JP2015117025A - 包装用紙ロール体 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラスチック製の芯管を備えず、環境負荷を低減できる新規な包装用紙ロール体を提供する。
【解決手段】長尺状の包装用シートをロール状に巻回することにより形成される包装用紙ロール体であって、前記包装用シートは、その一端部領域の少なくとも一方面上に粘着層が配設される粘着層部と、前記粘着層部に連接し前記粘着層が配設されていないシート本体部とを備えており、前記粘着層部の開放端側から該粘着層部を筒状に巻回しつつ、筒状に形成された前記粘着層部上に前記シート本体部をロール状に巻き取ることにより形成される包装用紙ロール体。
【選択図】図2

Description

本発明は、包装用紙ロール体、特に、病院や薬局等で使用される薬剤分包機に装着して使用される包装用紙ロール体に関する。
従来、病院や薬局等において患者への投薬を調剤包装する薬剤分包機が使用されている。この薬剤分包機に使用されている包装用紙は、ロール巻きされていて(ロール巻きされた包装用紙を以下、包装用紙ロール体という)、これを分包機の給紙部における支持軸体に装填して使用できるようにされる。そのために、包装用紙ロール体は支持軸体に対して装填するのを容易にするとともに、ロール状に所定量巻付ける際にその作業を容易にすることからプラスチック製の芯管を備えており、その芯管を給紙部の支持軸体に対して適合するように内径や長さ寸法を整えられている。
上述のように、従来から知られている包装用紙ロール体は、その中心部分にプラスチック製の芯管を備える構造を有していることから、芯管に巻回されている包装用紙(ロール紙)を全て使い切った場合、分包機の給紙部における支持軸体上に芯管が残存することとなる。この残存する芯管は、その種類・構造によっては再利用されるものもあるが、その多くが通常、廃棄されているのが実情である。
廃棄されたプラスチック製の芯管は、焼却処理、或いは、港湾部等の埋め立て処理に供されることになるが、焼却処理は、ダイオキシンの発生や、酸性雨といった環境問題が懸念され、一方、埋め立て処理は、生態系への影響という環境問題が懸念される。
本発明は、かかる問題を解決すべくなされたものであって、プラスチック製の芯管を備えず、環境負荷を低減できる新規な包装用紙ロール体の提供を目的とする。
本発明の上記目的は、長尺状の包装用シートをロール状に巻回することにより形成される包装用紙ロール体であって、前記包装用シートは、その一端部領域の少なくとも一方面上に粘着層が配設される粘着層部と、前記粘着層部に連接し前記粘着層が配設されていないシート本体部とを備えており、前記粘着層部の開放端側から該粘着層部を筒状に巻回しつつ、筒状に形成された前記粘着層部上に前記シート本体部をロール状に巻き取ることにより形成される第1の包装用紙ロール体により達成される。
この第1の包装用紙ロール体において、前記粘着層は、互いに所定間隔を空けて配置される複数の粘着膜の集合として形成されることが好ましい。
また、前記複数の粘着膜の少なくとも一部は、ドット状に形成することが好ましい。また、前記複数の粘着膜の少なくとも一部は、ライン状に形成してもよい。
また、前記包装用シートは、長手方向に沿って二つ折りされた包装シートであることが好ましい。
また、本発明の上記目的は、包装用シートをロール状に巻回することにより形成される包装用紙ロール体であって、前記包装用シートは、長尺状のシート本体と、前記シート本体の一方端に接続する基端部とを備え、前記基端部は、前記シート本体よりも剛性が高く、かつ、可撓性を有するシート状部材であり、前記基端部の開放端側から前記基端部を筒状に巻回しつつ、筒状に形成された前記基端部上に前記シート本体をロール状に巻き取ることにより形成される第2の包装用紙ロール体により達成される。
また、この第2の包装用紙ロール体において、前記基端部との境界近傍において、前記シート本体には、短手方向に沿って形成される破断線が設けられていることが好ましい。
前記基端部は、厚紙又は段ボールシートから形成されていることが好ましい。
また、前記シート本体は、長手方向に沿って二つ折りされた包装シートであることが好ましい。
