることを特徴とする。
好ましくは、融点が130℃以下である直鎖状の分子構造を有するメタロセン系触媒で得られたエチレン・プロピレン・ランダム共重合体である。融点が130℃を超えると、透明性、光沢性に欠けるだけでなく、中間層との十分な界面強度が得られない可能性がある。融点の下限は、特に制限はないが、通常、110℃以上が好ましく、より好ましくは115℃以上128℃以下の範囲が挙げられる。
さらに、好ましくはポリプロピレン系樹脂(a1)と中間層の直鎖状ポリエチレン系樹脂(b1)との融点差が50℃以下である。融点差が50℃を超えると中間層と外層の密着性が低下する恐れがある。
該メタロセン系触媒で得られたエチレン・プロピレン・ランダム共重合体は、JIS Z8741に準拠し、入射角20°で測定した光沢度が70%以上であることが好ましい。
こうした融点が130℃以下のプロピレン系樹脂は、通常は150℃以上の融点を有する一般のプロピレン系樹脂の中でも極めて低融点を有する特殊なものであるが、かかる重合体を製造する方法はすでに公知であり、たとえばこれらのメタロセン触媒から得られた直鎖状のエチレン・プロピレン・ランダムブロック共重合体としては、たとえば、日本ポリプロ株式会社製の「ウィンテック」(登録商標)シリーズ等が販売されており、これら市販品の中から所望の物性を満足するものを購入して使用すればよい。
本発明でいう融点とは、ポリプロピレン系樹脂やポリエチレン系樹脂の物性測定方法として通常用いられる方法で測定した融点をいう。たとえば、 融点は、DSC測定で結晶の融解に基づく吸熱ピークとして測定できる。たとえば、示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ社製DSC6200)を使用し、シート状にしたサンプル片を5mgアルミパンに詰め、50℃から一旦200℃まで昇温速度100℃/分で昇温し、5分間保持した後に、10℃/分で40℃まで降温して結晶化させ1分間保持した後、10℃/分で200℃まで昇温させた時の融解最大ピーク温度として求める。
外層(A)に用いる樹脂としては、ポリプロピレン系樹脂(a1)以外に、本発明の効果を損なわない範囲で他の樹脂を併用してもよい。本発明で「主成分とする」とは、具体的には、外層(A)を構成する樹脂成分のうちの60重量%以上、好ましくは80重量%以上がポリプロピレン系樹脂(a1)であることを意味する。
外層(A)に添加する他の樹脂としては、たとえば更にポリエチレン系樹脂(a2)を、外層を構成する樹脂組成物中に1〜40重量%含有することが挙げられる。
該ポリエチレン系樹脂(a2)としては、後述する中間層に用いる直鎖状ポリエチレン系樹脂(b1)と同様の樹脂のほか、高密度ポリエチレンや高圧ラジカル重合法による低密度ポリエチレン等を用いることができる。
(2)中間層(B)
本発明の易引裂性多層シーラントフィルムにおける中間層(B)は、直鎖状ポリエチレン系樹脂(b1)を10〜90重量%及び環状オレフィン系樹脂(b2)を10〜90重量%含有する樹脂組成物からなることを特徴とする。より好ましくは、直鎖状ポリエチレン系樹脂(b1)40〜60重量%と環状オレフィン系樹脂(b2)40〜60重量%からなることが望ましい。環状オレフィン系樹脂が40重量%未満であると十分な引裂性が得られない恐れがあり好ましくない。
(a)ポリエチレン系樹脂(b1)
中間層(B)を形成するのに用いる直鎖状ポリエチレン系樹脂(b1)は、エチレンとα−オレフィンとの共重合体であって、メタロセン触媒、Ziegler触媒、Phillips触媒等により重合されたもののいずれであっても良いが、密度は、0.895〜0.970g/cmであり、直鎖状ポリエチレンであることが必要である。分子構造が直鎖状であることにより、内外層との十分な界面強度が得られるという利点がある。更に好ましくは、密度が0.895〜0.950g/cmである低・中密度の直鎖状ポリエチレンである。又は好ましくは密度が0.950g/cm3を超え0.970g/cm3である直鎖状高密度ポリエチレンである。なお、本発明において、密度は、JIS K7112に準拠して測定する値である。
また、ポリエチレン系樹脂(b1)のメルトインデックス(MI)は、190℃において0.1〜30g/10分であることが好ましい。より好ましくは0.5〜4.0g/10分である。MIが0.1g/10分未満の場合は、溶融流れ性が悪く、押出フィルム加工が困難になる、モーター負荷が大きくなり、さらにフィルムの透明性が低くなるといった問題が生じる恐れがあり好ましくない。一方、30g/10分を超える場合は、溶融粘度が低すぎて、押出加工時の製膜安定性が低下する恐れがあり好ましくない。
なお、本発明において、メルトインデックス(MI)は、JIS K7210により測定したメルトインデックス値である。また、本願明細書において、以下、MIは、MFRとも言う。
