JP4326515B2 - シート・フィルム成形ロールおよびシート・フィルム成形装置 - Google Patents

シート・フィルム成形ロールおよびシート・フィルム成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4326515B2
JP4326515B2 JP2005275602A JP2005275602A JP4326515B2 JP 4326515 B2 JP4326515 B2 JP 4326515B2 JP 2005275602 A JP2005275602 A JP 2005275602A JP 2005275602 A JP2005275602 A JP 2005275602A JP 4326515 B2 JP4326515 B2 JP 4326515B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
sheet
film forming
rubber roll
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005275602A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007083577A (ja
Inventor
孝義 佐野
忠正 古屋
剛裕 山本
諭 新田
巧治 水沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP2005275602A priority Critical patent/JP4326515B2/ja
Priority to TW095134908A priority patent/TWI301794B/zh
Priority to DE102006044463A priority patent/DE102006044463B4/de
Priority to KR1020060091557A priority patent/KR100751980B1/ko
Priority to CNB2006101444984A priority patent/CN100513121C/zh
Priority to US11/534,339 priority patent/US7811218B2/en
Publication of JP2007083577A publication Critical patent/JP2007083577A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4326515B2 publication Critical patent/JP4326515B2/ja
Priority to US12/877,720 priority patent/US8241192B2/en
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Description

この発明は、シート・フィルム成形ロールおよびシート・フィルム成形装置に関し、特に、薄膜シートの成形に適したタッチロールに関するものである。
シート・フィルム成形法として、Tダイより溶融樹脂を、対をなす主ロールと従ロール(タッチロール)間に供給し、シート・フィルムを連続的に成形するタッチロール方式のものが知られている。
この種のシート・フィルム成形に用いられるタッチロールとして、外筒と内筒の二重構造で、外筒を金属製の薄肉構造としてロール外形にクラウニングを付与したもの(例えば、特許文献1)、外筒と内筒の二重構造で、外筒を金属製の薄肉構造とし、外筒が主ロールに対する押付荷重によって主ロールの外周面に倣って弾性変形するものがある(例えば、特許文献2)。
また、非回転の中心支持軸に薄肉金属外筒を同心状態で回転可能に取り付け、薄肉金属外筒の筒内において、前記中心支持軸にラバーロールを偏心状態で回転可能に取り付け、偏心によってラバーロールの外周面が薄肉金属外筒の内周面に接触し、主ロールに対する押付荷重による薄肉金属外筒の弾性変形をラバーロールのゴム状弾性によって受け持つように(内圧支持)したものがある(例えば、特許文献3)。
ラバーロールによって薄肉金属外筒の内圧支持を行うラバーロール内接タイプのものでは、薄肉金属外筒が主ロールに対する押付荷重によって主ロールの外周面に倣って弾性変形する具合がよく、外筒を金属製の薄肉構造にしただけのものより、薄いシート・フィルムの成形が可能になる。
特開2002−36332号公報 特許第3194904号公報 特許第3422798号公報
