JP5865989B1 - 連結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送車を押し込むときの安定性を向上できる連結具を提供すること。【解決手段】第1取付部材および第2取付部材が、2台の搬送車100,110の各長手方向端部の3箇所以上にそれぞれ取り付けられる。それらの間に配置される連結部材80は、支持部材83によって鉛直方向および水平方向へ回動可能に支持される。連結具10の取り付け箇所が、搬送車100,110の長手方向に沿って長手方向と直交する面に投影した投影面において複数の異なる直線上に位置するので、搬送車を押し込むときの安定性を向上できる。【選択図】図1

Description

本発明は連結具に関し、特に連結した搬送車を牽引したり押し込んだりできる連結具に関するものである。
荷台に載せた荷物を搬送する2台の搬送車を連結する連結具が知られている(特許文献1)。特許文献1に開示される技術によれば、連結具によって2台の搬送車を連結することで、一方の搬送車によって他方の搬送車を牽引したり押し込んだりすることができる。
特許第5336743号公報
しかしながら特許文献1に開示される技術では、各搬送車の1箇所に連結具が取り付けられている。搬送車を押し込むときにバランスを取りにくいので安定性が低く、押し込むのが容易ではないという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、搬送車を押し込むときの安定性を向上できる連結具を提供することを目的とする。
この目的を達成するために請求項1記載の連結具は、2台の搬送車の長手方向端部を互いに連結するものであって、前記2台の搬送車の各長手方向端部の3箇所以上にそれぞれ着脱可能に取り付けられると共に、取り付け箇所が、前記長手方向に沿って前記長手方向と直交する面に投影した投影面において複数の異なる直線上に位置する第1取付部材および第2取付部材と、その第1取付部材と前記第2取付部材との間に配置される連結部材と、その連結部材を前記第1取付部材および前記第2取付部材の少なくとも一方に対して鉛直方向および水平方向へ回動可能に支持する支持部材とを備え、前記第1取付部材および前記第2取付部材は、前記搬送車の上部側に配置される上部材と、その上部材に着脱可能に取り付けられる一方で前記搬送車の下部側に配置される下部材とを備え、前記第1取付部材および前記第2取付部材の少なくとも一方は、前記搬送車の上面に配置されると共に、一端部に前記上部材が着脱可能に取り付けられる基端部材を備え、その基端部材は、前記搬送車の上面に端部が当接すると共に前記基端部材に対して伸縮可能に構成される脚部を備え、その脚部の伸縮によって前記搬送車の上面に対する高さが調整される
請求項2記載の連結具は、請求項1記載のものにおいて、前記支持部材は球面軸受を備え、その球面軸受により前記第1取付部材および前記第2取付部材に対して前記連結部材が回動可能に支持される。
請求項3記載の連結具は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記第1取付部材および前記第2取付部材と前記連結部材との間の少なくとも一方に配置される緩衝部材を備え、その緩衝部材は、前記連結部材に引張力が作用するときに圧縮される。
請求項記載の連結具は、請求項1から3のいずれかに記載のものにおいて、前記基端部材は、一端側に前記脚部が設けられており、他端部が、前記搬送車に対して鉛直方向へ回動可能に固定される。
請求項1記載の連結具によれば、第1取付部材および第2取付部材が、2台の搬送車の各長手方向端部の3箇所以上にそれぞれ着脱可能に取り付けられる。第1取付部材と第2取付部材との間に配置される連結部材は、支持部材によって第1取付部材および第2取付部材の少なくとも一方に対して鉛直方向および水平方向へ回動可能に支持される。これにより、長手方向端部が互いに連結された2台の搬送車のうちの一方の搬送車によって他方の搬送車を牽引したり押し込んだりすることができる。各長手方向端部の3箇所以上に第1取付部材および第2取付部材が取り付けられ、その取り付け箇所は、長手方向に沿って長手方向と直交する面に投影した投影面において複数の異なる直線上に位置するので、搬送車を押し込むときの安定性を向上できる効果がある。
第1取付部材および第2取付部材は、上部材と下部材とを備えている。上部材が搬送車の上部側に配置され、下部材は、上部材に着脱可能に取り付けられる一方で搬送車の下部側に配置される。上部材および下部材が着脱可能に取り付けられるので、第1取付部材および第2取付部材が一体化される場合と比較して、上部材および下部材を軽量化できる。これにより、連結具によって搬送車を連結する作業を軽減できる効果がある。
第1取付部材および第2取付部材の少なくとも一方は、搬送車の上面に配置される基端部材を備え、基端部材の一端部に上部材が着脱可能に取り付けられる。基端部材は、搬送車の上面に端部が当接する脚部を備え、脚部は、基端部材に対して伸縮可能に構成される。基端部材は、脚部の伸縮によって搬送車の上面に対する高さが調整されるので、基端部材の高さを調整しながら上部材の取り付け作業を行うことができる。従って、連結具の組立作業を容易にできる効果がある。
