JP2019188754A - 樹脂フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】 ポリエーテルエーテルケトンフィルムが30μm以下の薄さでも、容易に取り扱うことができる樹脂フィルムを提供する。【解決手段】 樹脂フィルム1を、厚さ30μm以下のポリエーテルエーテルケトンフィルム2と、このポリエーテルエーテルケトンフィルム2の片面に積層される剥離可能な粘着層3とを備えた二層構造の枚葉のフィルムとする。例えポリエーテルエーテルケトンフィルム2が30μm以下の薄膜でも、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2に粘着層3が積層されているので、薄膜のポリエーテルエーテルケトンフィルム2の剛性を確保し、形態を容易に維持することができる。したがって、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2の取り扱いが実に簡便となる。【選択図】 図1
Description
本発明は、印刷、家庭用品、包装、自動車、電気、電子、半導体製造等に利用される樹脂フィルムに関するものである。
近年、樹脂フィルムは、携帯端末機器、情報機器、半導体製造等に利用される関係上、薄型化が求められ、厚さ50μm以下の薄いフィルムが様々な分野で利用されている。この薄い樹脂フィルムとしては、例えば透明性や強度に優れるポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)があげられるが、優れた耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性、寸法安定性等を得たい場合には、欠点の少ないポリエーテルエーテルケトンフィルム(PEEK)が注目され、利用される(特許文献1、2、3、4参照)。
従来における樹脂フィルムは、ポリエーテルエーテルケトンフィルムの場合、熱可塑性樹脂の中できわめて優れた性能を期待できるものの、薄型化の観点から、30μm以下、特に10μm以下の薄さが要求されるときには、剛性に乏しくなるので、形態の維持が容易でなく、取り扱いが困難になるという問題がある。特に、樹脂フィルムが連続した原反ではなく、一定の大きさに裁断された薄い枚葉のときには、撓み易いので、取り扱いが非常に困難になるという問題がある。
具体的には、一定の大きさに裁断された枚葉のポリエーテルエーテルケトンフィルムが30μm以下のとき、この薄いポリエーテルエーテルケトンフィルムの折り曲げ時、打ち抜き時、コーティング時、印刷時等に、折れ、シワ、弛み、捩れ等が生じ、新たな価値を生み出すコンバーティングがきわめて困難となる。
本発明は上記に鑑みなされたもので、ポリエーテルエーテルケトンフィルムが30μm以下の薄さでも、容易に取り扱うことができる樹脂フィルムを提供することを目的としている。
本発明においては上記課題を解決するため、厚さ30μm以下のポリエーテルエーテルケトンフィルムと、このポリエーテルエーテルケトンフィルムに積層される剥離可能な粘着層とを含んでなることを特徴としている。
なお、粘着層に積層される保持層を含むことができる。
また、一定の大きさに裁断された枚葉とすることができる。
また、ポリエーテルエーテルケトンフィルムと粘着層との大きさが異なり、これらポリエーテルエーテルケトンフィルムと粘着層との周縁部が不揃いであるようにすることができる。
さらに、粘着層が複数であり、粘着層の一側部上に隣接する他の粘着層の他側部が重ねて粘着され、この他の粘着層の他側部が剥離開始の契機部となるにもできる。
また、一定の大きさに裁断された枚葉とすることができる。
また、ポリエーテルエーテルケトンフィルムと粘着層との大きさが異なり、これらポリエーテルエーテルケトンフィルムと粘着層との周縁部が不揃いであるようにすることができる。
さらに、粘着層が複数であり、粘着層の一側部上に隣接する他の粘着層の他側部が重ねて粘着され、この他の粘着層の他側部が剥離開始の契機部となるにもできる。
ここで、特許請求の範囲におけるポリエーテルエーテルケトンフィルムと粘着層とは、同じ大きさでも良いし、いずれか一方が他方よりも大きくても良い。粘着層は、ポリエーテルエーテルケトンフィルムの片面の全部あるいは一部に着脱自在に粘着することができる。また、ポリエーテルエーテルケトンフィルムの片面に複数枚を着脱自在に粘着することもできる。粘着層の露出面には、必要に応じ、保護用の剥離部材を剥離可能に粘着することができる。さらに、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、粘着層、及び保持層は、透明、不透明、半透明を特に問うものではない。
本発明によれば、例えポリエーテルエーテルケトンフィルムが30μm以下の薄さでも、ポリエーテルエーテルケトンフィルムに粘着層が積層されるので、薄膜のポリエーテルエーテルケトンフィルムの強度を確保し、形態を維持することができる。
