JP2015148071A - 剛性防護柵の補強構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】剛性防護柵の建設当時と比べて大型化した車両の衝突に耐えられるように、既存の剛性防護柵の剛度を十分に向上させることができ、かつ、短工期での施工が可能であるとともに施工の際に産業廃棄物もほとんど発生しない剛性防護柵の補強構造を提供する。【解決手段】道路に沿って立設された剛性防護柵の補強構造であって、剛性防護柵90の頂部90Aの両側面を挟み込むように対向する挟み込み部12B、14B、および該対向する挟み込み部12B、14B同士を連結する連結部12A、14Aを有する頂部梁部材11を備えてなり、頂部梁部材11の連結部12A、14Aはその少なくとも一部が剛性防護柵90の上面に配置されており、頂部梁部材11の挟み込み部12B、14Bが剛性防護柵90の頂部90Aの両側面を直接または間接に挟み込むことによって、頂部梁部材11が剛性防護柵90の頂部90Aに取り付けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、剛性防護柵を補強する構造に関する。ここで、剛性防護柵とは、防護柵を構成する主たる部材について弾性変形内での変形しか見込まない防護柵のことである。
自動車専用道路の高架部には、車両の落下を防止するための剛性防護柵が道路に沿って立設されていることが多い。
一方、首都高速道路をはじめとする自動車専用道路は、その多くが建設から数十年を経過しており、補修および補強が必要となってきている。
また、走行する車両が建設当時と比べて大型化し、建設当時に想定していなかった25t車の走行が可能な自動車専用道路も現在では多くなってきており、剛性防護柵に求められる剛度も大きくなってきている。
剛性防護柵を補修または補強する際に活用できる技術としては、例えば、特許文献1、2に記載の技術がある。
特許文献1に記載の技術は、床版に一体的に立設された既存壁体の改修補強構造であって、該既存壁体を挟んで両面に接着材を介して貼着されて一体化された補強板と、該既存壁体を貫通して該両面の補強板同士を連結する連結部材と、該両面の補強板の上端部同士を相互に一体的に繋いで設けられて該既存壁体の上部を覆う笠板と、を備え、該補強板は平板状をなして上端部から下端部までを1枚で形成されている、ことを特徴とする既存壁体の改修補強構造である。
特許文献2に記載の技術は、鉄筋コンクリート床版を鋼主桁によって支持して成るコンクリート床版鋼桁橋において、前記鉄筋コンクリート床版の側端縁凸部外面に固定張設された側部補強板と、前記側部補強板と前記鋼主桁とを結合する下側部連結補強板と、を備え、前記下側部連結補強板は前記鉄筋コンクリート床版の下面と離間して位置して前記鋼主桁と前記鉄筋コンクリート床版とで閉断面を形成するように構成されていることを特徴とするコンクリート床版鋼桁橋の補強構造である。
しかしながら、特許文献1、2に記載の技術は、車両の衝突や車両の大型化に対応するための技術ではなく、特許文献1、2に記載の技術では、建設当時と比べて大型化した車両の衝突に耐えられるように、既存の剛性防護柵の剛度を十分に向上させることは困難である。また、特許文献1、2に記載の技術では、補強板の取り付けにアンカーボルトを用いており、既存壁体の内部に配置されている鉄筋を現地にて探索することが必要であり、工期が長くなり、建設コストも大きくなる。
また、既存壁体を撤去して新規に壁体を設置することも行われているが、この場合には、産業廃棄物の処理が必要になるとともに、工期が長くなり、建設コストも大きくなる。
特許第4735223号公報 特開2002−227134号公報
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであって、剛性防護柵の建設当時と比べて大型化した車両の衝突に耐えられるように、既存の剛性防護柵の剛度を十分に向上させることができ、かつ、短工期での施工が可能であるとともに施工の際に産業廃棄物もほとんど発生しない剛性防護柵の補強構造を提供することを課題とする。
本発明は、以下の剛性防護柵の補強構造により、前記課題を解決したものである。
即ち、本発明に係る剛性防護柵の補強構造は、道路に沿って立設された剛性防護柵の補強構造であって、前記剛性防護柵の頂部の両側面を挟み込むように対向する挟み込み部、および該対向する挟み込み部同士を連結する連結部を有する頂部梁部材を備えてなり、前記頂部梁部材の前記連結部はその少なくとも一部が前記剛性防護柵の上面に配置されており、前記頂部梁部材の前記挟み込み部が前記剛性防護柵の頂部の両側面を直接または間接に挟み込むことによって、前記頂部梁部材が前記剛性防護柵の頂部に取り付けられていることを特徴とする剛性防護柵の補強構造である。
ここで、「剛性防護柵の頂部」とは、剛性防護柵の部位のうち、上面を含む上端部の部位のことであり、その部位の両側面を前記頂部梁部材の前記挟み込み部が直接または間接に挟み込むことにより、車両の所定の衝突にも耐えられるように前記頂部梁部材を前記剛性防護柵に取り付け可能となる部位のことである。
