JP6410553B2 - 橋梁用防護柵の設置構造、橋梁用防護柵用のベース部材、橋梁用防護柵の設置工法 - Google Patents

橋梁用防護柵の設置構造、橋梁用防護柵用のベース部材、橋梁用防護柵の設置工法 Download PDF

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Description

本発明は、特に既設橋梁用防護柵の更新に好適である橋梁用防護柵の設置構造、橋梁用防護柵用のベース部材、そして、橋梁用防護柵の設置工法に関する。
近年、老朽化した道路構造物などの社会インフラが損傷することにより、死傷者の発生するような重大事故が発生している。このため、老朽化した社会インフラの更新が急務となっており、この更新が国や自治体によって推進されている。
これに関連した既設橋梁用防護柵の更新工法につき、例えば、本願の出願人等により特許文献1に記載された工法が提案されている。この工法は、まず、コンクリート製の地覆から既設の橋梁用防護柵を除去し、更に、既設アンカーボルトにおいて地覆から突出した部分を除去する。この後、地覆に新しいアンカーボルト(例えば後施工アンカーボルト)を設置することで、地覆に新しい橋梁用防護柵を取り付ける工法である。
ところで、特に自治体(都道府県及び市区町村)が管理する橋梁は、国が管理する橋梁に比べて、例えば設置時期が古かったり橋長が短かったりすること等により地覆の幅が狭く形成されていることが多い。このような幅の狭い地覆に対しては、従来、既設橋梁用防護柵を更新する際、新しいアンカーボルトを地覆の延長方向に向かって複数列に設置できず、新しいアンカーボルトを地覆に深く埋め込むことで対処していた。
しかし、幅の狭い地覆に後施工アンカーボルトを設置する場合、車両衝突に耐えうるコンクリートの有効せん断面積を確保するためにアンカーボルトを深く埋め込む必要があるが、例えば古い橋梁は地覆高が低く、床版までの距離が小さいため、アンカーボルトを十分な埋め込み深さで設置困難なケースが多い。このため、例えば橋梁用防護柵に車両が衝突した場合、この衝突によりアンカーボルトにかかる力によりアンカーボルトが地覆から引き抜かれてしまうことで、橋梁用防護柵が河川に落下し、それと共に車両も河川に落下してしまう可能性があって問題であった。また、アンカーボルトを設置できたとしても、地覆の幅が狭いことにより、道路構造令において定められた建築限界を確保できないケースが多くある。
また、既設地覆を除去した上で拡幅した地覆を再度形成する方法もあるが、工事が大掛かりとなるために工期が長くかかり、長期にわたり交通規制が必要になる等、周囲に与える影響が大きい。そして、拡幅した地覆は拡幅前より重量が増加するため、橋梁の床版や橋脚にかかる負担が大きくなってしまう。
また、地覆の橋梁幅方向外面(橋梁上の道路に面する側とは反対側の面、または河川側の面)にアンカーボルトにより金具を固定し、その金具に新しい支柱を取り付ける方法もあるが、金具を固定するアンカーボルトに常時引き抜き荷重がかかる可能性があるから、安全性及び耐久性に難がある。そして、地覆の橋梁幅方向外面にアンカーボルトを施工するためには、河川上に仮設足場を組む必要があるので工事施工コストが増加する。
特許第5190599号公報
そこで本発明は前記問題に鑑み、幅の狭い地覆であっても十分に強度を確保できる橋梁用防護柵の設置構造、橋梁用防護柵用のベース部材、橋梁用防護柵の設置工法を提供することを課題とする。
本発明は、道路用橋梁における地覆上面に取り付けられ、地覆の延長方向に向かって2列以上となるように配置される複数のアンカーボルトと、地覆から橋梁幅方向外側に張り出すように、前記複数のアンカーボルトによって固定されるベース部材と、前記ベース部材上に固定される支柱と、前記支柱に取り付けられる横梁と、を備え、前記ベース部材に対して前記支柱が固定部材により固定され、前記固定部材は橋梁幅方向での前方と後方とに設けられており、これらが前記複数のアンカーボルトよりも橋梁幅方向外側に位置する橋梁用防護柵の設置構造である。
