JP2011088163A - 差厚板の製造方法及び圧延機 - Google Patents

差厚板の製造方法及び圧延機 Download PDF

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Abstract

【課題】、ワークロールの1周分に対応する板長さ間で所望の板厚偏差パターンが付与された差厚板を製造する。
【解決手段】本発明は、周方向に半径の異なるワークロール2を備えた4段以上の多段圧延機により差厚板を製造するものであって、ワークロール2と接するバックアップロール4又はワークロール2と接する中間ロールを、ワークロール2からオフセンタ(オフセット)させることにより、ワークロール2の1周分に対応する差厚寸法を備えた差厚板を製造する。ワークロール2からオフセンタしているバックアップロール4が2本以上、又はワークロール2からオフセンタしている中間ロールが2本以上あってもよい。
【選択図】図3

Description

本発明は、ワークロールの1周分に対応する圧延材の区間で板厚が変化する差厚板を製造する技術、及びこの技術を採用可能な圧延機に関する。
自動車用途向けプレス成形部品などの軽量化と剛性を得るために、長さ方向や幅方向に板厚偏差を持たせた圧延材である「差厚板」が用いられている。このような差厚板は、2枚の板を溶接して製造された溶接テーラードブランクと、圧延等により板厚差を付与した圧延テーラードブランクがある。圧延テーラードブランクであって長さ方向に板厚の異なる差厚板は、通常、圧延のロールギャップを圧延中に変更しながら製造される。
ところで、前述したような自動車用途向けのプレス成形部品は、その大きさが比較的小さく、かかるプレス成形に供される差厚板の板厚ピッチは通常数m以下となることが多い。つまり、圧延材の長手方向数mの間に板厚が様々に変化する「短ピッチの差厚板」となることが多い。
このような短ピッチの差厚板を製造する場合には、ワークロールの開閉を短時間に行う必要があるが、かかるワークロールの操作は難しく、必然的に圧延速度を遅くしないと大きな板厚差を持った差厚板の製造が困難である。
このような状況に対応すべく、様々な技術が開発されている。
例えば、特許文献1の技術では、所定の位置からの長さをトラッキングし、圧下量を変更することにより長手方向の板厚を変更し差厚板を製造している。
特許文献2には、差厚板の寸法精度を向上することを目的として、圧延材を送りつつ部分的に圧延する方法が開示されている。
特許文献3には、ワークロールにカム形状の部分を複数設けると共に、このカム部を偏芯ロールとして用い、差厚を圧延材に付与する方法が開示されている。
特許文献4には、バックアップロール又はワークロールに直径差を持たせた偏芯ロールで圧延する方法が開示されている。
特開昭59−232611号公報 特開2002−326589号公報 特開昭55-24733号公報 特開昭57−152303号公報
しかしながら、短ピッチの差厚板を精度よく高速に製造するためには、上述した従来の技術では、以下のような問題点がある。
特許文献1に開示された方法では、トラッキング精度の問題で長手方向の寸法の精度に欠け、さらに大きな差厚を製造するためにはロールギャップの昇降速度の応答性の向上が必要であるため、非常に高価な圧延設備となってしまうか、又は、生産性の低い低速での圧延を行うことになる。
部分圧下法である特許文献2に開示された方法では、圧延速度を上げることが困難であることが現場の実績として明らかとなっている。
一方、偏芯ロールを用いる製造方法では、板寸法はロール形状により決定されるため、高速圧延でも寸法精度が低下しないという長所がある。ところが、広幅・硬質材の差厚板を製造することを考えると、板厚の薄い部分(圧下量大の部位)で大きな荷重が発生する可能性が大きい。
この観点から、特許文献3に開示された方法を考えるに、2段圧延機のような大径ロールでは圧延が困難であり、バックアップロールを有する4段以上の多段圧延機が必要である。4段以上の多段圧延機であっても、バックアップロールとワークロールとがカム部で接触するので中央に広い非接触領域ができるため、ワークロール径に応じた大きなたわみが発生してしまう。そのため、所望とする板厚や十分な平坦度が得られないという問題点がある。
