JP2015160642A - パレット - Google Patents

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Abstract

【課題】キャスターを有する装置のパレットへの設置を容易に行うことが可能な技術を提供する。【解決手段】パレット1は、キャスター101を有する装置が設置される設置部2と、設置部2に対して第1及び第2姿勢で取り付けられることが可能な第1部材3とを備える。第1部材3は、第1姿勢で設置部2に対して取り付けられた場合、床面300と設置部2との間をキャスター101が移動可能となるスロープ部材として機能する。第1部材3は、第2姿勢で設置部2に対して取り付けられた場合、設置部2に対して装置を固定する固定部材として機能する。【選択図】図6

Description

本発明は、キャスターを有する装置が設置されるパレットに関する。
特許文献1に記載されているように、従来から装置の設置に関して様々な技術が提案されている。
特開平9−181459号公報
さて、キャスターを有する装置がパレットに設置される際には、当該パレットへの当該装置の設置が容易であることが好ましい。
そこで、本発明は上述した点に鑑みて成されたものであり、キャスターを有する装置のパレットへの設置を容易に行うことが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るパレットの一態様は、キャスターを有する装置が設置される設置部と、前記設置部に対して第1及び第2姿勢で取り付けられることが可能な第1部材とを備え、前記第1部材は、前記第1姿勢で前記設置部に対して取り付けられた場合、床面と前記設置部との間を前記キャスターが移動可能となるスロープ部材として機能し、前記第1部材は、前記第2姿勢で前記設置部に対して取り付けられた場合、前記設置部に対して前記装置を固定する固定部材として機能する。
本発明によると、キャスターを有する装置のパレットへの設置を容易に行うことができる。
設置対象装置の一例を示す図である。 実施の形態に係るパレットの外観を示す図である。 後方キャスターが第1部材を移動するときを示す一例である。 前方キャスターが凹部を移動するときを示す一例である。 後方キャスターが凹部を移動するときを示す一例である。 前方キャスターが凹部内で停止したときを示す一例である。 後方キャスターが凹部内で停止したときを示す一例である。 実施の形態に係るパレットの外観を示す図である。 設置対象装置及び比較対象パレットの外観を示す図である。 設置対象装置の設置例を示す図である。
<設置対象の装置について>
図1は、本実施の形態係るパレットに設置される設置対象装置100の一例を示す図である。設置対象装置100は、例えば、複写機、OA機器あるいはミニラボ等のキャスター付中重量製品である。図1に例示される設置対象装置100は、底面110の周縁部分に取り付けられた3つのキャスター101を有している。
本実施の形態では、便宜上、設置対象装置100が使用者に使用されるときに、当該使用者と向かい合う、当該設置対象装置100が有する面を「前面111」と呼び、前面111と反対側の面を「裏面112」と呼ぶ。また、底面110の周縁部分に設けられたキャスター101のうち、前面111側のキャスター101を「前方キャスター101a」と呼び、裏面112側のキャスター101を「後方キャスター101b」と呼ぶ。図1に示される設置対象装置100は、2つの後方キャスター101bを有している。
なお、キャスター101の個数及び取り付け位置は、図1に示される例に限定されない。例えば4つ以上のキャスター101が設置対象装置100に設けられていてもよい。また、図1に示される例では、キャスター101は、底面110の周縁部分に設けられているが、例えば、底面110の中央部に設けられてもよい。
このような設置対象装置100の輸送を行う際等に用いられるパレットについて以下に説明する。
<パレットの外観>
図2は、本実施の形態に係るパレット1の外観を示す図である。図2に示されるように、パレット1は、設置部2、第1部材3、免振部4及びアングル部材5を備えている。以下では、図2に示されるXYZ直交座標系を用いてパレット1の構造を説明する。XY平面はパレット1が置かれる床面に平行となる。
