JP5880591B2 - 剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、高架道路または道路橋の横断方向端部に立設された剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造に関する。ここで、剛性防護柵とは、防護柵を構成する主たる部材について弾性変形内での変形しか見込まない防護柵のことである。また、剛性防護柵の外側面とは、剛性防護柵の側面のうち、道路とは反対側の側面のことである。
自動車専用道路の高架部には、車両の落下を防止するための剛性防護柵が道路に沿って立設されていることが多い。
この剛性防護柵の外側面には、耐候性や景観性の観点から、外装板が設置されることがある。
具体的には、アンカーボルトで剛性防護柵の外側面に外装板を取り付けたり(例えば、特許文献1参照)、あるいは、支持材をアンカーボルトで剛性防護柵の外側面に取り付けて、取り付けた支持材に外装板を取り付けることがなされている。
また、特許文献2では、一端が床版外側に係止され他端が外側主桁のウェブ部内側面に係止された化粧板を用いることが提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術のようにアンカーボルトを用いることが必要な技術では、アンカーボルト取り付け用の孔を剛性防護柵に開ける必要があり、剛性防護柵に損傷を与えてしまうことになる。また、アンカーボルト取り付け用の孔を開ける際には、剛性防護柵の内部に配置されている鉄筋を現地にて探索する必要があり、施工に手間がかかる。
また、特許文献2に記載の技術で用いる化粧板は、一端が床版外側に係止され他端が外側主桁のウェブ部内側面に係止されるような大きなものであり、大がかりな施工が必要となる。
特開2002−227134号公報 特開平11−100811号公報
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであって、剛性防護柵の外側面に外装板を簡易かつ安定的に取り付けることが可能な剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造を提供することを課題とする。
本発明は、以下の剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造により、前記課題を解決したものである。
即ち、本発明に係る剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造の第1の態様は、高架道路または道路橋の横断方向端部に立設された剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造であって、前記剛性防護柵の頂部の両側面を挟み込むように対向する挟み込み部、および該対向する挟み込み部同士を連結し、少なくとも一部が前記剛性防護柵の上面に配置された連結部を有し、前記挟み込み部が前記剛性防護柵の頂部の両側面を直接または間接に挟み込むことによって前記剛性防護柵の頂部に取り付けられている頂部梁部材と、前記剛性防護柵の外側面に沿って上下方向に配置されており、かつ、上部が前記頂部梁部材と連結している複数の上下方向吊部材と、前記上下方向吊部材の下部に取り付けられており、かつ、水平方向に延びる下部水平部材と、外装板と、を備え、前記頂部梁部材、前記複数の上下方向吊部材、および前記下部水平部材は、長方形状の枠体を形成しており、前記外装板は、前記長方形状の枠体に取り付けられて、前記剛性防護柵の外側面に沿うように配置されており、前記下部水平部材は、前記上下方向吊部材によって上方のみから支持されて、前記高架道路または前記道路橋に取り付けられていることを特徴とする剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造である。
ここで、「剛性防護柵の外側面」とは、剛性防護柵の側面のうち、道路とは反対側の側面のことである。
また、「剛性防護柵の頂部」とは、剛性防護柵の部位のうち、上面を含む上端部の部位のことであり、その部位の両側面を前記頂部梁部材の前記挟み込み部によって直接または間接に挟み込むことにより、当該取り付け構造の全体を安定的に前記剛性防護柵に取り付け可能となる部位のことである。
また、「剛性防護柵の外側面に沿って上下方向に配置」とは、鉛直方向に配置する場合だけでなく、単スロープ型やフロリダ型の剛性防護柵が有する外側面(水平面に対するなす角が70°以上90°未満程度の外側面)に沿って配置するような場合も含む概念である。したがって、「上下方向吊部材」の長手方向は鉛直方向以外の場合もあり、水平面に対するなす角が70°以上90°未満程度の場合もあり得る。
