JPH07100569A - テーパ部を有する圧延製品の製造方法 - Google Patents

テーパ部を有する圧延製品の製造方法

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JPH07100569A
JPH07100569A JP25034093A JP25034093A JPH07100569A JP H07100569 A JPH07100569 A JP H07100569A JP 25034093 A JP25034093 A JP 25034093A JP 25034093 A JP25034093 A JP 25034093A JP H07100569 A JPH07100569 A JP H07100569A
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    • B21H7/00Making articles not provided for in the preceding groups, e.g. agricultural tools, dinner forks, knives, spoons
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    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧延製品の品質を向上しつつその製作コスト
を低減し且つ圧延製品の生産性を向上し得るテーパ部を
有する圧延製品の製造方法を提供する。 【構成】 圧延面が軸心と夫々同心状に形成された1対
の鉛直ロール間に長尺な板バネ素材を送給し、幅可変手
段により鉛直ロール間の距離を可変させながら板バネ素
材を幅方向に連続的に圧延して複数の幅方向テーパ部を
有する1次圧延加工品1Bを製作する幅方向圧延工程
と、圧延面21aが軸心と夫々同心状に形成された1対
の水平ロール21間に1次圧延加工品1Bを送給し、厚
さ可変手段23により水平ロール21間の距離を可変さ
せながら1次圧延加工品1Bを厚さ方向に連続的に圧延
して複数の厚さ方向テーパ部3Cを有する2次圧延加工
品1Cを製作する厚さ方向圧延工程と、2次圧延加工品
1Cを所定長さに切断して1本の板バネ素材から複数の
圧延製品1Dを得る切断工程とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の懸架装置に用
いられるリーフスプリングなどの板バネを製作するのに
好適なテーパ部を有する圧延製品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、自動車の懸架装置に用いられるリ
ーフスプリングとして、良好なバネ特性を確保しつつ車
体重量を極力軽減するため、長手方向の中央部から両端
側へ向けて連続的に薄肉になるテーパ部を形成したリー
フスプリングが採用されつつある。通常、前記リーフス
プリングは、先ず圧延により板バネ素材の長手方向の両
側にテーパ部を形成し、このテーパ部が形成された圧延
製品の両端部を所定形状に加工した後、全体加熱して所
定のキャンバーに湾曲させ、次に焼入れ及び焼戻し処理
を施して製作している。尚、前記板バネ素材は、通常、
製鋼メーカにおいて、溶鋼を鋳型に入れて製作したイン
ゴットや連続鋳造機により製作されたビレットやスラブ
を、所定温度に全体加熱した状態で圧延して製作されて
いる。
【0003】前記板バネ素材からテーパ部を有する圧延
製品を製作する製造方法として、特開昭49−1217
71号公報には、1対の偏心ロール間へ板バネ素材を送
給し、成形面間の距離が周期的に変化する偏心ロール間
で板バネ素材を圧延して、板バネ素材に対して1本の圧
延製品の成形部に対応する複数組の成形部が形成された
圧延加工品を連続的に圧延して製作し、この圧延加工品
を成形部毎に切断して圧延製品を得るようにしたものが
記載されている。また、特公昭59−47617号公報
には、先ず長尺な板バネ素材をリーフスプリングと略同
じ長さに切断して、板バネ素材の一端側部分を加熱した
状態で圧延機の1対の鉛直ロール間で幅方向に圧延した
後、1対の水平ロール間で厚さ方向に圧延してテーパ部
を形成し、次に板バネ素材の他端側部分を加熱した状態