設置部2には、設置対象装置100が設置される。具体的には、設置対象装置100の前面111及び裏面112が+X側及び−X側にそれぞれ位置するように当該設置対象装置100が設置部2に設置される。設置部2は、フレーム状を成しており、例えば金属で形成されている。設置部2の上面は、複数のキャスター101が移動する移動面20と、複数のキャスター101がそれぞれ入り込む複数の凹部(凹面)21とを備えている。複数の凹部21は移動面20と繋がっている。
移動面20は、前方キャスター101aが移動する第1移動面20a及び2つの後方キャスター101bがそれぞれ移動する2つの第2移動面20bを有している。第1移動面20aは、X軸方向に沿って延びており、設置部2における+X側の端部に設けられている。第1移動面20aは斜面となっている。2つの第2移動面20bは、X軸方向に沿って延びており、設置部2におけるY軸方向の両端部にそれぞれ設けられている。各第2移動面20bは、設置部2において、+X側の端部から−X側の端部まで延在している。各第2移動面20bは、設置部2における+X側の端部に設けられた斜面20baと、当該斜面20baと繋がった平坦面20bbとを有している。平坦面20bbは、斜面20baにおける−X側端から、設置部2における−X側の端部まで延在している。第1移動面20aは、2つの第2移動面20bの間に位置している。なお、図2に示される設置部2の形状は一例である。
本実施の形態では、3つのキャスター101を有する設置対象装置100を設置するため、図2に示されるように、設置部2が3つの凹部21を有している。凹部21内にキャスター101が入り込む(落ちる)ことで、当該キャスター101についての設置部2内での移動を抑制することができる。本実施の形態に係るパレット1では、3つのキャスター101がそれぞれ3つの凹部21内に移動したときに、設置対象装置100がパレット1内の所定の位置に設置される。以後、前方キャスター101aの移動を抑制する凹部21を「凹部21a」と呼び、後方キャスター101bの移動を抑制する凹部21を「凹部21b」と呼ぶ。
凹部21aは、第1移動面20aよりも内側(−X側)に設けられ、第1移動面20aと繋がっている。前方キャスター101aは、第1移動面20aを移動して凹部21aに入り込む。一方の凹部21bは、一方の第2移動面20bよりも外側(−X側)に設けられ、当該一方の第2移動面20bと繋がっている。一方の後方キャスター101bは、一方の第2移動面20bを移動して一方の凹部21bに入り込む。同様に、他方の凹部21bは、他方の第2移動面20bよりも外側に設けられ、当該他方の第2移動面20bと繋がっている。他方の後方キャスター101bは、他方の第2移動面20bを移動して他方の凹部21bに入り込む。
第1部材3は、例えば、設置部2と同様に金属で形成されている。第1部材3は、設置部2に対して、第1姿勢及び第2姿勢で取り付けられる。図2では、第1部材3が設置部2に対して第1姿勢で取り付けられている。第1部材3が、第1姿勢で設置部2に取り付けられた場合には、第1部材3は、キャスター101が、パレット1が置かれた床面と設置部2(より具体的には、設置部2の移動面20)との間を移動可能となるスロープ部材として機能する。つまり、第1部材3は、第1姿勢で設置部2に取り付けられた場合には、設置対象装置100を床面から設置部2に移動させるために用いられる。
図3は第1部材3が第1姿勢で設置部2に取り付けされている様子を拡大して示す図である。図3に示されるように、設置部2の+X側端には、当該設置部2から床面300まで垂直に延びる脚部10が設けられている。脚部10はY軸方向に延在する板状部分である。脚部10は、第1移動面20aと、各第2移動面20bの斜面20baと繋がっている。
図2,3に示されるように、第1部材3は、概ね、板状部材をL字形に曲げた形状を成しており、一方向に延在している。第1部材3は、第1部分3a、第2部分3b及び第3部分3cを有している。第1部分3a、第2部分3b及び第3部分3cのそれぞれは、一方向に延びる板状部分である。第3部分3cは、第2部分3bにおける短手方向の一端から、当該第2部分3bと垂直を成すように延びている。第1部分3aは、第2部分3bにおける短手方向の他端から外側斜め方向に延びている。
