JP2015112727A - シート成形用ロール及びシート成形方法 - Google Patents

シート成形用ロール及びシート成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外セルのニップ圧を変更した場合であっても、外セルの端部におけるニップ圧の変化を抑え、外セルの軸方向においてニップ圧が変化するニップ曲線を均一化する。【解決手段】シート2を加圧成形するための円筒状の外セル5と、外セル5を回転させるための軸と、外セル5を支持すると共に軸に支持されたフランジ部10と、を備え、外セル5及びフランジ部10で塞がれた内部の空間を回流する温調液7によって温調される。フランジ部10は、外セル5の端部を支持して外セル5の径方向に延びる外フランジ20と、外フランジ20に一端が連結されると共に他端が外セル5の軸方向に延びる筒状の内筒フランジ21と、内筒フランジ21に一端が連結されると共に他端が軸に支持された内フランジ22と、を有する。外セル5からフランジ部10に荷重が加わったときに、フランジ部10は、内筒フランジ21のみが弾性可能に構成される。【選択図】図3

Description

本発明は、長尺のシートを加圧して成形するためのシート成形用ロール及びシート成形方法に関する。
フィルムシートは、一般に、剛性を有する一対のシート成形用ロール(以下、成形ロールと称する)の間に、成形機のTダイから押し出される溶融樹脂材を挟み込んで(ニップ)シート状に成形され、冷却されることで形成されている。
温度制御機能を有する成形ロールとしては、薄肉円筒状の外セルと、外セルの内部に配される内セルと、を有してなる二重管ロールが知られている。二重管ロールでは、外セルと内セルとの間に形成される空間に温調液を流すことによって、外セルの外周面、すなわち成形ロールの外周面の温度が制御されている。
ところで、厚さ0.1mm以下の透明なシートは、成形ロールの周面ですぐに固化しやすく、シート幅の全域に亘って均一な押圧力を加えることが困難である。このため、シートの幅方向において押圧力の差異が生じることで、シートの長さ方向に延びる縦縞が生じやすく、シートの幅方向に対して厚さのばらつき(ムラ)が生じやすい。
一対の成形ロールのニップ圧を高くすることで、シートの幅方向に対する押圧力の差異を小さくすることができるが、シートの内部応力は増えるので、偏光フィルム等の光学用途のシートの場合には、光学ムラが生じる不都合がある。このため、外セルと内セルによって構成される2重管ロールである成形ロールでは、外セルの厚さを薄くすることによって、柔軟性を高めた成形ロールが知られている。
特許文献1には、2重管ロールが開示されている。この成形ロールは、金属製の外セルを有しており、外セルの厚さを薄くすることで、この成形ロールが押圧される一方の成形ロール(以下、主ロールとも称する)に対する押圧力で、主ロールの外周に倣って弾性変形可能に構成されている。このように弾性変形しやすくすることで、一対の成形用ロールの間での接触幅を広げて、かつ、成形ロールの軸方向(シートの幅方向)に亘って均一なニップ圧を得ることが可能にされている。
また、この成形ローラでは、外セルの両端部でのバネ常数が高くなることを避けて弾性変形しやすくするために、外セルの外周面の端部に、周方向に沿って溝部を形成することで、端部の厚さが更に薄くされた部分が形成され、弾性を高める構成が記載されている。
また、特許文献2には、外セルの内周面に、周方向に沿って溝を形成し、外セルの柔軟性を高めると共に冷却性を高めて、大型の成形ロールを構成することが可能な構成が開示されている。
特許3194904号 特開2001−116027号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の成形ロールは、外セルの厚さを薄くすることで弾性変形しやすく構成されるが、外セルの厚さが薄いので、外セルの製造時に弾性変形しやすく、加工することが困難である不都合がある。
また、特許文献1に記載の成形ロールは、外セルの外周面の端部に溝部を形成することで、外セルの弾性を高める効果が得られるものの、外セルに加わる応力が高くなってしまう。また、特許文献1に記載の成形ロールは、成形ロールが押圧される主ロールよりも、軸方向の長さが長くなってしまうので、成形装置全体の大型化を招く問題がある。
また、実際にシートを成形する際には、成形するシートの厚さや材料に応じてシート成形条件を適正化するために、一対の成形ロールの設定値のニップ圧を変更することが一般に行われている。特許文献2に記載の成形ロールは、外セルが弾性を有しているので、外セルの軸方向の中央部が、両端部よりもバネ常数が小さく、弾性変形しやすくされている。このため、実際にシートを成形するときに、一対の成形ロールの設定値のニップ圧よりも大きくした場合、外セルの軸方向の端部におけるニップ圧が大きく変化し、外セルの軸方向におけるニップ圧の平均値よりも高くなり、外セルの軸方向の中央部のニップ圧が小さくなってしまう問題がある。その結果、シートの幅方向に加わるニップ圧にバラツキが生じ、シートの長さ方向に沿って延びる縦縞が発生しやすくなり、シートの幅方向に対して生じる厚さのばらつき(ムラ)を防ぐことが困難になる。
また、成形ロールの設置スペースを小さくするために、成形ロールの軸方向における長さ(ロール全長)を小さくすることが望まれている。上述した特許文献2に記載の成形ロールは、一般に軸方向における長さが主ロールよりも長い成形ロールの長さを、主ロールの軸方向の長さと等しくなるように小さく形成した場合、シートの幅方向の端面と外セルの軸方向の端面との間の距離が短くなるので、外セルの端部のバネ常数が大きくなってしまう問題がある。
また、特許文献1、2に記載の成形ロールは、外セルの弾性が高められており、3m程度の長尺な成形ロールに適用した場合、外セルの弾性変形が大きくなるので、外セルのクラウン量を大きくする必要がある。外セルのクラウン量を大きくした場合には、外セルの端部と中央部とで外セルの厚さの変化が大きくなり、外セルの軸方向における弾性変形に差が生じる。その結果、成形ロールの端部と中央部とでシートの加圧、成形性能に差が生じてしまい、シートの幅方向に対して厚さのムラを招く問題がある。そのため、弾性が高められた外セルにおいては、クラウン量を小さくすることが望まれている。
そこで、本発明は、上記関連する技術の課題を解決することができるシート成形用ロール及びシート成形方法を提供することを目的とする。本発明の目的の一例は、外セルのニップ圧を変更した場合であっても、外セルの端部におけるニップ圧の変化を抑え、外セルの軸方向においてニップ圧が変化するニップ曲線を均一化することができるシート成形用ロール及びシート成形方法を提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明に係るシート成形用ロールは、シートを加圧成形するための円筒状の外セルと、外セルを回転させるための軸と、外セルを支持すると共に軸に支持されたフランジ部と、を備え、外セル及びフランジ部で塞がれた内部の空間を回流する温調液によって温調される。フランジ部は、外セルの端部を支持して外セルの径方向に延びる第1のフランジと、第1のフランジに一端が連結されると共に他端が外セルの軸方向に延びて軸に支持された筒状の第2のフランジと、を有する。外セルからフランジ部に荷重が加わったときに、フランジ部は、第2のフランジの少なくとも一部が弾性可能に構成される。
また、本発明に係る他のシート成形用ロールは、シートを加圧成形するための円筒状の外セルと、外セルを回転させるための軸と、外セルを支持すると共に軸に支持されたフランジ部と、を備え、外セル及びフランジ部で塞がれた内部の空間を回流する温調液によって温調される。フランジ部は、外セルの端部を支持して外セルの径方向に延びる第1のフランジと、第1のフランジに一端が連結されると共に他端が外セルの軸方向に延びる筒状の第2のフランジと、第2のフランジに一端が連結されると共に他端が軸に支持された第3のフランジと、を有する。外セルからフランジ部に荷重が加わったときに、フランジ部は、第2のフランジの少なくとも一部及び第3のフランジの少なくとも一部のいずれか一方のみが弾性可能に構成される。
また、本発明に係る他のシート成形用ロールは、シートを加圧成形するための円筒状の外セルと、外セルを回転させるための軸と、外セルを支持すると共に軸に支持されたフランジ部と、を備え、外セル及びフランジ部で塞がれた内部の空間を回流する温調液によって温調される。フランジ部は、外セルの端部を支持して外セルの径方向に延びる第1のフランジと、第1のフランジに一端が連結されると共に他端が外セルの軸方向に延びる筒状の第2のフランジと、第2のフランジに一端が連結されると共に他端が軸に支持された第3のフランジと、を有する。外セルからフランジ部に荷重が加わったときに、フランジ部は、第2のフランジの少なくとも一部及び第3のフランジの少なくとも一部が弾性可能に構成される。
また、本発明に係るシート成形方法は、本発明のシート成形用ロールと、他のシート成形用ロールとの間に溶融樹脂を挟んでシートを成形する。
