JP2015115801A - 画像投射装置および画像投射方法並びにプログラム - Google Patents

画像投射装置および画像投射方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】投射角に応じて投射画像の画質改善をコストの増大化を抑えて行うことができる画像投射装置および画像投射方法並びにプログラムを提供する。【解決手段】画像表示手段と、前記画像表示手段によって表示された画像を投射面に投射する投射手段と、を備える画像投射装置であって、前記画像投射装置に入力された入力画像信号に対して、前記投射手段の前記投射面への投射角に応じて異なる鮮鋭化処理を施すことにより得られた補正画像信号に基づいて、前記画像表示手段を制御する制御部、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、液晶パネル等の画像表示手段に表示される表示画像をスクリーン等の投射面に投射画像として投射する画像投射装置および画像投射方法並びにプログラムに関し、特に投射角に応じて投射画像を補正するものに関する。
近年、会議等において、特定のPC等の画像を複数人数で視聴することが多い。このような環境においては、大画面画像を表示するための画像投射装置として、プロジェクタ型表示装置が使用されることが多い。また、会議等を行う部屋やスペースにプロジェクタ型表示装置用スクリーンが設置されているとは限らず、壁もしくはホワイトボード等をスクリーンの代替として使用することがある。
このとき、壁もしくはホワイトボード等に対しプロジェクタ型表示装置が正対した位置に設置されていない場合、壁もしくはホワイトボード等に投射されるプロジェクタ型表示装置の投射画像は、以下に示すように長方形型に投射されず、歪んだ形状となる。
即ち、図2で(a−1)は、壁もしくはホワイトボード等に対しプロジェクタ型表示装置が正対した位置に設置され、水平方向に投射している図である。一方、図2で(b−1)は、壁もしくはホワイトボード等に対しプロジェクタ型表示装置が下側に設置され、上方向斜め投射している図である。ここで、図2の(a−1)の関係における投射画像は、一般的には(a−2)のように長方形型となり、PCモニタ等に表示される表示画像と同等の画像である。
しかしながら、(b−1)の関係のように上向きに投射された場合の投射画像は、プロジェクタ型投射装置から投射画面上端部までの距離が投射画面下端部までの距離より遠いため、(b−2)のように下方部に対し上方部が拡大された台形型に形状が歪んでしまう。
ここで、図3は台形歪補正機能の簡単な説明図であり、(a)はプロジェクタ型表示装置の液晶パネル等に形成される表示画像、(b)は壁もしくはホワイトボード等に表示され視聴を行う投射画像を表している。
図3(a)で、破線は台形歪補正機能を用いない場合の液晶パネル等に形成される表示画像であり、実線は台形歪補正機能による変形された表示画像である。同様に、図3(b)で、破線は台形歪補正機能を用いない場合の壁もしくはホワイトボード等に表示される投射画像であり、図3(b)の実線は台形歪補正機能により長方形型に変形された壁もしくはホワイトボード等に表示される投射画像である。
台形歪補正機能は、図3(b)で示される投射画像の内、破線で示される台形歪画像が、実線で示される歪のない長方形画像となるように実施する。即ち、台形歪補正機能は、図3(a)に示されるプロジェクタ型表示装置の表示画像を破線で示される長方形型から実線で示される台形型とし、投射画像を図3(b)で示される長方形とする。
このようなプロジェクタ型表示装置で台形歪補正機能を用いる場合は、先ず、プロジェクタ型表示装置の投射角度を確定させ、その投射角度に応じた台形歪補正機能の設定を行う。さらに、投射角度に応じたフォーカス調整および台形歪補正機能に応じた画質調整を行う必要がある。そのため、投射角度の再調整が行われた場合においては、再度台形歪補正機能の設定、フォーカス調整、画質調整を行う必要性が生じ、煩わしい設定操作、調整操作を行わなければならず、操作性の低下を招く要因となっていた。
さらには、壁もしくはホワイトボード等とプロジェクタ型表示装置が正対した位置に設置されていない場合には、投射画像の位置によりプロジェクタ型表示装置からの距離が異なる。そのため、投射画面全体にフォーカスを合わせる(合焦させる)ことは不可能であり、焦点ずれを生じている投射画面の一部にフォーカスを合わせることになる。