また、「直接または間接に挟み込む」とは、直接に接して挟み込む場合だけでなく、例えば形状追従性のあるシート材料等を介在させて挟み込む場合も含む概念である。
なお、道路に沿って立設された前記剛性防護柵は、道路の横断方向端部または中央分離帯に立設されていることが多い。
前記剛性防護柵の補強構造において、前記頂部梁部材は、第1の梁部材および第2の梁部材を備えてなり、前記第1の梁部材は上下方向の板状部および水平方向の板状部を有し、また、前記第2の梁部材は上下方向の板状部および水平方向の板状部を有し、前記頂部梁部材の前記挟み込み部は、前記第1の梁部材の前記上下方向の板状部および前記第2の梁部材の前記上下方向の板状部からなり、前記頂部梁部材の前記連結部は、前記第1の梁部材の前記水平方向の板状部および前記第2の梁部材の前記水平方向の板状部の少なくとも一部を有してなるように構成してもよい。
また、前記剛性防護柵の補強構造において、前記頂部梁部材は、第1の梁部材および第2の梁部材を備えてなり、前記第1の梁部材は前記剛性防護柵の側面に沿う板状部および水平方向の板状部を有し、また、前記第2の梁部材は前記剛性防護柵の側面に沿う板状部および水平方向の板状部を有し、前記頂部梁部材の前記挟み込み部は、前記第1の梁部材の前記剛性防護柵の側面に沿う板状部および前記第2の梁部材の前記剛性防護柵の側面に沿う板状部からなり、前記頂部梁部材の前記連結部は、前記第1の梁部材の前記水平方向の板状部および前記第2の梁部材の前記水平方向の板状部の少なくとも一部を有してなるように構成してもよい。
前記頂部梁部材の前記連結部は、前記第1の梁部材の前記水平方向の板状部および前記第2の梁部材の前記水平方向の板状部を連結する連結部材をさらに有していてもよい。
前記剛性防護柵の側面と水平面とのなす角は直角でなくてもよく、前記剛性防護柵の両側面のうち、少なくとも一方の側面が水平面とのなす角は、例えば70°以上90°未満であってもよい。
前記道路に沿って地覆が設けられていて、前記剛性防護柵が前記地覆の上方に設けられている場合の方が補強効果を発揮しやすい。
前記道路が床版を備えた道路であり、また、前記剛性防護柵の側面に沿って上下方向に配置されており、かつ、上部が前記頂部梁部材と連結している上下方向吊部材と、前記床版の横断方向端部の側面に沿って配置されており、かつ、水平方向に延びる下部水平部材と、をさらに備え、前記上下方向吊部材の下部が、前記下部水平部材に連結されている場合には、さらに補強効果が大きくなることもあり得る。
ここで、「剛性防護柵の側面に沿って上下方向に配置」とは、鉛直方向に配置する場合だけでなく、単スロープ型やフロリダ型の剛性防護柵が有する外側面(水平面に対するなす角が70°以上90°未満程度の外側面)に沿って配置するような場合も含む概念である。したがって、「上下方向吊部材」の長手方向は鉛直方向以外の場合もあり、水平面に対して70°以上90°未満程度の角度の場合もあり得る。
前記頂部梁部材は、その一部を切り離して交換可能であるようにしておくことが、維持管理の点から好ましい。
また、前記頂部梁部材はH形の部材を有してなり、前記頂部梁部材の前記挟み込み部の少なくとも一方は前記H形の部材のフランジ部であり、また、前記頂部梁部材の前記連結部の少なくとも一部は前記H形の部材のウェブ部であるように構成してもよい。
ここで、本明細書における「H形の部材」は、ウェブ部とフランジ部とのなす角が直角の場合だけでなく、ウェブ部とフランジ部とのなす角が直角でない場合(例えば、剛性防護柵の側面が水平面に対して傾斜していて、ウェブ部とフランジ部とのなす角をその傾斜に合わせた場合)も含むものとする。
必要な剛度に応じて、前記H形の部材のウェブ部と前記H形の部材のフランジ部とに連結された補剛部材をさらに設けてもよい。
また、前記頂部梁部材は鋼製としてもよく、前記H形の部材は鋼板からビルドアップして作製したH形の鋼製部材でも形鋼でもよい。
前記剛性防護柵の補強構造において、前記剛性防護柵の両側面および上面に沿って外装板が配置されており、前記外装板が当該補強構造における最外周面となっていることが好ましい。このように外装板を配置することにより、前記補強構造を構成する鋼材を外部から覆い隠すことができるので、前記補強構造を構成する鋼材の腐食を抑制することができ、また、前記補強構造を設置した後の美観を向上させることができる。
前記外装板は分割して構成し、前記外装板の一部のみを交換できるようにすることが好ましい。このようにすることにより、損傷や腐食を受けた外装板のみを交換することが可能となり、維持管理の費用を抑えることができる。
本発明によれば、剛性防護柵の建設当時と比べて大型化した車両の衝突に耐えられるように、既存の剛性防護柵の剛度を十分に向上させることができ、かつ、短工期での施工が可能であるとともに施工の際に産業廃棄物もほとんど発生しない。
