JP2015107825A - 折り畳み自在保冷保温箱体 - Google Patents

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Abstract

【課題】折り畳みが可能でかつ内部温度を良好に維持する。
【解決手段】折り畳み自在保冷保温箱体10は、天面パネル11と、4つの側面パネル12、13、14、15と、底面パネル16とを備えている。少なくとも天面パネル11と側面パネル12、13、14、15は真空断熱材21を含む断熱性パネル20を有し、パネル12、13、14、15、16間の稜線Rは可撓性断熱材30により覆われている。
【選択図】図1

Description

本発明は、折り畳みや組立てが可能で内部温度を良好に定温維持できる折り畳み自在保冷保温箱体に関する。
近年、地球温暖化が深刻な問題となっている。これに伴い、産業機械や、自動車等の車両分野、家電製品等の民生機器、住宅などの建築物、物流分野等の多岐の分野に渡る物品において省エネルギー化が推進されている。
いずれの分野においても、保冷保温箱体の内部の温度の定温維持に使用されるエネルギーは、消費されるエネルギー全体の大きな割合を占めている。従って、保冷保温箱体を構成する断熱材の定温維持性能の向上は、エネルギー消費の観点から、また、コスト削減の観点から重要視されている。
特に、移動を伴う自動車等の車両分野や物流分野においては、断熱材は、定温維持性能と同時に、断熱材の軽量化、省スペース化が求められている。このような用途においては、発泡体を用いた断熱材が知られている。
特許文献1には、保冷容器の各面内部に真空断熱材を設け、底部と短辺側の側壁の真空断熱材を分割して折り畳み可能に設けたものが記載されている。
また、特許文献2には、容器の対向する底部の長辺側半面、長辺側側壁、長辺側蓋部が真空断熱材を有し、かつ各真空断熱材が組立てと折り曲げが可能となるように可撓部を介して連接されたものが記載されている。
また、特許文献3には、冷凍商品を真空断熱材を用いて構成される保冷容器であって、この内部に保冷容器を冷凍車以外の冷蔵車、常温庫に積載して配送する冷凍食品の配送方法が記載されている。
特開2005−239166号公報 特開2005−239285号公報 特開2005−247581号公報
ところで特許文献1および特許文献2に記載のものは、いずれも真空断熱材を含む容器であって、一定の断熱性能を実現できる。
しかしながら、特許文献1においては、真空断熱材同士の隙間についての十分な断熱性を考慮しておらず、稜線部から外部の熱が流入する可能性がある。
また特許文献2において、蓋部と底部の真空断熱材同士の隙間については断熱性の考慮がなされておらず、また可撓性のある真空断熱材の繰り返し折り曲げたときの耐久性、耐屈性についても記載がなく、耐用性についての記載もない。仮に可撓部に亀裂が生じた場合には連結された真空断熱材全ての真空度が損なわれるため、実用性という点で課題が残る。
さらに特許文献3に記載のものは、容器に真空断熱材を含む容器を常温車等に積載する配送方法であるが、稜線や真空断熱材同士の隙間の断熱性についての記載がないため、高い保冷性を維持するにはまだ不十分という課題がある。仮に真空断熱材を用いない発泡体のみを含む保冷容器を、特に輸送箱などに用いた場合、輸送に要する体積が増加することにより収容量が減少する。この場合、収容量を確保しようとするとより大きな箱体を製作するしかなく、結果的に重量も増加することからトータルの輸送に要するエネルギーの増加を招き、また、輸送コストの増加を招く。
この場合、発泡体よりなる断熱層を薄くすると、輸送に要する体積は減少するが、断熱効果は十分に得られず内容物の保温が十分に保てなくなり内容物の品質を損ねてしまう。
この理由は、発泡体自体の熱伝導のため、時間とともに熱及び冷気が積層面から発泡体の方へ移行するとともに、発泡体の熱容量が大きいため、発泡体の中に熱及び冷気が閉じ込められる状況が発生するからである。つまり発泡体に蓄冷あるいは蓄熱を生じることとなる。発泡体に蓄冷あるいは蓄熱された冷気、及び熱は、いずれ断熱材を伝わって拡散、ついには冷気及び熱を発泡体から系外に放出(放冷または放熱)して逃がしてしまう。この結果、所定温度に維持する保冷・保温持続時間がその分、短縮化してしまう。
本発明はこのような点を考慮してなれされたものであり、折り畳みを容易に行うことができ、かつ内部温度を良好に維持することができる折り畳み自在保冷保温箱体を提供することを目的とする。
本発明は、天面パネルと、4つの側面パネルと、底面パネルとを備えた直方体又は立方体の折り畳み自在保冷保温容器において、少なくとも天面パネルおよび4つの側面パネルは、真空断熱材を含む断熱性パネルを有し、天面パネルと側面パネルとの間の稜線および側面パネル間の稜線は可撓性断熱材により覆われていることを特徴とする折り畳み自在保冷保温箱体である。
