JP2017061148A - 直線易カット性フィルムの製造方法及び直線易カット性フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】TD方向の引裂きにおいて、引裂きによって生じるスリットが直線的な直線易カット性フィルム及びこれを用いた包装材を提供する。
【解決手段】環状ポリオレフィン系樹脂とポリエチレン樹脂の混合樹脂を樹脂主成分とする樹脂組成物から構成される層を含んだ単層/多層フィルムを、前記環状ポリオレフィン系樹脂のガラス転移温度Tg(℃)と、前記樹脂組成物中の含有量P(wt%)、インフレーション成形におけるダイス設定温度T(℃)、インフレーション成形機のダイリップクリアランスL(mm)、フィルム全体の厚みh(mm)、ブローアップ比BURを用いて関係式(1)により得られる得られる分散係数Dが、単層ならばその値が15.0以上、多層ならばその値が5.0以上となる範囲の条件でインフレーション成形した直線易カット性フィルム。D=[{(L/h)/BUR}/{(T−Tg)/Tg}]×60/P・・・(1)
【選択図】図2

Description

本発明は、直線カット性を有する単層及び多層フィルムの製造方法並びにそれにより得られた直線易カット性フィルム及び包装材に関し、さらに詳しくは横方向に引裂きを行った際、引裂きによって生じたスリットが直線的となる易引裂性単層及び多層フィルムの製造方法並びにそれにより得られた直線易カット性フィルム及びこれらを用いた包装材に関するものである。
近年のゴミの最終処分問題、リサイクル法等により、飲食物、調味料、薬品等に用いる容器は、プラスチックボトルから、かさばらず樹脂の使用量が少ないスタンディングパウチ、スパウトパウチなどの易引裂包装袋に変わってきている。そして、この易引裂包装袋は、刃物を使用しなくても簡単に切ることができる易開封性を有する包装用積層体を用いて製造されている。従来の易引裂包装袋に用いられている包装用積層体は、易引裂性、ヒートシール性、耐突き刺し性などを有する容器として必要な特性付与の観点から、二軸延伸したポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン等のフィルムを基材とし、この基材にヒートシール層樹脂として高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)等からなる無延伸ポリエチレン系樹脂を積層したものが用いられていた。
しかし、近年、容器の大型化、長期保存化等が要求されるに伴い、これらの積層体からなる包装用積層体は、耐衝撃性、耐ピンホール性、耐ストレスクラッキング性、耐熱性、ヒートシール性、ホットタック性等の不足が指摘されるようになり、これらの特性を補い、内容物の確実な保護の観点から、上記構成の無延伸ポリエチレンに代わって、透明性、耐引裂性、低温ヒートシール性、ホットタック性、狭雑物シール性、ヒートシール強度、破袋強度、耐熱性等が優れた直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)の使用が提案されてきている。
しかしながら、LLDPEにおいては、エチレンと1−ブテンの共重合体である直鎖状低密度ポリエチレン(C4−LLDPE)は、易引裂性及びホットタック性の改善は充分でなく、内容物保護の点で十分でなかった。また、エチレンといわゆるHAO(ハイアーα−オレフィン)と呼ばれる1−ヘキセンもしくは1−オクテン等のC6以上のα−オレフィンとの共重合体である直鎖状低密度ポリエチレン(HAO−LLDPE)は、ホットタック性や衝撃強度に優れ液状の飲食物向けのパウチ等に使用されているが、フィルムとしての優れた性能を持つ反面、易引裂性を犠牲にするものであった。すなわち、引裂開封を行う用途においては、LLDPEは引裂強度、伸びが大きく、引裂開封がしにくいという欠点があり、必ずしも好適な材料とは言えなかった。
このような欠点を改善するため、環状オレフィン系樹脂を用いることによりカット性を付与しようとする試みがなされている。例えば、中間層が、環状オレフィン系樹脂層からなる積層フィルム(特許文献1参照)、中間層が、直鎖状低密度ポリエチレン50ないし95重量%と環状オレフィンとα−オレフィンの共重合体5ないし50重量%を含む組成物によって構成された包装用フィルム(特許文献2参照)、線状低密度ポリエチレン60〜90重量%と環状ポリオレフィン10〜40重量%との混合物からなる中間層を含んだ積層ポリオレフィンフィルム(特許文献3)、ポリオレフィン系樹脂に環状ポリオレフィン系樹脂を3〜50重量%混合した混合樹脂からなるポリオレフィン系樹脂層を有する包装フィルム(特許文献4)が知られている。
また、アイオノマー樹脂を組み合わせて使用することによりカット性を改善しようとする試みもなされている。例えば、少なくとも一つの層が、ポリオレフィン樹脂60〜20重量部及びアイオノマー樹脂40〜80重量部からなる樹脂組成物によって構成された多層フィルム(特許文献5参照)が知られている。
しかし、易引裂性を持つこれらのフィルムは、食品用途など、異物混入を嫌う用途において引裂開封の際に用いられているが、易カット性による作業効率化が為された一方で、引裂きの際に袋の末端において切りくずが生じ、異物混入のリスクが発生するという問題を抱えていた。これは、引裂きによって生じたスリットが実際には直線的でないことが原因であった。
したがって、一般的に包装材の引裂開封方向である横方向に対し、直線カット性を付与することで包装材に好適な直線易カット性フィルムが望まれていた。
特開平11−129415号公報 特開平10−237234号公報 特開2004−284351号公報 特開2005−298055号公報 特開2005−144979号公報