で前記と同様に圧延して板バネ素材の長手方向の両側に
テーパ部を形成する技術が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の公報に記載の製
造方法では、板バネ素材に対して連続的に成形部を形成
するので、圧延製品の生産性を大幅に向上出来るが、圧
延によりテーパ部の幅が広くなるので、圧延製品の製作
後不用な部分を除去する機械加工を必要としその作業が
大変煩雑であること、テーパ部の長さが偏心ロールの外
周の長さで決定されるので、サイズの異なる圧延製品を
生産する場合には、偏心ロールを径の異なるものと交換
する必要があること、テーパ部の長さを長くすると偏心
ロールが大型化するので、テーパ部の長さに対する制約
が大きいこと、などの問題がある。
【0005】一方、後者の公報に記載の製造方法では、
板バネ素材を幅方向及び厚さ方向に圧延してテーパ部を
形成するので、機械加工などを施すことなく圧延製品の
幅を一様に設定することが出来るが、板バネ素材をカッ
ティングした後にテーパ部を片側ずつ圧延して圧延製品
を製作するので、圧延作業の作業能率が低く生産性があ
まり良くないこと、圧延製品を製作するまでに3〜4回
の加熱を必要としエネルギロスが大きく製作コストが高
くなること、加熱の都度品質低下を極力防止するため高
精度な温度管理が必要になること、温度管理をしても加
熱する毎に金属組織の粒界が粗大になり品質低下を完全
には防止出来ないこと、圧延製品の表面に脱炭や膚荒れ
が発生し易く品質が低下したり耐久性が低下し易いこ
と、などの問題がある。
【0006】本発明の目的は、圧延製品の品質を向上し
つつその製作コストを低減するとともに圧延製品の生産
性を向上し得るテーパ部を有する圧延製品の製造方法を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るテーパ部
を有する圧延製品の製造方法は、圧延面が軸心と夫々同
心状に形成された1対の鉛直ロール間に長尺な被圧延素
材を送給し、幅可変手段により鉛直ロール間の距離を可
変させながら被圧延素材を幅方向に連続的に圧延して複
数の幅方向テーパ部を有する1次圧延加工品を製作する
幅方向圧延工程と、圧延面が軸心と夫々同心状に形成さ
れた1対の水平ロール間に前記1次圧延加工品を送給
し、厚さ可変手段により水平ロール間の距離を可変させ
ながら1次圧延加工品を厚さ方向に連続的に圧延して複
数の厚さ方向テーパ部を有する2次圧延加工品を製作す
る厚さ方向圧延工程と、前記2次圧延加工品を所定長さ
に切断して1本の被圧延素材から複数の圧延製品を得る
切断工程とを備えたものである。
【0008】ここで、請求項2のように、前記幅方向テ
ーパ部に対応する位置に厚さ方向テーパ部を形成し、1
次圧延加工品を圧延して得られる2次圧延加工品の幅が
全長に亙って一様になるように、幅方向テーパ部の圧延
量を設定してもよいし、請求項3のように、幅が一定で
且つ厚さが長手方向の中央部から両端側へ向けて連続的
に薄肉になる1対の厚さ方向テーパ部が形成された板バ
ネを製作してもよい。
【0009】請求項4に係るテーパ部を有する圧延製品
の製造方法は、圧延面が軸心と夫々同心状に形成された
1対の水平ロール間に長尺な被圧延素材を送給し、厚さ
可変手段により水平ロール間の距離を可変させながら被
圧延素材を厚さ方向に連続的に圧延して複数の厚さ方向
テーパ部を有する1次圧延加工品を製作する厚さ方向圧
延工程と、圧延面が軸心と夫々同心状に形成された1対
の鉛直ロール間に前記1次圧延加工品を送給し、幅可変
手段により鉛直ロール間の距離を可変させながら1次圧
延加工品を幅方向に連続的に圧延して複数の幅方向テー
パ部を有する2次圧延加工品を製作する幅方向圧延工程
と、前記2次圧延加工品を所定長さに切断して1本の被
圧延素材から複数の圧延製品を得る切断工程とを備えた
ものである。
【0010】
【作用】本発明に係るテーパ部を有する圧延製品の製造
方法においては、先ず幅可変手段により鉛直ロール間の
距離を可変させながら、長尺な被圧延素材を幅方向に連
続的に圧延して、複数の幅方向テーパ部を有する1次圧
延加工品を製作し、次に厚さ可変手段により水平ロール
間の距離を可変させながら、1次圧延加工品を厚さ方向
に連続的に圧延して、複数の厚さ方向テーパ部を有する
