JP2015158290A - グリル - Google Patents

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Abstract

【課題】バーナの失火を検知して強制的にバーナへのガスの供給を停止させる機能を備えたグリルにおいて、調理性能の向上を図ること。【解決手段】加熱庫20内にバーナ22が設けられたグリル2であって、バーナ22の燃焼中、バーナ22の燃焼状態を検知する炎検知センサ32の出力値Vが所定の火力切替基準値V2以下になれば、バーナ22へのガスの供給量を所定量増加させる火力切替動作の実行手段と、バーナ22の燃焼中、前記出力値Vが火力切替基準値V2より低い失火判定基準値V1以下になれば、バーナ22へのガスの供給を停止させる強制停止動作の実行手段とを備えたこと。【選択図】図1

Description

本発明は、バーナの失火を検知して強制的にバーナへのガスの供給を停止させる機能を備えたグリルに関する。
加熱庫内にバーナが設けられた従来のグリルにおいて、加熱調理中、何らかの原因によりバーナが失火して、炎検知センサの出力値が所定の失火判定基準値以下になれば、バーナへのガスの供給を停止させ、バーナから生ガスが放出され続けるのを防止する自動停止機能を備えたものが知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
特開2011−315号公報 特開2005−102849号公報
しかしながら、上記従来のグリルでは、加熱調理中に食材から多量の水蒸気が発生して加熱庫内に充満し、排気通路の内圧が上昇すると、バーナの燃焼排気が加熱庫の外部へ排出され難くなり、バーナの燃焼状態が不安定になり易い(図5のA部)。特に、焼き網に代えて、グリルプレートを用いて調理する場合には、グリルプレートの表面に溜まった食材の焼き汁からも水蒸気が発生するため、バーナの燃焼状態がより不安定になる。そして、このようにバーナの燃焼状態が不安定になると、食材やグリルプレートの加熱量が不足し、仕上がり状態にムラを生じる虞があった。しかも、上述のような自動停止機能を備えた従来のグリルでは、バーナの燃焼状態が不安定になると、炎検知センサの出力が失火判定基準値以下になり易く、調理中であるにもかかわらず強制的にバーナが消火されてしまう虞もあった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、バーナの失火を検知して強制的にバーナへのガスの供給を停止させる機能を備えたグリルにおいて、調理性能の向上を図ることにある。
本発明は、加熱庫内にバーナが設けられたグリルであって、バーナの燃焼中、バーナの燃焼状態を検知する炎検知センサの出力値が所定の火力切替基準値以下になれば、バーナへのガスの供給量を所定量増加させる火力切替動作の実行手段と、バーナの燃焼中、前記出力値が火力切替基準値より低い失火判定基準値以下になれば、バーナへのガスの供給を停止させる強制停止動作の実行手段とを備えたものである。
このものでは、加熱調理中に加熱庫内で多量の水蒸気が発生し、バーナの燃焼状態が不安定になっても、炎検知センサの出力が所定値(火力切替基準値)まで下がれば、バーナへのガスの供給量を増加させ、火力を上げるから、食材を十分に加熱することができる。しかも、このものでは、加熱調理中にバーナの燃焼状態が不安定になっても、炎検知センサの出力が失火判定基準値に達する前にバーナの火力を上げ、炎検知センサの出力を増加させるから、バーナが不要に強制消火されてしまうのも防止できる。
また、本発明は、上記グリルにおいて、加熱庫内に食材を載置した皿状のグリルプレートを導入して調理が可能なものである。
グリルプレートを用いた調理では、調理中にグリルプレート上に溜まった食材の焼き汁から多量の水蒸気が発生し、バーナの燃焼状態がより不安定になり易いが、このものでは、燃焼状態が不安定になったときのバーナの不要な強制消火を防止して、十分な火力で継続的に食材やグリルプレートを加熱することができる。
さらに、本発明は、上記グリルにおいて、火力切替動作が実行された後、前記出力値が火力切替基準値より高い復帰基準値以上になれば、バーナへのガスの供給量を増加前の設定量に戻す切替解除動作の実行手段を備えたものである。
