JPS584870Y2 - フラツトラツクコンテナの大型タイヤ等円筒体積載用床構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンテナ特にフラットラックコンテナにおけ
る大型タイヤ等の円筒体を運搬するための床構造に関す
る。

フラットラックコンテナは天井・側壁を除去して床強度
を強め、貨物のラッシング設備を備えたものである。

したがって一般の貨物用コンテナにおいては不可能な、
上方あるいは側方からのクレーン作業やフォーク作業が
可能で、重量物、長尺物あるいは円筒状重量物を容易に
積み下しすることができる。

従来、円筒状重量物例えば大型タイヤを輸送する場合、
（ａ）角材によって大型タイヤの歯止めをすると共にワ
イヤロープによってラッシングする。

（ｂ）床部に凹部を設け、それに大型タイヤを位置させ
て歯止めとし、上部をワイヤロープによってラッシング
する（実開昭４８−４０２１号参照）。

等の方法がとられていた。

本考案は（ｂ）の方法を改良したもので、以下図面を参
照して実施例について説明する。

第１図は本考案を実施したフラットラックコンテナＦＣ
である。

フラットラックコンテナＦＣは床１の４隅に強固な隅柱
２を有している。

３は前壁、４は後壁で屋根と側壁は存在しない。

５は前後の隅柱を連結する連結杆、６は側部支柱である
。

ａは隅柱２の上下に固着された隅金具である。

床１にはその前後２ケ所にタイヤ積載用の凹所７（第２
図、第３図）が設けられている。

凹所７は床１の長手方向と直角に設けられ、タイヤを積
載しないときは蓋８を被冠し、平床状態にして使用する
ことができる。

第２図はフラットラックコンテナＦＣの前後凹所７内に
大型タイヤ９を計４個載置し、さらに本考案に係るラッ
シング装置１０で床に固定した状態を示す。

第３図は第２図のＡ−Ａ断面図、第４図は同じく第２図
のＢ−Ｂ断面図で、これらにより凹所７の詳細構造を説
明する。

１１は床１の長手方向両側に設けられる主梁で、通常上
型鋼より構成される。

１２は横梁で主梁１１間に取付けられこれにより床１は
支持されている。

１３は凹所７を形成する横部材で段部１４が形成され、
その両端は横梁１２と同様尖梁１１、に溶接されている
。

横部材の上端は横梁１２と面一をなし、床１を支持して
いる。

１５は前後の横部材１３．１３間に固設された凹所床、
材、１６は凹所床材１５を補強する横梁で、その両端は
主梁１１に溶接される。

１７はタイヤ受台で断面はぼ３角形をなし、直角をはさ
む２辺と、斜辺１８とで構成されている。

直角をはさむ１辺は前記段部１４上に載置されており、
斜辺１８によってタイヤ９を支持するようになっている
。

１９はタイヤ受台固定棒で、横部材１３の段部１４に隣
接する垂直部２０に溶接されている。

図示していないが、タイヤ受台１７の直角をはさむ１辺
にタイヤ受台固定棒１９と係合する係合孔が存在し、第
３図の矢印す方向の運動によって係脱可能である。

２２（第４図）は取付環で、主梁１１の上部フランジ２
１の下面に凹所７の中心線に対して対称位置に２個づつ
取付けられている。

さて、次に第２図と第４図を参照してラッシング装置１
０について説明する。

ラッシング装置１０は対称形に構成されている。

すなわち、２本のパイプ２３．２３の両端に、中央部に
芦締器２４を、先端にフック２５を有するチェーン２６
が固着されている。

そして両パイプ２３．２３はチェ、−ン２６の取付部の
反対側で、２本のロープ２７．２７（ナイロンベルトあ
るいはチェーン等で、もよい）テ結ばれている。

第５図はフラットラックコンテナＦＣを本来の平床式と
して使用する場合を示し、この場合には前記凹所７を蓋
８で覆って使用する。

蓋８は横梁２９上に板３０を張設したもので、横部材１
３の段部１４上に載置したとき、床１とその上面が面一
となる。

なお横梁２９はその長さが前記タイヤ受台固定棒１９．
１９間の巾より小となっていることは勿論である。

蓋８を被冠する場合には、タイヤ受台１７が邪魔になる
ので、第３図矢印すの如く引出して取外し、凹所床材７
上に収納しておく。

以上の如く構成されているから、大型タイヤ１９をフラ
ットラックコンテナＦＣに積むには次の如く行われる。

（１）蓋８を外す。

（２）タイヤ受台１７をタイヤ受台固定棒１９に係合さ
せて段部１４上に載置する（第３図）。

（３）クレーン・フォークリフト等でタイヤを凹所７上
に運ぶ。

（タイヤ面はタイヤ受台の斜面１８と接し直立する。

）（４）同一の凹所に２ケづつ計４個（数は任意）載置
する。

（５）ラッシング装置１０のロープ２７．２７をタイヤ
９上にのせ、チェーン２６．２６を交差したのち、その
フック２５を取付環２２に引掛ける。

（第４図）（６）荷締器２４を操作してチェーン２６を
左右均等に緊締してタイヤ９を固定する。

以上でフラットラックコンテナＦＣは輸送可能となった
が、これを取外すときは上記の逆操作で容易にタイヤ９
を外すことができる。

次に普通の平床式にするのは、タイヤ受台１７を外して
、凹所７に収納し第５図の状態に蓋８をすれば完了であ
る。

本考案は以上のごとく構成、されている。

これによれば、大型タイヤ等の円筒状物は、フラットラ
ックコンテナＦＣの床に簡単に構成される凹所に安定支
持することができる。

タイヤ受台を取付取外し可能にし、蓋取付時には凹所下
部の隙間に収納し、蓋は単に横部材１３の段部１４上に
のせるのみで良いから蓋の取付けが極めて簡単である。

このように簡単な構造である上に、ラッシング装置を単
に凹所の取付部に引掛け、荷締器で緊締すれば、タイヤ
等の円鉤扶荷物は強固に緊定され、荷役効率の向上に大
いに寄与するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施されるフラットラックコンテナ。 第２図は大型タイヤを積み緊定した状態を示す。 第３図は第２１ｍ０Ａ−Ａ断面図。第４図は第２図のＢ
−Ｂ断面図。 第５図は凹部に蓋をした状態を示す。 図において； ＦＣ−、・・・・フラットラックコンテ
ナ、ａ・・・・・・隅金具、１・・・・・・床、２・・
・・・・隅柱、３・・・・・・前壁、４・・・・・・後
壁、５・・・・・・連結杆、６・・・・・・側部支柱、
７・・・・・・凹所、８・・・・・・蓋、９・・・・・
・大型タイヤ、１０・・・・・・ラッシング装置、１１
・・・・・・主梁、１２・・・・・・横梁、１３・・・
・・・横部材、１４・・・・・・（横部材の）段部、１
５・・・・・・凹所床材、１６・・・・・・（凹所床材
補強用）横梁、１７・・曲タイヤ受台、１８・・・・・
・（タイヤ受台の）斜辺、１９・・・・・・タイヤ受台
固定棒、２０・・・・・・垂直部、２１・・・・・・（
主梁の）上部フランジ、２２・・・・・・取付環、２３
・・・・・・（ラッシング装置の）パイプ、２４・・・
・・・荷締器、２５・・曲フック、２６・・曲チェーン
、２７・・・・・・ロープ、２９・・・・・・横梁、３
ｏ・・曲板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フラットラックコンテナＦＣの床部に前後方向に隔て・
   主梁１１に固着され水平の段部１４を有する２本の横部
   材１３と、横部材１３．１３間に形成した凹所７と、横
   部材１３の段部１４と直角な垂直部２０に固設したタイ
   ヤ受台固定棒１９と、段部１４上に載置しタイヤ受台固
   定□棒１９と係脱可能でタイヤ受は用斜辺１８を有する
   タイヤ受台１７と、主梁１１の上部フランジ２１内面に
   固定した緊締装置１０のフック２５を掛ける為の取付環
   ２２と、−所７上に被冠する蓋８とからなり、前記緊締
   装置１０は２本のロープ２７で連結された２本のパイプ
   ２３と、各パイプ２３のロープ固定側に対向して固定さ
   れ、先端にフック２５を又中間部に荷締器２４を有する
   ２本のチェーン２６よりなっていることを特徴とするフ
   ラットラックコンテナの大型タイヤ等円筒体積載用床構
   造。