本発明は、少なくとも天面パネルおよび4つの側面パネルは、天面パネルおよび各側面パネルに対応する複数のポケットを有する外装袋と、各ポケット内に収納される断熱材ユニットとを有し、各断熱材ユニットは真空断熱材と、真空断熱材上に積層された保護材とを有することを特徴とする折り畳み自在保冷保温箱体である。
本発明は、外装袋のうち、天面パネルといずれか一つの側面パネルとの間の稜線および側面パネル間の稜線上に可撓性断熱材を設けたことを特徴とする折り畳み自在保冷保温箱体である。
本発明は、外装袋の一方の面および他方の面のうち、天面パネルといずれか一つの側面パネルとの間の稜線および側面パネル間の稜線上に可撓性断熱材を設けたことを特徴とする折り畳み自在保冷保温箱体である。
本発明は、外装袋は可撓性断熱材をもつことを特徴とする折り畳み自在保冷保温箱体である。
本発明は、天面パネルおよび側面パネルは真空断熱材と、真空断熱材上に積層された保護材とを有し、天面パネルと側面パネルは可撓性断熱材により互いに連結されていることを特徴とする折り畳み自在保冷保温箱体である。
本発明は、天面パネルおよび側面パネルに、隣接するパネル側に延びる断熱性を有する重ねしろが設けられていることを特徴とする折り畳み自在保冷保温箱体である。
本発明は、重ねしろは、隣接するパネルに面ファスナにより係止されることを特徴とする折り畳み自在保冷保温箱体である。
本発明は、可撓性断熱材は、電子線架橋ポリオレフィンフォーム、ポリエチレンフォーム、独立気泡を有するエラストマーのうちから選定した断熱材であることを特徴とする折り畳み自在保冷保温箱体である。
本発明は、底面パネルは、発泡断熱材を含む断熱性パネルからなることを特徴とする折り畳み自在保冷保温箱体である。
本発明は、底面パネルは、真空断熱材と、追加断熱材と、これら真空断熱材および追加断熱材を挟持する一対の保護材とを有することを特徴とする折り畳み自在保冷保温箱体である。
本発明は、可撓性断熱材は複数の層構成を有することを特徴とする折り畳み自在保冷保温箱体である。
本発明は、可撓性断熱材は、対応するパネルに面ファスナによる係止、またはホットメルト接着により固着されることを特徴とする折り畳み自在保冷保温箱体である。
本発明は、保冷保温用箱体内に、蓄熱材または蓄冷材を収容できる収容部を設けたことを特徴とする折り畳み自在保冷保温箱体である。
本発明は、天面パネルを支持する天面パネル支持機構を更に備えたことを特徴とする折り畳み自在保冷保温箱体である。
本発明によれば、折り畳みを容易に行うことができ、かつ内部温度を良好に維持することができる。従って輸送に要する体積を軽減し、輸送に要するエネルギー及びコストを低減する効果を有する。
図1(a)は本発明による折り畳み自在保冷保温箱体の第1の実施の形態を示す展開図、図1(b)は断熱材ユニットを示す図。 図2(a)は外装袋に可撓性断熱材を設けた状態を示す図、図2(b)は可撓性断熱材の層構成を示す図。 図3は折り畳み自在保冷保温箱体を示す外観図。 図4(a)は脚立のない保冷保温箱体を折り畳んだ状態を示す図、図4(b)は脚立を有する保冷保温箱体を折り畳んだ状態を示す図。 図5(a)は脚立を有する保冷保温箱体を示す展開図、図5(b)は脚立を天面パネルから拡げた状態を示す図、図5(c)は脚立を天面パネルに対して垂直に固定した状態を示す図。 図6(a)(b)(c)(d)は、天面パネル支持機構の変形例を示す図。 図7は天面パネル支持機構の他の変形例を示す図。 図8(a)は断熱材ユニットの層構成を示す図、図8(b)(c)は真空断熱材を示す断面図。 図9は折り畳み自在保冷保温箱体の底面パネルの変形例を示す断面図。 図10は本発明による折り畳み自在保冷保温箱体の第2の実施の形態を示す展開図。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本発明による折り畳み自在保冷保温箱体について説明する。
ここで図1乃至図9は折り畳み自在保冷保温箱体10の第1の実施の形態を示す図である。
まず図1乃至図3により折り畳み自在保冷保温箱体10の概略を示す。図1乃至図3に示すように折り畳み自在保冷保温箱体10は、天面パネル11と、4つの側面パネル12、13、14、15と、底面パネル16とを備え、各パネル11、12、13、14、15、16間に稜線Rを形成するとともに、内部に保冷あるいは保温すべき物品を収納するようになっている。このような構成からなる保冷保温箱体10内に物品を収納した後、保冷保温箱体10は物品とともにコンテナ(図示せず)内に収納されて、自動車あるいは航空機による輸送される。
ところで、保冷保温箱体10を構成する天面パネル11および4つの側面パネル12、13、14、15はいずれも、2つの部分パネル11a、11b、部分パネル12a、12b、部分パネル13a、13b、および部分パネル14a、14bに2分割されている。
また天面パネル11および4つの側面パネル12、13、14、15は一体に構成されている。他方、底面パネル16は2分割されることはなく単一パネルからなり、かつ天面パネル11および4つの側面パネル12、13、14、15と別個独立している。