本発明の第1実施形態に係る剛性防護柵の補強構造を示す横断面図 本発明の第2実施形態に係る剛性防護柵の補強構造を示す横断面図 本発明の第3実施形態に係る剛性防護柵の補強構造を示す横断面図 本発明の第3実施形態に係る剛性防護柵の補強構造の変形例を示す横断面図 本発明の第4実施形態に係る剛性防護柵の補強構造を示す横断面図 本発明の第5実施形態に係る剛性防護柵の補強構造を示す横断面図 本発明の第6実施形態に係る剛性防護柵の補強構造を示す横断面図 本発明の第7実施形態に係る剛性防護柵の補強構造を示す横断面図 本発明の第1実施形態に係る剛性防護柵の補強構造の変形例を示す横断面図 本発明の第3実施形態に係る剛性防護柵の補強構造の変形例を示す横断面図 本発明の第6実施形態に係る剛性防護柵の補強構造の変形例を示す横断面図 数値解析シミュレーションを行った補強前の剛性防護柵100の横断面図 数値解析シミュレーションを行った補強後の剛性防護柵100の横断面図 補剛鋼板86の寸法を示す平面図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る剛性防護柵の補強構造を詳細に説明する。
(第1実施形態の剛性防護柵の補強構造)
図1は本発明の第1実施形態に係る剛性防護柵の補強構造を示す横断面図(道路の延びる方向と直交する面で切断した断面図)である。
図1に示すように、本第1実施形態の補強構造10は、剛性防護柵90の頂部90Aに設けられている。
また、床版94の上方に地覆92が設けられ、地覆92の上方に剛性防護柵90が設けられており、剛性防護柵90は、床版および地覆を備えた道路橋の横断方向端部に設けられた剛性防護柵である。しかしながら、本第1実施形態の補強構造10の適用対象は、床版および地覆を備えた道路橋の剛性防護柵に限定されるわけではなく、床版および地覆を下方に備えていない剛性防護柵、あるいは地覆を下方に備えていない剛性防護柵に対しても適用可能である。また、道路橋の横断方向端部に設けられた剛性防護柵に限定されるわけではなく、例えば、道路の中央分離帯に設けられた剛性防護柵に対しても適用可能である。
本第1実施形態の補強構造10は頂部梁部材11を備えている。頂部梁部材11は、第1の梁部材である頂部鋼材12と、第2の梁部材である上部水平鋼材14と、を有してなる。
頂部鋼材12は溝形鋼であり、2つのフランジ部を有している。頂部鋼材12は、そのウェブ部12Aが剛性防護柵90の頂部90Aの上面を覆うように、かつ、頂部鋼材12の2つのフランジ部のうちの一方の道路側フランジ部12Bが、剛性防護柵90の頂部90Aの道路側の側面に沿って水平方向(道路の延びる方向)となるように、配置されている。
上部水平鋼材14は山形鋼であり、その水平方向の板状部14Aが、ボルト16Aとナット16Bにより頂部鋼材12のウェブ部12Aに取り付けられている。また、ボルト16Aが差し込まれる上部水平鋼材14の水平方向の板状部14Aに設けられた貫通孔(図示せず)は長孔になっており、剛性防護柵90の頂部90Aの厚さに合わせて取り付け位置を調整しながら、頂部鋼材12の道路側フランジ部12Bと上部水平鋼材14の上下方向の板状部14Bとの間に剛性防護柵90の頂部90Aを挟み込むことができるようになっており、上部水平鋼材14を頂部鋼材12に取り付けながら、補強構造10の全体を剛性防護柵90の頂部90Aに取り付けることができるようになっている。
そして、頂部鋼材12の道路側フランジ部12Bと上部水平鋼材14の上下方向の板状部14Bが、剛性防護柵90の頂部90Aの両側面を挟み込む挟み込み部を形成し、頂部鋼材12の水平部分が、対向する挟み込み部(頂部鋼材12の道路側フランジ部12Bと上部水平鋼材14の上下方向の板状部14B)同士を連結する連結部を形成している。
したがって、本第1実施形態の補強構造10においては、頂部鋼材12が剛性防護柵90の頂部90Aを覆うように、かつ、頂部鋼材12の道路側フランジ部12Bが剛性防護柵90の頂部90Aの側面のうちの一方の側面(道路側の側面)に沿って水平方向に延びるように取り付けられている。また、上部水平鋼材14の上下方向の板状部14Bが、剛性防護柵90の頂部90Aの側面のうちの他方の側面(道路と反対側の側面)に沿って水平方向に延びるように、かつ、頂部鋼材12の道路側フランジ部12Bと上部水平鋼材14の上下方向の板状部14Bとの間に剛性防護柵90の頂部90Aを挟み込むように、上部水平鋼材14の水平方向の板状部14Aが頂部鋼材12のウェブ部12Aに取り付けられている。このようにして、補強構造10の全体が、剛性防護柵90の頂部90Aに設けられている。
なお、安全が確認できたのであれば、上部水平鋼材14を、剛性防護柵90の頂部90Aの側面のうちの道路側の側面に沿って水平方向に延びるように取り付けてもよいが、道路側の側面は衝突時に車両が直接接触する部位であるので、上部水平鋼材14は、本第1実施形態のように、剛性防護柵90の頂部90Aの側面のうちの道路と反対側の側面に沿って水平方向に延びるように取り付ける方が好ましい。