本発明において用いる直鎖状ポリエチレン系樹脂(b1)は、具体的には以下のようなものである。すなわち、エチレンと共重合するα−オレフィンは、0.1〜15モル%、好ましくは0.5〜10モル%、特に好ましくは0.5〜5モル%の量で共重合しているものであり、α−オレフィンの種類としては、通常は炭素数3〜8のα−オレフィンであり、具体的にはプロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、4−メチルペンテン−1を挙げることができる。
(b)環状オレフィン系樹脂(b2)
本発明の易引裂性フィルムの中間層(B)で用いる環状オレフィン系樹脂(b2)としては、例えば、ノルボルネン系重合体、ビニル脂環式炭化水素重合体、環状共役ジエン重合体等が挙げられる。これらの中でも、ノルボルネン系重合体が好ましい。また、ノルボルネン系重合体としては、ノルボルネン系単量体の開環重合体(以下、「COP」ともいう。)、ノルボルネン系単量体とエチレン等のα−オレフィンを共重合したノルボルネン系共重合体(以下、「COC」ともいう。)等が挙げられる。また、COP及びCOCの水素添加物も用いることができる。
COCとしては、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1等のα−オレフィンなどの直鎖状モノマーとテトラシクロドデセン、ノルボルネンなどの環状モノマーとから得られた環状オレフィン共重合体が挙げられる。さらに具体的には上記直鎖状モノマーと炭素数が3〜20のモノシクロアルケンやビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン(ノルボルネン)及びこの誘導体、トリシクロ[4.3.0.12,5]−3−デセン及びその誘導体、テトラシクロ[4.4.0.1.2,5.17,10]−3−ドデセン及びこの誘導体、ペンタシクロ[6.5.1.13,6.02,7.09,13]−4−ペンタデセン及びこの誘導体、ペンタシクロ[7.4.0.12,5.19,12.08,13]−3−ペンタデセン及びこの誘導体、ペンタシクロ[8.4.0.12,5.19,12.08,13]−3−ヘキサデセン及びこの誘導体、ペンタシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘキサデセン及びこの誘導体、ヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン及びこの誘導体、ヘプタシクロ[8.7.0.12,9.14,7.111,17.03,8.012,16]−5−エイコセン等およびこの誘導体、ヘプタシクロ[8.7.0.13,6.110,17.112,15.02,7.011,16]−4−エイコセン及びこの誘導体、ヘプタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.03,8.012,17]−5−ヘンエイコセン及びこの誘導体、オクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン及びこの誘導体、ノナシクロ[10.9.1.14,7.113,20.115,18.02,10.03,8.012,21.014,19]−5−ペンタコセン及びこの誘導体等の環状オレフィンとの共重合体からなる環状オレフィン共重合体などが挙げられる。直鎖状モノマー及び環状モノマーは、それぞれ単独でも、2種類以上を併用することもできる。また、このような環状オレフィン共重合体は単独であるいは組み合わせて使用することができる。また、環状オレフィン系樹脂(b1)に、前記COPとCOCを併用することもできる。その場合は、COPとCOCのそれぞれの異なった性能を付与することができる。
本発明においては、ポリエチレンに対する分散性の理由により、環状オレフィン系樹脂(b2)はCOCであることが好ましい。また、COCとしては、直鎖状モノマーがエチレンである、エチレン・環状オレフィン共重合体であることが好ましい。さらには、環状モノマーは、ノルボルネン等であることが好ましい。
また、本発明においては、エチレン・環状オレフィン共重合体は、エチレン/環状オレフィンの含有割合が重量比で15〜40/85〜60のものであることが好ましい。より好ましくは30〜40/70〜60のものである。エチレンが15重量%未満であると、剛性が高くなりすぎ、インフレーション成形性および製袋適正を悪化させるため好ましくない。一方、エチレンが40重量%以上であると、十分な易引裂性、剛性が得られないため好ましくない。含有比率がこの範囲にあれば、フィルムの剛性、引裂性、加工安定性、衝撃強度が向上するため好ましい。