また図3に示すように、保冷保温箱体10の側面パネル12は、上述のように2つの部分パネル12a、12bからなり、この部分パネル12a、12bは保冷保温箱体10の観音扉を構成している。さらに底面パネル16は、各側面パネル12、13、14、15に適宜の締結手段、例えば後述する可撓性断熱材からなる帯体30Aを介して連結されている。
この場合、可撓性断熱材からなる帯体30Aは底面パネル16および側面パネル12、13、14、15に面ファスナにより固定される。
次に保冷保温箱体の天面パネル11および4つの側面パネル12、13、14、15について更に説明する。
天面パネル11および4つの側面パネル12、13、14、15は複数のポケット26を有するとともに、一体に成形された外装袋25と、外装袋25の各ポケット26内に収納された断熱材ユニット20とを備えている(図1(a)参照)。
このうち、外装袋25は柔軟な可撓性材料からなり、容易に折り畳むことができるものであり、外装袋25には天面パネル11の部分パネル11a、11bに対応して2つのポケット26、26が形成されている。また外装袋25には側面パネル12の部分パネル12a、12bに対応して2つのポケット26、26が形成され、同様にして側面パネル13の部分パネル13a、13bに対して2つのポケット26、26が形成され、側面パネル14の部分パネル14a、14bに対応して2つのポケット26、26が形成され、側面パネル15の部分パネル15a、15bに対応して2つのポケット26、26が形成され、このように外装袋25内には合計10個のポケット26が設けられ、各ポケット26内に断熱材ユニット20が収納されている。
このような断熱材ユニット20は、図8(a)(b)(c)に示すように、少なくとも真空断熱材21と、真空断熱材21上に積層された追加断熱材22と、真空断熱材21と追加断熱材22を両面から挟持する一対の保護材23、23とを有している。
このうち真空断熱材21は、繊維材、樹脂発泡材または粒状体の素材のうちいずれか1つの素材からなる芯材21aと、この芯材21aを覆うとともにガスバリア性を有する外被材21bとを有し、外被材21b内を減圧して真空状態とすることにより得られる断熱材である。この場合、外被材21b内のうち芯材21aの両端に空間が形成されるが(図8(b)参照)、外被材21b内のうち芯材21aの両端に空間を形成することなく、外被材21bを密着させてもよい(図8(c)参照)。
図1(a)(b)において、保冷保温箱体10が展開されて示されており(図1(a)参照)、また図1(b)に断熱材ユニット20の真空断熱材21と、追加断熱材22と、保護材23の平面上の位置関係を示す。
図1(b)に示すように、各断熱材ユニット20は一対の真空断熱材21を有し、一対の真空断熱材21には、これら一対の真空断熱材21およびその周囲全体を覆う追加断熱材22が積層されている。また一対の真空断熱材21および追加断熱材22を覆って一対の保護材23が積層される。
一対の保護材23は、真空断熱材21および追加断熱材22の剛性を高めるものである。また追加断熱材22は、一対の真空断熱材21およびその周囲全体を覆っているため、断熱材ユニット20はその全面において、とりわけ一対の真空断熱材21間の隙間においても所望の断熱性を有する。
また図2(a)に示すように、外装袋25は可撓性材料からなっており、各パネル11、12、13、14、15間を容易に折り畳むことができ、このため各パネル11、12、13、14、15間に保冷保温箱体10の稜線Rが形成される。上述のように外装袋25のポケット26内には、断熱材ユニット20が収納されるため、外装袋25のうちポケット26の領域の断熱性は高くなっているが、ポケット26間の領域は折り畳み自在となっているものの、断熱性はあまり高くない。このため外装袋25のうち、ポケット26間の領域、とりわけ稜線Rの領域に、可撓性断熱材30が重ねて設けられている。
このように外装袋25のうち、ポケット26間の領域、とりわけ稜線Rの領域に可撓性断熱材30を重ねて設けることにより、この稜線Rおよびポケット26間の領域に、折り畳み機能および断熱機能の双方の機能をもたせることができる。
すなわち、折り畳み自在保冷保温箱体10の稜線Rは、後述のように繰り返し折り曲げられる部分であるが、この稜線Rを可撓性断熱材30で覆うことにより、稜線Rの折り畳み機能を確保しつつ、この稜線Rに断熱機能を付加することができる。
なお、可撓性断熱材30は、2層の可撓性断熱層30a、30aを有し、このため高い断熱機能をもつ。また可撓性断熱材30は外装袋25に、面ファスナまたはホットメルト接着等により係止または固着されている。この場合、可撓性断熱材30を外装袋25の一方の面のうち、稜線Rおよびポケット26間の領域に設けてもよく、可撓性断熱材30を外装袋25の一方の面および他方の面の双方の面のうち、稜線Rおよびポケット26間の領域に設けてもよい。