また、本第1実施形態では上部水平鋼材14を山形鋼としたが、山形鋼に限定されるわけではなく、例えば溝形鋼としてもよいし、あるいは挟み込むのに必要な十分な厚さがあるのであれば、平鋼としてもよい。また、形鋼ではなく鋼板からビルドアップして作製した部材でもよい。他の実施形態においても同様である。
また、頂部鋼材12の道路側フランジ部12Bと上部水平鋼材14の上下方向の板状部14Bとの間に剛性防護柵90の頂部90Aを挟み込む際には、頂部鋼材12の道路側フランジ部12Bと剛性防護柵90の頂部90Aとの間に例えば形状追従性のあるシート材料等を介在させてもよく、また、上部水平鋼材14の上下方向の板状部14Bと剛性防護柵90の頂部90Aとの間に例えば形状追従性のあるシート材料等を介在させてもよい。形状追従性のあるシート材料等を介在させることにより、剛性防護柵90の頂部90Aの側面に多少の凹凸があっても、頂部梁部材11の安定した取り付けを行うことが可能となる。
また、頂部鋼材12の道路側フランジ部12Bと上部水平鋼材14の上下方向の板状部14Bとの間に剛性防護柵90の頂部90Aを挟み込む際には、頂部鋼材12の道路側フランジ部12Bと剛性防護柵90の頂部90Aとの間に接着剤を介在させてもよく、また、上部水平鋼材14の上下方向の板状部14Bと剛性防護柵90の頂部90Aとの間に接着剤を介在させてもよい。接着剤を介在させることにより、剛性防護柵90の頂部90Aの側面に多少の凹凸があっても、頂部梁部材11の安定した取り付けを行うことが可能となるとともに、頂部梁部材11と剛性防護柵90との一体化がより強固になる。
また、頂部梁部材11は、鋼製の頂部鋼材12および上部水平鋼材14を有しているが、頂部梁部材11の材質は鋼に限定されるわけではなく、頂部鋼材12および上部水平鋼材14に替えて、鋼製ではない部材を用いてもよい。例えば、コンクリート、高強度プラスチック、FRP等で形成された部材を用いてもよい。また、それらを混在して用いてもよい。
また、頂部梁部材11は、道路に沿う方向に所定の長さに分割しておき、連結材およびボルト等を用いて道路に沿う方向に機械的に連結させた構成としておくことが好ましい。このような構成とすることにより、車両の衝突により損傷を受けた頂部梁部材11のみを容易に交換することが可能となり、車両の衝突後の復旧費用を低減させることができる。
次に、本第1実施形態の補強構造10における作用効果を説明する。
頂部鋼材12は2つのフランジ部を有する溝形鋼であり、剛度が大きいので、頂部90Aに補強構造10を設けることによって補強された剛性防護柵90は、剛度が大きく向上する。このため、補強構造10で補強された剛性防護柵90に車両が衝突した際に、車両の衝突力を受け止める剛性防護柵90の分担幅(道路の延びる方向の換算有効幅)が長くなり、剛性防護柵90の建設当時と比べて大型化した車両の衝突であっても耐えられるようにすることが可能となる。なお、本第1実施形態の補強構造10においては、頂部鋼材12として溝形鋼を用いたが、必要な剛度を満たすのであれば山形鋼であってもよいし、また、形鋼ではなく鋼板からビルドアップして作製した部材でもよい。さらに、材質も鋼に限らない。以下、他の実施形態においても同様である。
また、本第1実施形態の補強構造10においては、剛性防護柵90にアンカーボルトを取り付けることが不要になっており、剛性防護柵90に損傷を与えずに、補強構造10の全体を剛性防護柵90に取り付けることが可能になっている。
また、アンカーボルトの取り付けが不要であることから、剛性防護柵90内部の鉄筋の位置を探索することも不要であり、施工を迅速に行うことができる。
また、既存の剛性防護柵90をそのまま活用するので、産業廃棄物をほとんど出さずに施工を行うことができる。
なお、前述したように、本第1実施形態の補強構造10の適用対象は、床版および地覆を備えた道路橋の剛性防護柵に限定されるわけではなく、床版および地覆を下方に備えていない剛性防護柵、あるいは地覆を下方に備えていない剛性防護柵に対しても適用可能であるが、下方に地覆を備えた剛性防護柵の方がより補強効果が高まる。下方に地覆を備えた剛性防護柵に車両が衝突する際には、車両はまず地覆に衝突するが、その際の衝撃で車両は上方に投げ出されるので、車両が剛性防護柵90および本第1実施形態の補強構造10に衝突する際には、車両は剛性防護柵90の頂部90Aに取り付けられた補強構造10に強く衝突する。このため、本第1実施形態の補強構造10の剛度を十分に活かしやすくなるからである。
(第2実施形態の剛性防護柵の補強構造)
図2は本発明の第2実施形態に係る剛性防護柵の補強構造を示す横断面図(道路の延びる方向と直交する面で切断した断面図)である。なお、第1実施形態の補強構造10を示す図1に記載した構成と同一の構成については同一の符号を用い、説明は省略する。