また、前記シート本体は、長手方向に沿って二つ折りされた包装シートであり、前記包装シートは、対向面同士をヒートシール可能に形成されており、前記基端部は、前記包装シートの一方の端部における所定長さ領域をヒートシールすることにより形成されてもよい。
本発明によれば、プラスチック製の芯管を備えず、環境負荷を低減できる新規な包装用紙ロール体を提供することができる。
本発明に係る第1の包装用紙ロール体の概略構成側面図である。 図1におけるA−A線断面を示す概略構成断面図である。 図1に示す包装用紙ロール体が、薬剤分包機が有する回転可能な支持軸体上に装着された状態を示す概略構成断面図である。 (a)は、包装用シートをロール状に巻回して図1に示す包装用紙ロール体を形成する前段階における包装用シートの概略側面図であり、(b)は、(a)の概略平面図である。 (a)〜(d)それぞれは、図4において示される包装用シートが備える粘着膜の変形例を説明するための包装用シートの概略平面図である。 図1に示す第1の包装用紙ロール体を形成する方法を説明するための説明図である。 (a)〜(d)は、図1に示す包装用紙ロール体を薬剤分包機にセットする手順の一例を示す説明図である。 本発明に係る第2の包装用紙ロール体の概略構成側面図である。 図8におけるB−B線断面を示す概略構成断面図である。 図8に示す包装用紙ロール体が、薬剤分包機が有する回転可能な支持軸体上に装着された状態を示す概略構成断面図である。 (a)は、包装用シートをロール状に巻回して図8に示す包装用紙ロール体を形成する前段階における包装用シートの概略側面図であり、(b)は、(a)の概略平面図である。 図8に示す第2の包装用紙ロール体を形成する方法を説明するための説明図である。 (a)〜(d)は、図8に示す包装用紙ロール体を薬剤分包機にセットする手順の一例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態にかかる第1の包装用紙ロール体1について添付図面を参照して説明する。なお、各図は、構成の理解を容易ならしめるために部分的に拡大・縮小している。図1は、本発明の一実施形態に係る第1の包装用紙ロール体1の概略構成側面図である。また、図2は、図1におけるA−A線断面を示す概略構成断面図である。本発明に係る第1の包装用紙ロール体1は、例えば、図3の断面図に示すように、薬剤分包機50が有する回転可能な支持軸体51上に被嵌される筒状のアダプタ52上に装着されて用いられる包装用紙ロール体である。より具体的には、病院や薬局等において患者への投薬を調剤包装する装填して使用される包装用紙ロール体である。
この包装用紙ロール体1は、図1や図2に示すように、長尺状の包装用シート11をロール状に巻回することにより形成されるロール体であって、ロール中心部分は、薬剤分包機50が有する回転可能な支持軸体51、或いは、当該支持軸体51に被嵌される筒状のアダプタ52を挿通可能な側面視円形の空間部12を形成するように構成されている。
この包装用紙ロール体1は、図4に示すような長尺状の包装用シート11をロール状に巻回することにより形成されている。ここで、図4(a)は、ロール状に巻回する前段階における包装用シート11の概略側面図であり、図4(b)は、その概略平面図である。この包装用シート11は、その一端部領域の少なくとも一方面上に粘着層14が配設される粘着層部13と、粘着層部13に連接し粘着層14が配設されていないシート本体部15とを備える構造を有している。図4においては、包装用シート11の一端部領域の一方面上に粘着層14を形成した形態を示している。なお、包装用シート11の一端部領域の両面上に粘着層14を形成してもよい。
包装用シート11としては、グラシン紙やセロポリ紙等の従来から薬の調剤包装に一般的に用いられている各種シートを用いることができる。このような薬の調剤包装に用いられる包装用シート11は、シートの長手方向に沿って二つ折りされた包装シートであり、二つ折り状態のまま巻回されてロール状に構成される。また、二つ折りされた包装シートは、対向面同士をヒートシール可能(熱溶着可能)となるように形成されている。ヒートシール可能とするためには、例えば、ポリエチレン等の熱溶着材料から形成される膜を、二つ折りされた包装シートの対向面の両方、或いは、いずれか一方に形成すればよい。調剤包装に際しては、ロール体1から包装用シート11を引き出しつつ、二つ折り状態のシートを開いて、所定量の薬剤を開いたシート間に収容し、その後、シートの開放端をヒートシール等して密封される。