特許文献4に開示された方法で、バックアップロールに径差を持たせた場合には、バックアップロールの周長の整数分の1のパターンの板厚偏差を有する差厚板の製造が可能であるが、逆に急峻な板厚偏差を付けるのが困難である。加えて、所望とする板厚変化に応じてバックアップロールを取り替えることは実操業上は困難なことが多い。一方で、ワークロールを偏芯させワークロールの周方向に径差を持たせる場合には、ワークロールの径が小さいことから、急峻な板厚偏差を付けるのが比較的容易である。しかもワークロールを取り替えることは実操業上はよく行うことである。
ところが、ワークロールに径差を持たせ、差厚板を製造しようとする場合、以下のような不都合が生じる。
図6に従来からある一般的な4段圧延機を示す。この4段圧延機10においては、一対のワークロール12,12により圧延材13が矢示X方向に移動する時に圧延がなされる。
この4段圧延機10においては、各ワークロール12にそれぞれのバックアップロール14が当接し、バックアップロール14はワークロール12の垂直上方または垂直下方に位置し、ワークロール12の軸芯の位置とバックアップロール14の軸芯の位置とは左右方向にズレておらず一致している(オフセット量=0)。
図7(a)に示す如く、このような一対のワークロール12,12に、正弦関数で表現された周方向の半径差(ΔR1〜ΔR4)を与えても、図7(b)に示すような板厚偏差Δh2,Δh4(ΔR2がΔh2に対応、以下同様)しか生じない。板厚偏差Δh1(ΔR1=sinθに対応)及び板厚偏差Δh3(ΔR3=sin3θに対応)は略0である。
この理由として、一般的な圧延機では、バックアップロール14の回転軸心は固定側に枢支されていて支持点が一定であるものの、ワークロール12の軸心は支持点が一定ではなく、上下に移動可能となっていることに起因する。
つまり、ワークロール12の周方向の半径差を強調して記載した図8を参照すると、ワークロール12の凸部が圧延材13に当接している時には、位相が180度異なる凹部がバックアップロール14に当接すると共に上方に移動して、凸部と凹部とでワークロール12の周方向の半径差を互いに打消しあっている。ワークロール12の凹部が圧延材13に当接している時には、位相が180度異なる凸部がバックアップロール14に当接すると共に、ワークロール12が下方に移動して、凸部と凹部とでワークロール12の周方向の半径差を互いに打消しあっている。
上述の問題点をまとめると以下のようになる。
(1) 差厚板を圧延により製造する場合は、板厚の数十%の板厚差を付ける必要があり、このような大きな板厚差は、特許文献3のようなカム機構を用いたようなロール剛性の弱い圧延では実現不可能である。さらに、同様に、2段圧延機では大きな荷重変化のため、ロールたわみにより大圧下部での鋼板の平坦度が乱れる。このため、4段以上の圧延機が必要となる。
(2) 自動車用途向けのプレス成形部品の基となる圧延材では、急峻な板厚偏差(1m程度の長さで板厚が急激に変化する)が求められ、このような短ピッチの差厚板の製造には、特許文献1、特許文献2、特許文献4(バックアップロールの径方向に半径差を持たせる)の技術では、対応できないことが多い。
(3) 特許文献4(ワークロールの径方向に差を持たせる)の技術では、ワークロール1回転で「偶数個の山」又は「偶数個の谷」を有する板厚パターンでしか差厚板を製造できない。言い換えるならば、ワークロールの周長に沿って「奇数個の山」又は「奇数個の谷」を有する板厚パターンを形成することができない。加えて、1m程度の長さの圧延材に対し、ワークロールの径差で板厚差を付与しようとすると、ワークロール直径は700mm程度の大きなワークロール径となる。このように、ワークロール径が大きくなると圧延荷重も増大するとともに、圧延機自体も大型となるため非常にコストが増大する。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、圧延負荷が少ない小径ワークロールであって周方向の半径差を設けたワークロールを用いて、圧延部材に大きな板厚偏差を急峻に付与することができ、ワークロール1回転で、所望の板厚偏差のパターンを製造することができる差厚板の製造方法、及びこの差厚板を製造可能な圧延機を提供することである。