図2に示すように、本第2実施形態の補強構造20は、第1実施形態の補強構造10に、さらに、上下方向吊鋼材22および下部水平鋼材24を追加した構造である。
上下方向吊鋼材22は、剛性防護柵90の道路と反対側の側面に沿って上下方向に配置されている。また、上下方向吊鋼材22の上部は、上部水平鋼材14と連結されている。図2に示すように、上下方向吊鋼材22は上下方向に3分割されており、ボルトで連結されて1つの部材となっているが、上下方向吊鋼材22は一体的な1つの部材で構成してもよい。また、分割数も3に限られない。
下部水平鋼材24は、床版94の横断方向端部の外側の側面に沿って、かつ、水平方向に延びるように配置されていて、上下方向吊鋼材22の下部に取り付けられている。
このため、補強構造20で補強された剛性防護柵90に車両が衝突した際、補強構造20の頂部鋼材12に加わる衝撃力は、上下方向吊鋼材22を介して下部水平鋼材24に伝達される。このため、本第2実施形態の補強構造20においては、車両衝突時の衝撃力を受け止める力が第1実施形態の補強構造10よりもさらに向上していることもあり得る。
なお、下部水平鋼材24を、床版94の横断方向端部の外側の側面に取り付けてもよく、その場合には、床版94に損傷を与えないという点で、接着剤を用いて接着することが好ましい。
また、上下方向吊鋼材22および下部水平鋼材24は鋼製であるが、上下方向吊鋼材22および下部水平鋼材24に替えて、鋼製ではない部材を用いてもよい。例えば、高強度プラスチックやFRP等で形成された部材を用いてもよい。また、それらを混在して用いてもよい。
(第3実施形態の剛性防護柵の補強構造)
図3は本発明の第3実施形態に係る剛性防護柵の補強構造を示す横断面図(道路の延びる方向と直交する面で切断した断面図)である。なお、第1実施形態の補強構造10を示す図1に記載した構成と同一の構成については同一の符号を用い、説明は省略する。
図3に示すように、本第3実施形態の補強構造30は頂部梁部材31を備えている。頂部梁部材31は、第1実施形態の補強構造10の頂部鋼材12(溝形鋼)を、頂部鋼材32(H形鋼)に変更した部材である。
H形鋼である頂部鋼材32は、溝形鋼である頂部鋼材12よりもフランジ部の幅が大きくなっているため、剛度がより大きくなっている。
このため、補強構造30で補強された剛性防護柵90に車両が衝突した際に、衝突による力を受け止める剛性防護柵90の分担幅(道路の延びる方向の換算有効幅)は、補強構造10で補強した場合よりも長くなっており、補強構造10で補強した場合よりも車両の衝突に対する抵抗力が大きくなっている。
なお、頂部梁部材31は、鋼製の頂部鋼材32および上部水平鋼材14を有しているが、頂部梁部材31の材質は鋼に限定されるわけではなく、頂部鋼材32および上部水平鋼材14に替えて、鋼製ではない部材を用いてもよい。例えば、コンクリート、高強度プラスチック、FRP等で形成された部材を用いてもよい。また、それらを混在して用いてもよい。
また、頂部梁部材31と剛性防護柵90の頂部90Aとの間には、第1実施形態の補強構造10と同様に、形状追従性のあるシート材料や接着剤等を介在させてもよい。
また、頂部梁部材31は、道路に沿う方向に所定の長さに分割しておき、連結材およびボルト等を用いて道路に沿う方向に機械的に連結させた構成としておくことが好ましい。このような構成とすることにより、車両の衝突により損傷を受けた頂部梁部材31のみを交換することが可能となり、車両の衝突後の復旧費用を低減させることができる。
また、頂部梁部材31の剛度をより大きくすることが求められる場合には、図4に示す補強構造34(第3実施形態の補強構造30の変形例)のように、頂部鋼材32のウェブ部と道路側のフランジ部とに連結された補剛部材36をさらに設けてもよい。
(第4実施形態の剛性防護柵の補強構造)
図5は本発明の第4実施形態に係る剛性防護柵の補強構造を示す横断面図(道路の延びる方向と直交する面で切断した断面図)である。なお、図2および図3に記載した構成と同一の構成については同一の符号を用い、説明は省略する。
図5に示すように、本第4実施形態の補強構造40は、第1実施形態の補強構造10に上下方向吊鋼材22および下部水平鋼材24を追加するとともに、頂部鋼材12(溝形鋼)を、頂部鋼材32(H形鋼)に変更した構成、即ち、第2実施形態の補強構造20と第3実施形態の補強構造30を組み合わせた構成に、さらに覆い鋼板42(外装板)を追加した構造である。
覆い鋼板42は、スタッド44A、44Bによって補強構造40に取り付けられて、補強構造40における最外周面となっており、補強構造40を構成する鋼材14、22、24、32を外部から覆い隠すので、補強構造40を構成する鋼材14、22、24、32の腐食を抑制することができる。また、剛性防護柵90を構成するコンクリートの劣化も抑制することができる。覆い鋼板42を、スタッド44A、44Bを介して補強構造40に取り付ける際には、緩み脱落を確実に防止できる点および繰り返し使用をしても性能を維持できる点で、ハイパーロッドナット(登録商標)を用いることが好ましい。