2次圧延加工品を製作し、次に2次圧延加工品を所定長
さに切断して1本の被圧延素材から複数の圧延製品を得
ることになる。
【0011】このように、長尺な被圧延素材を幅方向に
連続的に圧延するとともに、幅方向に圧延して得られた
1次加工品を厚さ方向に連続的に圧延するので、圧延作
業を能率的に行えるし、幅方向テーパ部や厚さ方向テー
パ部の長さや幅や厚さも幅可変手段及び厚さ可変手段の
制御量を変えることで容易に変更することが可能とな
る。また、製鋼メーカの圧延工程における被圧延素材の
熱を活用して被圧延素材を圧延する場合には、圧延製品
を製作するのに必要な加熱回数を少なく出来る。更に、
1本の圧延製品に対して複数の幅方向テーパ部や厚さ方
向テーパ部を形成する場合でも、1回の全体加熱で圧延
製品を製作することが可能となり、加熱回数を少なくす
ることが可能となる。
【0012】ここで、幅方向テーパ部に対応する位置に
厚さ方向テーパ部を形成し、1次圧延加工品を圧延して
得られる2次圧延加工品の幅が全長に亙って一様になる
ように、幅方向テーパ部の圧延量を設定してもよいし、
圧延製品として、例えば、幅が一定で且つ厚さが長手方
向の中央部から両端側へ向けて連続的に薄肉になる1対
のテーパ部が形成された板バネを製作してもよい。
【0013】更に、厚さ可変手段により水平ロール間の
距離を可変させながら、長尺な被圧延素材を厚さ方向に
連続的に圧延して、複数の厚さ方向テーパ部を有する1
次圧延加工品を製作し、次に幅可変手段により鉛直ロー
ル間の距離を可変させながら、1次圧延加工品を幅方向
に連続的に圧延して、複数の幅方向テーパ部を有する2
次圧延加工品を製作し、次に2次圧延加工品を所定長さ
に切断して1本の被圧延素材から複数の圧延製品を得る
ようにしてもよい。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。本実施例は、自動車のリーフスプリン
グの製造方法に本発明を適用した場合のものである。図
1に示すように、リーフスプリング1は、略全長に亙っ
てその幅が一様な1枚物の板バネで構成されるととも
に、全体的に所定のキャンバが付けられて湾曲状に形成
され、リーフスプリング1の長手方向の中央部には厚肉
部2が形成され、厚肉部2の両側には端部へ行くにした
がって薄肉になるテーパ部3が形成され、テーパ部3の
端部には車体側への取付けのための略円筒状の取付部4
が形成されている。
【0015】前記リーフスプリング1は、図2〜図6に
示すように、基本的には、板バネ素材(これが被圧延素
材に相当する)1Aを幅方向に圧延して1次圧延加工品
1Bを製作し、次に1次圧延加工品1Bを厚さ方向に圧
延して2次圧延加工品1Cを製作し、次に2次圧延加工
品1Cを所定間隔おきに切断して圧延製品1Dを製作
し、次に圧延製品1Dを熱処理して製作される。
【0016】前記板バネ素材1Aは、図2に示すよう
に、断面略長方形状の長尺(例えば、8m)の棒状部材
で構成され、製鋼メーカにおいてインゴットやビレット
を圧延して製作したものである。
【0017】前記1次圧延加工品1Bは、図3に示すよ
うに、板バネ素材1Aを後述の幅方向圧延装置10によ
り幅方向に圧延したもので、1次圧延加工品1Bの側壁
部には同一形状の複数の成形部5Bが連続的に形成さ
れ、各成形部5Bの長手方向の中央部には厚幅部2Bが
形成され、厚幅部2Bの両側には厚幅部2Bから離れる
にしたがって幅狭となる幅方向テーパ部3Bが形成さ
れ、幅方向テーパ部3Bの端部には薄幅部4Bが形成さ
れている。尚、前記幅方向テーパ部3B及び薄幅部4B
は、後述のように1次圧延加工品1Bを厚さ方向に圧延
して2次圧延加工品1Cを製作するときに、厚さ方向に
圧延した部分が幅方向に広がって、2次圧延加工品2C
の幅が不均一になることを防止するためのもので、この
幅方向圧延量は、厚さ方向圧延量に応じて予め実機試験
などを行って設定される。
【0018】前記2次圧延加工品1Cは、図4・図5に
示すように、1次圧延加工品1Bを後述の厚さ方向圧延
装置20により厚さ方向に圧延したもので、2次圧延加
工品1Cの上面部には同一形状の複数の成形部5Cが連
続的に形成され、各成形部5Cの長手方向の中央部には
厚肉部2Cが形成され、厚肉部2Cの両側には厚肉部2
Cから離れるにしたがって薄肉になる厚さ方向テーパ部