しかし、特許文献3に示されているようなラバーロール内接タイプのシート・フィルム成形ロールでは、中心支持軸は非回転の軸であるから、成形ロールを回転駆動する場合、薄肉金属外筒と電動機とを駆動連結して薄肉金属外筒を回転駆動しなくてはならず、駆動系構造が複雑になり、一般的な既存のシート・フィルム成形装置に使用することができない。
また、ラバーロールの偏心支持部が液密構造の薄肉金属外筒の筒内にあるため、ラバーロールの偏心支持部の保守、部品交換の際には、薄肉金属外筒の取付部全体を分解する必要があり、保守性が悪い。
この発明が解決しようとする課題は、ラバーロール内接タイプのシート・フィルム成形ロールにおいて、成形ロールを回転駆動する場合でも、駆動系構造を複雑にすることがなく、一般的な既存のシート・フィルム成形装置に使用でき、保守性に優れたものにすることである。
この発明によるシート・フィルム成形ロールは、両端に軸部を有し、当該軸部をもって軸受部より回転可能に支持される内筒部材と、前記内筒部材の外周面に装着されたラバーロールと、前記ラバーロールの外径より大きい内径を有し、筒内に前記ラバーロールを収容し、前記ラバーロールに対して偏心配置されることにより内周面が前記ラバーロールの外周面に接触する薄肉構造の金属製弾性外筒とを具備している。
この発明によるシート・フィルム成形ロールは、好ましくは、前記内筒部材の前記軸部に熱媒体の供給路が形成され、前記内筒部材および前記ラバーロールの円筒部に熱媒体流通孔を貫通形成され、前記金属製弾性外筒の下部に溜まる熱媒体を前記金属製弾性外筒の側端開口より外部へ排出する。
また、この発明によるシート・フィルム成形ロールは、両端に軸部を有し、当該軸部をもって軸受部より回転可能に支持される内筒部材と、前記内筒部材の外周面に装着されたラバーロールと、前記内筒部材の両端の前記軸部の各々に回転可能に装着された偏心側板と、前記偏心側板によって回転可能に支持され、前記ラバーロールの外径より大きい内径を有し、筒内に前記ラバーロールを収容し、内周面が前記ラバーロールの外周面に接触する薄肉構造の円筒状の金属製弾性外筒とを具備している。
また、この発明によるシート・フィルム成形ロールは、両端に軸部を有し、当該軸部をもって軸受部より回転可能に支持される軸部材と、両端開口で軸線方向中央部において前記軸部材と接続された内筒部材と、前記内筒部材の外周面に装着されたラバーロールと、前記内筒部材の両端の前記軸部の各々に回転可能に装着された偏心側板と、前記偏心側板によって回転可能に支持され、前記ラバーロールの外径より大きい内径を有し、筒内に前記ラバーロールを収容し、内周面が前記ラバーロールの外周面に接触する薄肉構造の円筒状の金属製弾性外筒とを具備している。
この発明によるシート・フィルム成形ロールは、好ましくは、前記金属製弾性外筒の筒内が液密構造になっており、前記内筒部材の前記軸部に、前記金属製弾性外筒の筒内に対する熱媒体の供給路と排出路が形成されている。
この発明によるシート・フィルム成形ロールは、好ましくは、前記偏心側板を回り止めする回り止め部を有し、当該回り止め部は前記偏心側板の周方向の回り止め位置を可変設定できる構造になっている。
この発明によるシート・フィルム成形ロールは、好ましくは、前記内筒部材の前記軸部が電動機と駆動連結され、前記内筒部材が回転駆動され、前記ラバーロールと前記金属製弾性外筒との接触部の摩擦によって前記内筒部材の回転が前記ラバーロールを介して前記金属製弾性外筒に伝達される。
この発明によるシート・フィルム成形装置は、上述の発明によるシート・フィルム成形ロールをタッチロールとして適用したものである。
この発明によるシート・フィルム成形ロールは、両端の軸部によって軸受部より回転可能に支持された内筒部材の外周面にラバーロールが装着(同心装着)され、ラバーロールに対して金属製弾性外筒が偏心配置されているから、内筒部材の軸部を電動機と駆動連結して内筒部材の回転を、ラバーロールと金属製弾性外筒との接触部の摩擦によって金属製弾性外筒に伝達することができる。これにより、この発明によるシート・フィルム成形ロールは、回転駆動する場合でも、駆動系構造を複雑にすることがなく、一般的な既存のシート・フィルム成形装置に、そのまま使用できる。
まず、この発明によるシート・フィルム成形ロールを用いるシート・フィルム成形法の概要を、図8を参照して説明する。このシート・フィルム成形法は、Tダイ100より溶融樹脂Mを、対をなす主ロール101と従ロール(タッチロール)102間に供給し、シート・フィルムFを連続的に成形する。この発明によるシート・フィルム成形ロールは、従ロール(タッチロール)102に適用される。