また本発明は、道路用橋梁における地覆上面に取り付けて用いるベース部材であって、地覆の延長方向に向かって2列以上となるように配置される複数のアンカーボルトが貫通するように、前後に設けられた複数のアンカーボルト取付孔と、橋梁用防護柵の支柱を取り付ける支柱取付用ボルト孔と、を備え、前記支柱取付用ボルト孔は前方と後方とに設けられており、これらが前記複数のアンカーボルト取付孔よりも後方に位置する、橋梁用防護柵用のベース部材である。
これらの構成によると、地覆と支柱との間にベース部材を設けることで支柱を地覆からずらせて配置できる。このようにずらせて配置した分、幅の狭い地覆であっても、地覆上面に、地覆の延長方向に向かって2列以上となるように配置される複数のアンカーボルトを取り付ける十分なスペースが確保される。このため、幅の狭い地覆であっても複数のアンカーボルトを用いて支柱を固定できる。よって、複数のアンカーボルトにより支柱が十分な強度で固定される。
そして、支柱をベース部材に固定する固定部材をアンカーボルトとは別に設けることができる。このため、固定部材ではベース部材の変形荷重を負担でき、アンカーボルトでは、橋梁用防護柵に車両が衝突した場合等に生じる引き抜き荷重を負担できるので、固定部材とアンカーボルトとで負担する荷重を分散できる。よって、アンカーボルトの負担すべき荷重が小さくなる分、アンカーボルトの地覆への埋め込み深さを小さくできる可能性がある。
また、地覆において橋梁上の道路に面する内面から、横梁のうちで最も道路に近い位置までの水平距離が250mm以上であって、前記水平距離の範囲内に前記複数のアンカーボルトのうち少なくとも一部が位置するようにできる。
この構成によると、支柱を十分な強度で固定でき、かつ、道路構造令において定められた建築限界に適合した構造で橋梁用防護柵を設置することを容易にできる。
また、前記ベース部材を上方から覆うベースカバーを更に備えるようにできる。
また、地覆及び前記ベース部材を上方から覆う全体カバーを更に備えるようにできる。
これらの構成によると、橋梁用防護柵の美観を向上でき、ベース部材及びアンカーボルトの腐食を抑制できる。そして、もし車両がベース部材上に乗り上げた場合であっても、車両が損傷することを抑制できる。
また、前記アンカーボルト取付孔の周囲には上端が開口した凹部が形成され、前記凹部は、当該凹部の上端から前記複数のアンカーボルトが突出しないように、アンカーボルトを収容できる橋梁用防護柵用のベース部材とできる。
この構成によると、ベース部材からアンカーボルトが突出しないようにできる。このため、もし車両がベース部材上に乗り上げた場合であっても、車両が損傷することを抑制できる。
また本発明は、地覆に複数のアンカーボルトを埋め込む工程と、地覆上に、前記ベース部材を配置し、前記アンカーボルトにナットをねじ込むことにより、地覆に対して前記ベース部材を固定する工程と、前記ベース部材上に支柱を載せ、前記支柱取付用ボルト孔に取り付けられた状態とされたボルトにナットをねじ込むことで、前記支柱を前記ベース部材に取り付ける工程と、前記支柱に横梁を取り付ける工程と、を有する橋梁用防護柵の設置工法である。
この方法によると、幅の狭い地覆であっても支柱を十分な強度で固定した橋梁用防護柵を提供できる。
本発明によると、地覆と支柱との間にベース部材を設けることで、地覆に対して支柱が十分な強度で固定される。よって、幅の狭い地覆であっても十分に強度を確保できる橋梁用防護柵の設置構造、橋梁用防護柵用のベース部材、橋梁用防護柵の設置工法を提供できる。
