JP2007296828A - 成形ロール - Google Patents

成形ロール Download PDF

Info

Publication number
JP2007296828A
JP2007296828A JP2006129061A JP2006129061A JP2007296828A JP 2007296828 A JP2007296828 A JP 2007296828A JP 2006129061 A JP2006129061 A JP 2006129061A JP 2006129061 A JP2006129061 A JP 2006129061A JP 2007296828 A JP2007296828 A JP 2007296828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
cell
forming roll
outer cell
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006129061A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4365384B2 (ja
Inventor
Koji Oshitani
孝治 忍谷
Naotaka Miyauchi
直孝 宮内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP2006129061A priority Critical patent/JP4365384B2/ja
Publication of JP2007296828A publication Critical patent/JP2007296828A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4365384B2 publication Critical patent/JP4365384B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】構造が簡単で耐久性があり、均一な線圧を得ることができる成形ロールを提供する。
【解決手段】本発明の成形ロール20は、外セル1と、外セル1内に二重管構造で設けられた内セル2と、内セル2を被覆するゴム3と、内セル2を保持する軸6とを有する成形ロールにおいて、外セル1が内セル2に対して偏心可能なように、外セル1の両端部にて、外セル1と軸6とを連結する連結手段5を有することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、シート材の成形加工等に用いられる成形ロールに関する。
従来、長尺のシート状材料を1対のロールで加圧成形するロールとしては、油圧均等圧を利用したロールや多数の油圧ピストンを利用したクラウン調整ロールなどが開示されている(特許文献1、2参照)。
また、樹脂フィルム・シート製造用のロールとしては、特許文献3に、弾性変形可能な薄い金属薄膜からなる外円筒と、外円筒内部に弾性変形及び回転可能な弾性体ロールを備えた成形用ロールが開示されている。また、特許文献4には薄肉外筒厚さtをロール半径の0.03以下にした2重管ロールが開示されている。
特公昭58−46599号公報 特開平6−65889号公報 特許3422798号公報 特開平11−235747号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示されたロールの場合、均一ニップを得ることができるが、油圧装置が必要で装置が大型になりコストが高価な設備になる。
また、特許文献3に開示されたロールの場合、外筒を1mm程度の薄いセルとして相手成形ロールに柔らかく巻きつくような成形ができ、薄肉シートが成形できるが、表面にヘコミ傷が付きやすく、耐久性に課題がある。さらに、特許文献3の図11〜図17に示されている例の場合、ロール内部にて冷却液とベアリングとが接する構造となっている。このため、このような構造のロールを、例えば、0.5MPaの加圧水(150℃)にて行う場合(150℃による温調樹脂成形用途で多用される)、給脂やシール漏れといったメンテナンス性や耐久性に課題が発生する場合がある。
特許文献4に開示されたロールの場合、線圧(あるいはニップ圧:1対のロールを押し当てた時の長さ幅1cmあたりの力)を変えた場合、幅方向に均等な圧力が得られないといった問題点がある。図15に、特許文献4に開示された構造のロールの設計例に基づく、線圧分布の計算例を示す。なお、相手ロールは剛性無限大と仮定している。ロール外径φ410mm×4.5mm厚さ×900mm長さとした場合、線圧100N/cm、クラウン量が直径差で0.4mmとすると概ねフラットな線圧分布が得られる。しかしながら、このロールに2倍の荷重を加えると中央が低い凹形になり、反対に1/2荷重では凸形になる。このため、このような構造のロールは、実用運転では設計線圧の近傍でのみ使用でき、荷重を変えると幅方向に均等な圧力が得られないということになる。また、耐久性を考慮すると線圧の調整幅も狭くならざるを得ない。従って成形するシートの厚さ、材料の変化に応じてニップ圧を変更する要求に適応することが困難となる場合がある。また、線圧荷重を外筒の端部で負担するので線圧を大きくすることも困難となる。