この発明によるシート・フィルム成形ロールの一つの実施形態を、図1〜図4を参照して説明する。
シート・フィルム成形ロール10は、内筒部材20と、ラバーロール40と、金属製弾性外筒50とを有する。
内筒部材20は、操作側(図1、図2にて左側)の軸部材21と、駆動側(図1、図2にて右側)の軸部材22と、軸部材21、22の各々の先端に一体形成されたフランジ部23、24に固定装着された円筒部材25とにより構成されている。軸部材21と22とは同心配置であり、円筒部材25は相対向するフランジ部23、24間にあって両端部をフランジ部23、24に溶接され、軸部材21、22と円筒部材25とは同心になっている。
内筒部材20は、軸部材(軸部)21、22をもって操作側軸受部26、駆動側軸受部27より各々回転可能に支持され、自身の中心軸線周りに回転可能になっている。つまり、操作側軸受部26、駆動側軸受部27は、内筒部材20の両端の軸部材21、22を軸受部材28、29によって回転自在に支持している。
駆動側の軸部材22はカップリング30によって減速機31と駆動連結されている。減速機31は電動機(電動モータ)32と駆動連結されている。これにより、内筒部材20は、減速機31を介して電動機32と駆動連結され、電動機32によって減速回転駆動される。
ラバーロール40は、シリコンゴム、エチレンプロピレンゴム等のゴム状弾性材により構成され、内筒部材20の円筒部材25の外周面全体に貼り合わせ装着されている。ラバーロール40は、この貼り合わせ装着により、内筒部材20と一体的に回転する。
内筒部材20の軸部材21、22は、各々、ころがり軸受51、52によって円盤状の偏心側板53、54を回転可能に支持している。偏心側板53、54の中心Cbは、内筒部材20の中心Caに対して偏心量e(図4参照)をもって偏心している。
偏心側板53、54は、外周面部において、各々、ころがり軸受55、56によって金属製弾性外筒50の両端部を回転可能に支持している。金属製弾性外筒50は、ステンレス鋼等の金属薄板製の円筒体で、可撓性を有する薄肉構造になっている。金属製弾性外筒50は、ラバーロール40の外径Raより十分に大きい内径Rb(図3参照)を有し、筒内68にラバーロール40を収容し、ラバーロール40に対する偏心により、偏心接近側(図3で見て右側)で、内周面50Aがラバーロール40の外周面40Aに接触している。
このラバーロール40と金属製弾性外筒50との接触部の摩擦により、内筒部材20、ラバーロール40の回転が金属製弾性外筒50に伝達され、金属製弾性外筒50が、偏心側板53、54より回転自在に支持された状態で、自身の中心軸線周りに回転する。
なお、無負荷状態では、ラバーロール40と金属製弾性外筒50とが接触せず、ラバーロール40の外周面40Aと金属製弾性外筒50の内周面50Aとの間に間隙があってもよい。このことにより、ラバーロール40を装着された内筒部材20と金属製弾性外筒50との組み付けが容易になる。
また、ラバーロール40と金属製弾性外筒50との接触部の摩擦による回転力の伝達が、より確実に行われるよう、ラバーロール40の外周面40Aには、周溝あるいはスパイラル溝が形成されていてもよい。
偏心側板53、54は、各々、回り止め部57、58によって操作側軸受部26、駆動側軸受部27と連結され、回り止めされている。この回り止めにより、偏心側板53、54の内筒部材20、ラバーロール40に対する偏心方向が決まる。この偏心方向は、図3に示されているように、シート・フィルム成形ロール(タッチロール)10が主ロール101と対向する側が、偏心接近側(図3で見て右側)になるように設定されている。つまり、内筒部材20の中心Caが偏心側板53、54の中心Cbより主ロール101の側に位置するように、偏心方向を設定されている(図4参照)。
これにより、ラバーロール40は、金属製弾性外筒50が主ロール101に押し付けらける側(図3で見て右側)において、金属製弾性外筒50の内周面50Aに接触している。
回り止め部57、58は、図4に示されているように、偏心側板53、54に固定装着された突起片59と、操作側軸受部26、駆動側軸受部27に固定装着された取付片60、61にねじ係合した調整ねじ62、63とにより構成され、調整ねじ62、63が突起片59を両側から挟むことにより、偏心側板53、54が回転できないようにしている。