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明の差厚板の製造方法は、周方向に半径の異なるワークロールを備えた4段以上の多段圧延機により差厚板を製造する方法であって、前記ワークロールと接するバックアップロール又は前記ワークロールと接する中間ロールに対し、前記ワークロールをオフセンタさせることにより、前記ワークロールの1周分に対応する板長さ間で板厚が変化する差厚板を製造することを特徴とする。
好ましくは、前記ワークロールからオフセンタしているバックアップロールが2本以上、又は前記ワークロールからオフセンタしている中間ロールが2本以上あるとよい。
さらに好ましくは、目標とする板厚偏差の分布Δh(θ)がan,bnをパラメータとする式(1)で与えられ、ワークロールの半径の周方向分布R(θ)がAn,Bnをパラメータとする式(2)で与えられ、前記オフセンタの量が式(3)で与えられるに際し、前記パラメータAn,Bnを、前記パラメータan,bnを基に式(1)〜式(4)から算出して、算出されたパラメータAn,Bnを備えた式(2)で表される半径の周方向分布R(θ)を有するワークロールを用いて、前記差厚板を製造するとよい。
また、目標とする板厚偏差の分布Δh(θ)がan,bnをパラメータとする式(1)で与えられ、ワークロールの半径の周方向分布R(θ)がAn,Bnをパラメータとする式(2)で与えられ、オフセンタされた2本のバックアップロール又は中間ロールの間の水平距離Dが式(5)で与えられ、前記2本のバックアップロール又は中間ロールの間の垂直距離Hが式(6)で与えられるに際し、前記パラメータAn,Bnを、前記パラメータan,bnを基に式(1),式(2),式(5)〜式(7)から算出して、算出されたパラメータAn,Bnを備えた式(2)で表される半径の周方向分布R(θ)を有するワークロールを用いて、前記差厚板を製造してもよい。
ここで、多段圧延機のミル定数がM、塑性定数がQで与えられ、目標とする板厚偏差の分布Δh(θ)がan,bnをパラメータとする式(1)で与えられ、ワークロールの半径の周方向分布R(θ)がAn,Bnをパラメータとする式(2)で与えられ、前記オフセンタの量が式(3)で与えられるに際し、前記パラメータAn,Bnを、前記パラメータan,bnを基に式(1)〜式(4)’から算出して、算出されたパラメータAn,Bnを備えた式(2)で表される半径の周方向分布R(θ)を有するワークロールを用いて、前記差厚板を製造するとよい。
また、多段圧延機のミル定数がM、塑性定数がQで与えられ、目標とする板厚偏差の分布Δh(θ)がan,bnをパラメータとする式(1)で与えられ、ワークロールの半径の周方向分布R(θ)がAn,Bnをパラメータとする式(2)で与えられ、オフセンタされた2本のバックアップロール又は中間ロールの間の水平距離Dが式(5)で与えられ、前記2本のバックアップロール又は中間ロールの間の垂直距離Hが式(6)で与えられるに際し、前記パラメータAn,Bnを、前記パラメータan,bnを基に式(1),式(2),式(5)〜式(7)’から算出して、算出されたパラメータAn,Bnを備えた式(2)で表される半径の周方向分布R(θ)を有するワークロールを用いて、前記差厚板を製造するとよい。
なお、上述した差厚板の製造方法を採用するに際し、前記多段圧延機をミル剛性制御を用いて制御し、差厚板の出側板厚偏差が目標板厚偏差となるように前記ミル剛性制御に用いるチューニング率αを選定するとよい。
また、上述した差厚板の製造方法を採用するに際し、最終圧延パスでの板厚偏差の分布Δh(θ)が目標値となるように、圧延機の出側及び/又は入側の張力を制御するとよい。
また、本発明の圧延機は、4段以上の圧延機であって、周方向に半径の異なるワークロールと、前記ワークロールの1周分に対応する板長さで板厚が変化する差厚板を製造すべく、ワークロールからオフセンタされたバックアップロール又は中間ロールと、が備えられたことを特徴とする。
好ましくは、前記ワークロールからオフセンタしているバックアップロールが2本以上、又は前記ワークロールからオフセンタしている中間ロールが2本以上備えられているとよい。