また、包装用シート11の粘着層部13に形成される粘着層14は、互いに所定間隔を空けて配置される複数の粘着膜141の集合として形成されている。具体的には、例えば、直径1mm〜5mmの平面視円形のドット状に形成された粘着膜141を包装用シート11上に形成して粘着層14を構成している。ここで、粘着膜141を形成する材料としては、特に限定されないが、例えば、アクリル系粘着剤、特殊合成ゴム系粘着剤、合成樹脂系粘着剤、シリコーン系粘着剤、及びゴム系粘着剤等を例示することができる。また、粘着膜141の形成方法も特に限定されず、包装用シート11の所定の一端部領域において、包装用シート11上に粘着剤を塗布することにより形成することができる。
なお、各粘着膜141の平面視形状は、特に限定されず、例えば、図5(a)に示すように、長尺状の包装用シートの長手方向に略平行なライン状となるように、粘着膜141を形成してもよい。図5(a)においては、ライン状に形成した粘着膜141を互いに略平行となるように複数本形成して粘着層14を構成している。なお、ライン状に形成される各粘着膜141は、包装用シート11における粘着層部13の両端部間に亘って途切れることなく形成されている。また、ライン上の粘着膜141の線幅は、例えば、1mm〜5mmの範囲に設定することができる。
また、図5(b)に示すように、長尺状の包装用シート11の短手方向に略平行なライン状となるように、粘着膜141を形成してもよい。図5(b)においては、ライン状に形成した粘着膜141を互いに略平行となるように複数本形成して粘着層14を構成している。なお、包装用シート11の短手方向に沿ってライン状に形成される各粘着膜141は、包装用シート11における粘着層部13の両側縁部間に亘って途切れることなく形成されている。
また、図5(c)に示すように、長尺状の包装用シート11の長手方向に略平行なライン状となるように、かつ、所定間隔を空けて粘着剤が形成されていない間隙部142を設けるようにして各粘着膜141を形成してもよい。
また、図5(d)に示すように、一部をライン状の粘着膜141とし、その他をドット状の粘着膜141とするように、各種形状の粘着膜141を混在させるようにして粘着層14を構成してもよい。
上述した長尺状の包装用シート11を用いて、本発明に係る第1の包装用紙ロール体1を形成するには、例えば、図6に示すように、包装用シート11における粘着層部13の開放端側から該粘着層部13を複数層の筒状に巻回しつつ、筒状に形成された粘着層部13上にシート本体部15を順次ロール状に巻き取ることにより行う。ここで、包装用シート11における粘着層部13の開放端側から該粘着層部13を筒状に巻回することにより構成される筒状の粘着層部13は、3以上の積層構造(巻き数を3以上とした積層構造)とすることが好ましい。なお、包装用シート11の巻き取りに際しては、従来から使用されるシート巻取装置を使用することができる。包装用シート11における粘着層部13の開放端側から該粘着層部13を筒状に巻回することによって形成される筒状の粘着層部13においては、重なり合う包装用シート11間に粘着層14が介在するため、重なり合っているシート同士が貼着され、互いにずれてしまうことを効果的に抑制される。その結果、筒状の粘着層部13は、包装用紙ロール体1の芯管としての機能を発揮することとなる。
このようにして形成された包装用紙ロール体1は、例えば、図7(a)〜(d)に示すようにして薬剤分包機50の給紙部に固定されて使用される。具体的に説明すると、まず、図7(a)に示すように、薬剤分包機50の給紙部における支持軸体51に、本発明に係る包装用紙ロール体1の中心部に形成される空間部12の内径よりも僅かに小さい外径を有するアダプタ52を装着する。このアダプタ52は、支持軸体51上に設けられる永久磁石53に吸着する強磁性板54をその端部に備えており、アダプタ52側の強磁性板54と支持軸体51側の永久磁石53との吸着力で支持軸体51上にアダプタ52を固定でき、かつ、支持軸体51の回転に伴い、アダプタ52を円滑に回転させることが可能となるように構成されている。