更に、調整ねじ62、63のねじ込み量の調整により、突起片59の挟み込み位置を偏心側板53、54の周方向(時計廻り方向、半時計廻り方向)に変更可能になっている。これにより、偏心側板53、54の周方向の回り止め位置を可変設定できる。このことにより、金属製弾性外筒50の主ロール101に対する押付側の偏心量を増減調整することができる。
内筒部材20の軸部材21、22と偏心側板53、54との間には、シール部材64、65が取り付けられ、偏心側板53、54と金属製弾性外筒50との間には、シール部材66、67が取り付けられており、金属製弾性外筒50の筒内68が液密構造になっている。
操作側の軸部材21の中心孔69には管70によって熱媒供給路71と熱媒排出路72とが形成されている。熱媒供給路71と熱媒排出路72は、軸部材21の軸端に装着された二重構造のロータリジョイント73によって固定側の冷却水供給ニップル74、冷却水排出ニップル75に各々連通接続されている(図1参照)。
熱媒供給路71は、内筒部材20の中心部においてフランジ部23、24との間に掛け渡された管76等によって駆動側の軸部材22に形成されている熱媒供給孔77、78に連通している。熱媒排出路72は軸部材21に形成されている熱媒排出孔79に連通している。
これにより、冷却水は、冷却水供給ニップル74より、ロータリジョイント73、熱媒供給路71、管76、熱媒供給孔77を通って熱媒供給孔78より金属製弾性外筒50の筒内68に供給される。これにより、金属製弾性外筒50の筒内68は冷却水によって満たされる。筒内68の冷却水は、熱媒排出孔路79より、熱媒排出路72、ロータリジョイント73、冷却水排出ニップル75へ流れ、外部に排出される。
上述の構成によるシート・フィルム成形ロール10は、電動機32によって内筒部材20とこれと一体のラバーロール40が操作側軸受部26、駆動側軸受部27より軸受支持された状態で、自身の中心軸線周り(中心Caを回転中心とした回転)に回転駆動される。
ラバーロール40の外周面40Aが金属製弾性外筒50の内周面50Aに接触していることにより、この接触部の摩擦によって内筒部材20、ラバーロール40の回転が金属製弾性外筒50に伝達され、金属製弾性外筒50が、偏心側板53、54より回転自在に支持され、ラバーロール40が内接した状態で、自身の中心軸線周りに回転する。
シート・フィルム成形ロール10は、ラバーロール40によって金属製弾性外筒50の内圧支持を行うラバーロール内接タイプのものであるから、金属製弾性外筒50が主ロール101に対する押付荷重によって主ロール101の外周面に倣って弾性変形する具合がよく、外筒を金属製の薄肉構造にしただけのものより、薄いシート・フィルムの成形が可能になる。
その上で、シート・フィルム成形ロール10は、従来のシート・フィルム成形ロールと同様に、駆動側軸受部27より支持される軸部材22に電動機32を駆動連結するだけで、従来と同様の駆動機構によって回転駆動でき、駆動系構造を複雑にすることがなく、一般的な既存のシート・フィルム成形装置に、そのまま使用することができる。
また、偏心支持部が金属製弾性外筒50の側端板をなす偏心側板53、54に構成されるから、ころがり軸受51、52、55、56、シール部材64、65、66、67の保守点検、部品交換を、全体分解することなく、ロール側端で行うことができ、保守性に優れている。
また、回り止め部57、58の調整ねじ62、63によって偏心量を調整することができるから、ラバーロール40の摩耗を補償する調整を簡便に行うことができ、ラバーロール40の摩耗によって内圧支持の押付圧分布に狂いが生じても、それを解消する調整を使用中でも行うことができる。
上述の構成によるシート・フィルム成形ロール10において、操作側軸受部26、駆動側軸受部27を各々において軸線方向に互いに偏倚した2箇所で径方向荷重を付与し、円筒部材25を真直状態より弓なり状に撓ますことにより、軸線方向(母線方向)の押付圧の分布を可変設定でき、クラウニング特性を得ることもできる。なお、このことは、偏心側板53、54を硬質のゴム状弾性材により構成することにより、より効果的になる。
なお、この実施形態では、内筒部材20は、軸部材21、22と、円筒部材25との組立体として、中空構造になっているが、円筒部材25が中実体で構成されていてもよい。中実体構造の場合には、内筒部材20は、軸部材21、22と円筒部材25とが一体の一体品で構成することも可能である。本明細書では、便宜上、内筒部材20と云っているが、内筒部材20は筒状体に限られるものでなく、中実体でもよく、機能上、同一である。