本発明に係る差厚板の製造方法及び圧延機を用いることで、圧延部材に大きな板厚偏差を急峻に付与することができ、ワークロール1回転で、所望の板厚偏差のパターンを製造することができる。
第1実施形態に係る4段圧延機の概要を示す図である。 図1の4段圧延機で圧延された場合の圧延材の板厚偏差を示す図である。 第1実施形態に係る4段圧延機の概要の拡大図である。 (a)は目標とする圧延材の板厚偏差分布であり、(b)は、第1実施形態の手法で算出されたワークロールの半径分布であり、(c)は(b)の半径分布を有するワークロールで圧延された圧延材の板厚偏差分布である。 第2実施形態に係る4段圧延機で圧延された場合の圧延材の板厚偏差を示す図である。 従来の4段圧延機の概要を示す図である。 (a)は偏心したワークロールに付与される周方向の半径差を示す図であり、(b)は(a)で示される周方向の半径差を有するワークロールで圧延された圧延材の板厚偏差分布である。 従来の4段圧延機で圧延された場合の圧延材の板厚遷移図である。 (a)はワークロールの半径分布の例(2ピッチ)であり、(b)は(a)の半径分布を有するワークロールで圧延された差厚板の板厚偏差分布である。 (a)はワークロールの半径分布の例(3ピッチ)であり、(b)は(a)の半径分布を有するワークロールで圧延された差厚板の板厚偏差分布である。 (a)はワークロールの半径分布の例(5ピッチ)であり、(b)は(a)の半径分布を有するワークロールで圧延された差厚板の板厚偏差分布である。 ミル定数、塑性定数を考慮して設計したワークロールの半径分布を示した図である。 図12のワークロールにより圧延した圧延材の板厚偏差分布を示した図である。 チューニング率αを変更する制御を行う手順を示したフローチャートである。 チューニング率αの変更に伴う板厚偏差の変化を示した図である。 チューニング率αを大きな値にした場合の板厚偏差を示した図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態に係る短ピッチ差厚板の製造方法が適用される圧延機の概要について説明する。
図1は、短ピッチの差厚板を製造する4段圧延機1の概略図である。この4段圧延機1においては、一対のワークロール2,2により、鋼材等の圧延材3が矢示X方向に移動する時に圧延される。なお、「短ピッチの差厚板」とは、ワークロール2の1周分に対応する板長さで板厚が変化する、言い替えるならば、長手方向数mの間に板厚が様々に変化する圧延材3のことである。
4段圧延機1においては、一対のワークロール2,2にそれぞれバックアップロール4が当接していて、ワークロール2とパックアップロール4との間にはオフセンタ(オフセット)が付与されるものとなっている。このオフセンタは、差厚板製造のために軸芯を意図的にずらしたものであって、圧延の安定性(ワークロール2が圧延中に前後に移動しない)を理由として適用されるものとは全く異なるものである。
このような4段圧延機1のワークロール2及びワークロール2に、図7(a)に示すような正弦関数で表現されたワークロール2の周方向の半径差(ΔR1〜ΔR4)を与えると、図7(b)とは異なり、図2に示す如く、板厚偏差Δh1(sinθに対応)及び板厚偏差Δh3(sin3θに対応)が明確に生じる。このように、オフセンタδを与えることにより、ワークロール2の1回転分の複雑な板厚偏差を圧延材3に与えることが可能である。その結果、圧延材3に大きな板厚偏差を急峻に付与することができ、所望とする板厚変化を備えた短ピッチの差厚板を製造することが可能となる。
以下、目標とする板厚偏差を実現すべく、ワークロール2の周方向の半径分布を求める方法について述べる。
図3は、オフセンタさせたバックアップロール4とワークロール2の幾何学的関係を模式的に示した図である。なお、ワークロール2の半径分布をR(θ)とし、バックアップロール4の半径rは均一であるとする。
まず、図3から、オフセンタ量δとオフセンタ角ωの関係は、式(3)で与えられると共に、ワークロール2の半径分布R(θ)と板厚偏差Δh(θ)との関係が式(4)で与えられることがわかる。各変数は、[数1]のところで説明したとおりである。
