JP2015161377A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前記ストッパ機構22を構成する突片24の傾斜面部25と、トラニオン7bの支持梁部9bの端部側面とが衝合した時点での変速比である、限界変速比(限界増速側変速比及び限界減速側変速比)を学習する。最増速側変速比をこの限界増速側変速比以下となる様に、最減速側変速比を前記限界減速側変速比以上となる様に、それぞれ定め、この最減速側変速比から前記最増速側変速比までの範囲内で、入力ディスク2と出力ディスク5との間の変速比制御を行う。
【選択図】図1
Description
即ち、トロイダル型無段変速機の運転時に、入力、出力各ディスク2、5、各パワーローラ6a等の弾性変形に基づき、これら各パワーローラ6aをこれら各ディスク2、5の軸方向に変位させる必要が生じると、これら各パワーローラ6aを回転自在に支持している前記スラスト玉軸受17の外輪18が、外側面に設けた部分円筒面状の凹部19と支持梁部9aの円筒状凸面16との当接面を滑らせつつ、この円筒状凸面16の中心軸イを中心として揺動変位する。この揺動変位に基づき、前記各パワーローラ6aの周面のうちで、前記各ディスク2、5の軸方向片側面と転がり接触する部分が、これら各ディスク2、5の軸方向に変位し、前記接触状態を適正に維持する。
このうちの前記各ディスクは、それぞれが断面円弧形のトロイド曲面である互いの軸方向片側面同士を対向させた状態で、互いに相対回転を自在に支持されている。
又、前記各トラニオンは、前記各ディスクの軸方向に関してこれら各ディスクの軸方向片側面同士の間部分の周方向に関する複数箇所に配置され、それぞれがこれら各ディスクの中心軸に対し捩れの位置に存在する傾転軸を中心とする揺動変位を自在に設けられている。
又、前記各パワーローラは、前記各トラニオンの内側面に回転自在に支持された状態で、部分球状凸面であるそれぞれの周面を前記各ディスクの軸方向片側面に転がり接触させている。
又、前記ストッパ機構は、前記各トラニオンが前記傾転軸を中心として許容限度を越えて揺動する事を防止するものである。
或いは、請求項3に記載した発明の様に、前記各トラニオンを前記各傾転軸の軸方向に変位させる事に基づいて、これら各トラニオンをこれら各傾転軸を中心として揺動変位させる事で、前記各ディスク同士の間の変速比を変更するものとする。そして、前記各傾転軸の軸方向に関する前記各トラニオンの変位量に基づき、前記ストッパ機構が作動したか否かを判定する。
或いは、請求項4に記載した発明の様に、前記各ディスク同士の間の変速比を変更する変更制御実施前後の、前記各トラニオンの前記各傾転軸を中心とする傾転角度の変化量に基づき、前記ストッパ機構が作動したか否かを判定する。
或いは、請求項5に記載した発明の様に、前記ストッパ機構を、前記各トラニオンが前記各傾転軸を中心として許容限度を越えて揺動しようとした場合に、使用時にも変位しない部分と、これら各トラニオン若しくはこれら各トラニオンと共に揺動する部材(例えば、これら各トラニオンの内側面と前記各パワーローラの外側面との間に設けるスラスト玉軸受を構成する外輪)の一部とを当接させる事により、これら各トラニオンが前記各傾転軸を中心として許容限度を越えて揺動する事を防止するものとする。そして、前記使用時にも変位しない部分と、前記各トラニオン若しくはこれら各トラニオンと共に揺動する部材とのうちの何れか一方に設けられたセンサにより、前記ストッパ機構が作動したか否かを判定する。
請求項1〜2に対応する、本発明の実施の形態の第1例に就いて、図1〜2により説明する。尚、本例を含めて、本発明のトロイダル型無段変速機の特徴は、ストッパ機構22の作動に伴い、各ディスク2、5の内側面とパワーローラ6aの周面との転がり接触部(トラクション部)での有害な滑り(グロスリップ)の発生を防止して、耐久性を確保する為の構造にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図9〜14に示した構造を含め、従来から知られているトロイダル型無段変速機と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
請求項1、3に対応する、本発明の実施の形態の第2例に就いて、図3により説明する。本例のトロイダル型無段変速機の場合、トラニオン7b(図1参照)の、1対の傾転軸8a、8bの軸方向に関する変位量を計測する事でストッパ機構22が作動したか否か(トラニオン7bの支持梁部9bの端部側面と突片24の傾斜面部25とが衝合したか否か)を判定し、限界変速比(限界増速側変速比eIST、限界減速側変速比eDST)を学習する様にしている。前記軸方向に関する変位量は、例えば、前記トラニオン7bの下端部から連続して、アクチュエータ15(図8参照)のピストンに連結したロッド26の先端面(下端面)に、その先端面を対向させた変位センサ27(図1の鎖線参照)により計測する。この変位センサ27としては、例えば接触式で直動型のもの、或いは、渦電流式やレーザ式等の非接触式のものを使用する事ができる。又、前記変位センサ27の先端面を、前記トラニオン7bの端面に対向させても良い。この様な変位センサ27の測定値に基づいて前記ストッパ機構22が作動したか否かを判定し、限界変速比を学習する機能に就いて、以下で説明する。
その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例と同様であるから、同等部分に関する説明は省略する。
請求項1、4に対応する、本発明の実施の形態の第3例に就いて、図4により説明する。本例のトロイダル型無段変速機は、トラニオン7b(図1参照)の、1対の傾転軸8a、8bを中心とする傾転角度を計測する事でストッパ機構22が作動したか否かを判定し、限界変速比を学習する様に構成している。前記傾転角度は、例えば前記トラニオン7bのロッド26に取り付けた角度センサ等により計測する。この傾転角度を計測する事により、前記ストッパ機構22が作動したか否かを判定し、限界変速比を学習する機能に就いて、以下で説明する。
その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例と同様であるから、同等部分に関する説明は省略する。
請求項1、5に対応する、本発明の実施の形態の第4例に就いて、図5〜6により説明する。本例のトロイダル型無段変速機の場合には、圧力センサ28により、トラニオン7bの支持梁部9bの端部側面と突片24の傾斜面部25とが当接したか否か、即ち、ストッパ機構22が作動したか否かを判定する様に構成している。この様な圧力センサ28は、図6の(A)に示す様に、前記突片24の傾斜面部25に設置する事もできるし、同図の(B)に示す様に、前記支持梁部9bの端部側面に設置する事もできる。前記圧力センサ28により前記ストッパ機構22が作動したか否かを判定し、限界変速比を学習する機能に就いて、以下で説明する。
その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例と同様であるから、同等部分に関する説明は省略する。
又、図7に示した様な、1対の入力ディスク(外側ディスク)を設けた、所謂ダブルキャビティ型の構造に限らず、入力ディスクと出力ディスクとを1個ずつ設けた、所謂シングルキャビティ型のトロイダル型無段変速機に関して本発明を実施する事もできる。
2 入力ディスク
3 出力筒
4 出力歯車
5 出力ディスク
6、6a パワーローラ
7、7a、7b トラニオン
8、8a、8b 傾転軸
9、9a、9b 支持梁部
10 支持板
11 ラジアルニードル軸受
12 支持軸
13 駆動軸
14 押圧装置
15 アクチュエータ
16 円筒状凸面
17 スラスト玉軸受
18 外輪
19 凹部
20 ラジアルニードル軸受
21 段差面
22 ストッパ機構
23 支持板
24 突片
25 傾斜面部
26 ロッド
27 変位センサ
28 圧力センサ
Claims (5)
- それぞれが断面円弧形のトロイド曲面である互いの軸方向片側面同士を対向させた状態で、互いに相対回転を自在に支持された少なくとも1対のディスクと、
これら各ディスクの軸方向に関してこれら各ディスクの軸方向片側面同士の間部分の周方向に関する複数箇所に配置され、それぞれがこれら各ディスクの中心軸に対し捩れの位置に存在する傾転軸を中心として揺動変位する複数個のトラニオンと、
これら各トラニオンの内側面に回転自在に支持された状態で、部分球状凸面であるそれぞれの周面を前記各ディスクの軸方向片側面に転がり接触させた、複数個のパワーローラと、
前記各トラニオンが前記各傾転軸を中心として許容限度を越えて揺動する事を防止するストッパ機構と
を備えるトロイダル型無段変速機に於いて、
前記ストッパ機構が作動した時点での変速比を学習し、この学習値に基づいて変速可能領域を調整する機能を有する事を特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 前記各ディスク同士の間の変速比を変更する変更制御実施前後の、この変速比の変化量に基づき、前記ストッパ機構が作動したか否かを判定する、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
- 前記各トラニオンを前記各傾転軸の軸方向に変位させる事に基づいて、これら各トラニオンをこれら各傾転軸を中心として揺動変位させる事で、前記各ディスク同士の間の変速比を変更するものであり、前記各傾転軸の軸方向に関する前記各トラニオンの変位量に基づき、前記ストッパ機構が作動したか否かを判定する、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
- 前記各ディスク同士の間の変速比を変更する変更制御実施前後の、前記各トラニオンの前記各傾転軸を中心とする傾転角度に基づき、前記ストッパ機構が作動したか否かを判定する、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
- 前記ストッパ機構は、前記各トラニオンが前記各傾転軸を中心として許容限度を越えて揺動しようとした場合に、使用時にも変位しない部分と、これら各トラニオン若しくはこれら各トラニオンと共に揺動する部材の一部とを当接させる事により、これら各トラニオンが前記各傾転軸を中心として許容限度を越えて揺動する事を防止するものであり、前記使用時にも変位しない部分と、前記各トラニオン若しくはこれら各トラニオンと共に揺動する部材とのうちの何れか一方に設けられたセンサにより、前記ストッパ機構が作動したか否かを判定する、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
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