この発明によるシート・フィルム成形ロールの他の実施形態を、図5を参照して説明する。なお、図5において、図1、図2に対応する部分は、図1、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、両端に軸部21、22を有する軸部材34が設けられている。軸部材34は、軸部21、22をもって、前述の実施形態と同様に、操作側軸受部26、駆動側軸受部27より回転可能に支持される。軸部材34は、筒内68に位置する軸線方向中央部に大径部35を有する。
軸部材34の大径部35には両端開口の円筒状の内筒部材36が溶接等によって接続されている。つまり、内筒部材36は軸線方向中央部において軸部材34と接続されたセンターローディング型をなしている。内筒部材36の外周面には、その全体に、ラバーロール40が貼り合わせ装着されている。
これ以外のことは、前述の実施形態と同様に構成されている。
この実施形態では、内筒部材36およびラバーロール40は、軸線方向中央部においてのみ軸部材34に剛固に接続されているが、軸端側は自由端になっているから、ラバーロール40による金属製弾性外筒50の内圧支持の押付圧分布が、軸端側に比して軸線方向中央部において強くなる分布になり、クラウニング特性を得ることができる。
この発明によるシート・フィルム成形ロールの他の実施形態を、図6、図7を参照して説明する。なお、図6、図7において、図1〜図4に対応する部分は、図1〜図4に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、金属製弾性外筒50の両端部に、中心開口80、81を有する側板82、83が固定装着されている。
内筒部材20の軸部材21、22が側板82、83の中心開口80、81を遊嵌合状態(自由状態)で貫通しており、金属製弾性外筒50と側板82、83との組立体がラバーロール40に対して偏心配置され、前述の実施形態と同様に、金属製弾性外筒50の内周面50Aがラバーロール40の外周面40Aに接触している。金属製弾性外筒50は外接する複数個の外部ころ88によって回転可能に支持されている。
この実施形態では、内筒部材20の軸部材21の中心孔69自体が熱媒供給路になっており、内筒部材20の内部空間84に開口している。内筒部材20の円筒部材25とラバーロール40には多数の熱媒体流通孔85、86が貫通形成されている。
冷却水は、中心孔69より内筒部材20の内部空間84に供給され、熱媒体流通孔85、86を通って金属製弾性外筒50の筒内68に流れ、重力により筒内68の下部に溜まる、この冷却水は、金属製弾性外筒50の側端開口をなす側板82の中央開口80より外部へ溢流し、外部配置の冷却水回収桝87に回収される。
この実施形態でも、電動機によって内筒部材20とこれと一体のラバーロール40が自身の中心軸線周り回転駆動される。ラバーロール40の外周面40Aが金属製弾性外筒50の内周面50Aに接触していることにより、この接触部の摩擦によって内筒部材20、ラバーロール40の回転が金属製弾性外筒50に伝達され、ラバーロール40が内接した状態で、金属製弾性外筒50が自身の中心軸線周りに回転する。
これにより、ラバーロール40によって金属製弾性外筒50の内圧支持を行うラバーロール内接タイプのシート・フィルム成形ロールが構成され、金属製弾性外筒50が主ロール101に対する押付荷重によって主ロール101の外周面に倣って弾性変形する具合がよく、外筒を金属製の薄肉構造にしただけのものより、薄いシート・フィルムの成形が可能になる。
その上で、シート・フィルム成形ロール10は、従来のシート・フィルム成形ロールと同様に、駆動側軸受部より支持される軸部材22に電動機を駆動連結するだけで、従来と同様の駆動機構によって回転駆動でき、駆動系構造を複雑にすることがなく、一般的な既存のシート・フィルム成形装置に、そのまま使用することができる。
この発明によるシート・フィルム成形ロールを組み込まれたシート・フィルム成形装置の一つの実施形態を示す断面図である。 この発明によるシート・フィルム成形ロールの一つの実施形態を示す断面図である。 図2の線A−A断面図である。 図2の線B−B断面図である。 この発明によるシート・フィルム成形ロールの他の実施形態を示す断面図である。 この発明によるシート・フィルム成形ロールの他の実施形態を示す断面図である。 図6の線C−C断面図である。 この発明によるシート・フィルム成形ロールを用いるシート・フィルム成形法の概要を示す説明図である。
符号の説明
10 シート・フィルム成形ロール
20 内筒部材
21、22 軸部材(軸部)
23、24 フランジ部
25 円筒部材
26 操作側軸受部
27 駆動側軸受部
28、29 軸受部材