このものでは、加熱調理中、火力切替動作によってバーナの火力を上げた結果、炎検知センサの出力が火力切替基準値より高い値(復帰基準値)まで上がった場合には、バーナへのガスの供給量を増加前の量に戻し、火力を下げるから、食材が過剰に熱せられるのを防止できる。
また、本発明は、上記グリルにおいて、バーナの燃焼中、前記出力値が火力切替基準値以下になれば、失火判定基準値を所定値下げるかまたは前記出力値を所定値上げる基準調整動作の実行手段を備えたものである。
このものでは、加熱調理中にバーナの燃焼状態が不安定になっても、炎検知センサの出力が火力切替基準値まで下がれば、失火判定基準値を下げるかまたは炎検知センサの出力値を上げて、失火判定基準値と前記出力値との差を大きくするから、バーナが不要に強制消火されてしまうのをより確実に防止できる。
以上のように、本発明によれば、たとえ加熱調理中に加熱庫内で多量の水蒸気が発生しても、食材を十分に加熱することができ、しかも、バーナが不要に強制消火されてしまうのも防止できるから、調理性能が向上する。
図1は、本発明の実施の形態に係るグリルを備えたガスコンロの側面視概略縦断面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係るグリルを備えたガスコンロの概略構成である。 図3は、本発明の実施の形態に係るグリルのプレート調理における制御動作を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施の形態に係るグリルのバーナの出力変化を示すグラフである。 図5は、従来のグリルのバーナの出力変化を示すグラフである。
次に、上記した本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
図1は、システムキッチンのカウンタトップKに開設された取付口K1に落とし込み状態で装着される所謂ビルトイン式のガスコンロ1であり、本発明の実施の形態に係るグリル2は、コンロ本体10と一体的に構成されている。また、コンロ本体10上面の天板100には、単数または複数のコンロバーナ12と、グリルバーナ22,23から放出されたガスの燃焼排気をガスコンロ1の外部へ排出するための排気口13とが設けられている。
グリル2は、食材Fを収容する加熱庫20と、加熱庫20内で生じた油煙や臭気成分、水蒸気等を排気口13へ導く排気筒21と、加熱庫20内の食材Fを加熱するためのグリルバーナ22,23と、加熱庫20から排気筒21内に導かれた油煙や臭気成分を加熱消失させるためのアフターバーナ24と備えている。
コンロ本体10の正面部には、加熱庫20内に食材Fを出し入れするための取出口200が設けられている。また、取出口200には、前後にスライド開閉するグリル扉25が設けられている。グリル扉25の後面部には、トレー受け枠250が連結されており、トレー受け枠250の上部には、食材Fから漏出した油や水分などの焼き汁を受ける皿状のグリルトレー26が載置されている。また、トレー受け枠250の上部で且つグリルトレー26の上方位置には、食材Fを載置するための焼き網(図示しない)やグリルプレート27が取り付けられる。従って、グリル扉25を開けば、グリルトレー26と共に焼き網やグリルプレート27が取出口200から引き出される。
グリルプレート27は、熱伝導性の高い金属(例えば、アルミニウム)で形成された平皿状の板体であり、その上面270に食材Fが載置される。また、グリルプレート27の上面(食材載置面)270には、上向きに凸のリブ状突起271が複数形成されている。さらに、図示しないが、食材載置面270におけるリブ状突起271の左右側端より外側の位置には、食材載置面270に漏出した焼き汁を回収するための溝部が形成されている。尚、グリルプレート27は、セラミック材料で形成されたものであってもよいし、熱伝導性の高い二種以上の材料で形成されたものであってもよい。
加熱庫20の奥部には、排気用開口201が開設されている。排気筒21は、排気用開口201から排気口13へ向かって斜め上方に延設されており、グリルバーナ22,23から放出されたガスの燃焼排気や熱気、食材Fから放出された油煙、臭気成分、水蒸気等は、排気用開口201から排気筒21を通って排気口13へ導かれ、ガスコンロ1外部の上方へ排出される。