3Cが形成され、テーパ部3Cの端部には薄肉部4Cが
形成され、圧延製品1Dは2次圧延加工品1Cを薄肉部
4Cの中央部で切断して製作される。
【0019】次に、前記板バネ素材1Aを幅方向に圧延
して1次圧延加工品1Bを製作する幅方向圧延装置10
と、1次圧延加工品1Bを厚さ方向に圧延して2次圧延
加工品1Cを製作する厚さ方向圧延装置20について、
図7・図8を参照しながら説明する。前記幅方向圧延装
置10は、軸心と同心状の圧延面11aを有する略鉛直
方向向きの1対の鉛直ロール11と、1対の鉛直ロール
11のうちの一方を他方に対して接近・離間させて鉛直
ロール11間の距離を可変するための幅可変手段12と
を備えている。
【0020】前記厚さ方向圧延装置20は、軸心と同心
状の圧延面21aを有する略水平方向向きの1対の水平
ロール21と、水平ロール21の撓みを防止するための
1対のバックアップロール22と、1対の水平ロール2
1のうちの一方を他方に対して接近・離間させて水平ロ
ール21間の距離を可変するための厚さ可変手段23と
を備えている。尚、前記バックアップロール22は省略
してもよい。
【0021】前記幅可変手段12は、油圧シリンダ15
で幅方向圧下機構16を駆動して両鉛直ロール11間の
距離を可変させるもので、油圧制御弁等を介してサーボ
制御される。また厚さ可変手段23は、油圧シリンダ2
5で幅方向圧下機構26を駆動して両水平ロール21間
の距離を可変させるもので、油圧制御弁等を介してサー
ボ制御される。
【0022】前記両可変手段12、23を制御するため
の制御手段29が設けられ、この制御手段29の記憶手
段には実機試験などにより得られた幅方向圧延データと
厚さ方向圧延データとが予め入力格納され、制御手段2
9により油圧シリンダ15が幅方向圧延データに基づい
て制御されることで、幅方向圧下機構16を介して鉛直
ロール11間の距離が可変され、油圧シリンダ25が厚
さ方向圧延データに基づいて制御されることで、水平ロ
ール21間の距離が厚さ方向圧下機構26を介して可変
される。
【0023】次に、前記リーフスプリング1の製造方法
について説明する。先ず、幅方向圧延工程において、図
2・図3・図7に示すように、製鋼メーカで製作された
長尺(例えば、8m前後)な板バネ素材1Aを900〜
1150℃程度に全体加熱した状態で、幅方向圧延装置
10の1対の鉛直ロール11間に送給し、幅可変手段1
2により鉛直ロール11間の距離を可変させながら板バ
ネ素材1Aを幅方向に連続的に圧延して複数の成形部5
Bを有する1次圧延加工品1Bを製作する。
【0024】次に、厚さ方向圧延工程において、図4・
図5・図8に示すように、1次圧延加工品1Bを厚さ方
向圧延装置20の1対の水平ロール21間に送給し、厚
さ可変手段23により水平ロール21間の距離を可変さ
せながら1次圧延加工品1Bを厚さ方向に連続的に圧延
して複数の成形部5Cを有する2次圧延加工品1Cを製
作する。前記1次圧延加工品1Bを厚さ方向に圧延する
と、幅方向テーパ部3C及び薄肉部4Cが幅方向に広が
るが、1次圧延加工品1Bの幅方向テーパ部3C及び薄
肉部4Cに対応する位置に厚さ方向テーパ部3B及び薄
幅部4Bを形成してあるので、2次圧延加工品1Cの幅
は全長に亙って一様になる。
【0025】次に、切断工程において、図4〜図6に示
すように、2次圧延加工品1Cを1点鎖線で図示の切断
線で成形部5C毎に切断して、両端部にテーパ部3Cを
有する圧延製品1Dを製作する。次に、熱処理工程にお
いて、図9に示すように、幅方向圧延工程における全体
加熱による熱を利用して両端の薄肉部4Cに加工を施し
て取付部4を形成し、仮想線で示すように、全体的に湾
曲させて所定のキャンバを付与した状態で予熱後焼入れ
し、所定硬度になるように焼戻し処理を施してリーフス
プリング1を得る。
【0026】前記のようにしてリーフスプリング1を製
作した場合、リーフスプリング1を製作するのに必要な
加熱回数が2回(製鋼メーカにおいてインゴットやビレ
ットを圧延して板バネ素材1Aを製作するときにおける
加熱を含む)となり、加熱のためのエネルギロスを大幅
に低減してリーフスプリング1の製作コストを大幅に低
減出来るとともに、金属組織の粒界が粗大になることを
防止して品質の良いリーフスプリング1を製作すること