ところで、ロール半径分布R(θ)は一周分の対称性があるため、フーリエ展開が可能であり、式(2)で定義することが可能である。同様に、差厚板の板厚偏差Δhも周期的に現れることは明らかであり、式(1)で定義することが可能である。この板厚偏差Δhは製品の仕様として予め与えられる。
ここで、式(1)〜式(4)を連立させて、目標とする板厚分布の偏差Δhのパラメータan,bnからワークロール2の半径の周方向分布R(θ)のパラメータAn,Bnを求める。具体的な計算は、式(1)〜式(4)の非線形方程式を解くことになるため、数値解析により求めるか、近似式(例えば、ωに対する展開式など)により解くことが可能である。
得られたパラメータAn,Bnを備えた式(2)で表される半径の周方向分布R(θ)を有するワークロール2を用いて、圧延材3を圧延することで、ワークロール2の1周分に対応する差厚寸法を備えた差厚板を製造することができる。
以上述べた差厚板の製造方法を用いて、ワークロール2の周方向半径分布R(θ)を設計した例を述べる。
図4(a)には、目標とする板厚分布が示されている。この板厚分布を式(1)で表現した場合、
a1= 1.000 b1=0.000
a2= 0.500 b2=0.000
a3= 0.333 b3=0.000
a4= 0.250 b4=0.000
となる。さらに、圧延機1での条件として、ワークロール2の直径=300mm、バックアップロール4の直径=800mm、オフセンタ量δを30.5mmとしている。4段圧延機1においては、図4に示すワークロール2,2を用い、下側のワークロール2の中心も上側のワークロール2の中心と同じ位置に設定し、上下でバランスをとるために下側のワークロール2も30.5mmだけ同じ方向にオフセンタさせた。
この条件下で、式(1)〜式(4)を連立させて、目標とする板厚分布の偏差Δhのパラメータan,bnからロールの半径の周方向分布R(θ)のパラメータAn,Bnを求める。
図4(b)には、求められたAn,Bnから得られたワークロール2の半径プロファイルが示されている。
図4(c)には、図4(b)のような半径プロファイルを備えたワークロール2で圧延を実施し、製造された圧延材3の長手方向の板厚分布が示されている。この図から明らかなように、長さ方向1000mm程度において板厚の偏差が1mm〜ー1mmの間で短ピッチで変化している。また、ワークロール2の偏心させることのみでは実現し得なかった奇数周期の板厚変化(「奇数個の山」又は「奇数個の谷」を有する板厚パターン)をオフセンタδを与えることで実現可能としている。
図9は、同じくワークロール2の直径300mm、バックアップロール4の直径800mmの4段圧延機1において、オフセンタ量δを30.5mmにした場合における2ピッチの設計結果(ワークロール2の半径プロファイル)および圧延結果を示す。このように、偶数ピッチの板厚変動も本技術で設計可能である。図10は同じロール配置の場合における3ピッチの設計結果および圧延結果を示し、図11に5ピッチの設計結果および圧延結果を示す。
以上のようにして、中間ロールがない4段圧延機1において、ワークロール2直径及びバックアップロール4直径並びにオフセンタ量を設定して、ワークロール2の周方向の半径分布を算出できる。計算された半径分布を有するワークロール2を用いて短ピッチの差厚板を製造することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る短ピッチの差厚板の製造方法が適用される圧延機の概要について説明する。
図5は、クラスター圧延機などで採用されている2個のバックアップロール4でワークロール2を支持する場合の模式図である。
この図に示されているように、本実施形態が第1実施形態と大きく異なる点は、ワークロール2が2つのバックアップロール4で支持されている点である。バックアップロール4間の水平距離はDとされており、一方のバックアップロール4は他方のバックアップロール4より下方にHだけ下がった位置に配備されている。他の構成は第1実施形態と略同様である。
以下、目標とする板厚偏差を実現すべく、オフセンタしたバックアップロール4で支持されたワークロール2の周方向の半径分布を求める方法について述べる。