請求項2記載の連結具によれば、支持部材は球面軸受を備え、その球面軸受により第1取付部材および第2取付部材に対して連結部材が回動可能に支持される。よって、請求項1の効果に加え、連結部材が不安定に揺れ動くことを防止し、搬送車の牽引時および押し込み時の安定性を向上できる効果がある。
請求項3記載の連結具によれば、緩衝部材が、第1取付部材および第2取付部材と連結部材との間の少なくとも一方に配置される。緩衝部材は、連結部材に引張力が作用するときに圧縮されるので、請求項1又は2の効果に加え、連結部材に引張力が作用する牽引時に生じる加速時のショックを抑制できる効果がある。
請求項記載の連結具によれば、基端部材は、一端側に脚部が設けられており、搬送車に対して鉛直方向へ回動可能に他端部が固定されている。そのため、他端側を中心にして、搬送車の上面に対する基端部材の傾きを変えることで、脚部によって基端部材の一端側の高さを調整できる。よって、請求項1から3のいずれかの効果に加え、脚部による基端部材の一端側の高さ調整を容易にできる効果がある。
本発明の一実施の形態における連結具によって連結された搬送車の平面図である。 連結具によって連結された搬送車の側面図である。 第1取付部材の分解図である。 第2取付部材の分解図である。 (a)は図1のVa−Va線におけるブラケットの断面図であり、(b)は図1のVb−Vb線における基端部材の断面図である。 連結具の分解図である。 (a)は図6のVIIa方向視における支持部材の平面図であり、(b)は図7(a)のVIIb−VIIb線における支持部材の断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず図1及び図2を参照して、搬送車100,110及び連結具10の概略の構成について説明する。図1は本発明の一実施の形態における連結具10によって連結された搬送車100,110の平面図であり、図2は連結具10によって連結された搬送車100,110の側面図である。なお、図1及び図2は連結具10によって搬送車100の後部と搬送車110の前部とが連結された状態が図示されており、搬送車100の後部のみ、搬送車110の前部のみが図示されている。また、図2では連結具10の中間部分の図示が省略されている。
図1及び図2に示す搬送車100,110は、生産現場等において荷物(材料や製品など)を搬送するための車両である。本実施の形態における搬送車100,110は、比較的重量物を扱うことの多い鉄鋼関連や造船関連、廃棄物処理関連の分野でよく利用されるものである。図2に示すように搬送車100は、荷台101と、荷台101の下部に配置された車輪支持装置102と、車輪支持装置102に支持された車輪103と、荷台101の下面後端に配置されたバンパー104とを備えている。バンパー104には、車長方向へ向かって延びる受け部105が、後端部の車幅方向中央に設けられている。車輪支持装置102は荷台101の下部に複数配置されており、各車輪支持装置102が、荷台101に対して垂直軸(図示せず)を中心に旋回可能に構成されている。これにより搬送車100は、前後走行、旋回、斜行、横行等が可能である。
搬送車110は、搬送車100と同様に、荷台111と、荷台111の下部に配置された車輪支持装置112と、車輪支持装置112に支持された車輪113とを備えている。車輪支持装置112は荷台111の下部に複数配置されている。各車輪支持装置112は荷台111に対して垂直軸(図示せず)を中心に旋回可能に構成されているので、搬送車110は前後走行、旋回、斜行、横行等が可能である。
搬送車110は、荷台111の前方にフレーム114が延設されており、荷台111の前方かつフレーム114の上に機械室115及び運転室116が並設されている。機械室115は、車輪113を回転駆動する油圧モータ(図示せず)に作動油を供給する油圧ポンプ等が配置されている。フレーム114は、前端部の車幅方向中央に、車長方向へ向かって延びる受け部117が設けられている。なお、搬送車100,110は、本実施の形態のように運転室116に搭乗する運転者を必要とするものに限られず、運転者を必要としない無人搬送車でも良い。
連結具10は、2台の搬送車100,110を連結する部材であり、連結具10によって搬送車100,110が連結されることで、搬送車100で搬送車110を牽引して移動させたり、搬送車100を搬送車110で押し込んで移動させたりすることができる。連結具10は、搬送車100の荷台101の後端(長手方向端部)に取り付けられる第1上部材20と、第1上部材20の下方に取り付けられると共に搬送車100のバンパー104の後端に取り付けられる第1下部材30とを備えている。
さらに連結具10は、搬送車110の荷台111の前端(長手方向端部)に取り付けられるブラケット40と、ブラケット40に取り付けられる基端部材50と、基端部材50に取り付けられる第2上部材60と、第2上部材60の下方に取り付けられると共に搬送車110のフレーム114に取り付けられる第2下部材70とを備えている。連結具10は、第1上部材20と第2上部材60との間に配置される連結部材80と、第1上部材20及び第2上部材60と連結部材80とをそれぞれ連結する一対の支持部材83とを備えているので、搬送車100,110が連結される。
