JP2023042036A - 容器用包装体および容器用包装体原反 - Google Patents

容器用包装体および容器用包装体原反 Download PDF

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沙紀子 北村
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愛華 大正谷
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【課題】フィルム同士の剥離を抑制しつつ、表示面積を大きくする。【解決手段】容器用包装体は、筒状の第1フィルム100と、第2フィルム110とを備える。第1フィルム100は、熱収縮性を有する。第2フィルム110は、第1フィルム100の外周部の一部に、第1フィルム100の軸方向における第1フィルム100の全長に亘って連続する接合部120によって接合されている。第2フィルム110は、第1フィルム100から分離している、第1領域121および第2領域122を含む。接合部120は、第2フィルム110における第1領域121と第2領域122との間に位置している。【選択図】図1

Description

本発明は、容器用包装体および容器用包装体原反に関する。
副ラベル付き筒状シュリンクラベルの構成を開示した先行技術文献として、国際公開第2020/158553号(特許文献1)がある。特許文献1に記載された副ラベル付き筒状シュリンクラベルは、筒状シュリンクラベルと、副ラベルとを備える。筒状シュリンクラベルは、熱収縮性フィルムが筒状に形成されている。副ラベルは、筒状シュリンクラベルの外面に添付されたシート状である。副ラベルは、縦方向第1端部と、縦方向第2端部と、横方向第1端部と、横方向第2端部とを含む。縦方向第1端部および縦方向第2端部は、筒状シュリンクラベルの軸方向と平行な縦方向に離間して対向している。横方向第1端部および横方向第2端部は、縦方向に直交する横方向に離間して対向している。縦方向第1端部、縦方向第2端部および横方向第1端部は、筒状シュリンクラベルから独立した独立領域である。副ラベルのうち、独立領域以外が筒状シュリンクラベルの外面に添付された添付領域である。
国際公開第2020/158553号
特許文献1に記載された副ラベル付き筒状シュリンクラベルにおいては、軸方向におけるフィルム同士の接合部の両側に非接合部が配置されているため、非接合部を起点としてフィルム同士が剥がれやすくなる可能性がある。また、副ラベルのフィルム面内における軸方向に直交する方向において、当該接合部の片側のみに文字などが表示可能な非接合部が配置されているため、表示面積を大きくすることができる余地がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、フィルム同士の剥離を抑制しつつ、表示面積を大きくすることができる、容器用包装体および容器用包装体原反を提供することを目的とする。
本発明に基づく容器用包装体は、筒状の第1フィルムと、第2フィルムとを備える。第1フィルムは、熱収縮性を有する。第2フィルムは、第1フィルムの外周部の一部に、第1フィルムの軸方向における第1フィルムの全長に亘って連続する接合部によって接合されている。第2フィルムは、第1フィルムから分離している、第1領域および第2領域を含む。接合部は、第2フィルムにおける第1領域と第2領域との間に位置している。
本発明の一形態においては、接合部は、第2フィルムの中央に位置している。
本発明の一形態においては、第1フィルムは、蓋部および蓋部に隣接する括れ部を含む容器における、括れ部と係合するように蓋部および括れ部の周囲を被覆可能に構成されている。
本発明に基づく容器用包装体原反は、筒状の第1フィルム原反と、第2フィルム原反とを備える。第1フィルム原反は、熱収縮性を有し、二重に重なるように折り畳まれて軸方向に沿って延在する。第2フィルム原反は、第1フィルム原反の外周部の一部に、第1フィルム原反の上記軸方向における第1フィルム原反の全長に亘って連続して接合部によって接合され、上記軸方向に沿って延在する。第2フィルム原反は、第1フィルム原反から分離している第1領域および第2領域を含む。接合部は、第2フィルム原反における第1領域と第2領域との間に位置している。
本発明によれば、フィルム同士の剥離を抑制しつつ、表示面積を大きくすることができる。