さらにまた、エチレン・環状オレフィン共重合体は、ガラス転移点が60℃以上であることが好ましい。より好ましくは70℃以上のものである。環状オレフィンの含有量が上記範囲を下回ると、ガラス転移点が前記範囲を下回るようになり、例えば、芳香成分のバリアー性が低下するようになる、十分な剛性が得られず、高速包装機械適正に劣る等の恐れがある。一方、環状オレフィンの含有量が上記範囲を上回ると、ガラス転移点が高くなりすぎ、共重合体の溶融成形性やオレフィン系樹脂との接着性が低下する恐れがあり好ましくない。
また、環状オレフィン系樹脂(b2)の重量平均分子量は、5,000〜500,000が好ましく、より好ましくは7,000〜300,000である。
環状オレフィン系樹脂(b2)は、易引裂性多層フィルム全体を基準として、20〜70重量%含まれることが好ましい。より好ましくは、20〜50重量%である。20重量%より少ないと、十分な易引裂性が得られないので好ましくない。一方、70重量%より多いと、剛性が高くなりすぎ、インフレーション成形性および製袋適正を悪化させるため好ましくない。
環状オレフィン系樹脂(b2)として用いることができる市販品として、ノルボルネン系モノマーの開環重合体(COP)としては、例えば、日本ゼオン株式会社製「ゼオノア(ZEONOR)」等が挙げられ、ノルボルネン系共重合体(COC)としては、例えば、三井化学株式会社製「アペル」、ポリプラスチックス社製「トパス(TOPAS)」等が挙げられる。本発明においては、ノルボルネン系単量体の含有比率が、前述の範囲にあること、加工性等の理由から、TOPASのグレード8007が好ましい。
(c)その他の成分
中間層(B)に用いる樹脂としては、上記の直鎖状ポリエチレン系樹脂(b1)及び環状オレフィン系樹脂(b2)以外に、本発明の効果を損なわない範囲で他の樹脂を中間層を構成する樹脂組成物中に1〜30重量%の範囲で併用してもよい。
該他の樹脂としては、高圧ラジカル重合法により得られる低密度ポリエチレン系樹脂(b3)が挙げられ、中間層の樹脂組成物中1〜30重量%、好ましくは2〜25重量%含有することを特徴とする態様が挙げられる。
(3)内層(C)
本発明の易引裂性多層シーラントフィルムにおける内層(C)は、外層(A)と同様に、融点が130℃以下であるポリプロピレン系樹脂(c1)を主成分とする樹脂組成物からなることを特徴とする。
用いる樹脂としては、前述の外層(A)の項で説明したポリプロピレン系樹脂(a1)と同様の樹脂を用いることができるが、外層(A)の樹脂と同じ樹脂を用いてもよいし、異なる樹脂を用いてもよい。
さらに、好ましくはポリプロピレン系樹脂(c1)と中間層のポリエチレン系樹脂(b1)との融点差が50℃以下であり、融点差が50℃を超えると中間層と内層の密着性が低下する恐れがある。
内層(C)に用いる樹脂としては、ポリプロピレン系樹脂(c1)以外に、本発明の効果を損なわない範囲で他の樹脂を併用してもよい。本発明で「主成分とする」とは、具体的には、内層(C)を構成する樹脂成分のうちの60重量%以上、好ましくは80重量%以上がポリプロピレン系樹脂(c1)であることを意味する。
内層(C)に添加する他の樹脂としては、たとえば更にポリエチレン系樹脂(c2)を、内層を構成する樹脂組成物中に1〜40重量%含有することが挙げられる。
該ポリエチレン系樹脂(c2)としては、中間層に用いる直鎖状ポリエチレン系樹脂(b1)と同様の樹脂のほか、高密度ポリエチレンや高圧ラジカル重合法による低密度ポリエチレン等を用いることができる。
本発明において、外層(A)、中間層(B)及び内層(C)には、防曇剤、帯電防止剤、熱安定剤、造核剤、酸化防止剤、滑剤、アンチブロッキング剤、離型剤、紫外線吸収剤、着色剤等の成分を本発明の目的を損なわない範囲で添加することができる。特に、フィルム成形時の加工適性、充填機の包装適性を付与するため、外層(A)及び内層(C)の摩擦係数を1.5以下、中でも1.2以下にすることが好ましいので、外層(A)及び内層(C)には、滑剤やアンチブロッキング剤を適宜添加することが好ましい。
2.易引裂性多層シーラントフィルム
本発明の易引裂性多層シーラントフィルムは、前述したように、特定の外層(A)/特定の中間層(B)/特定の内層(C)との構成からなるものである。図1に、本発明の易引裂性多層シーラントフィルムの一例の断面の概略図を示す。1は外層(A)、2は中間層(B)、3は内層(C)を示す。
易引裂性多層シーラントフィルム全体の厚さとしては、10〜150μmのものが好ましい。多層フィルムの厚さが30μm以上であれば、優れた二次成形性が得られる。また、多層フィルムの厚さが50〜80μmの範囲では、内層(C)同士をヒートシールさせた袋状の包装材として使用できる。