が可能となる。しかも、製鋼メーカの圧延設備の下流側
に幅方向圧延装置10及び厚さ方向圧延装置20を設
け、製鋼メーカにおける板バネ素材1Aの製作時の熱を
活用してリーフスプリング1を製作する場合には、リー
フスプリング1を製作するのに必要な加熱回数を1回に
減らすことが可能となり、リーフスプリング1の製作コ
ストを更に低減出来るとともに、リーフスプリング1の
品質もより一層向上出来る。
【0027】また、前記板バネ素材1Aを幅方向及び厚
さ方向に夫々連続的に圧延して2次圧延加工品1Cを製
作し、この2次圧延加工品1Cを所定長さに切断して圧
延製品1Dを得るので、圧延製品1Dの生産性を大幅に
向上出来る。即ち、従来のように、板バネ素材1Aを所
定長さにカットした後、圧延により片側ずつテーパ部3
を形成する場合には、1本の圧延製品1Dを製作するの
に約40〜45秒かかるが、本案においては約3秒しか
必要とせず、約13〜15倍もの大幅な生産性の向上を
図ることが可能となる。
【0028】尚、前記熱処理工程において、圧延製品1
Dを900〜1000℃程度に全体加熱して両端の薄肉
部4Cに加工を施して筒状の取付部4を形成し、全体的
に湾曲させて所定のキャンバを付与した状態で予熱後焼
入れし、所定硬度になるように焼戻し処理を施してリー
フスプリング1を製作してもよい。この場合には、リー
フスプリング1を製作するのに必要な加熱回数を3回で
済ますことが可能となる。更に、製鋼メーカの圧延設備
の下流側に幅方向圧延装置10及び厚さ方向圧延装置2
0を設け、製鋼メーカにおける板バネ素材1Aの製作時
の熱を活用してリーフスプリング1を製作する場合に
は、リーフスプリング1を製作するのに必要な加熱回数
を2回に減らすことが可能となり、品質の良いリーフス
プリング1を安価に製作することが可能となる。
【0029】尚、本実施例では、板バネ素材1Aを幅方
向に圧延した後厚さ方向に圧延したが、厚さ方向に圧延
した後幅方向に圧延してもよいし、鉛直ロール11と水
平ロール21とを板バネ素材1Aの送給方向に複数組設
け、板バネ素材1Aを複数段に分けて圧延してもよい。
【0030】尚、本実施例では、上側の水平ロール21
の直下に下側の水平ロール21を平行配置させて2次圧
延加工品1Cの上面側に成形部5Cを形成したが、図1
0に示すように、上側の水平ロール21を下側の水平ロ
ール21よりも1次圧延加工品1Bの送給方向の下流側
に位置させると、上面側及び下面側に成形部31・32
が夫々形成された2次圧延加工品30を製作することが
可能となる。また、図11に示すように、前記とは反対
側に水平ロール21をオフセットさせると、下面側だけ
に成形部34が形成された2次圧延加工品33を製作す
ることが可能となる。こうして、オフセット量及びオフ
セット方向を変更することで各種形状の圧延加工品を連
続的に圧延することが出来る。
【0031】尚、本実施例では、リーフスプリング1の
熱処理前の圧延製品1Dの製造方法に本発明を適用した
が、リーフスプリング1以外のテーパ部を有する圧延製
品の製造方法に対しても本発明を同様に適用出来る。
【0032】
【発明の効果】本発明に係るテーパ部を有する圧延製品
の製造方法によれば、長尺な被圧延素材を幅方向及び厚
さ方向に夫々連続的に圧延して2次圧延加工品を製作
し、この2次圧延加工品を所定長さに切断して複数の圧
延製品を製作するので、圧延作業の作業能率を高めて生
産性を大幅に向上出来ること、幅可変手段及び厚さ可変
手段の制御量を変えることで両テーパ部の長さや幅や厚
さを容易に変更可能となり、各種形状の圧延製品を容易
に製作出来ること、複数のテーパ部を形成する場合でも
1回の全体加熱で圧延製品を製作することが可能とな
り、加熱回数を少なくして圧延製品の製作コストが低減
出来ること、加熱回数が少なくなることで圧延製品の金
属組織の粒界が粗大になることを防止出来るとともに圧
延製品の表面の脱炭や膚荒れを確実に防止出来、圧延製
品の品質を大幅に向上出来ること、製鋼メーカにおける
被圧延素材の圧延時の熱を活用して被圧延素材を幅方向
及び厚さ方向に圧延する場合には、圧延製品を製作する
のに必要な加熱回数を更に少なくして、圧延製品の製作
コストを一層低減出来るとともに圧延製品の品質を一層
