JP2015112733A - 液滴吐出装置、画像形成装置及び液滴吐出装置の制御方法 - Google Patents

液滴吐出装置、画像形成装置及び液滴吐出装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチチャネル化された記録ヘッドから吐出されるインクの着弾位置のばらつきを抑えること。【解決手段】入力された情報に基づいて液滴を吐出する液滴吐出装置であって、液滴をそれぞれ吐出する複数のノズルと、複数のノズルそれぞれから液滴を吐出させるための吐出力を生じさせる複数のアクチュエータ素子と、複数のアクチュエータ素子を駆動するための駆動信号を出力する信号出力部とを含み、信号出力部は、駆動信号を複数のアクチュエータ素子それぞれに伝える経路の長さに応じたタイミングで複数のアクチュエータ素子それぞれに駆動信号を出力することを特徴とする。【選択図】図11

Description

本発明は、液滴吐出装置、画像形成装置及び液滴吐出装置の制御方法に関し、特に、インクの吐出タイミングの制御に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な複合機として構成されることが多い。
このような画像処理装置のうち、電子化された情報の出力に用いられるプリンタの一態様として、インクジェット方式を採用したプリンタ(以降、インクジェットプリンタとする)がある。インクジェットプリンタにおいては、記録ヘッドが記録媒体である用紙に対してインクを吐出することにより、画像が形成される。
記録ヘッドにおいてインクの吐出を制御する態様としては、圧電素子を用いるもの、インクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインクを吐出させるもの、静電気力を利用するもの等がある。このような吐出制御手段を用いた記録ヘッドにおいては、高密度のマルチノズル化を比較的容易に実現することが可能であり、高精細な画像を用紙上に形成することが可能である。
このようなマルチノズル化された記録ヘッドにおいて、ノズルの数、すなわちチャネル数によらず、各チャネルのギャップとなる空間を連通する連通路によるエアーダンパー効果を低減させるため、隣接したチャネルを同時に駆動しないように制御する方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、このようなマルチチャネル化された記録ヘッドを制御する回路に瞬時に流れる電流や最大消費電力を小さくするために、吐出タイミングを制御する方法(例えば、特許文献2を参照)や、マルチチャネル化された記録ヘッドにおける複数の記録要素を複数のブロックごとに記録タイミングにずれをもたせて分割記録を行う際に、記録タイミングのずれを微調整する方法(例えば、特許文献3を参照)が提案されている。
このようなマルチノズル化された記録ヘッドにおいて、ノズルの数、すなわちチャネルの数が増えるほど、駆動信号を発生させる駆動信号源から出力される駆動信号をそれぞれのチャネルに伝える経路である配線経路が長くなる。駆動信号源からの配線経路が長いチャネルにおける配線抵抗値は、このチャネルより配線経路が短いチャネルにおける配線抵抗値よりも高くなる。その結果、駆動信号源からの配線経路が長いチャネルほど駆動信号の波形の鈍りや電圧降下が大きくなりインクの吐出速度が遅くなるため、ノズルから吐出された用紙上に定着するインクの着弾位置にばらつきが発生し、意図したとおりの画像が形成されない場合がある。
特許文献1に開示された技術においては、隣接する5つのチャネルを1つのグループとして1つのグループ内の各チャネルを異なるタイミングで駆動させるだけなので、チャネル数の増加で配線経路が長くなることにより各ノズルから吐出されるインクの着弾位置にばらつきが生じることを抑えることはできない。
また、特許文献2、3に開示された技術においても、チャネル数の増加で配線経路が長くなることによるインクの吐出処理への影響は考慮されていない。
なお、このような課題は、インクジェット方式による画像形成装置に限らず、入力されたデータに従って選択的に液滴を吐出する液滴吐出装置であれば同様に発生し得る。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、マルチチャネル化された記録ヘッドから吐出されるインクの着弾位置のばらつきを抑えることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、入力された情報に基づいて液滴を吐出する液滴吐出装置であって、前記液滴をそれぞれ吐出する複数のノズルと、前記複数のノズルそれぞれから前記液滴を吐出させるための吐出力を生じさせる複数のアクチュエータ素子と、前記複数のアクチュエータ素子を駆動するための駆動信号を出力する信号出力部とを含み、前記信号出力部は、前記駆動信号を前記複数のアクチュエータ素子それぞれに伝える経路の長さに応じたタイミングで前記複数のアクチュエータ素子それぞれに前記駆動信号を出力することを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、画像形成装置であって、上述した液滴吐出装置によってインクを吐出して画像を形成することを特徴とする。
また、本発明のさらに他の態様は、入力された情報に基づいて液滴を吐出する液滴吐出装置の制御方法であって、前記液滴吐出装置は、前記液滴をそれぞれ吐出する複数のノズルと、前記複数のノズルそれぞれから前記液滴を吐出させるための吐出力を生じさせる複数のアクチュエータ素子と前記複数のアクチュエータ素子を駆動するための駆動信号を出力する信号出力部とを含み、前記駆動信号を前記複数のアクチュエータ素子それぞれに伝える経路の長さに応じたタイミングで前記複数のアクチュエータ素子それぞれに前記駆動信号を出力することを特徴とする。
本発明によれば、マルチチャネル化された記録ヘッドから吐出されるインクの着弾位置のばらつきを抑えることができる。
本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの全体構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットヘッドを模式的に示す図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットヘッドの断面図及びインクジェットヘッドの一部の詳細な構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの制御部を示す図である。 本発明の実施形態に係る印刷制御部及び駆動ICの機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動信号を示す図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットヘッドの駆動回路を示す回路図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットヘッドの駆動回路を示す回路図である。 本発明の実施形態に係るスイッチの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るインクの吐出態様を例示する図である。 本発明の実施形態に係るインクの吐出態様を例示する図である。 本発明の実施形態に係る駆動信号の印加処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るタイミングパターンごとの駆動信号の波形を示す図である。 アナログ駆動回路及びデジタル駆動回路により出力された駆動波形を示す図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの稼働環境に応じて設定された駆動信号の波形を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。本実施形態においては、液滴吐出装置の例として、マルチチャネル化されたインクジェット記録ヘッドを含むインクジェットプリンタについて説明する。なお、インクジェットプリンタは、液滴吐出装置によってインクを吐出して画像を形成する画像形成装置でもある。図1(a)、(b)は、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1の全体構成を模式的に示す図であり、図1(a)は、インクジェットプリンタ1の透視斜視図、図1(b)は、インクジェットプリンタ1の透視側面図である。
図1(a)、(b)に示すように、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、装置本体の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ101、キャリッジ101に搭載されたインクジェットヘッド102、インクジェットヘッド102にインクを供給するインクカートリッジ103等で構成される印字機構部等を含む。インクジェットプリンタ1の装置本体の下方部には前方側から多数枚の用紙Pを積載可能な給紙カセット(あるいは給紙トレイでもよい)104を抜き差し自在に装着することができ、また、用紙Pを手差しで給紙するための手差しトレイ105を開倒することができる。インクジェットプリンタ1は、給紙カセット104或いは手差しトレイ105から給送される用紙Pを取り込み、上述した印字機構部によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ106に排紙する。
また、印字機構部は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド107と従ガイドロッド108とで、キャリッジ101を主走査方向(紙面垂直方向)に摺動自在に保持している。キャリッジ101に搭載されているインクジェットヘッド102は、イエロー(Yellow)、シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenda)、ブラック(blacK)の各色のインク滴を吐出する。これら各色のインクを吐出する複数のインク吐出口は主走査方向と交差する方向に配列されており、且つインク吐出口は下方に向けられている。
インクジェットヘッド102に各色のインクを供給するための各インクカートリッジ103は、キャリッジ101において交換可能に装着されている。また、インクカートリッジ103は、上方に待機と連通する大気口、下方にはインクジェットヘッド102にインクを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりインクジェットヘッド102へ供給されるインクをわずかな負圧に維持している。尚、本実施形態においては、インクジェットヘッド102が色ごとに設けられている場合を例としているが、各色のインクを吐出するノズルを有する1個のヘッドでもよい。
キャリッジ101は、後方側(用紙搬送方向下流側)が主ガイドロッド107に摺動自在に装着され、前方側(用紙搬送方向上流側)が従ガイドロッド108に摺動自在に装着されている。そして、キャリッジ101を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ109で回転駆動される駆動プーリ110と従動プーリ111との間にタイミングベルト112が架け渡されている。タイミングベルト112とキャリッジ101とは固定されており、主走査モータ109の正逆回転によりキャリッジ101が往復駆動される。
一方、給紙カセットにセットされた用紙をインクジェットヘッド102の下方側に搬送するために、給紙カセット104から用紙Pを分離給装する給紙ローラ113及びフリクションパッド114と、用紙Pを案内するガイド部材115と、給紙された用紙Pを反転させて搬送する搬送ローラ116と、この搬送ローラ116の周面に押し付けられる搬送コロ117及び搬送ローラ116からの用紙Pの送り出し角度を規定する先端コロ118とが設けられている。搬送ローラ116は図示しない副走査モータによってギヤ列を介して回転駆動される。
キャリッジ101の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ116から送り出された用紙Pをインクジェットヘッド102の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材119が設けられている。この印写受け部材119の用紙搬送方向下流側には、用紙Pを排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ120、拍車121が設けられ、更に用紙Pを排紙トレイ106に送り出す排紙ローラ122及び拍車123と、排紙経路を形成するガイド部材124、125とが配置されている。
そして、用紙Pへの画像記録時には、インクジェットプリンタ1のコントローラが、キャリッジ101を移動させながら画像信号に応じてインクジェットヘッド102を駆動することにより、停止している用紙Pにインクを吐出して1走査分を記録し、用紙Pを所定量搬送後次の行の記録を行う。記録終了信号または、用紙Pの後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了させ用紙Pを排紙する。
インクジェットヘッド102は、上述したように複数設けられたノズルを夫々駆動するための駆動素子として圧電素子を含む。即ち、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1においては、複数のノズル夫々からインクを吐出させるためのアクチュエータ素子として圧電素子が用いられる。この圧電素子に所定の駆動波形を印加することにより、夫々のノズルからインクの吐出が行われる。
また、キャリッジ101の移動方向右端側の記録領域を外れた位置には、インクジェットヘッド102の吐出不良を回復するための維持回復装置126が配置されている。維持回復装置126はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有している。キャリッジ101は、印字待機中においてこの維持回復装置126側に移動されてキャッピング手段でインクジェットヘッド102をキャッピングされる。これにより、吐出口部が湿潤状態に保たれ、インク乾燥による吐出不良が防止される。
ここで、キャリッジ101におけるインクジェットヘッド102の構成について説明する。図2は、本実施形態におけるキャリッジ101におけるインクジェットヘッド102の構成を模式的に示す図である。図2に示すように、本実施形態に係るキャリッジ101には、インクジェットヘッド102として、YMCKそれぞれの色毎に、インクジェットヘッド102Y、102M、102C、102Kが搭載され、上述したように各色のインク滴を吐出する。
図3(a)は、図2の切断線AA´における断面図であり、図3(b)は、図3(a)に示した断面図において説明する構成の一部の詳細構成を示す図である。図3(a)、(b)に示すように、本実施形態に係るインクジェットヘッド102は、例えば単結晶シリコン基板を異方性エッチングして形成した流路板221と、この流路板221の上面に接合した例えばニッケル電鋳で形成した振動板222と、流路板221の下面に接合したノズル板223とを接合して積層し、これらによって液滴(インク滴)を吐出するノズル224が連通する流路であるノズル連通路225及び圧力発生室である液室226、液室226に流体抵抗部(供給路)227を通じてインクを供給するための共通液室228に連通するインク供給口229などを形成している。
また、振動板222を変形させて液室226内のインクを加圧するための圧力発生手段(アクチュエータ手段)である電気機械変換素子としての2列の積層型圧電素子230と、この圧電素子230を接合固定するベース基板231とを備えている。
さらに、圧電素子230には駆動回路(駆動IC)242を搭載したFPC(Flexible Printed Circuit)ケーブル232を接続している。また、FPCケーブル232にはFFC(Flexible Flat Cable)241を接続している。そして、振動板222の周縁部をフレーム部材233に接合し、このフレーム部材233には、圧電素子230及びベース基板231などで構成されるアクチュエータユニットを収納する貫通部234及び共通液室228となる凹部、この共通液室228に外部からインクを供給するためのインク供給穴235を形成している。
ノズル板223は各液室226に対応して直径10〜30μmのノズル224を形成し、流路板221に接着剤接合している。このノズル板223は、金属部材からなるノズル形成部材の表面に所要の層を介して最表面に撥水層を形成したものである。
圧電素子230は、圧電材料236と内部電極237とを交互に積層した積層型圧電素子であり、ここではPZT(PbZrO3−PbTiO3)素子である。この圧電素子230の交互に異なる端面に引き出された各内部電極237には個別電極238及び共通電極239が接続されている。なお、この実施形態では、圧電素子230の圧電方向として、図面下方への変位を用いて液室226内インクを加圧する構成としている。また、1つの基板231に1列の圧電素子230が設けられる構造とすることもできる。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば圧電素子230に印加する電圧を基準電位から下げることによって圧電素子230が収縮し、振動板222が上昇して液室226の容積が膨張することで、液室226内にインクが流入し、その後圧電素子230に印加する電圧を上げて圧電素子230を積層方向に伸長させ、振動板222をノズル224方向に変形させて液室226の容積/体積を収縮させることにより、液室226内の記録液が加圧され、ノズル224から記録液の滴が吐出(噴射)される。
そして、圧電素子230に印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板222が初期位置に復元し、液室226が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室228から液室226内に記録液が充填される。そこで、ノズル224のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
次に、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1の制御構成について説明する。図4は、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1の制御構成を示すブロック図である。図4に示すように、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、コントローラ100、キャリッジ101、操作パネル130、主走査モータ140及び副走査モータ150を含む。また、キャリッジ101はインクジェットヘッド102を含み、インクジェットヘッド102は駆動IC242を含む。
操作パネル130は、インクジェットプリンタ1に必要な情報の入力及び表示を行なうための操作部及び表示部として機能するユーザインタフェースである。キャリッジ101は、図1において説明したものと同一であり、用紙表面に顕色剤であるインクを吐出するインクジェットヘッド102が搭載されており、画像形成出力動作時に主走査方向に動かされる。
主走査モータ140は、キャリッジ101を主走査方向に動かすための動力を供給するモータである。副走査モータ150は、画像を形成する対象である用紙を副走査方向に搬送するための動力を供給するモータである。
コントローラ100は、インクジェットプリンタ1の動作を制御する制御部であり、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、NVRAM(Non Volatile RAM)14、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)15、ホストI/F16、印刷制御部17、モータ駆動部18を含む。
CPU11は演算手段であり、コントローラ100各部の動作を制御する。ROM12は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。RAM13は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU11が情報を処理する際の作業領域として用いられる。NVRAM14は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、制御プログラムや制御用のパラメータが格納される。
ASIC15は、画像形成出力に際して必要な画像処理を実行するハードウェア回路である。ホストI/F16は、PC(Personal Computer)等のホスト装置から印刷データを受信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。
印刷制御部17は、キャリッジ101に含まれるインクジェットヘッド102を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号を出力する駆動信号出力手段(駆動信号源)を含む。モータ駆動部18は、主走査モータ140及び副走査モータ150を駆動する。
PC等の情報処理装置、イメージスキャナ等の画像読取装置、デジタルカメラ等の撮像装置といったホスト側からの印刷データは、ホストI/F16によって受信される。CPU11は、ホストI/F16に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC15を制御して、画像形成出力の為に必要な画像処理やデータの並び替え処理等を実行させる。ASIC15によって処理された画像データは、CPU11によって印刷制御部17に転送される。
印刷制御部17は、上述した印刷データをシリアルデータで駆動IC242に転送するとともに、この印刷データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、滴制御信号(マスク信号)等を駆動IC242に出力する。また、印刷制御部17は、ROM12に格納されている駆動信号のパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動波形生成部及び駆動IC242に与える駆動波形選択手段を含み、1の駆動パルス(駆動信号)或いは複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形を生成して駆動IC242に対して出力する。
駆動IC242は、シリアルに入力される1行分の印刷データに基づき、印刷制御部17から与えられる駆動波形を構成する駆動信号を、インクジェットヘッド102から液滴を吐出させるためのエネルギーを発生する駆動素子に対して選択的に印加することでインクジェットヘッド102を駆動する。
次に、印刷制御部17及び駆動IC242の詳細について図5を参照して説明する。印刷制御部17は、上述したように、1印刷周期内に複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形(共通駆動波形)を生成して出力する信号出力部として機能する駆動信号源271と、印刷画像に応じた2ビットの印字データ(階調信号0、1)と、クロック信号、ラッチ信号(LAT)、滴制御信号を出力するデータ転送部272とを備えている。
なお、滴制御信号は、駆動IC242の後述するスイッチ手段であるスイッチ255の開閉を滴毎に指示する2ビットの信号であり、共通駆動波形の印刷周期に合わせて選択すべき波形でHレベル(ON)に状態遷移し、非選択時にはLレベル(OFF)に状態遷移する。
図6は、駆動信号源271が出力する駆動波形を例示する図である。図6に示すように、例えば、駆動波形は、最大電圧Vmaxと最小電圧Vminとを交互に繰り返す波形要素で構成され、パルス幅、パルス間隔及びパルス数から滴を打ち分ける構成である。
駆動IC242は、データ転送部272からの転送クロック(シフトクロック)及びシリアル印字データ(階調データ:2ビット/CH)を入力するシフトレジスタ251と、シフトレジスタ251の各レジスト値をラッチ信号によってラッチするためのラッチ回路252と、階調データと滴制御信号をデコードして結果を出力するデコーダ253と、デコーダ253のロジックレベル電圧信号をスイッチ255が動作可能なレベルへとレベル変換するレベルシフタ254と、レベルシフタ254を介して与えられるデコーダ253の出力でオン/オフ(開閉)されるスイッチ255とを備えている。
このスイッチ255は、各圧電素子230の選択電極(個別電極)238に接続され、駆動信号源271からの共通駆動波形が入力されている。したがって、シリアル転送された印字データ(階調データ)と滴制御信号とをデコーダ253でデコードした結果に応じてスイッチ255がオンされることにより、共通駆動波形を構成する所定の駆動信号が通過して(選択されて)圧電素子230に印加される。
図7及び図8は、上述した圧電素子230、駆動信号源271及びスイッチ255から構成される駆動回路を例示する図である。図7及び図8に示すように、本実施形態に係る駆動回路は、駆動信号源271、複数の圧電素子230−1〜230−n及び各圧電素子への信号の印加状態を切り替えるスイッチ255−1〜255−nを含む。
なお、図7及び図8に示した駆動回路の例において、インクジェットヘッド102は、各色n個のノズルすなわちnチャンネルで構成される。以降、図7及び図8に示すように、各チャネルを、駆動信号源271から出力された駆動信号を伝える経路である配線経路(閉ループ)が短い順に1ch、2ch、・・・、nchとする。
図7に示す駆動回路においては、各スイッチ255−1〜255−nがオンされて、駆動信号源271からの共通駆動波形を構成する図6に示した駆動信号が圧電素子230−1〜230−nにそれぞれ印加されている。一方、図8に示す駆動回路においては、各スイッチ255−1〜255−nがオフされて、駆動信号源271から出力された駆動信号はGNDレベルになる。
なお、スイッチ255は、図9に示した構成のインバータであり、オン/オフにより低電圧Vcоm及びGNDのいずれか一方を圧電素子230に印加する。これにより、駆動回路の経路上のインピーダンスに左右されることなく、急峻な駆動パルスを印加することができ、D/A変換器や増幅回路を必要としないので省コスト化を実現した駆動回路を形成することができる。
図7及び図8に示した駆動回路においては、チャネルの番号が大きくなるほど駆動信号源271から出力される駆動信号を伝える配線経路の長さが長くなるので、閉ループにおける配線抵抗値が高くなる。配線抵抗値が高いほど、駆動信号源271から出力された駆動信号が劣化して駆動信号の波形の鈍りや電圧降下が大きくなりそのチャネルにおけるインクの吐出速度が遅くなるため、ノズルから吐出された用紙上に定着するインクの着弾位置にばらつきが生じる。
図10は、図7に示した駆動回路において全チャネルすなわち全圧電素子230に対して同じタイミングで駆動信号が印加された場合に、各ノズルから吐出された用紙上に定着するインクの着弾画像を例示する図である。図10に示した例においては、インクジェットヘッド102の中央付近のノズルを駆動させる圧電素子230の駆動信号源271からの配線経路は、インクジェットヘッド102の両端付近のノズルを駆動させる圧電素子230の駆動信号源271からの配線経路よりも長いものとする。
全圧電素子230に対して同じタイミングで駆動信号が印加された場合、本来は、全ノズルが同じタイミングでインクを吐出するので用紙上には一直線の画像が印刷されることが期待される。しかしながら、この場合、全圧電素子230に対して同じタイミングで駆動信号が印加されると、インクジェットヘッド102の中央付近のノズルのインク吐出速度は、両端付近のノズルのインク吐出速度よりも遅くなる。そのため、図10に示すように、インクジェットヘッド102を含むキャリッジ101が矢印の方向(右から左)へ移動する場合、インクジェットヘッド102の中央付近のノズルから吐出されたインクの着弾位置は、両端付近のノズルから吐出されたインクの着弾位置よりも左側へずれるので、着弾画像は意図した一直線の画像とはならない。
このようなマルチチャネル化された記録ヘッドから吐出されるインクの着弾位置のばらつきを抑えるよう駆動信号を制御することが本実施形態に係る要旨である。
図11は、本実施形態に係る駆動信号源271において駆動信号の印加タイミングを制御した場合に、各ノズルから吐出された用紙上に定着するインクの着弾画像を例示する図である。図11に示すように、インクジェットヘッド102の中央付近のノズルに対応する圧電素子230に対して、両端付近のノズルに対応する圧電素子230よりΔT早く駆動信号が印加される。
このように、同じタイミングで駆動信号が印加された場合に両端のノズルよりもインクの吐出速度が遅くなる中央付近のノズルからのインクの吐出タイミングを早くすることにより、結果的に両端のノズルと中央付近のノズルとのインクの吐出タイミングがそろうので、用紙上のインクの着弾位置のばらつきが抑えられ、着弾画像は一直線に近い画像となる。
次に、図11に示すような駆動信号の印加タイミングの制御を実現する駆動信号源271の処理を説明する。図12は、駆動信号源271による駆動信号の印加処理を例示するフローチャートである。なお、本実施形態においては、予め定められた駆動信号の4つの印加タイミングパターンであるタイミングa〜dがROM12等に記憶されており、駆動信号源271は、各チャネルに対応する圧電素子230に対していずれかのパターンのタイミングで駆動信号を印加するものとする。
図13は、上述したタイミングa、タイミングb、タイミングc及びタイミングdで印加される駆動信号の波形を例示する図である。図13(d)に示したタイミングdを基準となるタイミングとし、タイミングaはタイミングdよりもΔTa早く駆動信号を印加するパターン(図13(a))であり、タイミングbはタイミングdよりもΔTb早く駆動信号を印加するパターン(図13(b))であり、タイミングcはタイミングdよりもΔTc早く駆動信号を印加するパターン(図13(d))である。
また、上述の4つのタイミングパターンにおいては、ΔTa>ΔTb>ΔTc>ΔTdの関係が成立し、タイミングdは基準タイミングなのでΔTd=0である。すなわち、タイミングa、タイミングb、タイミングc、タイミングdの順に早いタイミングで駆動信号が圧電素子230に印加される。なお、ΔTaは、駆動パルス間隔(周期)の半分以下とする。ΔTaが駆動パルス間隔の半分より大きくなると、タイミングaの駆動信号の印加タイミングが早すぎて、基準タイミングの対応する駆動信号の1つ前の駆動信号の印加タイミングと重なる場合があり、他のチャネルとインクの吐出タイミングがそろわず、着弾位置がばらつくと考えられるためである。
図12に戻り、駆動信号源271は、まず、インクジェットヘッド102の全チャネルのうち同時に駆動する駆動チャネル数を取得する(S1200)。具体的には、例えば、駆動信号源271は、ホストI/F16を介して受信した印刷データを解析して、あるタイミングにおいて同時に駆動する駆動チャネル数を算出する。
駆動チャネル数を取得した駆動信号源271は、駆動信号の印加タイミングを決定する対象チャネルの位置番号を取得する(S1201)。チャネルの位置番号は、図7に示したような駆動回路におけるチャネル番号であり、例えば、図7に示した駆動回路における1chの位置番号は“1”とし、nchの位置番号は“n”とする。すなわち、チャネルの位置番号が大きくなるほど、駆動信号源271からのそのチャネルの配線経路の長さが長い。
対象チャネルの位置番号を取得した駆動信号源271は、位置番号が予め定められた位置番号閾値(例えば、全チャネルをnとした場合にn/2)以上である場合(S1202/YES)、さらに、取得した駆動チャネル数が予め定められた駆動チャネル数閾値(例えば、全チャネルをnとした場合にn/2)以上か否かを判定する(S1203)。
取得した駆動チャネル数が駆動チャネル数閾値以上である場合(S1203/YES)、駆動信号源271は、タイミングaで対象チャネルに対応する圧電素子230に対して駆動信号を印加する(S1204)。一方、取得した駆動チャネル数が駆動チャネル数閾値よりも小さい場合(S1203/NO)、駆動信号源271は、タイミングbで対象チャネルに対応する圧電素子230に対して駆動信号を印加する(S1205)。なお、タイミングの制御は、例えば、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)方式により行われる。
一方、位置番号が位置番号閾値よりも小さい場合(S1202/NO)、駆動信号源271は、S1203と同様な判定を行う(S1206)。取得した駆動チャネル数が駆動チャネル数閾値以上である場合(S1206/YES)、駆動信号源271は、タイミングcで対象チャネルに対応する圧電素子230に対して駆動信号を印加する(S1207)。一方、取得した駆動チャネル数が駆動チャネル数閾値よりも小さい場合(S1206/NO)、タイミングdで対象チャネルに対応する圧力素子230に対して駆動信号を印加する(S1208)。
対象チャネルに駆動信号を印加した駆動信号源271は、すべてのチャネルに対して駆動信号の印加タイミングの制御処理済である場合(S1209/YES)、処理を終了し、制御処理がまだ行われていないチャネルがある場合(S1209/NO)、未処理のチャネルの位置番号を取得する(S1201)。
以下、具体例を用いてさらに説明する。ここでは、全チャネル数n=10、位置番号閾値Tp=n/2=5及び駆動チャネル数閾値Tc=n/2=5とする。まず、駆動チャネル数C=8の場合を説明する。
例えば、対象チャネルが1chの位置番号“1”はTp=5よりも小さく、駆動チャネル数C=8はTc=5以上なので、駆動信号源271は、1chに対応する圧電素子230−1に対してタイミングcで駆動信号を印加する。同様に、駆動信号源271は、位置番号がTp=5よりも小さい2ch〜4chに対応する圧電素子230−2〜230−4に対してもタイミングcで駆動信号を印加する。
一方、例えば、対象チャネルがnchの位置番号“n”はTp=5以上であり、駆動チャネル数C=8はTc=5以上なので、駆動信号源271は、nchに対応する圧電素子230−nに対してタイミングaで駆動信号を印加する。同様に、駆動信号源271は、位置番号がTp=5以上である5ch〜(n−1)chに対応する圧電素子230−5〜230−(n−1)に対してもタイミングaで駆動信号を印加する。
次に、駆動チャネル数C=4の場合を説明する。例えば、対象チャネルが1chの位置番号“1”はTp=5よりも小さく、駆動チャネル数C=4はTc=5より小さいので、駆動信号源271は、1chに対応する圧電素子230−1に対してタイミングdで駆動信号を印加する。同様に、2ch〜4chに対応する圧電素子230−2〜230−4に対してもタイミングdで駆動信号を印加する。
一方、例えば、対象チャネルnchの位置番号“n”はTp=5以上であり、駆動チャネル数C=4はTc=5より小さいので、駆動信号源271は、nchに対応する圧電素子230−nに対してタイミングbで駆動信号を印加する。同様に、5ch〜(n−1)chに対応する圧電素子230−5〜230−(n−1)に対してもタイミングbで駆動信号を印加する。
このように、駆動信号源271は、各チャネルの位置を、位置番号閾値を区切りとして前半(駆動信号源271からの配線経路の長さが短い側)と後半とに分類し、後半に分類されたチャネルに対応する圧電素子230に対して、前半に分類されたチャネルに対応する圧電素子230に対してよりも早いタイミングで駆動信号を印加する。
さらに、駆動チャネル数が駆動チャネル数閾値以上である場合に、駆動チャネル数閾値よりも小さい場合よりも早いタイミングで圧電素子に対して駆動信号を印加する。これは、同時に駆動するチャネル数が多いほど、駆動回路内に流れる電流も大きくなるが、駆動信号の電圧降下は駆動回路内に流れる電流の大きさと配線抵抗の積によって決まるので、駆動するチャネル数が多いほど電圧降下も大きくなり、より吐出速度が遅くなるためである。
したがって、上述の例のように、駆動チャネル数が駆動チャネル数閾値以上の場合において、位置番号閾値を区切りとして後半に分類された位置のチャネルに対応する圧電素子230に対して最も早いタイミングaで駆動信号が印加される。一方、駆動チャネル数が駆動チャネル数閾値より小さい場合において、位置番号閾値を区切りとして前半に分類された位置のチャネルに対応する圧電素子230に対して最も遅いタイミングdで駆動信号が印加される。
以上説明したように、本実施形態においては、インクジェットヘッド102の各ノズルを駆動させる各圧電素子230と駆動信号源271との配線経路の長さに応じたタイミングで各圧電素子230に対して駆動信号が印加される。これにより、駆動信号の鈍りや電圧降下によりインクの吐出速度が遅くなる配線経路が長い圧電素子230に対応するチャネルのインクの吐出速度と、これよりも配線経路が短い圧電素子230に対応するチャネルのインクの吐出速度とをそろえることができ、インクの着弾位置のばらつきを抑えることができる。
さらに、本実施形態においては、同時に駆動するチャネル数が多いほど、圧電素子230に対して早いタイミングで駆動信号が印加される。これにより、同時に駆動するチャネル数が多くなりよりインクの吐出速度が遅くなる場合であっても、各チャネルのインクの吐出速度をそろえることができ、より精度よくインクの着弾位置のばらつきを抑えることができる。
また、本実施形態によれば、上述したインクの着弾位置のばらつきを抑えることができる他、各圧電素子230に駆動信号を印加するタイミングをずらすので、最大瞬時消費電力を低減することも可能になる。
なお、上述した同時に駆動するチャネル数が多いほど、圧電素子230に対して早いタイミングで駆動信号が印加される構成は必須ではなく、例えば、駆動チャネル数の変動が少ない場合は、駆動信号源271からの配線経路の長さのみに応じて予め定められたタイミングで圧電素子230に対して駆動信号が印加されるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、チャネルの位置が2つのグループに分類される場合を例として説明した。しかしながら、これは一例であり、3つ以上のグループに分類されて、チャネルの位置が駆動信号源271からみて遠い(配線経路が長い)グループほど、駆動信号の印加タイミングが早くなるようにしてもよい。また、駆動するチャネル数閾値も2つ以上あってもよく、駆動するチャネル数を含む区間を示す閾値が大きいほど、駆動信号の印加タイミングが早くなるようにしてもよい。
また、上記実施形態における駆動波形は、デジタル駆動回路により出力されるものとする。図14(a)は、アナログ駆動回路により出力された駆動波形を例示する図であり、図14(b)は、デジタル駆動回路により出力された駆動波形を例示する図である。アナログ駆動回路のスイッチは抵抗を持っているため、図14(a)に示すように、立ち上がり時間tf及び立ち下がり時間trが比較的長く波形の立ち上がり、立ち下がりが緩やかである。
一方、図14(b)に示すように、デジタル駆動回路により出力された駆動波形は、立ち上がり時間tf及び立ち下がり時間trが、アナログ駆動回路により出力された駆動波形よりも短く、波形の立ち上がり、立ち下がりが急峻である。また、デジタル駆動回路により出力された駆動波形の立ち上がり時間tf及び立ち下がり時間tfは、インクジェットヘッド102の共振周期であるヘルムホルツ周期よりも短い時間とする。
そのため、アナログ駆動回路よりも低い電圧で強い吐出力が得られ、省電力化が可能である。また、高周波駆動を行う際には、駆動パルス幅を狭くして、吐出周期を短くすることが望まれるが、デジタル駆動回路により出力された駆動波形は立ち上がり時間tf及び立ち下がり時間trに必要な時間が短いので、高周波駆動に適した駆動波形を設計することが可能になる。
また、上記実施形態において、さらにインクジェットプリンタ1を使用する温度環境や使用されるインクの粘度等のインクジェットプリンタ1の稼働環境に応じて、駆動信号の最大電圧Vmaxを予め設定しておいてもよい。図15は、インクジェットプリンタ1が使用される温度環境に応じて設定された駆動信号の波形を例示する図である。例えば、基準となる常温環境、常温環境よりも温度が高い高温環境及び常温環境よりも温度が低い低温環境といった稼働環境である場合、温度が高いほど、最大電圧Vmaxが低くなるように設定する。
すなわち、図15(a)は、高温環境における駆動信号の波形を示し、図15(b)は、常温環境における駆動信号の波形を示し、図15(c)は、低温環境における駆動信号の波形を示す。このようにインクジェットプリンタ1の稼働環境に応じた最大電圧Vmaxを予め設定しておき、稼働環境に応じて最大電圧を変更することにより、それぞれの稼働環境において同じような吐出特性を維持するように圧電素子230を駆動させることができる。
また、上記実施形態においては、インクジェットプリンタ1を例として説明した。しかしながら、これは一例であり、インクの吐出に限らず、液滴を吐出する液滴吐出装置であれば同様に適用可能である。液滴吐出装置の他の例としては、液滴の吐出を何層も繰り返すことにより立体物を形成する3次元プリンタ等がある。
1 インクジェットプリンタ
100 コントローラ
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 NVRAM
15 ASIC
16 ホストI/F
17 印刷制御部
18 モータ駆動部
101 キャリッジ
102 インクジェットヘッド
103 インクカートリッジ
104 給紙カセット
105 手差しトレイ
106 排紙トレイ
107 主ガイドロッド
108 従ガイドロッド
109 主走査モータ
110 駆動プーリ
111 従動プーリ
112 タイミングベルト
113 給紙ローラ
114 フリクションパッド
115 ガイド部材
116 搬送ローラ
117 搬送コロ
118 先端コロ
119 印写受け部材
120 搬送コロ
121 拍車
122 排紙ローラ
123 拍車
124 ガイド部材
126 維持回復装置
130 操作パネル
140 主走査モータ
150 副走査モータ
221 流路板
222 振動板
223 ノズル板
224 ノズル
225 連通路
226 液室
227 流体定航部
228 共通液室
229 インク供給項
230 圧電素子
231 ベース基板
232 FPCケーブル
233 フレーム部材
234 貫通部
235 インク供給穴
236 圧電材料
237 内部電極
238 個別電極
239 共通電極
241 FFC
242 駆動IC
251 シフトレジスタ
252 ラッチ回路
253 デコーダ
254 シフトレジスタ
255 スイッチ
271 駆動信号源
272 データ転送部
特開2001−270107号公報 特開平9−174834号公報 特開平9−104113号公報

Claims (7)

  1. 入力された情報に基づいて液滴を吐出する液滴吐出装置であって、
    前記液滴をそれぞれ吐出する複数のノズルと、
    前記複数のノズルそれぞれから前記液滴を吐出させるための吐出力を生じさせる複数のアクチュエータ素子と、
    前記複数のアクチュエータ素子を駆動するための駆動信号を出力する信号出力部と
    を含み、
    前記信号出力部は、前記駆動信号を前記複数のアクチュエータ素子それぞれに伝える経路の長さに応じたタイミングで前記複数のアクチュエータ素子それぞれに前記駆動信号を出力する
    ことを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記信号出力部は、
    前記複数のアクチュエータ素子を前記経路の長さに基づいて複数のグループに分類し、
    前記経路が他の前記グループよりも長い前記グループに分類された前記アクチュエータ素子に、前記他のグループよりも早いタイミングで前記駆動信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記信号出力部は、前記駆動信号を前記複数のアクチュエータ素子それぞれに伝える経路の長さ及び前記複数のアクチュエータ素子のうち前記駆動信号により同時に駆動するアクチュエータ素子の数に応じたタイミングで前記複数のアクチュエータ素子それぞれに前記駆動信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記信号出力部は、
    同時に駆動する前記アクチュエータ素子の数が多いほど早いタイミングで前記複数のアクチュエータ素子それぞれに前記駆動信号を出力する
    ことを特徴とする請求項3に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記駆動信号の大きさは、前記液滴吐出装置の稼働環境に応じて設定される
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の液滴吐出装置によってインクを吐出して画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  7. 入力された情報に基づいて液滴を吐出する液滴吐出装置の制御方法であって、
    前記液滴吐出装置は、
    前記液滴をそれぞれ吐出する複数のノズルと、
    前記複数のノズルそれぞれから前記液滴を吐出させるための吐出力を生じさせる複数のアクチュエータ素子と
    前記複数のアクチュエータ素子を駆動するための駆動信号を出力する信号出力部と
    を含み、
    前記駆動信号を前記複数のアクチュエータ素子それぞれに伝える経路の長さに応じたタイミングで前記複数のアクチュエータ素子それぞれに前記駆動信号を出力する
    ことを特徴とする液滴吐出装置の制御方法。
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