30 カップリング
31 減速機
32 電動機
34 軸部材
35 大径部
36 内筒部材
40 ラバーロール
40A 外周面
50 金属製弾性外筒
50A 内周面
51、52 ころがり軸受
53、54 偏心側板
55、56 ころがり軸受
57、58 回り止め部
59 突起片
60、61 取付片
62、63 調整ねじ
64、65、66、67 シール部材
68 筒内
69 中心孔
70 管
71 熱媒供給路
72 熱媒排出路
73 ロータリジョイント
74 冷却水供給ニップル
75 冷却水排出ニップル
76 管
77、78 熱媒供給孔
79 熱媒排出孔
80、81 中心開口
82、83 側板
84 内部空間
85、86 熱媒体流通孔
87 冷却水回収桝
88 外部ころ
100 Tダイ
101 主ロール
102 従ロール(タッチロール)

Claims (8)

  1. 両端に軸部を有し、当該軸部をもって軸受部より回転可能に支持される内筒部材と、
    前記内筒部材の外周面に装着されたラバーロールと、
    前記ラバーロールの外径より大きい内径を有し、筒内に前記ラバーロールを収容し、前記ラバーロールに対して偏心配置されることにより内周面が前記ラバーロールの外周面に接触する薄肉構造の金属製弾性外筒と、
    を具備したシート・フィルム成形ロール。
  2. 前記内筒部材の前記軸部に熱媒体の供給路が形成され、前記内筒部材および前記ラバーロールの円筒部に熱媒体流通孔を貫通形成され、前記金属製弾性外筒の下部に溜まる熱媒体を前記金属製弾性外筒の側端開口より外部へ排出する請求項1記載のシート・フィルム成形ロール。
  3. 両端に軸部を有し、当該軸部をもって軸受部より回転可能に支持される内筒部材と、
    前記内筒部材の外周面に装着されたラバーロールと、
    前記内筒部材の両端の前記軸部の各々に回転可能に装着された偏心側板と、
    前記偏心側板によって回転可能に支持され、前記ラバーロールの外径より大きい内径を有し、筒内に前記ラバーロールを収容し、内周面が前記ラバーロールの外周面に接触する薄肉構造の円筒状の金属製弾性外筒と、
    を具備したシート・フィルム成形ロール。
  4. 両端に軸部を有し、当該軸部をもって軸受部より回転可能に支持される軸部材と、
    両端開口で軸線方向中央部において前記軸部材と接続された内筒部材と、
    前記内筒部材の外周面に装着されたラバーロールと、
    前記内筒部材の両端の前記軸部の各々に回転可能に装着された偏心側板と、
    前記偏心側板によって回転可能に支持され、前記ラバーロールの外径より大きい内径を有し、筒内に前記ラバーロールを収容し、内周面が前記ラバーロールの外周面に接触する薄肉構造の円筒状の金属製弾性外筒と、
    を具備したシート・フィルム成形ロール。
  5. 前記金属製弾性外筒の筒内が液密構造になっており、前記内筒部材の前記軸部に、前記金属製弾性外筒の筒内に対する熱媒体の供給路と排出路が形成されている請求項3または4記載のシート・フィルム成形ロール。
  6. 前記偏心側板を回り止めする回り止め部を有し、当該回り止め部は前記偏心側板の周方向の回り止め位置を可変設定できる構造になっている請求項3〜5の何れか1項記載のシート・フィルム成形ロール。
  7. 前記内筒部材の前記軸部が電動機と駆動連結され、前記内筒部材が回転駆動され、前記ラバーロールと前記金属製弾性外筒との接触部の摩擦によって前記内筒部材の回転が前記ラバーロールを介して前記金属製弾性外筒に伝達される請求項1〜6の何れか1項記載のシート・フィルム成形ロール。
  8. 請求項1〜7の何れか1項記載のシート・フィルム成形ロールをタッチロールとして適用したシート・フィルム成形装置。
JP2005275602A 2005-09-22 2005-09-22 シート・フィルム成形ロールおよびシート・フィルム成形装置 Expired - Fee Related JP4326515B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005275602A JP4326515B2 (ja) 2005-09-22 2005-09-22 シート・フィルム成形ロールおよびシート・フィルム成形装置
TW095134908A TWI301794B (en) 2005-09-22 2006-09-20 Sheet or film-forming roll
KR1020060091557A KR100751980B1 (ko) 2005-09-22 2006-09-21 시트 또는 필름 형성 롤