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点に挑み、直線易カット性に優れた易引裂き性単層及び多層フィルム及びこれらを用いた包装材を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決すべく、種々の材料や製造条件等を工夫し鋭意検討した結果、環状ポリオレフィン系樹脂とポリエチレン樹脂の混合樹脂を樹脂主成分とする樹脂組成物(A)を用いて、特定のインフレーション成形条件下において製造すると、従来にない優れた直線易カット性が発現するフィルムが得られることに加え、直線カット性がフィルム中のポリエチレン結晶配向と関連することを見出し、本願発明に到達した。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、環状ポリオレフィン系樹脂(a1)とポリエチレン樹脂(a2)の混合樹脂を樹脂主成分とする樹脂組成物(A)により構成される層を少なくとも1層含んだ単層あるいは多層フィルムをインフレーション成形により製造する方法であって、前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)のガラス転移温度Tg(℃)と、前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)の前記樹脂組成物(A)中の含有量P(重量%)と、インフレーション成形におけるダイス設定温度T(℃)、インフレーション成形機のダイリップクリアランスL(mm)、フィルム全体の厚みh(mm)、ブローアップ比BURを用いて、下記関係式(1)で得られる分散係数Dが、単層ならばその値が15.0以上、多層ならばその値が5.0以上となる範囲の条件下でインフレーション成形を行うことにより、上記課題を解決することができることを見出した。それらの知見にさらに検討を重ね、本発明を完成するに至った。
式(1)
Figure 2017061148
また、本発明の第2の発明によれば、前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)は、エチレン・環状オレフィン共重合体であることを特徴とする第1の発明に記載の直線易カット性フィルムの製造方法が提供される。
また、本発明の第3の発明によれば、前記エチレン・環状オレフィン共重合体は、エチレン/環状オレフィン含有割合が重量比で1〜9/9〜1のものであることを特徴とする第1または第2の発明に記載の直線易カット性フィルムの製造方法が提供される。
また、本発明の第4の発明によれば、前記エチレン・環状オレフィン共重合体は、ガラス転移温度Tgが60℃以上であることを特徴とする第1〜3の発明のいずれかに記載の直線易カット性フィルムの製造方法が提供される。
また、本発明の第5の発明によれば、前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)は、フィルム全体を基準として、5〜80重量%含まれることを特徴とする第1〜4の発明のいずれかに記載の直線易カット性フィルムの製造方法が提供される。
また、本発明の第6の発明によれば、前記ポリエチレン樹脂(a2)は、190℃におけるメルトインデックスが0.1〜30g/10分であることを特徴とする第1〜5の発明のいずれかに記載の直線易カット性フィルムの製造方法が提供される。
また、本発明の第7の発明によれば、前記第1〜6の発明のいずれかに記載の製造方法により得られた直線易カット性フィルムが提供される。
また、本発明の第8の発明によれば、環状ポリオレフィン系樹脂(a1)とポリエチレン樹脂(a2)の混合樹脂を樹脂主成分とする樹脂組成物(A)により構成される層を少なくとも1層含んだ単層あるいは多層のインフレーション成形フィルムであって、下記に示す直線カット性評価方法により、ズレ角度θが16°以下の値を示すことを特徴とする直線易カット性フィルムが提供される。
<直線カット性評価方法>
樹脂流れ方向(MD)50mm、垂直方向(TD)300mmのフィルム試料に、MD方向の中心線に、垂直方向(TD)に100mmのノッチを入れ、引張速度200mm/minにて、下方の一片に下方荷重をかけて引裂いた際、スリット末端とノッチ末端を結ぶ線とTD方向との間の角度θをズレ角度θとする。
また、本発明の第9の発明によれば、環状ポリオレフィン系樹脂(a1)とポリエチレン樹脂(a2)の混合樹脂を樹脂主成分とする樹脂組成物(A)により構成される層を少なくとも1層含んだ単層あるいは多層フィルムであって、樹脂組成物(A)からなる層について下記に示す赤外二色性から算出されるポリエチレン結晶b軸の配向関数fbが−0.135以下であることを特徴とする第8の発明に記載の直線易カット性フィルムが提供される。
<赤外二色性から算出する配向関数fbの測定>
フーリエ変換赤外分光光度計を用いて透過法にて測定を実施し、透過率から情報に従い吸光度を算出する。偏光板を用いてフィルム流れ方向(MD:Machine Direction)に平行にした場合とMDに対して垂直にした場合について測定を行い、720cm−1におけるそれぞれの吸光度A‖とA⊥からA‖/A⊥で定義される赤外二色性Iを算出し、以下の式(2)を用いてポリエチレン結晶b軸の配向関数fbを算出する。
式(2)
fb=(I−1)/(I+2)
また、本発明の第10の発明によれば、前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)は、エチレン・環状オレフィン共重合体であることを特徴とする第8または第9の発明に記載の直線易カット性フィルムが提供される。
また、本発明の第11の発明によれば、前記エチレン・環状オレフィン共重合体は、エチレン/環状オレフィン含有割合が重量比で1〜9/9〜1のものであることを特徴とする第8〜10の発明のいずれかに記載の直線易カット性フィルムが提供される。
また、本発明の第12の発明によれば、前記エチレン・環状オレフィン共重合体は、ガラス転移温度Tgが60℃以上であることを特徴とする第8〜11の発明のいずれかに記載の直線易カット性フィルムが提供される。
また、本発明の第13の発明によれば、前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)は、フィルム全体を基準として、5〜80重量%含まれることを特徴とする第8〜12の発明のいずれかに記載の直線易カット性フィルムが提供される。
また、本発明の第14の発明によれば、前記ポリエチレン樹脂(a2)は、190℃におけるメルトインデックスが0.1〜30g/10分であることを特徴とする第8〜13の発明のいずれかに記載の直線易カット性フィルムが提供される。
本発明の製造方法により得られる直線易カット性フィルム及び包装材によれば、第1の発明においては、環状オレフィン系樹脂とポリエチレン樹脂の混合樹脂を樹脂主成分とする樹脂組成物(A)により構成される層を少なくとも1層含んだ単層あるいは多層フィルムにおいて、該環状ポリオレフィン系樹脂(a1)のガラス転移温度Tg(℃)と、前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)の前記樹脂組成物(A)中の含有量P(重量%)と、インフレーション成形におけるダイス設定温度T(℃)、インフレーション成形機のダイリップクリアランスL(mm)、フィルム全体の厚みh(mm)、ブローアップ比BURを用いて下記関係式(1)で得られる分散係数Dが、単層ならばその値が15.0以上、多層ならばその値が5.0以上となる範囲の条件下でインフレーション成形を行うことを特徴とする直線易カット性フィルムの製造方法であり、前記記載の分散係数Dの値が高くなるような成形条件において製造されたフィルムは直線カット性に優れる。