また、本発明の易引裂性多層シーラントフィルム中の中間層(B)の厚さは、易引裂性多層シーラントフィルム全体を基準として、20〜70%であることが好ましい。より好ましくは20〜50%である。すなわち、外層(A)/中間層(B)/内層(C)が1:0.5:1の厚さ〜1:4:1程度の厚さをとることができる。中間層(B)が20%より薄いと、十分な易引裂性が得られないので好ましくない。一方、70%より厚いと、剛性が高くなりすぎ、インフレーション成形性および製袋適正を悪化させるため好ましくない。中間層(B)がこの範囲であれば、易引裂性に優れる上に、コスト的に有利であり、易引裂性多層シーラントフィルムの透明性、引裂性、耐ピンホール性が向上するため、好ましい。
本発明の易引裂性多層シーラントフィルムの製造方法としては、特に限定されないが、例えば、外層(A)に用いるポリプロピレン系樹脂(a1)と、中間層(B)に用いる環状オレフィン系樹脂(b2)及び/又は直鎖状ポリエチレン系樹脂(b1)と、内層(C)に用いるポリプロピレン系樹脂(c1)とを、それぞれ別の押出機で加熱溶融させ、共押出多層ダイス法やフィードブロック法等の方法により溶融状態で(A)/(B)/(C)の順で積層した後、インフレーションやTダイ・チルロール法等によりフィルム状に成形する共押出法が挙げられる。この共押出法は、各層の厚さの比率を比較的自由に調整することが可能で、衛生性に優れ、コストパフォーマンスにも優れた多層フィルムが得られるので好ましい。
本発明の易引裂性フィルムは、JIS K7128−2に準拠して測定したエルメンドルフ引裂強度が、縦方向及び横方向において、それぞれ10N/mm以下であることが好ましい。より好ましくは、7N/mm以下である。
3.包装材
本発明の易引裂性多層シーラントフィルムは、それ単独で使用することも可能であるが、通常は基材に積層した積層体の構成で、包装材として用いることができる。
包装材としては、食品、薬品、医療器具、工業部品、雑貨、雑誌等の用途に用いる包装袋、包装容器等が挙げられる。
使用される基材としては、アルミニウム箔のような金属箔、金属蒸着フィルム、紙、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルフィルム、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィンフィルム、ナイロン6やナイロン6,6のようなポリアミドフィルム、エチレン−ビニールアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン等のガスバリヤー性に優れた単層ないし複層の重合体フィルムを挙げることができる。重合体フィルムは、二軸延伸、一軸延伸、あるいは未延伸のいずれの状態でもよい。基材は1種類のみならず、2種類以上を組み合わせて使用することもできる。
包装材は、基材へシーラントフィルムの樹脂組成物を直接フィルム状に押し出しラミネートするか、あるいは前述したシーラントフィルムを基材にアンカーコート剤を介してドライラミネートすることによって製造してもよい。
透明タイプの包装材を得るときには、その層構成として、たとえばポリアミドフィルム/シーラントフィルム、ポリエチレンテレフタレート/シーラントフィルム等の積層構造を例示することができる。
また、アルミニウム箔を含むレトルトパウチを得るときには、その層構成として、たとえばアルミニウム箔/シーラントフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム/アルミニウム箔/シーラントフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム/ポリアミドフィルム/アルミニウム箔/シーラントフィルム等の積層構造を例示することができる。
該基材は、本発明の易引裂性多層シーラントフィルムの外層(A)の上に積層し、内層(C)は、袋化した際のヒートシール層として、内層(C)同士を重ねてヒートシールすることにより包装袋を形成する。
たとえば2枚の包装材を所望とする包装袋の大きさに切り出して、それらを重ねて3辺をヒートシールして袋状にした後、ヒートシールをしていない1辺から内容物を充填した後、ヒートシールして密封することで包装袋として用いることができる。また、1枚の当該包装材を用いて、ピロー包装の形態でも用いることができる。さらに、内層(C)とヒートシール可能な別のフィルムを重ねてヒートシールすることにより包装袋を形成することも可能である。その際、使用する別のフィルムとしては、比較的機械強度の弱いLDPE、EVA等のフィルムを用いることができる。
本発明の易引裂性多層シーラントフィルムを用いた包装材には、初期の引裂強度を弱め、開封性を向上するため、シール部にVノッチ、Iノッチ、ミシン目、微多孔などの任意の引裂き開始部を形成すると好ましい。従って、この積層体フィルムは、スナック菓子やパン等の固形物、粉体、あるいは液体材料の自動包装装置に利用することができる。
