JP2015140064A - 台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体圧、電気等のエネルギーを要することなく、主台車に対して副台車を進退移動させることのできる台車を提供する。
【解決手段】台車10は、往復移動可能な主台車12と、主台車12に牽引される副台車14とを備える。副台車14は、主台車12に縦列状にかつ車幅方向に旋回可能に連結される。副台車14には、床面を任意の方向に旋回可能な1つの自在車輪32が設けられる。自在車輪32の旋回軸線32Aは、副台車14の旋回軸線14A上を通りかつ主台車12の往復移動方向に延びる直線Lに対して一側方にオフセットされて配置される。主台車12の往動時には、主台車12に副台車14が縦列状態で牽引される。主台車12の復動時には、副台車14が一側方へ進出するように旋回される。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、自動車の生産ライン等において部品、工具等を収納する台車に関する。
自動車の生産ライン、例えば車両組立ラインでは、コンベヤにより搬送される生産車両に部品が作業者により組付けられている。この際、組付作業の効率化を図るため、コンベヤに同期して移動する同期台車が用いられている。同期台車には、部品の組付けに必要な部品、工具等が収容される。同期台車には、例えば特許文献1、2に記載されたものがある。
特開2002−114179号公報 特開平11−285934号公報
特許文献1によると、同期台車から遠い部品組付部位に対しては、作業者の無駄な歩行が多く、作業者の負担が大きいという問題があった。また、特許文献2によると、同期台車に、補助台車が車幅方向(同期台車の移動方向に直交する方向)に移動可能に連結されている。補助台車は、圧縮空気等の流体圧シリンダにより一側方に進退移動される。これにより、同期台車から遠い部品組付部位に使用する部品や工具等を補助台車に収容しておき、同期台車から遠い部品組付部位に対する作業時に、その部品組付部位の近くに補助台車を進出させる。これにより、部品、工具等を手元化し、作業者の負担を軽減することができる。しかし、流体圧、流体圧シリンダの作動にかかる電気等のエネルギーが必要であり、また、補助台車の伸縮にかかるスイッチ操作が必要で作業者の負担が増えるという問題があった。
本発明は、流体圧、電気等のエネルギーを要することなく、主台車に対して副台車を進退移動させることのできる台車を提供することにある。
第1の発明は、往復移動可能な主台車と、主台車に牽引される副台車とを備える台車であって、副台車は、主台車に対して縦列状にかつ車幅方向に旋回可能に連結され、副台車には、床面を任意の方向に旋回可能な1つの旋回車輪手段が設けられ、旋回車輪手段の旋回軸線は、副台車の旋回軸線上を通りかつ主台車の往復移動方向に延びる直線に対して一側方にオフセットされて配置され、主台車の往動時には、主台車に副台車が縦列状態で牽引され、主台車の復動時には、副台車が一側方へ進出するように旋回される構成としたものである。この構成によると、主台車の往動時には、主台車に副台車が縦列状態で牽引される。これにより、副台車は待機位置に位置される。また、主台車の復動時には、床面に対する旋回車輪手段の摩擦抵抗(接触抵抗)が副台車の移動抵抗になることで、副台車が一側方へ進出するように旋回される。これにより、副台車が進出位置へ進出される。したがって、主台車の往復移動に基いて副台車が進退移動されるため、流体圧、電気等のエネルギーを要することなく、主台車に対して副台車を進退移動させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、副台車の旋回軸線は、主台車の往復移動方向に延びる中心線に対して旋回車輪手段の旋回軸線のオフセット方向と同じ方向にオフセットされて配置されている。この構成によると、主台車の復動時に副台車を一側方へ容易に旋回させることができる。