また、第2の発明においては、多層フィルムにおいて特に、層内部にエチレン・環状オレフィン共重合体を含むことで隣接する層との密着性が優れる。
また、第3の発明においては、前記エチレン・環状オレフィン共重合体が特定のエチレン/環状オレフィンの含有割合であることにより、また、特に直線カット性に優れ、しかも隣接する層との密着性が優れる。
また、第4の発明においては、前記エチレン・環状オレフィン共重合体が特定のガラス転移温度Tgを持つものであることにより、特に直線カット性に優れ、しかも隣接する層との密着性が優れる。
また、第5の発明においては、環状オレフィン系樹脂が特定の割合で含まれるものであることにより、特に直線カット性に優れ、しかも隣接する層との密着性が優れる上に、コスト的に有利である。
また、第6の発明においては、直鎖状低密度ポリエチレン(a2)が特定のメルトインデックスであることにより、フィルム成形が安定に行える。
また、第7から第15の発明においては、後に述べる直線カット性評価項目であるズレ角度が16°以下であり、なおかつポリエチレン結晶b軸の配向関数fbが−0.135以下であることにより、フィルムの引裂きにおいて生じるスリットが直線的となり、端部での泣き別れの度合いが小さくなることで切りくずの発生を抑えることが出来、刃物を使わずに直線的な切り口を作ることの出来る包装材料が提供できる。
図1は、本発明により作成したフィルムについて直線カット性を評価した方法の概略図である。 図2は、直線カット性評価後のフィルム試験片の概略図であり、評価項目としたズレ角度θやノッチの位置などを示したものである。
以下、本発明の直線易カット性フィルム及び包装材について、各項目について詳細に説明する。
本発明の直線易カット性フィルムは、環状ポリオレフィン系樹脂(a1)とポリエチレン樹脂(a2)の混合樹脂を樹脂主成分とする樹脂組成物(A)、好ましくは環状ポリオレフィン系樹脂(a1)を5〜95重量%及びポリエチレン系樹脂(a2)を5〜95重量%含有する樹脂組成物(A)からなる層を少なくとも一層含むことを特徴とする。
また、本発明の包装材は、前記直線カット性フィルムを用いてなることを特徴とする。
1.直線易カット性フィルムを構成する層
本発明による単層フィルムまたは多層フィルムを構成する層の少なくとも一層は、環状ポリオレフィン系樹脂(a1)とポリエチレン樹脂(a2)の混合樹脂を樹脂主成分とする樹脂組成物(A)、好ましくは環状ポリオレフィン系樹脂(a1)を5〜95重量%及びポリエチレン樹脂(a2)を5〜95重量%含有する樹脂組成物(A)からなる層の樹脂構成について、好ましくは、環状ポリオレフィン系樹脂(a1)5〜95重量%と、密度が0.870〜0.960g/cmの直鎖状ポリエチレン(a2)5〜95重量%、特に好ましくは密度が0.930〜0.960g/cmの直鎖状ポリエチレン(a2)5〜95重量%とからなることを特徴とする。環状ポリオレフィン系樹脂(a1)10重量%以上からなることが好ましい。より好ましくは、環状ポリオレフィン系樹脂(a1)10〜90重量%と、密度が0.930〜0.960g/cmの直鎖状ポリエチレン(a2)10〜90重量%とからなることが好ましい。
なお、樹脂主成分とは、樹脂組成物中80重量%以上を含むことを意味する。
環状オレフィン系樹脂(a1)の、混合樹脂組成物である前記樹脂組成物(A)中の含有量P(重量%)は、上記のとおり、5〜95重量%、好ましくは10〜90重量%の中から適宜選択しえるが、本発明の実施においては、後述する他のインフレーション成形条件等との関係で、適宜限定した範囲を選定することが好ましい。より好ましくは15〜65重量%である。
また、直線易カット性フィルム全体を基準として、環状オレフィン系樹脂(a1)は、5〜80重量%含まれることが好ましい。より好ましくは、5〜60重量%である。80重量%より多いと、十分な直線カット性が得られないので好ましくない。
2.環状ポリオレフィン系樹脂(a1)
本発明の直線易カット性フィルムで用いる環状ポリオレフィン系樹脂(a1)としては、例えば、ノルボルネン系重合体、ビニル脂環式炭化水素重合体、環状共役ジエン重合体等が挙げられる。これらの中でも、ノルボルネン系重合体が好ましい。また、ノルボルネン系重合体としては、ノルボルネン系単量体の開環重合体(以下、「COP」ともいう。)、ノルボルネン系単量体とエチレン等のα−オレフィンを共重合したノルボルネン系共重合体(以下、「COC」ともいう。)等が挙げられる。また、COP及びCOCの水素添加物も用いることができる。
COCとしては、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1等のα−オレフィンなどの直鎖状モノマーとテトラシクロドデセン、ノルボルネンなどの環状モノマーとから得られた環状オレフィン共重合体が挙げられる。さらに具体的には上記直鎖状モノマーと炭素数が3〜20のモノシクロアルケンやビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン(ノルボルネン)及びこの誘導体、トリシクロ[4.3.0.12,5]−3−デセン及びその誘導体、テトラシクロ[4.4.0.1.2,5.17,10]−3−ドデセン及びこの誘導体、ペンタシクロ[6.5.1.13,6.02,7.09,13]−4−ペンタデセン及びこの誘導体、ペンタシクロ[7.4.0.12,5.19,12.08,13]−3−ペンタデセン及びこの誘導体、ペンタシクロ[8.4.0.12,5.19,12.08,13]−3−ヘキサデセン及びこの誘導体、ペンタシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘキサデセン及びこの誘導体、ヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン及びこの誘導体、ヘプタシクロ[8.7.0.12,9.14,7.111,17.03,8.012,16]−5−エイコセン等およびこの誘導体、ヘプタシクロ[8.7.0.13,6.110,17.112,15.02,7.011,16]−4−エイコセン及びこの誘導体、ヘプタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.03,8.012,17]−5−ヘンエイコセン及びこの誘導体、オクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン及びこの誘導体、ノナシクロ[10.9.1.14,7.113,20.115,18.02,10.03,8.012,21.014,19]−5−ペンタコセン及びこの誘導体等の環状オレフィンとの共重合体からなる環状オレフィン共重合体などが挙げられる。直鎖状モノマー及び環状モノマーは、それぞれ単独でも、2種類以上を併用することもできる。また、このような環状オレフィン共重合体は単独であるいは組み合わせて使用することができる。また、環状オレフィン系樹脂(a1)に、前記COPとCOCを併用することもできる。その場合は、COPとCOCのそれぞれの異なった性能を付与することができる。