グリルバーナ22,23は、加熱庫20の上壁202に沿って配設される上火バーナ22と、加熱庫20の左右の側壁203に沿って配設される下火バーナ23とからなり、グリルプレート27を用いた食材Fの加熱調理(プレート調理)を行う場合には、上火バーナ22の炎孔220から下方へ向けて放出されるガスの燃焼排気や輻射熱によって、食材Fおよびグリルプレート27の上面270が上方から熱せられ、下火バーナ23の炎孔230から側方(グリル庫20の中央側)へ向けて放出されるガスの燃焼排気や輻射熱によって、グリルプレート27が下方から熱せられる。尚、グリルプレート27に代えて、焼き網を用いて食材Fの加熱調理を行う場合は、上火バーナ22および下火バーナ23から放出されるガスの燃焼排気や輻射熱によって上下左右から食材Fが熱せられる。
上火バーナ22は、下面部がセラミック製の板体で構成された表面燃焼式のセラミックバーナであり、上記板体の下面部の略全域に炎孔220が開設されている。従って、点火した際には、上記板体の下面全体にガスの燃焼炎が形成され、その輻射熱や燃焼排気が加熱庫20内の中央へ向けて下方に放射される。
アフターバーナ24は、排気筒21の底壁211における排気用開口201寄りの位置に配設されており、アフターバーナ24の炎孔240から排気用開口201の出口付近へ向けて上方に放出されるガスの燃焼排気によって、排気筒21内へ導かれた油煙や臭気成分が加熱消失される。
グリルバーナ22,23の各炎孔220,230の近傍位置には、後述するイグナイタ30から高電圧が印加された際に、対応する炎孔220,230の周辺へ向けて火花放電する点火プラグ31と、対応する炎孔220,230における燃焼炎の有無を検知する炎検知センサとしての熱電対32とが設けられている。また、アフターバーナ24の炎孔240の近傍位置にもグリルバーナ22,23と同様、点火プラグ31および熱電対32が設けられている。また、加熱庫20内における排気用開口201の近傍位置には、加熱庫20内の温度を検知する庫内温度センサ33が設けられている。
図2に示すように、コンロ本体10の内部には、ガス元管から供給されるガスを各バーナ22,23,24へ導くガス管路200が配設されている。また、ガス管路200には、対応する各バーナ22,23,24へのガスの供給を遮断可能な電磁開閉弁34と、対応するグリルバーナ22,23へのガスの供給量を調整可能な火力切替弁35とが設けられている。尚、図示しないが、火力切替弁35は、開閉弁とバイパス通路とで構成された弁装置であって、上記開閉弁を閉じることでバイパス通路のみから下流側へガスを供給し、対応するバーナ22,23を弱火燃焼させる。一方、開閉弁を開くことで開閉弁およびバイパス通路の両方から下流側へガスを供給し、対応するバーナ22,23を強火燃焼させる。
コンロ本体10の正面部には、グリルバーナ22,23の点火や消火を行うための点消火操作部36と、プレート調理の調理モードの切替を行うためのモード切替操作部37と、タイマ調理モードにおける食材Fの加熱時間の設定を行うためのタイマ設定操作部38とが設けられている。尚、点消火操作部36は、グリルバーナ22,23の火力を手動調整する機能を兼備している。
コンロ本体10の内部には、ガスコンロ1の動作情報を音声にて報知する音声出力部39や、各点火プラグ31へ高電圧を印加するイグナイタ30が組み込まれている。また、コンロ本体10内には、ガスコンロ1全体の動作を制御する制御回路40が組み込まれており、音声出力部39やイグナイタ30、熱電対32、庫内温度センサ33、電磁開閉弁34、火力切替弁35、点消火操作部36、モード切替操作部37、タイマ設定操作部38は、上記制御回路40に電気配線を通じて接続されている。
制御回路40は、点消火操作部36の点火操作に応じてグリルバーナ22,23を点火させ、点消火操作部36の消火操作に応じてグリルバーナ22,23を消火させる点消火制御部、点消火操作部36の火力調整操作に応じてグリルバーナ22,23の火力を調整する火力調整制御部、モード切替操作部37のモード選択操作に合わせてグリルバーナ22,23の燃焼制御ルーチンを切り替えるモード切替制御部、タイマ調理モードが選択された場合に、グリルバーナ22,23が点火されてからタイマ設定操作部38で任意に設定されたタイマ調理時間S1が経過した時点でグリルバーナ22,23を自動消火させるタイマ調理制御部、オート調理モードが選択された場合に、予め設定された燃焼パターンでグリルバーナ22,23の火力を調整するオート調理制御部等の回路構成を有している。