このほか、一般的なゴム被覆ロールを金属ロールに押付けるプレス成形ロールの場合、ほぼ均一な線圧が得られるがゴムの熱伝導率が悪く、ロール内部の熱の十分な伝達できないため、シート材料をゴムロール側から冷却・加熱できないという問題がある。
そこで、本発明は、構造が簡単で耐久性があり、均一な線圧を得ることができる成形ロールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の成形ロールは、外セルと、外セル内に設けられた内セルと、内セルを被覆するゴムと、内セルを保持する軸とを有する二重管構造の成形ロールにおいて、外セルは、内セルに対して偏心可能なように外セルの端部にて外セルと軸とを連結する連結手段を有することを特徴とする。
本発明の成形ロールは、外セルを内セルに対して偏心可能に設けることで、相手側ロールからのロール加圧荷重が増加、あるいは減少してもロール幅方向に略均一な線圧を得ることができる。
また、本発明の成形ロールは、連結手段は金属薄板で形成されており、外セル内を流れる温調液を封止するものであってもよい。連結手段を金属薄板で形成することで、その弾性変形を利用でき、よって外セルを内セルに対して偏心させる構造を簡単な構造として得ることができる。また、外セルの両端部に金属薄板からなる連結手段が配置されることで、成形ロール内部の温調液を封止することができる。
また、本発明の成形ロールは、連結手段が金属薄板を屈曲させて形成されているものであってもよい。この場合、屈曲数を増減させることで偏心に要する加圧を変更でき、また、屈曲数を減らすことで構造の簡単化を図ることができる。
また、本発明の成形ロールは、ゴムの表面に軸の軸方向に、外セルに向けて開口した複数の溝が形成されているものであってもよい。この場合、温調液を溝内に流すことで、加熱ロール、あるいは冷却ロールとすることができる。また、溝は外セルに向けて開口しているので、ゴムの熱伝導性の低さに影響されることなく、加熱・冷却が可能となる。
また、本発明の成形ロールは、ゴムがロール幅方向の中央部を端部よりも高いクラウン形状に形成されているものであってもよい。この場合、より均一な線圧分布を得ることができる。
本発明は、外セルを偏心可能に連結保持する連結手段を有することで均一な線圧分布を得ることができる。
図1に本実施形態の成形ロールの適用例であるフィルム成形機の構成を示す。
本実施形態のフィルム成形機は、Tダイ24と、本発明の特徴を備えた成形ロール20と、成形ロール21、22、23とを有する。各成形ロール20、21、22、23は並列配置されている。
Tダイ24は押出機(不図示)からの樹脂材料をシート状に押し出し、1対の成形ロール21、20のニップ隙間に導く。シート25としては0.1mmから3mm程度までの透明クリアシートでPC(ポリカーボネイト)、PMMA(ポロメタクリル酸メチル)樹脂材料が例として挙げられる。成形ロール21は固定設置され、その他の成形ロールは押付け装置で水平方向に移動できる。また、成形ロール21、20は通常同速度で回り、ロール幅に均一の圧力で一定厚さに成形する。シート25は成形ロール21側に巻きつけて、成形ロール22および成形ロール23でニップ成形した後、下流に流して冷却した後、巻き取りまたはシート切断してシートを製造する。
次に、図1に示す成形ロール20のA−A線における断面図を図2に、また、成形ロール20の負荷時と無負荷時におけるロール動作を説明する成形ロール20の軸方向断面図を図3に示す。また、図4に内セル、ゴム、外セルの構成を説明するための成形ロール20の一部拡大図を、図5(a)に成形ロール20のベローズ部分を説明するための詳細な断面図をそれぞれ示す。なお、図5(b)は外セル1に形成された段差10を説明するための一部拡大図である。
また、成形ロール20の主要仕様を表1に示す。
Figure 2007296828
成形ロール20は、軸受け14に回転可能に支持された軸6と、内セル2と、内セル2に被覆されたゴム3と、ゴム3の外周に配置された外セル1と、軸6と外セル1とをフランジ11、12を介して連結保持するベローズ5を有し、軸6の一端側(駆動側)にはモータ27が連結され、他端側(操作側)にはロータリジョイント28が設けられている。
モータ27は成形ロール20を所定の回転速度で回転駆動させる駆動装置である。ロータリジョイント28は軸回転時においても連続的に成形ロール20への温調液16の流出入を可能とする継手である。
[内セルおよびゴム]
外セル1内に二重管構造で設けられた内セル2は高剛性に造られており、軸6に溶接結合されている。軸6内にはパイプ13が溶接されており、また、軸6に多数の穴15が形成されており、パイプ13、穴15を介して温調液16が流れる構造となっている。