本発明においては、ポリエチレンに対する分散性の理由により、環状オレフィン系樹脂(a1)はCOCであることが好ましい。また、COCとしては、直鎖状モノマーがエチレンである、エチレン・環状オレフィン共重合体であることが好ましい。さらには、環状モノマーは、ノルボルネン等であることが好ましい。
また、本発明においては、エチレン・環状オレフィン共重合体は、エチレン/環状オレフィンの含有割合が1〜9/9〜1重量比でのものであることが好ましい。より好ましくは15〜40/85〜60のものである。エチレンが15重量%未満であると、剛性が高くなりすぎ、インフレーション成形性および製袋適正を悪化させるため好ましくない。一方、エチレンが40重量%以上であると、十分な易引裂性、剛性が得られないため好ましくない。含有比率がこの範囲にあれば、フィルムの剛性、引き裂き性、加工安定性、衝撃強度が向上するため好ましい。
さらにまた、エチレン・環状オレフィン共重合体は、ISO11357−1、−2、−3に準拠した条件において、示差走査熱量測定(DSC)によって測定したガラス転移温度Tgが60℃以上であることが好ましい。より好ましくは70℃以上のものである。環状オレフィンの含有量が上記範囲を下回ると、ガラス転移点が前記範囲を下回るようになり、例えば、芳香成分のバリアー性が低下するようになる、十分な剛性が得られず、高速包装機械適正に劣る等の恐れがある。一方、環状オレフィンの含有量が上記範囲を上回ると、ガラス転移点が高くなりすぎ、共重合体の溶融成形性やオレフィン系樹脂との接着性が低下する恐れがあり好ましくない。なお、本発明において、環状オレフィンのガラス転移温度は、ISO11357−1、−2、−3に準拠し昇温速度10℃/分において測定された値である。
また、環状オレフィン系樹脂(a1)の重量平均分子量は、5,000〜500,000が好ましく、より好ましくは7,000〜300,000である。
環状オレフィン系樹脂(a1)として用いることができる市販品として、ノルボルネン系モノマーの開環重合体(COP)としては、例えば、日本ゼオン株式会社製「ゼオノア(ZEONOR)」等が挙げられ、ノルボルネン系共重合体(COC)としては、例えば、三井化学株式会社製「アペル」、ポリプラスチックス(Polyplastics)社製「トパス(TOPAS)」等が挙げられる。本発明においては、ノルボルネン系単量体の含有比率が、前述の範囲にあること、加工性等の理由から、TOPASのグレード8007が好ましい。尚、ノルボルネン系の場合の、ノルボルネン含量は好ましくは、30mol%以上70mol%以下、より好ましくは35mol%以上65mol%以下、さらに好ましくは36mol%以上60mol%以下、最も好ましくは36mol%以上40mol以下である。ノルボルネン含量が30mol%未満であると、直線易カット性が得られない可能性がある。また、70mol%を超えると、加工性が悪くなる可能性がある。
3.ポリエチレン系樹脂(a2)
樹脂組成物(A)からなる層に含まれるポリエチレン系樹脂(a2)としては、エチレンの単独重合体又は、エチレンとα−オレフィンを共重合して得られる共重合体が挙げられ、例えば、触媒重合によって得られる直鎖状ポリエチレン、又は高圧ラジカル重合法によって得られる、多数の分岐構造を有する、高圧法ポリエチレン等を使用することができるが、好ましくは、直鎖状ポリエチレンを用いることが挙げられる。
直鎖状ポリエチレン(以下、「LLDPE(a2)」ともいう。)は、エチレンとα−オレフィンとの共重合体であって、メタロセン触媒、Ziegler触媒、Phillips触媒等により重合されたもののいずれであっても良いが、密度は0.870〜0.960g/cmの範囲から選ばれるが、本発明において好ましくは、0.900〜0.960g/cmであり、コスト的に有利なZiegler触媒によって重合されたものがあげられる。更に好ましくは0.910〜0.950g/cmである。
なお、本発明において、密度は、JIS K 6922−2に基づいて測定する値である。
また、LLDPE(a2)のメルトインデックス(MI)は、190℃において0.1〜30g/10分であることが好ましい。より好ましくは0.5〜4.0g/10分である。MIが0.1g/10分未満の場合は、溶融流れ性が悪く、押出フィルム加工が困難になる、モーター負荷が大きくなり、さらにフィルムの透明性が低くなるといった問題が生じる恐れがあり好ましくない。一方、30g/10分を超える場合は、溶融粘度が低すぎて、押出加工時の製膜安定性が低下する恐れがあり好ましくない。
なお、本発明において、メルトインデックス(MI)は、JIS−K−7210により測定したメルトインデックス値である。
本発明において用いるLLDPE(a2)は、具体的には以下のようなものである。すなわち、エチレンと共重合するα−オレフィンは、0.1〜15モル%、好ましくは0.5〜10モル%、特に好ましくは0.5〜5モル%の量で共重合しているものであり、α−オレフィンの種類としては、通常は炭素数3〜8のα−オレフィンであり、具体的にはプロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、4−メチルペンテン−1を挙げることができる。
ポリエチレン系樹脂(a2)及び環状ポリオレフィン系樹脂(a1)の混合樹脂を樹脂主成分として含有する樹脂組成物(A)からなる層については、樹脂の他に防曇剤、帯電防止剤、熱安定剤、造核剤、酸化防止剤、滑剤、アンチブロッキング剤、離型剤、紫外線吸収剤、着色剤等の成分を本発明の目的を損なわない範囲で添加することができる。
特に、フィルム成形時の加工適性、充填機の包装適性を付与するため、多層フィルムを構成する最外層及び最内層の摩擦係数を1.5以下、中でも1.2以下にすることが好ましいので、最外層及び最内層に樹脂組成物(A)を用いる際は、滑剤やアンチブロッキング剤を適宜添加することが好ましい。
加えて、本発明の目的を損なわない範囲でフィルムの耐衝撃性能や包装材料とする際のヒートシール適性を向上や柔軟性の付与などの目的のためにエラストマーなどのゴム成分、耐熱性や形状保持性能を付与するべくタルクやフィラーなどを樹脂中に添加することも出来る。
