JP2001355209A - コンクリート高欄の補修工法 - Google Patents

コンクリート高欄の補修工法

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Hironori Namiki
宏徳 並木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 橋梁などのコンクリ−ト高欄を補修して、コ
ンクリ−ト片などの落下事故を防止し、かつ美観を保つ
ことができるコンクリ−ト高欄の補修工法を提供する。 【解決手段】 本発明に係るコンクリ−ト高欄の補修工
法は、金属板でコンクリ−ト高欄を覆うことにより紫外
線や風雨による劣化を防止して長期にわたる耐久性を付
与することを基本とし、更に防音壁としての機能付加や
アルカリ性付与シ−トによる補強効果を上げ、都市美観
を演出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老朽化した橋梁の
コンクリート高欄の補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンクリートの劣化が進み、その
対策が求められている。道路や鉄道のコンクリート高欄
はコンクリート厚が薄く、鉄筋の被り厚も小さいために
特に劣化が進んでコンクリート片の落下事故が発生して
おり、その防止が急務となっている。また、劣化した表
面は汚れて都市景観を害している。
【0003】従来老朽化した橋梁コンクリート高欄の補
修工法としては、各種高分子材料もしくは無機材料を劣
化したコンクリート表面に塗布する工法が広く用いられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかながら、表面に塗
布した材料による被覆効果は紫外線劣化や空気中の炭酸
ガスや酸性雨による中性化、あるいは排気ガスなどの腐
食性環境による劣化など多種多用な原因によって十年程
度で失われることが多い。劣化が進むと剥離や局部的な
崩落などにより災害を発生する恐れがあるので、管理者
は定期的に補修用材料を塗布する必要がありメンテナン
ス費用の増大を招いている。また劣化した表面は醜く汚
れるため、塗布する以前より都市景観を害している例も
ある。
【0005】本発明がこれら問題に鑑みて解決しようと
するところは、コンクリート高欄に長期耐久性を付与す
ることが可能で外観が美しいコンクリート高欄の補修工
法を確立することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、本発明者は、金属板を用いてコンクリート高欄を覆
うことにより長期耐久性を付与する簡便な方法を考案し
た。
【0007】金属板は加工が難しく、施工現場の高欄の
形状に合わせて現地で加工することは難しいと考えられ
ていた。本発明においては、金属板に縦方向に補強リブ
を設けて直立するに必要な剛性を付与する一方、横方向
には補強リブを設けることなくかつ板厚を薄くして高欄
の凹凸に合わせて容易に屈曲せしめる構造としている。
そして、金属板の横方向を高欄の長手方向と一致させ
て、高欄の曲率に沿って配設せしめ、高欄とその両側に
配設した金属板を貫通ボルトで結合することにより補修
する。
【0008】金属板の材質としては、押し出し成型加工
が容易で表面が美しく変色などの経年変化が少ないアル
ミニウムあるいはアルミニウム合金を用いるのが最適で
あると考えられるが、これに限らず長期にわたる耐久性
を持つ金属であるチタンやマグネシウムをはじめ銅、
鉛、亜鉛、クロム、ニッケル、あるいはこれら金属の合
金を用いても良く、これらを表面加工して耐久性を向上
せしめた材料でも良い。また錆びやすいとされる鉄を用
いて、表面に塗装ではなく金属溶射をはじめとするさま
ざまな高耐久性を付与する処理を行った材料を用いても
良い。
【0009】高欄を両側から挟んだ2枚の金属板の上端
に、更にキャップを設けて高欄を三方より覆うことによ
り、高欄と金属板の間に雨水が侵入するのを防いで補修
効果を増してより効果的である。
【0010】金属板を上方に延長して高欄高さを大きく
して、高欄を塀と考えた場合の塀による遮音効果を高め
ることも好ましい。金属板の上端に金属板をつなぐキャ