また、前記包装容器としては、本発明の易引裂性多層シーラントフィルムと基材の積層体を二次成形することにより得られる深絞り成形品(上部に開口部がある底材)が挙げられ、代表的なものとしてブリスターパックの底材が挙げられる。この底材を密封する蓋材は、底材とヒートシールできるものであれば特に材質は問わないが、蓋材と底材を同時に引き裂いて開封できることから、本発明の易引裂性積層体を蓋材として用いることが好ましい。
上記の二次成形方法としては、例えば、真空成形法、圧空成形法、真空圧空成形法等が挙げられる。これらの中でも、フィルムあるいはシートを包装機上にてインラインで成形し、内容物を充填できるため真空成形が好ましい。
この容器は、即席麺、味噌、ゼリー、プリン、スナック菓子等の包装に好適に利用される。
以下に、本発明の実施例及び比較例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例及び比較例において用いた、物性の評価方法、フィルムの成形方法、使用した樹脂は下記のとおりである。
1.物性評価方法
<光沢度>
JIS Z8741を参考にして、下記装置、条件にて測定した。
装置:スガ試験機株式会社製 UGV−4D
入射光角度:20°
測定環境:温度23℃、湿度50%
<ヘーズ>
JIS K7136に準拠して、下記装置、条件にて測定した。
装置:株式会社村上色彩技術研究所製 ヘーズメーターHM−150型
測定環境:温度23℃、湿度50%
<エルメンドルフ引裂強度>
JIS K7128−2を参考にし、以下の装置を用いてエルメンドルフ引裂強度を評価した。なお、MDは流れ方向(MD:Machine Direction)であり、TDは垂直方向(TD:Transverse Direction)の値である。
装置:デジタルエルメンドルフ引裂試験機 型式SA(株式会社東洋精機製作所製)
測定環境:温度23℃、湿度50%
<ヒートシール強度測定>
JIS Z1713を参考として、以下の装置を用いて測定した。
<ヒートシール>
装置:テスター産業株式会社製ヒートシールテスター
上方ヒーター温度:160℃
下方ヒーター温度:60℃
シール圧力:0.2MPa
シール時間:1sec
シール幅:5mm
基材:PET(12μm)
<ヒートシール強度測定>
装置:株式会社オリエンテック製テンシロン万能試験機
試験片幅:15mm
引張速度:500mm/min
チャック間距離:50mm
2.Tダイフィルムの成形方法
以下の成形装置、成形条件によりTダイフィルムを成形した。
成形機:3層Tダイフィルム成形機(株式会社プラコー製)
ダイス幅:550mm
リップ幅:1.0mm
引取速度:10m/min
押出量:15kg/hr
チルロール温度:40℃
加工温度:220℃
厚み:50μm
層比:1:1:1
3.インフレーションフィルムの成形方法
以下の成形装置、成形条件によりインフレーションフィルムを成形した。
成形機:3層インフレーション成形機(株式会社プラコー製)
ダイス径:φ200mm
リップ幅:3.0mm
引取速度:20m/min
押出量:60kg/hr
加工温度:内外層190℃、中間層195℃
厚み:50μm
層比:1:1:1
ブロー比:2.0
4.使用原料
ポリプロピレン系樹脂(a1)、ポリプロピレン系樹脂(c1)
PP−1:日本ポリプロ(株)製、商品名ウィンテック、グレード名WFX4TA、MFR=7.0g/10分、密度=0.90g/cm、融点Tm=125℃
PP−2:日本ポリプロ(株)製、商品名ノバテックPP、グレード名FB3B、MFR=7.5g/10分、密度=0.90g/cm、融点Tm=161℃
ポリエチレン系樹脂(b1)
LLDPE:日本ポリエチレン(株)製、商品名ノバテックLL、グレード名UF320、MFR=0.9g/10分、密度=0.922g/cm
HDPE:日本ポリエチレン(株)製、商品名ノバテックHD、グレード名HY444、MFR=1.1g/10分、密度=0.956g/cm
LDPE:日本ポリエチレン(株)製、商品名ノバテックLD、グレード名LF440B、MFR=2.8g/10分、密度=0.925g/cm
環状オレフィン系樹脂(b2)
COC:ポリプラスチックス(株)製、商品名TOPAS8007F−500、MVR(190℃、2.16kg)=2.0cm/10分、密度=1,010kg/m、ガラス転移温度Tg=78℃
(実施例1、比較例1〜3)
上記記載の樹脂を用いて、表1に記載の配合で厚み50μm、層比1:1:1のTダイフィルムを得た。評価結果を表1、表2に示す。
(実施例2、実施例3)
上記記載の樹脂を用いて、表1に記載の配合で厚み50μm、層比1:1:1のインフレーションフィルムを得た。評価結果を表1、表2に示す。
Figure 2015164800
Figure 2015164800
<多層フィルムにおけるヒートシール強度測定について>