4.直線易カット性フィルム
直線易カット性フィルム全体の厚さとしては、10〜150μmのものが好ましい。特に、フィルムの厚さが30μm以上であれば、優れた二次成形性が得られる。また、多層フィルムの厚さが50〜80μmの範囲では、最内層同士をヒートシールさせた袋状の包装材として使用できる。さらに、本発明の直線易カット性フィルムは、その厚さが100μm以上の厚膜であっても、直線易カット性に優れる。
5.多層フィルム
また、本発明の環状ポリオレフィン系樹脂(a1)及びポリエチレン系樹脂(a2)の混合樹脂を樹脂主成分とする樹脂組成物(A)からなる層について、多層フィルムとした際の該樹脂組成物からなる層の厚さは、多層フィルム全体を基準として、20〜70%であることが好ましい。(A)より構成された層が20%より薄いと、十分な易引裂性が得られないので好ましくない。一方、70%より厚いと、剛性が高くなりすぎ、インフレーション成形性および製袋適正を悪化させるため好ましくない。樹脂組成物(A)からなる層の厚みがこの範囲であれば、直線易カット性に優れる上に、コスト的に有利であり、直線易カット性フィルムの透明性、引き裂き性、耐ピンホール性が向上するため、好ましい。
本発明の多層フィルムは、本願発明の樹脂組成物(A)からなる層を少なくとも一層有し、他の層を少なくとも一層、好ましくは二層以上有した、三層又は四層以上の多層構成フィルムとすることが挙げられる。
好ましい態様としては、前述の環状ポリオレフィン系樹脂(a1)とポリエチレン系樹脂(a2)の混合樹脂を主成分とする樹脂組成物(A)からなる層を中間層とし、その両側にポリエチレン系樹脂からなる外層と、ポリエチレン系樹脂からなる内層を有する三層構成を有する多層フィルム、それに他の層を積層した四層以上の多層フィルムが挙げられる。外層及び内層を構成するポリエチレン系樹脂としては、前記の樹脂組成物(A)を構成するポリエチレン系樹脂(a2)と同様の樹脂を用いることができる。
本発明の直線易カット性フィルムの製造方法としては、特に限定されないが、例えば、多層フィルムの成形において外層に用いるポリエチレン系樹脂と、中間層に環状オレフィン系樹脂(a1)及び直鎖状ポリエチレン(a2)からなる樹脂組成物(A)と、内層に用いる樹脂とを、それぞれ別の押出機で加熱溶融させ、共押出多層ダイス法やフィードブロック法等の方法により溶融状態で積層した後、インフレーション法によりフィルム状に成形する共押出法が挙げられる。この共押出法は、各層の厚さの比率を比較的自由に調整することが可能で、衛生性に優れ、コストパフォーマンスにも優れた多層フィルムが得られるので好ましい。さらに、本発明で用いる環状ポリオレフィン系樹脂(a1)とポリエチレン系樹脂(a2)は、高温状態において粘度差が大きく、適当な相分離構造が形成されない可能性がある。したがって、比較的低温で溶融押出を行うことが出来るインフレーション法が望ましい。
6.フィルムの製造方法
本発明の直線易カット性フィルムは、インフレーション成形によりフィルム加工することにより製造される。
インフレーション成形法とはフィルム加工法の一つとして周知の技術であり、以下は、一般的なインフレーション成形の条件である。
例えば、押し出し機の口径は直径10〜600mm、好ましくは20〜300mm、さらに好ましくは25〜200mmであり、口径とホッパー下からシリンダー先端までの長さの比が8〜45、好ましくは12〜36である。
ダイは、インフレーション成形に一般に用いられている形状のものであり、例えば、スパイダー型、スパイラル型、スタッキング型等の流路形状を持ち、口径は1〜5000mm、好ましくは5〜3000mm、さらに好ましくは10〜1800mmである。環状ダイの樹脂が出てくる部分の幅であるダイリップクリアランスL(mm)は、一般に0.1mm〜10mmである。
バブルの冷却は、一般に用いられるエアーリングを使用し、その冷却気体は公知のものを用いることが出来、さらにその温度をチラー等により冷却したり、ヒーター等で加熱したりすることが出来る。また、バブルの冷却は、外部のエアーリングから冷却風を当てたり、内部に冷却気体を循環させたりする公知の方法を用いることが出来る。エアーリングもその形状や数に限定されず、シングルスリットやデュアルスリット、チャンバーの付いたもの等口のものを一つまたは複数設けることが出来る。
成形条件としては、ダイス設定温度(T)として、温度が140〜250℃、好ましくは160〜200℃の範囲にあり、吐出量とダイ形状により決定される平均吐出速度は5mm/min〜80mm/min、好ましくは10mm/min〜60mm/min、さらに好ましくは15mm/min〜40mm/minである。ダイを出たバブルは、内部の気体により膨張させられ、そのバブルの直径とダイ径の比で表されるブローアップ比(BUR)が1.0〜4.5、好ましくは2.0〜3.5の範囲にあり、引取速度とダイから押し出された時の平均流速の比で表されるTURが2.0〜200、好ましくは10〜100の範囲にあるような成形条件において成形することが出来る。このバブルは、冷却固化され、ダイの出口からバブルが固化するまでのフロストライン高さは、製膜速度やフィルム全体の厚みにより変化するが、5〜1800mm、好ましくは10〜1200mmm、さらに好ましくは20〜800mmの範囲にある。
上記に記載した成形条件の範囲は一般的なインフレーション成形の条件である。
本願発明者等は、直線易カット性を発現するために種々の検討を行った結果、意外にもインフレーション成形条件において、ブローアップ比やダイリップクリアランス、成形温度等の条件を微妙に変更し、用いる環状ポリオレフィン系樹脂の種類と含有量やフィルム全体厚みを変更すると、得られるフィルムの物性、特に直線易カット性が大きく異なることを発見した。
さらに、この直線易カット性には、これら複数の因子が関わることを確認し、これらの因子と直線カット性の関係につき種々の実験を重ねた結果、下記式(1)に示す限定特定された一定の範囲の条件において、直線易カット性が発現することを見出し、本願発明に至ったものである。
すなわち、前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)のガラス転移温度Tg(℃)と、前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)の樹脂組成物(A)中の含有量P(wt%)、そしてインフレーション成形におけるダイス設定温度T(℃)、インフレーション成形機のダイリップクリアランスL(mm)、フィルム全体の厚みh(mm)、ブローアップ比BURを用いて下記関係式(1)で得られる分散係数Dが、単層ならばその値が15.0以上、多層ならばその値が5.0以上となる範囲の条件下でインフレーション成形を行うことを特徴とする。