次に、図7(b)に示すように、包装用紙ロール体1の挿入側であるアダプタ52の一方の端部付近の外周面上に、輪ゴムやOリング等の弾性リング部材55を巻回して配置する。この弾性リング部材55の厚みは、側面視において包装用紙ロール体1の中央部に形成される空間部12の内周面とアダプタ52の外周面との間に形成される間隙寸法よりも大きいものを選択する。ついで、図7(c)に示すように、包装用紙ロール体1の空間部12をアダプタ52の一方の端部に差し込みつつ、包装用紙ロール体1をアダプタ52の軸線方向に押し込む。この時、アダプタ52の外周面に巻回される弾性リング部材55は、包装用紙ロール体1の内周面とアダプタ52の外周面とにより挟み込まれて圧縮変形しつつ、包装用紙ロール体の押し込み動作に伴い、リング状を維持しながら、アダプタ52の外周面上を転がって移動することとなる。
包装用紙ロール体1をアダプタ52に対して所定位置にセットすることにより、包装用紙ロール体1の設置作業が完了し(図7(d)に示す状態)、薬剤分包機50の支持軸体51を回転させることにより、巻きつけられている包装用シート11を繰り出しつつ、粉薬等の包装作業を行うことができる。
本発明に係る第1の包装用紙ロール体1は、上述のように、包装用シート11の一端部領域の少なくとも一方面上に粘着層14を配設して粘着層部13を形成すると共に、粘着層部13の開放端側から該粘着層部13を筒状に巻回しつつ、筒状に形成された粘着層部13上にシート本体部15をロール状に巻き取ることにより形成されるものであることから、従来のように環境負荷が大きいプラスチック製の芯管が廃棄物として残らない構成であり、環境負荷を低減することができる。
ここで、ロール状に巻回されているシート本体23を使い切った場合に、筒状に形成された粘着層部13を廃棄対象とするようにしてもよいが、粘着層部13における粘着層14の粘着力を弱めに設定することにより、粘着層部13を形成する包装用シート11をも薬の調剤包装作業に利用することが可能となりより好ましい。つまり、粘着層部13において、互いに重なり合って積層される包装用シート11同士を貼着する粘着層14の粘着力を、包装用シートを繰り出す際のけん引力(引っ張り力)によって、包装用シート11を破断させることなく、重なり合う包装用シート11同士を引き剥がすことが可能な程度の粘着力となるように設定することにより、粘着層部13を構成する包装用シートの全てを薬の調剤包装作業に利用することができ、廃棄物の発生量を効果的に抑制することができ、環境負荷の低減を図ることが可能となる。なお、粘着層14における粘着膜141の大きさや、形成数、或いは、粘着膜を形成する粘着剤の種類等を適宜変更することにより、粘着層14の粘着力を適宜設定することが可能となる。また、このように、粘着層部13を構成する包装用シート11同士を引き剥がして利用できるように構成した場合、包装用シート11同士が引き剥がれる際に、引き剥がしに伴う音が発生することとなり、新しい包装用紙ロール体1に交換するタイミングが近付いたことを使用者に知らしめることが可能となり、利便性の高い包装用紙ロール体1となる。
以上、本発明に係る第1の包装用紙ロール体1について説明したが、具体的構成は、上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態においては、互いに所定間隔を空けて配置される複数の粘着膜141の集合として粘着層14を構成しているが、例えば、包装用シート11の一端部領域の一方面或いは両面の全域に粘着剤を塗布することによって粘着層14を構成してもよい。
また、上記実施形態に係る包装用紙ロール体1を薬剤分包機50の支持軸体51上に設置するに際して、アダプタ52を介在させて設置する方法を説明したが、このような方法に限定されず、アダプタ52を介在させることなく、薬剤分包機50の支持軸体51上に弾性リング部材55を介在させて取り付けてもよい。