内セル2の外周に被覆されたゴム3には、図4に示すように温調液16が通る溝4が形成されている。溝4の形状は必要に応じて種々のパターンがあるが通常はロール幅方向(軸6の軸方向)に多重スパイラルネジ状に形成される。溝4の断面は外セル1の厚さによって決まるが、表1に示す仕様の場合、10mm幅、10mm深さ、溝ピッチ20mm程度が好ましい。この場合、ゴム3の表面の開口率は0.5(50%)となる。温調液16は操作側のロータリジョイント28から入り、パイプ13内を通り、駆動側軸の穴15をとおり、内セル2のゴム3の溝4をスパイラル状に流れ、駆動側から出る。
従来の溝が形成されていない全面ゴムロールの場合、ゴム自体の熱伝導率が低く断熱材として機能してしまうため、セルやシート材料といった成形材料を冷却・加熱する能力が低い。一方、本実施形態の場合、図4に示す溝形状の場合、ゴム3の表面の開口率が50%となるので熱伝達面積が大きく、成形材料を冷却・加熱する能力が高い。
また、本実施形態の場合、後述するようにベローズ5を有するため、外セル1は偏心可能である。このため、図3(b)に示すように、ニップ側から負荷が印加されることで外セル1は偏心し、ニップと反対側のゴム3表面と外セル1との間の隙間19が拡大することとなる。すなわち、ニップと反対側に成形ロール20が回ってくると外セル1の偏心量に応じてゴム3表面と外セル1の隙間19が拡大して隙間19に温調液16が流れ込む。温調液16が拡大した隙間19に流れ込むことで、ニップと反対側における温調液16と外セル1との間の熱伝達効率は高められる。本実施形態の成形ロール20はこれを一回転毎に繰り返すため、成形材料を冷却・加熱する能力が高い。なお、成形ロール20は、図3(a)に示すように、無負荷の場合、外セル1はベローズ5で支えられているので外セル1の自重でわずかに下に下がっているが、概ね内セル2と外セル1とは同じ軸心上にある。
温調液16として加熱水や100℃以下の水を使用した場合、水の比熱が大きいので加熱、冷却性能が高い。一方、温調液16としてオイルを使用した場合、比熱が水に比べて低いため(例えば0.5)、水を温調液として使用する場合に比べて流速を上げるか開口率を上げたほうが加熱、冷却性能を向上させることができる。また、オイルでも水でも開口率が高いほうが冷却性能を向上させることができるとともに、ロールの温度ムラをなくすことができる。このような場合、開口率が高くなるような溝形状とすることで対応可能である。図6は、溝4の幅L1に対して土手部4aの幅L2の幅を狭くすることで開口率を高めた例である。また、図7に示す例では土手部4bを台形とすることで溝4の開口部分における溝4の幅L1を土手部4bの幅L2の幅に対して狭くすることで開口率を高めている。
また、溝4はロール幅方向に形成するのみでなく、ロールの回転方向に細かな溝がさらに形成されているものであってもよい。ロール回転数が増すとロール幅方向に隣接して形成された溝4間の圧力差が増すこととなるが、回転方向に形成された溝で隣接する溝4どうしを連通させることで溝4間における圧力差を減少させることができ、特にストレート形状の溝の場合、有効である。またゴム3の、各溝4を形成する土手部4aの表面と外セル1の内面との間の隙間に温調液16が回り易くなる。
ゴム3のバネ常数はゴム硬度、耐強度、厚さ、開口率から計算し、決定する。またゴム3の外周は線圧(ニップの大きさ)に応じてクラウン形状に形成されている。すなわち、ゴム3は、その厚みが軸方向の両端部から中央部に向かうにつれて徐々に厚くなる形状に形成されている。
[外セル]
外セル1はロール端のベローズ5を介して軸6に弾性支持されている。外セル1の内径は内セル2の外径よりもわずかに大きく造られている。本実施形態の場合、外セル1は温度膨張と組立ての容易さを確保するため、外セル1の内径は内セル2のゴム3の外径よりも約1mm程度大きいものが用いられている。また、外セル1の外周の両端部は1mm程度の段差10が形成されている(図5(b)参照)。この段差10が形成されていることで、シート25が薄い場合の相手側の成形ロール21との接触を回避できるとともに、金属薄板からなるベローズ5の肉厚に合わせて溶接部の肉厚変化を小さくし、応力を緩和している。このような構成のため、内セル2のゴム3との間に0.5mm程度の隙間19が形成されることとなる。また、ニップ時の外セル1の偏心移動はゴム撓み、ロール曲がりを含めて、外セル1のロール端で1mm程度となる。しかし、この程度の隙間であるため外セル1と内セル2のゴム3外周とのすべりは0.5%程度で振動などの問題は無い。
また、開口率が50%の場合であっても、ゴム3の土手部4aと外セル1との接触点は十分に確保されている。さらに、内セル2のゴム3の溝4は多重スパイラル構造であるので内セル2のゴム3と外セル1の接触点は、滑らかに連続して移動することとなり外セル1の振動は発生しない。
[ベローズ]