本発明においては、上記インフレーション成形における条件の範囲内について、特に、インフレーション成形におけるダイス設定温度T(℃)が環状ポリオレフィン樹脂(a1)のガラス転移温度(℃)に近い値であり、ダイリップクリアランスL(mm)とフィルム全体の厚みh(mm)の比(L/h)が大きくなるような値、つまりより薄いフィルムの作成条件、または、バブル円周とダイ円周の比で表されるブローアップ比(BUR)の値が小さい場合において、下記式(1)に示した分散係数Dの値が高くなり、また、そのDは環状ポリオレフィン樹脂(a1)の樹脂組成物(A)中の含有量P(wt%)と関係があり、Dの向上に伴って成形後のフィルムの直線カット性が向上する。
式(1)
Figure 2017061148
7.直線易カット性フィルムの特性
本発明の直線易カット性フィルムは、上記の製造方法により得られた、従来にない直線易カット性に優れるフィルムであり、そのフィルム物性等の特性も新規である。
本発明の直線易カット性フィルムは、後の実施例において述べる直線カット性評価方法により測定した直線カット性が、樹脂流れ方向の垂直方向である横方向(TD)において、TDズレ角度θが16°以下であることが好ましい。より好ましくは、10°以下である。TDずれ角度θの具体的な測定方法は、下記実施例に記載したとおりであり、図1に記載した装置を用いて、図2に記載したとおり測定を行う。
かかるフィルムの構造や物性等の特性を一般的な分析手法で特定するのは困難であるが、本発明者等の研究において、種々のフィルム分析等を行った結果、少なくとも本発明の製造方法により得られるフィルムの大半においては、下記のフィルム中における配向関数fbが下記特定の物性を有するフィルムであることが確認された。
すなわち、本願発明の環状ポリオレフィン系樹脂(a1)とポリエチレン樹脂(a2)の混合樹脂を樹脂主成分とする樹脂組成物(A)から構成される層を少なくとも1層含んだ単層あるいは多層フィルムからなる直線易カット性フィルムにおいては、樹脂組成物(A)からなる層について下記に示す赤外二色性の測定から算出される配向関数fbが−0.135以下であることが好ましい。
より好ましくは−0.140以下、さらに好ましくは−0.150以下である。下限は特に設ける必要はないが、配向関数の定義より、−0.5以上、好ましくは−0.300以上、さらに好ましくは−0.250以上である。fbがこの範囲にある樹脂組成物(A)からなるフィルムでは、直線易カット性に優れる。
<赤外二色性から算出する配向関数fbの測定>
フーリエ変換赤外分光光度計を用いて透過法にて測定を実施し、透過率から情報に従い吸光度を算出する。偏光板を用いてフィルム流れ方向(MD:Machine Direction)に平行にした場合とMDに対して垂直にした場合について測定を行い、720cm−1におけるそれぞれの吸光度A‖とA⊥からA‖/A⊥で定義される赤外二色性Iを算出し、以下の式(2)を用いてポリエチレン結晶b軸の配向関数fbを算出する。
式(2)
fb=(I−1)/(I+2)
配向関数fbの具体的な測定方法は、下記実施例に詳述したとおりである。
なお、樹脂組成物(A)からなる層を含む多層フィルムにおいての配向関数fbは、その多層フィルムを製造した際の成形条件と同条件で、樹脂組成物(A)の単層フィルムを製造し、そのフィルムについて求めることとする。具体的には、多層フィルムの成形がインフレーション成形であれば、ダイリップクリアランスL、フィルムの厚みh、ダイス設定温度T、ブローアップ比BURを同じくした条件で単層フィルムを成形すればよい。
8.包装材
本発明の直線易カット性フィルムからなる包装材としては、食品、薬品、医療器具、工業部品、雑貨、雑誌等の用途に用いる包装袋、包装容器等が挙げられる。
前記包装袋は、本発明の環状ポリオレフィン系樹脂(a1)とポリエチレン系樹脂(a2)の混合樹脂を樹脂主成分とする樹脂組成物(A)からなる層を少なくとも一層含む直線易カット性フィルム、多層とした場合はその最内装をヒートシール層として、最内層同士を重ねてヒートシールすることにより形成した包装袋が挙げられる。2枚の当該直線易カット性フィルムを所望とする包装袋の大きさに切り出して、それらを重ねて3辺をヒートシールして袋状にした後、ヒートシールをしていない1辺から内容物を充填した後、ヒートシールして密封することで包装袋として用いることができる。また、1枚の当該直線易カット性フィルムを用いて、ピロー包装の形態でも用いることができる。さらに、最内層とヒートシール可能な別のフィルムを重ねてヒートシールすることにより包装袋を形成することも可能である。その際、使用する別のフィルムとしては、比較的機械強度の弱いLDPE、EVA等のフィルムを用いることができる。また、LDPE、EVA等のフィルムと、比較的引き裂き性の良い延伸フィルム、例えば、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(OPET)、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)等とを貼り合わせたラミネートフィルムも用いることができる。
また、本発明の直線易カット性フィルムは、上記の製造方法によって、実質的に無延伸の多層フィルムとして得られるため、真空成形による深絞り成形等の二次成形が可能となる。さらに、通常用いられる方法により、本発明の直線易カット性フィルムをシーラントフィルムとして用い、最外層上に接着性樹脂や接着剤を介して基材をラミネートしてラミネートフィルムとすることもできる。
また、前記包装容器としては、本発明の易引裂性フィルムを二次成形することにより得られる深絞り成形品(上部に開口部がある底材)が挙げられ、代表的なものとしてブリスターパックの底材が挙げられる。この底材を密封する蓋材は、底材とヒートシールできるものであれば特に材質は問わないが、蓋材と底材を同時に引き裂いて開封できることから、本発明の直線易カット性フィルムを蓋材として用いることが好ましい。
上記の二次成形方法としては、例えば、真空成形法、圧空成形法、真空圧空成形法等が挙げられる。これらの中でも、フィルムあるいはシートを包装機上にてインラインで成形し、内容物を充填できるため真空成形が好ましい。
本発明の直線易カット性フィルムを用いた包装材には、初期の引き裂き強度を弱め、開封性を向上するため、シール部にVノッチ、Iノッチ、ミシン目、微多孔などの任意の引き裂き開始部を形成すると好ましい。