第1部材3が第1姿勢で設置部2に取り付けられる際には、第1部分3aが床面300に対して斜面を形成し、かつ第2部分3bが床面300と平行を成すように、第3部分3cが取付部材200aによって設置部2の脚部10に取り付けられる。第1姿勢で設置部2に取り付けられた第1部材3はY軸方向に沿って延在する。取付部材200aとして例えばネジが採用される。
このような構造を有するパレット1に対して設置対象装置10が積載される場合には、例えば、作業者が設置対象装置100の前面111を押して、3つのキャスター101を滑らせながら設置対象装置100を床面300から設置部2に移動させる。このとき、まず、図3に示されるように、後方キャスター101bが、第1姿勢で設置部2に取り付けられた第1部材3の第1部分3a及び第2部分3b上を順に滑って設置部2の第2移動面20bに乗り上がる。そして、作業者が設置対象装置100の前面111をさらに押すと、2つの後方キャスター101bが2つの第2移動面20bをそれぞれ滑って移動し、前方キャスター101aが、第1部材3の第1部分3a及び第2部分3b上を滑って設置部2の第1移動面20aに乗り上がる。これにより、設置対象装置100全体が設置部2の移動面20に乗り上がった状態となる。
このように、第1部材3が、床面300と設置部2との間をキャスター101が移動可能となるスロープ部材として機能することで、本実施の形態におけるパレット1では、キャスター101(設置対象装置100)を床面300から設置部2に容易に移動させることができる。また、設置部2から設置対象装置100を降ろすとき、つまり、キャスター101が設置部2から床面300に移動する際にも、設置対象装置100をパレット1に積載するときと同様に、第1姿勢で設置部2に取り付けられた第1部材3を用いることで、設置部2から設置対象装置100を容易に降ろすことができる。
また、第1部材3を第2姿勢で設置部2に取り付けた場合には、第1部材3は、設置部2に設置された設置対象装置100を固定する固定部材として機能する。第2姿勢については、後で詳しく説明する。
免振部4は、設置部2に設置対象装置100が設置された際に、当該設置対象装置100が有するキャスター101が凹部21の底面に接触することなく、つまり、キャスター101が浮いた状態で、当該設置対象装置100の底面110を支持する。免振部4が設置対象装置100を支持することで、床面300からの振動が当該設置対象装置100に伝わることを抑制することができる。
図2に例示されるパレット1は、3つの免振部4を有している。3つの免振部4は、3つの凹部21の付近にそれぞれ設けられている。便宜上、凹部21a付近に設けられた免振部4を「免振部4a」と呼び、凹部21b付近に設けられた免振部4を「免振部4b」と呼ぶことがある。なお、免振部4の数は、例えば2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。また、免振部4が設けられる位置も、図2に示される例に限定されない。
アングル部材5は、設置部2に設置対象装置100が設置された後に、当該設置対象装置100が動くのを抑制する。アングル部材5は、設置部2に設置対象装置100が設置された際に当該設置対象装置100に設けられている穴を通る位置であって、かつキャスター101が移動面20を移動する際に邪魔にならない位置に設けられる。本実施の形態に係るアングル部材5は、設置対象装置100が設置された際に、当該設置対象装置100の裏面112に設けられた穴を貫通する位置に設けられている。また、本実施の形態においては、アングル部材5を「第2部材5」と呼ぶこともある。
図2に例示されるパレット1は、2つのアングル部材5を有しているが、パレット1に設けられるアングル部材5の数は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、アングル部材5が設けられる位置も、図2に示される例に限定されない。
なお、凹部21、免振部4及びアングル部材5の詳細については、以下に詳細に説明する。
<凹部、免振部及びアングル部材の詳細>
図4は、前方キャスター101aが凹部21a内に進入したときを示す一例である。図5は、後方キャスター101bが凹部21b内に進入したときを示す一例である。