また、「直接または間接に挟み込む」とは、直接に接して挟み込む場合だけでなく、例えば形状追従性のあるシート材料等を介在させて挟み込む場合も含む概念である。
本発明に係る剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造の第2の態様は、高架道路または道路橋の横断方向端部に立設された剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造であって、前記剛性防護柵の頂部の両側面を挟み込むように対向する挟み込み部、および該対向する挟み込み部同士を連結し、少なくとも一部が前記剛性防護柵の上面に配置された連結部を有し、前記挟み込み部が前記剛性防護柵の頂部の両側面を直接または間接に挟み込むことによって前記剛性防護柵の頂部に取り付けられている頂部梁部材と、前記剛性防護柵の外側面に沿って上下方向に配置されており、かつ、上部が前記頂部梁部材と連結している複数の上下方向吊部材と、前記上下方向吊部材の下部に取り付けられており、かつ、水平方向に延びる下部水平部材と、外装板と、を備え、前記頂部梁部材、前記複数の上下方向吊部材、および前記下部水平部材は、長方形状の枠体を形成しており、前記外装板は、前記長方形状の枠体に取り付けられて、前記剛性防護柵の外側面に沿うように配置されており、前記頂部梁部材は、2つのフランジ部および1つのウェブ部を有する第1部材、および2つの板状部を有する第2部材を備え、前記第2部材の前記2つの板状部のうちの一方である水平方向の板状部が前記第1部材の前記ウェブ部に接するように前記第1部材に取り付けられており、前記対向する挟み込み部のうちの道路側の挟み込み部は前記第1部材の前記2つのフランジ部のうちの一方である道路側フランジ部からなり、前記対向する挟み込み部のうちの道路と反対側の挟み込み部は前記第2部材の前記2つの板状部のうちの他方である上下方向の板状部からなり、前記連結部は前記第1部材の前記ウェブ部を有してなり、前記第1部材の前記2つのフランジ部のうちの道路と反対側のフランジ部に前記外装板の上端部が取り付けられ、前記下部水平部材に前記外装板の下端部が取り付けられていることを特徴とする剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造である。
ここで、「第1部材の前記2つのフランジ部」および「第2部材の前記2つの板状部のうちの他方である上下方向の板状部」と水平面とのなす角は90°に限定されず、70°以上90°未満程度となることもあり得る。具体的には、「第1部材の前記2つのフランジ部」および「第2部材の前記2つの板状部のうちの他方である上下方向の板状部」が単スロープ型やフロリダ型の剛性防護柵が有する外側面に沿って配置されるような場合に、「第1部材の前記2つのフランジ部」および「第2部材の前記2つの板状部のうちの他方である上下方向の板状部」と水平面とのなす角は、70°以上90°未満程度となる。
前記剛性防護柵の外側面と水平面とのなす角は直角でなくてもよく、前記剛性防護柵の外側面と水平面とのなす角は、例えば70°以上90°未満であってもよい。
前記頂部梁部材、前記複数の上下方向吊部材、および前記下部水平部材を、いずれも鋼製であるようにしてもよい。
前記外装板は分割して構成し、前記外装板の一部のみを交換できるようにすることが好ましい。このようにすることにより、損傷や腐食を受けた外装板のみを交換することが可能となり、維持管理の費用を抑えることができる。
前記外装板はラミネート鋼板やカラー鋼板等であることが好ましい。前記外装板をラミネート鋼板やカラー鋼板等とすることにより、腐食が起こりにくくなるので、外装板を交換する頻度を少なくすることができ、維持管理の費用をさらに抑えることができる。
本発明によれば、剛性防護柵の外側面に外装板を簡易かつ安定的に取り付けることができる。
本発明の実施形態に係る剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造を示す横断面図 図1の一部拡大図 本発明の実施形態に係る取り付け構造10における枠体30を模式的に示す正面図 本発明の実施形態に係る取り付け構造10の変形例を示す横断面図 図3の一部拡大図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造を詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造を示す横断面図(道路の延びる方向と直交する面で切断した断面図)である。図2は、本発明の実施形態に係る剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造において、剛性防護柵の頂部付近を拡大して示す一部拡大図である。