本実施形態のベローズ5は、伸縮性、バネ性、気密シール性を備えた同心円の多段の金属薄板からなる蛇腹である。すなわち、ベローズ5は、図5に示すように2枚のコーン形状の同心円の金属薄板5p1と、2枚の同心円の円筒形状の金属薄板5p2とが交互に配置されて溶接接合されてなるものである。ベローズ5の内周側はフランジ12に溶接され、外周側は外セル1に溶接されている。フランジ12は、軸6に嵌め込まれたフランジ11にボルト8によって締結されている。フランジ11とフランジ12との間にはOリングのシール7によって封止されている。
本実施形態のベローズ5は以下の3機能を有する。
1.内セル2に対して外セル1を偏心させることが可能
2.外セル1と内セル2のトルク伝達をする軸継手機能
3.温調液16のシール機能
また、上述した蛇腹構造のベローズ5は半径方向には撓むが捻り方向の剛性は高いという特性を有する。このためモータ27の駆動力はベローズ5を介して高剛性で駆動でき、ロールプレスによる抵抗や外乱、内セル2のゴム3のすベリ抵抗に負けない剛性があり、ロールを滑らかに回転駆動できる。またベローズ5は連続的で継ぎ目なく形成されているノンバックラッシュ構造であり、ガタツキが無く、滑らかな駆動が実現できる。
なお、ベローズ5の構造は、図5に示す構造のほか、以下のような構造も適用可能である。
図8(a)および図8(b)はベローズの構成を簡略化したものである。図8(a)および図8(b)に示すベローズ5a、5bは、図5に示すベローズが4枚の金属薄板からなるものであったのに対し、1枚の金属薄板からなるものとし、かつ屈曲した箇所を減らした例である。部品点数を減らすことでコストの低下および構造の簡単化を図ることができる。なお、図8(a)に示す例はフランジ11、12が軸6側に配置されている。一方、図8(b)に示す例はフランジ33がベローズ5bが軸6側に配置し、外周側にフランジ33を配置し、このフランジ33を外セル1に溶接部33aで溶接した構造となっている。
図8(c)は、1枚の金属薄板を折り曲げてベローズ5cを形成したものである。図8(b)に示したベローズ5bは屈曲させる部分のみ円弧形状とし、他の部分は直線的な形状としていたのに対し、図8(c)に示すベローズ5cは全体的に湾曲させている。図8(c)には、外セル1側にベローズ5cが配置された例を示しているが、軸側に配置されているものであってもよい。
図8(d)に示すベローズ5dは、外セル1にネジ結合されたフランジ33と、軸6に嵌め込まれ、かつフランジ33とは軸方向に離れて配置されたフランジ12との間に設けられている。ベローズ5cは上述したベローズ5、5a、5bのような同心の円筒を繋げて形成された多段の蛇腹形状ではなく、一段の円筒形状からなる。このため、成形ロール20の径方向のサイズを小型化することができる。ベローズ5dの偏心量は、長さ5d’に依存し、フランジ12とフランジ33との間の距離が長くなるほど多くなる。ベローズ5cは削り出しにより形成されるものであってもよい。図8(d)に示す例では、フランジ33は外セル1にネジ結合された構成であるため、分解可能である。また、フランジ12、33はいずれもシール7により密封構造となっている。
図8(e)に示すベローズ5eは、図8(d)に示すベローズ5dの断面が直線的なものであったのに対し、波形の断面構造を有する点で異なる。すなわち、ベローズ5eは、成形ロール20の径方向のサイズを小型化することができるとともに、その波形であることにより剛性が低く、ばね常数が小さいので、偏心方向の柔軟性をより高くすることができる。
上述の本実施形態の成形ロール20は基本的にベローズ5以外に可動部分がない。また、ゴム3とシール7以外は金属性であるため、耐熱、耐圧に強く、従来のロールよりシンプルで耐久性が高い。
なお、外セル1の最終仕上げ加工時には、ロール加工冶具30を使用する。これは、ベローズ5は研削工具の力に負けて撓み易いためである。ロール加工冶具30はベローズ5の内側の勘合部29に嵌めこみ、ボルト8aで軸6のフランジ11に固定する。このロール加工冶具30は外セル1の最終仕上げ加工の際にのみ用いるものであり、加工が終了すると取り外される。
この他、内セル2に対して外セル1を偏心させ、外セル1と内セル2のトルク伝達をする軸継手機能を有し、さらに、温調液16のシール機能を備える機構を実現するためには、上述したベローズのほか、図9に示す軸継手構造としてもよい。すなわち、図9に示す構成例は、外セル1側にフランジ33を配し、軸6側にフランジ12を配しておき、この間を軸継手5fで連結し、膜シール7aで密封構造にするものである。軸継手5fは、2枚のハブ5f1と、スペーサ5f2と、複数枚の鋼製薄板であるディスク5f3とからなる。スペーサ5f2は2枚のハブ5f1の間に配置され、複数枚のディスク5f3はハブ5f1とスペーサ5f2との間に配置されている。一方のハブ5f1はフランジ33にネジ結合され、他方のハブ5f1はフランジ12にネジ結合されている。ディスク5f3には円周方向に等間隔で貫通穴が形成されており、そのうちの一部の貫通穴はハブ5f1とのネジ結合に用いられ、他の貫通穴はスペーサ5f2とのネジ結合に用いられる。