次に図1及び図3を参照して、搬送車100に取り付けられる第1取付部材について説明する。図3は、第1上部材20及び第1下部材30(第1取付部材)の分解図である。第1上部材20は、水平部21(図1参照)、アーム部22、鉛直部24、取付部24a及び延長部24bを備えている。水平部21は、搬送車100(図1参照)の幅寸法(図1上下方向)より少し短い長さの断面矩形状の管状部材で形成される部位である。水平部21の両端に連設される一対のアーム部22が、水平部21と直交して互いに同じ方向に延びている。アーム部22の外形より外側に張り出すフランジ23が、アーム部22の端部に設けられている。フランジ23は、荷台101に締結するためのボルト(図示せず)が挿通されるボルト挿通孔(図示せず)が形成されている。
鉛直部24は、水平部21及びアーム部22と直交して水平部21の長手方向中央に突設される部位であり、断面矩形状の管状部材で形成されている。鉛直部24は、端部に取付部24a及び延長部24bが順に設置されている。延長部24bの外形より外側に張り出すフランジ25が、延長部24bの端部に設けられている。フランジ25は、ボルト(図示せず)が挿通されるボルト挿通孔(図示せず)が形成されている。
取付部24aは、アーム部22が延びる方向と平行な孔部(図示せず)が取付部24aを貫通して形成されている。その孔部に、管状に形成された貫通部26が挿通されている。貫通部26は、第1(図3右側)の端部に、取付部24aに形成された孔部(図示せず)より外形の大きな張出部26aが設けられている。張出部26aの端部にフランジ27が設けられている。貫通部26の第2(図3左側)の端部にフランジ29が設けられている。フランジ29は、アーム部22側に設けられており、板状に形成されている。フランジ27は、ボルト(図示せず)が挿通されるボルト挿通孔(図示せず)が形成されている。フランジ29に、筒状に形成された緩衝部材28が取り付けられている。
緩衝部材28は、金属製や合成樹脂製などの剛性を備える材料で環状に形成された薄板状の板体と、ゴム等の弾性を備える材料で環状に形成された薄い弾性体とが交互に複数枚積層された部材であり、フランジ29の反対側に環状のフランジ29aが取り付けられる。フランジ29aは取付部24aに設置(溶接)されている。貫通部26は取付部24a、フランジ29a及び緩衝部材28を貫通し、貫通部26の端部に設けられた張出部26aは取付部24aに接触している。第1上部材20は、鉛直部24が延びる方向と反対側へ向かって突出する吊り具21a,22a(計3個)が、水平部21の1箇所(長手方向中央)及びアーム部22の2箇所(フランジ23寄り)に設けられている。
第1下部材30は、第1上部材20のアーム部22より少し短い長さの断面矩形状の管状部材で形成されるアーム部31を備えている。第1下部材30は、第1上部材20のフランジ25と連結されるフランジ32がアーム部31の一端側に設けられており、フランジ32が設けられた面の反対面のアーム部31の他端側にピン33が突設されている。ピン33は、搬送車100のバンパー104に設けられた受け部105を鉛直方向に貫通して形成された孔部105aに挿入される部位である。アーム部31は、ピン33の反対側へ向かって突出する吊り具31aが、フランジ32が設けられた面の長手方向中央に設けられている。
次に、図3を参照して第1上部材20及び第1下部材30の搬送車100への取付方法について説明する。搬送車100へ取り付けられるまで、第1上部材20及び第1下部材30は分解された状態にある。第1下部材30を搬送車100に取り付けるには、積載型トラッククレーン等を用い、第1下部材30の吊り具31aを利用して第1下部材30を吊り上げ、受け部105の孔部105aにピン33を挿通する。これにより、第1下部材30が受け部105で支持された状態になる。
次いで、第1上部材20の吊り具21a,22aを利用して第1上部材20を吊り上げ、第1下部材30のフランジ32に第1上部材20のフランジ25を当接させながら、第1上部材20のフランジ23を荷台101の長手方向端面に当接させる。フランジ25,32同士をボルト(図示せず)で締結し、フランジ23をボルト(図示せず)で荷台101に締結する。
このように分解状態にある第1上部材20及び第1下部材30を組み立てながら搬送車100に取り付けるので、第1上部材20及び第1下部材30の取り付け作業を容易に行うことができる。また、主に管状部材で形成された第1上部材20及び第1下部材30は比較的軽量なので、汎用の積載型トラッククレーン等を用いて組み立て及び取り付けを行うことができる。よって、作業を軽減できる。また、第1下部材30は、受け部105の孔部105aにピン33を挿通するだけで取り付けが完了するので、作業を迅速にできる。
次に図1及び図4を参照して第2取付部材について説明する。図4はブラケット40、基端部材50、第2上部材60及び第2下部材70(第2取付部材)の分解図である。ブラケット40は、荷台111の左右両側に取り付けられると共に、基端部材50のアーム部52が取り付けられる一対の部材である。ブラケット40は、それぞれ、搬送車110の長手方向に沿って荷台111の端面に延設される上面板41と、上面板41の下面の幅方向左右に垂設される側板42と、側板42及び上面板41が設置されると共に荷台111の端面に取り付けられる取付板43とを備えている。側板42は、厚さ方向(図4紙面垂直方向)に貫通する孔部42aが形成されている。取付板43は、荷台111に締結するためのボルト(図示せず)が挿通されるボルト挿通孔(図示せず)が形成されている。