まず、ワークロール2と接する2個のバックアップロール4のロール半径r1、r2であり、水平方向のロール間隔D、垂直方向のロール間隔Hの時、式(5)〜式(7)の関係が成り立つ。各変数は[数4]のところで説明したとおりである。
さらに、第1実施形態と同様に、ロール半径分布R(θ)は、一周分の対称性があるため、フーリエ展開が可能であり、式(2)で定義することが可能である。同様に、差厚板の板厚偏差Δhも周期的に現れることは明らかであり、式(1)で定義することが可能である。この板厚偏差Δhは製品の仕様として予め与えられる。
ここで、式(1),式(2),式(5)〜式(7)を連立させて、目標とする板厚偏差の分布Δhのパラメータan,bnからロールの半径の周方向分布R(θ)のパラメータAn,Bnを求める。具体的な計算は、式(1),式(2),式(5)〜式(7)の非線形方程式を解くことになるため、数値解析により求めるか、近似式(例えば、ωに対する展開式など)により解くことが可能である。
得られたパラメータAn,Bnを備えた式(2)で表される半径の周方向分布R(θ)を有するワークロール2を用いて、圧延材3を圧延することで、ワークロール2の1周分に対応する差厚寸法を備えた差厚板を製造することができる。
[第3実施形態]
第1実施形態及び第2実施形態で説明した差厚板の製造方法を採用するに際し、最終圧延パスでの板厚分布の偏差Δhが目標の偏差となるように、圧延機の出側及び/又は入側の張力を制御することは、非常に好ましい。
すなわち、第1実施形態及び第2実施形態で述べたワークロール2の半径分布の設計においては、ロール最下点で板厚が決定されるように決めている。しかしながら、実際には圧延条件である圧延材3とワークロール2との間における摩擦係数及び圧延機の出側・入側張力により、圧延材3がワークロール2より速く又は遅く移動するためワークロール2の周長より長く又は短くなる。これは、圧延条件に依存するため、ロール設計に反映させることが困難である。
このため、出側での板厚変動を測定して所定の板厚偏差が得られるように張力を制御する。言い換えるならば、このような決定された半径方向の板厚偏差を正確に板厚分布へ転写するためには、ロール回転速度と板速の関係である先進率が重要である。そこで、圧延された板厚分布が適正になるように、適切な先進率を得るべく圧延機の出側・入側張力を制御する。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る短ピッチの差厚板の製造方法について説明する。
前述した実施形態において差厚板を製造する場合には、板厚の薄い部位と板厚の厚い部位では、圧延機1での圧延荷重が変化し、板厚の薄い部位では圧延荷重が上がり、板厚の厚い部位では圧延荷重が下がることとなる。ゆえに、より精確な板厚を備えた差厚板を製造することを意図する場合、ワークロール2の半径分布の設計において「圧延荷重の変動」を考慮する必要がある。
なお、このような荷重変動に伴う板厚変動を、出側張力、入側張力で制御することも考えられるが、短ピッチで板厚を急峻に変化させる場合には、応答性の優れた強力な巻き取り力を発する電動モータが必要となり、大型で高コストな設備となってしまう。また、圧延荷重が小さい幅狭な圧延材や軟らかい材料(純アルミなど)は、圧延荷重の変動に伴う板厚変動を考慮しなくてもすむが、幅広な圧延材や硬い材料(鋼や高強度アルミ合金)は、板厚変化に対する荷重変化が無視できない。
そこで、圧延荷重の変動を考慮したワークロール2の半径分布の設計において、まず、圧延を行う前に数値計算などで圧延荷重を予測すると同時に、圧延機1のミル定数を測定し、出側板厚変化Δhに対するロールギャップの変化ΔSを見積もるようにする。圧延前に、ロールギャップを実験的に変化させて出側板厚変化Δhを測定してもよい。
このようにして得られた出側板厚変化Δhとロールギャップ変化ΔSとは、Δh=M/(M+Q)・ΔSと表現でき、この関係を考慮した上で、ワークロール2の半径分布の設計を行う。Δh=M/(M+Q)・ΔSにおけるMは、ミル定数であり、圧延機固有の剛性係数である。Qは塑性定数であり、圧延材と圧延条件が決まれば求まる値である。
ミル定数Mについては、圧延機1固有の定数なので実験的に求めることが可能である。塑性定数Qは、Q=∂P/∂hinで表され、圧延材の変形抵抗、摩擦係数、圧下率、入側板厚を基に圧延モデルから求めることができる。
予めR(θ)一定のワークロールで圧延を行い、ロールギャップを変更することにより得られる圧延荷重と出側板厚との関係から、塑性定数Qを実験的に求めることも可能である。
このようにして得られたM,Qを用いれば、第1実施形態で述べた式(4)、第2実施形態で述べた式(7)は、以下のように変更することができる。
この式(4)’、式(7)’を用いることで、圧延荷重の変動を考慮したワークロール2の半径分布の設計が行える。
図12に、第1実施形態で説明した手法で設計したロール半径と、本実施形態で説明したミル伸びを考慮し設計したロール半径との比較を示す。ここでは、ミル定数M=500ton/mm、塑性定数Q=600ton/mmである。
図13に、図12のロール形状で圧延した場合の出側板厚分布を示す。第1実施形態で説明した手法で設計したワークロール2では、目標板厚偏差0.5mmに対して約半分の値しか板厚偏差が付いていないのに比べて、ミル伸びを考慮したワークロール2では、目標とする板厚偏差が確実に実現できていることがわかる。
[第5実施形態]
しかしながら、第4実施形態に係る短ピッチの差厚板の製造方法を用いて決定したワークロール2を使用しても、圧延材の硬さなどの変化により目標の板厚偏差が実現できない場会がある。
具体的には、式(4)’、式(7)’には、圧延条件により決まる塑性定数Qが含まれる。この塑性定数Qは圧延条件や材料硬さが変わると変化する。そのため、式(4)’、式(7)’により設計されたワークロール2を用いた場合であっても、所望とする差厚板を製造できない場合が存在する。
そこで、塑性係数Qの変化に起因する微妙な板厚変動を是正するため、圧延機1に対してはミル剛性制御を適用する。
ミル剛性制御は、所定のロックオン荷重P0に対して。実績圧延荷重Pの偏差に応じて、ロールギャップΔSを式(8)で可変とするものである。このような制御は、一般的な冷間圧延機には既に導入されている。なお、式(8)のαをチューニング率と呼ぶ。
このようなミル剛性制御を用いることで、圧延荷重の変化による板厚変化を修正することができる。
つまり、目標とする板厚変動に対して、圧延材の長手方向の最小板厚が目標値となるようにロールギャップを減少させてゆく。このとき、設計荷重(設計したQ)と実際の圧延時のQが等しければ、目標板厚偏差が実現される。しかしながら、Qに誤差があれば目標板厚偏差は実現できない。そこで、圧延機1の出側で最小板厚と最大板厚の差である板厚偏差を測定し、この値が目標植に達しない場合は、チューニング率αを変更して目標値に制御することとする。詳しくは、 図14に示すフローチャートに基づき、チューニング率αを可変とする。
図15は、チューニング率αを変化させた場合の板厚偏差であり、ロールの半径分布が同じワークロール2を用いて圧延を行っている。この図より、チューニング率αを変更することによって、同一ワークロール2を用いても板厚偏差を制御することが可能であることがわかる。
なお、図16は、さらにチューニング率αを上げた結果である。高いチューニング率αすなわちチューニング率αが限界を超えると不安定な制御となるため、チューニング率αのみで自由な板厚偏差を作ることが出来る訳ではない。ワークロール設計とチューニング率αの適切な選択との両者により、所望とする差厚板を圧延することが可能となる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、第2実施形態にて、ワークロール2はバックアップロール4に支えられることを開示したが、中間ロールに支えられる構成であっても何ら問題はない。
1 圧延機(4段圧延機)
2 ワークロール
3 圧延材
4 バックアップロール

Claims (10)

  1. 周方向に半径の異なるワークロールを備えた4段以上の多段圧延機により差厚板を製造する方法であって、
    前記ワークロールと接するバックアップロール又は前記ワークロールと接する中間ロールに対し、前記ワークロールをオフセンタさせることにより、前記ワークロールの1周分に対応する板長さ間で板厚が変化する差厚板を製造することを特徴とする差厚板の製造方法。