軸継手5fは、ハブ5f1とスペーサ5f2とが複数枚の板ばねであるディスク5f3を介して連結されていることで内セル2に対して外セル1を偏心させることができる。また、2枚のハブ5f1は、スペーサ5f2、ディスク5f3、これらを互いに結合するネジにより一体化されているため、外セル1と内セル2のトルク伝達を可能としている。さらに、軸継手5fの内側に膜シール7aを設けていることで温調液16のシールがなされている。膜シール7aは繊維強化ゴムシールなどを用いると好適であり、耐圧0.5MPa程度を達成することができる。なお、軸継手5fは、セルの両側に設けるものであってもよいし、あるいは軸継手5fをセルの片側のみに設け、他方は上述した各ベローズ5を設けた構成としてもよい。また、図9では、膜シール7aと軸継手5fとを組み合わせた構成を示したが、膜シール7aに代えて、フランジ33とフランジ33側のハブ5f1との間をシールする部材例として端面シールを設ける構成としてもよい。
[外セルの回転ガイド機構]
本実施形態の成形ロール20は、ベローズ5の偏心方向のバネ剛性を弱くすることで、外セル1の荷重撓みを大きくして偏心反力を弱め、より均等な線圧分布が得られる。また、上述したように、膜シール7aに代えてフランジ33とフランジ33側のハブ5f1との間をシールする部材を設ける構成とすれば、同様に偏心反力が小さくなり、より均一な線圧分布になる。また、本実施形態の成形ロール20は後述する図14に示すように、ロール加圧荷重を変えてもより均一な線圧分布が得られる。しかしながら、ベローズ5を多段にしたり薄くすることで半径方向のバネ剛性が過度に弱くなった場合、また成形材料の成形抵抗が大きくなった場合、外セル1の回転がふらつく場合が生じることがある。このような場合、図10および図11に示す回転ガイド機構を設けてもよい。なお、図11は図10の矢視B方向から回転ガイド機構をみた図である。
回転ガイド機構32は、軸受け14に固定され、2個のローラ31で外セル1の上端と下端をガイドするものである。ローラ31は外セル1の両端に接触させてロールの上下方向を拘束保持して上下の振れを防止する。この回転ガイド機構32を設けることでベローズ5の偏心方向のバネ剛性を弱くしても安定した外セル1の回転が得られる。
また、外セル1を中空軸に接続して専用の外セル軸受を設けてニップ方向にスライド可能に支持してもよい。
[成形ロールの線圧分布]
ベローズ5の剛性はロール回転動作に耐えられるバネ強さは確保しつつも、セル厚さを同じにした一般的な通常ロールの最大撓み剛性の1/5程度としている。負荷印加時には外セル1のベローズ5が大きく撓み、内セル2がゴム3を介して大部分の荷重を支えることとなる。
ここで、図12にゴム3がクラウン形状でない場合における本実施形態の成形ロール20の線圧分布を示す。また、図13にはクラウン形状を有する場合についての計算結果を示す。グラフ右側に撓み量を示し、グラフ左側が線圧を示している。グラフ中の細線の各曲線は外セル1、内セル2、ゴム3の各単独の部材に100N/cmの等分布のロール加圧荷重をかけた場合の撓み分布を示している。太線はロール全体の線圧分布を示す。
図12(ゴム3がクラウン形状でない場合)からは以下のことがわかる。
内セル2の強度は強く、内セル2の撓みは無視できることがわかる。一方、外セル1は、ベローズ5のバネ常数が小さいため、撓みを生じていることがわかる。ゴム3は柔らかいので大きく撓んでおり、外セル1の約5倍程度の撓み量となっているが、クラウン形状でないためフラットな特性となっている。また、成形ロール20の線圧分布は、クラウンがないのでやや凹型の分布であるが、ほぼフラットな分布が得られ、±9%の範囲内に収まっている。
一方、図13(ゴム3がクラウン形状を有する場合)からは以下のことがわかる。
ゴム3はクラウン形状を有するため、ゴム単体における撓み量は両端がロール中心よりも少なくなっている。また、成形ロール20の線圧分布は、ゴム3がクラウン形状を有するため、フラットな分布が得られている。
次に、図14に、ロール加圧荷重を変えた場合の線圧分布の変化を示す。
図13に示した例はロール加圧荷重として100N/cmを印加した例を示したが、図14には50N/cm、100N/cm、200N/cmの3種類変化させた場合の成形ロール20の各線圧分布を示している。すなわち、図14は、図13に示したロール加圧荷重に対して、ロール加圧荷重を1/2倍、2倍にした例を併せて示している。なお、ゴム3の形状はいずれもクラウン形状を有するものである。
ロール加圧荷重を2倍にした場合、線圧分布はやや凹形になるもののその変動幅は±4.5%の範囲内に収まっている。また、ロール加圧荷重を1/2にした場合、線圧分布はやや凸形になるがその変動幅は±9%の範囲内に収まっている。このように本実施形態の成形ロール20によれば、ロール加圧荷重を合計4倍に変化させても線圧分布の変動幅は±9%以下のフラットな線圧が得られる。また本実施形態の成形ロール20によれば、ロール加圧荷重を合計4倍以上変化させて変動幅は増加するもののほぼフラットな線圧で使用できる。