凹部21は、図4,5に示されるように、底面22と、底面22から斜め上方向に延びる斜面23と、底面22から上方垂直に延びる壁面24とを有している。設置部2における、凹部21の底面22を上面とする部分29は、床面と接触する接触部分となっている。本実施の形態では、凹部21aが有する「底面22」、「斜面23」及び「壁面24」をそれぞれ「底面22a」、「斜面23a」及び「壁面24a」と呼ぶことがある。同様に、凹部21bが有する「底面22」、「斜面23」及び「壁面24」をそれぞれ「底面22b」、「斜面23b」及び「壁面24b」と呼ぶことがある。
斜面23は、第1部材3及び移動面20から移動してきたキャスター101が底面22に向かって移動可能となるスロープとして機能する。図4,5に示されるように、キャスター101は移動面20から斜面23を滑って凹部21内に進入する。ここで、斜面23a及び斜面23bは、前方キャスター101aが斜面23aに進入するとほぼ同時に、後方キャスター101bが斜面23bに進入するように配置されている。つまり、設置対象装置100の前面111を押して設置部2に乗り上げた設置対象装置100の前面111を更に押すことで、各キャスター101は、ほぼ同時に移動面20から斜面23に進入する。
免振部4は、図4,5に示されるように、防振ゴム40と、防振ゴム40を保護するカバー部材41と、シャフト42とを有している。本実施の形態では、免振部4aが有する「防振ゴム40」、「カバー部材41」及び「シャフト42」をそれぞれ「防振ゴム40a」、「カバー部材41a」及び「シャフト42a」と呼ぶことがある。同様に、免振部4bが有する「防振ゴム40」、「カバー部材41」及び「シャフト42」をそれぞれ「防振ゴム40b」、「カバー部材41b」及び「シャフト42b」と呼ぶことがある。
設置部2には、複数の免振部4がそれぞれ設置される複数の免振部用設置部28が設けられている。免振部用設置部28の上面は、免振部4が取り付けされる設置面25となっている。設置面25は、設置部2の上面において、凹部21が有する壁面24と繋がっている平坦面である。したがって、設置面25は凹部21の底面22よりも高くなっている。図4に示されるように、免振部4aは、壁面24aと繋がっている設置面25aに取り付けられる。また、図5に示されるように、免振部4bは、壁面24bと繋がっている設置面25bに取り付けられる。
図4,5に示されるように、カバー部材41と免振部用設置部28との間には、防振ゴム40が配置されている。シャフト42はカバー部材41と一体化している。シャフト42は、防振ゴム40を貫通するようにカバー部材41から免振部用設置部28に向かって延びており、当該免振部用設置部28に設けられた貫通穴43を貫通している。本実施の形態では、シャフト42aが貫通している貫通穴43を「貫通穴43a」と呼び、シャフト42bが貫通している貫通穴43を「貫通穴43b」と呼ぶことがある。
免振部4は、キャスター101が斜面23を移動する途中で、設置対象装置100の底面110と接触する。具体的には、免振部4のカバー部材41は、キャスター101が斜面23を移動する途中で、設置対象装置100の底面110と接触する。
設置対象装置100の底面110がカバー部材41と接触した後、キャスター101が更に斜面23を底面22に向かって移動すると、免振部4に対して設置対象装置100の荷重がかかる。設置対象装置100から受ける荷重により防振ゴム40が圧縮する一方、カバー部材41と一体化された、貫通穴43を通るシャフト42が下に可動する。その結果、免振部4の上面は、設置対象装置100から受ける荷重によって押し下げられる。更にキャスター101が斜面23を底面22に向かって移動すると、設置対象装置100から受ける荷重によって防振ゴム40がこれ以上圧縮されなくなり、免振部4の上面の下方向への動きが止まる。
作業者が設置対象装置100の前面111を更に押すと、設置対象装置100は免振部4の上を滑りながら移動し、当該設置対象装置100が備えるキャスター101は凹部21の斜面23から離れた後、壁面24に向かって移動する。そして、設置対象装置100の移動は、当該設置対象装置100が備えるキャスター101が壁面24に当たることで停止する。図6は、前方キャスター101aが、凹部21a内で停止したときを示す一例である。図7は、後方キャスター101bが、凹部21b内で停止したときを示す一例である。
図6,7に示されるように、キャスター101が凹部21の壁面24に当たるまで移動したときには、キャスター101が凹部21の底面22に接触することなく、免振部4が設置対象装置100を支持する。設置対象装置100が、免振部4によって支持されることで、床面300からの振動が当該設置対象装置100に伝わることを抑制することができる。つまり、本実施の形態におけるパレット1では、キャスター101(設置対象装置100)を移動させることによって、容易に、設置対象装置100が免振部4によって支持される状態で当該設置対象装置100を設置部2に設置することができる。
図5に戻り、アングル部材5は、ともに板状部分である第1部分5a及び第2部分5bを有し、例えばL字形状をしている。第2部分5bは、設置部2に取り付けられており、Z軸方向に沿って+Z側に延びている。第1部分5aは、第2部分5bにおける+Z側の端部からX軸方向に沿って+X側に延びている。
図2,4〜7等に示されるように、設置部2には、複数の免振部用設置部28にそれぞれ繋がった複数の脚部27が設けられている。各脚部27は、床面300と接触しており、L字形状を成している。2つのアングル部材5は、一方の免振部4bが設置される免振部用設置部28に繋がった脚部27と、他方の免振部4bが設置される免振部用設置部28に繋がった脚部27とにそれぞれ取り付けられる。なお、図5に示されるアングル部材5の形状は一例である。
設置対象装置100には、アングル部材5(より具体的には、アングル部材5の第1部分5a)が通る穴50が設けられている。既述したように、本実施の形態では、アングル部材5が通る穴50は、設置対象装置100の裏面112に設けられている。キャスター101が凹部21内に入ると、当該キャスター101が当該凹部21の壁面24と当たる前に、アングル部材5が穴50を通る。つまり、設置対象装置100が有する穴50にアングル部材5が挿入されてから、キャスター101が壁面24に当たってキャスター101(設置対象装置100)の移動が停止する。
設置対象装置100に設けられた穴50にアングル部材5が通った状態で、当該設置対象装置100が設置部2に設置されることで、当該設置対象装置100が設置後に動くことを抑制することができる。具体的には、設置対象装置100が上方(+Z側)に移動することを抑制することができる。
<第1部材の第2姿勢について>
ここでは、第1部材3を第2姿勢で設置部2に取り付けた場合について説明する。図6に示される第1部材3は、第2姿勢で設置部2に取り付けられている。図6に示されるように、第2姿勢で設置部2に取り付けられた第1部材3は、設置対象装置100に備えられた装置側固定部材30と設置部2とを固定するために用いられる。つまり、第2姿勢で設置部2に取り付けた第1部材3は、設置部2に対して設置対象装置100を固定する固定部材として機能する。
図8は、第1部材3が第2姿勢で設置部2に取り付けられたパレット1の外観を示す図である。第1姿勢で設置部2に取り付けられた第1部材3を一旦設置部2から取り外し、図6,8に示されるように、第1部材3を第2姿勢で設置部2に取り付けることで、当該第1部材3は固定部材として機能する。
第1部材3を第2姿勢で設置部2に取り付ける場合には、第1部材3の第3部分3cを、床面300と設置部2の脚部10との間に滑り込ませた状態で、第1部材3の第2部分3bが取付部材200bによって脚部10に取り付けられる。また、図6に示されるように、第1部材3の第1部分3aは、取付部材200cによって装置側固定部材30に取り付けられる。取付部材200b,200cには、取付部材200aと同様に、例えばネジが採用される。
ここで、第3部分3c及び脚部10の取り付けに用いる取付部材200bと、第1部分3a及び装置側固定部材30の取り付けに用いる取付部材200cの少なくとも一方は、第1部材3を第1姿勢で設置部2に取り付ける際に用いる取付部材200aと同じ部材であることが望ましい。第1部材3を第1姿勢で取り付けるときに使用する取付部材200aと、第1部材3を第2姿勢で取り付けるときに使用する取付部材200b,200cのうちの少なくとも一方とを共通化することによって、第1部材3を設置部2に取り付けるための部材の低コスト化を図ることができる。
また、第1部材3の第1部分3aと装置側固定部材30との間に防振シートを備えてもよい。この場合には、第1部材3から設置対象装置100に振動が伝わりにくくなり、設置対象装置100の免振性を向上させることができる。防振シートは例えば、第1部材3の第1部分3aに貼り付けられる。
このように、第1部材3の姿勢を変えるだけで、設置対象装置100のパレット1への設置が容易になるとともに、当該設置対象装置100と設置部2とを固定することができる。
<パレットの使用用途について>
本実施の形態に係るパレット1を用いることで、パレット1への設置対象装置100の積載作業及びパレット1からの荷下ろし作業を容易に行うことができる。例えば、設置対象装置100の輸送を行うトラックのコンテナ上で、作業者が設置対象装置100の前面111を押すという簡単な作業で、当該設置対象装置100を、第1姿勢の第1部材3を有するパレット1に設置することができる。また、パレット1に設置対象装置100を設置した後は、第1部材3の姿勢を第1姿勢から第2姿勢に変形させて、第2姿勢の第1部材3と設置対象装置100の装置側固定部材30とを固定することで、簡単にパレット1と設置対象装置100とを固定することができる。パレット1上の設置対象装置100は免振性が優れているため、輸送時に設置対象装置100が故障等することを抑制することができる。
設置対象装置100を当該設置対象装置100の輸送先に輸送した後も、積載作業と同様にトラックのコンテナ上での簡単な作業によって、パレット1から設置対象装置100を荷下ろしすることができる。
また、本実施の形態に係るパレット1は、設置対象装置100の輸送先における、当該設置対象装置100の設置場所でも使用することができる。設置場所でパレット1を使用することで、容易に、当該設置場所に設置対象装置100を免振機能が働いた状態で設置することができる。
例えば、設置対象装置100の輸送先までトラックで輸送した後、トラックのコンテナ上で当該設置対象装置100をパレット1から荷下ろしする。そして、輸送先における設置場所まで、設置対象装置100及びパレット1を移動させた後、当該設置場所の床面300に固定したパレット1に設置対象装置100を設置して固定する。
本実施の形態に係るパレット1を、設置対象装置100の設置場所で用いることで、当該パレット1を設置対象装置100の輸送及び設置の両方に使用することができる。その結果、パレット1(輸送部材)の廃棄や回収が不要となり、かつ容易な輸送及び設置作業が可能となる。
<比較対象パレット>
図9は、本実施の形態に係るパレット1と比較される比較対象パレット60の外観図を示す図である。
図9に示される比較対象パレット60は例えば段ボールで形成されている。設置対象装置100の輸送の際に、比較対象パレット60に設置対象装置100を設置する場合には、人力もしくはフォークリストなどにより設置対象装置100を一度持ち上げてから比較対象パレット60の上に積載しなければならない。
より具体的には、比較対象パレット60の上面に、発泡スチロールやゴムなどの緩衝材を貼り合わせ、設置対象装置100を一度持ち上げてから当該緩衝材の上に積載する。ここで、設置対象装置100を均等に持ち上げる必要がある場合には、設置対象装置100を持ち上げる作業は非常に困難な作業となる。その後、設置対象装置100が積載された比較対象パレット60に対して、段ボールで形成されたスリーブ61を上からはめ込み、さらに段ボールで形成された天面カバー62でスリーブ61を覆うことで、比較対象パレット60への設置対象装置100の設置が完了する。比較対象パレット60から設置対象装置100を荷下ろしする場合にも、設置対象装置100を比較対象パレット60に積載する際と同様に、一度設置対象装置100を人力もしくはフォークリストなどにより持ち上げなければならない。
このような比較対象パレット60に対して、本実施の形態に係るパレット1では、第1部材3を用いることで、容易に、設置対象装置100をパレット1に設置することができる。また、第1部材3の姿勢を変えることで、当該第1部材3を用いて設置対象装置100と設置部2とを固定することも可能となる。
また、本実施の形態に係るパレット1は、免振部4を有しているため、比較対象パレット60のように緩衝材を配置する必要がなく、輸送に使用する梱包材の部品点数を少なくすることができる。
また、設置対象装置100の輸送に使用する比較対象パレット60、スリーブ61及び天面カバー62については、設置対象装置100の輸送が終わった後、つまり、輸送先で設置対象装置100が比較対象パレット60から荷下ろしされた後に、回収されたり、輸送先にて保管もしくは廃棄されたりする。これに対して、本実施の形態では、パレット1を、設置対象装置100についての輸送後の設置場所での設置に使用することができるため、輸送の際に用いたパレット1を回収したり、輸送先にて保管もしくは廃棄したりすることが不要となる。