表1中、#:エッジ切れは、試験フィルムの破断に由来する破壊形態であり、高いシール強度が確保できていることを意味している。つまり、各層間の界面強度が十分に大きいことを意味している。
表1中、※:層間剥離は、試験フィルムを構成する各層間での剥離に由来する破壊形態であり、十分なシール強度が確保できていないことを意味している。
つまり、各層間の界面強度が弱いことを意味している。
(評価)
表1、表2から明らかなように、比較例1はMD、TDの易引裂性、中間層と内外層の界面強度は満足しているが、外観は不十分であり、比較例2は中間層と内外層の界面強度、外観は満足しているが、MD、TDの易引裂性が不十分であり、比較例3はMD、TDの易引裂性、外観は満足しているが、中間層と内外層の界面強度は不十分であるのに比べて、本発明による実施例1、実施例2及び実施例3では、MD、TDの易引裂性、中間層と内外層の界面強度、外観の全てを兼ね備えており、特に包装材として用いる易引裂性フィルムとして好適なものとなることが明らかとなった。
1 外層(A)
2 中間層(B)
3 内層(C)

Claims (10)

  1. 少なくとも3層以上の積層構造を有し、融点が130℃以下であるポリプロピレン系樹脂(a1)を主成分とする樹脂組成物よりなる外層(A)と、直鎖状ポリエチレン系樹脂(b1)を10〜90重量%及び環状オレフィン系樹脂(b2)を10〜90重量%含有する樹脂組成物からなる中間層(B)と、融点が130℃以下であるポリプロピレン系樹脂(c1)を主成分とする樹脂組成物よりなる内層(C)を有することを特徴とする易引裂性多層シーラントフィルム。
  2. 該ポリプロピレン系樹脂(a1)及びポリプロピレン系樹脂(c1)が、メタロセン系触媒で得られたエチレン・プロピレン・ランダム共重合体であることを特徴とする請求項1記載の易引裂性多層シーラントフィルム。
  3. 該ポリエチレン系樹脂(b1)が、JIS K7112に準拠して測定される密度が0.895〜0.970g/cmである直鎖状ポリエチレンであることを特徴とする請求項1又は2記載の易引裂性多層シーラントフィルム。
  4. 該中間層(B)の樹脂組成物が、更に高圧ラジカル重合法により得られる低密度ポリエチレン系樹脂(b3)を3〜25重量%含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の易引裂性多層シーラントフィルム。
  5. 該環状オレフィン系樹脂(b2)が、ガラス転移温度Tgが60℃以上のノルボルネン系共重合体である環状オレフィン系樹脂であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の易引裂性多層シーラントフィルム。
  6. 該フィルムのMDとTDのエルメンドルフ引裂強度が、いずれも10N/mm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の易引裂性多層シーラントフィルム。
  7. 該外層(A)においてJIS Z8741に準拠し測定した入射角20°での光沢度が70%以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の易引裂性多層シーラントフィルム。
  8. JIS Z1713に準拠し、幅15mm、厚み50μmの該フィルム試験片において、下方バー温度60℃、上方バー温度160℃でのヒートシール強度が17N/15mm以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の易引裂性多層シーラントフィルム。
  9. 外層(A)及び/又は内層(C)に、更にポリエチレン系樹脂(a2)及び/又はポリエチレン系樹脂(c2)をそれぞれ1〜40重量%含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の易引裂性多層シーラントフィルム。
  10. 請求項1〜9に記載の易引裂性多層シーラントフィルムの該外層(A)の上に、PETフィルム又はナイロンフィルムを基材として貼り合せたことを特徴とする包装材。
JP2015018331A 2014-02-05 2015-02-02 易引裂性多層シーラントフィルム及び包装材 Active JP6375974B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015018331A JP6375974B2 (ja) 2014-02-05 2015-02-02 易引裂性多層シーラントフィルム及び包装材

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014020146 2014-02-05
JP2014020146 2014-02-05