本発明の一実施形態に係る容器用包装体の構成を示す斜視図である。 図1の容器用包装体をII-II線矢印方向から見た断面図である。 本発明の一実施形態に係る容器用包装体が設けられた容器を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る容器用包装体が設けられた容器を示す正面図である。 図3の容器用包装体および容器をV-V線矢印方向から見た断面図である。 本発明の一実施形態に係る容器用包装体原反の構成を示す斜視図である。 図6の容器用包装体原反をVII-VII線矢印方向から見た断面図である。 本発明の一実施形態の容器用包装体原反における第1フィルム原反と第2フィルム原反とが接合される前の状態を示す斜視図である。 比較例に係る容器用包装体原反の構成を示す斜視図である。 比較例に係る容器用包装体が設けられた容器を示す正面図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る容器用包装体の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る容器用包装体および容器用包装体原反について図面を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
図1は、本発明の一実施形態に係る容器用包装体の構成を示す斜視図である。図2は、図1の容器用包装体をII-II線矢印方向から見た断面図である。
図1および図2に示すように、本発明の一実施形態に係る容器用包装体1は、第1フィルム100と、第2フィルム110とを備える。
第1フィルム100は、筒状である。第1フィルム100は、熱収縮性を有している。第1フィルム100は、筒状の周面の周方向に熱収縮する一軸延伸フィルムであることが好ましい。なお、第1フィルム100は、一軸延伸フィルムに限られず、軸方向と上記周方向との2つの方向に熱収縮する二軸延伸フィルムであってもよい。
第1フィルム100の具体例としては、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)若しくはポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレート(PET)若しくはポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステル系、スチレンブタジエン共重合体などのポリスチレン系(PS)、または、ポリ乳酸(PLA)、ポリアミド若しくはポリ塩化ビニルなどのビニル系の、樹脂から構成されるフィルムが挙げられる。なお、第1フィルム100は、これらの樹脂を2種類以上混合した樹脂混合物を含むフィルムであってもよいし、2種以上のフィルムを積層した積層フィルムであってもよい。また、第1フィルム100は、後述する第2フィルム110と溶剤によって接合される場合には、PLAから構成されるフィルムであることが好ましい。PLAは溶剤による接合性に優れ、また環境配慮型の樹脂だからである。
第1フィルム100の厚みは、特に限定されないが、8μm以上100μm以下であることが好ましく、20μm以上80μm以下であることがより好ましい。
なお、第1フィルム100としては、上述の熱収縮性を有するフィルムの構成に限られず、着色された熱収縮性フィルム若しくは商品名またはデザインなどを表示するための印刷層が形成された熱収縮性フィルムであってもよい。第1フィルム100に印刷層が設けられる場合、筒状の内周面側に印刷層が配置されることが好ましい。この場合、印刷層の損傷を防ぐことができ、また、筒状の外周面側に印刷層がある場合と比較して、第2フィルム110との接着性に優れる。
本実施形態の第1フィルム100においては、上端101および下端102が互いに平行に位置している。第1フィルム100は、重複部103を含んでいる。
重複部103は、第1フィルム100同士が重なっている部分である。重複部103は、第1フィルム100の軸方向に沿って上端101から下端102まで連続している。重複部103は、重ねられた第1フィルム100同士をシールすることにより形成される。シール方法は特に制限されず、たとえば後述のように、溶剤接合を用いることができる。
第2フィルム110は、矩形形状を有するシートである。本実施形態の第2フィルム110においては、上端111および下端112が互いに平行に位置している。上記軸方向において、第1フィルム100の上端101と、第2フィルム110の上端111とは、同じ高さに位置している。また、第1フィルム100の下端102と、第2フィルム110の下端112とは、同じ高さに位置している。
なお、本実施形態における上端111および下端112は、直線形状を有して互いに平行に位置しているが、この構成に限定されない。上端111および下端112は、たとえば、波形形状であってもよい。上端111および下端112が波形形状である場合には、互いの波形形状が上記軸方向に直交する方向に同じ形状を有していることが好ましい。