本発明によれば、ポリエーテルエーテルケトンフィルムに粘着層が剥離可能に積層されるので、例えポリエーテルエーテルケトンフィルムが30μm以下の薄さでも、容易に取り扱うことができるという効果がある。
請求項2記載の発明によれば、保持層を加えた多層構造により、薄いポリエーテルエーテルケトンフィルムが撓みにくくなり、樹脂フィルムの剛性向上が期待できる。
請求項3記載の発明によれば、薄いポリエーテルエーテルケトンフィルムが連続した原反ではなく、一定の大きさに裁断された薄い枚葉の場合にも、粘着層により撓みにくくなるので、ポリエーテルエーテルケトンフィルムの取り扱いが簡便となる。
請求項3記載の発明によれば、薄いポリエーテルエーテルケトンフィルムが連続した原反ではなく、一定の大きさに裁断された薄い枚葉の場合にも、粘着層により撓みにくくなるので、ポリエーテルエーテルケトンフィルムの取り扱いが簡便となる。
請求項4記載の発明によれば、ポリエーテルエーテルケトンフィルムと粘着層とが密着していても、ポリエーテルエーテルケトンフィルムあるいは粘着層の周縁部を摘まんで操作すれば、ポリエーテルエーテルケトンフィルムと粘着層とを簡単に剥離することができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、本実施形態における樹脂フィルム1は、図1や図2に誇張して示すように、厚さ30μm以下のポリエーテルエーテルケトンフィルム2と、このポリエーテルエーテルケトンフィルム2に積層されて支持機能を発揮する剥離可能な粘着層3とを備えた二層構造の枚葉フィルムである。
ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)フィルム2は、熱可塑性樹脂であるポリエーテルエーテルケトン樹脂が無延伸で製膜されることにより、厚さ30μm以下、好ましくは10μm以下、より好ましくは8μm以下、さらに好ましくは6μm以下の透明の薄膜に製膜される。
結晶性樹脂であるポリエーテルエーテルケトンの物性としては、例えば比重1.31、ガラス転移点/融点が146/339℃、弾性率(MD)が3720N/mm2、弾性率(TD)が2940N/mm2、降伏強度(MD)が80N/mm2、降伏強度(TD)が75N/mm2、最大強度(MD)が135N/mm2、最大強度(TD)が83N/mm2、破断伸び(MD)が72%、破断伸び(TD)が239%、絶縁耐力16kV/mm、誘電率3.30、誘電正接0.003、吸水率(23℃、24時間)0.1等とされる。
ポリエーテルエーテルケトンフィルム2は、融点343℃、ガラス転移点が143℃であり、500℃まで安定して耐熱性に優れる。また、濃硫酸には酸化するものの、溶かせる溶剤が無いので耐溶剤性に優れ、超音波シールが容易であり、レーザにより溶着や印字が可能である。ポリエーテルエーテルケトンフィルム2は、難燃性に優れ、吸水率が低く(0.05%)、純度が高いので、例え燃焼しても毒性ガスの発生することがないという特徴を有する。
粘着層3は、弱粘着性の粘着材4によりポリエーテルエーテルケトンフィルム2と同じ大きさの平面矩形に形成され、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2の形態を維持する場合には、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2の片面である表面あるいは裏面に再剥離可能に積層され、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2のみを使用する場合には、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2から剥離される。
粘着材4は、特に限定されるものではないが、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム製の基材にアクリル系やウレタン系の粘着剤が塗布されることでポリエーテルエーテルケトンフィルム2よりも肉厚に形成され、弱粘着性が付与される。また、必要に応じ、ポリエチレンテレフタレートフィルムの肉厚が変更等されることで剛性が付与され、粘着性と機械的強度との両立が図られる。粘着材4の露出面には、必要に応じ、保護用の剥離紙が剥離可能に粘着される。
粘着層3の厚さは、全体の厚さが100μm以上の樹脂フィルム1が取り扱いしやすく、ハンドリング性に優れるので、例えば樹脂フィルム1が二層構造の場合、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2の厚さが30μmのときには70μm以上、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2の厚さが10μmのときには90μm以上、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2の厚さが6μmのときには94μm以上とされる。