以下に、本発明の実施例及び比較例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例及び比較例において用いた、物性の評価方法、フィルムの成形方法、使用した樹脂は下記のとおりである。
1.物性評価方法
<直線カット性>
装置:株式会社オリエンテック製テンシロン万能試験機
試験片:流れ方向(MD)50mm、垂直方向(TD)300mmの寸法に切り出した試料に横方向に100mmのノッチを入れたもの。
引張速度:200mm/min
チャック間距離:65mm
測定環境:温度23℃、湿度50%
試験方法:
図1に示す通りに試料片を万能試験機に設置し、図2に示すスリットの試料下部におけるスリット末端とノッチ末端を結ぶ線とTD方向の間の角度を測定することで流れ方向(MD:Machine Direction)に対して垂直な方向(TD:Transverse Direction)への直線カット性の評価を行った。
なお、本願発明では、TD方向からのズレ角度θが16°以下を「直線カット性が良い」と評価している。
<配向関数fb>
赤外吸収スペクトルは日本分光製フーリエ変換赤外分光光度計FT/IR−6600を用い、透過法にて測定した。測定波数レンジは400〜4000cm−1とし、分解能は4cm−1とした。バックグラウンド測定、サンプル測定共に積算回数は16回で行った。偏光板を使用し、その向きをフィルムMD方向に平行にした場合と、垂直にした場合の測定を行った。透過率から常法に従い吸光度を算出した。
小野木ら(“材料”、16巻、p.746、1967年)によれば、ポリエチレンの赤外吸収のうち、730cm−1の吸収がポリエチレン結晶a軸と、720cm−1の吸収がポリエチレン結晶b軸と関連している。b軸の配向関数fbを以下の手順で算出した。
まず、全てのサンプルの赤外吸収スペクトル(吸光度)について、670〜690cm−1の吸光度の平均値を求め、これをベースライン強度として、全ての波数領域の吸光度から差し引く。次に、このベースラインを減算したサンプルの赤外吸収スペクトル(吸光度)から、環状ポリオレフィン樹脂由来の強度を以下の式(3)に従って減算する。
IR(Sample)/D(Sample)−COCwt%/100×IR(COC)/D(COC) ・・・式(3)
ここで、IR(Sample)は試料フィルムのベースライン減算後の赤外吸収スペクトル、D(Sample)は試料フィルムの厚み、COCwt%は試料フィルム中の環状ポリオレフィン樹脂の重量%、IR(COC)は環状ポリオレフィン樹脂そのもののベースライン減算後の赤外吸収スペクトル、D(COC)は環状ポリオレフィン樹脂試料の厚みである。
これらの処理を行った後のデータから、波数720cm−1の吸光度の値を求める。赤外吸収スペクトルは波数に対する吸光度の離散的なデータの形で得られるが、通常はこの波数付近にピークを生じるので、その場合はピークの波数での吸光度の値をそのまま読み取れば良いし、もしピークとして存在しない場合は、720cm−1での値を線形補間等による内挿によって算出して求めればよい。
偏光板がフィルムMD方向に平行な場合の上記吸光度をA‖とし、垂直な場合をA⊥とする。赤外二色性IはA‖/A⊥で定義する。fbは以下式(2)によって赤外二色性から求めることが出来る。
fb=(I−1)/(I+2) ・・・式(2)
fbは、b軸が完全にMD方向に向く場合は1、完全にTD方向に向く場合は−0.5の値を取る。
2.インフレーションフィルムの成形方法
以下の成形装置、成形条件によりインフレーションフィルムを成形した。
<単層フィルムの実施例>
装置:インフレーション成形機(MK50型 三菱重工(株)製)
押出機スクリュー径:φ50mm
ダイ径:φ75mm
押出量:20kg/hr
ダイリップクリアランス(L):3.0mm
引取速度:20m/min
ブローアップ比(BUR):1.0〜3.0
ダイス設定温度(T):170℃〜210℃
フィルム全体の厚み(h):0.05mm
<多層フィルムの実施例>
装置:3種3層インフレーション成形機(株式会社プラコー製)
ダイス径:φ200mm
ダイリップクリアランス(L):3.0mm
引取速度:20m/min
押出量:60kg/hr
ブローアップ比(BUR):2.5
ダイス設定温度(T):210℃
層比(外/中間/外)=1/1/1
フィルム全体の厚み:0.05mm、0.1mm(h)
3.使用原料
<単層フィルム>
ポリエチレン系樹脂(a1)
LLDPE:日本ポリエチレン(株)製、商品名ノバテックLL、グレード名UF320、MFR=0.9g/10分、密度=0.922g/cm
環状オレフィン系樹脂(a2)
COC:ポリプラスチックス(株)製、商品名TOPAS8007F−500、MFR(190℃、2.16kg)=2.0cm/10分、密度=1,010kg/m、ガラス転移温度Tg=78℃(測定方法:示差走査熱量測定(DSC)、ISO11357−1、−2、−3に準拠、昇温速度=10℃/分)
<多層フィルム>
中間層
上記単層フィルムの構成と同一の樹脂(a1)(a2)を用いて、COC濃度(P)が60wt%の樹脂組成物
両外層
LLDPE:日本ポリエチレン(株)製、商品名ノバテックLL、グレード名UF420、MFR=0.9g/10分、密度=0.924g/cm
(比較例1〜6、実施例1〜12)
上記記載の樹脂を用いて、表1に記載の製造条件で厚み0.05mmの単層インフレーションフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
Figure 2017061148
(実施例13、比較例7)
上記、すなわちCOC濃度(P)が60wt%の樹脂組成物を中間層に用いて、両外層用の樹脂として上記記載の樹脂を用いて、表1に記載の製造条件でフィルム全体の厚み0.1mmないし0.05mm、層比1:1:1の多層インフレーションフィルムを得た。評価結果を表2に示す。
Figure 2017061148
(評価)
表1より明らかなように、比較例1と実施例9、10の比較によりBURの低下に伴って分散係数が増加し、θの低下、すなわち直線カット性が向上している。同様に比較例2と実施例8、9の比較によりダイス設定温度の下降に伴って同じく分散係数が増加し、θの低下、すなわち直線カット性が向上している。

表2の実施例13と比較例7においては厚みを低下させることで分散係数は増加しており、やはりここでもθの値は低下、すなわち直線カット性が向上している。
このことから単層であれば分散係数が15.0以上、多層であれば分散係数が5.0以上となるような成形条件は直線カット性評価においてそのTD方向のズレ角度θが16°以下を示し、直線カット性フィルムの製造に好適であることが結論づけられる。