第2フィルム110は、その表面に図示しない商品情報が表示されている。当該商品情報は、第2フィルム110において、第1フィルム100側とは反対側の表面に表示されることが好ましい。この場合、第1フィルム100と第2フィルム110との接着性に優れる。
第2フィルム110は、非収縮性のフィルムであることが好ましい。なお、第2フィルム110は、表示されている商品情報の文字または商品コードの読み取りに影響を与えない程度であれば、非収縮性のフィルムに限られず、一軸延伸フィルムまたは二軸延伸フィルムであってもよい。
第2フィルム110の具体例としては、LLDPE、LDPE、HDPE若しくはPPなどのポリオレフィン系、PET若しくはPBTなどのポリエステル系、スチレンブタジエン共重合体などのポリスチレン系、または、PLA、ポリアミド若しくはポリ塩化ビニルなどのビニル系の、樹脂から構成されるフィルムが挙げられる。なお、第2フィルム110は、これらの樹脂を2種類以上混合した樹脂混合物を含むフィルムであってもよいし、2種以上のフィルムを積層した積層フィルムであってもよい。また、第2フィルム110は、第1フィルム100と溶剤によって接合される場合には、PLAから構成されるフィルムであることが好ましい。PLAは溶剤による接合性に優れ、また環境配慮型の樹脂だからである。
第2フィルム110の厚みは、特に限定されないが、10μm以上200μm以下であることが好ましく、20μm以上150μm以下であることがより好ましい。
第2フィルム110は、第1領域121および第2領域122を含んでいる。第1領域121および第2領域122は、第1フィルム100から分離している。すなわち、第1領域121および第2領域122は、第2フィルム110において第1フィルム100と接合されていない部分である。
第2フィルム110は、第1フィルム100の外周部の一部に、接合部120によって接合されている。接合部120は、第1フィルム100の軸方向における第1フィルム100の全長に亘って連続している。
接合部120は、たとえば、溶剤接合によって形成されている。具体的には、第1フィルム100および第2フィルム110は、溶剤を介して互いに重ね合わされることにより、溶剤に接する表面が適度に溶ける(分子鎖がほどける)。この溶けた部分が再度固まる際に、両フィルムの分子鎖同士が絡み合い、結果的に、表面同士が接合された状態となる。この接合された部分が、接合部120となる。なお、本実施形態における接合部120は、溶剤接合によって形成されているが、この構成に限定されず、接着剤を用いた接着、ヒートシールまたは超音波接合などの接合方法によって接合部120が形成されていてもよい。
接合部120は、第2フィルム110における第1領域121と第2領域122との間に位置している。具体的には、本実施形態における接合部120は、第2フィルム110の中央に位置している。これにより、第1領域121および第2領域122は、略同一の面積を有する。なお、接合部120の配置はこれに制限されず、故に第1領域121および第2領域122の面積が異なる場合もある。
図3は、本発明の一実施形態に係る容器用包装体が設けられた容器を示す斜視図である。図4は、本発明の一実施形態に係る容器用包装体が設けられた容器を示す正面図である。図5は、図3の容器用包装体および容器をV-V線矢印方向から見た断面図である。
図3~図5に示すように、本発明の一実施形態に係る容器用包装体1は、容器2に適用される。容器2は、たとえば、ペットボトルである。なお、本発明の一実施形態に係る容器用包装体1は、ペットボトルに適用されることに限定されず、金属缶などの他の容器に適用されてもよい。
容器2は、蓋部10と、括れ部20と、胴体部21と、フランジ部22とを含む。蓋部10は、容器2の上端に配置されている。蓋部10は、天面部11と、側面部12とを有する。括れ部20は、蓋部10に隣接している。本実施形態においては、括れ部20は、フランジ部22を介して蓋部10に隣接している。括れ部20は、蓋部10の外形の直径より小さい直径を有している。胴体部21は、括れ部20から拡径し、容器2の底面まで延在している。フランジ部22は、蓋部10より大径である。なお、フランジ部22は、容器2に設けられていなくてもよい。
第1フィルム100は、括れ部20と係合するように蓋部10および括れ部20の周囲を被覆可能に構成されている。本実施形態においては、第1フィルム100の上端101が蓋部10の天面部11と同じ高さになるように配置され、第1フィルム100の下端102が括れ部20に掛かるように配置されていることによって、第1フィルム100が蓋部10および括れ部20を被覆可能である。第1フィルム100は、図示しない加熱装置により入熱されることによって熱収縮し、容器2の形状に沿って容器2を被覆する。蓋部10を第1フィルム100によって被覆することにより、未開封の蓋部10の衛生状態を良好に維持することができる。