基端部材50は、水平部51(図1参照)及びアーム部52を備えている。水平部51は、搬送車110(図1参照)の幅寸法(図1上下方向)より少し短い長さの断面矩形状の管状部材で形成される部位である。水平部51の両端に連設される一対のアーム部52が、水平部51と直交して互いに平行に設けられている。アーム部52の外形より外側に張り出すフランジ53が、アーム部52の端部の一方に設けられている。フランジ53は、ボルト(図示せず)が挿通されるボルト挿通孔(図示せず)が形成されている。基端部材50は、吊り具51a,52a(計3個)が、水平部51の1箇所(長手方向中央)及びアーム部52の2箇所に設けられている。
次に図5(a)を参照してブラケット40と基端部材50との連結構造について説明する。図5(a)は図1のVa−Va線におけるブラケット40の断面図である。図5(a)に示すようにアーム部52は、車両幅方向に貫通する孔部52bが形成されている。孔部52bの位置を、ブラケット40の左右の側板42に形成された孔部42a(図4参照)の位置に合わせ、ピン44を孔部42a,52bに挿通することで、ピン44によってブラケット40にアーム部52が軸支される。これにより、アーム部52が搬送車110に対して鉛直方向へ回動可能に固定される。
基端部材50の水平部51は、搬送車110(機械室115)の上面に当接する脚部54が、水平部51の長手方向中央に設けられている。図5(b)を参照して脚部54について説明する。図5(b)は図1のVb−Vb線における基端部材50(水平部51)の断面図である。脚部54は、水平部51に螺合するアジャストボルトにより構成されており、水平部51の下面に突設する。水平部51から脚部54が突出する長さを調整できるので、アーム部52が軸支された基端部材50を水平に保つように調整できる。
図4に戻って説明する。第1上部材60は、斜行部61(図1参照)、アーム部62、鉛直部64、取付部64a及び延長部64bを備えている。斜行部61は、断面矩形状の管状部材により先端から後端へ向けて広がる略V字状に形成される部位であり、互いに平行なアーム部62が後端に連設される一方で、斜行部61と直交する鉛直部64が先端に連設されている。アーム部62は、アーム部62の外形より外側に張り出すフランジ63が端部に設けられている。フランジ63は、基端部材50のフランジ53に締結するためのボルト(図示せず)が挿通されるボルト挿通孔(図示せず)が形成されている。
鉛直部64は、斜行部61と直交して斜行部61の先端に突設される部位であり、断面矩形状の管状部材で形成されている。鉛直部64は、端部に取付部64a及び延長部64bが順に設置されている。延長部64bの外形より外側に張り出すフランジ65が、延長部64bの端部に設けられている。フランジ65は、ボルト(図示せず)が挿通されるボルト挿通孔(図示せず)が形成されている。
取付部64aは、鉛直部64が延びる方向と直交する孔部(図示せず)が、取付部64aを貫通して形成されている。その孔部に、管状に形成された貫通部66が挿通されている。貫通部66は、第1(図4左側)の端部に、取付部64aに形成された孔部(図示せず)より外形の大きな張出部66aが設けられている。張出部66aの端部にフランジ67が設けられている。貫通部66の第2(図4右側)の端部にフランジ69が設けられている。フランジ69は、アーム部62側に設けられており、板状に形成されている。フランジ67は、ボルト(図示せず)が挿通されるボルト挿通孔(図示せず)が形成されている。フランジ69に、筒状に形成された緩衝部材68が取り付けられている。
緩衝部材68は、金属製や合成樹脂製などの剛性を備える材料で環状に形成された薄板状の板体と、ゴム等の弾性を備える材料で環状に形成された薄い弾性体とが交互に複数枚積層された部材であり、フランジ69の反対側に環状のフランジ69aが取り付けられる。フランジ69aは取付部64aに設置(溶接)されている。貫通部66は取付部64a、フランジ69a及び緩衝部材68を貫通し、貫通部66の端部に設けられた張出部66aは取付部64aに接触している。第2上部材60は、鉛直部64が延びる方向と反対側へ向かって突出する吊り具61a,62b(計3個)が、鉛直部64の1箇所(頂部)及び斜行部61の2箇所(アーム部62寄り)に設けられている。
第2下部材70は、断面矩形状の管状部材で形成されるアーム部71を備えている。第2下部材70は、第2上部材60のフランジ65と連結されるフランジ72がアーム部71の一端側に設けられており、フランジ72が設けられた面の反対面のアーム部71の他端側にピン73が突設されている。ピン73は、搬送車110のフレーム114の車幅方向中央に設けられた受け部117を鉛直方向に貫通して形成された孔部117aに挿入される部位である。アーム部71は、ピン73の反対側へ向かって突出する吊り具71aが、フランジ72が設けられた面の長手方向中央に設けられている。
次に、図4を参照してブラケット40、基端部材50、第2上部材60及び第2下部材70の搬送車110への取付方法について説明する。搬送車110へ取り付けられるまで、ブラケット40、基端部材50、第2上部材60及び第2下部材70は分解された状態にある。まず、ブラケット40をボルト(図示せず)で荷台111の左右に取り付け、次に、積載型トラッククレーン等を用い、基端部材50の吊り具51a,52aを利用して基端部材50を吊り上げ、基端部材50のアーム部52をブラケット40の側板42間に挿入する。孔部42a,52bにピン44を挿入して、アーム部52をブラケット40に軸支する。次いで、脚部54(アジャストボルト)の長さを調整して、基端部材50を水平にする。