また、表1を通して配向関数fbの値が−0.135以下であるフィルムは直線カット性評価においてそのTD方向のズレ角度が16°以下になっている。このことから、環状ポリオレフィン系樹脂(a1)とポリエチレン樹脂(a2)の混合樹脂を樹脂主成分とする樹脂組成物(A)を用い、Aから構成される層を少なくとも1層含んだ単層あるいは多層構成の直線易カットフィルムの特徴としてポリエチレン結晶b軸の配向関数fbが−0.135以下であることが好ましいと結論付けられる。

Claims (15)

  1. 環状ポリオレフィン系樹脂(a1)とポリエチレン樹脂(a2)の混合樹脂を樹脂主成分とする樹脂組成物(A)により構成される層を少なくとも1層含んだ単層あるいは多層フィルムをインフレーション成形により製造する方法であって、前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)のガラス転移温度Tg(℃)と、前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)の前記樹脂組成物(A)中の含有量P(重量%)と、インフレーション成形におけるダイス設定温度T(℃)、インフレーション成形機のダイリップクリアランスL(mm)、フィルム全体の厚みh(mm)、ブローアップ比BURを用いて下記関係式(1)で得られる分散係数Dが、単層ならばその値が15.0以上、多層ならばその値が5.0以上となる範囲の条件下でインフレーション成形を行うことを特徴とする直線易カット性フィルムの製造方法。

    式(1)
    Figure 2017061148
  2. 前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)は、エチレン・環状オレフィン共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の直線易カット性フィルムの製造方法。
  3. 前記エチレン・環状オレフィン共重合体は、エチレン/環状オレフィンの含有割合が重量比で1〜9/9〜1のものであることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の直線易カット性フィルムの製造方法。
  4. 前記エチレン・環状オレフィン共重合体は、ガラス転移温度が60℃以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の直線易カット性フィルムの製造方法。
  5. 前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)は、フィルム全体を基準として、5〜80重量%含まれることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の直線易カット性フィルムの製造方法。
  6. 前記ポリエチレン樹脂(a2)は、190℃におけるメルトインデックスが0.1〜30g/10分であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の直線易カット性フィルムの製造方法。
  7. 前記請求項1〜6に記載の製造方法により得られた直線易カット性フィルム。
  8. 環状ポリオレフィン系樹脂(a1)とポリエチレン樹脂(a2)の混合樹脂を樹脂主成分とする樹脂組成物(A)により構成される層を少なくとも1層含んだ単層あるいは多層のインフレーション成形フィルムであって、下記に示す直線カット性評価方法により、ズレ角度θが16°以下の値を示すことを特徴とする直線易カット性フィルム。
    <直線カット性評価方法>
    樹脂流れ方向(MD)50mm、垂直方向(TD)300mmのフィルム試料に、MD方向の中心線に、垂直方向(TD)に100mmのノッチを入れ、引張速度200mm/minにて下方の一片に下方荷重をかけて引裂いた際の、スリット末端とノッチ末端を結ぶ線とTD方向との間の角度θをズレ角度とする。
  9. 環状ポリオレフィン系樹脂(a1)とポリエチレン樹脂(a2)の混合樹脂を樹脂主成分とする樹脂組成物(A)により構成される層を少なくとも1層含んだ単層あるいは多層フィルムであって、樹脂組成物(A)からなる層について下記に示す赤外二色性から算出されるポリエチレン結晶b軸の配向関数fbが−0.135以下であることを特徴とする請求項8に記載の直線易カット性フィルム。
    <赤外二色性から算出する配向関数fbの測定>
    フーリエ変換赤外分光光度計を用いて透過法にて測定を実施し、透過率から情報に従い吸光度を算出する。偏光板を用いてフィルム流れ方向(MD:Machine Direction)に平行にした場合とMDに対して垂直にした場合について測定を行い、720cm−1におけるそれぞれの吸光度A‖とA⊥からA‖/A⊥で定義される赤外二色性Iを算出し、以下の式(2)を用いてポリエチレン結晶b軸の配向関数fbを算出する。
    式(2)
    fb=(I−1)/(I+2)
  10. 前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)は、エチレン・環状オレフィン共重合体であることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の直線易カット性フィルム。
  11. 前記エチレン・環状オレフィン共重合体は、エチレン/環状オレフィンの含有割合が重合日で1〜9/9〜1のものであることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の直線易カット性フィルム。
  12. 前記エチレン・環状オレフィン共重合体は、ガラス転移温度が60℃以上であることを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載の直線易カット性フィルム。
  13. 前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)はフィルム全体を基準として5〜80重量%含まれることを特徴とする請求項8〜12のいずれか一項に記載の直線易カット性フィルム。
  14. 前記ポリエチレン樹脂(a2)は190℃におけるメルトインデックスは0.1〜30g/10分であることを特徴とする請求項8〜13のいずれか一項に記載の直線易カット性フィルム。
  15. 請求項7〜14のいずれか一項に記載の直線易カット性フィルムを用いた包装材。
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