JP2015018331A JP6375974B2 (ja) 2014-02-05 2015-02-02 易引裂性多層シーラントフィルム及び包装材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015164800A true JP2015164800A (ja) 2015-09-17
JP6375974B2 JP6375974B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=54187510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015018331A Active JP6375974B2 (ja) 2014-02-05 2015-02-02 易引裂性多層シーラントフィルム及び包装材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6375974B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016148129A1 (ja) * 2015-03-17 2016-09-22 Dic株式会社 シーラントフィルム及びラミネートフィルム
WO2016148130A1 (ja) * 2015-03-17 2016-09-22 Dic株式会社 シーラントフィルム及びラミネートフィルム
JP2017061148A (ja) * 2015-09-24 2017-03-30 日本ポリエチレン株式会社 直線易カット性フィルムの製造方法及び直線易カット性フィルム
JP2017071113A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 ポリプラスチックス株式会社 多層フィルム及び該多層フィルムの製造方法
WO2018066374A1 (ja) * 2016-10-03 2018-04-12 Dic株式会社 積層フィルム、ラミネートフィルム及び包装容器
JP2021102300A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 Dic株式会社 積層フィルム及び包装材
JP2021176691A (ja) * 2020-05-08 2021-11-11 サン・トックス株式会社 無延伸多層フィルム
JP7347699B1 (ja) * 2022-03-30 2023-09-20 東レ株式会社 ポリオレフィン系フィルム、積層体、包装材、及び梱包体
WO2023188599A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 東レ株式会社 ポリオレフィン系フィルム、積層体、包装材、及び梱包体

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005075420A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Okamoto Ind Inc 袋物
JP2010234660A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Dic Corp 共押出多層フィルム及び該フィルムからなる包装材
JP2012000885A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Japan Polyethylene Corp 易引裂性多層フィルム及び包装材

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005075420A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Okamoto Ind Inc 袋物
JP2010234660A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Dic Corp 共押出多層フィルム及び該フィルムからなる包装材
JP2012000885A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Japan Polyethylene Corp 易引裂性多層フィルム及び包装材

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016148129A1 (ja) * 2015-03-17 2016-09-22 Dic株式会社 シーラントフィルム及びラミネートフィルム
WO2016148130A1 (ja) * 2015-03-17 2016-09-22 Dic株式会社 シーラントフィルム及びラミネートフィルム