向上出来ること、などの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 リーフスプリングの側面図
【図2】 板バネ素材の斜視図
【図3】 1次圧延加工品の斜視図
【図4】 2次圧延加工品の斜視図
【図5】 2次圧延加工品の側面図
【図6】 圧延製品の側面図
【図7】 幅方向圧延装置の概略構成図
【図8】 厚さ方向圧延装置の概略構成図
【図9】 筒部を形成した状態での圧延製品の側面図
【図10】 上側の水平ロールを送給方向の下流側へオ
フセットさせたときの板バネ素材の圧延状態を示す説明
【図11】 上側の水平ロールを送給方向の上流側へオ
フセットさせたときの板バネ素材の圧延状態を示す説明
【符号の説明】 1 リーフスプリング 2 厚肉部 3 テーパ部 4 取付部 1A 板バネ素材 1B 1次圧延加工品 2B 厚幅部 3B 幅方向テーパ部 4B 薄幅部 5B 成形部 1C 2次圧延加工品 2C 厚肉部 3C 幅方向テーパ部 4C 薄肉部 5C 成形部 1D 圧延製品 10 幅方向圧延装置 11 鉛直ロール 11a 圧延面 12 幅可変手段 15 油圧シリンダ 16 幅方向圧下機構 20 厚さ方向圧延装置 21 水平ロール 21a 圧延面 22 バックアップロール 23 厚さ可変手段 26 幅方向圧下機構 25 油圧シリンダ 29 制御手段 30 2次圧延加工品 31 成形部 32 成形部 33 2次圧延加工品 34 成形部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延面が軸心と夫々同心状に形成された
    1対の鉛直ロール間に長尺な被圧延素材を送給し、幅可
    変手段により鉛直ロール間の距離を可変させながら被圧
    延素材を幅方向に連続的に圧延して複数の幅方向テーパ
    部を有する1次圧延加工品を製作する幅方向圧延工程
    と、 圧延面が軸心と夫々同心状に形成された1対の水平ロー
    ル間に前記1次圧延加工品を送給し、厚さ可変手段によ
    り水平ロール間の距離を可変させながら1次圧延加工品
    を厚さ方向に連続的に圧延して複数の厚さ方向テーパ部
    を有する2次圧延加工品を製作する厚さ方向圧延工程
    と、 前記2次圧延加工品を所定長さに切断して1本の被圧延
    素材から複数の圧延製品を得る切断工程と、 を備えたことを特徴とするテーパ部を有する圧延製品の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記幅方向テーパ部に対応する位置に厚
    さ方向テーパ部を形成し、1次圧延加工品を圧延して得
    られる2次圧延加工品の幅が全長に亙って一様になるよ
    うに、幅方向テーパ部の圧延量を設定したことを特徴と
    する請求項1に記載のテーパ部を有する圧延製品の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記圧延製品が、幅が一定で且つ厚さが
    長手方向の中央部から両端側へ向けて連続的に薄肉にな
    る1対の厚さ方向テーパ部が形成された板バネであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のテーパ部を有す
    る圧延製品の製造方法。
  4. 【請求項4】 圧延面が軸心と夫々同心状に形成された
    1対の水平ロール間に長尺な被圧延素材を送給し、厚さ
    可変手段により水平ロール間の距離を可変させながら被
    圧延素材を厚さ方向に連続的に圧延して複数の厚さ方向
    テーパ部を有する1次圧延加工品を製作する厚さ方向圧
    延工程と、 圧延面が軸心と夫々同心状に形成された1対の鉛直ロー
    ル間に前記1次圧延加工品を送給し、幅可変手段により
    鉛直ロール間の距離を可変させながら1次圧延加工品を
    幅方向に連続的に圧延して複数の幅方向テーパ部を有す
    る2次圧延加工品を製作する幅方向圧延工程と、 前記2次圧延加工品を所定長さに切断して1本の被圧延
    素材から複数の圧延製品を得る切断工程と、 を備えたことを特徴とするテーパ部を有する圧延製品の
    製造方法。
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