本発明によれば、フランジ部の一部が弾性変形可能に構成されることによって、外セルの軸方向の端部を弾性変形しやすくすることができる。このため、外セルのニップ圧を変更した場合であっても、外セルの端部におけるニップ圧の変化を抑え、外セルの軸方向においてニップ圧が変化するニップ曲線を均一化することができる。その結果、本発明は、シートの幅方向に厚さのばらつきが生じることを防ぐことができる。
実施形態のシートの成形装置を示す概略図である。 第1の実施形態の成形ロールを示す断面図である。 第1の実施形態の成形ロールの要部を拡大して示す断面図である。 第1の実施形態の成形ロールが備えるフランジ部を拡大して示す断面図である。 第1の実施形態の成形ロールを軸方向に直交する面で切断して示す断面図である。 第1の実施形態の成形ロールに線圧が加えられた状態を説明するための模式図である。 第1の実施形態の成形ロールに線圧が加えられたときの外セルの撓み、及びフランジ部の変形を説明するための模式図である。 第2の実施形態の成形ロールの要部を拡大して示す断面図である。 比較形態の成形ロールにおける撓みを示す模式図である。 第1及び第2の実施形態の成形ロールと、比較形態の成形ロールとを比較して、撓み曲線を示す図である。 第1及び第2の実施形態の成形ロールと、比較形態の成形ロールとを比較して、ニップ曲線を示す図である。 第3の実施形態の成形ロールの要部を拡大して示す断面図である。 第4の実施形態の成形ロールの要部を拡大して示す断面図である。 第5の実施形態の成形ロールを示す模式図である。 第5の実施形態の成形ロールに線圧が加えられた状態を説明するための模式図である。 第6の実施形態の成形ロールを示す模式図である。 第6の実施形態の成形ロールを拡大して示す断面図である。 第6の実施形態の成形ロールに線圧が加えられた状態を説明するための模式図である。 第6の実施形態の成形ロールの他の構成例を示す断面図である。 第7の実施形態の成形ロールを示す模式図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照して説明する。
本明細書において、『線圧』とは、一対のロールを互いに押し当てたときのロールの軸方向の単位長さ当たりの力を意味する(例:100N/cm)。説明の便宜上、線圧はニップ圧とも称する。
また、『クラウン』とは、ロールの軸方向(幅方向)の中央部が、ロールの軸方向の端部よりも太くされた形状を指す。『クラウン量』とは、ロールの軸方向の中央部の直径と、ロールの軸方向の端部の直径との差の値を指し、ロールの軸方向の中央部の直径をD1、ロールの軸方向の端部の直径をD2としたとき、クラウン量=D1−D2で表される。
(第1の実施形態)
図1に、シートを加圧成形する成形装置の概略図を示す。成形装置1によって成形されるシート2は、厚さが0.05mmから1mm程度までの範囲内の透明クリアシートであり、PC(Polycarbonate)やPMMA(Polymethylmethacrylate)、PET(Polyechylene Terephthalate)などの樹脂材料を用いて成形される。
図1に示すように、実施形態の成形装置は、溶融樹脂材を押し出すための押出機のTダイ3と、溶融樹脂材を挟んでシート2の厚さや形状を整えて形成する成形ロール4a、4b、4cと、を備えている。成形ロール4a、4b及び4cは、成形ロールの軸方向に対して同じ幅を有している。成形ロール4a、4b及び4cによってシート2に線圧がかけられることでシート成形が行われる。
Tダイ3は、押出機から供給される樹脂材料をシート状に押出し、樹脂材料を一対の成形ロール4aと成形ロール4bとの間隙に導く。Tダイ3が鉛直方向の下向きに設置され、Tダイ3の下側に成形ロール4aと成形ロール4bとの間隙が位置するように成形ロール4a及び4bが配設されている。
また、成形ロール4a及び成形ロール4bは、溶融樹脂材を挟むように互いに平行に配置されている。鉛直方向下向きに押出された溶融樹脂材を一対の成形ロール4a及び成形ロール4bで受けることによって樹脂材料の成形性を高めることができる。
成形ロール4bは、所定の位置に固定されており、成形ロール4a、4cは不図示の加圧装置によって成形ロール4bとの間隙を開閉する方向(図1に示す白抜き矢印の方向)に移動可能に構成されている。加圧装置としては、一般的に、空圧式や油圧式シリンダが用いられる。成形ロール4a及び成形ロール4bは、通常、同じ周速で回転され、成形ロール4a及び成形ロール4bの軸方向であるシート幅全域に均一な圧力を加えることによってシート2を一定の厚さに成形する。
シート2は、成形ロール4aと成形ロール4bとの間隙を通過した後、成形ロール4bに巻き付けられ、必要に応じて成形ロール4cによって搬送方向の下流側に搬送される。また、成形ロール4aと同様に、成形ロール4cも加圧装置によって成形ロール4bとの間隙を開閉する方向(図1に示す白抜き矢印の方向)への移動が可能になっている。
成形ロール4cを通過した後、シート2は冷却され、コイル状に巻き取られるか、または所定の長さで切断される。必要に応じて、成形ロール4cや不図示の他の成形ロールを用いて、シート2を再度加圧成形してもよい。
次に、成形ロール4aの構造について説明する。図2に、第1の実施形態の成形ロール4aの断面図を示す。図3に、図2に示す成形ロール4aの、軸方向の中央部から駆動側までの部分を拡大した詳細断面図を示す。図3において、成形ロール4aの軸方向における長さ(ロール全長)Lの中央の位置をFで示している。図4に、第1の実施形態の成形ロールの要部の断面図を示す。
図2及び図3に示すように、第1の実施形態の成形ロール4aは、弾性を有する薄肉金属体によって構成された円筒状の外セル5と、外セル5の内径よりも小さい外径を有する内セル6と、を備える二重管ロールである。したがって、外セル5の内周面と内セル6の外周面との間には空間が形成されており、この空間が、温調流体としての温調液7が流れる流路8cとして構成されている。外セル5及び内セル6は、鋼材によって形成されており、成形ロール4aも鋼材を溶接して構成されている。外セルは、径方向に対する厚さが薄くされることで弾性が高められているが、必要に応じて剛性が高められた剛体として構成されてもよい。なお、外セル5及び内セル6は、カーボン繊維によって強化された複合材によって形成されてもよい。また、温調流体としては、温調液7の代わりに、気体や気液混合流体が用いられてもよい。
また、図2及び図3に示すように、外セル5の両端、及び内セル6の両端には、一対のフランジ部10が溶接部24aで溶接接合されている。また、フランジ部10には、軸9が一体に形成されており、軸9が軸受け11によって回転可能に支持されている。したがって、フランジ部10は、外セル5の端部を支持すると共に軸9に支持されている。成形ロール4aは、外セル5及びフランジ部10で塞がれた内部の空間を回流する温調液7によって温調される。
図3及び図4に示すように、本実施形態におけるフランジ部10は、外セル5の端部を支持して外セル5の径方向に延びる第1のフランジとしての円板状の外フランジ20と、外フランジ20に一端が連結されると共に他端が外セル5の軸方向に延びる円筒状の第2のフランジとしての内筒フランジ21と、内筒フランジ21に一端が連結されると共に他端が軸9に支持された第3のフランジとしての内フランジ22と、を有する。
本実施形態におけるフランジ部10は、外フランジ20、内筒フランジ21及び内フランジ22のうちで、内筒フランジ21が軸方向に延ばされることで内筒フランジ21のみがバネ常数が小さくされると共に、内筒フランジ21に比べて外フランジ20及び内フランジ22の剛性が相対的に大きくされている。外フランジ20は、軸方向の厚さが、外セル5の厚さに比べて十分に厚く形成されており、剛性が高められている。内筒フランジ21は、外セル5の厚さと同程度に薄く形成されており、バネ常数が小さくされている。内フランジ22は、外フランジ20と同様に軸方向の厚さが十分に厚く形成されており、剛性が高められている。したがって、外セル5からフランジ部10に荷重が加わったときに、フランジ部10は、内筒フランジ21のみが弾性可能に構成されている。
本実施形態では、外フランジ20と内筒フランジ21とが一体に形成されたが、外フランジ20と内筒フランジ21とが溶接接合されてもよい。また、本実施形態では、内フランジ22が軸9に溶接部24bで溶接接合されているが、内フランジ22と軸9とが一体に削り出し加工されて形成されてもよい。
第1の実施形態では、内筒フランジ21の軸方向の長さが、外セル5の軸方向における長さの1/4に形成されている。このため、内セル6の軸方向における長さは、外セル5の軸方向における長さ(ロール全長)Lの1/2に形成されている。このため、外セル5の両端は、内セル6の両端から1/4Lずつ突出されている。
また、図2及び図3に示すように、操作側の軸9には、温調液7が操作側に向かって流れる流路8aと、流路8aの周りを温調液7が駆動側に向かって流れる流路8eとが形成されている。流路8aは、駆動側の軸9から、成形ロール4aの中心を通って操作側の軸9に向かって延ばされて設けられている。