また、覆い鋼板42に、耐候性および美観の優れたラミネート鋼板やカラー鋼板等を用いることにより、補強構造40の美観を向上させ、かつ、その美観を長期にわたって維持することもできる。また、耐候性および美観の優れたラミネート鋼板やカラー鋼板等を用いることにより、現地での塗装が不要となるため、急速施工も可能となる。
また、自動車排気ガス中の有害物質を分解する触媒を覆い鋼板42の外面に塗布することにより、大気中に放出される自動車排気ガス中の有害物質を低減させることができる。
また、図5においては、覆い鋼板42を1枚の鋼板として描いているが、覆い鋼板42は分割されていてもよく、この場合には、覆い鋼板42の一部のみを交換することが可能となる。覆い鋼板42を分割した構成とし、覆い鋼板42の一部のみを交換できるようにすることにより、損傷や腐食を受けた部分のみを交換することが可能となり、維持管理の費用を抑えることができる。
また、覆い鋼板42は鋼製であるが、覆い鋼板42に替えて、鋼製ではない部材を外装板として用いてもよい。例えば、プラスチックやFRP等で形成された板状の部材を外装板として用いてもよい。また、それらを混在して用いてもよい。
(第5実施形態の剛性防護柵の補強構造)
第1〜第4実施形態に係る剛性防護柵の補強構造で用いた頂部梁部材11、31は、頂部鋼材および上部水平鋼材の2つの部材で構成したが、本第5実施形態に係る剛性防護柵の補強構造50では、図6に示すように、頂部梁部材52を1つの部材(溝形鋼)で構成している。従って、頂部梁部材52の2つのフランジ部が挟み込み部を形成し、頂部梁部材52のウェブ部が連結部を形成している。
頂部梁部材52(溝形鋼)を剛性防護柵90の頂部90Aに取り付ける際は、頂部梁部材52と剛性防護柵90の頂部90Aとの間に接着剤を介在させるのがよい。接着剤を介在させることにより、剛性防護柵90の頂部90Aの側面に多少の凹凸があっても、頂部梁部材52の安定した取り付けを行うことが可能となるとともに、頂部梁部材52と剛性防護柵90との一体化がより強固になる。
本第5実施形態に係る剛性防護柵の補強構造50では、頂部梁部材52を溝形鋼としたが、必要な剛度に合わせてH形鋼としてもよく、また、形鋼ではなく鋼板からビルドアップして作製した鋼部材としてもよい。
なお、頂部梁部材52を鋼製としたが、頂部梁部材52の材質は鋼に限定されるわけではなく、鋼製ではない部材を用いてもよい。例えば、コンクリート、高強度プラスチック、FRP等で形成された部材を用いてもよい。また、それらを混在して用いてもよい。
また、頂部梁部材52は、道路に沿う方向に所定の長さに分割しておき、連結材およびボルト等を用いて道路に沿う方向に機械的に連結させた構成としておくことが好ましい。このような構成とすることにより、車両の衝突により損傷を受けた頂部梁部材52のみを交換することが可能となり、車両の衝突後の復旧費用を低減させることができる。
(第6実施形態の剛性防護柵の補強構造)
第1〜第5実施形態に係る剛性防護柵の補強構造で用いた頂部梁部材11、31、52は1つまたは2つの部材で構成したが、本第6実施形態に係る剛性防護柵の補強構造60では、図7に示すように、頂部梁部材61を3つの部材(2つの山形鋼62、64と板状の連結鋼材66)で構成している。
2つの山形鋼62、64の水平方向の板状部には長孔になっている貫通孔(図示せず)が設けられており、剛性防護柵90の頂部90Aの厚さに合わせて取り付け位置を調整しながら2つの山形鋼62、64を連結鋼材66にボルト68で取り付けられるようになっている。このため、本第6実施形態に係る剛性防護柵の補強構造60では、2つの山形鋼62、64の上下方向の板状部の間に剛性防護柵90の頂部90Aを挟み込むことができるようになっており、2つの山形鋼62、64を板状の連結鋼材66に取り付けながら、補強構造60の全体を剛性防護柵90の頂部90Aに取り付けることができるようになっている。
なお、頂部梁部材61と剛性防護柵90の頂部90Aとの間には、第1実施形態の補強構造10と同様に、形状追従性のあるシート材料や接着剤等を介在させてもよい。
また、頂部梁部材61を鋼製としたが、頂部梁部材61の材質は鋼に限定されるわけではなく、鋼製ではない部材を用いてもよい。例えば、コンクリート、高強度プラスチック、FRP等で形成された部材を用いてもよい。また、それらを混在して用いてもよい。
(本発明の補強対象となり得る剛性防護柵)
以上説明してきた第1〜第6実施形態に係る剛性防護柵の補強構造では、補強対象の剛性防護柵90を直壁型(柵の両側面が地面に対して90度の垂直面である剛性防護柵)としたが、本発明の補強対象となり得る剛性防護柵は直壁型に限られず、柵の側面が地面に対して傾斜していている剛性防護柵(例えば、柵の側面が傾斜面である単スロープ型やフロリダ型の剛性防護柵)であっても本発明の補強対象となり得る。