本実施形態の成形ロール20は、ベローズの撓み追従性を利用することでロール加圧荷重を4倍以上変化させてもほぼ均一な線圧が得られるので、薄肉シートの成形に好適である。すなわち、シート厚が0.5mm以下の薄肉シートの場合、シートの厚さムラによりロールプレスできない部分が生じ易い。この部分は鏡面にならないのでロールの一方にフレキシブルな追従性があったほうが良い。本実施形態の成形ロール20の場合、ロール加圧荷重を高くして線圧を大きくすることでシート厚さむらに対応でき、プレスできない部分を解消できる。
また、本実施形態の成形ロール20は、シート状材料として食品・薬品・アモルファス金属を急速冷却する冷却用ロールとして用いることができる。温調液16は常温の水、オイルとしてもよい。また、温調液16は冷媒用フロンガス、アンモニアなどのガス・液にして冷却用ロールとしてもよく、この場合、ロール内部は−25℃、負圧の状態になる。
また、本実施形態の成形ロール20は、加熱・冷却を伴わない均一ニップ用ロールとしても利用できる。
また、本実施形態の成形ロール20は、内セル2と外セル1との強度を厳格に定める必要は無く、互いの強度を同等にしても均一ニップが得られる。しかしながら本実施形態の成形ロール20は、荷重を受ける内セル2の強度を大きくして外セル1を薄く、軽量に造るのが基本である。また相手ロール21は高剛性に造ると好適である。また本実施形態の成形ロールを線圧を大きくして用いる場合、内セル2と外セル1との強度を大きくし、ゴム硬度も高くして高剛性な均一ニップロールに設計すると好適である。
また、本実施形態の成形ロール20は、既存の成形ロールと同じ外形形状に造れば、交換でき、古い設備に本ロールを適用、交換して使用できる。軸受け14、モータ27、ロータリジョイント28などは流用できる。均一ニップ(線圧)を得る油圧装置や制御装置は不要である。
以上、本実施形態の成形ロールによれば、以下の効果を得ることができる。
1.装置が簡単でシンプルな構造(コストが低い)
ベローズ5の撓みと使用実績があるゴムロール構造を利用しているので機械的にスライドする部品が無く、シンプルな構造で安価にできる。
2.成形ロールとして、成形材料に対する冷却、加熱能力が高い
温調機能が必要な樹脂フィルム・シート成形用途では成形ロール20内部の内セル2のゴム3に多数の温調液用溝があり、外セル1と直接に温調液16が接しているので成形ロールとして、シートに対する冷却、加熱能力が高い。このためシートを急冷でき、透明シートを成形する場合、高い透明度を得ることができる。
3.高温、高圧での耐久性が高い
樹脂PC(ポリカーポネート)シートは溶融押し出し時300℃でロールは150℃に温度調整することが必要である。温調液16にはオイルあるいは加熱水が利用されるが、一般的には加熱水が使われている。本実施形態の成形ロール20の、ベローズ5は、温調液16として0.5MPaに加圧した加熱水に対する耐用性を有する。また、ゴム3の材質はシリコンゴムとすることで温度180℃迄使用できる。本実施形態の成形ロール20は内セル2のゴム3とフランジ12のOリングシール以外は金属製であるため、それらの材料を高温に耐える材料にすれば180℃以上の高温、高圧に耐え得るものとすることができる。また、ベローズ以外の軸継手、シールでも高温高圧に耐え得る構造にすることができる。
本実施形態の成形ロール20は、ベローズ5が外セル1を内セル2に対して偏心可能に連結保持しているため、ロール加圧荷重を0.5倍〜2倍に変化させてもほぼ均一な線圧分布が得られる。
本発明の成形ロールを適用した一例であるフィルム成形機の構成図である。 図1に示す本発明の成形ロールのA−A線における断面図である。 本発明の成形ロールの負荷時と無負荷時におけるロール動作を説明する成形ロールの軸方向断面図である。 本発明の成形ロールの内セル、ゴムおよび外セルの構成を説明するための一部拡大図である。 本発明の成形ロールのベローズ部分を説明するための詳細な断面図である。 開口率を高めた溝形状の一例を示す溝部分の一部拡大図である。 開口率を高めた溝形状の他の例を示す溝部分の一部拡大図である。 本発明の連結手段として適用可能なベローズの例を示す成形ロールの一部断面図である。 本発明の連結手段として適用可能な軸継手を示す成形ロールの一部断面図である。 回転ガイド機構の構成を示す図である。 図10の矢視B方向から回転ガイド機構をみた図である。 ゴムがクラウン形状でない場合における本発明の成形ロールの線圧分布図である。 ゴムがクラウン形状を有する場合における本発明の成形ロールの線圧分布図である。 ロール加圧荷重を変えた場合の本発明の成形ロールの線圧分布図である。 従来の成形ロールの線圧分布の計算結果の一例を示す線圧分布図である。
符号の説明
1 外セル
2 内セル
3 ゴム
4 溝
4a 土手部
5、5a、5b、5c、5d、5e ベローズ
5f 軸継手
5f1 ハブ
5f2 スペーサ
5f3 ディスク
5p1、5p2 金属薄板
6 軸
7 シール
7a 膜シール
8、8a ボルト
10 段差
11、12、33 フランジ
13 パイプ
15 穴