第2下部材70を搬送車110に取り付けるには、積載型トラッククレーン等を用い、第2下部材70の吊り具71aを利用して第2下部材70を吊り上げ、受け部117の孔部117aにピン73を挿通する。これにより、第2下部材70が受け部117で支持された状態になる。
次いで、第2上部材60の吊り具61a,61bを利用して第2上部材60を吊り上げ、第2下部材70のフランジ72に第2上部材60のフランジ65を当接させながら、第2上部材60のフランジ63を基端部材50のフランジ53に当接させる。フランジ65,72同士、フランジ53,63同士をそれぞれボルト(図示せず)で締結する。
このように分解状態にあるブラケット40、基端部材50、第2上部材60及び第2下部材70を組み立てながら搬送車110に取り付けるので、取り付け作業を容易に行うことができる。また、主に管状部材や板状部材で形成されたブラケット40、基端部材50、第2上部材60及び第2下部材70は比較的軽量なので、汎用の積載型トラッククレーン等を用いて組み立て及び取り付けを行うことができる。よって、作業を軽減できる。また、第2下部材70は、受け部117の孔部117aにピン73を挿通するだけで取り付けが完了するので、作業を迅速にできる。
また、基端部材50は、脚部54の伸縮によって搬送車110の上面に対する高さが調整されるので、基端部材50の高さを調整しながら第2上部材70の取り付け作業を行うことができる。従って、連結具10の組立作業を容易にできる。また、機械室115の高さの異なる搬送車110に基端部材50を水平に取り付けられるので、汎用性を向上できる。
さらに、一端側に脚部54が設けられた基端部材50は、搬送車110に対して鉛直方向へ回動可能に他端部(アーム部52)が固定される。そのため、アーム部52に挿通されたピン44を中心にして、搬送車110の上面に対する基端部材50の傾きを変えることで、脚部54によって基端部材50の高さを調整できる。よって、脚部54による基端部材50の高さ調整を容易にできる。
次に図6及び図7を参照して連結部材80及び支持部材83について説明する。図6は連結具10の分解図であり、図7(a)は図6のVIIa方向視における支持部材83の平面図であり、図7(b)は図7(a)のVIIb−VIIb線における支持部材83の断面図である。
図6に示すように、搬送車100,110(図2参照)にそれぞれ取り付けられた貫通部26,66のフランジ27,67間に連結部材80及び支持部材83が取り付けられることで、搬送車100,110が連結される。連結部材80は、断面矩形状の管状部材により直線状に形成された本体部81と、本体部81の両端に形成された一対のフランジ82とを備えている、連結部材80は本体部81の上面の2箇所(フランジ82側)に吊り具81aが突設されている。連結部材80のフランジ82にそれぞれ支持部材83が取り付けられている。
図7(a)及び図7(b)に示すように支持部材83は、連結部材80のフランジ82に取り付けられる取付板84と、取付板84に一端が固定される一対の板状の支持部85,86とを備えている。支持部85,86は、支持部材83が搬送車100,110に取り付けられた状態で鉛直方向に並んで配置される。支持部85,86の間に支持部87が配置され、支持部87は一端に支持部87と直交する取付板89が設けられている。取付板89はフランジ27,67が取り付けられる部位である。
支持部85,86,87は軸部材88を支持する部位である。軸部材88(図7(b)参照)は長手方向中央に球面軸受が設けられている。球面軸受は、外周面(滑り面)が球面状に形成されると共に軸部材88が貫設される内輪93と、内輪93の外周面(滑り面)と面接触する内周面(滑り面)が形成された外輪94とを備えている。本実施の形態では、球面軸受は給油式であり、グリスを球面軸受に供給する給脂路91が軸部材88に形成されており、給脂路91の端部にグリスニップル92が配置されている。内輪93と外輪94との間に油膜を形成できるので、球面軸受の耐久性を向上できる。
支持部85,86,87は、厚さ方向(図7(b)上下方向)に貫通する貫通孔が形成されており、その貫通孔に軸部材88又は外輪94が嵌挿されている。内輪93の軸方向端部と支持部85,86との間にカラー95が介設されている。これにより、支持部85,86に対して支持部87が不安定に軸方向(鉛直方向)に揺れ動くことを防止できる。なお、軸部材88は、支持部85に螺設された係止部材90により回転不能に係止されている。これにより、支持部材83によって連結部材80を水平方向および鉛直方向へ回動可能に支持できる。
連結部材80及び支持部材83を搬送車100,110に取り付けるには、積載型トラッククレーン等を用い、連結部材80の吊り具81aを利用して、支持部材83が両端に固定された連結部材80を吊り上げ、取付板89を各フランジ27,67へボルト(図示せず)で締結する。これにより、連結具10で搬送車100,110を連結された状態にできる。
この状態で、搬送車100によって搬送車110を牽引すると、搬送車100,110が停止した状態から搬送車100が発進する等の加速時には、第1上部材20の貫通部26(図3参照)が取付部24aから引き出されると共に、張出部26aが取付部24aから離れる。また、第2上部材60の貫通部66(図4参照)が取付部64aから引き出されると共に、張出部66aが取付部64aから離れる。その結果、緩衝部材28,68が軸方向(図6左右方向)へ圧縮されるので、緩衝部材28,68の弾性力によって加速時のショックを抑制できる。なお、圧縮力が入力される方向に対して緩衝部材28,68は直列に配列されているので、緩衝部材28,68の全体のばね定数を緩衝部材28,68の個々のばね定数と比較して小さくできる。そのため、緩衝部材28,68のいずれかを単独で用いた場合と比較して、ショックの抑制効果を向上できる。
搬送車110を牽引した搬送車100が減速する時には、第1上部材20の張出部26a(図3参照)が取付部24aに押し当てられ、第2上部材60の張出部66a(図4参照)が取付部64aに押し当てられる。その結果、緩衝部材28,68に軸方向(図6左右方向)の引張力が作用することを防止することができ、緩衝部材28,68の耐久性を確保できる。
搬送車110によって搬送車100を押し込むときには、第1上部材20の張出部26a(図3参照)が取付部24aに押し当てられ、第2上部材60の張出部66a(図4参照)が取付部64aに押し当てられる。その結果、緩衝部材28,68に軸方向(図6左右方向)の引張力が作用することを防止することができ、緩衝部材28,68の耐久性を確保できる。
また、第1上部材20は搬送車100の長手方向端部の上部の幅方向両側にフランジ23(図1参照)で固定され、第1上部材20と連結する第1下部材30は搬送車100の長手方向端部の下部の幅方向中央にピン33(図6参照)で固定される。その結果、搬送車100の長手方向に沿って長手方向と直交する面に投影した投影面において、フランジ23及びピン33を結んでできる形状は逆二等辺三角形となる。一方、一対のブラケット40は搬送車110の長手方向端部の上部の幅方向両側に固定され、第2上部材60と連結する第2下部材70は搬送車110の長手方向端部の下部の幅方向中央にピン73(図6参照)で固定される。その結果、搬送車110の長手方向に沿って長手方向と直交する面に投影した投影面において、ブラケット40及びピン73を結んでできる形状は逆二等辺三角形となる。第1上部材20及びブラケット40の取り付け位置が、搬送車100,110の長手方向に沿って長手方向と直交する面に投影した投影面において複数(本実施の形態では各2本)の異なる直線上に位置するので、第1上部材20及びブラケット40の取り付け位置が各1箇所の場合と比較して、搬送車100を搬送車110で押し込むときの安定性を向上できる。
また、第1上部材20及び第1下部材30やブラケット40及び第2下部材70が搬送車100,110の複数箇所(本実施の形態では各3箇所)に取り付けられるので、荷重を分散させることができる。その結果、第1上部材20及び第1下部材30やブラケット40及び第2下部材70の取付強さを確保できる。
また、支持部材83は球面軸受を備え、その球面軸受により第1上部材20及び第2上部材60に対して内輪93を中心に水平方向および鉛直方向へ連結部材80が回動可能に支持される。よって、連結部材80が不安定に揺れ動くことを防止し、搬送車110,110の牽引時および押し込み時の安定性を向上できる。その結果、搬送車100が走行する走行路の高さと搬送車110が走行する走行路の高さとが異なる場合(例えば凹凸路や坂道など)でも、支持部材83が鉛直方向へ回動することで、走行路に影響を受けることなく2台の搬送車100,110を連結できる。また、支持部材83は軸部材88を中心として水平方向へ回動できるので、2台の搬送車100,110の旋回走行を可能にできる。さらに、球面軸受が球面滑り軸受により構成されているので、牽引時や押し込み時のラジアル荷重を確保できる。
また、連結部材80の両端に一対の支持部材83が配置されているので、支持部材83が1つしか設けられていない場合と比較して、連結具10が鉛直方向や水平方向へ回動できる範囲(回動角)を大きくできる。その結果、牽引可能または押込み可能な走行路の範囲(走行路の高低差や旋回可能な角度)を大きくすることができ、連結具10の汎用性を向上できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記実施の形態では、連結具10によって搬送車100の後端と搬送車110の前端とを連結する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、搬送車100,110の前端同士や後端同士を連結することは当然可能である。なお、搬送車100,110の後端同士を連結する場合には、第1上部材10及び第1下部材30を搬送車100,110の後端にそれぞれ取り付け、第1上部材10間を連結部材80及び支持部材83で連結する。また、搬送車100,110の前端同士を連結する場合には、ブラケット40、基端部材50、第2上部材60及び第2下部材70を搬送車100,110の前端にそれぞれ取り付け、第2上部材60間を連結部材80及び支持部材83で連結する。