第3の発明は、第2の発明において、旋回車輪手段は、副台車に上下動可能に設けられかつ付勢手段により床面に押圧されている。この構成によると、主台車の復動時に副台車の一側方への旋回を確実化することができる。また、仮に床面に凹凸面がある場合でも、その凹凸面に倣うように旋回車輪手段を上下動させることができる。
第4の発明は、第3の発明において、付勢手段は、旋回車輪手段を弾性的に押圧する弾性部材である。この構成によると、弾性部材により、旋回車輪手段を安定した付勢力で床面に付勢することができる。
第5の発明は、第1〜4の発明において、副台車には、床面を任意の方向に旋回可能な少なくとも1つの補助旋回車輪手段が設けられている。この構成によると、少なくとも1つの補助旋回車輪手段によって、副台車を安定的に支持することができる。
第6の発明は、第1〜5の発明において、主台車は、推進手段により往動され、また、搬送装置により搬送される搬送物の移動に同期する同期手段により復動される。この構成によると、推進手段により主台車を往動させ、同期手段により搬送物の移動に同期して主台車を復動させることができる。
第7の発明は、第6の発明において、推進手段は、ゼンマイ式駆動ユニットであり、同期手段は、搬送装置の搬送物に係脱可能な同期部材であり、同期部材を搬送物に係合させた状態での搬送物の移動に同期して主台車が復動されるときにゼンマイ式駆動ユニットのゼンマイバネが巻き上げられ、そのゼンマイバネの解放バネ力で主台車が復動される。
この構成によると、同期部材を搬送物に係合させた状態での搬送物の移動に同期して主台車が復動されるときにゼンマイ式駆動ユニットのゼンマイバネを巻き上げることができる。また、搬送物に対する同期部材の係合を解除することにより、ゼンマイ式駆動ユニットのゼンマイバネの解放バネ力で主台車を復動させることができる。
一実施形態にかかる台車の縦列状態を示す斜視図である。 台車の縦列状態を模式的に示す平面図である。 台車の屈曲状態を示す斜視図である。 台車の屈曲状態を模式的に示す平面図である。 自在車輪の周辺部を示す斜視図である。 自動車の生産ラインを示す側面図である。
以下、本発明を実施するための一実施形態について図面を用いて説明する。図1は台車の縦列状態を示す斜視図、図2は同状態を模式的に示す平面図、図3は台車の屈曲状態を示す斜視図、図4は同状態を模式的に示す平面図、図5は自在車輪の周辺部を示す斜視図である。各図中の方位は、台車の中央部から見た方向を基準としている。すなわち、矢印Frは前方、矢印Rhは右方、矢印Upは上方をそれぞれ示している。
図1に示すように、台車10は、前後方向に往復移動可能な主台車12と、主台車12に牽引される副台車14とを備えている。主台車12は、パイプ製の主フレーム16と、主フレーム16の下面側に配置された左右一対で前後2組の計4個の固定車輪18とを備えている。主フレーム16は、丸パイプ製の枠材により直方体状に枠組みされている。すなわち、主フレーム16は、前後左右の枠材20a〜20dにより矩形枠状に枠組みされた下枠20と、前後左右の枠材21a〜21dにより矩形枠状に枠組みされた上枠21と、下枠20と上枠21とを連結する計4本の支柱22a〜22dとを有している。各支柱22a〜22dは、下枠20と上枠21との四隅角部の相互間に配置されている。支柱22aは前左側の支柱、支柱22bは前右側の支柱、支柱22cは後左側の支柱、支柱22dは後右側の支柱である。下枠20の左側の枠材20cと右側の枠材20dとの間には、前後方向の中央部の前寄りに位置する補助枠材20eが架設されている。上枠21の左側の枠材21cと右側の枠材21dとの間には、前後方向の中央部の後寄りに位置する補強枠材21eが架設されている。主フレーム16の前後方向の長さは、左右方向(車幅方向)の幅よりも長くなっている(図2参照)。
固定車輪18は、主フレーム16の下枠20の左右の両枠材20c,20dの前後両端部に配置されている。固定車輪18は、ヨーク24に対して車輪25が車軸26を介して回転可能に支持されてなる。ヨーク24は、左右の両枠材20c,20dの下側に固定状に取付けられている。車軸26の軸線は左右方向に延びている。このため、車輪25は、前後方向を向いており、平面状の床面(不図示)を前後方向に転動する。床面には、工場等における屋内床面、地面等が相当する。
副台車14は、パイプ製の副フレーム30と、副フレーム30の下面側に配置された1個の自在車輪32とを備えている。副フレーム30は、丸パイプ製の枠材により直方体状に枠組みされている。すなわち、副フレーム30は、前後左右の枠材34a〜34dにより矩形枠状に枠組みされた下枠34と、前後左右の枠材35a〜35dにより矩形枠状に枠組みされた上枠35と、下枠34と上枠35とを連結する計4本の支柱36a〜35dとを有している。支柱36aは前左側の支柱、支柱36bは前右側の支柱、支柱36cは後左側の支柱、支柱36dは後右側の支柱である。
前左側の支柱36aは、下枠34の前側の枠材34aと上枠35の前側の枠材35aとの間の中央部の左寄りの位置に配置されている。前右側の支柱36bは、下枠34の前側の枠材34aと上枠35の前側の枠材35aとの右端部の間に配置されている。後左側の支柱36cは、下枠34の左側の枠材34cと上枠35の左側の枠材35cとの間の中央部の後寄りの位置に配置されている。後右側の支柱36dは、下枠34の右側の枠材34dと上枠35の左側の枠材35dとの間の中央部の後寄りの位置に配置されている。上枠35の左右の両枠材35c,35dとの間には、前後方向の中央部の後寄りに位置する補強枠材35eが架設されている。
副フレーム30の前後方向の長さは、左右方向(車幅方向)の幅よりも長くなっている(図2参照)。下枠34の左側の枠材34cと上枠35の左側の枠材35cとの間には補助柱37が架設されている。補助柱37は、両左側の枠材34c,35cの間の中央部の前寄りに位置に配置されている。補助柱37の下端部の左側には、丸パイプ製の支持筒38が取付部材39を介して横並び状にかつ固定状に取付けられている。
主フレーム16の後左側の支柱22cには、副フレーム30の前左側の支柱36aが複数(本実施形態では上中下の計3個)の連結部材41を介して回転可能に連結されている。これにより、主台車12に対して副台車14が縦列状にかつ車幅方向に旋回可能に連結されている(図2参照)。連結部材41は、主フレーム16の後左側の支柱22cに回転可能に設けられ、かつ、副フレーム30の前左側の支柱36aに固定状に取付けられている。したがって、副台車14は、主フレーム16の後左側の支柱22cの中心線(軸線)を旋回軸線14Aとして、その旋回軸線14A回りに旋回可能に連結されている(図2参照)。図2に示すように、副台車14の旋回軸線14Aは、主台車12の前後方向(往復移動方向)に延びる中心線12Aに対して一側方(例えば左方)へ所定量オフセットされて配置されている。また、主フレーム16の後左側の支柱22cと連結部材41とにより、蝶番(ヒンジ)が構成されている。
図5に示すように、自在車輪32は、ベース43に旋回軸線32A回りに旋回可能に設けられたヨーク44に対して車輪45が車軸46を介して回転可能に支持されてなる。ベース43上には、支持軸47が固定状に立設されている。支持軸47の中心線(軸線)は、旋回軸線32Aと同心状(同心又は略同心)に配置されている。支持軸47は、副フレーム30の支持筒38内にその下方から上下方向に移動可能に嵌合されている。これにより、副フレーム30に自在車輪32が上下動可能に設けられている。なお、自在車輪は本明細書でいう「旋回車輪手段」に相当する。また、旋回車輪手段として、多方向に転動するボールを備えるボールキャスタを用いてもよい。
支持筒38に対する嵌合に先立って、支持軸47にはコイルスプリング48が嵌合されている。このため、副フレーム30の支持筒38内に支持軸47を嵌合することにより、コイルスプリング48が支持筒38とベース43との間に介装されている。コイルスプリング48は、自在車輪32を床面(図5中、符号、F参照)に弾性的に押圧している。なお、コイルスプリング48は本明細書でいう「付勢手段」、「弾性部材」に相当する。
