JP2021102300A - 積層フィルム及び包装材 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の積層フィルムの表面層(A)は、ポリプロピレン系樹脂を主たる樹脂成分とする層であり、当該ポリプロピレン系樹脂を主たる樹脂成分として含有することで、好適な剛性と表面の耐熱性を実現できる。また、良好な外観の積層フィルムを得やすくなる。当該ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレンの単独重合体、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体等を使用できる。これらはそれぞれ単独で使用してもよいし、併用してもよい。これらの中でも、高い剛性や透明性を得やすいことから、プロピレンの単独重合体を好ましく使用出来る。
本発明の積層フィルムの中間層(B)は、直鎖低密度ポリエチレンと、ガラス転移温度が100℃以下の環状オレフィン系樹脂とを含有する層であり、中間層(B)に含まれる樹脂成分中の直鎖低密度ポリエチレンの含有量が65〜85質量%、環状オレフィン系樹脂の含有量が15〜35質量%である。当該中間層(B)を使用することで、低温下での好適な耐衝撃性と、直進性を持った優れた易引き裂き性を実現できる。また、良好な包装機械適性を実現しやすくなる。
本発明の積層フィルムに使用するヒートシール層(C)は、直鎖低密度ポリエチレンを主たる樹脂成分とする層である。当該ヒートシール層とすることで、良好な耐衝撃性とヒートシール性とを実現できる。ヒートシール層(C)に使用する直鎖低密度ポリエチレンの密度は、良好なシール性と耐衝撃性とを得やすいことから、0.880〜0.940g/cm3が好ましい。
本発明の積層フィルムは、上記表面層(A)、中間層(B)及びヒートシール層(C)が、(A)/(B)/(C)の順に積層された積層フィルムである。本発明の積層フィルムは当該構成により、低温下、特に0℃を大きく下回る−15℃の低温下でも好適な耐衝撃性を実現できる。また良好な成膜性を有し、好適な剛性やシール性、包装機械適性を実現できる。
表面層(A)、中間層(B)及びヒートシール層(C)の各層を形成する樹脂成分として、各々下記の樹脂を使用して、各層を形成する樹脂、樹脂混合物を調整した。これら樹脂、樹脂混合物を3台の押出機に各々供給して250℃で溶融した。溶融した樹脂をフィードブロックを有するTダイ・チルロール法の共押出多層フィルム製造装置(フィードブロック及びTダイ温度:250℃)にそれぞれ供給して共溶融押出を行って、フィルムの層構成が、表面層(A)/中間層(B)/ヒートシール層(C)の3層構成で、各層の厚みが8μm/26μm/6μm(合計40μm)の積層フィルムを得た。
中間層(B):直鎖低密度ポリエチレン(密度:0.925g/cm3、MFR(190℃、21.18N):4.1g/10分)(以下、「LLDPE(1)」と称する。)80質量部、環状オレフィン樹脂(MFR(230℃、21.18N):10.0g/10分、ガラス転移温度:78℃)(以下、「COC(1)」と称する。)20質量部
ヒートシール層(C):直鎖低密度ポリエチレン(密度:0.900g/cm3、MFR(190℃、21.18N):4.0g/10分、融点:100℃)(以下、「LLDPE(2)」と称する。)100質量部
中間層(B)に使用する樹脂成分を下記とした以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
中間層(B):LLDPE(1)75質量部、COC(1)25質量部
表面層(A)/中間層(B)/ヒートシール層(C)の厚みを6μm/19.5μm/4.5μm(合計30μm)とした以外は実施例2と同様にして積層フィルムを得た。
中間層(B)に使用する樹脂成分を下記とした以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
中間層(B):LLDPE(1)70質量部、COC(1)30質量部
中間層(B)に使用する樹脂成分を下記とした以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
中間層(B):LLDPE(1)75質量部、環状オレフィン樹脂(MFR(230℃、21.18N):5.0g/10分、ガラス転移温度:65℃)(以下、「COC(2)」と称する。)25質量部
中間層(B)に使用する樹脂成分を下記とした以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
中間層(B):直鎖低密度ポリエチレン(密度:0.920g/cm3、MFR(190℃、21.18N):4.1g/10分)75質量部(以下、LLDPE(3)と称する)、COC(1)25質量部
中間層(B)に使用する樹脂成分を下記とした以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
中間層(B):LLDPE(1)90質量部、COC(1)10質量部
中間層(B)に使用する樹脂成分を下記とした以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
中間層(B):LLDPE(1)60質量部、COC(1)40質量部
中間層(B)に使用する樹脂成分を下記とした以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
中間層(B):LLDPE(1)75質量部、環状オレフィン樹脂(MFR(230℃、21.18N):10.0g/10分、ガラス転移温度:110℃)(以下、「COC(3)」と称する。)25質量部
表面層(A)に使用する樹脂成分を下記とした以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