本発明につき、一実施形態に係る橋梁用防護柵(横梁を除く)を地覆上に設けた状態を示す斜視図である。 同橋梁用防護柵(横梁を除く)を地覆上に設けた状態を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は(b)のA−A矢視の縦断面図(横梁を二点鎖線で表示)である。 同橋梁用防護柵のベース部材を示し、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は(a)のB−B矢視の縦断面図、(d)は底面図、(e)は(a)のC−C矢視の縦断面図である。 同橋梁用防護柵の補強アングルを示し、(a)は正面図、(b)は(a)のD−D矢視の縦断面図である。 本発明につき、ベースカバーを備えた実施形態に係る橋梁用防護柵を地覆上に設けた状態を示し、(a)は正面図、(b)は平面図である。 本発明につき、全体カバーを備えた実施形態に係る橋梁用防護柵を地覆上に設けた状態を示し、(a)は正面図、(b)は平面図である。 橋梁用防護柵の設置工法につき、(a)〜(f)に順を追って示した概略図である。
次に、本発明につき実施形態を取り上げて説明を行う。なお、本実施形態はあくまでも本発明を理解するための一例を示したに過ぎず、各部の形状、構造、材質等に関し、本実施形態以外のバリエーションが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で許容されていることは言うまでもない。
また、以下説明における「前後左右」の表現は、図1及び図3(a)に記載した方向に基づき、「上下方向」の表現は、図1に記載した方向に基づいている。
本実施形態の橋梁用防護柵の設置構造として、図1及び図2(a)〜(c)に示すように構成され、「高欄」とも呼ばれる支柱1及び横梁2(図1には示していない)が組み合わされてなる橋梁用防護柵に加え、地覆Wと支柱1との間に配置されるアタッチメントとして機能するベース部材3を備える。更に、本実施形態の橋梁用防護柵の設置構造としては、地覆Wの橋梁幅方向外面(橋梁上の道路中央に面する側と反対側の面であって、図1における後面)に接するように設けられる補強アングル4を備える。なお、本発明において補強アングル4は必須ではなく、補強アングル4の無い橋梁用防護柵の設置構造を構成することもできる。
ベース部材3は鋳鉄製(より詳しくはダクタイル鋳鉄製)である。ただし、ベース部材3の素材はこれに限定されず、例えばアルミ鋳物、鉄、ステンレス合金等、種々の素材で形成できる。このベース部材3は、図3(a)〜(e)に示す形状であり、平面視で略長方形とされた板状のものである。このベース部材3は、図1及び図2(a)〜(c)に示すように地覆W上に配置される場合において、前方が橋梁上の道路に面するように位置し、左右方向が地覆Wの延長方向(左右方向)に位置する。このベース部材3は、地覆Wから橋梁幅方向(前後方向)外側に張り出すように地覆W上に固定される。
ベース部材3における前方寄りの位置にはアンカーボルト取付部31が形成されている。このアンカーボルト取付部31には4個のアンカーボルト取付孔311が形成されており、地覆Wの上面から地覆Wに埋め込まれることで、地覆Wの上面に取り付けられたアンカーボルトB1に対してナット止めで締結される。なお、アンカーボルトB1は上下方向に延びるように地覆Wに埋め込まれる。アンカーボルト取付孔311は、左右方向に長い長孔、つまり、地覆Wへの設置時において地覆Wの延長方向(左右方向)に沿って延びる長孔とされている。このようにアンカーボルト取付孔311が長孔とされたことにより、例えばアンカーボルトB1の設置予定位置に地覆W内部の鉄筋が存在する場合、鉄筋を避けるためにアンカーボルトB1をずらせて設置できる。