このような投射角に関連する画質低下を抑制するための手段として、特許文献1が知られる。特許文献1では、プロジェクタ型表示装置の光軸とスクリーンの法線とのなす角度と、投写される画像と相対的に設定された基準点からの距離とに基づいて、投写画像の各部位ごとに異なる強調度で表示明瞭度を強調する鮮鋭化処理を施す画像処理部を備える。
ここで、基準点としてはスクリーン上で焦点距離が最も合っている点が用いられる。更に、特許文献1では、投射画像を撮像する撮像手段を備え、撮像された画像を解析することによって合焦位置を検出している。
特開2003−32580号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている画像処理装置では、投射される画像の各部位ごとに異なる強調度を設定可能な鮮鋭化処理回路による回路規模の増大と共に、合焦位置検出を目的とした撮像手段を搭載することによるコストの大幅な増大が懸念される。
本発明の目的は、投射角に応じて投射画像の画質改善をコストの増大化を抑えて行うことができる画像投射装置および画像投射方法並びにプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像投射装置は、画像表示手段と、前記画像表示手段によって表示された画像を投射面に投射する投射手段と、を備える画像投射装置であって、前記画像投射装置に入力された入力画像信号に対して、前記投射手段の前記投射面への投射角に応じて異なる鮮鋭化処理を施すことにより得られた補正画像信号に基づいて、前記画像表示手段を制御する制御部、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る異なる画像投射装置は、画像表示手段と、前記画像表示手段に表示される表示画像を投射面に投射画像として投射する投射手段と、を有し、前記投射手段は、前記投射画像の特定箇所における前記投射面に対するずれ量が前記投射手段の前記投射面に対する投射角に応じて異なる焦点ずれを光学的に補正する合焦手段を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る画像投射方法は、画像表示手段に表示される表示画像を投射面に投射画像として投射する投射手段の前記投射面に対する投射角を認識するステップと、前記投射画像の特定箇所に対応する、前記投射角に応じて異なる台形歪補正に係る所定補正情報および焦点ずれ情報を予め記憶しておくステップと、前記投射角に対応する前記所定補正情報および前記焦点ずれ情報を取得するステップと、前記所定補正情報より前記台形歪補正のフィルタ係数を演算するステップと、前記フィルタ係数を用いて前記表示画像に対する前記台形歪補正および画像全体の鮮鋭化処理を行うステップと、前記投射画像の特定箇所に対する前記焦点ずれ情報を用いて焦点合わせを行うステップと、有することを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、画像表示手段に表示される表示画像を投射面に投射画像として投射する投射手段の前記投射面に対する投射角を認識するステップと、前記投射画像の特定箇所に対応する、前記投射角に応じて異なる台形歪補正に係る所定補正情報および焦点ずれ情報を予め記憶しておくステップと、前記投射角に対応する前記所定補正情報および前記焦点ずれ情報を取得するステップと、前記所定補正情報より前記台形歪補正のフィルタ係数を演算するステップと、前記フィルタ係数を用いて前記表示画像に対する前記台形歪補正および画像全体の鮮鋭化処理を行うステップと、前記投射画像の特定箇所に対する前記焦点ずれ情報を用いて焦点合わせを行うステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、投射角に応じて投射画像の画質改善をコストの増大化を抑えて行うことができる。
本発明の実施形態に係る画像投射装置としての液晶プロジェクタの全体構成図である。 投射角により台形歪が発生する説明図である。 画像表示素子に入力する台形歪を補正するための画像信号に関する説明図である。 本発明の実施形態に係る画像投射装置の各投射角における斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像投射装置の各投射角における断面図である。 本発明の実施形態に係る画像投射装置のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画像投射装置における投射角に応じた補正テーブルとしてのUIテーブルである。 本発明の実施形態に係る画像投射装置の各投射角における投射画像の説明図である。 本発明の実施形態に係る画像投射装置のフォーカスレンズ制御補正量の説明図である。 本発明の実施形態に係る画像投射装置の台形歪補正のメニュー例を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施形態》