JP2017061148A (ja) * 2015-09-24 2017-03-30 日本ポリエチレン株式会社 直線易カット性フィルムの製造方法及び直線易カット性フィルム
JP2017071113A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 ポリプラスチックス株式会社 多層フィルム及び該多層フィルムの製造方法
KR20190055789A (ko) * 2016-10-03 2019-05-23 디아이씨 가부시끼가이샤 적층 필름, 라미네이트 필름 및 포장 용기
JPWO2018066374A1 (ja) * 2016-10-03 2019-01-17 Dic株式会社 積層フィルム、ラミネートフィルム及び包装容器
WO2018066374A1 (ja) * 2016-10-03 2018-04-12 Dic株式会社 積層フィルム、ラミネートフィルム及び包装容器
KR102326286B1 (ko) 2016-10-03 2021-11-15 디아이씨 가부시끼가이샤 적층 필름, 라미네이트 필름 및 포장 용기
JP2021102300A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 Dic株式会社 積層フィルム及び包装材
JP7342694B2 (ja) 2019-12-25 2023-09-12 Dic株式会社 積層フィルム及び包装材
JP2021176691A (ja) * 2020-05-08 2021-11-11 サン・トックス株式会社 無延伸多層フィルム
JP7464441B2 (ja) 2020-05-08 2024-04-09 サン・トックス株式会社 無延伸多層フィルム
JP7347699B1 (ja) * 2022-03-30 2023-09-20 東レ株式会社 ポリオレフィン系フィルム、積層体、包装材、及び梱包体
WO2023188599A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 東レ株式会社 ポリオレフィン系フィルム、積層体、包装材、及び梱包体

Also Published As

Publication number Publication date
JP6375974B2 (ja) 2018-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5646222B2 (ja) ヒートシール用易引裂性多層フィルム及び包装材
JP6375974B2 (ja) 易引裂性多層シーラントフィルム及び包装材
JP7140105B2 (ja) 積層フィルム及び食品包装袋
JP4720562B2 (ja) 共押出多層フィルム及び該フィルムを用いた包装材
JP5413647B2 (ja) 共押出多層フィルム及び該フィルムからなる包装材
JP5459535B2 (ja) 共押出多層フィルム及び該フィルムからなる包装材
JP6191189B2 (ja) 電子線照射された易引裂性多層フィルム及び包装材
JP6863483B2 (ja) 積層フィルム及び食品包装袋
JP6260389B2 (ja) 易引裂性多層フィルム及び包装材並びに液状物包装用袋
JP5713190B2 (ja) 易開封性多層フィルム及び該フィルムを用いた包装材
JP5589613B2 (ja) 積層フィルム
JP5716286B2 (ja) 共押出多層フィルム及び該フィルムからなる包装材
JP7140104B2 (ja) 積層フィルム及び食品包装袋
JP6264092B2 (ja) 易引裂性多層フィルム及び包装材
JP6565640B2 (ja) 耐熱性を有する易引裂性フィルム及び包装材
JP2012224071A (ja) 多層フィルム及び該フィルムからなる包装材
WO2014080679A1 (ja) 低吸着性ラミネート用多層フィルム、これを用いた複合フィルム及び包装材
JPWO2019220912A1 (ja) 多層フィルム及び包装材
JP6600127B2 (ja) 易引裂性気泡緩衝材
JP7207604B2 (ja) アルコール透過抑制フィルム、及びアルコール透過抑制フィルムを用いた包装材並びに包装体
JP6269108B2 (ja) 易引裂性多層フィルム
JP6610108B2 (ja) 直線易引裂性多層フィルム及び包装材
JP6822198B2 (ja) シーラント用接着剤及び易剥離性フィルム
JP6891562B2 (ja) 耐熱性を有する易引裂性多層フィルム及び包装袋
JP6855725B2 (ja) 直線易カット性フィルムの製造方法及び直線易カット性フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6375974

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250