本実施形態における第1フィルム100は、天面部11を被覆していない。これにより、第1フィルム100が天面部11に沿って折れ曲がることなく蓋部10を被覆可能である。仮に、第1フィルム100が天面部11に沿って折れ曲がった場合、折れ曲がった第1フィルム100と第2フィルム110との接合部120に引張応力が作用して第1フィルム100と第2フィルム110とが剥離する場合がある。本実施形態においては、第1フィルム100が天面部11に沿って折れ曲がらないようにすることにより、接合部120における第1フィルム100と第2フィルム110との剥離を抑制することができる。さらに、第2フィルム110が折れ曲がらずに平面形状を維持できるため、第2フィルム110に表示される商品情報を読み取りやすくすることができる。
なお、第1フィルム100には、容器2から容器用包装体1を外しやすくするためのミシン目が設けられていてもよい。ミシン目は、たとえば、第1フィルム100の周方向における接合部120以外の位置に、上記軸方向に上端101から下端102までの全長に亘って1本設けられることが望ましい。第1フィルム100にミシン目を1本設けることにより、ミシン目を起点として第1フィルム100が破断した際に、第1フィルム100から分離した切片を出すことなく、容器用包装体1を容器2から取り外すことができる。
図4に示すように、第2フィルム110の上記軸方向に直交する方向の幅は、容器2の胴体部21の外径寸法以下であることが望ましい。これにより、複数の容器2が隣接配置された場合に、隣り合う容器2の第2フィルム110同士が互いに接触することを抑制することができる。
以下、本発明の一実施形態の容器用包装体1の原反の構造および製造方法について説明する。
図6は、本発明の一実施形態に係る容器用包装体原反の構成を示す斜視図である。図7は、図6の容器用包装体原反をVII-VII線矢印方向から見た断面図である。図8は、本発明の一実施形態の容器用包装体原反における第1フィルム原反と第2フィルム原反とが接合される前の状態を示す斜視図である。
図6~図8に示すように、本発明の一実施形態に係る容器用包装体原反3は、第1フィルム原反130と、第2フィルム原反140とを備える。
第1フィルム原反130は、熱収縮性を有し、二重に重なるように折り畳まれて軸方向に沿って延在する筒状である。図7に示すように、第1フィルム原反130同士が重なった重複部131が筒状の周方向の一部に位置する。
第2フィルム原反140は、第1領域151および第2領域152を含んでいる。第1領域151および第2領域152は、第1フィルム原反130から分離している。すなわち、第1領域151および第2領域152は、第2フィルム原反140において第1フィルム原反130と接合されていない部分である。
第2フィルム原反140は、第1フィルム原反130の外周部の一部に、接合部150によって接合され、第1フィルム原反130の軸方向に沿って延在している。接合部150は、第1フィルム原反130の軸方向における第1フィルム原反130の全長に亘って連続している。
接合部150は、第2フィルム原反140における第1領域151と第2領域152との間に位置している。具体的には、本実施形態における接合部150は、第2フィルム原反140の上記軸方向に直交する方向において中央に位置している。
仮に、接合部150の片側のみに第1フィルム原反130と第2フィルム原反140とが接合していない非接合部を配置する場合、第2フィルム原反140の面積を大きくするために、接合部150を第1フィルム原反130の折り畳まれた端部側に配置することは難しい。その理由としては、この場合の容器用包装体原反をロール状に巻いた場合に、容器用包装体原反を巻回した際の厚みが上記軸方向に直交する方向における端部側において厚くなることによって、容器用包装体原反の巻き崩れが起こるためである。このため、接合部150の片側のみに当該非接合部を配置する場合、第2フィルム原反140を小さくする必要がある。
一方、本発明における第2フィルム原反140においては、第2フィルム原反140における第1領域151と第2領域152との間に位置して、かつ、接合部150が第2フィルム原反140の上記軸方向に直交する方向において中央に位置しているため、第2フィルム原反140の面積を大きくすることができる。
図7に示すように、重複部131は、第1フィルム原反130と第2フィルム原反140とが積層される積層方向において、接合部150と重なっていない。上記積層方向において重複部131と接合部150とが重なっている場合、容器用包装体原反3をロール状に巻回する際に、この重なっている部分に圧力が集中してしまい、この圧力によって容器用包装体原反3が破損するおそれがあるが、本実施形態によれば、このような圧力の集中を抑制することができる。