DE102006044463A DE102006044463B4 (de) 2005-09-22 2006-09-21 Bahn- oder Filmbildungswalze
CNB2006101444984A CN100513121C (zh) 2005-09-22 2006-09-22 薄片或薄膜成形辊
US11/534,339 US7811218B2 (en) 2005-09-22 2006-09-22 Sheet or film-forming roll
US12/877,720 US8241192B2 (en) 2005-09-22 2010-09-08 Sheet or film-forming roll

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005275602A JP4326515B2 (ja) 2005-09-22 2005-09-22 シート・フィルム成形ロールおよびシート・フィルム成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007083577A JP2007083577A (ja) 2007-04-05
JP4326515B2 true JP4326515B2 (ja) 2009-09-09

Family

ID=37953306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005275602A Expired - Fee Related JP4326515B2 (ja) 2005-09-22 2005-09-22 シート・フィルム成形ロールおよびシート・フィルム成形装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4326515B2 (ja)
CN (1) CN100513121C (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI301794B (en) 2005-09-22 2008-10-11 Toshiba Machine Co Ltd Sheet or film-forming roll
JP4721897B2 (ja) * 2005-12-27 2011-07-13 東芝機械株式会社 シート・フィルム成形ロールおよびシート・フィルム成形装置
JP4721896B2 (ja) 2005-12-27 2011-07-13 東芝機械株式会社 シート・フィルム成形ロールおよびシート・フィルム成形ロールのクラウニング制御方法およびシート・フィルム成形装置
JP4704976B2 (ja) * 2006-08-18 2011-06-22 株式会社日本製鋼所 ロール調整装置、薄膜形成装置、および薄膜製造方法
JP4612612B2 (ja) * 2006-12-01 2011-01-12 株式会社日本製鋼所 成形ロール、薄膜形成装置および薄膜形成方法
JP4610546B2 (ja) * 2006-12-11 2011-01-12 東芝機械株式会社 シート・フィルム成形ロール、シート・フィルムキャスティング装置および微細パターン転写装置
JP4948267B2 (ja) * 2007-05-25 2012-06-06 東芝機械株式会社 シート・フィルム成形装置及びシート・フィルム成形方法
JP5390793B2 (ja) * 2008-05-28 2014-01-15 東芝機械株式会社 シート成形装置およびシート成形方法
JP5193683B2 (ja) 2008-05-28 2013-05-08 東芝機械株式会社 タッチロール、主ロール、シート・フィルムキャスティング装置および微細パターン転写装置
JP5193682B2 (ja) 2008-05-28 2013-05-08 東芝機械株式会社 シート・フィルム成形ロール、シート・フィルムキャスティング装置および微細パターン転写装置
DE102009018038B4 (de) 2009-04-18 2011-04-14 Groß, Heinz, Dr.-Ing. Metallische Walze mit elastischer Oberfläche
JP5366651B2 (ja) 2009-05-19 2013-12-11 東芝機械株式会社 薄肉円筒状ワークの保持治具および薄肉円筒状ワークの加工方法およびシート・フィルム成形ロール
JPWO2011018821A1 (ja) * 2009-08-11 2013-01-17 株式会社ディムコ 平面体押圧装置要素