次に、本発明に係る第2の包装用紙ロール体2について添付図面を参照して説明する。なお、各図は、構成の理解を容易ならしめるために部分的に拡大・縮小している。図8は、本発明の一実施形態に係る第2の包装用紙ロール体2の概略構成側面図である。また、図9は、図8におけるB−B線断面を示す概略構成断面図である。本発明に係る第1の包装用紙ロール体1は、例えば、図10の断面図に示すように、薬剤分包機50が有する回転可能な支持軸体51上に被嵌される筒状のアダプタ52上に装着されて用いられる包装用紙ロール体である。より具体的には、病院や薬局等において患者への投薬を調剤包装する装填して使用される包装用紙ロール体である。
この包装用紙ロール体2は、図8や図9に示すように、長尺状の包装用シート21をロール状に巻回することにより形成されるロール体であって、ロール中心部分は、薬剤分包機50が有する回転可能な支持軸体51、或いは、当該支持軸体51に被嵌される筒状のアダプタ52を挿通可能な側面視円形の空間部22を形成するように構成されている。
この包装用紙ロール体2は、図11に示すような長尺状の包装用シート21をロール状に巻回することにより形成されている。ここで、図11(a)は、ロール状に巻回する前段階における包装用シート21の概略側面図であり、図11(b)は、その概略平面図である。この包装用シート21は、長尺状のシート本体23と、シート本体23の一方端に接続する基端部24とを備えている。基端部24は、シート本体23よりも剛性が高く、かつ、可撓性を有するシート状部材から構成されている。
シート本体23としては、グラシン紙やセロポリ紙等の従来から薬の調剤包装に一般的に用いられている各種シートを用いることができる。このような薬の調剤包装に用いられるシート本体23は、シートの長手方向に沿って二つ折りされた包装シートであり、二つ折り状態のまま巻回されてロール状に構成される。また、二つ折りされた包装シートは、対向面同士をヒートシール可能(熱溶着可能)となるように形成されている。ヒートシール可能とするためには、例えば、ポリエチレン等の熱溶着材料から形成される膜を、二つ折りされた包装シートの対向面の両方、或いは、いずれか一方に形成すればよい。調剤包装に際しては、ロール体からシート本体23を引き出しつつ、二つ折り状態のシートを開いて、所定量の薬剤を開いたシート間に収容し、その後、シートの開放端をヒートシール等して密封される。
また、シート本体23の一方端に接続する基端部24は、厚紙又は段ボールシートから形成されている。シート本体23及び基端部25は、接着剤或いは粘着剤によって互いに貼着されて一体化されている。
また、シート本体23と基端部24との境界近傍において、シート本体23側には、シート本体23の短手方向に沿って形成される破断線25が設けられている。破断線25は、シート本体23と基端部24との境界近傍において、シート本体23を容易に切り離すために設けられるものであり、いわゆるミシン目カット線やハーフカット線によって構成される。
上述した長尺状の包装用シート21を用いて、本発明に係る第2の包装用紙ロール体2を形成するには、例えば、図12に示すように、包装用シート21における基端部24の開放端側から該基端部24を複数層の筒状に巻回しつつ、筒状に形成された基端部24上にシート本体23をロール状に巻き取ることにより行う。ここで、基端部24の開放端側から該基端部24を筒状に巻回することにより構成される筒状の基端部24は、2以上の積層構造(巻き数を2以上とした積層構造)とすることが好ましい。なお、包装用シート21の巻き取りに際しては、従来から使用されるシート巻取装置を使用することができる。
包装用シート21における基端部24の開放端側から該基端部24を筒状に巻回することによって形成される筒状の基端部24においては、シート本体23よりも剛性の高いシート状部材が重なり合った構造を有しているため、巻回状態が維持されやすく、重なり合っているシート状部材が互いにずれてしまうことが効果的に抑制される。この結果、筒状の基端部24は、包装用紙ロール体2の芯管としての機能を発揮することとなる。また、厚紙や段ボールシートから形成される基端部24は、筒状に丸めた場合に、元のシート状の形態に戻ろうとする力(反発力)が、薬の調剤包装に一般的に用いられているグラシン紙やセロポリ紙等のシートよりも大きいため、一旦巻回して筒状に形成した基端部24においては、元のシート状の形態に戻ろうとする力が発生するものの、筒状の基端部24上に幾重にも巻回されるシート本体23によって、基端部24の広がろうとする動きが規制される。この結果、筒状の基端部24は、綺麗な筒形状を維持することが可能となり、薬剤分包機50が有する支持軸体51或いは、この支持軸体51上に被嵌されるアダプタ52への取り付け作業を簡便に行うことが可能となる。なお、厚紙や段ボールシート等は、丸めた状態に長時間維持することにより、元のシート状の形態に戻ろうとする力が弱まり、筒状の形態を維持することとなる。したがって、薬の調剤包装作業において、包装用シート21の使用を継続し、ロール状に巻回されているシート本体23の巻回数が少なくなったとしても、筒状の基端部24が、シート状の形態に戻ることはなく、ロール状に巻回されているシート本体23を最後まで利用することができる。
このようにして形成された包装用紙ロール体2は、例えば、図13(a)〜(d)に示すようにして薬剤分包機50の給紙部に固定されて使用される。具体的に説明すると、まず、図13(a)に示すように、薬剤分包機50の給紙部における支持軸体51に、本発明に係る包装用紙ロール体2の中心部に形成される空間部22の内径よりも僅かに小さい外径を有するアダプタ52を装着する。このアダプタ52は、支持軸体51上に設けられる永久磁石53に吸着する強磁性板54をその端部に備えており、アダプタ52側の強磁性板54と支持軸体51側の永久磁石53との吸着力で支持軸体51上にアダプタ52を固定でき、かつ、支持軸体51の回転に伴い、アダプタ52を円滑に回転させることが可能となるように構成されている。
次に、図13(b)に示すように、包装用紙ロール体2の挿入側であるアダプタ52の一方の端部付近の外周面上に、輪ゴムやOリング等の弾性リング部材55を巻回して配置する。この弾性リング部材55の厚みは、側面視において包装用紙ロール体2の中央部に形成される空間部22の内周面とアダプタ52の外周面との間に形成される間隙寸法よりも大きいものを選択する。ついで、図13(c)に示すように、包装用紙ロール体2の空間部をアダプタ52の一方の端部に差し込みつつ、包装用紙ロール体2をアダプタ52の軸線方向に押し込む。この時、アダプタ52の外周面に巻回される弾性リング部材55は、包装用紙ロール体2の内周面とアダプタ52の外周面とにより挟み込まれて圧縮変形しつつ、包装用紙ロール体2の押し込み動作に伴い、リング状を維持しながら、アダプタ52の外周面上を転がって移動することとなる。
包装用紙ロール体2をアダプタ52に対して所定位置にセットすることにより、包装用紙ロール体2の設置作業が完了し(図13(d)に示す状態)、薬剤分包機50の支持軸体51を回転させることにより、包装用紙ロール体2に巻きつけられているシート本体23を繰り出しつつ、粉薬等の包装作業を行うことができる。
本発明に係る第2の包装用紙ロール体2は、上述のように、シート本体23よりも剛性が高く、かつ、可撓性を有するシート状部材からなる基端部24を、シート本体23の一方端に接続し、基端部24の開放端側から該基端部24を筒状に巻回しつつ、筒状に形成された基端部24上にシート本体23をロール状に巻き取ることにより形成されるものであることから、ロール状に巻回されているシート本体23を使い切った場合に、厚紙や段ボールシートから形成されるシート状部材(基端部24)が残り、従来のように環境負荷が大きいプラスチック製の芯管が廃棄物として残らないロール体であり、環境負荷を低減することができる。
また、本発明に係る第2の包装用紙ロール体2は、シート本体23と基端部24との境界近傍において、シート本体23側に破断線25が形成されているため、粉薬等の包装作業を進めていき、シート本体23を使い切る段階において、基端部24によって形成され筒状の構造物から、シート本体24を容易に切り離すことが可能となる。