柵の側面が水平面に対して傾斜していている剛性防護柵に対して第1〜第6実施形態に係る補強構造を適用する場合は、柵の頂部の側面と挟み込み部との間に傾斜による隙間が生じる。したがって、この場合には、その隙間を埋めるためのスペーサを剛性防護柵の頂部の側面と挟み込み部との間に介在させることにより、第1〜第6実施形態に係る補強構造を適用することができる。
あるいは、剛性防護柵の側面の水平面に対する傾斜に合うような挟み込み部を設けた部材を作製して、補強構造に用いてもよい。図8はその一例を示す図であり、単スロープ型の剛性防護柵96の頂部96Aに頂部梁部材72を設けた補強構造70(第7実施形態の剛性防護柵の補強構造)を示す。頂部梁部材72のフランジ部72A、72Bは、剛性防護柵96の頂部96Aの側面の傾斜に合わせて作製されている。
また、第1実施形態の補強構造10における挟み込み部は、頂部鋼材12の道路側フランジ部12Bと上部水平鋼材14の上下方向の板状部14Bであり、第3実施形態の補強構造30における挟み込み部は、頂部鋼材32の道路側フランジ部と上部水平鋼材14の上下方向の板状部14Bであり、第6実施形態の補強構造60における挟み込み部は、山形鋼62の上下方向の板状部と山形鋼64の上下方向の板状部であるが、これらの挟み込み部を剛性防護柵96の頂部96Aの側面の傾斜に合うように頂部梁部材を作製して、剛性防護柵96の補強に用いることもできる。
第1実施形態の補強構造10を剛性防護柵96の補強に用いることができるように変形させた変形例である補強構造10Aを図9に示し、第3実施形態の補強構造30を剛性防護柵96の補強に用いることができるように変形させた変形例である補強構造30Aを図10に示し、第6実施形態の補強構造60を剛性防護柵96の補強に用いることができるように変形させた変形例である補強構造60Aを図11に示す。図9において符号11Aが補強構造10Aにおける頂部梁部材を示し、図10において符号31Aが補強構造30Aにおける頂部梁部材を示し、図11において符号61Aが補強構造60Aにおける頂部梁部材を示す。
(本発明に係る補強構造に適用可能な頂部梁部材)
本発明に係る補強構造に適用可能な頂部梁部材は、第1〜第7実施形態に係る剛性防護柵の補強構造における頂部梁部材11、11A、31、31A、52、61、61A、72に限定されず、剛性防護柵の頂部の両側面を挟み込むように対向する挟み込み部、および該対向する挟み込み部同士を連結し、その少なくとも一部が前記剛性防護柵の上面に配置された連結部を有し、かつ、必要な剛度を有していれば、形状は特に限定されない。
(数値解析シミュレーション)
第3実施形態の変形例である補強構造34と同様の補強構造である補強構造80を用いて補強した剛性防護柵および補強前の剛性防護柵について、有限要素法を用いた数値解析シミュレーションを行い、補強効果の確認を行った。
数値解析シミュレーションを行った補強前および補強後の剛性防護柵100の横断面図を、図12および図13にそれぞれ示す。
補強に用いた補強構造80は、頂部梁部材81(頂部鋼材82および上部水平鋼材84)、ならびに補剛鋼板86で構成されている。頂部鋼材82の形状はH形で、ウェブ部の幅および厚さがそれぞれ260mmおよび22mmであり、フランジ部の幅および厚さがそれぞれ200mmおよび22mmである。上部水平鋼材84は山形の鋼材であり、水平方向の板状部の幅および厚さはそれぞれ100mmおよび22mmであり、上下方向の板状部の幅および厚さはそれぞれ100mmおよび22mmである。補剛鋼板86は300mmピッチで設けられており、補剛鋼板86の厚さは22mmであり、また、補剛鋼板86の平面形状は図14に示す通りである。
用いた衝突条件は、「車両用防護柵標準仕様・同解説(平成16年3月、社団法人日本道路協会発行)」に記載された種別SB(25t車が時速65kmで、剛性防護柵の壁面に対して、15度の角度で衝突する条件)を用いた。
数値解析シミュレーションの結果を次の表1に記す。
Figure 2015148071
表1に示すように、補強前の換算有効幅は4.27mであるのに対し、補強後の換算有効幅は5.68mであり、補強後の換算有効幅は補強前の1.3倍程度に増加しており、車両の衝突による衝撃力を、補強後は補強前よりも広い範囲で分担できるようになっている。したがって、数値解析シミュレーションの結果から、種別SBの衝突条件に対して、補強により安全性が向上したことが示されている。
10、10A、20、30、30A、34、40、50、60、60A、70、80…補強構造
11、11A、31、31A、52、61、61A、72、81…頂部梁部材
12、32、82…頂部鋼材
12A…ウェブ部
12B…道路側フランジ部
14、84…上部水平鋼材
14A…水平方向の板状部
14B…上下方向の板状部
16A、68…ボルト
16B…ナット
22…上下方向吊鋼材
24…下部水平鋼材
36…補剛部材
42…覆い鋼板
44A、44B…スタッド
62、64…山形鋼
66…連結鋼材
72A、72B…フランジ部
86…補剛鋼板
90、96、100…剛性防護柵