16 温調液
19 隙間
20、21、22、23 成形ロール
24 ダイ
25 シート
27 モータ
28 ロータリジョイント
29 勘合部
30 ロール加工冶具
31 ローラ
32 回転ガイド機構
33a 溶接部

Claims (5)

  1. 外セル(1)と、前記外セル(1)内に設けられた内セル(2)と、前記内セル(2)を被覆するゴム(3)と、前記内セル(2)を保持する軸(6)とを有する二重管構造の成形ロールにおいて、
    前記外セル(1)は、前記内セル(2)に対して偏心可能なように前記外セル(1)の端部にて前記外セル(1)と前記軸(6)とを連結する連結手段(5)を有することを特徴とする成形ロール。
  2. 前記連結手段(5)は金属薄板で形成されており、前記外セル(1)内を流れる温調液(16)を封止する、請求項1に記載の成形ロール。
  3. 前記連結手段(5)は金属薄板を屈曲させて形成されている、請求項2に記載の成形ロール。
  4. 前記ゴム(3)の表面に前記軸(6)の軸方向に、前記外セル(1)に向けて開口した複数の溝(4)が形成されている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の成形ロール。
  5. 前記ゴム(3)は、ロール幅方向の中央部を端部よりも大径のクラウン形状に形成されている、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の成形ロール。
JP2006129061A 2006-05-08 2006-05-08 成形ロール Expired - Fee Related JP4365384B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006129061A JP4365384B2 (ja) 2006-05-08 2006-05-08 成形ロール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006129061A JP4365384B2 (ja) 2006-05-08 2006-05-08 成形ロール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007296828A true JP2007296828A (ja) 2007-11-15
JP4365384B2 JP4365384B2 (ja) 2009-11-18

Family

ID=38766725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006129061A Expired - Fee Related JP4365384B2 (ja) 2006-05-08 2006-05-08 成形ロール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4365384B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010099857A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Riken Technos Corp 4−メチル−1−ペンテン系重合体フィルムの製造法
JP4472018B1 (ja) * 2009-07-29 2010-06-02 千葉機械工業株式会社 スリーブゴムロールおよびその製造方法
JP2011116027A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Japan Steel Works Ltd:The シート成形用ロール及びシート成形方法
JP2014091266A (ja) * 2012-11-05 2014-05-19 Japan Steel Works Ltd:The シート成形用ロール及びシート成形方法
JP5572272B1 (ja) * 2013-10-21 2014-08-13 キョーセー株式会社 平形コーナ材の冷却平坦化装置
JP2015112727A (ja) * 2013-12-09 2015-06-22 株式会社日本製鋼所 シート成形用ロール及びシート成形方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010099857A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Riken Technos Corp 4−メチル−1−ペンテン系重合体フィルムの製造法
JP2012102749A (ja) * 2009-07-29 2012-05-31 Chiba Kikai Kogyo Kk スリーブゴムロールおよびその製造方法
WO2011013439A1 (ja) * 2009-07-29 2011-02-03 千葉機械工業株式会社 スリーブロール