図2に示すように、自在車輪32の旋回軸線32Aは、副台車14の旋回軸線14A上を通りかつ主台車12の前後方向(往復移動方向)に延びる直線Lに対して一側方(左方)にオフセットされて配置されている。直線Lは、主台車12の中心線12Aに対して平行をなしている。また、主台車12の中心線12Aに対する自在車輪32の旋回軸線32Aのオフセット方向と副台車14の旋回軸線14Aのオフセット方向とは同じ方向である。また、副台車14の旋回軸線14Aに対して自在車輪32の旋回軸線32Aが近いほど、副台車14をクイック的に旋回させることができる。また、副台車14の旋回軸線14Aに対して自在車輪32の旋回軸線32Aが遠いほど、副台車14をスロー的に旋回させることができる。
図1に示すように、主台車12の主フレーム16の下枠20の前側の枠材20aと補充枠材20eとの間には、ゼンマイ式駆動ユニット50が設置されている。ゼンマイ式駆動ユニット50は、ボックス状のケース52と、ケース52の下端部に回転可能に支持された車軸(不図示)に取付けられた左右一対(図1では左側のみを示す)の駆動輪54とを備えている。駆動輪54は、前後方向を向いており、床面(不図示)を前後方向に転動する。ケース52内には、駆動源となるゼンマイバネ(不図示)が収容されている。ゼンマイバネは、ケース52と駆動輪54の車軸との間に架設されている。また、ゼンマイバネは、駆動輪54の一方向(例えば、左方から見て右回り方向)の回転(正転)により巻き上げられ、ゼンマイバネの解放バネ力で駆動輪54を逆方向(例えば、左方から見て左回り方向)に回転(逆転)させるようになっている。なお、ゼンマイ式駆動ユニット50は本明細書でいう「推進手段」に相当する。また、ゼンマイバネはコイルバネに代えてもよい。
主台車12の主フレーム16の上枠21の左側の枠材21cと前左側の支柱22aとのなす隅角部には、ブラケット56を介して棒状の同期部材58の下端部が支持されている。ブラケット56に対して、同期部材58が回動操作により起立位置と傾倒位置との二位置に位置変更可能に設けられている。起立位置にある同期部材58の先端部(上端部)は、後出のハンガー62のフック63に対応する被係合部58aとされている。なお、同期部材58は本明細書でいう「同期手段」に相当する。また、同期部材58の起立位置は本明細書でいう「係合位置」に相当する。また、同期部材58の傾倒位置は本明細書でいう「非係合位置」、「係合解除位置」に相当する。
前記した台車10は、例えば、自動車の生産ラインの生産車両を搬送するオーバーヘッドコンベア(不図示)に沿って配置される。主台車12は、オーバーヘッドコンベアの搬送方向(前後方向)に沿って前後方向に往復動可能に配置される。図6は自動車の生産ラインを示す側面図である。図6に示すように、自動車の生産ラインにおいて、生産車両60は、ハンガー62によって支持された状態で、オーバーヘッドコンベア(不図示)により一方向(図6中、矢印Y3参照)へ搬送される。ここでは、生産車両60が前方(図6において左方)から後方(図6において右方)へ搬送される。また、ハンガー62は、前後一対のフック63を有している。一方(例えば前側)のハンガー62のフック63の下端部は、起立位置にある同期部材58の被係合部58aに係合可能に対応する係合部63aとされている。なお、オーバーヘッドコンベアは本明細書でいう「搬送手段」に相当する。また、ハンガー62は本明細書でいう「搬送物」に相当する。
また、図示しないが、主台車12の主フレーム16には、部品や工具等を収納する箱体、箱体を支持する支持部材、部品や工具等を載置する棚板及びテーブル等が設けられる。主台車12には、主として主台車12に近い部品組付部位において使用される部品や工具等が収容される。また、副台車14の副フレーム30には、部品や工具等を収納する箱体、箱体を支持する支持部材、部品や工具等を載置する棚板及びテーブル等が設けられる。副台車14には、主として主台車12から遠い部品組付部位において使用される部品や工具等が収容される。また、主台車12及び副台車14に収容される部品は、例えば、ボルト、ナット、ワッシャ、ビス等の締結用部品、生産車両60に取付けられる車両用部品等である。また、工具は、例えば、ドライバー、スパナ、インパクトレンチ、部品専用の取付用工具等である。