尚、本実施の形態に係るガスコンロ1では、魚を焼くのに適した「焼き魚モード」や食パンを焼くのに適した「トーストモード」など、複数種類のオート調理モードを備えており、モード切替操作部37を操作することで使用者が任意に所望のオート調理モードを選択できるように構成されている。
また、制御回路40は、各調理モードにおいて、グリルバーナ22,23の燃焼中に、庫内温度センサ33の検知温度Tが予め設定された基準温度T1に達すれば、グリルバーナ22,23へのガスの供給量を所定量減少させる加熱制御動作の実行部(加熱制御部)、上火バーナ22の燃焼中に、上火バーナ22に対応する熱電対(以下、「上火センサ」という)32の出力値(起電圧)Vが予め設定された失火判定基準値V1以下になれば、上火バーナ22へのガスの供給を停止させる強制停止動作の実行部(強制停止制御部)、上火バーナ22の燃焼中に、上火センサ32の起電圧Vが予め設定された火力切替基準値V2以下になれば、上火バーナ22へのガスの供給量を所定量増加させる火力切替動作の実行部(火力切替制御部)、上記火力切替動作が実行された後、上火センサ32の起電圧Vが所定時間以上継続して予め設定された復帰基準値V3以上であれば、上火バーナ22へのガスの供給量を増加前の設定量に戻す切替解除動作の実行部(切替解除制御部)等の回路構成を有している。
次に、制御回路40によるグリル2のプレート調理時の制御動作を図3に従って説明する。モード切替操作部37にて「タイマ調理モード」が選択され、さらにタイマ設定操作部38にてタイマ調理時間S1が手動設定された後、点消火操作部36にてグリルバーナ22,23の点火操作がなされると、各点火プラグ31から火花放電させると共に、各火力切替弁35を所定の大流量に設定し(開閉弁を「開」)、さらに各電磁開閉弁34を開く。その結果、グリルバーナ22,23が点火され、強火にて食材Fおよびグリルプレート27の加熱が開始される(ST1〜ST5)。
尚、図示しないが、グリルバーナ22,23が点火された後、点消火操作部36にてグリルバーナ22,23の消火操作がなされた場合は、各電磁開閉弁34を閉じてグリルバーナ22,23を消火させる。また、アフターバーナ24は、グリルバーナ22,23と共に点火され、グリルバーナ22,23が消火されてから一定時間経過後に消火される。これにより、食材Fの加熱調理が終了した後も一定時間、加熱庫20から排気筒21内に導かれた油煙や臭気成分の加熱消失が行われる。
上記ST4のステップにて上火バーナ22が点火されると、制御回路40に組み込まれた図示しないタイマを作動させると共に、庫内温度センサ33の検知温度Tが基準温度T1(例えば、230℃)に達したか否か、タイマの計測時間Sがタイマ調理時間S1(例えば、20分)に達したか否か、および、上火センサ32の起電圧Vが失火判定基準値V1(例えば、2.5mV)以下になったか否かの監視を開始する(ST6〜ST8)。
そして、庫内温度センサ33の検知温度Tが基準温度T1に達した場合(ST6のステップでYes)は、各火力切替弁35を所定の小流量に設定し(開閉弁を「閉」)、さらに上火センサ32の起電圧Vが火力切替基準値V2(例えば、3.5mV)以下になるか、タイマの計測時間Sがタイマ調理時間S1に達するか、或いは、上火センサ32の起電圧Vが失火判定基準値V1以下になるまで、弱火にて食材Fおよびグリルプレート27の加熱を継続する(ST9〜ST12)。
その後、タイマの計測時間Sがタイマ調理時間S1に達すれば(ST11のステップでYes)、各電磁開閉弁34を閉じてグリルバーナ22,23を自動消火させ、食材Fおよびグリルプレート27の加熱を終了する(ST13)。
一方、タイマの計測時間Sがタイマ調理時間S1に達する前に、何らかの原因により上火バーナ22が失火し、上火センサ32の起電圧Vが失火判定基準値V1以下まで下がった場合(ST12のステップでYes)は、速やかに各電磁開閉弁34を閉じて、グリルバーナ22,23へのガスの供給を停止させると共に、失火が生じたことを示す音声を音声出力部39から出力させる(ST14〜ST15)。