(画像投射装置)
図1において、20は画像表示素子としての液晶パネル、21は液晶パネルに表示される表示画像を投射面に投射画像(投射面における画像)として投射する投射手段としての投射レンズである。16は電源、17は電源16より供給される電力からランプ18に供給する安定した高電圧を発生させるランプ駆動回路(バラスト)である。19はインテグレータ光学系であり、ランプ18の出力する光の均一性を高める。インテグレータ光学系19を通過し均一性を高めた光は、パネル出力処理回路15に制御される液晶パネル20を通過し、投射レンズ21を介して、投射面としての壁22等に投射される。
図1では記述されていないが、インテグレータ光学系19を通過した光は、R/G/B光に分光され、RGB光源(R/G/B光源)光として使用される。R/G/B光源からの光は各々1枚の液晶パネル20を通過し、3枚の液晶パネルを通過したR/G/B光が集光されることにより、カラー画像光となり、投射レンズ21を介して投射される。投射レンズ21には、フォーカスレンズ21aが組み込まれており、投射画像の焦点距離の変更が可能であり、制御部26によりフォーカスレンズ位置取得及びフォーカスレンズ駆動が可能である。
1はデジタルRGB入力端子、2はアナログRGB入力端子、3はビデオ入力端子である。4はデジタルRGB入力信号を受け取るレシーバ、5、6はアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換回路(A/D変換回路)である。7はA/D変換されたデジタルビデオ信号を入力し、輝度を表すデジタル信号及び2種類の色を表すデジタル信号を出力するビデオデコーダであり、ビデオデコーダ出力は、マトリクス回路8に入力され、デジタルRGB信号に変換される。レシーバ4の出力、A/D変換回路5の出力、マトリクス回路8の出力、制御部26の出力RGB信号は、入力セレクタ回路9に入力される。
29はネットワーク端子、30は外部ネットワークとの通信を行うネットワークコントローラ、31はUSBコネクタ、32は外部USB機器とのUSB通信制御を行うUSBコントローラ、33は半導体メモリ入出力端子、34は半導体メモリコントローラである。
ネットワーク端子29から入力される外部ネットワーク上の画像データは、ネットワークコントローラ30を通じて、制御部26に転送される。USBコネクタ31から入力される外部USB機器上の画像データは、USBコントローラ32を通じて、制御部26に転送される。半導体メモリ入出力端子33から入力される半導体メモリ上の画像データは、半導体メモリコントローラ34を通じて、制御部26に転送される。制御部26に転送された外部ネットワーク上や外部USB機器や半導体メモリの画像データは、入力セレクタ回路9へと送られる。
なお、以上の説明において、図1中で両端に矢印がある場合は、双方向の通信が行われることを示している。
入力セレクタ回路9により選択されたデジタルRGB信号は、解像度変換回路11に入力され、フレームメモリ10を介して、20で示される液晶パネルの解像度/フレーム表示周波数に変換される。12は画像処理回路であり、制御部26の出力する制御信号に応じて解像度変換回路11の出力するRGB信号に対し、ゲイン変換/オフセット変換等の色補正処理およびOSD付加処理が行われる。
35は後に詳述する台形歪補正処理回路である。13は逆V−T補正回路であり、台形歪補正処理回路35の出力RGB信号を入力し、液晶パネル20の入力電圧−光透過特性(V−T特性)を逆補正し、視覚特性に適応した階調特性となるRGB信号を出力する。14はムラ補正回路であり、画像内全領域においてRGBデータが均一である画像が入力された時、投射画像が面内で均一な光量として投射され、パネル面内のムラを抑制するように座標毎のパネル駆動電圧の制御を行う。15はパネル出力処理回路であり、ムラ補正回路14の出力信号を液晶パネル駆動が可能な信号に変換する。