  2. 前記ワークロールからオフセンタしているバックアップロールが2本以上、又は前記ワークロールからオフセンタしている中間ロールが2本以上あることを特徴とする請求項1に記載の差厚板の製造方法。
  3. 目標とする板厚偏差の分布Δh(θ)がan,bnをパラメータとする式(1)で与えられ、ワークロールの半径の周方向分布R(θ)がAn,Bnをパラメータとする式(2)で与えられ、前記オフセンタの量が式(3)で与えられるに際し、
    前記パラメータAn,Bnを、前記パラメータan,bnを基に式(1)〜式(4)から算出して、
    算出されたパラメータAn,Bnを備えた式(2)で表される半径の周方向分布R(θ)を有するワークロールを用いて、前記差厚板を製造することを特徴とする請求項1に記載の差厚板の製造方法。
  4. 目標とする板厚偏差の分布Δh(θ)がan,bnをパラメータとする式(1)で与えられ、ワークロールの半径の周方向分布R(θ)がAn,Bnをパラメータとする式(2)で与えられ、オフセンタされた2本のバックアップロール又は中間ロールの間の水平距離Dが式(5)で与えられ、前記2本のバックアップロール又は中間ロールの間の垂直距離Hが式(6)で与えられるに際し、
    前記パラメータAn,Bnを、前記パラメータan,bnを基に式(1),式(2),式(5)〜式(7)から算出して、
    算出されたパラメータAn,Bnを備えた式(2)で表される半径の周方向分布R(θ)を有するワークロールを用いて、前記差厚板を製造することを特徴とする請求項2に記載の差厚板の製造方法。
  5. 前記多段圧延機のミル定数がM、塑性定数がQで与えられ、目標とする板厚偏差の分布Δh(θ)がan,bnをパラメータとする式(1)で与えられ、ワークロールの半径の周方向分布R(θ)がAn,Bnをパラメータとする式(2)で与えられ、前記オフセンタの量が式(3)で与えられるに際し、
    前記パラメータAn,Bnを、前記パラメータan,bnを基に式(1)〜式(4)’から算出して、
    算出されたパラメータAn,Bnを備えた式(2)で表される半径の周方向分布R(θ)を有するワークロールを用いて、前記差厚板を製造することを特徴とする請求項1に記載の差厚板の製造方法。
  6. 前記多段圧延機のミル定数がM、塑性定数がQで与えられ、目標とする板厚偏差の分布Δh(θ)がan,bnをパラメータとする式(1)で与えられ、ワークロールの半径の周方向分布R(θ)がAn,Bnをパラメータとする式(2)で与えられ、オフセンタされた2本のバックアップロール又は中間ロールの間の水平距離Dが式(5)で与えられ、前記2本のバックアップロール又は中間ロールの間の垂直距離Hが式(6)で与えられるに際し、
    前記パラメータAn,Bnを、前記パラメータan,bnを基に式(1),式(2),式(5)〜式(7)’から算出して、
    算出されたパラメータAn,Bnを備えた式(2)で表される半径の周方向分布R(θ)を有するワークロールを用いて、前記差厚板を製造することを特徴とする請求項2に記載の差厚板の製造方法。
  7. 請求項1〜6に記載された差厚板の製造方法を採用するに際し、前記多段圧延機をミル剛性制御を用いて制御し、差厚板の出側板厚偏差が目標板厚偏差となるように前記ミル剛性制御に用いるチューニング率αを選定することを特徴とする差厚板の製造方法。
  8. 請求項1〜6に記載された差厚板の製造方法を採用するに際し、最終圧延パスでの板厚偏差の分布Δh(θ)が目標値となるように、圧延機の出側及び/又は入側の張力を制御することを特徴とする差厚板の製造方法。
  9. 4段以上の圧延機であって、
    周方向に半径の異なるワークロールと、
    前記ワークロールの1周分に対応する板長さで板厚が変化する差厚板を製造すべく、ワークロールからオフセンタされたバックアップロール又は中間ロールと、
    が備えられたことを特徴とする圧延機。
  10. 前記ワークロールからオフセンタしているバックアップロールが2本以上、又は前記ワークロールからオフセンタしている中間ロールが2本以上備えられていることを特徴とする請求項9に記載の圧延機。
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