以上、本発明に係る第2の包装用紙ロール体2について説明したが、具体的構成は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態においては、シート本体23の一方端に接続する基端部24は、厚紙又は段ボールシートといったシート本体とは別の部材から形成されているが、例えば、二つ折りされた包装シート(シート本体23)の一方の端部における所定長さ領域において、包装シートの対向面同士をヒートシールすることによって基端部24を形成してもよい。ヒートシールすることにより、二つ折りされた包装シートの一方の端部における所定長さ領域(基端部24)が、ごわついた状態となり、ヒートシール処理されていないシート本体部分より剛性が高くなるため、基端部24の開放端側から該基端部24を複数層の筒状に巻回することにより構成される筒状の基端部24は、芯管としての機能を十分に発揮することができる。ここで、基端部24の開放端側から該基端部24を筒状に巻回することにより構成される筒状の基端部24は、3以上の積層構造(巻き数を3以上とした積層構造)とすることが好ましい。
また、上記実施形態に係る第2の包装用紙ロール体2を薬剤分包機50の支持軸体51上に設置するに際して、アダプタ52を介在させて設置する方法を説明したが、このような方法に限定されず、アダプタ52を介在させることなく、薬剤分包機50の支持軸体51上に弾性リング部材55を介在させて取り付けてもよい。
1 第1の包装用紙ロール体
11 包装用シート
12 空間部
13 粘着層部
14 粘着層
141 粘着膜
142 間隙部
15 シート本体部
2 第2の包装用紙ロール体
21 包装用シート
22 空間部
23 シート本体
24 基端部
25 破断線
50 薬剤分包機
51 支持軸体
52 アダプタ
53 永久磁石
54 強磁性板
55 弾性リング部材

Claims (10)

  1. 長尺状の包装用シートをロール状に巻回することにより形成される包装用紙ロール体であって、
    前記包装用シートは、その一端部領域の少なくとも一方面上に粘着層が配設される粘着層部と、前記粘着層部に連接し前記粘着層が配設されていないシート本体部とを備えており、
    前記粘着層部の開放端側から該粘着層部を筒状に巻回しつつ、筒状に形成された前記粘着層部上に前記シート本体部をロール状に巻き取ることにより形成される包装用紙ロール体。
  2. 前記粘着層は、互いに所定間隔を空けて配置される複数の粘着膜の集合として形成される請求項1に記載の包装用紙ロール体。
  3. 前記複数の粘着膜の少なくとも一部は、ドット状に形成されている請求項2に記載の包装用紙ロール体。
  4. 前記複数の粘着膜の少なくとも一部は、ライン状に形成されている請求項2に記載の包装用紙ロール体。
  5. 前記包装用シートは、長手方向に沿って二つ折りされた包装シートである請求項1から4のいずれかに記載の包装用紙ロール体。
  6. 包装用シートをロール状に巻回することにより形成される包装用紙ロール体であって、
    前記包装用シートは、長尺状のシート本体と、前記シート本体の一方端に接続する基端部とを備え
    前記基端部は、前記シート本体よりも剛性が高く、かつ、可撓性を有するシート状部材であり、
    前記基端部の開放端側から前記基端部を筒状に巻回しつつ、筒状に形成された前記基端部上に前記シート本体をロール状に巻き取ることにより形成される包装用紙ロール体。
  7. 前記基端部との境界近傍において、前記シート本体には、短手方向に沿って形成される破断線が設けられている請求項6に記載の包装用紙ロール体。
  8. 前記基端部は、厚紙又は段ボールシートから形成されている請求項6又は7に記載の包装用紙ロール体。
  9. 前記シート本体は、長手方向に沿って二つ折りされた包装シートである請求項6から8のいずれかに記載の包装用紙ロール体。
  10. 前記シート本体は、長手方向に沿って二つ折りされた包装シートであり、
    前記包装シートは、対向面同士をヒートシール可能に形成されており、
    前記基端部は、前記包装シートの一方の端部における所定長さ領域をヒートシールすることにより形成される請求項6又は7に記載の包装用ロール体。

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