23はリモコン受光部、24はPC通信端子である。液晶プロジェクタ装置外部のリモコンからの液晶プロジェクタ制御用赤外線光等をリモコン受光部23で受信し、制御部26により液晶プロジェクタ装置を制御する。また、PCからの液晶プロジェクタ装置の制御もしくは逆に液晶プロジェクタ装置からPCの制御を行う制御信号をPC通信端子24で送受信し、PCから液晶プロジェクタ装置が制御された場合には、制御部26によりその制御動作が行なわれる。
25は液晶プロジェクタ装置本体に搭載されている制御ボタンであり、制御ボタン25による制御信号は制御部26を経由して、液晶プロジェクタ装置を制御する。27は同期信号入力端子であり、アナログRGB入力端子2からアナログRGB信号の水平/垂直同期信号が入力される。28は同期処理回路であり、ビデオ入力端子3から入力されるビデオ信号からの同期分離処理、デジタルRGB入力端子1から入力されるデジタルRGB信号の同期信号処理を行う。さらには、同期信号入力端子27から入力されるアナログRGB信号の同期信号処理等を行い、同期信号処理回路28は制御部26へ出力する。
(投射角に応じた投射画像の変化)
図4(a)、(b)、(c)は、402で示されているノート型PCの画像をプロジェクタ型表示装置401で、壁に画像を投射している状態を示している。図4(a)、(b)、(c)では、プロジェクタ型表示装置401の角度調整脚の長さを調整することにより、403a、403b、403cのようには投射画像位置が変化していることを示している。また、図5(a)、(b)、(c)は、図4で示される状況を水平方向から示している。図5(a)に示されている403aは全面的にフォーカスが合っているとする。
しかしながら、角度調整脚調整のみを行った場合、液晶プロジェクタ装置401からの距離が投射画面上端部では大きく変化してフォーカスがずれ、合焦状態が適正ではなくなってくる。そのため、図5(b)および図5(c)に示されている403b、403cでは、投射画像面の下側はフォーカスが合っているが、斜線で示される投射画像面の上側は合焦状態が適正ではない投射画像領域となることを示している。
図5(b)、(c)における合焦状態が適正でない投射画像領域は必ずしも上側のみにあるわけではなく、一般的にはプロジェクタ型表示装置401からの距離に影響し、表示領域左右端も合焦精度の最適でない領域となることが多い。つまり、斜線で示される合焦状態が適正でない投射画像領域が存在することで、画面全体の合焦状態が適正でないことを表しているに過ぎない。
図5における破線501a、501b、501cは、プロジェクタ型投射装置401が投射している投射光の中央を表しており、実線502a、502b、502cは投射画像の中央を表している。図5(a)、(b)、(c)で、台形歪補正量が大きくなると、投射画像の中央となる座標(位置)は下方向に変化する。なお、図5(a)における501aと502aは合致しているため、501aを表す破線は表示されていない。
(台形歪補正処理および台形歪補正に伴う鮮鋭化処理)
図1で、35はパネル出力回路15と共に画像表示手段への画像信号入力手段として機能する台形歪補正処理回路であり、図3に示した台形歪補正処理、および台形歪補正と共に行われる鮮鋭化処理を行う。即ち、投射レンズ31の投射面であるスクリーンに対する投射角に応じた投射画像の台形歪を補正すると共に、投射角に応じて異なる鮮鋭化処理を表示画像の画像全体に行う補正画像信号を入力画像信号として液晶パネル20に入力する。
図10は、液晶プロジェクタ装置の台形歪補正メニューの例を示す。左側の垂直方向台形歪補正UI値、右側の水平方向台形歪補正UI値(夫々の値は投射角に応じて予め定められて記憶手段に記憶されている)を投射角に応じて変更することにより、投射画像の台形歪を補正する。各UI値は±20以内の設定値で、投射角±30度までの台形歪補正を行うものとする。
図7は、以下に示すような補正データを備える補正テーブルとしてのUIテーブルを表す。図7に示すように、UIテーブルは、投射角に応じて異なる台形歪補正処理、および台形歪補正と共に行われる鮮鋭化処理(投射角に応じて異なる)を行うための電気的な補正データを備える。更に、UIテーブルは、投射角に応じて異なる焦点ずれ量を基に焦点合わせを行うための光学的な補正データを備える。
液晶プロジェクタ装置では、リモコン受光部23、PC通信端子24、制御ボタン25を通して、台形歪補正メニューを含む設定メニュー制御が可能である。設定メニュー制御により、図7に示されるUIテーブルを用い、投射角に応じて台形歪補正処理、および台形歪補正と共に行われる鮮鋭化処理が行われる。更に、UIテーブルを用い、投射角に応じたフォーカスレンズ制御補正量を取得し、焦点合わせを行う。なお、図7に示されるUIテーブルは、記憶手段に予め記憶されている。