第1フィルム原反130は、軸方向に直交する方向の幅L1が、第2フィルム原反140の幅L2よりも長い。本実施形態においては、幅L1の第1フィルム原反130は、幅L2の第2フィルム原反140の両側に約1mmずつ長い。
第2フィルム原反140には、印刷層が配置されていてもよい。印刷層が配置される場合には、印刷層は第2フィルム原反140の第1フィルム原反130とは反対側の表面に配置される。
図8に示すように、容器用包装体原反3の製造方法として、まず、第1フィルム原反130が、筒状に形成された後に折り畳まれる。次に、被接合領域150aに溶剤が塗布される。次に、第1フィルム原反130および第2フィルム原反140を重ね合わせる。被接合領域150aに塗布された溶剤によって第1フィルム原反130および第2フィルム原反140の少なくとも一方が部分的に溶けた接合部150によって、第1フィルム原反130および第2フィルム原反140が互いに接合される。図6に示すように、接合された第1フィルム原反130および第2フィルム原反140は、図示しない切断機によって切断線CLにおいて切断される。これにより、容器用包装体1が製造される。なお、第1フィルム原反130を筒状に形成しながら、同時に第2フィルム原反140を第1フィルム原反130に貼り付けてもよい。この場合、容器用包装体原反3を高速に製造することが可能であるため、第1フィルム原反130の重複部131の形成と、接合部150の形成との両方に、溶剤接合を用いることが好ましい。
このように、第1フィルム原反130を筒状に成形しつつ、第1フィルム原反130と第2フィルム原反140とを接合部150によって接合することができるため、1つの製造設備の中で第1フィルム原反130の形成、および、第1フィルム原反130と第2フィルム原反140とを接合することができる。
以下、比較例に係る容器用包装体および容器用包装体原反について説明する。比較例に係る容器用包装体および容器用包装体原反は、接合部の構成および蓋部の被覆箇所が本発明の一実施形態に係る容器用包装体1および容器用包装体原反3と異なるため、本発明の一実施形態に係る容器用包装体1および容器用包装体原反3と同様である構成については説明を繰り返さない。
図9は、比較例に係る容器用包装体原反の構成を示す斜視図である。図9に示すように、本比較例における容器用包装体原反93は、第1フィルム原反930と、第2フィルム原反940とを備える。第1フィルム原反930および第2フィルム原反940とは、接合部920によって、軸方向に間欠的に接合されている。
接合部920は、たとえば、接着剤を間欠的に塗布することによって接合されている。仮に、容器用包装体原反93を高速で製造する場合、接着剤が高速で塗布されることによって、上記軸方向の接着剤の塗布長さがばらつく、または、間欠的に複数塗布される接着剤の塗布位置がばらつく可能性がある。
図10は、比較例に係る容器用包装体が設けられた容器を示す正面図である。図10に示すように、本比較例に係る容器用包装体91は、第1フィルム900と、第2フィルム910とを備える。
第1フィルム900は、蓋部10の天面部11まで被覆している。上述した溶剤の塗布長さまたは塗布位置がばらついた場合には、第1フィルム900が第2フィルム910を巻き込みながら蓋部10の天面部11を被覆してしまうことがあるが、この場合、第2フィルム910が折れ曲がってしまい、表示機能が低下する。さらに、第2フィルム910の天面部11への巻き込みを防止するために、接合部920を小さくすると、第1フィルム900から第2フィルム910が剥離しやすくなる。
一方、本発明の一実施形態における容器用包装体1においては、第1フィルム100が蓋部10の天面部11を被覆していないため、第2フィルム110を天面部11に巻き込みつつ第1フィルム100が蓋部10を被覆することはない。さらに、第2フィルム110の天面部11への巻き込みを防止するために、接合部120を小さくする必要がないため、接合部120の面積を確保することができることにより、第2フィルム110が第1フィルム100から剥離することが抑制される。
本発明の一実施形態に係る容器用包装体1においては、第1フィルム100と第2フィルム110を接合部120によって全長に亘って接合することによって、第1フィルム100および第2フィルム110の剥離を抑制しつつ、接合部120の片側のみに第1フィルム100と第2フィルム110とが接合していない非接合部が配置される場合と比較して、第2フィルム110に表示される商品情報の表示面積を大きくすることができる。
本発明の一実施形態に係る容器用包装体1においては、接合部120が第2フィルム110の中央に位置していることにより、複数の容器2が隣接配置された場合に、隣り合う容器2の第2フィルム110同士が互いに接触することを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る容器用包装体1においては、第1フィルム100は、括れ部20と係合するように蓋部10および括れ部20の周囲を被覆可能に構成されていることにより、蓋部10から第1フィルム100を軸方向に抜けづらくすることができるため、容器用包装体1の容器2からの脱落を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る容器用包装体原反3においては、二重に重なるように折り畳まれて軸方向に沿って延在する筒状の第1フィルム原反130に、第2フィルム原反140を全長に亘って連続して接合部150によって接合していることにより、複数の容器用包装体1を効率良く製造することができる。
以下、本発明の一実施形態の変形例に係る容器用包装体について説明する。本変形例に係る容器用包装体は、第2フィルムの構成が本発明の一実施形態に係る容器用包装体1と異なるため、本発明の一実施形態に係る容器用包装体1と同様である構成については説明を繰り返さない。
図11は、本発明の一実施形態の変形例に係る容器用包装体の構成を示す斜視図である。図11に示すように、本変形例に係る容器用包装体1Aは、第1フィルム100と、第2フィルム110Aとを備える。
第2フィルム110Aは、接合部120によって第1フィルム100に接合されている。第2フィルム110Aの軸方向に直交する方向の第1端部113および第2端部114は、ジグザグ形状を有している。なお、第1端部113および第2端部114は、ジグザグ形状に限定されず、たとえば曲線の波形形状であってもよい。また、第1端部113および第2端部114のいずれか一方のみがジグザグ形状または波形形状であってもよい。
本変形例に係る容器用包装体1Aにおいては、本発明の一実施形態と同様の効果を得つつ、第2フィルム110Aを、需要者の注意を引く形状にすることができる。
なお、今回開示した上記実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本開示の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではない。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。上述した実施形態の説明において、組み合わせ可能な構成を相互に組み合わせてもよい。
1,1A,91 容器用包装体、2 容器、3,93 容器用包装体原反、10 蓋部、11 天面部、12 側面部、20 括れ部、21 胴体部、22 フランジ部、100,900 第1フィルム、101,111 上端、102,112 下端、103,131 重複部、110,110A,910 第2フィルム、113 第1端部、114 第2端部、120,150,920 接合部、121,151 第1領域、122,152 第2領域、130,930 第1フィルム原反、140,940 第2フィルム原反、150a 被接合領域、CL 切断線。

Claims (4)

  1. 熱収縮性を有する筒状の第1フィルムと、
    前記第1フィルムの外周部の一部に、前記第1フィルムの軸方向における前記第1フィルムの全長に亘って連続する接合部によって接合された第2フィルムとを備え、
    前記第2フィルムは、前記第1フィルムから分離している、第1領域および第2領域を含み、
    前記接合部は、前記第2フィルムにおける前記第1領域と前記第2領域との間に位置している、容器用包装体。
  2. 前記接合部は、前記第2フィルムの中央に位置している、請求項1に記載の容器用包装体。
  3. 前記第1フィルムは、蓋部および該蓋部に隣接する括れ部を含む容器における、前記括れ部と係合するように前記蓋部および前記括れ部の周囲を被覆可能に構成されている、請求項1または請求項2に記載の容器用包装体。
  4. 熱収縮性を有し、二重に重なるように折り畳まれて軸方向に沿って延在する筒状の第1フィルム原反と、
    前記第1フィルム原反の外周部の一部に、前記第1フィルム原反の前記軸方向における前記第1フィルム原反の全長に亘って連続して接合部によって接合され、前記軸方向に沿って延在する第2フィルム原反とを備え、
    前記第2フィルム原反は、前記第1フィルム原反から分離している第1領域および第2領域を含み、
    前記接合部は、前記第2フィルム原反における前記第1領域と前記第2領域との間に位置している、容器用包装体原反。
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