尚、ST7のステップも上記ST11のステップと同様、タイマの計測時間Sがタイマ調理時間S1に達すれば(ST7のステップでYes)、ST13のステップを実行する。また、ST8のステップも上記ST12のステップと同様、上火センサ32の起電圧Vが失火判定基準値V1以下まで下がれば(ST8のステップでYes)、ST14およびST15のステップを実行する。
また、タイマの計測時間Sがタイマ調理時間S1に達する前に、グリルプレート27に溜まった水分や食材Fから多量の水蒸気が発生して上火バーナ22の燃焼状態が不安定になり(図4のA部)、上火センサ32の起電圧Vが火力切替基準値V2以下まで下がった場合(ST10のステップでYes)は、上火バーナ22に対応する火力切替弁35を大流量に設定し(開閉弁を「開」)、上火バーナ22を強火に切り替える。これにより、上火センサ32の起電圧Vが上昇するから(図4のB部)、上火バーナ22の燃焼状態が多少不安定であっても、失火判定基準値V1に達し難くなる(ST16)。
さらに、上記ST16のステップにて上火バーナ22が強火に切り替えられた後、上火センサ32の起電圧Vが復帰基準値V3(例えば、10mV)以上である状態が所定時間(例えば、10秒間)以上継続したか否か、および、上火センサ32の起電圧Vが失火判定基準値V1以下になったか否かの監視を開始する(ST17〜ST19)。
そして、上記所定時間が経過するまでの間に、上火センサ32の起電圧Vが失火判定基準値V1以下まで下がった場合(ST19のステップでYes)は、上火バーナ22が失火する可能性が高くなったとして、上述したST14およびST15のステップを実行する。一方、所定時間以上継続して上火センサ32の起電圧Vが復帰基準値V3以上であった場合(ST18のステップでYes)は、上火バーナ22が失火する可能性が低くなったとして、上火バーナ22に対応する火力切替弁35を小開度に設定して上火バーナ22を再び弱火に戻し、ST10のステップに戻る(ST20)。
モード切替操作部37にて「オート調理モード」が選択された場合は、選択されたオート調理モードに対応するグリルバーナ22,23の火力切替基準温度やオート調理時間などの燃焼パターンが自動で設定される。そして、点消火操作部36にてグリルバーナ22,23の点火操作がなされると、上記燃焼パターンに応じたグリルバーナ22,23の燃焼が開始される。
その後、タイマの計測時間Sがオート調理時間に達すれば、上述したST13のステップと同様にグリルバーナ22,23を自動消火させ、食材Fおよびグリルプレート27の加熱を終了するが、タイマの計測時間Sがオート調理時間に達する前に、上火センサ32の起電圧Vが失火判定基準値V1以下まで下がった場合は、上述したST14およびST15のステップと同様、グリルバーナ22,23へのガスの供給を停止させると共に、失火が生じたことを示す音声を音声出力部39から出力させる。
一方、タイマの計測時間Sがオート調理時間に達する前に、上火センサ32の起電圧Vが火力切替基準値V2以下まで下がった場合は、上述したST16のステップと同様に上火バーナ22を強制的に強火に切り替える。これにより、上火センサ32の起電圧Vが上昇するため(図4のB部)、上火バーナ22の燃焼状態が多少不安定であっても、失火判定基準値V1に達し難くなる。
さらに、上火バーナ22が強制的に強火に切り替えられた後、上述したST17からST19のステップと同様、上火センサ32の起電圧Vが復帰基準値V3以上である状態が所定時間以上継続したか否か、および、上火センサ32の起電圧Vが失火判定基準値V1以下になったか否かを監視する。
そして、上記所定時間が経過するまでの間に、上火センサ32の起電圧Vが失火判定基準値V1以下まで下がれば、上火バーナ22が失火する可能性が高くなったとして、上述したST14およびST15のステップと同様にグリルバーナ22,23へのガスの供給を停止させると共に、失火が生じたことを音声出力部39から報知させる。一方、上火バーナ22を強火に切り替えた後、所定時間以上継続して上火センサ32の起電圧Vが復帰基準値V3以上であった場合は、上火バーナ22が失火する可能性が低くなったとして、再び上記燃焼パターンに応じたグリルバーナ22,23の燃焼制御を行う。