90A、96A…頂部
92、102…地覆
94…床版

Claims (13)

  1. 道路に沿って立設された剛性防護柵の補強構造であって、
    前記剛性防護柵の頂部の両側面を挟み込むように対向する挟み込み部、および該対向する挟み込み部同士を連結する連結部を有する頂部梁部材を備えてなり、
    前記頂部梁部材の前記連結部はその少なくとも一部が前記剛性防護柵の上面に配置されており、
    前記頂部梁部材の前記挟み込み部が前記剛性防護柵の頂部の両側面を直接または間接に挟み込むことによって、前記頂部梁部材が前記剛性防護柵の頂部に取り付けられていることを特徴とする剛性防護柵の補強構造。
  2. 前記頂部梁部材は、第1の梁部材および第2の梁部材を備えてなり、前記第1の梁部材は上下方向の板状部および水平方向の板状部を有し、また、前記第2の梁部材は上下方向の板状部および水平方向の板状部を有し、
    前記頂部梁部材の前記挟み込み部は、前記第1の梁部材の前記上下方向の板状部および前記第2の梁部材の前記上下方向の板状部からなり、
    前記頂部梁部材の前記連結部は、前記第1の梁部材の前記水平方向の板状部および前記第2の梁部材の前記水平方向の板状部の少なくとも一部を有してなることを特徴とする請求項1に記載の剛性防護柵の補強構造。
  3. 前記頂部梁部材は、第1の梁部材および第2の梁部材を備えてなり、前記第1の梁部材は前記剛性防護柵の側面に沿う板状部および水平方向の板状部を有し、また、前記第2の梁部材は前記剛性防護柵の側面に沿う板状部および水平方向の板状部を有し、
    前記頂部梁部材の前記挟み込み部は、前記第1の梁部材の前記剛性防護柵の側面に沿う板状部および前記第2の梁部材の前記剛性防護柵の側面に沿う板状部からなり、
    前記頂部梁部材の前記連結部は、前記第1の梁部材の前記水平方向の板状部および前記第2の梁部材の前記水平方向の板状部の少なくとも一部を有してなることを特徴とする請求項1に記載の剛性防護柵の補強構造。
  4. 前記頂部梁部材の前記連結部は、前記第1の梁部材の前記水平方向の板状部および前記第2の梁部材の前記水平方向の板状部を連結する連結部材をさらに有してなることを特徴とする請求項2または3に記載の剛性防護柵の補強構造。
  5. 前記剛性防護柵の両側面のうち、少なくとも一方の側面は水平面とのなす角が70°以上90°未満であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の剛性防護柵の補強構造。
  6. 前記道路に沿って地覆が設けられており、
    前記剛性防護柵は前記地覆の上方に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の剛性防護柵の補強構造。
  7. 前記道路は床版を備えた道路であり、
    また、前記剛性防護柵の側面に沿って上下方向に配置されており、かつ、上部が前記頂部梁部材と連結している上下方向吊部材と、
    前記床版の横断方向端部の側面に沿って配置されており、かつ、水平方向に延びる下部水平部材と、
    をさらに備え、
    前記上下方向吊部材の下部は、前記下部水平部材に連結されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の剛性防護柵の補強構造。
  8. 前記頂部梁部材は、その一部を切り離して交換可能であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の剛性防護柵の補強構造。
  9. 前記頂部梁部材はH形の部材を有してなり、
    前記頂部梁部材の前記挟み込み部の少なくとも一方は前記H形の部材のフランジ部であり、また、前記頂部梁部材の前記連結部の少なくとも一部は前記H形の部材のウェブ部であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の剛性防護柵の補強構造。
  10. 前記H形の部材のウェブ部と前記H形の部材のフランジ部とに連結された補剛部材がさらに設けられていることを特徴とする請求項9に記載の剛性防護柵の補強構造。
  11. 前記頂部梁部材は鋼製であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の剛性防護柵の補強構造。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の剛性防護柵の補強構造において、前記剛性防護柵の両側面および上面に沿って外装板が配置されており、前記外装板が当該補強構造における最外周面となっていることを特徴とする剛性防護柵の補強構造。
  13. 前記外装板は分割されており、前記外装板の一部のみを交換できることを特徴とする請求項12に記載の剛性防護柵の補強構造。
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