ップを設けて金属板とキャップがフィーレンディール桁
を構成せしめるなどして、風などによる水平方向荷重に
対して必要な強度を得ることも有効である。
【0011】こうして構成した遮音壁の音源側の金属板
にルーバーを設け、両側の金属板の間にグラスウールや
ロックウールなどの吸音材を配設して吸音効果を付与す
ると防音効果が増加して効果的である。
【0012】また、金属板と高欄との間にアルカリ付与
剤を付着させたシートを配設することにより、コンクリ
ート高欄の中性化を防止して強度を保つ効果がある。
【0013】また、金属板と高欄との間にモルタル、無
収縮モルタルあるいは樹脂モルタルなどを充填すること
により、コンクリート高欄の劣化を防止し、かつコンク
リート高欄および金属板と一体となって強度を高める効
果がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の種々の実施形態を
説明する。図1は、本発明に係るコンクリート高欄の補
修方法を説明するための側面図、図2は、図1に示した
補修されたコンクリート高欄の断面図、図3は、金属板
の断面図である。これら各図において、符号1はコンク
リート高欄、2aは高欄外側に配設した金属板、2bは
内側に配設した金属板、3および5は貫通ボルト、4お
よび6はナット、7はアンカーボルト、20はキャップ
を示している。
【0015】(基本工程)本実施形態の基本工程は次の
通りである。先ず、金属板2bを被補修コンクリート高
欄1の内側表面上に配設して、金属板2aを被補修コン
クリート高欄1の外側表面上に配設する。金属板2aお
よび2bの幅方向はコンクリート高欄1の長手方向と一
致させ、金属板2aおよび2bがコンクリート高欄1に
沿って略隙間なく配設する。
【0016】貫通ボルト3を金属板2a、コンクリート
高欄1および金属板2bを貫通するように配設して、ナ
ット4を配設して適度のトルクで締め付け、金属板2a
および2bをコンクリート高欄1に固定する。金属板2
aの下端を、高欄1を支持する床版1aに沿って屈曲せ
しめ、金属板2aの下端を床版1aに固定するためにア
ンカーボルト7を配設し、金属板2aの上端を金属板2
bの上端と繋ぐようにキャップ20を配設して補強は完
了する。この操作を高欄1の長手方向に繰り返すことに
より、高欄1を必要な延長距離にわたり補修することを
得る。
【0017】なお、貫通ボルト3および5、ナット4お
よび6、アンカーボルト7などの数は1本に限らず、構
造強度を保つ上で必要な本数を必要な位置に配設する。
またキャップ20を金属板2aおよび2bと連結するボ
ルトを貫通ボルトと独立に設けても良い。取り付け順序
は記載の通りが合理的であると考えられるが、現場の状
況などにより変わっても何ら差し支えることはない。
【0018】以上の工程をより具体的に以下に詳説す
る。
【0019】(コンクリート高欄への金属板の取り付
け)コンクリート高欄1へ金属板2aおよび2bを取り
付ける前に、高欄にコンクリートドリルを用いるなどし
て貫通ボルト用の穴を削孔するのが好都合である。金属
板2aおよび金属板2bをコンクリート高欄に略密着支
持した状態で貫通ボルト3,5を配し、ナット4,6を
取り付け、ナット4、6を締め付けることにより金属板
2aおよび2bを高欄1に固定することを得る。貫通ボ
ルトの数が複数である時は貫通ボルト3,5を配しナッ
ト4,6を締め付ける過程を繰り返す。高欄1が長手方
向に曲線状に湾曲している時は、幅方向に複数の貫通ボ
ルトを配設して端から順に締め付けていく過程で金属板
は幅方向に湾曲して高欄1に沿って配設することを得
る。
【0020】続いて金属板2a,2bを隣接する幅方向
に配設して、同様な操作を繰り返すことにより、高欄1
の長手方向に補強範囲を広げることを得る。金属板2
a,2bと金属板2a,2bとの継ぎ手は図3(a)に
その断面図を示すように、相互に嵌めあう嵌合構造2
d,2eとすると金属板の隙間が無く好都合であるが、
これに限定するものではなく、僅かな隙間を隔てて独立
した構造としても良い。障害物などのために連続して配
設することを得ない場合も同様である。ここで、図3
(a)はアルミニウムあるいはアルミニウム合金を押し
出し成型加工にて製造した、縦リブ2cと嵌合構造2
d,2eを有する金属板2a,2bの例であるが、図3
(b)に示すように金属板材をプレス、曲げ加工して前
記縦リブに相当する縦波付け部2fと、両側縁に互いに
嵌め合い可能な形状の嵌合構造2g,2hを形成した金
属板2a,2bを用いることもコスト面で有利である。
【0021】(胴縁)貫通ボルト3,5を大きな力で締
め付けると、金属板2が貫通ボルト位置で局部的に曲げ
変形することがある。図4(a)は貫通ボルト3による
締め付け荷重を金属板2に分散して伝達するように胴縁
10を設けた例で、金属板2に縦リブ2cがあるので胴
縁10の曲げ変形を防止するために、更にパッキング1
1を配している。尚、図中符号12は平ワッシャであ
る。パッキング11は胴縁10と金属板2とを強固に結
合するために挿入するもので、リブ高さと略等しい厚さ
を持つ同一金属製のワッシャとすると好都合である。
【0022】なお、胴縁10は貫通ボルト3およびナッ
ト4で締め付ける全部の個所に設けても良く、外観を重
視して外側のみに設けても良い。材質として金属板と同
一の材質を用いてもよく、デザインを考慮して特別な材
質を用いたり、特殊な表面加工を施すなどをしても良
い。アンカーボルト7の締め付け部分についても、締め
付け荷重分散のために胴縁10を設けることが望まし
い。
【0023】(金属板下端の固定)外側金属板2aの下
端を、高欄を支持する床版1aに沿って屈曲せしめるた
めに、屈曲点の縦リブ2cを切断した上で、この線で折
り曲げて床版1aに略密着せしめる。床版1aに予め設
けたアンカーボルト孔を用いて、金属板2aの下端をア
ンカーボルト7により固定する。アンカーボルト7とし
て、ケミカルアンカーやホールインアンカーなどのコン
クリートアンカーを用いると簡便である。
【0024】(金属板上端の処理)金属板2aおよび金
属板2bの上端を繋ぐようにキャップ20を配設する。
キャップ20は金属板2と同一材料の板を曲げ加工した
板を用いるのが簡便であるが、これに限定せず樹脂成型
品や窯業製品を用いても良いし、モルタルや樹脂モルタ
ルなどを塗布しても良い。金属板2と同一材料の板を曲
げ加工した板を用いた場合、キャップ20と金属板2
a、2bはタッピングビスを用いて固定するのが簡便で
あるが、嵌め合い接合、溶接、接着など、どのような接
合方法を用いても良い。雨水が高欄1と金属板2a,2
bの隙間に入り難い構造とすることにより耐久性を向上
せしめることができるので、キャップ20は金属板2
a,2bの外縁より外側まで覆い、雨水が金属板2a,
2bの内側に侵入して高欄1を濡らすことがない構造と
するのが良い。
【0025】(金属板上端の延長)金属板2aおよび金
属板2bの上端を高欄1の高さを超えて延長することに
より、防音壁を形成することを得る。図5は防音壁を構
成した一形態を示したもので、金属板2aおよび2bを
防音壁として必要な高さまで上方に延長し、その上端に
キャップ20を配設したものである。金属板は通常単独
で優れた遮音性能を有するが、金属板間に相当の間隔を
有する2枚の金属板2a,2bは良質の遮音壁を構成す
る。
【0026】(防音壁の構成)図5は内側に配設した金
属板2bにルーバー8を設けて、音が2枚の金属板2
a,2b間の空間に進入する構造とした上で、2枚の金
属板間の空間で音を吸収するように吸音材30を配設し
て、吸音効果が高い防音壁を構成した一例でもある。2
枚の金属板2a,2b間の空間に配設する吸音材30の
材料としてはグラスウールやロックウールなどの吸音性
に優れた材料を用いるのが良く、間隔材を配設するなど
して吸音効果が発揮できる位置に配設するのが良い。
【0027】(防音壁の強度)防音壁の高さが大きくな
ると、風荷重などの水平荷重が大となるので構造強度が
必要となる。図6に防音壁の力学的特性をモデル化して
示すように、下端を固定端となした金属板2枚の上端を
繋ぐキャップ20を、金属板2a,2bに作用する水平
力を伝達しうる強度を有する構造(図6(b)参照)と
することにより、防音壁の水平力に対する曲げ強度を単
独の金属板(図6(a)参照)の曲げ強度の略二倍とす
ることが出来て好都合である。つまり、図6(a)の場
合で、一方の金属板2aの上端に水平に集中風荷重Wが
作用した際の該金属板の許容水平荷重Waは、金属板の
高さをh、金属板の許容応力度をσa、金属板の断面係
数をZとすれば、以下のようになる。
【0028】 MA=Wah Wa=MA/h=σa・Z/h
【0029】ここでMAはA点における曲げモ−メント
で、この点において曲げモ−メントが最大となるので許
容荷重はA点における金属板の曲げ応力度が許容値と等
しいとおいて上記のように決定される。また、同様に図
6(b)に示すように上端をピン結合で連結した場合に
はそれぞれ以下のようになる。
【0030】 MA=Wah/2 Wa=2MA/h=2σa・Z/h
【0031】更に、キャップ20を金属板2a,2bの
曲げモーメントを伝達しうる構造に配設することによ
り、2枚と金属板とキャップによりフィーレンディール
構造(図6(c)参照)を構成せしめることを得て、風
荷重などによる水平力に起因する防音壁の曲げ強度を単
独の金属板(図6(a)参照)を用いた場合の強度の略
4倍とすることができる。つまり、図6(c)の場合に
は該金属板の許容水平荷重Waは以下のようになる。
【0032】 MA=Wh/4 Wa=4MA/h=4σa・Z/h
【0033】(キャップの取り付け)防音壁の強度はキ
ャップ20の取り付け方法に依存するので、金属板2
a,2bとキャップ20との間で曲げモーメントを伝達
し得るように強固に取り付けることが好ましい。取り付
け方法はビスなどを用いた機械的な方法、接着剤を用い
る方法、溶接を用いる方法など、どのような方法を用い
ても良いが、タッピングビスを用いた機械的な方法が簡
便である。図7にはそのような構造の例を挙げる。
【0034】図7(a)はキャップを内側と外側に二重
に配して継手の曲げ剛性を確保した例で、内側のキャッ
プ20aをタッピングビス21aで金属板2aの内面側
に固定した後、外側のキャップ20bをタッピングビス
21bで金属板2aの外面側に固定する。パッキング2
2は外側のキャップ20bと金属板2aとを強固に結合
するために挿入するもので、リブ高さと略等しい厚さを
持つワッシャとすると好都合である。
【0035】図7(b)は一重構造のキャップ20を金
属板2a,2bに取り付ける場合に、タッピングビス2
1aと21bを縦方向に間隔を置いて二列に配して継手
の曲げ剛性を確保した例で、パッキング22a,22b
は(a)の場合と同じ目的で配設する。
【0036】(アルカリ付与シートの取り付け)高欄1
を金属板2a,2bにより覆って保護することにより、
高欄1の局部が剥離あるいは脱落しても、これを金属板
2a,2bが保持することにより落下を防ぐことを得
る。しかしながら高欄1の中性化が進むなどして高欄全
体が崩壊することを防止することはできない。
【0037】アルカリ付与シートを高欄1と金属板2a
および2bの間に配設して、コンクリートの中性化を防
止することにより、高欄1の劣化進行を遅らせ、あるい
は強度回復を図ることを得る。アルカリ付与シートは各
種の紙、不織布や布に苛性ソーダー、炭酸ナトリウム、
けい酸リチウム、炭酸カルシウムなどのアルカリ性材料
を付着、含浸させたもので、ポリビニール樹脂などの高
分子材料や膠、澱粉などの結合剤を用いて脱落を防止す
ることも有効である。また吸湿性を付与してコンクリー
トにアルカリイオンが移動し易くするのも良い。図8は
金属板2a,2bを配設する全面にアルカリ付与シート
40を配設した例であるが、アルカリ付与シート40は
劣化が激しい部分にのみ配設しても良い。
【0038】(モルタルの充填)図9に示すように、コ
ンクリート高欄1と金属板2a,2bの隙間にモルタル
50を充填することにより、コンクリート高欄1が直接
外気に触れなくなり劣化の進行を防止することも効果的
である。また、モルタルが金属板2a,2bとコンクリ
ート高欄1との隙間を埋めて完全に一体化することによ
り全体としての強度も上がり、補強効果が確実になる。
【0039】充填するモルタルとしては、狭い隙間に流
入する流動性の高いモルタルを用いると好都合であり、
更にモルタルが硬化時の乾燥収縮が小さくコンクリート
高欄1と金属板2a,2bとの接着性が良好である無収
縮モルタルが好適である。補強効果をより確実にするこ
とが必要な時は、接着力が高い樹脂モルタル、エポキシ
樹脂などを注入しても良い。図9に実施例の断面図を示
す。充填モルタルが漏れないように要所にシール材51
で漏れ止めシールを施してからモルタル50を投入する
のが一般的であると考えられる。モルタル50は高欄1
の天端より高い水準にまで投入して、劣化したコンクリ
ート高欄を完全に覆うのが効果的である。
【0040】
【発明の効果】本発明のコンクリート高欄の補修工法に
よれば、劣化が進んだ道路や鉄道のコンクリート高欄を
補修し、長期耐久性を付与することが可能であり、外観
も美しくすることができる。当然、コンクリートの劣化
が進行する前に補修することにより、更に耐久性を付与
することができる。更に、コンクリート高欄より内外に
配する金属板を上方へ延長して防音壁を構成することが
でき、また両金属板間の空間に吸音材を充填すればより
防音効果に優れたものとなる。
【0041】更に、高欄外方に配設した金属板を下方に
延長し、コンクリート高欄下方の橋梁床版に沿って屈曲
せしめて覆った上で先端を床版にアンカーボルトで固定
することにより、床版下面をも保護することができ、そ
の上、劣化した床版の崩落を防止して下方の通行に対す
る安全性を高めることができる。
【0042】また、前記金属板とコンクリート高欄との
間にアルカリ性を有するシートを配設し、あるいはモル
タルを充填することにより、炭酸ガスや酸性雨によりコ
ンクリートが劣化する進行を止め、または劣化に対する
予防効果を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンクリート高欄の補修方法を説
明するための概略側面図である。
【図2】図1に示したコンクリート高欄の断面図であ
る。
【図3】コンクリート高欄を補修する金属板の断面図で
あり、(a)は図1に示した金属板の断面図、(b)は
他の実施形態を示す金属板の断面図である。
【図4】胴縁を配置した例の断面図である。
【図5】防音壁を構成した例の断面図である。
【図6】防音壁を構成した場合の壁の水平力による曲げ
強度を計算する力学的モデルである。
【図7】防音壁を構成した場合の構造断面図である。
【図8】金属板とコンクリート高欄の間にアルカリ性付
与シートを配置した例の断面図である。
【図9】金属板とコンクリート高欄の隙間にモルタルを
充填した例の断面図である。
【符号の説明】
1 被補修コンクリート高欄 2a 金属板(外側) 2b 金属板(内側) 2c 縦リブ 3 貫通ボルト 4 ナット 5 貫通ボルト 6 ナット 7 アンカーボルト 8 ルーバー 10 胴縁 11 パッキング 20 キャップ 20a 内側キャップ 20b 外側キャップ 21a、21b タッピングビス 22 パッキング 22a、22b パッキング 30 吸音材 40 アルカリ性付与シート 50 充填モルタル 51 漏れ止めシール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート高欄を挟むように金属板を
    配置し、貫通ボルトにより左右の金属板を固定して一体
    化してなるコンクリート高欄補修工法。
  2. 【請求項2】 前記金属板を高欄より上方に延長し、上
    端を結合してフィーレンディール桁構造として風荷重に
    対する水平耐荷力を有する防音壁を構成するコンクリー
    ト高欄補修工法。
  3. 【請求項3】 前記金属板を高欄より上方に延長した部
    分の内部に吸音材を配設し、金属板に吸音孔を配設した
    コンクリート高欄補修工法。
  4. 【請求項4】 前記金属板の高欄外方に配設した金属板
    を下方に延長し、コンクリート高欄下方の橋梁床版に沿
    って屈曲せしめて覆った上で先端を床版にアンカーボル
    トで固定して、床版下面をも保護するコンクリート高欄
    補修工法。
  5. 【請求項5】 前記金属板とコンクリート高欄との間に
    アルカリ性を有するシートを配設してなるコンクリート
    高欄補修工法。
  6. 【請求項6】 前記金属板とコンクリート高欄との間に
    モルタルを充填してなるコンクリート高欄補修工法。
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