JP2016049759A - 液滴吐出装置、画像形成装置、及び液滴吐出ヘッドの制御方法 - Google Patents

液滴吐出装置、画像形成装置、及び液滴吐出ヘッドの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液滴吐出の曲がりを、簡単な制御で補正できる、液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】配列された複数の吐出口104と、各吐出口104と夫々連通する複数の液室106と、各吐出口104に対して複数配置され、液室内の液体に圧力を発生させる複数の駆動素子121Aと、を有する液滴吐出ヘッド31、及び複数の駆動パルスを生成し、駆動パルスを複数の駆動素子121Aへ夫々調整して印加する駆動制御手段を有する液滴吐出装置であって、駆動制御手段は、一の吐出口から吐出される液滴の着弾位置が、他の吐出口から吐出される液滴の着弾位置からずれると推測される場合、一の吐出口における複数の駆動素子121Aのうち、着弾位置のずれと反対側に位置する駆動素子121Aへ印加される駆動パルスを、一の吐出口における他の駆動素子へ印加される駆動パルスに比べて印加電圧値を大きくする。
【選択図】図9

Description

本発明は液滴吐出装置、画像形成装置、及び液滴吐出ヘッドの制御方法に関する。
記録ヘッドは液滴吐出形式の記録装置に用いられ、様々な方式により吐出液滴を形成吐出するものが知られている。例えば、吐出手段が圧電素子であるもの、液滴を加熱して気泡を発生させ、その圧力で液滴を吐出させるもの、駆動手段に静電気力を利用したものなどがある。このような吐出手段を用いた記録ヘッドは、高密度のマルチノズル化を比較的容易に実現でき、高精細な画像を記録媒体上に形成することが可能である。
記録ヘッドの構成では、駆動信号源から見た閉ループの配線が長い記録素子は閉ループの配線が短い記録素子よりも配線抵抗値が高くなるため、多数の記録素子を駆動させた際には、各記録素子によって吐出される液滴の着弾位置にバラつきが生じる。或いは、ノズルメンテナンス動作のワイピング等によりノズル撥水面が磨耗することによって、液滴曲がりが発生する。これらにより、画像不具合を引き起こすことがあった。
そこで、特許文献1における記録ヘッド、配列されたインク吐出口を備え、インク吐出各々の内部に設けられインクを吐出するためのエネルギーを発生するヒ−ターからなる第1駆動素子及び第2駆動素子を備えている。これらの第1駆動素子及び第2駆動素子は吐出口の中心よりずれた位置であって、前記インク吐出口と同じ方向に並んで配列しており、第1駆動素子と第2駆動素子との駆動するタイミングを制御している。この構成では、インクジェット記録方式において、ベタ画像作成時に、吐出口付近の圧力差に起因する、吐出口配列の端側から吐出される液滴の配列方向中央側に引き寄せられる吐出軌跡の偏倚を低減することができる。
また、特許文献2において、記録ヘッドの制御部は、インク吐出口に対して1つの圧電素子を備え、1吐出動作に対応する1印刷周期内で前記液滴吐出ヘッドから複数滴を連続して吐出させることが可能である。そして、1印刷周期内に、液滴を吐出させるために時系列的に出力する複数の吐出駆動パルスと、液滴を吐出させない程度にメニスカスに微振動を与える非吐出駆動パルスとを生成して、パルスの電圧値を選択してタイミングを調整している。この構成により、複数の液滴サイズを吐出する場合の配列方向に対して垂直方向の液滴曲がりを防止することができる。
特許文献1については、配列方向に対して垂直方向の液滴曲がりについて、考慮されていなかった。また特許文献1及び2において、不具合を防止するために吐出のタイミングを制御する必要があるため、制御が複雑化した。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、液滴吐出の曲がりを、簡単な制御で補正できる、液滴吐出装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
一つの案では、液滴吐出装置は、搬送される記録媒体へ液滴を吐出する配列された複数の吐出口と、前記各吐出口と夫々連通する複数の液室と、前記各吐出口に対して複数配置され、該液室内の液体に圧力を発生させる複数の駆動素子と、を有する液滴吐出ヘッド;及び複数の駆動パルスを生成し該駆動パルスを前記複数の駆動素子へ夫々調整して印加する駆動制御手段;を有している。液滴吐出装置において、前記駆動制御手段は、一の吐出口から吐出される液滴の着弾位置が、配列された他の吐出口から吐出される液滴の着弾位置からずれると推測される場合、前記一の吐出口における複数の駆動素子のうち、前記着弾位置のずれと反対側に位置する駆動素子へ印加される駆動パルスを、前記一の吐出口における他の駆動素子へ印加される駆動パルスに比べて印加電圧値を大きくし、前記一の吐出口から吐出され前記記録媒体へ着弾する液滴の位置のずれを補正する。
一態様によれば、液滴吐出装置において、液滴吐出の曲がりを、簡単な制御で補正できる。
本発明の液滴吐出装置を搭載した画像形成装置の全体構成を説明する斜視概略図である。 図1の画像形成装置のキャリッジ周辺の平面説明図である。 (a)は比較例及び本発明の液滴吐出ヘッドの概念図であって、(b)比較例に係る液滴吐出ヘッドの液室長手方向に沿う断面説明図である。 (a)は画像形成装置の制御部のブロック図であり、(b)は液滴吐出装置の制御部のブロック図である。 図3(a)に記載された駆動ICのブロック図である。 本実施形態に係るインクジェットヘッド102の駆動部の構成を模式的に示す斜視図である。 ノズルを有するキャリッジと記録媒体の搬送方向について説明する図である。 (a)は記録媒体搬送方向に対する不具合の例の説明図であり、(b)はキャリッジ移動方向に対する不具合の例の説明図である。 本発明の実施形態に係る液滴吐出ヘッドの液室平面方向に沿う断面について説明する図である 図9の液滴吐出ヘッドのノズル周辺の拡大図である。 図10のノズルの記録媒体搬送方向に対してのずれを補正する駆動パルスの制御例の説明図である。 図10のノズルのキャリッジ移動方向に対してのずれを補正する駆動パルスの制御例の説明図である。 (a)は本発明の別の実施形態に係る液滴吐出ヘッド周辺の平面説明図であり、(b)は(a)のノズル周辺の拡大図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
((画像形成装置の構成))
まず、本発明に係る液滴吐出装置が搭載された画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置を前方側から見た斜視説明図である。
このインクジェット記録装置は、装置本体81と、装置本体81に装着された用紙を装填するための給紙トレイ82と、装置本体81に着脱自在に装着されて画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ83とを備えている。さらに、装置本体81の前面の一端部側(給排紙トレイ部の側方)には、インクカートリッジを装填するためのカートリッジ装填部84を有し、このカートリッジ装填部84の上面は操作ボタンや表示器などを設ける操作/表示部85としている。
このカートリッジ装填部84には、インクカートリッジ(メインタンク)10y,10m,10c,10k(色を区別しないときは「インクカートリッジ10」という。)を、装置本体81の前面側から後方側に向って挿入して装填可能としている。インクカートリッジ10は、色の異なる色材であるインク、例えばイエロー(Y)インク、マゼンタ(M)インク、シアン(C)インク、黒(K)インクをそれぞれ収容した複数の記録液カートリッジである。このカートリッジ装填部84の前面側には、インクカートリッジ10を着脱するときに開く前カバー(カートリッジカバー)86を開閉可能に設けている。また、インクカートリッジ10y,10m,10c,10kは縦置き状態で横方向に(図1では左から順に)並べて装填する構成としている。
また、操作/表示部85には、各色のインクカートリッジ10y,10m,10c,10kの装着位置(配置位置)に対応する配置位置で、各色の残量表示部、電源ボタン、用紙送り/印刷再開ボタン、キャンセルボタンなどが配置されている。各色の残量表示部は、各色のインクカートリッジ10y,10m,10c,10kの残量がなくなることを表示する。
次に、このインクジェット記録装置の機構部について図2を参照して説明する。図2はインクジェット記録装置のキャリッジ周辺の平面説明図である。図2に示す実施形態は、シリアル型ヘッドを用いたシリアル型画像形成装置の例である。
図2において、装置本体フレーム部材を構成するメイン側板21A,21Bに横架された主ガイド部材であるガイドロッド22と図示しない従ガイド部材(ガイドロッド、ガイドステーなど)とで、キャリッジ25を主走査方向(ガイドロッド長手方向)に摺動自在に保持している。このキャリッジ25は、主走査モータ、駆動プーリ、従動プーリ及びタイミングベルトで構成され、キャリッジ駆動部23の近傍に配置されて、該キャリッジ駆動部23を駆動させる主走査機構によって主走査方向に移動走査される。
このキャリッジ25には、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出する画像形成手段としての液体吐出ヘッドからなるサブタンク一体型の4個の記録ヘッド31が搭載されている。記録ヘッド31は複数のノズルからなるノズル列を主走査方向に対して直交する副走査方向に配列し、滴吐出方向を下方に向けて装着している。
一方、キャリッジ25の下側には、給紙カセット83から給紙される用紙等の記録媒体Pを副走査方向に搬送する搬送手段としての搬送ベルト41が配置されている。この搬送ベルト41は、無端状ベルトであり、サブ側板間で回転自在に保持された搬送ローラ42とテンションローラ43との間に掛け渡されて、副走査モータによって搬送ローラ42が回転駆動されることによって矢示方向(ベルト搬送方向)に周回移動される。この構成により、キャリッジ25は搬送ベルト移動方向、即ち、記録媒体搬送方向に対して垂直方向に移動可能である。
また、キャリッジ25の主走査方向の印字領域外両端部には廃液タンク46A,46Bが配置されている。
このような機構部を備えるインクジェット記録装置からなる画像形成装置において、下記に説明する本発明を実施した液滴吐出装置を搭載しているので、高粘度インクを用いた普通紙高画質記録を高速で行うことができる。
((記録ヘッドの構成))
次に、本発明の液滴吐出装置である、記録ヘッドを構成している液滴吐出ヘッドの一例について図3を参照して説明する。なお、図3(a)は記録ヘッドの概観図を示しており、図3(b)は比較例の液滴吐出ヘッドの液室長手方向に沿う断面説明図を示している。
図3(a)に示すように、記録ヘッド31において、液滴供給部から供給された液滴は液室へと充填される。この際、FFCやFPCなどの配線基板126(図5の520)、及び配線基板上の駆動IC509を通して、駆動素子(記録素子)へと駆動信号が印加され、駆動信号により駆動素子121A(1〜4)は変位し、液室の圧力を変動させノズル口より液滴を吐出する。このように、駆動波形を印加させ駆動素子121A(1〜4)を駆動させることにより、液室の圧力変化によりノズル口が液滴を吐出して画像を形成する。
液滴吐出ヘッドの具体的な例を図3(b)に示す。ここでは、一例として、駆動素子に圧電素子を利用した構成を示す。図3(b)において、この液滴吐出ヘッドでは、流路板101と、この流路板101の下面に接合した振動板102と、流路板101の上面に接合したノズル板103とが接合して積層されている。これらによって液滴(インク滴)を吐出するノズル104、ノズル連通路105、圧力発生室である液室(加圧液室)106、流体供給路(抵抗部)107、共通液室108、インク供給口132などを形成している。
加圧液室106のインクは、ノズルと連通する流路であるノズル連通路105を通って、ノズル104から吐出される。その後、インク滴吐出の終了に伴い、加圧液室106内のインク圧力が低減し、インクの流れの慣性と駆動パルスの放電過程によって加圧液室106内に負圧が発生してインク充填工程へ移行する。このとき、インクタンク(サブタンク)35からインク供給口132を通って供給されたインクは共通液室108に流入し、共通液室108からインク供給路107を通り、加圧液室106内に充填される。
また、液滴吐出ヘッド(記録ヘッド31)は、振動板102を変形させて加圧液室106内のインクを加圧する圧力発生手段(アクチュエータ手段)であり、電気機械変換素子として機能する2個(図3では1列のみ図示)の積層型の圧電部材を備えている。
また、圧電素子121Aを備える圧電部材を接合固定し、圧電部材などとともにアクチエーターユニットを構成するベース基板122が配置されている。この圧電部材では、分割しないスリット加工で溝を形成することで複数の圧電素子121A、支柱部材が形成されている。この例では、圧電素子121Aは駆動波形を印加する駆動圧電素子柱とし、支柱部材は駆動波形を印加しない非駆動圧電素子柱としている。また、圧電部材の圧電素子121Aには、各圧電素子121Aに選択的に駆動波形を印加する駆動回路(駆動IC509、図6参照)と接続したFPCケーブル126が接続されている。
圧電部材121の一端面の端面電極はハーフカットによるダイシング加工で分割されて電極(個別電極)となり、他端面の端面電極は切り欠き等の加工による制限で分割されずにすべての圧電素子121Aで導通した電極(共通電極)153となる。共通電極153は、圧電素子121Aの端部に電極層を設けて回し込んでFPCケーブル126のグラウンド(GND)電極に接続している。
そして、振動板102の周縁部がフレーム部材130に接合されている。フレーム部材130には、圧電部材121やベース基板122等からなるアクチュエータユニットを収納する貫通部131と、共通液室108として機能する凹部と、共通液室108に外部からインクを供給する供給口であるインク供給口132とが形成されている。
圧電素子121Aの圧電常数はd33であり、この圧電素子121Aが受ける印加電圧の変化による伸縮により加圧液室106を収縮、膨張させている。圧電素子121Aは駆動信号が印加され充電が行われると伸長し加圧液室106を膨張させ、また圧電素子121Aは充電された電荷が放電すると反対方向に加圧液室106を収縮するようになっている。
このように構成した液滴吐出ヘッドにおいては、例えば圧電素子121Aに印加する電圧を基準電位Veから下げる(駆動波形10〜50Vのパルス電圧等を印加する)ことによって駆動圧電素子121Aが収縮する。よって、振動板102が下降して液室106の体積が膨張することで、液室106内にインクが流入する。
その後、圧電素子121Aに印加する電圧を上げて駆動圧電素子柱である圧電素子121Aを積層方向に伸長させ、振動板102をノズル104方向に変形させて液室106の体積を収縮させる。この動作により、液室106内のインクが加圧され、ノズル104からインク滴が吐出(噴射)される。
そして、駆動圧電素子柱121Aに印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板102が初期位置に復元し、液室106が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室108から液室106内にインクが充填される。そこで、ノズル104のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出の動作に移行する。
なお、一般に、インクジェットヘッドで振動板を使用するものについては、押し打ち法、引き打ち法、これらを組み合わせた方法で駆動するものがある。押し打ち法での駆動では、振動板を加圧室側に押し込み、加圧室内の容積を小さくすることでインク滴を吐出させる。引き打ち法での駆動では、振動板をインク室の外側方向の力で変形させインク室内の内容積を広げた状態から元の容積になるように振動板の変位を元に戻すことでインク滴を吐出させる。
上述のヘッドの駆動方法については上記のように、(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行うこともできる。
なお、ここでは、液室の液体の圧力を変化させる駆動素子(記録素子)として圧電素子であるものを説明したが、液滴を加熱して気泡を発生させ、その圧力で液滴を吐出させるもの、駆動手段に静電気力を利用したもの等を用いてもよい。
((制御部))
次に、液滴吐出装置300が搭載された、画像形成装置80の制御部の概要について図4(a)を参照して説明する。なお、図4(a)は画像形成装置80の制御部500とその周辺のブロック説明図である。
この制御部500は、CPU501、ROM502、RAM503、不揮発性メモリ504、及びASIC505を備えている。CPU501は画像形成装置80全体の制御を司る。ROM502は、CPU501が実行するプログラム、その他の固定データが格納する。RAM503は画像データ等を一時格納する。不揮発性メモリ504は書き換え可能に、装置の電源が遮断されている間もデータを保持する。ASIC505は、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御する入出力信号の処理を実行する。
さらに、制御部500は、印刷制御部508、駆動IC(ドライバIC)509、モータ駆動部510、ACバイアス供給部511などを備えている。印刷制御部508は記録ヘッド31を駆動制御するデータ転送手段と駆動信号発生手段を含む(図4(b)参照)。駆動IC509はキャリッジ25側に設けられ、記録ヘッド31を駆動する。モータ駆動部510はキャリッジ25を移動走査する主走査モータ554、搬送ベルト41を周回移動させる副走査モータ555、維持回復モータ556を駆動する。図1の内部にキャリッジ25の回復のための維持回復機構が備えられており、キャップやワイパーブレードの移動などを行う。ACバイアス供給部511は、帯電ローラ44にACバイアスを供給する。帯電ローラ44は、例えば搬送ベルト41の表面を帯電させる帯電手段として、搬送ベルト41の表層に接触し、搬送ベルト41の回動に従動して回転するように配置されている。
また、この制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行う操作パネル514が接続されている。
この制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うインターフェースI/F506を持っている。パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト600側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506でデータや信号を受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508から駆動IC509に転送する。なお、画像出力するドットパターンデータの生成はホスト600側のプリンタドライバ601で行っている。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送する。また、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などを駆動IC509に出力する。それ以外にも、ROM502に格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号源701(図4(b)参照)を含む。印刷制御部508の駆動信号源が、1又は複数の駆動パルスで構成される駆動信号を駆動IC509に対して出力する。
駆動IC509は、シリアルに入力される記録ヘッド31の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを選択して吐出パルスを生成する。そして、記録ヘッド31の液滴を吐出させるエネルギーを発生する圧力発生手段としての圧電素子に対して印加することで記録ヘッド31を駆動する。このとき、駆動信号を構成する駆動パルスの一部又は全部及び駆動パルスを形成する波形用要素の全部又は一部を使用することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
I/O部513は、装置に装着されている各種のセンサ群515からの情報を取得し、プリンタの制御に必要な情報を抽出し、印刷制御部508やモータ駆動部510、ACバイアス供給部511の制御に使用する。センサ群515は、用紙の位置を検出する光学センサや、機内の温度を監視するサーミスタ、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、カバーの開閉を検出するインターロックスイッチなどがあり、I/O部513は様々のセンサ情報を処理することができる。
((駆動制御部の構成))
次に、本発明の駆動制御部を構成する、印刷制御部508及び駆動IC509の一例について図4(b)を参照して説明する。
印刷制御部508は、駆動信号源701とデータ転送部702とを備えており、駆動信号源701は所定の駆動電圧を出力する。データ転送部702は制御部500から送信される、液サイズ、画像データ(画像情報)が入力される。また、駆動信号源701には、後述する駆動IC509から圧電素子121Aまでの配線経路の長さや記録ヘッド31におけるノズル口104の摩耗度などが入力される。
データ転送部702は、印刷画像に応じた画像データと、転送クロック信号、ラッチ信号、滴サイズに応じた滴制御信号を出力する。駆動信号源701は、配線経路の長さのデータ、記録ヘッド31におけるノズル口104の摩耗度のデータから、ノズルにおいて各記録素子が着弾位置のずれを推測して、複数の駆動パルスから記録素子ごとに選択できるように駆動信号(駆動電圧)を出力する。
駆動IC509は、シフトレジスタ711、ラッチ回路712、波形生成回路713、ディレイ回路714、レベルシフタ715、及びインバータ716を備えている。シフトレジスタ711には、データ転送部702からの転送クロック(シフトクロック)及びシリアル画像データ(階調データ:2ビット/1チャンネル(1ノズル)が入力される。ラッチ回路712は、シフトレジスタ711の各レジスト値をラッチ信号によってラッチする。
また、駆動IC509において、データ転送部702からの液制御信号に応じて、波形生成回路713は、ノズルごとに、1つのノズルに対して、複数の駆動パルスを生成する。
ディレイ回路714は、波形生成回路713から出力される駆動パルスを遅延させる。レベルシフタ715は、ディレイ回路714からのロジックレベル電圧信号をインバータ716が動作可能なレベルへとレベル変換する。
そして、インバータ716は、これらのディレイ回路714及びレベルシフタ715を介して波形生成回路713から与えられるノズル毎の駆動パルスによって動作される。この構成を用い、チャネルごとに駆動パルスを制御することができる。
そして、駆動信号源701からの駆動電圧により、配線経路の長さ及び/又は記録ヘッド31におけるノズル口104の摩耗度に応じて、着弾位置のずれを推測して、前記複数の駆動パルスからずれが補正できるように、各記録素子への駆動パルスを制御する。この際、ノズルごとに複数作成された大きさの異なる駆動パルスから、駆動パルスを記録素子ごとに選択する。或いは、1つのノズルが所定の大きさの駆動パルスを出力できるように、該ノズルに対応する夫々の記録素子の大きさを調整して出力してもよい。
この構成を用い、チャネルごとに駆動パルスを制御することができる。
また、この説明では、一律にノズル毎に複数の駆動パルスを生成した後、配線経路の長さ及び/又は摩耗度に応じて着弾位置のずれを推測して、ずれに応じて、パルスの電圧値を調整又は複数のパルスから選択することにより、駆動パルスを記録素子毎に調整した。しかし、本発明の別の制御例として、作成する段階で、波形生成回路713で配線経路の長さ及び/又は摩耗度に応じて、予めずれを推測して、ノズル単位であって、記録素子ごとに駆動パルスを選択的に生成してもよい。
図5は、駆動ICの回路の概略図である。記録素子である圧電素子121Aには、電気的に接続された配線基板520が具備され、また配線基板520には記録素子である圧電素子121Aに選択的に駆動信号を印加する一体集積化された駆動IC509が設けられている。
例えば、シフトレジスタ711は、直列入力並列出力形(Serial-In, Parallel-Out、SIPO)のシフトレジスタであって、ラッチ回路712を経て、波形生成回路713、ディレイ回路714及びレベルシフタ715でPWM変調してインバータ716を制御する。
ここで、駆動IC509内のスイッチング素子にインバータを用いることにより、簡単な構成で回路の経路上のインピーダンスに左右されることなく急峻な電圧パルスを印加することができる。従って、DAコンバータや増幅回路を必要とすることなく、省コスト化を実現した駆動回路を形成することが可能になる。
図6は、本実施形態に係る記録ヘッド31の駆動部の構成を模式的に示す斜視図である。本実施形態に係る記録ヘッド31の駆動部は、駆動素子を含む圧電素子121Aと、配線基板520と、集積回路(駆動IC)509とを含む。圧電素子121Aは、記録ヘッド31の複数のノズル夫々を駆動するアクチュエータ素子である駆動素子を含む。配線基板520は、圧電素子121Aに近接して配置され、画像形成装置80の側にある508から、圧電素子121Aに含まれる夫々の駆動素子に信号を供給する。集積回路である駆動IC509は、配線基板520を介して駆動素子に選択的に信号を供給するためのスイッチング素子(インバーター)を含む。
ここで、駆動IC509は、配線基板520のうち任意の場所にも設けられており、駆動IC509は複数備えてもよい。図6の例では、駆動IC509は配線基板520のノズル配列方向における両端部に2つ設けられている。
ここで、一般的に一列当たりのノズルの数、即ちチャネル数が増えるほど、それぞれのチャネルを駆動するための駆動配線の長さにばらつきが生じる。その結果、マルチノズル化された記録ヘッド、即ちマルチチャネル化された記録ヘッドにおいては、各チャネルにおいて駆動信号の波形にもばらつきが生じる。そして、駆動信号の波形の差異は、吐出されるインク量の差異となって現れるため、結果的に画質が低下するおそれがある。
例えば、図6のように、駆動ICを圧力素子の列につき、端部に2つ備えた場合、駆動IC509を、配線基板520を介して、圧力素子121Aにおける駆動素子1〜4へ接続させる駆動配線(チャネル)は、列の端部は短く、列の中央部は長い。
図7は、ノズルを有するキャリッジ25と記録媒体の搬送方向について説明する図である。本実施形態は、シリアル型のヘッド形式であり、記録媒体が搬送される方向と直交する方向にキャリッジ25を移動させて、画像形成を行う。ここで、キャリッジ25における記録ヘッド31のノズルの列は用紙搬送方向へ延伸しており、キャリッジ25は主走査方向に移動可能である。
図7に示すような複数のノズル口を有する記録ヘッドにおいては、同時に液滴を吐出した際、配線経路長が長いチャネル(図6中央)では電圧降下が大きく、配線経路長の短いチャネル(図6両端部)では電圧降下が小さくなる。従って、同じチャネル列内でも着弾位置にばらつきが生じる可能性がある。この配線経路による着弾位置のばらつきを図8(a)に示す。
また、ノズル面に残留したインクを拭き取るワイピング動作などでノズル撥水面が磨耗することによっても液滴曲がりが生じるおそれがある。このようなばらつきは、図8(a)に示すように、キャリッジ25の移動方向に沿って、ノズルの列から外れる方向に、即ち、記録媒体の搬送方向に対して垂直方向への移動に起因する。
また、特に液滴が大きいベタ画像の印刷を行う場合、すべての圧電素子が大きな駆動パルスを受けて駆動して振動板を上下に変位することで液室の空気が吸引され、液室が減圧されるため、ノズル口と記録媒体との間の空間が、周辺と比較して減圧になりがちである。従って、特にベタ画像を連続印刷する際、例えば図8(b)に示すように、吐出口配列の端側から吐出される液滴の配列方向中央側に引き寄せられる吐出軌跡の偏倚が起きる可能性もあった。これらの要素が重なることにより、画像にスジやムラが生じて画像不具合が発生することがある。このようなばらつきは、キャリッジ25の移動方向に対して垂直方向に、ノズルの列の間隔が広がる又は狭まる方向に、即ち、記録媒体の搬送方向への移動に起因する。
本発明の一実施形態は上記問題を鑑み、液滴曲がりや着弾位置ばらつきを補正するために液滴吐出ヘッドを構成する記録ヘッド31は、下記の構成をとる。
図9は、液滴吐出ヘッドの液室長手方向に沿う断面説明図である。本発明の一実施形態において、1つの吐出口に対して、複数の圧電素子(駆動素子)121A(1,2,3,4)を設けている。即ち、液滴吐出ヘッドは、吐出口に対して記録媒体搬送方向に沿って複数配列され、該液室内の液体に圧力を発生させる複数の駆動素子と、を有する。
或いは、記録ヘッド31を構成する液滴吐出ヘッド31は、吐出口に対応して、液滴吐出ヘッド(を備えるキャリッジ25)の移動方向に沿って配列される複数の駆動素子をさらに備えてもよい(図10)。
図10は、ノズルと記録素子の拡大図である。図10において、一例として一つのノズル口104に対して4つの記録素子(圧電素子)1〜4が配置されている。詳しくは、記録媒体搬送方向に2つ、キャリッジ移動方向に2つ配置されている。この記録素子1〜4に印加する駆動波形の強度を補正方向に合わせ、それぞれ設定することによりチャネルごとに吐出方向を制御することができる。
図10は、1つの吐出口(ノズル口104)の拡大図であるため、実際の記録ヘッド31には、図5に示すように、複数の吐出口が配列されており、該複数の各吐出口に対して複数の駆動素子121Aが備えられている。
この構成において、印刷制御部508及び駆動IC509からなる駆動制御手段は、一の吐出口から吐出される液滴の着弾位置が、他の吐出口から吐出される液滴の着弾位置からずれると推測される。この場合、一の吐出口における複数の駆動素子のうち、着弾位置のずれと反対側に位置する駆動素子へ印加される駆動パルスを、前記一の吐出口における他の駆動素子へ印加される駆動パルスに比べて印加電圧値を大きくし、前記一の吐出口から吐出され記録媒体へ着弾する液滴の位置のずれを補正する。
ここで、配線基板520における駆動IC509から圧電素子121A(駆動素子1〜4)までの配線経路の長さ(図6参照)、吐出する液滴で作成する画像情報、又は/及び吐出口(ノズル口)の摩耗度に基づいて、駆動制御手段(508,509)が、液滴の着弾位置のずれを推測する。
また、図9,10の構成を図7の方向に適用すると、本発明の実施形態においても、液滴吐出ヘッドは複数の吐出口の配列方向は記録媒体の搬送方向と同一方向に設置され、
液滴吐出ヘッド(を備えるキャリッジ25)は、記録媒体の搬送方向に対して垂直方向へ移動可能である。そして、複数の駆動素子は、各吐出口に対応して、液滴吐出ヘッドの移動方向に沿って配列される(素子1と2),(素子3と4)。一方、複数の駆動素子は、各吐出口に対応して、記録媒体の搬送方向に沿って配列される(素子1と3),(素子2と4)。
<<制御例>>
図10のような構成のノズルを備える液滴吐出ヘッドにおける制御例を図11及び図12に示す。図11は、ノズル列と垂直方向へずれた場合、記録媒体搬送方向に対するずれを補正するために印加する駆動パルスの例を示す。
図11に示すように、着弾位置が狙いの位置よりも左側にずれている(図9(a)の中央部付近)チャネルには、記録素子1,3と比較して記録素子2,4に電圧強度の高い駆動波形を入れることで狙いの着弾位置方向に吐出方向を補正することができる。
より詳しくは、本制御においては、各吐出口に対応して、液滴吐出ヘッドの移動方向に沿って配列される複数の素子(素子1と2),(素子3と4)間の調整を行う。
駆動制御手段(508,509)は、液滴吐出ヘッド(を含むキャリッジ25)の移動方向に沿って配列した複数の駆動素子(素子1と2,素子3と4)へ印加する駆動パルスの印加電圧値を夫々調整することで、吐出口から吐出され記録媒体へ着弾する液滴の、記録媒体の搬送方向に対してずれる位置を調整する。
具体的に、この例においては、キャリッジの移動方向において上流側(図11右側)に配置されている駆動素子に印加する駆動パルスを他の駆動素子(図11左側)に印加する駆動パルスに比べて印加電圧値を大きくしている。これにより、 吐出口から吐出され記録媒体Pへ着弾する液滴の位置を、キャリッジの移動方向の上流側(右側)へ移動させ、記録媒体搬送方向からずれた位置を補正できる。
反対に、キャリッジの移動方向において下流側(図11左側)に配置されている駆動素子に印加する駆動パルスを他の駆動素子(図11右側)に印加する駆動パルスに比べて印加電圧値を大きくすることもできる。これにより、吐出口から吐出され記録媒体へ着弾する液滴の位置を、キャリッジの移動方向の下流側(図11左)へ移動させ、記録媒体搬送方向からずれたい位置を補正することもできる。
図12は、ノズル列と同じ方向へずれた場合、キャリッジ移動方向に対するずれを補正するために印加する駆動パルスの例を示す。また、図12に示すように着弾位置が狙いの位置よりも下方にずれているチャネル(図9(b)の上端部付近)には記録素子3,4と比較して記録素子1,2に電圧強度の高い駆動波形を入れることで狙いの着弾位置方向に吐出方向を補正することができる。
より詳しくは、本制御においては、各吐出口に対応して、液滴吐出ヘッドの移動方向に沿って配列される複数の素子(素子1と3),(素子2と4)間の調整を行う。
駆動制御手段(508,509)は、記録媒体の搬送方向に沿って配列した複数の駆動素子(素子1と3,素子2と4)へ印加する駆動パルスの印加電圧値を夫々調整することで、吐出口から吐出され記録媒体へ着弾する液滴の、液滴吐出ヘッドに移動方向に対してずれる位置を調整する。
具体的にこの例において、記録媒体搬送方向において上流側(図12上側)に配置されている駆動素子に印加する駆動パルスを他の駆動素子(図12下側)に印加する駆動パルスに比べて印加電圧値を大きくしている。これにより、吐出口から吐出され記録媒体へ着弾する液滴の位置を、記録媒体搬送方向の下流側(図12上側)へ移動させ、キャリッジ移動方向からずれた位置を補正する。
反対に、記録媒体搬送方向において下流側(図12下側)に配置されている駆動素子に印加する駆動パルスを他の駆動素子(図12上側)に印加する駆動パルスに比べて印加電圧値を大きくすることもできる。これにより、吐出口から吐出され記録媒体へ着弾する液滴の位置を、記録媒体搬送方向の移動方向の上流側(図12下側)へ移動させ、キャリッジ移動方向からずれた位置を補正する。
このような構成、制御を用いることで、簡単な制御で、記録媒体の水平方向、垂直方向への着弾位置補正が可能となる。
このように、このインクジェット記録装置においては本発明を実施したインクジェットヘッドを搭載しているので、高粘度インクを用いた普通紙高画質記録を高速で行うことができる記録装置が得られる。
ここで、本発明に係るインクジェット記録装置とは、上述の記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型ヘッドを用いるシリアル型画像形成装置に加えて、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置を含む。
((ライン型ヘッド))
下記、ライン型ヘッドを用いる例を図13(a)に示す。図13(a)に示すように、記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)310は、本実施形態では、フルライン型のヘッドを用いることができる。記録ヘッド(ヘッドユニット)310は、液滴を吐出する複数のヘッドを配列して構成した記録ヘッド11、4列分を備える。即ち、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色の液体であるインクを吐出する複数の記録ヘッド11y、11m、11c、11kを、用紙搬送方向と垂直方向に延伸するように列が形成され、夫々の列は、用紙搬送方向に沿って並んで配置されている。なお各ヘッド列11はベース部材220に保持されている。
図13(a)に示す実施形態において、記録媒体は、搬送ローラ420とテンションローラ430との間に掛け渡される搬送ベルト410によって、搬送される。よってヘッドユニット310は、記録媒体の搬送方向に対して反対方向へ相対的に移動可能である。また、ヘッドユニット310の各記録ヘッド11y、11m、11c、11kにおいて、複数の吐出口(ノズル口)14の配列(ノズル列)方向は記録媒体の搬送方向と垂直方向に設置されている。
ここで、本実施形態においても、図13(b)で示すように、複数の駆動素子が各吐出口(ノズル口)14に対して複数配置され、液室内の液体に圧力を発生させる。
駆動制御手段(508)は、一の吐出口から吐出される液滴の着弾位置が、配列された他の吐出口から吐出される液滴の着弾位置からずれると推測される場合、前記一の吐出口における複数の駆動素子のうち、前記着弾位置のずれと反対側に位置する駆動素子へ印加される駆動パルスを、前記一の吐出口における他の駆動素子へ印加される駆動パルスに比べて印加電圧値を大きくし、前記一の吐出口から吐出され前記記録媒体へ着弾する液滴の位置のずれを補正する。
本実施形態において、図11の制御を適用すると、前記複数の駆動素子は、前記各吐出口に対応して、前記液滴吐出ヘッドの移動方向(=記録媒体の搬送方向)に沿って配列される複数の駆動素子を含んでいる(素子1と2),(素子3と4)。そして、駆動制御手段は、前記液滴吐出ヘッドの移動方向に沿って配列した前記複数の駆動素子へ印加する駆動パルスの印加電圧値を夫々調整することで、前記吐出口から吐出され前記記録媒体へ着弾する液滴の、前記記録媒体の搬送方向と垂直の方向に対してずれる位置を調整することが可能になる。
本実施形態において、図12の制御を適用すると、前記複数の駆動素子は、前記各吐出口に対応して、前記記録媒体の搬送方向と垂直方向(=ノズル配列方向)に沿って配列される複数の駆動素子を含んでいる(素子1と3),(素子2と4)。駆動制御手段は、前記記録媒体の搬送方向と垂直方向(ノズル配列方向)に沿って配列した前記複数の駆動素子へ印加する駆動パルスの印加電圧値を夫々調整することで、前記吐出口から吐出され前記記録媒体へ着弾する液滴の、記録媒体の搬送方向に対してずれる位置を調整する。
以上により、本発明の好ましい実施形態及び実施例について説明したが、本発明は、上述した実施形態及び実施例に制限されるものではない。また、本発明は、添付の特許請求の範囲に照らし、種々に変形又は変更することが可能である。
例えば、上述においては、本発明に係る液滴吐出ヘッドをインクジェットヘッドに適用したが、インク以外の液体の滴、例えば、パターニング用の液体レジストを吐出する液滴吐出ヘッド、遺伝子分析試料を吐出する液滴吐出ヘッドなどにも適用することできる。
より詳しくは、本願において、液滴吐出記録方式の「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。ここで、媒体での紙とは、OHPなどを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものという意味であり、被記録媒体あるいは記録媒体、記録紙、記録用紙などとも称される。
さらに、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与し、単に液滴を媒体に着弾させること、記録、印字、印写、印刷等)をも意味する。
また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を3次元的に造形して形成された像も含まれる。
1,2,3,4 駆動素子(記録素子)
10 インクカートリッジ
25 キャリッジ
31,11 記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
41,410 搬送ベルト
42,420 搬送ローラ
80 画像形成装置
81 装置本体
82 給紙トレイ
83 排紙トレイ
84 カートリッジ充填部
85 操作/表示部
86 カバー
101 流路板(液室形成部材)
102 振動板
103 ノズル形成部材
104,14 ノズル(吐出口,ノズル口)
106 加圧液室(液室)
121A 圧電素子(圧力発生手段)
300 液滴吐出装置
310 ヘッドユニット
508 印刷制御部(駆動制御手段)
509 駆動IC(駆動制御手段)
520 回路基板
特開2007−152674号公報 特許4355528号公報

Claims (7)

  1. 搬送される記録媒体へ液滴を吐出する、配列された複数の吐出口と、
    前記各吐出口と夫々連通する複数の液室と、
    前記各吐出口に対して複数配置され、前記液室内の液体に圧力を発生させる複数の駆動素子と、を有する液滴吐出ヘッド;及び
    複数の駆動パルスを生成し、該駆動パルスを前記複数の駆動素子へ夫々調整して印加する駆動制御手段;を有しており、
    前記駆動制御手段は、一の吐出口から吐出される液滴の着弾位置が、配列された他の吐出口から吐出される液滴の着弾位置からずれると推測される場合、前記一の吐出口における複数の駆動素子のうち、前記着弾位置のずれと反対側に位置する駆動素子へ印加される駆動パルスを、前記一の吐出口における他の駆動素子へ印加される駆動パルスに比べて印加電圧値を大きくし、前記一の吐出口から吐出され前記記録媒体へ着弾する液滴の位置のずれを補正する、
    液滴吐出装置。
  2. 前記液滴吐出ヘッドは前記複数の吐出口の配列方向は前記記録媒体の搬送方向と同一方向に設置され、
    前記液滴吐出ヘッドは、前記記録媒体の搬送方向に対して垂直方向へ移動可能であり、
    前記複数の駆動素子は、前記各吐出口に対応して、前記液滴吐出ヘッドの移動方向に沿って配列される複数の駆動素子を含み、
    前記駆動制御手段は、前記液滴吐出ヘッドの移動方向に沿って配列した前記複数の駆動素子へ印加する駆動パルスの印加電圧値を夫々調整することで、前記吐出口から吐出され前記記録媒体へ着弾する液滴の、前記記録媒体の搬送方向に対してずれる位置を調整する、
    請求項1記載の液滴吐出装置。
  3. 前記液滴吐出ヘッドは前記複数の吐出口の配列方向は前記記録媒体の搬送方向と同一方向に設置され、
    前記液滴吐出ヘッドは、前記記録媒体の搬送方向に対して垂直方向へ移動可能であり、
    前記複数の駆動素子は、前記各吐出口に対応して、前記記録媒体の搬送方向に沿って配列される複数の駆動素子を含み、
    前記駆動制御手段は、前記記録媒体の搬送方向に沿って配列した前記複数の駆動素子へ印加する駆動パルスの印加電圧値を夫々調整することで、前記吐出口から吐出され前記記録媒体へ着弾する液滴の、前記液滴吐出ヘッドに移動方向に対してずれる位置を調整する、
    請求項1又は2記載の液滴吐出装置。
  4. 前記駆動制御手段において、前記駆動パルスを前記駆動素子へ選択的に印加することで調整する手段は、一体集積化されたICであり、
    前記ICは前記駆動パルスの選択としてスイッチングのON/OFFを実行する、インバータを備える、
    請求項1から3のいずれか一項記載の液滴吐出装置。
  5. 前記ICは、前記駆動素子に近接する配線基板のうち任意の場所に設置され、
    前記駆動制御手段は、前記配線基板における該ICから前記駆動素子までの配線経路の長さ、吐出する液滴で作成する画像情報、又は/及び前記吐出口の摩耗度に基づいて、前記液滴の前記着弾位置のずれを推測する、
    請求項4記載の液滴吐出装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項記載の液滴吐出装置を搭載した画像形成装置。
  7. 搬送される記録媒体へ液滴を吐出する配列された複数の吐出口と、前記各吐出口と夫々連通する複数の液室と、前記各吐出口に対して複数配置され前記液室内の液体に圧力を発生させる複数の駆動素子と、を有する液滴吐出ヘッドの制御方法であって、
    複数の駆動パルスを生成し、
    一の吐出口から吐出される液滴の着弾位置が、配列された他の吐出口から吐出される液滴の着弾位置からずれることを推測し、
    前記一の吐出口から吐出され前記記録媒体へ着弾する液滴の位置のずれを補正するように、前記一の吐出口における複数の駆動素子のうち、前記着弾位置のずれと反対側に位置する駆動素子へ印加される駆動パルスを、前記一の吐出口における他の駆動素子へ印加される駆動パルスに比べて印加電圧値を大きくなるように、前記複数の駆動パルスから選択して前記複数の駆動素子へ夫々印加し、そして
    1つの吐出口に対して、対応する前記複数の駆動素子により前記液室内で発生した圧力で吐出口から液滴を吐出する、
    液滴吐出ヘッドの制御方法。
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