このように、上記実施の形態によれば、食材Fの加熱調理中に加熱庫20内で多量の水蒸気が発生し、上火バーナ22の燃焼状態が不安定になっても、上火センサ32の起電力Vが所定の火力切替基準値V2まで下がれば、上火バーナ22の火力を強火に上げるから、食材Fやグリルプレート27を十分に加熱することができる。しかも、このものでは、加熱調理中に上火バーナ22の燃焼状態が不安定になっても、上火センサ32の起電力Vが失火判定基準値V1に達する前に上火バーナ22の火力を強火に上げ、上火センサ32の起電力Vを増加させるから、グリルバーナ22,23が不要に強制消火されてしまうのも防止できる。よって、調理性能が向上する。
また、このものでは、食材Fの加熱調理中、火力切替動作によって上火バーナ22の火力を強火に上げた結果、上火センサ32の起電力Vが火力切替基準値V2より高い復帰基準値V3まで上がった場合には、上火バーナ22の火力を元の弱火に下げるから、食材Fやグリルプレート27が過剰に熱せられるのを防止できる。よって、調理性能が一層向上する。
さらに、このものでは、食材Fの加熱調理中に、火力切替動作によって上火バーナ22の火力を強火に上げ、上火センサ32の起電力Vを増加させたとしても、上火センサ32の起電力Vが失火判定基準値V1まで下がれば、速やかにグリルバーナ22,23を消火させるから、失火を未然に防止することができる。よって、安全性も高い。
尚、上記実施の形態において、上火センサ32の起電圧Vが火力切替基準値V2以下まで下がった場合(ST10のステップでYes)に、上火バーナ22を強火に切り替えると共に、失火判定基準値V1を所定値下げる制御構成としてもよい。また、上火センサ32の起電圧Vが火力切替基準値V2以下まで下がった場合(ST10のステップでYes)に、上火バーナ22を強火に切り替えると共に、上火センサ32の起電圧Vに所定値加算し、その所定値加算後の起電力Vを用いて切替解除判定(ST17)や失火判定(ST19)を行う制御構成としてもよい。
これらの制御構成を備えたものでは、加熱調理中に上火バーナ22の燃焼状態が不安定になっても、上火センサ32の起電力Vが失火判定基準値V1に達し難くなるから、グリルバーナ22,23が不要に強制消火されてしまうのをより確実に防止できる。よって、調理性能が一層向上する。
また、上記実施形態では、開閉弁とバイパス通路とで構成された火力切替弁35によってグリルバーナ22,23の火力を切り替えるように構成されたものを説明したが、グリルバーナ22,23へのガスの供給量を所定範囲内で無段階に調整可能な比例制御弁によってグリルバーナ22,23の火力を調整するように構成されたものであってもよい。
本発明は、加熱庫20の上壁20、或いは、左右の側壁203にのみ上火バーナ22に対応するバーナが配設され、下火バーナ23に対応するバーナを備えていない所謂片面焼き式のグリルにも適用できる。
2 グリル
20 加熱庫
22 上火バーナ(バーナ)
23 熱電対(炎検知センサ)
27 グリルトレー
270 グリルトレーの上面(食材載置面)
40 制御回路
F 食材

Claims (4)

  1. 加熱庫内にバーナが設けられたグリルであって、
    バーナの燃焼中、バーナの燃焼状態を検知する炎検知センサの出力値が所定の火力切替基準値以下になれば、バーナへのガスの供給量を所定量増加させる火力切替動作の実行手段と、
    バーナの燃焼中、前記出力値が火力切替基準値より低い失火判定基準値以下になれば、バーナへのガスの供給を停止させる強制停止動作の実行手段とを備えた、グリル。
  2. 請求項1に記載のグリルにおいて、
    加熱庫内に食材を載置した皿状のグリルプレートを導入して調理が可能な、グリル。
  3. 請求項1または2に記載のグリルにおいて、
    火力切替動作が実行された後、前記出力値が火力切替基準値より高い復帰基準値以上になれば、バーナへのガスの供給量を増加前の設定量に戻す切替解除動作の実行手段を備えた、グリル。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のグリルにおいて、
    バーナの燃焼中、前記出力値が火力切替基準値以下になれば、失火判定基準値を所定値下げるかまたは前記出力値を所定値上げる基準調整動作の実行手段を備えた、グリル。
JP2014032436A 2014-02-24 2014-02-24 グリル Active JP5980824B2 (ja)

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