上記した台車10の作用について説明する。いま、主台車12は、往動により前方へ移動された状態にある。したがって、主台車12に副台車14が縦列状態で牽引された状態にある(図1及び図2参照)。この状態での副台車14の位置を「待機位置」という。このとき、自在車輪32の車輪45は前後方向を向いている。また、同期部材58は、起立位置に位置されてまた、同期部材58の被係合部58aは、ハンガー62(図6参照)の一方のフック63の係合部63aの移動軌跡上において、その係合部63aの後方に位置されている。この状態で、作業者は、主台車12に収容されている部品、工具等を使用して、主台車12に近い部品組付部位において、生産車両60に対する部品の組付作業を行う。
その組付作業後、生産車両60がオーバーヘッドコンベアにより所定距離だけ後方(図6中、矢印Y3参照)へ搬送されるにともない、ハンガー62のフック63の係合部63aが同期部材58の被係合部58aに干渉すなわち係合する(図6参照)。その後、主台車12がハンガー62に追従すなわちハンガー62と同期して後方へ移動すなわち復動される。主台車12の後方への移動にともなう駆動輪54の正転によってゼンマイ式駆動ユニット50のゼンマイバネが巻き上げられる。
また、主台車12の後方への移動にともない、副台車14が一側方(左方)へ旋回される(図2中、矢印Y1参照)。このとき、床面(図5中、符号、F参照)に対する自在車輪32の車輪45の摩擦抵抗(接触抵抗)が副台車14の後方への移動抵抗となる。このため、主台車12と副台車14とは、いわゆるジャックナイフ現象と同様の屈曲状態になる(図3及び図4参照)。すなわち、副台車14は、旋回軸線14A上を通りかつ主台車12の前後方向(往復移動方向)に延びる直線Lに対して、自在車輪32の旋回軸線32Aがオフセットしている側に向けて旋回されることになる。このとき、自在車輪32の車輪45は、副台車14に追従する方向を向くように旋回する。これにより、副台車14は、主台車12の左側に進出される。この状態での副台車14の位置を「進出位置」という。
この状態で、作業者は、台車10を停止させた後、副台車14に収容されている部品、工具等を使用して、主台車12から遠い部品組付部位において、生産車両60に対する部品の組付作業を行う。したがって、主台車12から遠い部品組付部位に対する作業時に、その部品組付部位の近くに副台車14を進出させることにより、部品、工具等を手元化し、作業者の負担を軽減することができる。
その組付作業後、作業者が同期部材58を傾倒させることにより、ハンガー62のフック63の係合部63aに対する同期部材58の被係合部58aの係合が解除される。すると、ゼンマイ式駆動ユニット50のゼンマイバネの解放バネ力による駆動輪54の逆転によって、主台車12が前方へ移動すなわち往動される。主台車12の前方への移動にともない、副台車14が逆方向に旋回される(図4中、矢印Y2参照)。このとき、自在車輪32の車輪45は、副台車14に追従する方向を向くように旋回する。これにより、副台車14は待機位置へ戻される(図1及び図2参照)。また、作業者が同期部材58を起立させ、同期部材58の被係合部58aをハンガー62(図6参照)の一方のフック63の係合部63aの移動軌跡上において、その係合部63aの後方に位置させる。このとき、同期部材58の被係合部58aは、ハンガー62の一方のフック63の係合部63の後側に当接又は隣接させておくとよい。
上記した台車10によると、主台車12の往動時には、主台車12に副台車14が縦列状態で牽引される(図1及び図2参照)。これにより、副台車14は待機位置に位置される。また、主台車12の復動時には、床面(図5中、符号、F参照)に対する自在車輪32の車輪45の摩擦抵抗(接触抵抗)が副台車14の移動抵抗になることで、副台車14が一側方へ進出するように旋回される。また、主台車12の復動時には、副台車14が一側方へ進出するように旋回される。これにより、副台車14が進出位置へ進出される(図3及び図4参照)。したがって、主台車12の往復移動に基いて副台車14が進退移動されるため、流体圧、電気等のエネルギーを要することなく、主台車12に対して副台車14を進退移動させることができる。
また、副台車14の旋回軸線14Aは、主台車12の往復移動方向に延びる中心線12Aに対して自在車輪32の旋回軸線32Aのオフセット方向と同じ方向にオフセットされて配置されている。したがって、主台車12の復動時に副台車14を一側方へ容易に旋回させることができる。
また、自在車輪32は、副台車14に上下動可能に設けられかつコイルスプリング48により床面に押圧されている(図5参照)。したがって、主台車12の復動時に副台車14の一側方への旋回を確実化することができる。また、仮に床面Fに凹凸面がある場合でも、その凹凸面に倣うように自在車輪32を上下動させることができる。
また、コイルスプリング48により、自在車輪32を安定した付勢力で床面(図5中、符号、F参照)に付勢することができる。
また、副台車14の副フレーム30の下面側に、床面を任意の方向に旋回可能な少なくとも1つの補助旋回車輪手段を設けるとよい。そうすると、少なくとも1つの補助旋回車輪手段によって、副台車14の副フレーム30を安定的に支持することができる。この場合、補助旋回車輪手段としては、ベースに旋回可能に設けられたヨークに対して車輪が車軸を介して回転可能に支持されてなる自在車輪であればよく、市販品等の一般的な自在車輪を用いてもよい。また、補助旋回車輪手段として、多方向に転動するボールを備えるボールキャスタを用いてもよい。また、補助旋回車輪手段のヨークは、副フレーム30の下枠34、例えば右側の枠材34d等に固定状に取付けるとよい。
また、主台車12は、ゼンマイ式駆動ユニット50により往動され、また、オーバーヘッドコンベア(不図示)により搬送されるハンガー62の移動に同期する同期部材58により復動される。したがって、ゼンマイ式駆動ユニット50により主台車12を往動させ、同期部材58によりハンガー62の移動に同期して主台車12を復動させることができる。
また、同期部材58をハンガー62に係合させた状態でのハンガー62の移動に同期して主台車12が復動されるときにゼンマイ式駆動ユニット50のゼンマイバネが巻き上げられ、そのゼンマイバネの解放バネ力で主台車12が復動される。したがって、同期部材58をハンガー62に係合させた状態でのハンガー62の移動に同期して主台車12が復動されるときにゼンマイ式駆動ユニット50のゼンマイバネを巻き上げることができる。また、ハンガー62に対する同期部材58の係合を解除することにより、ゼンマイ式駆動ユニット50のゼンマイバネの解放バネ力で主台車12を復動させることができる。
[他の技術的事項]
本発明は実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明の台車10は、自動車の生産ラインに限らず、多様な場所で使用することができる。このため、主台車12、副台車14は、実施形態の枠組形式のものに限らず、棚形式、荷台形式、テーブル形式、戸棚形式等の種々の形態のものに変更してもよい。また、主台車12及び副台車14に収容する物品についても、種々の物品に変更してもよい。また、主台車12は、軌道上を往復移動するものでもよい。また、主台車12は、電動モーターを備える自走式でもよい。また、主台車12は、エアーを動力とする自走式でもよい。また、主台車12は、手押しにより往復移動される手押し式でもよい。また、自在車輪32は、副フレーム30の側面側に限らず、副フレーム30の下面側に配置してもよい。また、自在車輪32の付勢手段には、コイルスプリング48の他、皿バネ、竹の子バネ、ゴム状弾性体、スプリングダンパ等の弾性部材を用いてもよいし、弾性部材に代えて重錘を用いてもよい。