図1に示すように、本実施形態の取り付け構造10は、剛性防護柵50の外側面(道路とは反対側の側面)に外装板22を取り付けた構造である。
また、床版54の上方に地覆52が設けられ、地覆52の上方に剛性防護柵50が設けられており、剛性防護柵50は、地覆を備えた高架道路または道路橋の横断方向端部に設けられた剛性防護柵である。しかしながら、本実施形態の取り付け構造10の適用対象は、地覆を備えた高架道路または道路橋の剛性防護柵に限定されるわけではなく、地覆を下方に備えていない剛性防護柵に対しても適用可能である。
本実施形態の取り付け構造10は、頂部梁部材12と、複数の上下方向吊部材18と、下部水平部材20と、外装板22とを備えている。また、後述するように、頂部梁部材12、複数の上下方向部材18、および下部水平部材20は、長方形状の枠体30(図3参照)を構成している。
頂部梁部材12は第1部材14と第2部材16とを有してなり、第2部材16の水平方向板状部16Aが第1部材14のウェブ部14Cにボルト12Aにより取り付けられて構成されている。
図2に示すように、第1部材14は、道路側フランジ部14A、道路とは反対側のフランジ部である外側フランジ部14B、およびウェブ部14Cを有してなり、第2部材16は、水平方向板状部16Aおよび上下方向板状部16Bを有してなる。
本実施形態の取り付け構造10においては、頂部梁部材12の一部である第1部材14のウェブ部14Cが剛性防護柵50の上面を覆うように、かつ、頂部梁部材12の一部である第1部材14の道路側フランジ部14Aが剛性防護柵50の頂部50Aの側面のうちの一方の側面(道路側の側面)に沿って水平方向に延びるように配置されている。また、第2部材16の上下方向板状部16Bが、剛性防護柵50の頂部50Aの側面のうちの他方の側面(道路と反対側の側面)に沿って水平方向に延びるように配置されている。
第1部材14の道路側フランジ部14Aおよび第2部材16の上下方向板状部16Bが、剛性防護柵50の頂部50Aの両側面を挟み込んでおり、これにより頂部梁部材12は剛性防護柵50に取り付けられている。ボルト12Aが差し込まれる第2部材16の水平方向板状部16Aに設けられた貫通孔(図示せず)は長孔になっており、剛性防護柵50の頂部50Aの厚さに合わせて取り付け位置を調整しながら、第1部材14の道路側フランジ部14Aと第2部材16の上下方向板状部16Bとの間に剛性防護柵50の頂部50Aを挟み込むことができるようになっており、頂部梁部材12の全体を剛性防護柵50の頂部50Aに取り付けることができるようになっている。第1部材14の道路側フランジ部14Aおよび第2部材16の上下方向板状部16Bは、剛性防護柵50の頂部50Aの両側面を挟み込んでいるので、挟み込み部ということができる。
第1部材14のウェブ部14Cは剛性防護柵50の上面を覆っており、また、第1部材14のウェブ部14Cは、第1部材14の道路側フランジ部14Aおよび第2部材16の上下方向板状部16Bを連結している。第1部材14のウェブ部14Cは、挟み込み部である第1部材14の道路側フランジ部14Aおよび第2部材16の上下方向板状部16Bを連結しているので、連結部ということができる。
なお、第1部材14の道路側フランジ部14Aと第2部材16の上下方向板状部16Bとの間に剛性防護柵50の頂部50Aを挟み込む際には、第1部材14の道路側フランジ部14Aと剛性防護柵50の頂部50Aとの間に例えば形状追従性のあるシート材料等を介在させてもよく、また、第2部材16の上下方向板状部16Bと剛性防護柵50の頂部50Aとの間に例えば形状追従性のあるシート材料等を介在させてもよい。形状追従性のあるシート材料等を介在させることにより、剛性防護柵50の頂部50Aの側面に多少の凹凸があっても、頂部梁部材12の安定した取り付けを行うことが可能になる。
また、第1部材14の道路側フランジ部14Aと第2部材16の上下方向板状部16Bとの間に剛性防護柵50の頂部50Aを挟み込む際には、第1部材14の道路側フランジ部14Aと剛性防護柵50の頂部50Aとの間に接着剤を介在させてもよく、また、第2部材16の上下方向板状部16Bと剛性防護柵50の頂部50Aとの間に接着剤を介在させてもよい。接着剤を介在させることにより、剛性防護柵50の頂部50Aの側面に多少の凹凸があっても、頂部梁部材12の安定した取り付けを行うことが可能となるとともに、頂部梁部材12と剛性防護柵50との一体化がより強固になる。
また、第1部材14の道路側フランジ部14Aと第2部材16の上下方向板状部16Bとの間に剛性防護柵50の頂部50Aを十分強固に挟み込むことができるのであれば、第1部材14のウェブ部14Cは剛性防護柵50の上面の全面を覆っていなくてもよく、例えば、ウェブ部14Cに円形等の孔を開けて重量の軽減を図ってもよい。
また、第1部材14の道路側フランジ部14Aと第2部材16の上下方向板状部16Bとの間に剛性防護柵50の頂部50Aを十分強固に挟み込むことができるのであれば、頂部梁部材12(第1部材14および第2部材16)は剛性防護柵50に沿って連続的に設けなくてもよく、例えば、20〜30cm程度の長さにしたものを所定の間隔(例えば20〜30cm程度の間隔)を開けて配置するようにしてもよい。
また、本実施形態では、頂部梁部材12を第1部材14および第2部材16の2つの部材で構成したが、頂部梁部材12を一体的な1つの部材で構成してもよい。
また、剛性防護柵50の頂部50Aの両側面を挟み込むように対向する挟み込み部、および該対向する挟み込み部同士を連結し、少なくとも一部が剛性防護柵50の上面に配置された連結部を有していれば、頂部梁部材12の形状は特に限定されない。
上下方向吊部材18は、剛性防護柵50の側面に沿って上下方向に配置されている。また、上下方向吊部材18の上部は、頂部梁部材12の第2部材16と連結されている。図1に示すように、上下方向吊部材18は上下方向に3分割されており、ボルトで連結されて1つの部材となっているが、上下方向吊部材18は一体的な1つの部材で構成してもよい。また、分割数も3に限られない。
下部水平部材20は、床版54の横断方向端部の外側の側面に沿って配置されており、かつ、水平方向に延びるように取り付けられている。また、上下方向吊部材18の下部は、下部水平部材20に連結されている。
このように連結されることで、頂部梁部材12、複数の上下方向吊部材18、および下部水平部材20は、図3に示すように長方形状の枠体30を形成しており、頂部梁部材12、複数の上下方向吊部材18、および下部水平部材20は、相互の位置関係を強固に保持できるようになっており、外装板22の保持を安定的に行うことができる。
なお、下部水平部材20を、床版54の横断方向端部の外側の側面に取り付けてもよく、その場合には、床版54に損傷を与えないという点で、接着剤を用いて接着することが好ましい。
外装板22は、ボルト24、スタッド26によって取り付け構造10の枠体30に取り付けられており、剛性防護柵50の外側面および取り付け構造10の枠体30の大部分を外部から覆い隠すように配置されている。詳細には、外装板22の上端部がボルト24により外側フランジ部14Bの上端部に取り付けられており、外装板22の下端部がスタッド26により下部水平部材20の下面に取り付けられている。なお、ボルト24による取り付け位置は外側フランジ部14Bの上端部に限定されるわけではなく、外側フランジ部14Bの下端部であってもよい。また、スタッド26の取り付け位置は下部水平部材20の下面に限定されるわけではなく、下部水平部材20の側面であってもよい。
外装板22を、ボルト24、スタッド26を介して枠体30に取り付ける際には、緩み脱落を確実に防止できる点および繰り返し使用をしても性能を維持できる点で、ハイパーロッドナット(登録商標)を用いることが好ましい。
なお、頂部梁部材12は、鋼板をビルドアップした部材の他、形鋼を使用することもできるが、材質は鋼に限定されるわけではなく、例えば、コンクリート、高強度プラスチック、FRP等で形成された部材を用いてもよい。また、それらを混在して用いてもよい。
また、上下方向吊部材18および下部水平部材20の材質は特に限定されず、例えば、鋼、プラスチック、FRP等で形成された部材を用いてもよい。また、それらを混在して用いてもよい。
また、外装板22の材質は特に限定されず、例えば、鋼、プラスチック、FRP等を用いることができる。また、それらを混在して用いてもよい。
次に、本実施形態の取り付け構造10における作用効果を説明する。
本実施形態の取り付け構造10においては、前述したように、頂部梁部材12により剛性防護柵50の頂部50Aを挟み込み、これにより取り付け構造10の全体を剛性防護柵50の外側面に取り付けている。
このため、剛性防護柵50にアンカーボルトを取り付けることが不要になっており、剛性防護柵50に損傷を与えずに、取り付け構造10の全体を剛性防護柵50の外側面に取り付けることが可能になっている。
また、アンカーボルトの取り付けが不要であることから、剛性防護柵50内部の鉄筋の位置を探索することも不要であり、施工を迅速に行うことができる。
また、取り付け構造10の全体が、剛性防護柵50の頂部50Aから剛性防護柵50の外側面の側にぶら下げられているような構造であり、現地での施工においては、取り付け構造10を組み立てながら剛性防護柵50の頂部50Aに取り付けていくだけでよいので、高所作業車や橋梁点検車(手摺り付きの作業床を橋の外側に吊り出すことができるクレーンを備えた車両)を用いて行う作業時間も短くすることができ、従来よりも簡易な施工で、剛性防護柵50の外側面を外装板22で覆うことができる。また、高所作業車を使わずに橋梁点検車のみを使用して取り付けることも容易に行うことができ、高所作業車を用いることが困難な場所でも容易に施工を行うことができる。
また、頂部梁部材12、複数の上下方向吊部材18、および下部水平部材20は、図3に示すように長方形状の枠体30を形成しており、頂部梁部材12、複数の上下方向吊部材18、および下部水平部材20は、相互の位置関係を強固に保持できるようになっており、外装板22の保持を安定的に行うことができる。
また、外装板22は、剛性防護柵50の外側面および取り付け構造10の枠体30の大部分を外部から覆い隠すように配置されているので、枠体30を構成する部材12、18、20の腐食や劣化を抑制することができる。
また、外装板22に、耐候性および美観の優れたラミネート鋼板やカラー鋼板等を用いることにより、取り付け構造10の美観を向上させ、かつ、その美観を長期にわたって維持することもできる。また、耐候性および美観の優れたラミネート鋼板やカラー鋼板等を用いることにより、現地での塗装が不要となるため、急速施工も可能となる。
また、図1においては、外装板22を1枚の鋼板として描いているが、外装板22は分割されていてもよく、この場合には、外装板22の一部のみを交換することが可能となる。外装板22を分割した構成とし、外装板22の一部のみを交換できるようにすることにより、損傷や腐食を受けた部分のみを交換することが可能となり、維持管理の費用を抑えることができる。
以上、本発明の実施形態に係る取り付け構造10について説明したが、ここで、本発明による取り付けの対象となり得る剛性防護柵について言及しておく。
取り付け構造10では、取り付け対象の剛性防護柵50を直壁型(柵の両側面が地面に対して90度の垂直面である剛性防護柵)としたが、本発明の対象となり得る剛性防護柵は直壁型に限られず、柵の側面が地面に対して傾斜していている剛性防護柵(例えば、柵の側面が傾斜面である単スロープ型やフロリダ型の剛性防護柵)であっても本発明による取り付け対象となり得る。
柵の側面が地面に対して傾斜していている剛性防護柵に対して本発明を適用する場合は、柵の頂部の側面と挟み込み部との間に傾斜による隙間が生じるので、その隙間を埋めるためのスペーサを剛性防護柵の頂部の側面と挟み込み部との間に介在させることにより、本発明の実施形態に係る取り付け構造10を適用することができる。
あるいは、剛性防護柵の側面の水平面に対する傾斜に合うような挟み込み部を設けた部材を作製して、取り付け構造に用いてもよい。図4、図5はその一例を示す図であり、単スロープ型の剛性防護柵60の頂部60Aに頂部梁部材42を取り付けてなる取り付け構造40(本発明の実施形態に係る取り付け構造10の変形例)を示す。図4、図5に示す取り付け構造40において、取り付け構造10と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
取り付け構造40においては、頂部梁部材42の第1部材44の道路側フランジ部44A、外側フランジ部44Bおよび第2部材46の上下方向板状部46Bが、剛性防護柵60の傾斜した側面に沿うように形成されている。第1部材44の道路側フランジ部44Aおよび第2部材46の上下方向板状部46Bは、剛性防護柵60の頂部60Aの両側面を挟み込んでいるので、挟み込み部ということができる。そして、第1部材44の道路側フランジ部44Aおよび第2部材46の上下方向板状部46Bが、剛性防護柵60の頂部60Aの両側面を挟み込むことにより、取り付け構造40の全体が剛性防護柵60の頂部60Aに取り付けられている。
10、40…取り付け構造
12、42…頂部梁部材
12A…ボルト
14、44…第1部材
14A、44A…道路側フランジ部
14B、44B…外側フランジ部
14C…ウェブ部
16、46…第2部材
16A…水平方向板状部
16B、46B…上下方向板状部
18…上下方向吊部材
20…下部水平部材
22…外装板
24…ボルト
26…スタッド
30…枠体
50、60…剛性防護柵
50A、60A…頂部
52…地覆
54…床版

Claims (5)

  1. 高架道路または道路橋の横断方向端部に立設された剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造であって、
    前記剛性防護柵の頂部の両側面を挟み込むように対向する挟み込み部、および該対向する挟み込み部同士を連結し、少なくとも一部が前記剛性防護柵の上面に配置された連結部を有し、前記挟み込み部が前記剛性防護柵の頂部の両側面を直接または間接に挟み込むことによって前記剛性防護柵の頂部に取り付けられている頂部梁部材と、
    前記剛性防護柵の外側面に沿って上下方向に配置されており、かつ、上部が前記頂部梁部材と連結している複数の上下方向吊部材と、
    前記上下方向吊部材の下部に取り付けられており、かつ、水平方向に延びる下部水平部材と、
    外装板と、
    を備え、
    前記頂部梁部材、前記複数の上下方向吊部材、および前記下部水平部材は、長方形状の枠体を形成しており、
    前記外装板は、前記長方形状の枠体に取り付けられて、前記剛性防護柵の外側面に沿うように配置されており、
    前記下部水平部材は、前記上下方向吊部材によって上方のみから支持されて、前記高架道路または前記道路橋に取り付けられていることを特徴とする剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造。
  2. 高架道路または道路橋の横断方向端部に立設された剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造であって、
    前記剛性防護柵の頂部の両側面を挟み込むように対向する挟み込み部、および該対向する挟み込み部同士を連結し、少なくとも一部が前記剛性防護柵の上面に配置された連結部を有し、前記挟み込み部が前記剛性防護柵の頂部の両側面を直接または間接に挟み込むことによって前記剛性防護柵の頂部に取り付けられている頂部梁部材と、
    前記剛性防護柵の外側面に沿って上下方向に配置されており、かつ、上部が前記頂部梁部材と連結している複数の上下方向吊部材と、
    前記上下方向吊部材の下部に取り付けられており、かつ、水平方向に延びる下部水平部材と、
    外装板と、
    を備え、
    前記頂部梁部材、前記複数の上下方向吊部材、および前記下部水平部材は、長方形状の枠体を形成しており、
    前記外装板は、前記長方形状の枠体に取り付けられて、前記剛性防護柵の外側面に沿うように配置されており、
    前記頂部梁部材は、2つのフランジ部および1つのウェブ部を有する第1部材、および2つの板状部を有する第2部材を備え、前記第2部材の前記2つの板状部のうちの一方である水平方向の板状部が前記第1部材の前記ウェブ部に接するように前記第1部材に取り付けられており、
    前記対向する挟み込み部のうちの道路側の挟み込み部は前記第1部材の前記2つのフランジ部のうちの一方である道路側フランジ部からなり、前記対向する挟み込み部のうちの道路と反対側の挟み込み部は前記第2部材の前記2つの板状部のうちの他方である上下方向の板状部からなり、前記連結部は前記第1部材の前記ウェブ部を有してなり、
    前記第1部材の前記2つのフランジ部のうちの道路と反対側のフランジ部に前記外装板の上端部が取り付けられ、前記下部水平部材に前記外装板の下端部が取り付けられていることを特徴とする剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造。
  3. 前記剛性防護柵の外側面と水平面とのなす角が70°以上90°未満であることを特徴とする請求項1または2に記載の剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造。
  4. 前記頂部梁部材、前記複数の上下方向吊部材、および前記下部水平部材は、いずれも鋼製であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造。
  5. 前記外装板は分割されており、前記外装板の一部のみを交換できることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の剛性防護柵の外側面への外装板の取り付け構造。
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