図5に、成形ロール4aの軸方向に直交し、かつ流路8dの中心を通る面で切断したときの成形ロール4aの断面図(図3に示すC−C断面図)を示す。図5に示すように、フランジ部10には、6つの流路8dが、フランジ部10の中心から外周に向かって放射状に形成され、かつ周方向に対して互いに均等な間隔をあけて設けられており、流路8cと流路8eとが連通されている。なお、駆動側のフランジ部10も、流路8dと同様の構造をなす流路8bを有しており、流路8bによって、流路8aと流路8cとが連通されている。
また、フランジ部10の内フランジ22には、図3及び図4に示すように、流路8eと流路8dとの連結部分に、内フランジ22の径方向に窪んだ環状の内回流溝27が設けられており、温調液7がスムーズに流れるように構成されている。
また、フランジ部10には、外セル5内を流れる温調液7を外セル5の軸方向の端部まで流れるように案内し、外セル5の内面とフランジ部10の内面との間を流れる温調液7の流路を構成するための円環状の仕切り板25が、内フランジ22に溶接接合されて設けられている。仕切り板25は、一端のみが内フランジ22に支持されており、片持ち梁として構成されている。
また、仕切り板25の周面は、内セル6の周面と、径方向の位置を揃えるように配置されている。また、仕切り板25は、仕切り板25の先端と外フランジ20との間に、温調液7が流れる間隙28が形成されている。
図4に示すように、外セル5の軸方向における中央側から端部に向かって流れる温調液7が、仕切り板25によって案内されながら、外セル5の端部まで流れ、フランジ部10の内面に沿って外フランジ20側から内フランジ21側に向かって流れる。
なお、本実施形態では、円環状の仕切り板25が用いられたが、6つの流路8dから外セル5の端部まで温調液7が流れるように導くものであればよく、仕切り板25の形状を限定するものではない。また、必要に応じて、仕切り板25の表面及び内セル6の外周面には、内セル6の径方向に突出するスパイラル板(不図示)を、軸方向に対して螺旋状に設けることによって、温調液7を旋回流として流してもよい。
成形ロール4aの外周の温度制御は、流路8cを流れる温調液7を回流させることで行われる。温調液7は、冷水や温水等が用いられ、成形ロール4aの外周を所望の温度に制御するために流量が調整される。図2に示すように、温調液7の回流は、まず操作側の軸9に設置されたロータリジョイント16にて外部から取り込まれ、軸9に設けられた流路8eに沿って駆動側の軸9に向かって流れる。その後、操作側のフランジ部10に形成された内回流溝27、流路8dを通って、流路8cへ流入し、外セル5の内周面に沿って操作側から駆動側へ到達する。
最後に、駆動側のフランジ部10に形成された流路8bから駆動側の軸9の中心に設けられた流路8aに流入し、流路8aに沿って駆動側から操作側に流れて、成形ロール4aから排出される。その後、温調液7は、外周流路を経て不図示の温調装置に入り、温調装置から再び流路8eに流入する。温調装置は、温調液7の温度を一定に保つ機能を有する。
また、軸9の一端は、モータ23と連結されており、モータ23によって成形ロール4aが所定の速度で回転駆動される。なお、成形ロールにおいて、モータ23が連結されている側を駆動側とし、この駆動側の反対に位置する側を操作側とする。
さらに、軸受11は、不図示の軸受箱を介して成形ロール4bと成形ロール4aとの間隙を開閉する方向(図1に示す白抜き矢印の方向)に押圧する加圧装置が設けられている。加圧装置としては、通常、空気式、又は油圧シリンダ式が使用される。ロール軸受箱は、リニアガイドによって移動可能に支持されており、成形ロール4aは平行移動することができる。
また、図3に示すように、外セル5の内周面には、外セル5の軸回りに沿って延びる凹部12が形成されている。第1の実施形態では、凹部12として、凹部12が延びる長手方向に直交する断面形状が台形をなす雌ネジ状の凹部が形成されている。また、凹部12は、長手方向に連続する1本の溝によって形成される一条ネジをなすように構成されている。
外セル5の内周面に凹部12が形成されることによって、凹部12が形成されていない場合に比べて温調液7との接触面積が大きくされている。したがって、外セル5と温調液7との間の熱交換も多くなる。
また、第1の実施形態では、温調液7が凹部12の延在方向に対してほぼ直角に流れるので、乱流が生じる。一般に層流よりも乱流の方が、渦が発生しやすく伝熱効果が高い。したがって、流れに対してほぼ直角に凹部12が形成された第1の実施形態では、効率良く熱交換が行われる。すなわち、第1の実施形態では、接触面積を大きくした効果と、乱流を生じさせる効果とによって、成形ロール4aの温調能力が高められている。
また、外セル5の、凹部12が形成されている凹形成部12pは、シート2が接触するシート接触部(シート幅)2pよりも広い範囲に形成されている。凹形成部12pの端部からシート接触部2pの端部までの部分には、凹部12よりも深さが小さい凹部(以下、小型凹部13と称す)が形成されている。
小型凹部13は、外セル5の肉厚の急激な変化をなくす役割を有している。したがって、肉厚が急激に変化する位置で生じる応力集中を抑制し、外セル5の破損を防止することができる。なお、小型凹部13の代用として、外セル5の径方向の厚さを徐々に変化させることによって、外セル5の軸方向に対して外セル5の内周面を緩やかに変化させたテーパ部(不図示)が形成されてもよい。
外セル5の内周面は、鋼製である外セル5の腐食を防止するためにメッキ膜が設けられている。特に、凹部12の底面部は厚さが薄肉に形成されているので、外セル5の機械的強度を長期間に亘って保つために、腐食を防止することが重要であり、第1の実施形態では、Niメッキを施されて鏡面仕上げにされている。
外セル5には、シート接触部2pよりも広い範囲にクラウンが形成されている(以下、クラウンが形成されている範囲をクラウン形成部15と称す)。外セル5は、シート2を成形するときの荷重でたわむ。そこで、予めクラウンを形成しておくことによって、成形ロール4aに荷重が加わった状態で均一な線圧が得られるようにしている。
第1の実施形態では、図3に示すように、クラウンが外セル5の軸方向の全領域に形成されていない。クラウン形成部15の端部から外セル5の端部までのクラウンが形成されていない範囲には、外セル5の端部に向かって外径を徐々に小さくするテーパ部17が設けられている。テーパ部17が設けられることによって、成形ロール4aの端部と成形ロール4b(図1参照)の端部との接触が回避される。
内セル6の肉厚は、外セル5の肉厚が薄いので、成形ロール4a全体の剛性を高く保つために、外セル5の肉厚よりも厚く形成されており、内セル6の両端がフランジ部10の内フランジ22に溶接接合されている。
以上のように構成された実施形態の成形ロール4aの構成例を表1に示す。
Figure 2015112727
表1に示すように、本実施形態では、成形ロール4aの主要寸法である外セル5の軸方向の幅及び軸受11間の距離を1160mmとした。シート接触部2p(図3)を1150mmとした。
また、外セル5の外径及び内径を300mm及び290mmとし、外セル5の厚さが5mmとなるようにした。また、内セル6の外径を270mmとし、外セル5と内セル6との間隔、すなわち流路8cの間隔を10mmとした。内セル6の内径を230mmとし、内セル6の厚さが20mmとなるようにした。内セル6は、成形ロール4aの全体の剛性を保つために、外セル5よりも厚くされている。さらに、凹部12のピッチPを4mmとし、凹部12の深さを2.3mmとした。
外セル5の外周面のシート接触部2pは、表面にクロムメッキを施した後、鏡面仕上げを行った。また、クラウン形成部15に形成されるクラウンとして、一般的な円弧状のR曲線を用いた。また、第1の実施形態では、テーパ部17として、クラウン形成部15の端部の外径に対し、外セル5の端部の直径を1mm小さく設定した。
以上のように構成された成形ロール4aは、厚さが0.05mm程度から1mm程度までの薄いシート2を成形する用途で使用され、シート2の成形時に必要なニップ圧(線圧)が100N/cmである。本実施形態の成形ロール4aの用途は、剛性が高い成形ロールでは成形が困難である厚さ0.1mm程度の薄膜シートを高速度で成形することである。
なお、図1に示す、成形ロール4aが押圧される相手側となる成形ロール4bも同様に、内部に温調液7を流すことが可能な二重管構造であり、温調可能となっている。ただし、成形ロール4bの外セル5の厚さは、成形ロール4aの外セル5の厚さよりも厚くされており、想定される線圧(例えば100N/cm)ではほとんど変形しない。したがって、成形ロール4bは、剛体ロールと見なすことができるので、クラウンが形成されていない。
一般的な外セル5の変形について、外セル5の厚みの大小に関わらずに、外セル5が変形したときの撓みを拡大すると、図6に示すような変形となる。図6(a)は、外セル5の外周の点aから中心に向かって(白抜き矢印の方向)荷重が加えられた場合の外セル5のつぶれ変形aを示す断面図である。実線で示す輪郭が、荷重を加えた場合の外セルの形状であり、一点鎖線で示される輪郭が荷重を加えていない場合の形状である。
外セル5は、荷重が加えられた部分がつぶれ、潰れた部分の周辺が膨らむように変形する。このため、外セル5の潰れ変形aは、図6(a)に示すように、外セル5の断面形状の中心を基準として、ニップ荷重によって外セル5の断面形状がハート型に変形する。特に外セル5の厚さを薄くした場合、図6(a)に示すような外セル5の潰れ変形aが大きくなる。