上記実施の形態では、搬送車100,110がいずれも自走可能な車両である場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、搬送車100,110の一方(駆動側)が自走可能な車両であれば、他方の搬送車は自走不能な車両(例えば大型の台車など)であっても構わない。この場合には、自走可能な搬送車を用いて、廃棄物等を搭載した台車を倉庫内に格納する(押し込む)又は倉庫内から引き出すことが可能である。
上記実施の形態では、内輪93と外輪94との間に滑り面が形成された球面滑り軸受が支持部材83に配置される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、内輪と外輪との間に円筒状や球状のころを介設した球面ころ軸受を配置することは当然可能である。
上記実施の形態では、第1上部材20及び第1下部材30が搬送車100の3箇所に取り付けられ、ブラケット40及び第2下部材70が搬送車110の3箇所に取り付けられる場合について説明した。しかし、必ずしもこれに限られるものではなく、第1上部材20及び第1下部材30やブラケット40及び第2下部材70を、搬送車100,110のそれぞれ4箇所以上に取り付けることは当然可能である。第1上部材20及び第1下部材30やブラケット40及び第2下部材70の取り付け箇所を、搬送車100,110の長手方向に沿って長手方向と直交する面に投影した投影面において複数の異なる直線上に位置させることで、搬送車100を搬送車110で押し込むときの安定性を向上できるからである。
なお、上記実施の形態では、第1上部材20及び第1下部材30が搬送車100の3箇所に取り付けられたときに、搬送車100,110の長手方向に沿って長手方向と直交する面に投影した投影面において、フランジ23及びピン33を結んでできる形状、ブラケット40及びピン73を結んでできる形状がいずれも逆二等辺三角形となる場合について説明した。この場合は各搬送車100,110の荷台101,111の端面を利用して各2箇所にフランジ23やブラケット40を取り付け、バンパー104やフレーム114の端面の1箇所にピン33,73を取り付けることができる。荷台101,111の端面はバンパー104やフレーム114の端面と比較して面積を大きくできるので、フランジ23やブラケット40の取付スペースを確保できる。しかし、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、荷台101,111の取付箇所を1箇所、バンパー104やフレーム114の取付箇所を2箇所にして、フランジ23及びピン33を結んでできる形状、ブラケット40及びピン73を結んでできる形状を二等辺三角形や正三角形、逆正三角形に設定することは当然可能である。
上記実施の形態では、連結部材80の長手方向の両側に緩衝部材28,68をそれぞれ設ける場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、緩衝部材28,68のいずれか一方を省略することは当然可能である。緩衝部材28,68の一方を省略した場合も、牽引のときに生じる加速時のショックを抑制できる。
<その他>
<手段>
技術的思想1の連結具は、2台の搬送車の長手方向端部を互いに連結する連結具であって、前記2台の搬送車の各長手方向端部の3箇所以上にそれぞれ着脱可能に取り付けられると共に、取り付け箇所が、前記長手方向に沿って前記長手方向と直交する面に投影した投影面において複数の異なる直線上に位置する第1取付部材および第2取付部材と、その第1取付部材と前記第2取付部材との間に配置される連結部材と、その連結部材を前記第1取付部材および前記第2取付部材の少なくとも一方に対して鉛直方向および水平方向へ回動可能に支持する支持部材とを備えている。
技術的思想2の連結具は、技術的思想1記載の連結具において、前記支持部材は球面軸受を備え、その球面軸受により前記第1取付部材および前記第2取付部材に対して前記連結部材が回動可能に支持される。
技術的思想3の連結具は、技術的思想1又は2に記載の連結具において、前記第1取付部材および前記第2取付部材と前記連結部材との間の少なくとも一方に配置される緩衝部材を備え、その緩衝部材は、前記連結部材に引張力が作用するときに圧縮される。
技術的思想4の連結具は、技術的思想1から3のいずれかに記載の連結具において、前記第1取付部材および前記第2取付部材は、前記搬送車の上部側に配置される上部材と、その上部材に着脱可能に取り付けられる一方で前記搬送車の下部側に配置される下部材とを備えている。
技術的思想5の連結具は、技術的思想4記載の連結具において、前記第1取付部材および前記第2取付部材の少なくとも一方は、前記搬送車の上面に配置されると共に、一端部に前記上部材が着脱可能に取り付けられる基端部材を備え、その基端部材は、前記搬送車の上面に端部が当接すると共に前記基端部材に対して伸縮可能に構成される脚部を備え、前記基端部材は、前記脚部の伸縮によって前記搬送車の上面に対する高さが調整される。
技術的思想6の連結具は、技術的思想5記載の連結具において、前記基端部材は、一端側に前記脚部が設けられており、他端部が、前記搬送車に対して鉛直方向へ回動可能に固定される。
<効果>
技術的思想1記載の連結具によれば、第1取付部材および第2取付部材が、2台の搬送車の各長手方向端部の3箇所以上にそれぞれ着脱可能に取り付けられる。第1取付部材と第2取付部材との間に配置される連結部材は、支持部材によって第1取付部材および第2取付部材の少なくとも一方に対して鉛直方向および水平方向へ回動可能に支持される。これにより、長手方向端部が互いに連結された2台の搬送車のうちの一方の搬送車によって他方の搬送車を牽引したり押し込んだりすることができる。各長手方向端部の3箇所以上に第1取付部材および第2取付部材が取り付けられ、その取り付け箇所は、長手方向に沿って長手方向と直交する面に投影した投影面において複数の異なる直線上に位置するので、搬送車を押し込むときの安定性を向上できる効果がある。
技術的思想2記載の連結具によれば、支持部材は球面軸受を備え、その球面軸受により第1取付部材および第2取付部材に対して連結部材が回動可能に支持される。よって、技術的思想1の効果に加え、連結部材が不安定に揺れ動くことを防止し、搬送車の牽引時および押し込み時の安定性を向上できる効果がある。
技術的思想3記載の連結具によれば、緩衝部材が、第1取付部材および第2取付部材と連結部材との間の少なくとも一方に配置される。緩衝部材は、連結部材に引張力が作用するときに圧縮されるので、技術的思想1又は2の効果に加え、連結部材に引張力が作用する牽引時に生じる加速時のショックを抑制できる効果がある。
技術的思想4記載の連結具によれば、第1取付部材および第2取付部材は、上部材と下部材とを備えている。上部材が搬送車の上部側に配置され、下部材は、上部材に着脱可能に取り付けられる一方で搬送車の下部側に配置される。上部材および下部材が着脱可能に取り付けられるので、第1取付部材および第2取付部材が一体化される場合と比較して、上部材および下部材を軽量化できる。これにより、技術的思想1から3のいずれかの効果に加え、連結具によって搬送車を連結する作業を軽減できる効果がある。
技術的思想5記載の連結具によれば、第1取付部材および第2取付部材の少なくとも一方は、搬送車の上面に配置される基端部材を備え、基端部材の一端部に上部材が着脱可能に取り付けられる。基端部材は、搬送車の上面に端部が当接する脚部を備え、脚部は、基端部材に対して伸縮可能に構成される。基端部材は、脚部の伸縮によって搬送車の上面に対する高さが調整されるので、基端部材の高さを調整しながら上部材の取り付け作業を行うことができる。従って、技術的思想4の効果に加え、連結具の組立作業を容易にできる効果がある。
技術的思想6記載の連結具によれば、基端部材は、一端側に脚部が設けられており、搬送車に対して鉛直方向へ回動可能に他端部が固定されている。そのため、他端側を中心にして、搬送車の上面に対する基端部材の傾きを変えることで、脚部によって基端部材の一端側の高さを調整できる。よって、技術的思想5の効果に加え、脚部による基端部材の一端側の高さ調整を容易にできる効果がある。
10 連結具
20 第1上部材(第1取付部材の一部、上部材)
28 緩衝部材
30 第1下部材(第1取付部材の一部、下部材)
40 ブラケット(第2取付部材の一部)
50 基端部材(第2取付部材の一部)
54 脚部
60 第2上部材(第2取付部材の一部、上部材)
68 緩衝部材
70 第2下部材(第2取付部材の一部、下部材)
80 連結部材
83 支持部材
93 内輪(球面軸受の一部)
94 外輪(球面軸受の一部)
100,110 搬送車

Claims (4)

  1. 2台の搬送車の長手方向端部を互いに連結する連結具であって、
    前記2台の搬送車の各長手方向端部の3箇所以上にそれぞれ着脱可能に取り付けられると共に、取り付け箇所が、前記長手方向に沿って前記長手方向と直交する面に投影した投影面において複数の異なる直線上に位置する第1取付部材および第2取付部材と、
    その第1取付部材と前記第2取付部材との間に配置される連結部材と、
    その連結部材を前記第1取付部材および前記第2取付部材の少なくとも一方に対して鉛直方向および水平方向へ回動可能に支持する支持部材とを備え
    前記第1取付部材および前記第2取付部材は、前記搬送車の上部側に配置される上部材と、その上部材に着脱可能に取り付けられる一方で前記搬送車の下部側に配置される下部材とを備え、
    前記第1取付部材および前記第2取付部材の少なくとも一方は、前記搬送車の上面に配置されると共に、一端部に前記上部材が着脱可能に取り付けられる基端部材を備え、
    その基端部材は、前記搬送車の上面に端部が当接すると共に前記基端部材に対して伸縮可能に構成される脚部を備え、その脚部の伸縮によって前記搬送車の上面に対する高さが調整されることを特徴とする連結具。
  2. 前記支持部材は球面軸受を備え、その球面軸受により前記第1取付部材および前記第2取付部材に対して前記連結部材が回動可能に支持されることを特徴とする請求項1記載の連結具。
  3. 前記第1取付部材および前記第2取付部材と前記連結部材との間の少なくとも一方に配置される緩衝部材を備え、
    その緩衝部材は、前記連結部材に引張力が作用するときに圧縮されることを特徴とする請求項1又は2に記載の連結具。
  4. 前記基端部材は、一端側に前記脚部が設けられており、他端部が、前記搬送車に対して鉛直方向へ回動可能に固定されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の連結具。
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