また、底面パネル16は、上述のように天面パネル11および4つの側面パネル12、13、14、15と別個独立して設けられており、この底面パネルは発泡断熱材を含む断熱性パネルからなっている。
次に各部の構成材料について説明する。
(断熱材ユニット20)
はじめに断熱材ユニット20の材料について述べる。断熱材ユニット20は上述のように、真空断熱材21と、追加断熱材22と、一対の保護材23とを有し、このうち真空断熱材21は芯材21aと、芯材21aを覆うガスバリア性の外被材21bとからなる。
また保護材23は、以下のようなものである。
すなわち真空断熱材21は外傷等で亀裂やしわ、貫通が生じやすく、単独で用いると特に物流過程で損傷しやすく、いったん外装が破壊されると真空度が低下して充分な断熱性を維持できない恐れがある。そこで本発明では保護材23により表裏を被覆することで真空断熱材21を保護することで繰り返し使用ができるようにしている。
保護材23としては、保護機能のある剛性を備えていれば特に制限されず、例えば合板、鋼板、発泡材、剛性樹脂板、エンボス樹脂シート、板紙等を用いても良いが、物流上、重量や体積が低減されることで輸送コストを軽減できることから、特に、いわゆる養生材やプラダン(プラスチックダンボール)、あるいはその複合材を少なくとも内面側に設けることが特にコスト、重量的に好ましい。
プラダンとしては、例えば、
東洋ユニコーン製「ダンプラ・エース」、
川上産業株式会社製「プラパール」、
養生材としては、例えば、
エムエフ株式会社製「Pボード」、
プラダンと発泡材の複合材としては、例えば、
エムエフ株式会社製「サンプライF」、等が挙げられる。
また追加断熱材22としては、一般的な発泡材料を用いることができる。具体的には、押し出し発泡ポリスチレン、ビーズ法ポリスチレン、ウレタンフォーム、高発泡ポリエチレン、フェノールフォーム等の発泡プラスチック系断熱材等を挙げることができる。
断熱材ユニット20を形成する材料の熱伝導率としては、所望の断熱性を示すことができれば特に限定されないが、例えば、100mW・m−1・K−1以下、なかでも50mW・m−1・K−1以下、特に35mW・m−1・K−1以下であることが好ましい。
断熱材ユニット20の熱伝導率が大きいと、十分な断熱機能を発揮することが困難となるからである。
また、断熱材ユニット20を構成する材料の比熱としては、所望の断熱性を示すことができれば特に限定されないが、例えば、0.5kJ・g−1・K−1〜2.0kJ・g−1・K−1程度であり、なかでも0.8kJ・g−1・K−1〜1.5kJ・g−1・K−1の範囲内、特に1.0kJ・g−1・K−1〜1.4kJ・g−1・K−1の範囲内であることが好ましい。
断熱材ユニット20の厚さとしては、所望の断熱性を有することができれば特に限定されず、種々の用途に応じて適宜選択することができるが、物流に関しては体積を低減することが物流コスト上、好ましく、例えば、0.1mm〜100mmの範囲内、なかでも1mm〜80mmの範囲内、特に3mm〜30mmの範囲内であることが好ましい。
断熱材ユニット20の厚さが厚すぎる場合は、断熱部材ユニット20が重くなり、保冷保温箱体10全体が重くなって保冷保温体10の取扱いが困難となる可能性がある。一方、断熱材ユニット20の厚さが薄すぎると十分な断熱性を発揮することが困難となる場合や、断熱性ユニット20の真空断熱材21が破損等し易くなる可能性がある。また、本実施形態においては、上述した数値範囲内において、断熱材ユニット20の厚さは薄いことがより好ましい。
本発明の保冷保温箱体10においては、保護材23の厚みを薄くすれば、軽量化できるだけでなく真空断熱材21の断熱機能をより発揮することができ、保冷保温箱体10の重量や寸法を抑制できる。また断熱材ユニット20全体としての厚さを薄くして、軽量化やコンパクト化を示すことができる。この場合、本発明の保冷保温箱体10を軽量なものとすることができることで、物流コストを低減し、加工性を良好なものとすることができる。
(その他の構成材料)
本実施形態における断熱材ユニット20は、必要に応じて輻射熱反射層20Aを設けることができる(図8(a)参照)。
輻射熱反射層20Aは、輻射による熱を遮断する目的で設けられる赤外線反射特性を有する層である。輻射熱反射層を設けることにより、熱伝導に加えて輻射による熱の移動を緩和することが可能となり、より優れた断熱性能を付与することが可能となる。
このような輻射熱反射層20Aの材料としては、例えば、金属層、樹脂フィルム基材、金属蒸着膜が形成された樹脂フィルム基材(金属蒸着フィルム基材)などを挙げることができる。
金属層に用いられる金属材料としては、例えば、鉄、銅、金、白金、アルミニウム等を挙げることができる。本実施形態においては、金属材料の中でもアルミニウムを用いることが好ましい。本発明の断熱部材を軽量なものとすることができ、加工性を良好なものとすることができるからである。
また、樹脂フィルム基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)基材等の一般的な樹脂フィルム基材を用いることができるため、ここでの説明は省略する。また、金属蒸着フィルム基材に用いられる金属材料、樹脂フィルム基材については上述したものを用いることができる。また、金属蒸着フィルム基材としては、アルミニウム蒸着フィルム基材であることが好ましい。
また断熱材ユニット20には、必要に応じて保護層20Bを設けることができる(図8(a)参照)。このような保護層20Bは、外装袋25や輻射熱反射層20Aに金属箔もしくは金属蒸着フィルム基材を使用した場合の腐食、酸化の防止、断熱材ユニット20自体の強度の向上を図ることができ、保冷保温箱体10の耐久性を向上することができる。
保護層20Bの材料としては、保冷保温箱体10の用途により求められる耐久性と特性に従って適宜選択することができる。無機材料、高分子材料もしくはその混合物のいずれも使用することができる。また、その形成方法は、蒸着、塗布、貼り合わせのいずれの方法を用いることもできる。
求められる耐久性と特性は用途によって適宜選択できるとは、例えば輸送用の保冷保温箱の場合は耐水性、住宅やビルなど住空間建築物の場合には所定の通気性を満たすことである。
また、保護層20Bの厚さとしては、真空断熱材21上に設ける場合には保護できる強度と、酸化/腐食に対する耐性を示すことができれば特に限定されないが、例えば、2μm〜50mmの範囲内、中でも10μm〜3mmの範囲内、特に20μm〜100μmの範囲内であることが好ましい。保護層20Bの厚さが厚すぎる場合、真空包装加工がしにくい場合があり、かつ断熱材ユニット20の製作作業が低下する可能性がある。また、保護層20Bの厚さが薄すぎる場合は、強度を十分なものとすることが困難となる。例えば所定の通気性のみが重要となる場合には保護層20Bは薄いほうが好ましく、0.5μm〜5.0μmの厚みでも良い。
(外装袋25)
次に外装袋25の材料について述べる。
外装袋25は柔軟な可撓性材料からなりPET・アルミ箔・ポリエチレンフォーム等、あるいはPET・アルミ箔・ペフ等で袋化したものを用いることができる。この場合、外装袋25として軟質の袋体を用いることで収納された断熱材ユニット20の擦過傷等を予防し、商品寿命を延長することができる。
なお、外装体25として、可撓性断熱材30と同様の材料を用いることもできる。この場合、外装体25の稜線R部分が断熱性をもつことになるため、可撓性断熱材30を外装体25上に必ずしも設ける必要はない。
(可撓性断熱材30)
次に可撓性断熱材30の材料について述べる。
可撓性断熱材30としては、電子線架橋ポリオレフィンフォーム、ポリエチレンフォーム、独立気泡を有するエラストマーのうちから選択された材料を用いることができる。とりわけ可撓性断熱材30としては、以下のものを用いることができる。
東レペフ加工株式会社製「ペフ」(架橋オレフィン樹脂)、6mm厚み・発泡倍率で熱伝導率 30倍で熱伝導率35mW/mK、
積水化学工業株式会社製「ソフトロンS」(ポリエチレンフォーム)、厚み3mmで熱伝導率34.5mW/mK、
日商エアロ(株)製「エアロフレックス」(独立気泡を有するエラストマー)、厚み3mmで熱伝導率38mW/mK、
等が用いられる。
(接着剤)
可撓性断熱材30を外装袋25に以下のように接着剤を用いて接着することができる。
このような接着剤としては、公知のものを用いることができ、例えば、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、ウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。また、これらの樹脂を主成分とする共重合体を使用することもできる。なお、これら接着剤は1種単独で又は2種以上を混合して使用することができる。また、イソシアネートまたはポリイソシアネートあるいはエポキシアクリレート等を硬化剤とする二液硬化型ポリウレタン樹脂又はポリエステル樹脂またはエポキシ系樹脂も適用し得る。
(底面パネル)
底面パネル16としては追加断熱材22と同様、一般的な発泡材料を用いることができる。
具体的には、押し出し発泡ポリスチレン、ビーズ法ポリスチレン、ウレタンフォーム、高発泡ポリエチレン、フェノールフォーム等の発泡プラスチック系断熱材等を挙げることができる。
なお、底面パネル16内面には、蓋熱材または蓋冷材を収納するポケット状の収納部45が設けられている。このようなポケット状の収納部45は、必ずしも底面パネル16内面に設ける必要はなく、側面パネル12、13、14、15のいずれかの内面、あるいは天面パネル11の内面にポケット状の収納部45を設けてもよい。また、底面パネル16として、上述した断熱材ユニット20と同一の構造のものを用いることができる。具体的には、底面パネル16が真空断熱材21と、追加断熱材22と、これら真空断熱材21と追加断熱材22を挟持する一対の保護材23とを有していてもよい(図9参照)。この場合、図9に示す層構成を持つ底面パネル16は、側面パネル12,13,14,15に可撓性断熱材からなる帯体30Aを介して連結されている。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず天面パネル11と、この天面パネル11に連結された側面パネル12、13、14、15を箱状に組立てる。次に側面パネル12、13、14、15に底面パネル16が可撓性断熱材からなる帯体30Aを介して連結される。
このようにして直方体又は立方体の折り畳み自在保冷保温箱体10が得られる(図3参照)。
次に保冷保温箱体10のうち側面12の部分パネル12a、12bが開となり、この部分パネル12a、12bから物品が内部に収納される。
次に物品を収納した保冷保温箱体10はその後、コンテナ内へ収納される。
この場合、保冷保温箱体10の各々の稜線Rは、柔軟な可撓性外装体25からなるので、容易にかつ何回も折り曲げることができる。また保冷保温箱体10の各稜線Rは、可撓性断熱材30により覆われているため、各稜線R部分における断熱性を向上させることができる。
次に保冷保温箱体10を使用しない場合、保冷保温箱体10を天面パネル11および側面パネル12、13、14、15と、底面パネル16とに分離する。次に天面パネル11および側面パネル12、13、14、15を稜線Rを介して折り畳む。
次に底面パネル16上に、折り畳まれた天面パネル11および側面パネル12、13、14、15を順次積層することができる(図4(a)参照)。
図4(a)に示すように、底面パネル16の側方には、把持バンド16Aが設けられている。また底面パネル16には締結バンド16Bの一端が設けられ、締結バンド16Bの他端を側面パネル12に面ファスナを介して固着することにより、折り畳まれた保冷保温箱体10をコンパクトにまとめることができる。折り畳まれた保冷保温箱体10は、その後把持バンド16Aを把持することにより持ち運ぶことができる。
このように構成された保冷保温箱体10は、移動式の建築物、サイドカーのような自動二輪車付設物、自動車(貨物車両)、電車(貨車)、船舶、飛行機等の輸送手段に用いることができる。
変形例
次に図5により第1の実施の形態の変形例について説明する。
図5に示す変形例は、天面パネル11内面に折り畳み自在の脚立を設けたものであり、他の構成は上述した第1の実施の形態と略同一である。
図5に示す変形例において、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図5(a)(b)(c)に示すように、折り畳み自在保冷保温箱体10の天面パネル11に折り畳み自在の脚立35が設けられている。
保冷保温箱体10を組立てる際、脚立35を天面パネル11に対して拡げ(図5(b)参照)、その後脚立35を天面パネル11に対して垂直に立てて適宜の固定手段により固定する(図5(c)参照)。
このように天面パネル11に脚立35を設けることにより天面パネル11の荷重を脚立35により支えることができ、かつ保冷保温箱体10の荷重全体を上方から支えることができる。
保冷保温箱体10を使用しない場合は、保冷保温箱体10を折り畳む。このとき同時に脚立35も折り畳み、底面パネル16上に、折り畳まれた天面パネル16上に、折り畳まれた天面パネル11、脚立35、側面パネル12、13、14、15を順次積層することができる(図4(b)参照)。
図5(a)(b)(c)において、天面パネル11に設けられた脚立35は、天面パネル支持機構として機能する。
次に図6(a)(b)(c)および図7により天面パネル支持機構の更なる変形例を示す。
図6(a)(b)(c)(d)に示すように、天面パネル11に脚立35を設ける代わりに、底面パネル16の4隅に4本のピン37を立ててもよい。
図6(a)(b)(c)(d)において、底面パネル16は硬質発泡体16aと、硬質発泡体16a上に設けられたプラスチックダンボール16bとを有している。そしてこのプラスチックダンボール16bの4隅に受け具36が設けられ、各受け具36にピン37が立設され、4本のピン37の上端にマジックハンド38が設けられている。図6(a)(b)(c)(d)において、4本のピン37の上端に設けられたマジックハンド38により、天面パネル11を支持することができる。
あるいは図7に示すように、天面パネル支持機構として、側面パネル13,15上端に保冷保温箱体10の天面パネル11に対して傾斜する帯状支持体39を設けてもよい。帯状支持体39は硬質合成樹脂製の支持体からなり、帯状支持体39の一端が側面パネル13に固着され、他端が側面パネル15に面ファスナにより取外自在に固定される。
図7において、帯状支持体39により天面パネル11を支持することができる。
第2の実施の形態
次に折り畳み自在保冷保温箱体の第2の実施の形態について図10により説明する。
図10に示す第2の実施の形態において、図1乃至図9に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。底面には真空断熱材を含んでも良いが、箱体の大きさや内容物により適宜、選定する。
図10に示すように、折り畳み自在保冷保温箱体10Aは天面パネル11と、4つの側面パネル12、13、14、15と、底面パネル16とを備えている。
また天面パネル11には隣接する側面パネル13、15側へ延びる重ねしろ51が設けられ、側面パネル12、13、14、15には隣接する天面パネル11、側面パネル12、13、14、15および底面パネル16側へ延びる重ねしろ52、53、54、55が設けられている。
さらに底面パネル16には隣接する側面パネル12、13、14、15側へ延びる重ねしろ56が設けられている。
また天面パネル11および側面パネル12、13、14、15は、底面パネル16とは分離して設けられている。
ところで天面パネル11および重ねしろ51と、側面パネル12、13、14、15および重ねしろ52、53、54、55は、いずれも第1の実施の形態の断熱材ユニット20と同様の材料からなっている(図8(a)(b)(c)参照)。そして天面パネル11および重ねしろ51と、側面パネル12、13、14、15および重ねしろ52、53、54、55を互いに隣り合う所望位置に並べておき、天面パネル11と、重ねしろ51と、側面パネル12、13、14、15と、重ねしろ52、53、54、55間に、第1の実施の形態に示す可撓性断熱材30を接着する(図2(a)(b)参照)。
このことにより、天面パネル11および重ねしろ51と、側面パネル12、13、14、15および重ねしろ52、53、54、55を互いに連結することができる。
また底面パネル16および重ねしろ56は、一般的な発泡材料からなる断熱材からなっており、具体的には、押し出し発泡ポリスチレン、ビーズ法ポリスチレン、ウレタンフォーム、高発泡ポリエチレン、フェノールフォーム等の発泡プラスチック系断熱材等を挙げることができる。
また底面パネル16と重ねしろ56は、可撓性断熱材30を底面パネル16と重ねしろ56に接着することにより互いに連結されている。
図10において、天面パネル11および重ねしろ51と、4つの側面パネル12、13、14、15および重ねしろ52、53、54、55とを互いに稜線Rを介して折り曲げる。
この場合、天面11および重ねしろ51と、4つの側面パネル12、13、14、15および重ねしろ52、53、54、55の互いの間の稜線Rは可撓性断熱材30により覆われているため、天面パネル11および重ねしろ51と、4つの側面パネル12、13、14、15および重ねしろ52、53、54、55を容易に稜線Rを介して折り曲げることができる。
次に底面パネル16および重ねしろ56を互いに稜線Rを介して折り曲げる。この場合、底面パネル16と重ねしろ56との間の稜線Rは可撓性断熱材30により覆われているため底面パネル16と重ねしろ56とを容易に稜線Rを介して折り曲げることができる。
次に底面パネル16上に、物品を載置する。次に底面パネル16上に天面パネル11および側面パネル12、13、14、15を載置し、側面パネル12、13、14、15と底面パネル16を可撓性断熱材からなる帯体30Aを介して連結する。このようにして直方体または立方体の折り畳み自在保冷保温箱体10Aが得られる。
この場合、天面パネル11と側面パネル12、13、14、15との間の稜線R、天面パネル11と重ねしろ51との間の稜線R、側面パネル12、13、14、15と重ねしろ52、53、54、55との間の稜線R、底面パネル16と重ねしろ56との間の稜線Rは、いずれも可撓性断熱材30により覆われているため、これらの稜線R部分における断熱機能を高めることができる。
また天面パネル11の重ねしろ51、側面パネル12、13、14、15の重ねしろ52、53、54、55および底面パネル16の重ねしろ56は、いずれも隣接するパネル12、13、14、15、16側へ延びているため、各々の稜線R部分の断熱機能をより高めることができる。
次に本発明の具体的実施例について説明する。
まず本発明の実施例として、図1乃至図3に示すように外装袋25の稜線R部分に可撓性断熱材30を取付けた保冷保温箱体10(幅1350mm×奥行き1350mm×高さ1350mm)を作製した。
次に保冷保温箱体10に対して以下のような保冷検査を施した。
保冷保温箱体10の底面パネル16に4℃の0.5kgの蓄熱剤を設け、天面パネル11より5cm下(測定点A)に第1接触式温度計を配置固定した。次に梱包した段ボール(底面からの高さq=50mm)を保冷保温箱体10内に静置した。更に、段ボールに接触しないように保冷保温箱体10内部の上下に蓄熱材各1kgを設置し、蓄熱材の近傍に保冷剤各5kgを配置して、保冷保温箱体の底面パネル16から50cm(測定点B)および底面パネル16から100cm(測定点C)の位置に各々第2接触式温度計および第3接触式温度計を配置して、各々の温度を測定した。なお保冷保温箱体10は35℃の恒温室に静置した。
次に外装袋25の稜線R部分に可撓性断熱材30を取り付けない以外は実施例と同様の比較例としての保冷保温箱体10を作製した。
次に比較例の保冷保温箱体に対して実施例と同様の保冷検査を施した。
その結果を以下の表に示す。
Figure 2015107825
上記の表に示すように、比較例に比べて、実施例の保冷保温箱体は、内部温度を良好に保つことができる。
10 折り畳み自在保冷保温箱体
10A 折り畳み自在保冷保温箱体
11 天面パネル
12、13、14、15 側面パネル
16 底面パネル
20 断熱材ユニット
21 真空断熱材
22 追加断熱材
23 保護材
25 外装袋
26 ポケット
30 可撓性断熱材
35 脚立
36 受け具
37 ピン
38 マジックハンド
39 帯状支持体
45 収納部
51、52、53、54、55、56 重ねしろ

Claims (15)

  1. 天面パネルと、
    4つの側面パネルと、
    底面パネルとを備えた直方体又は立方体の折り畳み自在保冷保温容器において、
    少なくとも天面パネルおよび4つの側面パネルは、真空断熱材を含む断熱性パネルを有し、天面パネルと側面パネルとの間の稜線および側面パネル間の稜線は可撓性断熱材により覆われていることを特徴とする折り畳み自在保冷保温箱体。
  2. 少なくとも天面パネルおよび4つの側面パネルは、天面パネルおよび各側面パネルに対応する複数のポケットを有する外装袋と、各ポケット内に収納される断熱材ユニットとを有し、
    各断熱材ユニットは真空断熱材と、真空断熱材上に積層された保護材とを有することを特徴とする請求項1記載の折り畳み自在保冷保温箱体。
  3. 外装袋のうち、天面パネルといずれか一つの側面パネルとの間の稜線および側面パネル間の稜線上に可撓性断熱材を設けたことを特徴とする請求項2記載の折り畳み自在保冷保温箱体。
  4. 外装袋の一方の面および他方の面のうち、天面パネルといずれか一つの側面パネルとの間の稜線および側面パネル間の稜線上に可撓性断熱材を設けたことを特徴とする請求項4記載の折り畳み自在保冷保温箱体。
  5. 外装袋は可撓性断熱材を有することを特徴とする請求項2記載の折り畳み自在保冷保温箱体。
  6. 天面パネルおよび側面パネルは真空断熱材と、真空断熱材上に積層された保護材とを有し、天面パネルと側面パネルは可撓性断熱材により互いに連結されていることを特徴とする請求項1記載の折り畳み自在保冷保温箱体。
  7. 天面パネルおよび側面パネルに、隣接するパネル側に延びる断熱性を有する重ねしろが設けられていることを特徴とする請求項6記載の折り畳み自在保冷保温箱体。
  8. 重ねしろは、隣接するパネルに面ファスナにより係止されることを特徴とする請求項7記載の折り畳み自在保冷保温箱体。
  9. 可撓性断熱材は、電子線架橋ポリオレフィンフォーム、ポリエチレンフォーム、独立気泡を有するエラストマーのうちから選定した断熱材であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか記載の折り畳み自在保冷保温箱体。
  10. 底面パネルは、発泡断熱材を含む断熱性パネルからなることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか記載の折り畳み自在保冷保温箱体。
  11. 底面パネルは、真空断熱材と、追加断熱材と、これら真空断熱材および追加断熱材を挟持する一対の保護材とを有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか記載の折り畳み自在保冷保温箱体。
  12. 可撓性断熱材は複数の層構成を有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか記載の折り畳み自在保冷保温箱体。
  13. 可撓性断熱材は、対応するパネルに面ファスナーによる係止、またはホットメルト接着により固着されることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか記載の折り畳み自在保冷保温箱体。
  14. 保冷保温用箱体内に、蓄熱材または蓄冷材を収容できる収容部を設けたことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか記載の折り畳み自在保冷保温箱体。
  15. 天面パネルを支持する天面パネル支持機構を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか記載の折り畳み自在保冷保温箱体。
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