粘着層3は、その全面がポリエーテルエーテルケトンフィルム2の片面に隙間なく粘着されても良いが、面倒な剥離を容易にする観点から、大部分の面がポリエーテルエーテルケトンフィルム2の片面に粘着されるとともに、一部の面がポリエーテルエーテルケトンフィルム2の片面に粘着されずに浮き、この一部の面が困難な剥離開始作業の契機とされても良い。
このような樹脂フィルム1は、例えばポリエーテルエーテルケトン樹脂含有の溶融した成形材料により帯形のポリエーテルエーテルケトンフィルム2を連続して押出成形し、この長尺のポリエーテルエーテルケトンフィルム2を巻取機に巻き取り、この巻取機から別の巻取機に長尺のポリエーテルエーテルケトンフィルム2を繰り出しながらその片面に長尺の粘着層3を粘着するとともに、別の巻取機に巻き取ることで製造され、その後、別の巻取機から所定の長さ分繰り出され、一定の大きさの枚葉に裁断される。例えば、A0,A1,A2,A4のサイズ、B0,B1,B2,B4のサイズ等の平面矩形に裁断され、利用される。
上記において、薄膜のポリエーテルエーテルケトンフィルム2を折り曲げ加工したい場合には、二層構造の樹脂フィルム1を折り曲げ加工し、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2から粘着層3を徐々に剥離すれば、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2を折り曲げ加工することができる。この折り曲げ加工の際、薄膜のポリエーテルエーテルケトンフィルム2に粘着層3が積層されて強度を向上させるので、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2に折れ、シワ、弛み、捩れ等が生じるのを防止し、新たな価値を生み出すコンバーティングが可能となる。また、例え静電気が発生しても、シワ、弛み、捩れ等が生じるのを防ぐことができる。
次に、薄膜のポリエーテルエーテルケトンフィルム2を打ち抜き加工したい場合には、パンチング装置に二層構造の樹脂フィルム1をセットし、樹脂フィルム1を打ち抜き加工した後、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2から粘着層3を徐々に剥離すれば、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2を打ち抜き加工することができる。この打ち抜き加工の際、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2に粘着層3が積層されて強度を向上させるので、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2に折れ、シワ、弛み、捩れ等が生じるのを防止し、新たな価値を生み出すコンバーティングが可能となる。また、例え静電気が発生しても、シワ、弛み、捩れ等が生じるのを防ぐことができる。
次に、箱や袋を薄膜のポリエーテルエーテルケトンフィルム2によりコーティングしたい場合には、箱や袋の被コーティング面に粘着剤を塗布し、粘着層3を徐々に剥離しながら箱や袋の被コーティング面にポリエーテルエーテルケトンフィルム2を粘着すれば、箱や袋をポリエーテルエーテルケトンフィルム2によりコーティングすることができる。コーティング作業の際、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2に粘着層3が積層されており、撓みにくいので、折れ、シワ、弛み、捩れ等が生じるのを防止することができる。また、例え静電気が発生しても、シワ、弛み、捩れ等が生じるのを抑制することができる。
次に、薄膜のポリエーテルエーテルケトンフィルム2に印刷したい場合には、印刷装置に二層構造の樹脂フィルム1をセットし、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2にオフセット印刷したり、スクリーン印刷等した後、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2から粘着層3を剥離すれば、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2に所定の模様を印刷することができる。この印刷の際、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2に粘着層3が積層されているので、折れ、シワ、弛み、捩れ等が生じるのを防止し、新たな価値を生み出すコンバーティングが可能となる。また、静電気の発生に伴うシワ、弛み、捩れ等の抑制が期待できる。
上記によれば、例えポリエーテルエーテルケトンフィルム2が30μm以下の薄さでも、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2に補強機能の粘着層3が積層されているので、薄膜のポリエーテルエーテルケトンフィルム2の剛性を確保し、形態を容易に維持することができる。したがって、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2の取り扱いが実に簡便となる。特に、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2が連続した原反ではなく、一定の大きさに裁断された薄い枚葉の場合にも、撓みにくくなり、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2の取り扱いが実に簡便となる。