表面層(A):直鎖低密度ポリエチレン(密度:0.940g/cm3、MFR(190℃、21.18N):2.8g/10分、融点:120℃)(以下、LLDPE(4)と称する。)100質量部
表面層(A)、中間層(B1)、中間層(B2)及びヒートシール層(C)の各層を形成する樹脂成分として、各々下記の樹脂を使用して、各層を形成する樹脂を調整した。これら樹脂を4台の押出機に各々供給して250℃で溶融した。溶融した樹脂をフィードブロックを有するTダイ・チルロール法の共押出多層フィルム製造装置(フィードブロック及びTダイ温度:250℃)にそれぞれ供給して共溶融押出を行って、フィルムの層構成が、表面層(A)/中間層(B)/中間層(B2)/ヒートシール層(C)の4層構成で、各層の厚みが8μm/20μm/4μm/8μm(合計40μm)の積層フィルムを得た。
中間層(B):LLDPE(1)100質量部
中間層(B2):COC(1)100質量部
ヒートシール層(C):LLDPE(2)100質量部
実施例及び比較例にて得られたフィルムを、長手方向がフィルムの流れ方向(縦方向)となるように、縦300mm×横25.4mm(標線間隔200mm)で切り出した厚さ30μmのフィルムを試験片として用い、ASTM D−882に準拠して引張速度500mm/minの条件で23℃における1%接線モジュラス(単位:MPa)を、テンシロン引張試験機〔株式会社エー・アンド・デー製〕を用いて測定した。
〇:剛性が500MPa以上
×:剛性が500MPa未満
実施例及び比較例にて得られたフィルムを用いて130℃、0.2MPa、1秒の条件にて、シール幅10mmでヒートシールした試験片を作成し、15mm幅に裁断し、引張試験機にて、シール強度を測定した。同様の評価を3回実施し、これらの平均値を評価結果とした。
○:ヒートシール強度が5N/15mm以上
×:ヒートシール強度が5N/15mm未満
実施例及び比較例にて得られたフィルムを、フィルムの幅方向の長さが297mm、流れ方向の長さが210mmの試験片を用い、幅方向に50mm間隔毎に切れ込みを10mm入れ、幅方向に手で引き裂き直進カット性を評価した。試験は3回行った。
実施例及び比較例にて得られたフィルムを、幅方向の長さが250mm、流れ方向の長さが250mmの大きさに切り出し、試験片を得た。得られた試験片の流れ方向の一辺に、当該辺の一端から50mm間隔毎に流れ方向と垂直方向(幅方向と平行方向)に10mmの切れ込みを4箇所設けた。当該試験片の切れ込みを入れた辺の切れ込み片の中央部と、隣接する切れ込み片の中央部とを持ち、幅方向の180°方向に端部まで引き裂き、直進カット性を評価した。3枚の試験片にて、全ての切れ込みにつき同様の評価を行った。評価基準は下記のとおりである。
〇:全ての試験にて、引き裂き開始部と引き裂き終了端部のずれが±5mm以内
×:一回以上の試験で引き裂き開始部と引き裂き終了端部のずれが±5mm以上
実施例及び比較例にて得られたフィルムを、フィルムの幅方向の長さが297mm、流れ方向の長さが210mmの試験片及びフィルムの幅方向の長さが210mm、流れ方向の長さが297mmの試験片を用い、幅方向及び流れ方向に50mm間隔毎に切れ込みを10mm入れ、幅方向及び流れ方向に手で引き裂き横裂け性を評価した。試験は3回行った。
実施例及び比較例にて得られたフィルムから、幅方向の長さが250mm、流れ方向の長さが250mmの大きさの試験片6枚を切り出した。3枚の試験片については、上記直進カット性試験と同様にして、幅方向の引き裂き試験を行った。
他の3枚の試験片には、幅方向の一辺に当該辺の一端から50mm間隔毎に幅方向と垂直方向(流れ方向と平行方向)に10mmの切れ込みを4箇所設けた。当該試験片の切れ込みを入れた辺の切れ込み片の中央部と、隣接する切れ込み片の中央部とを持ち、流れ方向の180°方向に端部まで引き裂いた。3枚の試験片にて、全ての切れ込みにつき同様の評価を行った。評価基準は下記のとおりである。
×:幅方向の一回以上の引き裂き試験において容易に手で割くことができない、又は、流れ方向の一回以上の引き裂き試験において容易に手で割くことができる。
実施例及び比較例にて得られたフィルムを−15℃下に調整した恒温室内で4時間静置した試験片、−15℃下に調整した恒温室内で4時間静置した試験片を準備した。各試験片にて、テスター産業製BU−302型フィルムインパクトテスターを用いて、振り子の先端に1.0インチのヘッドを取り付け、フィルムインパクト法による衝撃強度を測定した。
○:衝撃強度が0.70(J)以上
×:衝撃強度が0.70(J)未満
Claims (4)
- 表面層(A)、中間層(B)及びヒートシール層(C)が積層された積層フィルムであって、
前記表面層(A)がポリプロピレン系樹脂を主たる樹脂成分とする層であり、
前記中間層(B)が直鎖低密度ポリエチレンとガラス転移温度が100℃以下の環状オレフィン系樹脂とを含有する層であり、
前記ヒートシール層(C)が直鎖低密度ポリエチレンを主たる樹脂成分とする層であり、
前記中間層(B)に含まれる樹脂成分中の直鎖低密度ポリエチレンの含有量が65〜85質量%、ガラス転移温度が100℃以下の環状オレフィン系樹脂の含有量が15〜35質量%であることを特徴とする積層フィルム。 - 前記積層フィルムの総厚みが20〜60μmの範囲である請求項1に記載の積層フィルム。
- 前記積層フィルムの−15℃における衝撃強度が0.7J以上である請求項1又は2に記載の積層フィルム。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載の積層フィルムを用いた包装材。
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