したがって、成形ロール4aの断面において、成形ロール4bと成形ロール4aとが、一点で接触するわけではなく、成形ロール4aに潰れ変形aが生じた分だけ曲面で接触することとなる。なお、成形ロール4bと成形ロール4aとが接触する幅をニップ幅18と称する(図6(c))。
図6(b)には、一般的な梁の撓みなどを計算する、梁の両端を支持した場合において、外セル5のシート接触部2p全体に亘って均等に荷重を加えたとき外セル5の撓み変形eを示す。
図6(c)に、成形ロール4bと成形ロール4aとでシート2をニップして外セル5に線圧が加えられた状態の断面形状を示す。図6(c)に示す状態は、図6(a)に示すつぶれ変形と、図6(b)に示す撓み変形とが足し合わされた状態と解釈することができる。
図6(d)には、一般的な梁の撓みの模式図を示す。荷重条件としては、外セル5としての梁の両端を支持した状態で、シート幅に部分等分布荷重を加えた。図6(d)に示すように、梁の偏心量は、梁の断面が形状を保ったままでの断面の中心位置での撓み量eである。
図6(a)、(b)においても、外セル5の幅方向の中心位置で最も大きく変形しており、外セル5の肉厚が薄いところの潰れが大きいので、ニップ部ではニップ幅18が大きくなる。
一般的な剛体である成形ロールであっても弾性体であるので、ニップ荷重に応じてクラウンが形成されている。本実施形態の成形ロール4aにおいても同様にクラウンが形成される。
設計値のニップ荷重で生じる撓みを予め計算して、その撓みの大きさに対応するクラウンを外セル5に形成することで、撓みが生じたときであっても、ニップ荷重が外セル5の軸方向全体に亘って均一になるように構成する。
第1の実施形態における外セル5のクラウン量は、半径において0.24mm、直径において0.48mmだけ中央を両端よりも大きくしている。このように外セル5の周面にクラウンを加えることで、成形稼働時に所定の線圧をかけたとき、外セル5の軸方向全体に亘って均一な線圧(シート2を押圧する力)を得ることができる。一方、相手側の成形ロール4bは、外セルの厚さが相対的に厚く、剛体ロールであると見なせるので撓みが無視できるので、クラウンが加えられていない。
続いて、シート成形時のシートの厚さムラ、特に薄いシートに生じやすいシートの縦縞に関連するニップ性能について述べる。
薄膜であるフィルムやシートを成形する場合は、Tダイ3から溶融樹脂を薄く均一に吐出することが難しく、シートの幅方向におけるシートの厚さにムラが生じ易い。また、シートが薄いので、成形ロールによってニップ圧で圧縮しても、ニップ部で幅方向への樹脂の流れが少なくなるので、シートに縦縞の未圧縮部分が生じ易い。
本実施形態の成形ロールでは、外セル5が凹部12を有することで、軸方向における変形に関しては、凹部12毎に独立した柔軟性を有しているので、この縦縞に追従してニップを行い易くなっているので、薄いシートを成形するときであっても、シートに縦縞が生じにくく、薄いシートを成形する場合においても両面タッチ成形を行うことが可能になる。なお、外セル5が凹部12を有することによって、外セル5の柔軟性を高めることができるが、凹部12を有する構成に限定されるものではない。
以上のように構成された第1の実施形態の成形ロール4aにおいて、フランジ部10の内筒フランジ21の弾性変形に伴う、外セル5の撓みについて説明する。
図7に、第1の実施形態の成形ロール4aにおける撓みを説明するための模式図を示す。図7(a)は、外セルにニップ荷重を加えていない状態を示している。図7(b)は、外セルにニップ荷重を1倍圧だけ加えた状態を示している。図7(b)において、ニップ荷重が1倍圧とは、設計された線圧荷重を指している。図示しないが、設計された線圧荷重の2倍の荷重を外セルに加えたときに変形する撓みは、1倍圧であるときの撓みの2倍になる。また、図7(b)では、実施形態の外セルにおける撓み量を、成形ロール4aの上半分だけで示す。図7(b)において、外セルの周面の位置に関して、外セルに荷重を加えていない状態での周面を実線で示し、外セルに荷重を加えた状態での周面を破線で示す。
第1の実施形態におけるフランジ部10は、図7(a)及び図7(b)に示すように、内筒フランジ21の、外フランジ20側の端部が下方に変位するように、内筒フランジ21が撓む。そして、内筒フランジ21が撓んだときに外セル5の撓みが撓み量e1’となり、外セル5自体の撓みはe1となる。
ここでe1´は一般的に平行に変位した図で示したが、正確には外セル5とフランジ部10、内筒フランジなどの強度、弾性を考慮した連続梁の計算結果で決まる。したがって、外セル5は、ニップ荷重が加えられていない状態から、絶対撓み量e2(e2=e1+e1’)だけ撓むことになる。
上述したように、第1の実施形態の成形ロール4aによれば、フランジ部10の内筒フランジ21が弾性変形可能に構成されることによって、外セル5の軸方向の端部を弾性変形しやすくすることができる。このため、外セル5のニップ圧を変更した場合であっても、外セル5の端部におけるニップ圧の変化を抑え、外セル5の軸方向においてニップ圧が変化するニップ曲線を均一化することができる(詳細については図10を参照して後述する)。その結果、本実施形態は、シート2の幅方向に厚さのばらつきが生じることを防ぐことができる。
また、従来の弾性を有する成形ロールは、主ロールに比べてロール全長が長い成形ロールであった。しかしながら、本実施形態によれば、外セル5の端部における弾性が高められるので、外セル5の軸方向に亘ってシート接触部2pとして利用することが可能になる。その結果、本実施形態によれば、ロール全長Lを短くすることが可能になり、成形ロール4aの設置スペースを小さくすることができる。すなわち、本実施形態によれば、弾性が高められた外セル5を有する成形ロール4aにおいて、外セル5の端面からシート端面までの距離が短くされた成形ロール4aを実現することができる。
また、本実施形態は、フランジ部10の内筒フランジ21と、外セル5の内面との間に仕切り板2544が設けられることによって、外セル5の一端部から他端部まで軸方向全体に亘って均一な流速の温調液7の流れが得られる。このため、シート2の幅方向において冷却ムラが生じることを防ぎ、均一な温度でシート2を冷却することができる。このように実施形態の成形ロール4aは、冷却能力が高められるので、シート2の成形時の成形ロール4aの回転速度を高速化できる。
次に、第1の実施形態と異なるフランジ部を有する他の実施形態について説明する。他の実施形態では、フランジ部について説明し、第1の実施形態と同一の構成部分及び構成部材には、便宜上、第1の実施形態と同一の符号を付けて説明を省略する。
(第2の実施形態)
図8に、第2の実施形態の成形ロール4aの要部の断面図を示す。図8に示すように、第2の実施形態におけるフランジ部30は、外セル5の端部を支持して外セル5の径方向に延びる外フランジ31と、外フランジ31に一端が連結されると共に他端が外セル5の軸方向に延びる内筒フランジ32と、内筒フランジ32に一端が連結されると共に他端が軸9に支持された内フランジ33と、を有している。第2の実施形態において、外セル5からフランジ部30に荷重が加わったときに、フランジ部30は、内筒フランジ32のみが弾性可能に構成されている。
第2の実施形態におけるフランジ部30の構造は、図3に示した第1の実施形態におけるフランジ部10と比べて、内筒フランジ32の外周面に、複数の凹部34を形成することによって、内筒フランジ32の撓み量を大きくされている。
凹部34は、外セル5の凹部12とほぼ同じ構造であり、複数のリング状または雌ネジ状に形成されている。凹部12の深さは、内筒フランジ32の厚さの1/2程度に形成されている。凹部34のピッチは、内筒フランジ32の厚さと同じにされている。また、凹部34は、内筒フランジ32の、外セル3の内面に対向する外周面に、内筒フランジ34の軸方向における長さの1/2の範囲に亘って形成されている。
以上のように構成された第2の実施形態におけるフランジ部30において、内筒フランジ32が撓むことによる効果は、第1の実施形態における撓みによる効果と同じである。また、第2の実施形態では、内筒フランジ32が凹部34を有しているので、片持ち梁としての撓みが大きくなり、第1の実施形態よりも更に撓みやすくされている。
内筒フランジ32において、凹部34が、軸方向における中央側の端部のみ、つまり内フランジ33側の端部のみに形成される理由は、外フランジ31と、内筒フランジ32における外フランジ31側の端部とを剛体として構成して、外フランジ31及び内筒フランジ32の一部を剛体として外セル5に連結させるためである。このように内筒フランジ32の剛性を確保する構成は、後述する第6の実施形態における内筒フランジの構成に近い。
また、凹部34が、内筒フランジ32の、内フランジ33側の端部のみに形成されているが、片持ち梁としての内筒フランジ32の撓みは、長さ方向の全体に亘って凹部34が形成された場合と比べても大きな差がない。このため、内筒フランジ32の軸方向における長さの半分の範囲のみに凹部34を加工している。このように凹部34を形成する範囲を削減することで、製造コストの増加が抑えられる。
また、本実施形態は、ポンプを用いて成形ロール4a内に温調液7を循環させているので、成形ロール4aの内部に0.3MPa程度の圧力が生じる。フランジ部30は、内筒フランジ32に、温調液7による圧力が内筒フランジ32の外側から作用するので、外圧容器として扱われる。一般に、外圧容器は内圧容器よりも圧力に弱いので、外圧容器の厚さは、内圧容器よりも厚くする必要がある。
しかしながら、第2の実施形態における内筒フランジ32は、外周面に凹部34が形成されていても、この外圧に対する強度が十分に高く確保されている。内筒フランジ32は、凹部34を有していない構成と比べて強度が弱くなるが、大幅な強度の変化はなく、片持ち梁としての軸方向に直交する断面における断面二次モーメントを減らし、撓みを大きくすることができる。このように第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
ここで、上述した第1及び第2の実施形態と、比較形態とを比較して説明する。図9に、比較形態として、弾性を有する従来の成形ロールにおける撓み説明するための模式図を示す。比較形態の成形ロールは、図9(a)に示すように構成されている。図9(a)は、外セルにニップ荷重を加えていない状態を示している。図9(b)は、外セルにニップ荷重を1倍圧だけ加えた状態を示している。また、図9(b)では、比較形態における撓み量を成形ロールの上半分だけで示す。
図9に示すように、比較形態におけるフランジ部110は、径方向に延びる円板状に形成されており、剛性が高く構成されている。フランジ部110は、一端に外セル105を支持すると共に、他端が内セル106に支持されている。内セル106は軸109に設けられている。
図10に、外セルの表面に線圧を加えたときの撓み曲線を示す。図10において、縦軸に外セルのクラウン形成部の表面の撓み量を示し、横軸に外セルの軸方向における端部から中央(0mm)までの位置を示す。図10において、第1の実施形態を実線で示し、第2の実施形態を一点鎖線で示し、比較形態を破線で示す。
図10では、第1及び第2の実施形態と、比較形態における各外セルの撓みを比較した。また、図10では、撓み計算を簡単にするために、各形態を、外セルの内面に凹部12が設けられている構成に統一して計算した。第1及び第2の実施形態は、薄く形成された外セル5を有する成形ロール4aに、軸方向における長さが長くされたフランジ部が設けられた点が重要であり、外セル5の凹部12の有無は撓みに影響を与えず、凹部12を有する場合と凹部12を有していない場合とで撓みが同様に作用する。
比較形態の成形ロールは、フランジ部及び内セルが剛体構造であるので、フランジ部が弾性変形しない。このため、比較形態では、フランジ部の端面を基準とした外セルの撓みを、外セルの軸方向における位置に沿って示す。
第1の実施形態では、フランジ部10の内フランジ22が剛性構造であり、内筒フランジ21の外周面における、内フランジ22に連結された端部を基準として外セル5の撓みを図10に示す。第2の実施形態においても第1の実施形態と同様に、フランジ部30の内筒フランジ32の外周面における、内フランジ33に連結された端部を基準として外セル5の撓みを図10に示す。
第1の実施形態は、フランジ部10の内筒フランジ21が長く形成されているので、比較形態に比べて外セル5の撓みが大きくなっている。第2の実施形態は、第1の実施形態と同様に内筒フランジ32が長く形成されると共に内筒フランジ部32が凹部34を有しているので、第1の実施形態よりも外セル5の撓みが大きくなっている。
図10に示すように、比較形態の撓み量と、第1及び第2の実施形態の撓み量とを比較すると、第1及び第2の実施形態における外セル5の撓み量は、外セル5の端部(ニップ荷重幅の端部)での撓み量が大きくなり、比較形態の撓み量よりもロール全長Lに亘って大きくなっている。
図10に基づいて、外セルに加わる線圧(ニップ圧)が変化した場合におけるニップ曲線の変化を図11に示す。図11において、縦軸に線圧を示し、横軸に外セルの軸方向における端部から中央(0mm)までの位置を示す。図11において、第1の実施形態を実線で示し、第2の実施形態を一点鎖線で示し、比較形態を破線で示す。
線圧100N/cmは設計値である設定線圧であり、第1及び第2の実施形態、比較形態における外セルのいずれにおいても、線圧が100N/cmに対応するクラウンが形成されている。このため、図11に示すように、外セルに設計線圧が加わった場合には、外セルの軸方向に亘ってニップ圧が均等になり、直線状のニップ曲線になる。
ここで、外セルに負荷する平均線圧を100N/cmから150N/cmに変えた場合、相対的に厚いフランジ部を有する比較形態は、図11中に破線で示すニップ曲線となり、第1の実施形態は、図11中に実線で示すニップ曲線になる。また、第2の実施形態は、図11中に一点鎖線で示すニップ曲線になる。
このようなニップ圧の変更は、シート成形時において一般によく行われる変更である。ニップ圧を変更する一例を挙げると、薄いシートを成形する場合には、シート耳部の内側にタッチムラが生じ易いが、このタッチムラは線圧を増やすことによって解消できる。また、厚いシートを成形する場合には、シートの幅方向に亘って全面タッチが比較的容易に得られるので、シートの形成材料に応じて線圧を減らして、シートに生じるニップ応力を減らしてシートを成形する場合もある。
特に外セルの両端部ではバネ常数が大きいので、相手側の剛体である成形ロール4bが、外セルの軸方向全体に亘って同じ押圧力で外セルを押し付けることによって、バネ常数が相対的に大きいフランジ部の位置では、ニップ荷重が大きく増えてしまう。また、成形ロールの中央部では、バネ常数が相対的に小さいので、相対的にニップ荷重の増加が少ない。したがって、ニップ荷重を設計値よりも大きくしたときに、フランジ部での線圧が平均よりも大きくなってしまい、シートの端部において高い線圧を示す凹形状のニップ曲線になる。また、線圧を設計値よりも小さくした状態で成形ロールを用いる場合には、上述とは逆に、凸形状のニップ曲線になる(図示せず)。
図11に示すように、第1の実施形態のニップ曲線は、第2の実施形態のニップ曲線よりも若干平均化されており、外セル5の端部での線圧の上昇を抑えることができる。また、比較形態に比べて、第1及び第2の実施形態では外セル5の軸方向の中央における線圧が高められるので、中央におけるニップ圧が若干大きくなり、外セル5の軸方向に亘ってニップ圧が平均化されたニップ曲線になる。
なお、本実施形態におけるフランジ部30が有する内筒フランジ32の長さについては、特に限定されないが、{ロール全長L×1/5}(1/5L)程度から最大1/2L程度までの範囲に形成することによって、外セル5の撓みによる効果が大きい。また、実用的には、内筒フランジ32の長さを長くすることによって、内筒フランジ32の弾性が大きくなるので、外セル5の形状加工や表面研磨加工などを含めた成形ロールの製作が難しくなる。そのため、内筒フランジ32の長さは、1/5L程度から1/3L程度の範囲に設定することが好ましい。
本実施形態における外フランジ31と、内筒フランジ32との結合は、剛体結合であり、外セル5と外フランジ31との結合も剛体結合である。ここで、剛体結合の意味は、肉厚に形成したり、リブなどの補強部を形成したりすることで、撓みが無い構造に作ることを意味する。また、剛体結合は、撓みの作用を利用しないことを意味する。
なお、本発明における内筒フランジと内フランジとの結合は、剛体結合及び柔軟結合のどちらであってもよい。後述する第6及び第7の実施形態では、内筒フランジと内フランジとが柔軟結合された構成である。
(第3の実施形態)
図12に、第3の実施形態の成形ロール4aの要部の断面図を示す。図12に示すように、第3の実施形態におけるフランジ部35は、外セル5の端部を支持して外セル5の径方向に延びる外フランジ36と、外フランジ36に一端が連結されると共に他端が外セル5の軸方向に延びる内筒フランジ37と、内筒フランジ32に一端が連結されると共に他端が軸9に支持された内フランジ38と、を有している。第3の実施形態において、外セル5からフランジ部35に荷重が加わったときに、フランジ部35は、内筒フランジ37の一部のみが弾性可能に構成されている。
図12に示すように、第3の実施形態におけるフランジ部35は、図3に示した第1の実施形態と比べて、内筒フランジ37の、内フランジ38側の端部の一部の範囲に亘って、内筒フランジ37の径方向の厚さが薄くされた薄肉部39が形成されている点が異なる。内筒フランジ37の薄肉部39は、第1の実施形態における内筒フランジ37の厚さの2/3程度に形成されている。また、内筒フランジ37に薄肉部39を形成する長さは、内筒フランジ37の長さの1/2に設定されている。
内筒フランジ37に薄肉部39を形成することによって、第1の実施形態における内筒フランジ37の厚さよりも薄くして、片持ち梁としての内筒フランジ37の撓みが大きくされている。第3の実施形態における内筒フランジ37の撓みによる効果は、図7に示した第1の実施形態における撓みによる効果と同じである。
また、第3の実施形態における内筒フランジ37が、片持ち梁としての根元部分が薄肉に形成されているので、片持ち梁としての撓みが大きくなり、第1の実施形態よりも撓みが大きくされている。
薄肉部39を、内筒フランジ37における、内フランジ38側の端部のみに形成する理由は、外フランジ36と内筒フランジ37の一部を剛体として構成して、外フランジ36と内筒フランジ37の一部を剛体として外セル5に連結させるためである。第3の実施形態におけるフランジ部35の作用は、後述する第6の実施形態での作用に近い。
また、本実施形態では、薄肉部39が,内筒フランジ37の、内フランジ38側の端部のみに設けられているが、片持ち梁としての撓みは、第2の実施形態における凹部34を有する内筒フランジ32とほぼ同様である。したがって、第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同程度または同程度以上にニップ圧が変化したときであっても、外セル5の幅方向全体に亘ってニップ曲線を平均化することができる。このように第3の実施形態においても、第1及び第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
図13に、第4の実施形態の成形ロール4aの要部の断面図を示す。図13に示すように、第4の実施形態におけるフランジ部40は、外セル5の端部を支持して外セル5の径方向に延びる外フランジ41と、外フランジ41に一端が連結されると共に他端が外セル5の軸方向に延びる内筒フランジ42と、内筒フランジ42に一端が連結されると共に他端が軸9に支持された内フランジ43と、を有している。第4の実施形態において、外セル5からフランジ部40に荷重が加わったときに、フランジ部40は、内筒フランジ42のみが弾性可能に構成されている。
図13に示すように、第4の実施形態におけるフランジ部40は、図3に示した第1の実施形態に比べて、内筒フランジ42の形状を、外フランジ41側の端部から内フランジ43側の端部に向かって外径を徐々に小さくなる円錐状に形成した点が異なる。
図13に示す断面において、内筒フランジ42の長さ方向が軸方向に対して傾斜されることによって、内筒フランジ42の長さが長くなり、内筒フランジ42の、内フランジ43側の端部の外径が小さくなる。このため、内筒フランジ42の、内フランジ43側の端部における柔軟性、すなわち、片持ち梁の根元部分での、軸方向に直交する断面における断面2次モーメントが小さくされている。
第4の実施形態におけるフランジ部40は、片持ち梁としての内筒フランジ42の撓みが大きくされた構造である。本実施形態における内筒フランジ42の厚さと、外フランジ41の外径は、第1の実施形態におけるフランジ部10と同じである。
第4の実施形態における内筒フランジ42の撓みによる作用は、図7に示した第1の実施形態における作用と同じであるが、片持ち梁としての根元部分での外径が小さくなり、曲げ強度が小さくなる。このため、本実施形態における内筒フランジ42は、片持ち梁としての撓みが大きされており、第1の実施形態よりも更に撓むように構成されている。
内筒フランジ42において、外フランジ41に連結される一端部の外径は、第1実施形態における内筒フランジ21よりもやや大きく形成されている。すなわち、円板状の外フランジ41の内径は、第1の実施形態における外フランジ20の内径よりも大きくされており、内筒フランジ42の端部の位置が、外セル5の端部に近づけられている。本実施形態では、外フランジ41と、内筒フランジ42の、外フランジ41側の端部とが剛体として構成されて、外セル5に剛体として連結されている。本実施形態におけるフランジ部40の作用は、後述する第6の実施形態における作用に近い。
したがって、第4の実施形態によれば、第1の実施形態よりも撓みが大きくなり、ニップ圧が変化したときであっても、外セル5の軸方向全体に亘ってニップ曲線を平均化することができる。このように第4の実施形態においても、第1〜第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第5の実施形態)
図14に、第5の実施形態の成形ロール4aを説明するための模式図を示す。図15に、第5の実施形態の成形ロール4aに線圧が加えられた状態を説明するための模式図である。
図14に示すように、第5の実施形態におけるフランジ部45は、外セル5の端部を支持して外セル5の径方向に延びる外フランジ46と、外フランジ46に一端が連結されると共に他端が外セル5の軸方向に延びて軸9に支持された内筒フランジ47と、を有している。第5の実施形態において、外セル5からフランジ部45に荷重が加わったときに、フランジ部45は、内筒フランジ47のみが弾性可能に構成されている。
第5の実施形態は、内セル6の長さが1/5Lに形成されており、内筒フランジ47の長さが更に長く形成されると共に、内フランジを有していない点が、第1の実施形態と異なっている。本実施形態における仕切り板25も、内筒フランジ47と同様に、軸方向に延ばされて軸9に固定されている。
図14に示すように、第5の実施形態の構造は、第1の実施形態に比べて、内筒フランジ47の軸方向の長さが長くされることによって、内筒フランジ47の柔軟性、すなわち、片持ち梁としての内筒フランジ47の撓みが大きくされている。内筒フランジ47の長さは、2/5Lに形成されている。また、内筒フランジ47の厚さと、外フランジ46の外径は、第1の実施形態におけるフランジ部10と同じである。
加えて、第5の実施形態では、内筒フランジ47の端部が、直接内セル6に溶接接合されており、内セル6が、第1〜第4の実施形態における内フランジとして機能している。
なお、本実施形態では、フランジ部45の内筒フランジ47が内セル6を介して軸9に支持されるように構成されたが、内セル6を有していない構成において、内筒フランジ47が軸9に直接固定されて構成されてもよい。
また、第5の実施形態における外フランジ46は、外フランジ46と内筒フランジ47との連結部から、外セル5の径方向の中心側へ延びる突出部49を有している。外フランジ46は、突出部49を有することによって、外フランジ46の剛性が高められている。また、外フランジ46が突出部49を有することによって、外フランジ46と軸9との間の隙間を狭めることができるので、成形ロール4aの外部から内筒フランジ47の内周側に異物が入ることを防ぎ、安全性を高めることができる。なお、突出部49は、内筒フランジ47が弾性変形したときであっても、軸9に接触しない突出量に設定されている。
図15に、第5の実施形態の成形ロール4aにおける撓みを説明するための模式図を示す。図15(a)は、外セル5にニップ荷重を加えていない状態を示している。図15(b)は、外セル5にニップ荷重を1倍圧だけ加えた状態を示している。また、図15(b)では、第5の実施形態における撓み量を、成形ロール4aの上半分だけで示す。図15(b)において、外セル5の周面の位置に関して、外セル5に荷重を加えていない状態での周面を実線で示し、外セル5に荷重を加えた状態での周面を破線で示す。
図15(a)及び図15(b)に示すように、第5の実施形態における内筒フランジ47の撓みによる作用は、第1の実施形態における撓みによる作用と同じであるが、内筒フランジ47の長さが長くされているので、内筒フランジ47の撓みによる作用が大きくされている。
また、本実施形態の内筒フランジ47は、第4の実施形態と同様に、内筒フランジ47の外径が、外フランジ46側の一端部から他端部に向かって徐々に小さくなる円錐状に形成されてもよく、片持ち梁の根元部分での、軸方向に直交する断面における断面2次モーメントを更に小さくすることができる。この場合におけるフランジ部の作用は、後述する第6の実施形態における作用に近い。
したがって、第5の実施形態では、片持ち梁としての内筒フランジ47の撓みは、内筒フランジ47の長さが更に長く形成された分だけ大きくなっている。したがって、第5の実施形態によれば、第1の実施形態よりも内筒フランジ47の撓みが大きされており、ニップ圧が変化したときであっても、外セル5の軸方向全体に亘ってニップ曲線を平均化することができる。このように第5の実施形態においても、第1〜第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第6の実施形態)
図16に、第6の実施形態の成形ロール4aの模式図を示す。図17に、第6の実施形態の成形ロール4aを拡大した断面図を示す。
図16及び図17に示すように、第6の実施形態におけるフランジ部50は、外セル5の端部を支持して外セル5の径方向に延びる外フランジ51と、外フランジ51に一端が連結されると共に他端が外セル5の軸方向に延びる内筒フランジ52と、内筒フランジ52に一端が連結されると共に他端が軸9に支持された内フランジ53と、を有している。第6の実施形態において、外セル5からフランジ部50に荷重が加わったときに、フランジ部50は、内フランジ53の一部である端部のみが弾性可能に構成されている。
第6の実施形態は、図3に示した第1の実施形態に比べて、内筒フランジ52の厚さを増し、かつ長さを長くすると共に、内フランジ53の端部の厚さTを薄くすることによって、内フランジ53の端部における柔軟性が高められている。これによって、第6の実施形態は、片持ち梁としての内フランジ53の端部の撓みが大きくされている。
また、図17に示すように、第6の実施形態では、第1の実施形態に比べて、内フランジ53の、内筒フランジ52に連結された端部を薄く形成することによって、内フランジ53の端部を自由支持点として機能させている。この構成は、例えば薄板のベローズ構造と同様に作用する。
自由支点として機能する内フランジ53の端部は、円環状の薄板のように形成されており、図17に示すように、寸法例として、
内フランジ53の端部の高さHと厚さTとの比=(半径方向の高さH/軸方向の厚さT)≧1程度
を満たすように設定されている。
H:内フランジ53の端部の径方向に対する高さ
T:内フランジ53の端部の軸方向に対する厚さ
例えば、内フランジ53の端部に、軸方向と平行に貫通する複数の穴を設けることによって、内フランジ53の端部のバネ常数が更に小さくされてもよい。また、内筒フランジ52と内フランジ53の端部とを連結する構成として溶接構造を例示したが、球面支持軸受けなどの支持部材を用いた、他の自由支持構造が用いられてもよい。
また、第6の実施形態では、弾性が高められた内フランジ53の端部を除く外フランジ51及び内筒フランジ52は、剛体として厚く形成されている。また、内筒フランジ52の厚さは、外セル5の厚さよりも厚く形成されており、剛体として構成されている。
本実施形態における内筒フランジ52の軸方向に対する長さは、外セル5の軸方向の長さ(ロール全長)Lに対して2/5Lに構成されている。内筒フランジ52の長さは、フランジ部50における撓みを十分に確保するために、特に1/5L以上に設定することが好ましい。厳密には、内筒フランジ52の長さは、シート接触部(シート幅)2pの1/4に、シート幅2pの両側の端部長LLaを加えた長さ以上に設定することがさらに好ましい。
また、成形ロール4aの軸方向の中央に配置される内セル6の軸方向の長さは、1/5Lにされている。外フランジ51と外セル5との連結は、外フランジ51の軸方向の厚さが厚く形成されており、また外セル5の半径方向の高さが低いので、外フランジ51と外セル5との連結部分は剛体結合によって構成されている。
第6の実施形態におけるフランジ部50が弾性変形する作用は、第1の実施形態〜第5の実施形態におけるフランジ部の作用と異なっており、第2の実施形態〜第4の実施形態とは類似する点を有する。
図18に、第6の実施形態の成形ロール4aにおける撓みを説明するための模式図を示す。図18(a)は、外セル5にニップ荷重を加えていない状態を示している。図18(b)は、外セル5にニップ荷重を1倍圧だけ加えた状態を示している。また、図18(b)では、実施形態の外セル5における撓み量を、成形ロール4aの上半分だけで示す。図18(b)において、外セル5の周面の位置に関して、外セル5に荷重を加えていない状態での周面を実線で示し、外セル5に荷重を加えた状態での周面を一点鎖線で示す。
図18(b)に示すように、内フランジ53の端部は、薄く形成されており、内筒フランジ52との連結位置を支点として弾性変形する。図18(b)では、成形ロール4aの上半分の部分のみを示しているので、実際の支点は軸9の中心に位置している。説明の便宜上、内フランジ53の一端を支点として図示している。
外セル5と、外セル5の両端を支持する外フランジ51とが剛体結合されているので、成形ロール4a全体の構成では、連続梁として撓みを計算することになる。すなわち、第6の実施形態では、外セル5とフランジ部50を、内セル6を介して軸9によって支持する構成であり、内フランジ53の端部が自由点支持部になっている。このため、第6の実施形態は、第5の実施形態に比べて、成形ロール4a全体の撓みが大きくされている。第6の実施形態における内筒フランジ52は、片持ち梁として撓み、第5の実施形態に比べて撓みを大きくすることができる。
本実施形態は、図18(a)に示すように、内筒フランジ52の長さが、2/5Lに形成されており、比較的長くされている。このため、材料力学の梁撓み、曲げモーメント(回転モーメント)などの考察では以下のように説明できる。
概略説明では、フランジ部50の外フランジ51、内筒フランジ52が剛体として構成され、内フランジ53が柔軟性に形成されており、内フランジ53の端部が内筒フランジ52の一端を支持する支持位置から、線圧荷重の1/2の重心となる位置まで偏心Lwがあるので、図18(b)において左周りの回転モーメントM1が作用する。このため、外フランジ51の径方向に平行な端面には、軸方向に直交する面(鉛直方向)に対して角度θだけ傾きが生じる。
正確には、第1の実施形態における図7の説明でも、連続梁の力、撓みバランスで決まると述べたが、ここでもその説明が成り立つ。
すなわち、外フランジ51を鉛直方向に沿って固定した条件(固定梁条件)として、シート2の線圧荷重によって外フランジ51を中心として外セル5が右回転するように回す回転モーメントM3と、内筒フランジ52が反作用の線圧荷重によって左回転するように回す回転モーメントM2とを比較して、後者の回転モーメントM2が前者の回転モーメントM3よりも大きい場合は、図18(b)に角度θで示すように、鉛直方向に対して左方向に傾くように回転する。
詳細は省くが、表1の条件におけるロール幅1400mm、シート幅1100mm、線圧100N/cmであるときの両端固定梁の計算では、梁端(外フランジ51)での計算結果が、外セル5からの回転モーメントM3=1529Nmであり、内筒フランジ52からの回転モーメントM2=3080Nmである。
このため、上述の概略説明と同様に内筒フランジ52からの回転モーメントM2が回転モーメントM3よりも大きいので、外フランジ51の端面は、鉛直方向に対して左方向に角度θだけ傾く。この結果、外セル5は、外フランジ50からシート2のニップ荷重に対抗する方向(外セル5の左端面を中心として左回りに作用する)に回転モーメントM2が生じて、図18(b)に示す通常の両端固定での撓みe2よりも少ない撓みe1になる。
回転モーメントM2と回転モーメントM3との比較計算から、外フランジ51の傾き角度θ=0であるときの内筒フランジ52の長さは、回転モーメントM3=1529Nmを荷重5500Nで割ると、約278mm=1/5Lと計算される。このことから、内筒フランジ52の長さはロール面長Lの1/5倍以上のときに効果が大きい。
さらに詳細に説明すると、実際の撓みでは、弾性ロール特有の外セル5は、断面形状がハート形に変形する撓みが加わるが、ここでは省略して説明した。
結果、このように外セル5が撓むことを想定して、あらかじめ外セル5の周面の中央部を中心に太鼓形状をなして厚くなるようにクラウンを付けている。
また、成形ロール4aでは、図18に示す右半分の部分が、左半分の部分と同様に、軸方向の左右で対称形に撓む。
また、上述した第3の実施形態では、内筒フランジ37に薄肉部39を形成することで撓みが大きくされたが、片持ち梁として内筒フランジに生じる撓みは、内筒フランジの長さを長くする分だけ顕著に大きくなる。したがって、第6の実施形態によれば、第1の実施形態よりも内筒フランジ52の撓みが大きくなり、ニップ圧が変化したときであっても、外セル5の軸方向全体に亘ってニップ曲線を平均化することができる。このように第6の実施形態においても、第1〜第5の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図19に、第6の実施形態の成形ロール4aの他の構成例を示す断面図である。また、第6の実施形態における内フランジ54の端部は、径方向に延びる板状に形成されたが、図19に示すように、内フランジ54の端部の外径が、軸方向に沿って内筒フランジ52側の一端から他端側に向かって徐々に小さくなるサラバネのように、断面形状がテーパ形状に形成されてもよい。また、図示しないが、内フランジは、軸方向に沿って外径が大小に変動を繰り返す波形ダイアフラムの形状に形成されてもよい。また、内筒フランジと内フランジの端部は、例えば削り出し加工によって一体に形成されてもよい。また、内フランジの端部は、内筒フランジとの連結部分を折り曲げて一体成形することによって圧力容器の鏡板のように形成されてもよい。
(第7の実施形態)
図20に、第7の実施形態の成形ロール4aの模式図を示す。図20に示すように、第7の実施形態におけるフランジ部55は、外セル5の端部を支持して外セル5の径方向に延びる外フランジ56と、外フランジ56に一端が連結されると共に他端が外セル5の軸方向に延びる内筒フランジ57と、内筒フランジ57に一端が連結されると共に他端が軸9に支持された内フランジ58と、を有している。第7の実施形態において、外セル5からフランジ部55に荷重が加わったときに、フランジ部55は、内フランジ58の一部のみが弾性可能に構成されている。
第7の実施形態は、図18(a)に示した第6の実施形態とほぼ同じ構成であるが、図20に示すように、内セル6の軸方向における長さが、外セル5の軸方向における長さ(ロール全長)Lよりも長く形成されている。成形ロール4aの軸9は、内セル6の両端に設けられており、フランジ部55の内フランジ58の端部が内セル6に溶接されて設けられている。また、内セル6は、剛体として構成されている。内筒フランジ57の軸方向に対する長さは、第6の実施形態と同じに構成されている。
第7の実施形態における撓みの作用は、第6の実施形態とほぼ同じであるが、内フランジ58の内径が第6の実施形態よりも大きくなる(径方向に対する高さが低くなる)。内フランジ58は、内径に応じて、軸方向における厚みを薄く形成することによって、自由支持における内フランジ58の端部のバネ常数を適切に選択できる。
第7の実施形態では、内セル6の軸方向における長さL2が、外セル5よりも長く形成されたが、内セル6の長さL2を限定するものではなく、外セル5と同じ長さにされてもよい。
第7の実施形態におけるフランジ部55の撓みを大きくする作用は、第6の実施形態における作用と同様である。このように第7の実施形態においても、第1〜第6の実施形態と同様の効果を得ることができる。
成形ロール4aの長さを長くした場合(一例として3m程度)、中実体である長い軸9を製作することは合理的ではなく、中空体である内セル6が軸9としても機能するように内セル6を長く形成し、パイプを用いて内セル6を構成すれば、成形ロール4aを安価に製作できる。このように内セル6の長さを外セル5よりも長くすることによって、軸9の長さを短くすることが可能になり、成形ロール4aの製造コストを下げることが可能になる。
第6の実施形態や第7の実施形態では、ニップ荷重を成形ロール4aの軸方向のほぼ中央部で受けるので、外フランジの端面の変位量が従来の成形ロールよりも大きくなる。したがって、外セル5の軸芯は、凸状に撓み、従来の成形ロールよりも実質的なクラウンの変形量(フランジ部の端面を基準とした外セル5の撓み)が小さくなる。
また、フランジ部の軸方向の長さが短い場合には、外セル5の端部における弾性を高める効果が少なくなり、長い場合にその効果が大きくなる。なお、フランジ部の軸方向における長さが2/5L以上に長くされた場合には、外セル5の弾性が非常に大きくなるので、外セル5の形状加工、外セル5の表面研磨加工などが困難になり、完成した成形ロールが軸方向に対して傾きやすくなる。このため、一般的に、フランジ部の軸方向における長さは、1/5L程度から1/3L程度の範囲が好ましい。
(その他の変形例)
なお、内筒フランジ#の軸方向に対する長さに関して、第1実施形態〜第7の実施形態において、内筒フランジの長さとして、外セル5の長さとほぼ等しいロール全長Lの1/5L〜2/5Lの範囲を例示したが、この範囲よりも短くても長くてもよい。
また、第1の実施形態〜第3の実施形態では、厚さ0.1mm程度のフィルムを形成するための成形ロール4aの一例を示したが、シート2の厚さを限定するものではなく、0.1mm以下及び以上の厚さのシートの成形に適用されてもよいことは勿論である。
さらに、本実施形態の成形ロール4aは、シート成形用ロールや、冷却ロール(主ロール)に適用されるが、例えばガイドロール、ワインダータッチロール、コロナ処理で用いられるエアー抜き用のタッチロールなどの他のロールに適用されてもよい。
また、本実施形態では、外セル5の内面に凹部12を設けたが、凹部12が無い通常の成形ロールにも適用できる。
また、本実施形態では、線圧が比較的小さい弾性ロールに適用されたが、線圧が比較的高い剛体ロールに適用されてもよい。
また、本実施形態の成形ロール4aは、ニップ圧平均化能力、冷却加熱能力が優れているので、成形ロール以外の、印刷機、紙用ワインダーなど他の産業用ロールに用いられて好適である。
1 成形装置
2 シート
4a 成形ロール
5 外セル
7 温調液
9 軸
10 フランジ部
20 外フランジ
21 内筒フランジ
22 内フランジ

Claims (17)

  1. シートを加圧成形するための円筒状の外セルと、前記外セルを回転させるための軸と、前記外セルを支持すると共に前記軸に支持されたフランジ部と、を備え、前記外セル及び前記フランジ部で塞がれた内部の空間を回流する温調液によって温調されるシート成形用ロールであって、
    前記フランジ部は、前記外セルの端部を支持して前記外セルの径方向に延びる第1のフランジと、前記第1のフランジに一端が連結されると共に他端が前記外セルの軸方向に延びて前記軸に支持された筒状の第2のフランジと、を有し、
    前記外セルから前記フランジ部に荷重が加わったときに、前記フランジ部は、前記第2のフランジの少なくとも一部が弾性可能に構成されていることを特徴とするシート成形用ロール。
  2. シートを加圧成形するための円筒状の外セルと、前記外セルを回転させるための軸と、前記外セルを支持すると共に前記軸に支持されたフランジ部と、を備え、前記外セル及び前記フランジ部で塞がれた内部の空間を回流する温調液によって温調されるシート成形用ロールであって、
    前記フランジ部は、前記外セルの端部を支持して前記外セルの径方向に延びる第1のフランジと、前記第1のフランジに一端が連結されると共に他端が前記外セルの軸方向に延びる筒状の第2のフランジと、前記第2のフランジに一端が連結されると共に他端が前記軸に支持された第3のフランジと、を有し、
    前記外セルから前記フランジ部に荷重が加わったときに、前記フランジ部は、前記第2のフランジの少なくとも一部及び前記第3のフランジの少なくとも一部のいずれか一方のみが弾性可能に構成されていることを特徴とするシート成形用ロール。
  3. シートを加圧成形するための円筒状の外セルと、前記外セルを回転させるための軸と、前記外セルを支持すると共に前記軸に支持されたフランジ部と、を備え、前記外セル及び前記フランジ部で塞がれた内部の空間を回流する温調液によって温調されるシート成形用ロールであって、
    前記フランジ部は、前記外セルの端部を支持して前記外セルの径方向に延びる第1のフランジと、前記第1のフランジに一端が連結されると共に他端が前記外セルの軸方向に延びる筒状の第2のフランジと、前記第2のフランジに一端が連結されると共に他端が前記軸に支持された第3のフランジと、を有し、
    前記外セルから前記フランジ部に荷重が加わったときに、前記フランジ部は、前記第2のフランジの少なくとも一部及び前記第3のフランジの少なくとも一部が弾性可能に構成されていることを特徴とするシート成形用ロール。
  4. 前記外セルの内部に配置され、前記外セルの内径よりも小さい外径を有する円筒状の内セルを備え、
    前記外セルと前記内セルとの間の空間を前記温調液が回流する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート成形用ロール。
  5. 前記フランジ部は、前記内セルを介して前記軸に支持されている請求項4に記載のシート成形用ロール。
  6. 前記第2のフランジと前記外セルの内面との間の空間を仕切るように配置され、前記温調液の流路を構成する筒状の仕切り部材を備える、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシート成形用ロール。
  7. 前記仕切り部材は、軸方向における前記外セルの中央側の端部が、前記軸に片持ち支持されている、請求項6に記載のシート成形用ロール。
  8. 前記第2のフランジは、前記外セルの径方向における厚みが部分的に薄く形成されている、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のシート成形用ロール。
  9. 前記第2のフランジには、前記外セルの内面に対向する周面に、複数のリング状の凹部、または雌ネジ状の凹部が形成されている、請求項1ないし8のいずれか1項に記載のシート成形用ロール。
  10. 前記第2のフランジは、前記外セルの軸方向に直交する断面における断面二次モーメントに関して、前記1のフランジ側の一端部よりも、該一端部の反対側の他端部の方が小さい、請求項1ないし9のいずれか1項に記載のシート成形用ロール。
  11. 前記第2のフランジは、前記第1のフランジ側の一端部の外径よりも、該一端部の反対側の他端部の外径が小さい、請求項1ないし10のいずれか1項に記載のシート成形用ロール。
  12. 前記第3のフランジは、前記第2のフランジ側の一端部から他端部に向かって、前記外セルの径方向における外径が縮径された筒状に形成されている、請求項2または3に記載のシート成形用ロール。
  13. 前記外セルの内面には、複数のリング状の凹部または雌ネジ状の凹部が設けられている、請求項1ないし12のいずれか1項に記載のシート成形用ロール。
  14. 前記内セルの軸方向における長さは、前記外セルよりも長い、請求項4に記載のシート成形用ロール。
  15. 前記第1のフランジは、前記第1のフランジと前記第2のフランジとの連結部から、前記外セルの径方向の中心側へ延びる突出部を有する、請求項1ないし14のいずれか1項に記載のシート成形用ロール。
  16. 前記外セルの軸方向における長さに関して、前記第2のフランジの長さは、前記外セルの長さの1/5倍以上である、請求項1ないし15のいずれか1項に記載のシート成形用ロール。
  17. 請求項1ないし16のいずれか1項に記載のシート成形用ロールと、他のシート成形用ロールとの間に溶融樹脂を挟んでシートを成形するシート成形方法。
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