US20110136638A1 (en) * 2009-07-29 2011-06-09 Chiba Machine Industry Corporation Sleeve roll
CN102105297A (zh) * 2009-07-29 2011-06-22 千叶机械工业株式会社 套筒辊
JP4472018B1 (ja) * 2009-07-29 2010-06-02 千葉機械工業株式会社 スリーブゴムロールおよびその製造方法
US8636632B2 (en) 2009-07-29 2014-01-28 Chiba Machine Industry Corporation Sleeve roll
CN102105297B (zh) * 2009-07-29 2014-07-02 千叶机械工业株式会社 套筒辊
KR101425202B1 (ko) 2009-07-29 2014-08-01 치바 기카이 고교 가부시키가이샤 슬리브 롤
JP2011116027A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Japan Steel Works Ltd:The シート成形用ロール及びシート成形方法
JP2014091266A (ja) * 2012-11-05 2014-05-19 Japan Steel Works Ltd:The シート成形用ロール及びシート成形方法
JP5572272B1 (ja) * 2013-10-21 2014-08-13 キョーセー株式会社 平形コーナ材の冷却平坦化装置
JP2015112727A (ja) * 2013-12-09 2015-06-22 株式会社日本製鋼所 シート成形用ロール及びシート成形方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4365384B2 (ja) 2009-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4365384B2 (ja) 成形ロール
JP4326515B2 (ja) シート・フィルム成形ロールおよびシート・フィルム成形装置
EP0820850B1 (en) Roll, machine and method for forming a thin-film sheet
US7850587B2 (en) Bend adjustable roller
US8297965B2 (en) Touch roll, main roll, sheet film casting apparatus, fine pattern transferring apparatus and sheet film
JP2009190367A (ja) 薄膜成形ロール及び薄膜成形装置
CN109476063B (zh) 用于塑料熔体或另一种高粘性流体的过滤设备
CN102365160A (zh) T型模具用模唇驱动部
CN105517768B (zh) 塑料加工辊、塑料薄膜加工设备及用于生产双面结构化的塑料薄膜的方法
JPH11314263A (ja) 熱可塑性樹脂シートの製膜装置および製膜方法
JP5566949B2 (ja) シート成形用ロール及びシート成形方法
JP4704976B2 (ja) ロール調整装置、薄膜形成装置、および薄膜製造方法
JP4904372B2 (ja) 金属弾性ロール
JP5520584B2 (ja) シート成形用ロール及びシート成形方法
CN105764668A (zh) 橡胶带的制造装置
JP6099549B2 (ja) シート成形用ロール及びシート成形方法
JP2008138782A (ja) 成形ロール、薄膜形成装置および薄膜形成方法
CN111971495B (zh) 用于在旋转轴和固定框架之间进行密封的金属密封组件
JPH10217314A (ja) 接圧ロール
JP4943862B2 (ja) フィルムストリップを形成する装置および方法
US20080121122A1 (en) Calender Unit for Producing and/or Processing Thin Films
JP5253038B2 (ja) シート・フィルムのロール成形装置およびロール成形方法
JP2017089676A (ja) クラウン調整ロール
EP0445584B1 (en) Planetary gear pump or motor and process for radial force compensation
JP5848687B2 (ja) シート成形用ロール及びシート成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090603

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090812

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090820

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees