JPH08207935A

JPH08207935A - 積送用荷台

Info

Publication number: JPH08207935A
Application number: JP1504195A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiro Kikuchi; 一弘菊地; Etsuro Hirose; 悦朗広瀬
Original assignee: Hitachi Ltd; Hitachi Taga Technology Ltd; Hitachi Transport System Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd; Hitachi Appliances Techno Service Ltd; Logisteed Ltd
Priority date: 1995-02-01
Filing date: 1995-02-01
Publication date: 1996-08-13

Abstract

(57)【要約】【目的】重量物を輸送する際の積載・荷降ろし作業をフ
ォークリフト等の荷役機器の無い場所でも容易に作業が
行ない得る積送用荷台を提供する。【構成】積送用荷台１は、少なくとも１箇所の根止め材
５が対角に２等分した三角柱ブロック５Ａ，５Ｂを抱き
合わせた角材より成る。この角材５がボルト７により着
脱可能に荷台本体１に固定することで根止め材５として
用いられる。角材５を、荷台本体１から取外して２つの
三角柱ブロック５Ａ，５Ｂに分けることで、荷物６の積
載・荷降ろしの際のスロープ材として使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えばキャスター付き
の重量物を積載して輸送するのに好適な積送用荷台に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、積送用荷台として代表的なもの
に、パレットがある。パレットは、荷物（重量物）の積
載・荷降ろしにおいてフォークリフトやクレーン等の荷
役機器を使用していたが、最近では、実公平６−１３０
７９号公報の『物品載置パレット』のようにスロープ板
を使用することで、荷役機器の無い場所でも容易に積載
・荷降ろしできるように改善されてきた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スロープ板搭載方式では、スロープ板の搭載忘れが生じ
やすく、またスロープ板を搭載しても荷物の輸送中に脱
落して、いざというときに使用することができない問題
が生じることもあった。さらに、スロープが板材である
ために、割れや曲りが生じることもあり、その補強等を
必要とする等の改善すべき点があった。

【０００４】本発明は以上の点に鑑みてなされ、その目
的は、フォークリフト等の荷役機器の無い場所でも重量
物の積み降ろしを容易に行い得るようにすること、及び
その積み降ろしに用いるスロープ材が頑丈で使い勝手が
良く、且つスロープ材の搭載忘れや脱落を防止でき、し
かも、スロープ材と積載品の根止め材（根止め材とは、
荷物の脱落防止を行うための枠材である）とを兼用可能
にして部品点数の合理化を図り得る積送用荷台を提供す
ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、重量物を積載して輸送するための積送用
荷台において、荷台本体の少なくとも１箇所の根止め材
が対角に２等分した三角柱ブロックを抱き合わせた角材
より成り、この角材がボルトにより着脱可能に前記荷台
本体に固定することで根止め材として用いられると共
に、前記角材は、前記荷台本体から取外して２つの三角
柱ブロックに分けることで、荷物の積載・荷降ろしの際
のスロープ材として使用可能に設定してあることを特徴
とする。

【０００６】

【作用】上記構成よりなれば、荷物（例えばキャスター
付きの重量物）を輸送する場合には、三角柱ブロックを
抱き合わせて成る角材が、荷台本体上にボルト固定され
て、根止めとして使用される。また、上記重量物の積載
・荷降ろしに際しては、前記角材を取外して、２つの三
角柱ブロックに分け、この三角柱ブロックを、荷台本体
前方（三角柱ブロックを取り除いた側の前方）にその斜
辺が上向きになるように敷くことで、スロープ材として
使用される。スロープ材として用いる場合には、ブロッ
ク状のため、板のように割れや曲りが生じない。また、
スロープ材（三角柱ブロック）を荷台本体の前に置くの
で、製品を動かす際に、従来のスロープ板のように先端
が荷台本体から外れて脱落するといった事態が生じるこ
とがなく安全に重量物の積載・荷降ろしができる。

【０００７】また、輸送する場合には、前記スロープ材
を根止めとして使用するためにこれを必ず荷台本体に取
付けなければ荷物の固定ができないため、スロープ材の
搭載忘れや脱落防止を自ずと図ることができる。

【０００８】

【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する。

【０００９】図１の（ａ）は本発明の第１実施例に係る
積送用荷台を用いて重量物の積載・荷降ろしを行う状態
を示す斜視図、（ｂ）はその輸送時形態を示す斜視図、
図２の（ａ）は第１実施例に係る積送用荷台の側面図、
（ｂ）はその正面図である。

【００１０】これらの図において、積送用荷台（荷台本
体）１は、例えばキャスター付き重量物等の荷物を積載
するための床板（ベース板）２と、その床板２上の四方
を囲んで根止めとして機能する枠板３及び角材５と、床
板２を支持する台木４等を一つに組付けて構成される。

【００１１】ここで、枠板３は３個用意されて、床板２
上に三方を囲むように固定配置され、残りの一方を角材
５が着脱可能に装着される。

【００１２】角材５は、図１（ｂ）に示すように、対角
に２等分した三角柱ブロック５Ａ，５Ｂを抱き合わせた
角材より成り、三角柱ブロック５Ａ，５Ｂには、それぞ
れ２個のボルト挿通穴９（図３参照）が配設してあり、
これに対応して、床板２にも２個のボルト挿通穴１０が
配設してある。このブロック５Ａ，５Ｂから構成される
角材５のボルト挿通穴９及び床板２に設けたボルト挿通
穴１０にボルト７を挿通して、図２に示すように、床板
２の下面でナット８を締め付けることで、角材５が着脱
可能に床板２上に固定され、根止め材として使用できる
ようにしてある。

【００１３】また、角材５は、図１（ａ）に示すよう
に、荷台本体１から取外して２つの三角柱ブロック５
Ａ，５Ｂに分けることで、キャスター付き重量物６の積
載・荷降ろしの際のスロープ材として使用可能に設定し
てある。

【００１４】次に本実施例の使用形態について説明す
る。

【００１５】荷物６の積載に際しては、図１（ａ）に示
すように、角材５を荷台本体１から取外して、２つの三
角柱ブロック５Ａ，５Ｂに分け、この三角柱ブロック５
Ａ，５Ｂを、角材５（三角柱ブロック５Ａ，５Ｂ）を外
した側の荷台本体１前方にその斜辺が上向きになるよう
に平行に並べて敷く。このようにすれば、ブロック５
Ａ，５Ｂの斜面（スロープ）を利用して、荷物６の積み
降ろしが可能になる。

【００１６】荷物６の積載が完了すると、三角柱ブロッ
ク５Ａ，５Ｂを重ね合わせて角材５とし、この角材５を
荷物本体１における床板２上の一辺にボルト７及びナッ
ト８を介して締め付け，固定する。これによって、角材
５が根止め材として使用でき、輸送時の荷物６の移動防
止を図ることができる。なお輸送時には、そのほかに、
図示しない木枠を被せたり、ロープ等で製品を積送用荷
台１に縛り付けて輸送する。

【００１７】荷降ろしは、ボルト止めされている角材
（根止め材）５のボルト７を外し、上記積載同様に三角
柱ブロック５Ａ，５Ｂを積送用荷台１の前にスロープ材
として並べて荷物６を引き出す。

【００１８】本実施例によれば、スロープ材と根止め材
とを兼用可能にして部品点数の合理化を図ることがで
き、且つ、割れ防止材の取付け加工を必要としないで、
頑丈で使い勝手の良いスロープ材を提供することがで
き、且つスロープ材は、輸送時に根止め材として積送用
荷台と不離一体の関係が保たれるので、スロープ材の搭
載忘れや脱落を防止できる。また、重量物の積載・荷降
ろしの際に従来のようなスロープ板脱落防止対策も必要
なく安全に荷物の積載・荷降ろし作業を行うことができ
る。なお、荷台本体１の材質は、代表的なものに木製が
あるが、その他、任意に材質を選択することができる。

【００１９】図３は本発明の第２実施例に係る積送用荷
台を用いて荷物の積み降ろしを行う状態を示す斜視図
で、図中、第１実施例と同一符号は同一物を示す。本実
施例は、第１実施例とほとんど同様の構成をなすが、さ
らに加えて、角材（根止め材）５を２つの三角柱ブロッ
ク５Ａ，５Ｂに分けてスロープ材として使用する場合
に、各三角柱ブロック５Ａ，５Ｂが荷台本体１から離れ
たり広がるのを防止するために、荷台本体１，三角柱ブ
ロック５Ａ，５Ｂのうち一方に楔形の係止用溝１１を形
成し（本実施例では、ベース板２側）、他方に前記溝１
１と係合する楔形の係止用突起１２を形成した（本実施
例では、三角柱ブロック５Ａ，５Ｂ側）。

【００２０】本実施例によれば、第１実施例の効果に加
えて、より一層，安全な荷物の積載，荷降しを保証す
る。

【００２１】図４は本発明の第３実施例に係る積送用荷
台を用いて荷物の積み降ろしを行う状態を示す斜視図
で、図中、第１実施例と同一符号は同一物を示す。本実
施例も基本的な構成は第１実施例と同様であるが、その
ほかに、三角柱ブロック５Ａ，５Ｂをスロープ材として
使用する場合に、三角柱ブロック５Ａ，５Ｂ間を連繋部
材１３により繋げたものである。本実施例では、連繋部
材１３としては、例えば、長手の帯板（鉄板等）を２本
用いるが、その材質，本数を限定するものではなく、適
宜選択すればよい。

【００２２】本実施例によれば、第１実施例同様の効果
を奏するほかに、スロープ材５Ａ，５Ｂの広がりを確実
に防止して、より一層，安全な重量物の積載，荷降しを
保証する。

【００２３】

【発明の効果】本発明によれば、フォークリフト等の荷
役機器の無い場所でも重量物の積み降ろしを容易に行う
ことができ、その積み降ろしに用いるスロープ材が頑丈
で使い勝手が良く、且つスロープ材の搭載忘れや輸送中
の脱落を防止でき、しかも、スロープ材と積載品の根止
め材（根止め材とは、荷物の脱落防止を行うための枠材
である）とを兼用可能にして部品点数の合理化を図るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本発明の第１実施例に係る積送用荷台
を用いて重量物の積載・荷降ろしを行う状態を示す斜視
図、（ｂ）はその輸送状態を示す斜視図。

【図２】（ａ）は第１実施例に係る積送用荷台の側面
図、（ｂ）はその正面図。

【図３】本発明の第２実施例に係る積送用荷台を用いて
重量物の積載・荷降ろし状態を示す斜視図。

【図４】本発明の第３実施例に係る積送用荷台を用いて
重量物の積載・荷降ろし状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１…積送用荷台（荷台本体）、２…床板（ベース板）、
３…枠板、４…台木、５…角材、５Ａ，５Ｂ…三角柱ブ
ロック、６…荷物（キャスター付き重量物）、７…ボル
ト、９…ボルト穴、１１…係止用溝、１２…係止用突
起、１３…連繋部材。

フロントページの続き (72)発明者広瀬悦朗茨城県日立市東多賀町一丁目１番１号日立多賀テクノロジー株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】重量物を積載して輸送するための積送用
荷台において、荷台本体の少なくとも１箇所の根止め材が対角に２等分
した三角柱ブロックを抱き合わせた角材より成り、この
角材がボルトにより着脱可能に前記荷台本体に固定する
ことで根止め材として用いられると共に、前記角材は、
前記荷台本体から取外して２つの三角柱ブロックに分け
ることで、荷物の積載・荷降ろしの際のスロープ材とし
て使用可能に設定してあることを特徴とする積送用荷
台。
【請求項２】前記角材を２つの三角柱ブロックに分け
てスロープ材として使用する場合に、各三角柱ブロック
が前記荷台本体から離脱しないように、前記荷台本体，
三角柱ブロックのうち一方に係止用溝が形成され、他方
に前記溝と係合する係止用突起が形成してあることを特
徴とする請求項１記載の積送用荷台。
【請求項３】前記角材を２つの三角柱ブロックに分け
てスロープ材として使用する場合に、三角柱ブロック間
を繋げる連繋部材を備えたことを特徴とする請求項１又
は請求項２記載の積送用荷台。