JP2011091033A (ja) 2009-09-25 2011-05-06 Toshiba Lighting & Technology Corp 発光モジュール、電球形ランプおよび照明器具
JP5566949B2 (ja) 2011-05-20 2014-08-06 株式会社日本製鋼所 シート成形用ロール及びシート成形方法
JP2017089676A (ja) * 2015-11-04 2017-05-25 株式会社日本製鋼所 クラウン調整ロール
CN106945347B (zh) * 2017-04-19 2023-08-18 云南全心包装印刷有限公司 一种稳定节能的蒸汽压辊及应用其的蒸汽节能循环系统
CN109016460A (zh) * 2018-09-17 2018-12-18 苏州金纬机械制造有限公司 真空定型箱快换式密封装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE60331713D1 (de) * 2002-09-24 2010-04-29 Tokuden Kk Thermische Behandlungswalze und dafür vorgesehene Temperaturkontrollvorrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
CN100513121C (zh) 2009-07-15
CN1935487A (zh) 2007-03-28
JP2007083577A (ja) 2007-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4326515B2 (ja) シート・フィルム成形ロールおよびシート・フィルム成形装置
TWI301794B (en) Sheet or film-forming roll
JP2007175972A (ja) シート・フィルム成形ロールおよびクラウニング制御方法および金属製弾性外筒およびシート・フィルム成形装置
CN1323005C (zh) 电动转向装置
JPH1071693A (ja) 印刷シリンダ
US4688989A (en) Gas rotary machine
WO2010113410A1 (ja) ロータ駆動機構及びそれを備えるポンプ装置
US6877967B2 (en) Eccentric single-rotor screw pump
US5692441A (en) Drawing roller drive
GB2060128A (en) Vibratory actuator incorporating fluid journal bearing
JP4365384B2 (ja) 成形ロール
JPH04272293A (ja) 撓み制御可能なロ−ル
JP2009279486A (ja) 押出造粒機
JP4721897B2 (ja) シート・フィルム成形ロールおよびシート・フィルム成形装置
US5599264A (en) Roller width adjusting device for a divided type molding roller
RU2477815C2 (ru) Вращающийся ввод
US11493112B2 (en) Speed reducer
JP4918309B2 (ja) フィルム成形ロール、フィルム成形ロール用外筒およびフィルム成形機
US5699691A (en) Adjusting apparatus for roll threading die head
JP2014040988A (ja) ロータリーキルンのシール構造およびロータリーキルン
JP3822613B2 (ja) 混練機
CN221092477U (zh) 喂料装置
WO2018171623A1 (zh) 一种挤压辊装置和辊轧机设备
JP2003028177A (ja) 軸受の配置構造
JP6135379B2 (ja) 圧延機用スピンドル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090512

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090609

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4326515

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees