JP4893639B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
トロイダル型無段変速機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4893639B2 JP4893639B2 JP2008011066A JP2008011066A JP4893639B2 JP 4893639 B2 JP4893639 B2 JP 4893639B2 JP 2008011066 A JP2008011066 A JP 2008011066A JP 2008011066 A JP2008011066 A JP 2008011066A JP 4893639 B2 JP4893639 B2 JP 4893639B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disk
- side disk
- roller
- continuously variable
- variable transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Friction Gearing (AREA)
Description
このうちの入力側ディスク及び出力側ディスクは、回転軸(例えば入力軸)と同心に設けられ、それぞれが断面円弧形のトロイド曲面である互いの内側面同士を対向させた状態で、互いに同心に、相対回転を自在に支持される。
又、上記各支持部材は、上記入力側ディスク及び出力側ディスクの中心軸に対し捻れの位置にある枢軸を中心として揺動する。
又、上記各パワーローラは、それぞれの周面を球状凸面としたもので、上記各支持部材に支持された状態で上記入力側ディスク及び出力側ディスク同士の間に挟持される。
この様なローディングカム装置は、カム板と、1対のカム面と、複数個のローラとを備える。
このうちのカム板は、上記一方のディスクと同心に配置されて回転するものである。
又、上記各カム面は、上記一方のディスクとカム板との互いに対向する面に、円周方向に関する凹凸として形成されたものである。
又、上記各ローラは、それぞれの中心軸を上記各カム面の放射方向に配置すると共に、それぞれの転動面をこれら各カム面と転がり接触する状態で、上記一方のディスクとカム板との間に挟持されたものである。
尚、これら各ローラは、必要に応じて保持器により転動自在に保持する。
特に、本発明のトロイダル型無段変速機に於いては、上記各パワーローラの傾斜状態に応じて上記各ローラを、上記一方のディスク並びにカム板の径方向に変位させる為のローラ変位手段を設ける。
即ち、ローラ変位手段が、上記各パワーローラの傾斜状態に応じて、上記ローディングカム装置の構成部材である各ローラを、上記一方のディスク並びにカム板の径方向に変位させる。具体的には、上記一方のディスクの内側面と上記各パワーローラの周面との当接部(トラクション部、転がり接触部)が、上記一方のディスクの径方向内側寄り部分に位置する場合に、上記各ローラをこの一方のディスク並びに上記カム板の径方向内側に変位させる。又、同じく当接部が径方向外側寄り部分に位置する場合に、同じく各ローラを径方向外側に変位させる。この為、上記各パワーローラの傾斜状態に拘わらず、上記各ローラと上記当接部との径方向に関する距離を小さくして、上記一方のディスクが、上記各ローラを介して押圧される力に基づく、上記当接部を支点として弾性変形する程度を低減(緩和)できる。この結果、例えば上記当接部が径方向内側に位置する場合でも、上記一方のディスクの内周縁が上記回転軸に近付く程度を低減でき、これら内周縁と回転軸との干渉(回転軸の締め付け)を防止できる。
図1〜3は、請求項1〜3、6、7に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、各パワーローラ6の傾斜状態に応じて、ローディングカム装置14aを構成する各ローラ17、17を、出力側ディスク5の径方向に変位させる事により、このローディングカム装置14aが押圧する一方のディスク(本例の場合は出力側ディスク5)の内周縁と回転軸(本例の場合には入力軸1)との干渉(回転軸の締め付け)を防止する点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図5〜7に示した従来構造と同様であるから、重複する図示並びに説明を省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
即ち、上記ローラ変位手段21が、上述した様に、上記各パワーローラ6の傾斜状態に応じて、上記ローディングカム装置14aを構成する各ローラ17、17を、上記出力側ディスク5並びにカム板15の径方向に変位させる。この為、上記各パワーローラ6の傾斜状態に拘わらず、即ち、図1の(A)の状態でも(B)の状態でも、上記各ローラ17、17と前記当接部(トラクション部、転がり接触部)との径方向に関する距離を小さくして、上記出力側ディスク5が、上記各ローラ17、17を介して押圧される力に基づく、上記当接部を支点として弾性変形する程度を低減(緩和)できる。この結果、例えば図1の(B)に示す様に、上記当接部が径方向内側寄り部分に位置する場合でも、上記出力側ディスク5の内周縁が上記入力軸1に近付く程度を低減でき、これら内周縁と入力軸1との干渉(入力軸1の締め付け)を防止できる。
図4は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例のローラ変位手段21aは、1個の油圧アクチュエータ22aと、この油圧アクチュエータ22aのロッドにより押し引きされるバンド31とを備える。このバンド31は、ローディングカム装置14aを構成する総てのローラ17、17の端面に当接する状態で、且つ、このローディングカム装置14aを巻回する(輪になった)状態で設けられている。そして、上記油圧アクチュエータ22aのロッドの押し引きに伴って、上述の様に輪になった上記バンド31の内径寸法を拡縮自在としている。例えば、上記油圧アクチュエータ22aの油圧室に圧油を導入する事で、図4の(A)に示す様に上記バンド31の内径寸法を大きくし、同じく油圧室から圧油を排出する事で、同図(B)に示す様に同じく内径寸法を小さくする。そして、この様に輪になったバンド31の内径の変化に基づき、上記各ローラ17、17を、一方のディスク、即ち、出力側ディスク5乃至は入力側ディスク2並びにカム板15の径方向に変位させる。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
2 入力側ディスク
3 ボールスプライン
4 出力歯車
5 出力側ディスク
6 パワーローラ
7 トラニオン
8 支持軸
9 枢軸
10 アクチュエータ
11 支持板
12 変速比制御弁
13 駆動軸
14、14a ローディングカム装置
15 カム板
16 保持器
17 ローラ
18 駆動側カム面
19 被駆動側カム面
20 一方のディスク
21、21a ローラ変位手段
22、22a 油圧アクチュエータ
23 ピストン
24 押圧片
25 油圧室
26 制御器
27 電磁弁
28 スプール
29 油溜
30 油圧ポンプ
31 バンド
Claims (7)
- 回転軸と同心に設けられ、それぞれが断面円弧形のトロイド曲面である互いの内側面同士を対向させた状態で、互いに同心に、相対回転を自在に支持された入力側ディスク及び出力側ディスクと、これら入力側ディスク及び出力側ディスクの中心軸に対し捻れの位置にある枢軸を中心として揺動する複数個の支持部材と、これら各支持部材に支持された状態で上記入力側ディスク及び出力側ディスク同士の間に挟持された、それぞれの周面を球状凸面とした複数個のパワーローラと、上記入力側ディスクと上記出力側ディスクとの回転伝達時に、何れか一方のディスクを他方のディスクに向け押圧するローディングカム装置とを備え、このローディングカム装置は、上記一方のディスクと同心に配置されて回転するカム板と、これら一方のディスクとカム板との互いに対向する面に、円周方向に関する凹凸として形成された1対のカム面と、それぞれの中心軸をこれら各カム面の放射方向に配置すると共にそれぞれの転動面をこれら各カム面と転がり接触する状態で、上記一方のディスクとカム板との間に挟持された複数個のローラとを備えたものであるトロイダル型無段変速機に於いて、上記各パワーローラの傾斜状態に応じて上記各ローラを、上記一方のディスク並びにカム板の径方向に変位させる為のローラ変位手段を設けた事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
- ローラ変位手段は、一方のディスクの内側面と各パワーローラの周面との当接部が、この一方のディスクの径方向内側寄り部分に位置する場合に、上記各ローラを上記一方のディスク並びにカム板の径方向内側に変位させる、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
- ローラ変位手段は、一方のディスクの内側面と各パワーローラの周面との当接部が、この一方のディスクの径方向外側寄り部分に位置する場合に、上記各ローラを上記一方のディスク並びにカム板の径方向外側に変位させる、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機。
- 一方のディスクが入力側ディスクであり、ローラ変位手段は、この入力側ディスクと出力側ディスクとの間の変速比が減速状態である場合に、各ローラをこの入力側ディスク並びにカム板の径方向内側に変位させる、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機。
- 一方のディスクが入力側ディスクであり、ローラ変位手段は、この入力側ディスクと出力側ディスクとの間の変速比が増速状態である場合に、各ローラをこの入力側ディスク並びにカム板の径方向外側に変位させる、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機。
- 一方のディスクが出力側ディスクであり、ローラ変位手段は、入力側ディスクとこの出力側ディスクとの間の変速比が減速状態である場合に、各ローラをこの出力側ディスク並びにカム板の径方向外側に変位させる、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機。
- 一方のディスクが出力側ディスクであり、ローラ変位手段は、入力側ディスクとこの出力側ディスクとの間の変速比が増速状態である場合に、各ローラをこの出力側ディスク並びにカム板の径方向内側に変位させる、請求項1〜3、6のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008011066A JP4893639B2 (ja) | 2008-01-22 | 2008-01-22 | トロイダル型無段変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008011066A JP4893639B2 (ja) | 2008-01-22 | 2008-01-22 | トロイダル型無段変速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009174566A JP2009174566A (ja) | 2009-08-06 |
JP4893639B2 true JP4893639B2 (ja) | 2012-03-07 |
Family
ID=41029874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008011066A Active JP4893639B2 (ja) | 2008-01-22 | 2008-01-22 | トロイダル型無段変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4893639B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0346049A (ja) * | 1989-07-13 | 1991-02-27 | Nec Corp | ホストコンピュータ装置 |
JP2005214373A (ja) * | 2004-02-02 | 2005-08-11 | Nsk Ltd | トロイダル型無段変速機 |
-
2008
- 2008-01-22 JP JP2008011066A patent/JP4893639B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009174566A (ja) | 2009-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2003028257A (ja) | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 | |
JP3687261B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4923935B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4893639B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP3663826B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2004340180A (ja) | トロイダル型無段変速機及びトロイダル型無段変速機用試験装置 | |
JP6515693B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2003021210A (ja) | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 | |
JP2007298098A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP6413377B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP3617235B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4204157B2 (ja) | 四輪駆動車用トロイダル型無段変速装置 | |
JP5573104B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2011179599A (ja) | 動力伝達装置 | |
JP4492007B2 (ja) | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 | |
JP6277834B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP3617265B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2004092748A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP6421647B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4186604B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP6311452B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2003074658A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JPH1144351A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP5915174B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP5177576B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20100309 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20100312 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100901 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111124 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111205 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4893639 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106 Year of fee payment: 3 |