本実施形態のアンカーボルト取付部31には4個のアンカーボルト取付孔311が形成されているが、アンカーボルト取付孔311の形成数はこれに限定されない。例えば、アンカーボルト取付孔311として形成された一つの長孔を共用するようにして、2本のアンカーボルトB1が取り付けられるようアンカーボルト取付部31を構成することもできる。
アンカーボルト取付部31は、図3(a)(c)(e)に示すように凹部312を有する。一つの凹部312に、前後方向に並ぶ二つのアンカーボルト取付孔311が形成されている。ベース部材3は、底面3aから上面3bまでの距離に関し、凹部312の上端からベース部材3の底面3aまでの距離が、地覆Wの上面からアンカーボルトB1が突出する高さよりも大きいものとされている。このため、図1及び図2(a)に示すように、地覆Wから突出したアンカーボルトB1の上端部分をこの凹部312に納めるようにでき、ベース部材3の上面3bから突出しないようにできる。よって、地覆W上にベース部材3を取り付けた際の美観に優れる。更に、もし車両がベース部材3上に乗り上げた場合であっても、アンカーボルトB1の上端部分がタイヤに当たることを抑制できるため、バースト等のタイヤ損傷が起こりにくい。
凹部312においてアンカーボルトB1を支持する底部については、図3(c)に示すように、前方領域312aの板厚よりも後方領域312bの板厚の方が大きい。この理由は以下の想定によっている。つまり、支柱1の上部荷重の反力はアンカーボルトB1で受けられるのであるが、支点(固定部材としての支柱取付用ボルトB2)からの距離が近い、後方側のアンカーボルトB1の方が、前方側のアンカーボルトB1より大きな反力を受けると想定されるため、当該反力に対抗するためである。また、凹部312の後端部において縦断面形状が急変していることによる応力集中に対応するためでもある。
ベース部材3における後方の領域には支柱取付部32が形成されている。この支柱取付部32の上面は支柱1の下端プレート11が配置できる形状とされている。この支柱取付部32には支柱取付用ボルト孔321が形成されており、支柱取付用ボルトB2が取り付けられて、支柱1の下端プレート11が固定される。ベース部材3は図3(c)に示すように、この支柱取付部32において、底面3aから上面3bにわたって必要となる断面性能が確保されており、支柱1及び横梁2の荷重、及び、例えば強風時や車両の衝突時に、支柱1及び横梁2が橋梁幅方向外側(後方)に倒れ込もうとすることによりベース部材3に働く曲げ応力を、ベース部材3の撓みを弾性範囲内とし、材料の耐力値以下におさめることが可能である。
支柱取付部32に支柱取付用ボルト孔321は4個設けられている。そのうち前方に位置する2個は左右方向で相対的に小さい間隔で設けられ、後方に位置する2個は左右方向で相対的に大きい間隔で設けられている。なお、これに限定されず、例えば、前方に位置する2個と後方に位置する2個とを同一間隔で設けることもできる。図3(c)に示すように、支柱取付用ボルト孔321は底面3a側において拡大された拡大部321aを有する。この拡大部321aは、図3(d)に示すように、底面視で左右方向に対向する平面321bを有する形状である。支柱取付用ボルトB2として六角ボルトが用いられた場合、図2(c)に示すように、この拡大部321aにはボルト頭部が位置する。ボルト頭部は平面321bに当たることにより、支柱取付用ボルトB2の回り止めがなされる。このため、支柱取付用ボルトB2に対して上面3b側からナットをねじ込むだけでベース部材3に支柱1を固定できる。なお、図示はしていないが、例えばこの拡大部321aに、支柱取付用ボルトB2が支柱取付用ボルト孔321から脱落しないようにする脱落防止機構が設けられており、図7(b)に示した状態でも支柱取付用ボルトB2が脱落しないようにされている。
支柱取付部32はアンカーボルト取付部31に対して後方(地覆Wの橋梁幅方向外側)に離れて位置している。このため、地覆Wと支柱1との間にベース部材3を設けることで支柱1を地覆Wからずらせて配置できる。このようにずらせて配置した分、幅の狭い地覆Wであっても、地覆上面に、地覆Wの延長方向に向かって2列以上となるように配置される複数(本実施形態では4本)のアンカーボルトB1を取り付ける十分なスペースが確保される。なお、前記「2列」には、各列が1本だけで構成される場合も含まれる。このため、幅の狭い地覆Wであっても、地覆Wの延長方向に向かって2列以上となるように配置される複数のアンカーボルトB1を用いて支柱1を固定できる。よって、複数のアンカーボルトB1により支柱1が十分な強度で固定される。
また、支柱取付用ボルトB2をアンカーボルトB1とは別に設けている。このため、支柱取付用ボルトB2ではベース部材3の変形荷重を負担できることが想定され、この想定を前提とすると、アンカーボルトB1では、橋梁用防護柵に車両が衝突した場合等に生じる引き抜き荷重を負担できるので、支柱取付用ボルトB2とアンカーボルトB1とで負担する荷重を分散できる。よって、アンカーボルトB1の負担すべき荷重が小さくなる分、アンカーボルトB1の地覆Wへの埋め込み深さを小さくできると考えられる。
また、アンカーボルトB1と支柱取付用ボルトB2とが互いに干渉しない。よって、地覆Wへのベース部材3の固定と、ベース部材3への支柱1の固定とを別個の工程で行うことができるので、橋梁用防護柵の更新工事を効率良く行うことができる。
なお、本実施形態とは異なり、アンカーボルト取付孔311の一部または全部を支柱取付用ボルト孔321が兼ねることもできる。この場合、アンカーボルトB1の一部または全部を、ベース部材3に対して支柱1を固定するために用いることができる。ただしこの場合では、後述する道路構造令の建築限界に適合させるため、例えば特別な形状の支柱1を用意することが必要になるため、本実施形態のようにアンカーボルト取付孔311と支柱取付用ボルト孔321とは別個に形成することが望ましい。
ベース部材3における後方で、支柱取付部32よりも左右方向端寄りには補強アングル取り付け孔33が形成されている。この補強アングル取り付け孔33は前後方向に延びる長孔であり、補強アングル4を取り付ける際に用いられる。
ベース部材3の前方隅部には一定曲率のアール部34が形成されている。また、ベース部材3の上面3bのうち前方部分は、図3(b)に示すように前方に向かい降下するように傾斜した、テーパ形状とされている。このように前方部分がテーパ形状とされたベース部材3により、もし車両がベース部材3上に乗り上げた場合であっても、衝撃の発生及び車両の振動を抑制できる。
図3(b)(d)(e)に示すように、ベース部材3の左右方向両端であって前後方向略中央には引掛凹部35が形成されている。この、引掛凹部35は作業員の持ち手として使用され、手作業によるベース部材3の運搬が容易となる。また、図3(c)(d)(e)に示すように、ベース部材3で荷重負担に直接寄与しない、左右方向両端部分及び前方部分には、底面側に開口した肉盗み部36が形成されており、ベース部材3の軽量化に貢献している。
ベース部材3は、図1及び図2(a)〜(c)に示すように地覆Wに取り付けられた状態で、図示のように前端が地覆W上に位置し、後端が地覆Wよりも後方(橋梁幅方向外側方向)に張り出す。この状態で取り付けられた支柱1は、地覆Wに対して後方(橋梁幅方向外側方向)にオフセットされた状態となるため、幅の狭い地覆Wであっても、後述する道路構造令の建築限界に適合させることができる。
支柱1及び横梁2は、従来用いられていたものと同構造のものを使用できる。支柱1の下端には下端プレート11が設けられている。この下端プレート11とベース部材3を固定部材で締結する。このため、下端プレート11にはボルト貫通孔111が形成されている。なお、本実施形態では、この固定部材として支柱取付用ボルトB2及びナットが用いられているが、その他の締結手段を用いることもできる。また、本実施形態では、支柱取付用ボルトB2として六角ボルトが用いられているが、六角ボルト以外のボルトを用いることもできる。また、場合によっては(具体的にはベース部材3として溶接可能な素材で形成した場合)、下端プレート11をベース部材3に対して溶接することもできる。横梁2は、図2(c)に示すように、支柱1の前方に形成された凹部に取り付けられ、図5(a)及び図6(a)に示すように、地覆Wの延長方向に沿って位置する。
なお、支柱1とベース部材3とを一体に構成することも可能であり、この構成では、ベース部材3に支柱1を固定する手間が省けるというメリットがある。ただ、この構成では支柱1とベース部材3との結合体の重量が各々の重量よりも大きくなり、場合によっては重機が必要となること、及び、地覆Wに対する支柱1の位置調整がしにくくなるというデメリットがある。更に、支柱1とベース部材3とを一体に構成した場合、例えば支柱1とベース部材3の一方だけが損傷した場合であっても全部を交換しないとならないが、別体で構成しておけば損傷した部分だけを交換できる。これらにより、支柱1とベース部材3とは別体で構成することが望ましい。
ここで、道路構造令(政令)において道路の建築限界が定められている。これによると、車道の外端、つまり、地覆Wの内面から構造物を250mm以上離すことが要求されている。
地覆Wに対してアンカーボルトを設置する場合、地覆W内部の鉄筋、特にフープ筋に囲まれた領域にアンカーボルトB1を配置しないと十分な引き抜き強度を発揮できない。一方、この領域にアンカーボルトを配置しつつ建築限界に適合させることは、特に幅の狭い地覆Wでは難しかった。
本実施形態では、ベース部材3により支柱1を後方(橋梁幅方向外側方向)にオフセットできるため、地覆Wの内面から、横梁2のうちで最も道路に近い位置までの水平距離X(図2(c)参照)を250mm以上とできる。このため、容易に道路構造令の要求を満たすことができる。本実施形態では、図2に示すように4本のアンカーボルトB1全てが水平距離Xの範囲内に位置している。ただしこれに限定されず、例えば前方に位置するアンカーボルトB1等、複数のアンカーボルトのうち少なくとも一部のみが水平距離Xの範囲内に位置するよう構成されることもできる。以上、支柱1が後方にオフセットされるため、幅の狭い地覆Wを有する橋梁における防護柵の更新を促進できる。また、ベース部材3を用いることにより、支柱1及び横梁2については、建築限界を満たすための特殊な形状のものを用いずに、従来用いられていた形状のものがそのまま使用できる。
本実施形態のアンカーボルトB1は、支柱1の1本当たりで4本が用いられる。なお、3本または5本以上が用いられることもできる。従来のようにアンカーボルトB1の1本当たりの地覆Wへの埋め込み長さを大きくしなくても、本数が多い分、アンカーボルトB1の1本当たりの負担荷重が小さくなるので、相対的に小さい埋め込み長さで十分な引き抜き強度を確保できる。アンカーボルトB1には、ケミカルアンカー等の後施工アンカーを用いることができる。
補強アングル4は、図1及び図2(c)に示すように、地覆Wの後面(橋梁幅方向外側の面)に取り付けられる。この補強アングル4は、図4(a)(b)に示すように、鋼製のアングル材41に複数のリブ42が溶接されて補強されたものである。ただし、補強アングル4の素材はこれに限定されず、例えば鋳鉄等、種々の素材で形成できる。また、アングル材41の一面側にナット43が溶接固定されている。このナット43にアングル固定ボルトB3がねじ込まれる。アングル固定ボルトB3だけで補強アングル4をベース部材3に取り付け可能なので、仮設足場を組むことなく取り付けが可能である。この補強アングル4は地覆Wの後面に当接する。これにより、支柱1が後方に倒れ込もうとすることでベース部材3に生じる曲げ応力を緩和できる。また、車両の衝突時にベース部材3が地覆Wに与える圧縮応力を低減できるので、前記圧縮荷重が局所的に働くことによる地覆Wの欠け等の損傷を抑制できる。
なお、ベース部材3を覆うようにカバー5を取り付けることもできる。このカバー5は、例えば合成樹脂で形成され、図5(a)(b)にハッチングを付して示すように、ベース部材3のみを覆うベースカバー5aとして実施することができ、また、図6(a)(b)にハッチングを付して示すように、ベース部材3及び地覆Wの上部を覆う全体カバー5bとして実施することもできる。カバー5の取り付けは種々の手段により行うことができる。例えば、ベース部材3への嵌合、ボルト止め、地覆W上に設置したレールへの固定等で行うことができる。なお、カバー5の素材はこれに限定されず、例えばアルミニウム合金や鋼等、種々の素材で形成できる。
カバー5を設けることにより、橋梁用防護柵の美観を向上でき、ベース部材3及びアンカーボルトB1の腐食を抑制できる。また、もしも車両がベース部材上に乗り上げた場合であっても、車両、ベース部材3、地覆Wのそれぞれを損傷することを抑制できる。特に、全体カバー5bの場合、全体カバー5bの上面に凹凸を生じないようにできるため、もし車両がベース部材上に乗り上げた場合であっても、車両のタイヤがベース部材3の部分で引っ掛かることが起こりにくいので、車両を速やかに道路上に誘導させることができる。また、カバー5が合成樹脂で形成された場合、仮に車両の衝突、または強風や河川の増水により地覆Wからカバー5が離脱しても、歩行者や他の構造物にカバー5が当たった際に生じる危険性を低減できる。
次に、本実施形態の橋梁用防護柵を用いた、橋梁用防護柵の設置工法の一例である、既設橋梁用防護柵の更新工法について説明する。ただし、施工順は以下の説明順に限定されるものではなく、順序を適宜前後させることもできる。まず、地覆Wから既設橋梁用防護柵の支柱及び横梁を除去する。次に、地覆Wに埋め込まれていた既設アンカーボルトのうち、少なくとも地覆Wの上面から突出した部分を除去する。また必要により、地覆Wの表面等の補修を行う。次に、図7(a)に示すように、地覆Wに4本の新たなアンカーボルトB1を埋め込む。次に、図7(b)に示すように、支柱取付用ボルト孔321の下方から支柱取付用ボルトB2を通した状態としたベース部材3を地覆W上に位置させ、図7(c)に示すように、ベース部材3のアンカーボルト取付孔311にアンカーボルトB1を通してナットN1をねじ込む。なお、ナットN1はこの段階では仮止め状態としておく。
次に、図7(d)に示すように、支柱1をベース部材3の支柱取付部32上に位置させ、図7(e)に示すように、支柱1における下端プレート11のボルト貫通孔111を貫通した支柱取付用ボルトB2に対してナットN2をねじ込む。なお、ナットN2はこの段階では仮止め状態としておく。次に、図7(f)に示すように、支柱1に横梁2を取り付ける。その後、各部の位置関係を調整し、アンカーボルトB1及び支柱取付用ボルトB2にねじ込まれたナットN1,N2と、横梁2の取付用のボルト・ナットを本締めして完成する。なお、必要な場合には、ベース部材3の下方に補強アングル4を取り付ける。補強アングル4はベース部材3に先に取り付けておいてもよいし、工程の最後でベース部材3に取り付けてもよい。
以上、本実施形態では、ベース部材3が地覆Wを後方(橋梁幅方向外側方向)に延長するアタッチメントである「地覆延長部材」として作用する。このため、幅の狭い地覆Wであっても、地覆Wの延長方向に向かって2列以上となるように配置される複数(本実施形態では4本)のアンカーボルトB1で支柱1を支持できる。しかも建築限界も確保できる。このため、強度を確保しつつ安全性が高い。また、地覆Wを再構築する必要がない。また、地覆W上だけで既設橋梁用防護柵の更新工法の作業を完結できる(橋梁上だけで施工可能である)ため、河川上である橋梁の後方(外方)に仮設足場を設置する必要がなく、工期の短縮及び工事施工コストの低減が可能である。また、更新工法を実施するための各部材を、作業員が人力で持ち運ぶことのできるように構成できるため、重機を使う必要がなく、工事施工コストを低減できる。
なお、本実施形態の工法は、ここまで説明してきた既設橋梁用防護柵の更新だけに限定されず、例えば橋梁用防護柵の設けられていなかった地覆Wに対し、新たに橋梁用防護柵を設ける際に適用することもできる。更には、新設した地覆Wに対してこの工法を適用することもできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
1 支柱
2 横梁
3 ベース部材
3a ベース部材の底面
3b ベース部材の上面
311 アンカーボルト取付孔
312 凹部
321 支柱取付用ボルト孔
5a ベースカバー
5b 全体カバー
B1 アンカーボルト
B2 固定部材、支柱取付用ボルト
W 地覆
X 水平距離

Claims (7)

  1. 道路用橋梁における地覆上面に取り付けられ、地覆の延長方向に向かって2列以上となるように配置される複数のアンカーボルトと、
    地覆から橋梁幅方向外側に張り出すように、前記複数のアンカーボルトによって固定されるベース部材と、
    前記ベース部材上に固定される支柱と、
    前記支柱に取り付けられる横梁と、を備え
    前記ベース部材に対して前記支柱が固定部材により固定され、
    前記固定部材は橋梁幅方向での前方と後方とに設けられており、これらが前記複数のアンカーボルトよりも橋梁幅方向外側に位置する橋梁用防護柵の設置構造。
  2. 地覆において橋梁上の道路に面する内面から、横梁のうちで最も道路に近い位置までの水平距離が250mm以上であって、
    前記水平距離の範囲内に前記複数のアンカーボルトのうち少なくとも一部が位置する、請求項1に記載の橋梁用防護柵の設置構造。
  3. 前記ベース部材を上方から覆うベースカバーを更に備える、請求項1または2に記載の橋梁用防護柵の設置構造。
  4. 地覆及び前記ベース部材を上方から覆う全体カバーを更に備える、請求項1または2に記載の橋梁用防護柵の設置構造。
  5. 道路用橋梁における地覆上面に取り付けて用いるベース部材であって
    地覆の延長方向に向かって2列以上となるように配置される複数のアンカーボルトが貫通するように、前後に設けられた複数のアンカーボルト取付孔と、
    橋梁用防護柵の支柱を取り付ける支柱取付用ボルト孔と、を備え、
    前記支柱取付用ボルト孔は前方と後方とに設けられており、これらが前記複数のアンカーボルト取付孔よりも後方に位置する、橋梁用防護柵用のベース部材。
  6. 前記アンカーボルト取付孔の周囲には上端が開口した凹部が形成され、
    前記凹部は、当該凹部の上端から前記複数のアンカーボルトが突出しないように、アンカーボルトを収容できる、請求項に記載の橋梁用防護柵用のベース部材。
  7. 地覆に複数のアンカーボルトを埋め込む工程と、
    地覆上に、請求項5または6に記載のベース部材を配置し、前記アンカーボルトにナットをねじ込むことにより、地覆に対して前記ベース部材を固定する工程と、
    前記ベース部材上に支柱を載せ、前記支柱取付用ボルト孔に取り付けられた状態とされたボルトにナットをねじ込むことで、前記支柱を前記ベース部材に取り付ける工程と、
    前記支柱に横梁を取り付ける工程と、を有する橋梁用防護柵の設置工法。
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