また、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2の採用により、優れた耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性、耐摩耗性、摺動性、寸法安定性、難燃性等を得ることができる。さらに、ピンホール欠陥がなく、電気抵抗値を導電〜半導電の範囲で制御することができる。
次に、図3は本発明の第2の実施形態を示すもので、この場合には、樹脂フィルム1を平面円形とし、平面円形の薄いポリエーテルエーテルケトンフィルム2と、このポリエーテルエーテルケトンフィルム2に剥離可能に積層される平面円形の粘着層3とを備えた二層構造の枚葉フィルムとするようにしている。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、樹脂フィルム1の形状の多様化を図ることができるのは明らかである。
次に、図4は本発明の第3の実施形態を示すもので、この場合には、樹脂フィルム1を、厚さ30μm以下のポリエーテルエーテルケトンフィルム2と、このポリエーテルエーテルケトンフィルム2に積層される剥離可能な粘着層3と、この粘着層3の表面に積層される剛性の保持層5とを備えた三層構造の枚葉フィルムとするようにしている。
粘着層3としては、特に限定されるものではないが、片面粘着テープではなく、例えば粘着性には優れるが、機械的強度に乏しい両面粘着テープ等が使用される。また、保持層5は、特に限定されるものではないが、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等が使用される。これらの中では、機械的強度に優れ、伸びにくいポリエチレンテレフタレートフィルムが最適である。この保持層5の厚さは、入手のし易さの観点から、38μm以上、好ましくは100μm以上、より好ましくは125μm前後が良い。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、保持層5を加えた三層構造により、樹脂フィルム1のさらなる剛性向上が期待できるのは明らかである。
次に、図5は本発明の第4の実施形態を示すもので、この場合には、樹脂フィルム1を、厚さ30μm以下のポリエーテルエーテルケトンフィルム2と、このポリエーテルエーテルケトンフィルム2に積層される剥離可能な粘着層3と、この粘着層3の表面に積層される剛性の保持層5とを備えた三層構造の枚葉フィルムとし、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2を平面矩形とし、粘着層3と保持層5とをポリエーテルエーテルケトンフィルム2の周縁部に沿う平面枠形に打ち抜き形成するようにしている。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、樹脂フィルム1の形状の多様化を図ることができる他、保持層5を加えた三層構造により、樹脂フィルム1のさらなる剛性向上が期待できる。
次に、図6は本発明の第5の実施形態を示すもので、この場合には、樹脂フィルム1をポリエーテルエーテルケトンフィルム2、粘着層3、及び保持層5を備えた三層構造の枚葉フィルムとし、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2と粘着層3及び保持層5の大きさを異ならせてポリエーテルエーテルケトンフィルム2をやや小さく形成し、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2と粘着層3及び保持層5の周縁部2a、3a、5aを不揃いとするようにしている。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、粘着層3及び保持層5の周縁部3a、5aを摘まんで端から徐々に引っ張れば、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2から粘着層3と保持層5とを共に剥離することができ、実に便利である。また、剥離作業の中でも、剥離開始作業が最も面倒であるが、粘着層3及び保持層5の周縁部3a、5aを摘まんで引っ張れば、剥離開始作業が非常に容易となる。
次に、図7は本発明の第6の実施形態を示すもので、この場合には、樹脂フィルム1をポリエーテルエーテルケトンフィルム2、粘着層3、及び保持層5を備えた三層構造の枚葉フィルムとし、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2と粘着層3及び保持層5の大きさを異ならせてポリエーテルエーテルケトンフィルム2をやや大きく形成し、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2と粘着層3及び保持層5の周縁部2a、3a、5aを不揃いとするようにしている。
粘着層3と保持層5は、平面矩形でも良いし、枠形等でも良い。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2の食み出た周縁部2aを摘まんで端から徐々に引っ張れば、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2から粘着層3と保持層5とを共に剥離することができ、実に便利である。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2の食み出た周縁部2aを摘まんで端から徐々に引っ張れば、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2から粘着層3と保持層5とを共に剥離することができ、実に便利である。
なお、上記実施形態では枚葉の樹脂フィルム1を示したが、何らこれに限定されるものではなく、1000〜2000mロール形に巻かれた原反の樹脂フィルム1でも良い。また、樹脂フィルム1は、平面楕円形、リング形、三角形、多角形、枠形等でも良い。また、この樹脂フィルム1のポリエーテルエーテルケトンフィルム2よりも粘着層3を大型に形成し、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2と粘着層3とを剥離可能に粘着しても良い。また、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2、粘着層3、又は保持層5の周縁部に、剥離操作用の摘み片を突出形成することができる。
また、粘着層3の粘着面を平坦な鏡面ではなく、凹凸に形成して粘着力を弱めることができる。また、粘着層3は、紫外線の照射や熱を加えることにより、粘着力が低下するタイプとすることができる。また、粘着層3を二分割、三分割、四分割、十二分割等、複数に分割し、ポリエーテルエーテルケトンフィルム2に粘着しても良い。さらに、粘着層3を複数に分割する場合、粘着層3の一側部上に隣接する他の粘着層3の他側部を重ねて粘着し、この他の粘着層3の他側部を剥離開始の契機部として剥離作業の作業性を向上させることが可能である。
本発明に係る樹脂フィルムは、印刷、医療、家庭用品、包装、音響機器、機械、建築、自動車、電気、電子、半導体製造、食品製造、農業、園芸等の分野で使用される。
1 樹脂フィルム
2 ポリエーテルエーテルケトンフィルム
2a ポリエーテルエーテルケトンフィルムの周縁部
3 粘着層
3a 粘着層の周縁部
4 粘着材
5 保持層
5a 保持層の周縁部
2 ポリエーテルエーテルケトンフィルム
2a ポリエーテルエーテルケトンフィルムの周縁部
3 粘着層
3a 粘着層の周縁部
4 粘着材
5 保持層
5a 保持層の周縁部
Claims (4)
- 厚さ30μm以下のポリエーテルエーテルケトンフィルムと、このポリエーテルエーテルケトンフィルムに積層される剥離可能な粘着層とを含んでなることを特徴とする樹脂フィルム。
- 粘着層に積層される保持層を含んでなる請求項1記載の樹脂フィルム。
- 一定の大きさに裁断された枚葉である請求項1又は2記載の樹脂フィルム。
- ポリエーテルエーテルケトンフィルムと粘着層との大きさが異なり、これらポリエーテルエーテルケトンフィルムと粘着層との周縁部が不揃いである請求項1、2、又は3記載の樹脂フィルム。
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JP2018086769A JP2019188754A (ja) | 2018-04-27 | 2018-04-27 | 樹脂フィルム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021088646A (ja) * | 2019-12-03 | 2021-06-10 | 信越ポリマー株式会社 | 制電粘着テープ |
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- 2018-04-27 JP JP2018086769A patent/JP2019188754A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021088646A (ja) * | 2019-12-03 | 2021-06-10 | 信越ポリマー株式会社 | 制電粘着テープ |
JP7258733B2 (ja) | 2019-12-03 | 2023-04-17 | 信越ポリマー株式会社 | 制電粘着テープ |
JP7258733B6 (ja) | 2019-12-03 | 2023-04-25 | 信越ポリマー株式会社 | 制電粘着テープ |
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