図7で、台形歪補正UI値と、液晶プロジェクタ装置設置補正角度の関係に関しては、UI値がー20の場合には、壁等の投射表示面の垂線と液晶プロジェクタ装置投射方向が−30度(下向に30度)の投射角である時の台形歪を補正するものとしている。
(投射角が変更された場合のフローチャート)
次に、図4、図5における(a)、(b)、(c)の設置環境の変化に応じた、UIテーブル(図7)を用いた画像補正動作(台形歪補正と鮮鋭化処理)および合焦動作を図6に示す。なお、最初に投射角が設定された場合の動作も同様のものである。
図6で、現投射環境が図4(a)、図5(a)の画面全体にフォーカスが合っており、台形歪補正UI値が0の状態で、台形歪補正−フォーカス連動制御機能がONとなり、台形歪補正−フォーカス連動制御が開始されたとする。例えば、図4(a)、図5(a)の設置環境から、プロジェクタ型表示装置401の角度調整脚の長さを調整し、投射角が15度となり、図4(b)、図5(b)の設置状態に移行し、台形歪補正UI値が0から10に変更されたとする。
図6で投射角が変更された場合、制御部26において、UIテーブル(図7)から、台形歪補正UI値(投射角に対応)に応じた画面中央座標及び画面中央縮小率が補正データとして取得される。このとき、画面中央座標はp0からp10へ、画面中央縮小率はr0からr10へ変化している。
ここで、画面中央座標とは、投射画像の特定箇所(領域や点)に対応する画像表示手段の位置として代表的な、図8に示す投射画像の中心点(図8の丸印)に対応する画像表示手段の位置である。また、画面中央縮小率とは、投射画像の中心点(図8の丸印)における台形歪補正に係る所定補正情報としての投射画像の縮小率(投射角に応じて異なる)である。
図8(a)、(b)、(c)は、図4もしくは図5の(a)、(b)、(c)の環境で投射され適切な台形歪補正が台形歪補正回路35で行われた際の形状変化を表している。図8(a)は台形歪補正処理が行われていない台形歪補正回路35出力画像であり、図8(b)、(c)は、長方形状の破線が台形歪補正回路35入力画像、台形上の実線が台形歪補正回路35出力画像である。図8(b)、(c)のように、台形歪補正回路35では、台形歪補正UIに応じて、図3(a)で示したような液晶パネル21の表示画像内の座標に応じて異なる縮小処理が行われる。
図8(a)、(b)、(c)で、投射画像の中央となる座標(図中の丸印位置)は、台形歪補正量が大きくなる(投射角が大きくなる)と、下方向に変化する。
さて、図6に戻って、画面中央縮小率が取得されると、制御部26では、台形歪補正処理回路35で台形歪補正時の形状変換として使用されるフィルタ係数である台形歪補正フィルタ係数を画面中央縮小率から演算し、台形歪補正処理回路35に入力する。ここで、台形歪補正に係る縮小処理時には、制御部26で演算される台形歪補正フィルタ係数に応じて画像の鮮鋭度も変化させる。即ち、台形歪補正と画像全体の鮮鋭化処理が、上記演算された同じ台形歪補正フィルタ係数を用いて同時に行われる。即ち、台形歪補正処理出力画像が最適となるように画質調整が行われる。
次に、図6に戻って、制御部26は、投射レンズ21から現フォーカスレンズ位置を取得し、図7のUIテーブルに記憶されているフォーカスレンズ制御補正量を用いてフォーカスレンズを駆動し、投射面に投射画像の特的箇所(上記中央)が合焦するようにする。
例えば、制御部26において、図5(a)から図5(b)に変化した時のフォーカスレンズ位置が取得され、現焦点距離が演算される。また、フォーカスレンズ制御補正量がΔL0からΔL10へ変化したことによるフォーカスレンズ位置移動量が演算され、現フォーカスレンズ位置からフォーカスレンズ位置移動量分移動するように、フォーカスレンズを駆動する。
これにより、図8(a)、(b)、(c)で、投射画像の中央となる座標(図中の丸印位置)が投射面に合焦するようにできる。なお、図8(b)、(c)に示されている斜線部も合焦精度の最適でない投射画像領域を示しており、図5における403b、404bにおける斜線部と同様に、必ずしも上側のみにあるわけではない。
また、図5(b)の設置環境から、図5(c)の設置状態に移行し、台形歪補正UI値が10から20に変更された場合も同様である。画面中央座標はp10からp20へ、画面中央縮小率はr10からr20へ変化し、制御部26において台形歪補正フィルタ係数が演算され、台形歪補正回路35で台形歪補正および画像全体の鮮鋭化処理が行われる。
そして、次に制御部26において、図5(b)から図5(c)に変化した時のフォーカスレンズ位置が取得され、現焦点距離が演算される。また、フォーカスレンズ制御補正量がΔL10からΔL20へ変化したことによるフォーカスレンズ位置移動量が演算され、現フォーカスレンズ位置からフォーカスレンズ位置移動量分移動するように、フォーカスレンズを駆動する。
図9は、フォーカスレンズ制御補正量の説明図である。図5における501a、501b、501cの距離が501a=L0、501b=L10、501c=L20とすると、フォーカスレンズ制御補正量はΔL0=L0/L0=1.0、ΔL10=L10/L0、ΔL20=L10/L0となる。
このような投射角に応じたフォーカスレンズ制御補正量が、図7に示されるUIテーブルに記憶されている。また、フォーカスレンズ位置移動量は、現焦点距離を、現焦点距離にフォーカスレンズ制御補正量を乗じた焦点距離へと変化させる移動量として演算される。
以上、本実施形態によれば、台形歪補正量に応じて、投射画像内の最も注目すべきであると判断される特定箇所として例えば投射画面中央のフォーカス調整、画質調整(台形歪補正および鮮鋭化処理)を自動的に行うことができる。これにより、投射画像内の最も注目すべきであると判断される特定箇所に特化した合焦精度の改善、および画面全体の画質改善により、投射画像の最適化を図ることが可能となる。そして、回路規模の増大化を抑えることで、また合焦位置検出を目的とした撮像手段を設けることを必要としないことで、コストの増大化を抑えることができる。
(画像投射方法およびプログラム)
以上、画像投射装置の好ましい実施形態を説明したが、本発明は画像投射方法として以下のステップを備えるものも含む。即ち、画像表示手段に表示される表示画像を投射面に投射画像として投射する投射手段の前記投射面に対する投射角を認識するステップを備える。更に、前記投射画像の特定箇所に対応する、前記投射角に応じて異なる台形歪補正に係る所定補正情報および焦点ずれ情報を予め記憶しておくステップと、前記投射角に対応する前記所定補正情報および前記焦点ずれ情報を取得するステップと、を備える。
更に、前記所定補正情報より前記台形歪補正のフィルタ係数を演算するステップと、前記フィルタ係数を用いて前記表示画像に対する前記台形歪補正および画像全体の鮮鋭化処理を行うステップと、を備える。更には、前記投射画像の特定箇所に対する前記焦点ずれ情報を用いて焦点合わせを行うステップと、を備える。
また、本発明は、プログラムとして、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず本発明の範囲内で種々の変形が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態で、投射角は外部入力手段より使用者(ユーザー)が入力するものでもあっても良いし、装置内に投射角を検知する投射角検知手段を設けてこれにより検知されるものであっても良く、如何なる方法で認識されても良いものである。
(変形例2)
上述した実施形態では、表示画像に対し、投射画像の特定箇所における縮小率に基づいて投射角に応じた台形歪補正および鮮鋭化処理を行い、特定箇所に対する焦点合わせを自動的に行ったが、焦点合わせを手動で行っても良い。
(変形例3)
上述した実施形態では、投射画面中央に特化してフォーカス、画質調整を行うとしたが、投射画面中央に限定しているわけではなく、投射画面上のいかなる箇所に特化する構成としても良い。
(変形例4)
また、上述した実施形態では、垂直方向の台形歪補正として説明したが、垂直方向の台形歪補正に限定しているのではなく、水平方向の台形歪補正、もしくは垂直及び水平方向の台形歪補正にも適用可能である。
15・・パネル出力処理回路、20・・液晶パネル、21・・投射レンズ、35・・台形歪補正処理回路

Claims (15)

  1. 画像表示手段と、
    前記画像表示手段によって表示された画像を投射面に投射する投射手段と、
    を備える画像投射装置であって、
    前記画像投射装置に入力された入力画像信号に対して、前記投射手段の前記投射面への投射角に応じて異なる鮮鋭化処理を施すことにより得られた補正画像信号に基づいて、前記画像表示手段を制御する制御部、
    を備えることを特徴とする画像投射装置。
  2. 前記鮮鋭化処理は、前記投射角に応じた前記投射面における画像の台形歪を補正する台形歪補正と共に行われることを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
  3. 前記鮮鋭化処理は、前記投射面における画像の特定箇所に対応する前記画像表示手段の位置における前記台形歪補正に係る所定補正情報に基づいて行うことを特徴とする請求項2に記載の画像投射装置。
  4. 前記所定補正情報は、前記特定箇所における前記投射面における画像の台形歪に係る縮小率であることを特徴とする請求項3に記載の画像投射装置。
  5. 前記鮮鋭化処理は、前記投射角に応じて異なる係数を備える台形歪補正フィルタを用い、台形歪補正と同じ係数で実行されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像投射装置。
  6. 前記係数は、前記投射角に応じた台形歪に係る縮小率に基づいて演算されることを特徴とする請求項5に記載の画像投射装置。
  7. 前記特定箇所は、前記投射面における画像の中央であることを特徴とする請求項3または4に記載の画像投射装置。
  8. 前記所定補正情報は前記投射角に応じて予め定められ、前記所定補正情報を記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項3または4に記載の画像投射装置。
  9. 前記投射角を検知する投射角検知手段を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像投射装置。
  10. 画像表示手段と、
    前記画像表示手段に表示される表示画像を投射面に投射画像として投射する投射手段と、を有し、
    前記投射手段は、前記投射画像の特定箇所における前記投射面に対するずれ量が前記投射手段の前記投射面に対する投射角に応じて異なる焦点ずれを光学的に補正する合焦手段を備えることを特徴とする画像投射装置。
  11. 前記投射角に応じて異なる鮮鋭化処理を前記表示画像の画像全体に行う画像信号を前記画像表示手段に入力する画像信号入力手段を有することを特徴とする請求項10に記載の画像投射装置。
  12. 前記鮮鋭化処理は、前記投射角に応じた前記投射画像の台形歪を補正する画像信号を前記画像表示手段に入力する台形歪補正と共に行われることを特徴とする請求項11に記載の画像投射装置。
  13. 前記鮮鋭化処理は、前記特定箇所に対応する前記画像表示手段の位置における投射角に応じた前記台形歪補正に係る所定補正情報に基づいて行うことを特徴とする請求項12に記載の画像投射装置。
  14. 画像表示手段に表示される表示画像を投射面に投射画像として投射する投射手段の前記投射面に対する投射角を認識するステップと、
    前記投射画像の特定箇所に対応する、前記投射角に応じて異なる台形歪補正に係る所定補正情報および焦点ずれ情報を予め記憶しておくステップと、
    前記投射角に対応する前記所定補正情報および前記焦点ずれ情報を取得するステップと、
    前記所定補正情報より前記台形歪補正のフィルタ係数を演算するステップと、
    前記フィルタ係数を用いて前記表示画像に対する前記台形歪補正および画像全体の鮮鋭化処理を行うステップと、
    前記投射画像の特定箇所に対する前記焦点ずれ情報を用いて焦点合わせを行うステップと、
    有することを特徴とする画像投射方法。
  15. 画像表示手段に表示される表示画像を投射面に投射画像として投射する投射手段の前記投射面に対する投射角を認識するステップと、
    前記投射画像の特定箇所に対応する、前記投射角に応じて異なる台形歪補正に係る所定補正情報および焦点ずれ情報を予め記憶しておくステップと、
    前記投射角に対応する前記所定補正情報および前記焦点ずれ情報を取得するステップと、
    前記所定補正情報より前記台形歪補正のフィルタ係数を演算するステップと、
    前記フィルタ係数を用いて前記表示画像に対する前記台形歪補正および画像全体の鮮鋭化処理を行うステップと、
    前記投射画像の特定箇所に対する前記焦点ずれ情報を用いて焦点合わせを行うステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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