また、主台車12の主フレーム16に対して副台車14の副フレーム30を旋回可能及び上下動可能に連結してもよい。例えば、主フレーム16の後左側の支柱22cに連結部材41を介して副フレーム30の前左側の支柱36aを回転可能にかつ上下動可能に連結してもよい。この場合、副台車14の自重によって自在車輪32を床面(図5中、符号、F参照)に押圧させることができるので、自在車輪32の付勢手段を省略することも可能である。
また、主台車12の主フレーム16の上枠21の左側の枠材21cと前左側の支柱22aとのなす隅角部に代えて、主フレーム16の上枠21の右側の枠材21dと前右側の支柱22bとのなす隅角部に、ブラケット56を介して棒状の同期部材58が回動操作により起立位置と傾倒位置との二位置に位置変更可能に支持されていてもよい。また、ハンガー62に代えて、ハンガー62に支持された生産車両60を本明細書でいう「搬送物」として用いてもよい。
10…台車
12…主台車
12A…中心線
14…副台車
14A…旋回軸線
28…床面
32…自在車輪(旋回車輪手段)
32A…旋回軸線
48…コイルスプリング(付勢手段、弾性部材)
50…ゼンマイ式駆動ユニット(推進手段)
58…同期部材(同期手段)
62…ハンガー(搬送物)
L…直線

Claims (7)

  1. 往復移動可能な主台車と、
    前記主台車に牽引される副台車と
    を備える台車であって、
    前記副台車は、前記主台車に対して縦列状にかつ車幅方向に旋回可能に連結され、
    前記副台車には、床面を任意の方向に旋回可能な1つの旋回車輪手段が設けられ、
    前記旋回車輪手段の旋回軸線は、前記副台車の旋回軸線上を通りかつ前記主台車の往復移動方向に延びる直線に対して一側方にオフセットされて配置され、
    前記主台車の往動時には、該主台車に前記副台車が縦列状態で牽引され、
    前記主台車の復動時には、前記副台車が前記一側方へ進出するように旋回される構成とした
    ことを特徴とする台車。
  2. 請求項1に記載の台車であって、
    前記副台車の旋回軸線は、前記主台車の往復移動方向に延びる中心線に対して前記旋回車輪手段の旋回軸線のオフセット方向と同じ方向にオフセットされて配置されていることを特徴とする台車。
  3. 請求項1又は2に記載の台車であって、
    前記旋回車輪手段は、前記副台車に上下動可能に設けられかつ付勢手段により床面に押圧されていることを特徴とする台車。
  4. 請求項3に記載の台車であって、
    前記付勢手段は、前記旋回車輪手段を弾性的に押圧する弾性部材であることを特徴とする台車。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の台車であって、
    前記副台車には、床面を任意の方向に旋回可能な少なくとも1つの補助旋回車輪手段が設けられていることを特徴とする台車。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の台車であって、
    前記主台車は、推進手段により往動され、また、搬送装置により搬送される搬送物の移動に同期する同期手段により復動されることを特徴とすることを特徴とする台車。
  7. 請求項6に記載の台車であって、
    前記推進手段は、ゼンマイ式駆動ユニットであり、
    前記同期手段は、前記搬送装置の搬送物に係脱可能な同期部材であり、
    前記同期部材を搬送物に係合させた状態での該搬送物の移動に同期して前記主台車が復動されるときに前記ゼンマイ式駆動ユニットのゼンマイバネが巻き上げられ、そのゼンマイバネの解放バネ力で前記主台車が復動される
    ことを特徴とする台車。
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