また、設置対象装置100を輸送先における設置場所に設置する場合には、当該設置対象装置100が動かないように、例えば、図10に示されるように、当該設置場所の床面300とキャスター101とを浮かせて設置対象装置100を設置するときがある。図10は、設置対象装置100の設置例を示す図である。
図10の設置例では、設置対象装置100を設置場所に設置する場合に、ダブルナット64をスパナ等の工具を使用して回転させることで、アジャスターフット63の支柱を上方に移動させて設置対象装置100の底面110を押し上げ、設置対象装置100のキャスター101を床面300から浮かせている。このような設置方法では、床面300からの振動が、アジャスターフット63を介して設置対象装置100に伝わるため、製品の品質が損なわれる可能性がある。また、設置対象装置100をバランス良く、かつ水平に持ち上げるために、ダブルナット64を全て均等に調整するという困難な作業を伴う。
また、特許文献1には、床面300からの振動が設置対象装置100を支持する部品を介して当該設置対象装置100に伝わらないように、設置対象装置100の底面に免振構造を持たせる技術が開示されている。しかし、この場合にも、設置対象装置100をバランス良く、かつ水平に持ち上げるために、設置対象装置100を支持する部品を全て均等に調節する困難な作業が必要となる。
これに対して、本実施の形態では、設置場所の床面300にパレット1を固定することで、簡単な作業で、免振機能を働かせた状態で、設置対象装置100を設置場所に設置することができる。その結果、設置場所への設置対象装置100の設置を容易にすることができると共に、設置対象装置100の免振性を向上させることができる。
また、設置対象装置100を設置場所に設置した後に、当該設置対象装置100の不具合等が生じて、当該設置対象装置100が再度輸送される場合にも、設置場所に対する当該設置対象装置100の設置に用いられているパレット1を輸送時に使用することができる。つまり、本実施の形態におけるパレット1を、設置対象装置100の設置に使用することで、再度輸送を行う場合に、改めて梱包部材等を手配する必要がなくなる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 パレット、2 設置部、3 第1部材、4 免振部、5 第2部材、21 凹部、22 底面、23 斜面、24 壁面、50 穴、100 設置対象装置、101 キャスター、300 床面。

Claims (4)

  1. キャスターを有する装置が設置される設置部と、
    前記設置部に対して第1及び第2姿勢で取り付けられることが可能な第1部材と
    を備え、
    前記第1部材は、前記第1姿勢で前記設置部に対して取り付けられた場合、床面と前記設置部との間を前記キャスターが移動可能となるスロープ部材として機能し、
    前記第1部材は、前記第2姿勢で前記設置部に対して取り付けられた場合、前記設置部に対して前記装置を固定する固定部材として機能する、パレット。
  2. 請求項1に記載のパレットであって、
    前記設置部は凹部を有し、
    前記凹部は、
    前記スロープ部材として機能する前記第1部材から移動してきた前記キャスターが、前記凹部の底面に向かって移動可能な斜面と、
    前記斜面から移動してきた前記キャスターを停止する壁面と
    を有する、パレット。
  3. 請求項2に記載のパレットであって、
    前記設置部に取り付けられ、前記キャスターが前記凹部内に位置するときに前記キャスターが前記凹部の底面に接触することなく前記装置を支持する免振部をさらに備える、パレット。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のパレットであって、
    前記設置部に取り付けられ、前記装置が前記設置部に設置されたときに前記装置の側面に設けられた穴を通る第2部材をさらに備える、パレット。
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