JP2015101413A - 吊物旋回装置及び方法 - Google Patents

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上田 尚輝
Hisateru Ueda
尚輝 上田
肖一 椎名
Shoichi Shiina
肖一 椎名
雄輝 佐々木
Yuki Sasaki
雄輝 佐々木
正剛 岩下
Masatake Iwashita
正剛 岩下
孝幸 堂地
Takayuki Dochi
孝幸 堂地
孝義 沼崎
Takayoshi Numazaki
孝義 沼崎
一樹 柏原
Kazuki Kashiwabara
一樹 柏原
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Abstract

【課題】吊荷の姿勢を維持する際の操作性に優れた吊物旋回装置を提供する。
【解決手段】吊荷旋回装置10では、送信器50の「記憶」ボタン56が操作されると、ジャイロセンサ36が、「記憶」ボタン56が操作されてからの吊荷旋回装置10の旋回量を検出する。そして、送信器50の「戻る」ボタン57が操作されると、PLC44が、ジャイロセンサ36により検出される吊荷旋回装置10の旋回量が減少するようにジンバル22の傾きを制御する。
【選択図】図6

Description

本発明は、吊物を旋回させる吊物旋回装置及び方法に関する。
吊荷の旋回方向の位置決めを行うための吊荷旋回装置として、フライホイルが回転すると共にジンバルがフライホイルを傾動させることにより生じるジャイロ効果(コントロール・モーメント・ジャイロ)を利用して吊荷を旋回させる装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この吊荷旋回装置では、ジャイロ効果を発生させて何れか一方向に旋回させている時、ジンバル用モータに逆モーメントが作用するため、ジンバル用モータへの電源供給が停止されてジンバル用モータのトルクが0になると、ジンバル用モータが逆回転する。これにより、これまでとは逆方向のモーメントが発生して、旋回していた吊荷が減速し、そして、ジンバル用モータの上記逆モーメントが0になって装置及び吊荷が停止する。
特開平9―315761号公報
特許文献1には、ジンバル用モータへの電源供給を停止することにより、吊荷の旋回を停止させると記載されているが、吊荷の重さや風の強さ等によって上記モーメントの大きさが変わるため、吊荷の旋回を所望の位置で停止させるのは難しい操作を要する。また、旋回を停止している吊荷の姿勢を維持するためには、風等で旋回した吊荷を元の位置に戻す必要があるが、それについても難しい操作を要する。さらに、旋回を停止している吊荷の姿勢を維持するためには、ジンバル用モータに制御信号を送信し続けなければならないため、リモコンのボタンを押し続けなければならず、作業者の負担が大きくなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、吊荷の姿勢を維持する操作の操作性に優れた吊物旋回装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明に係る吊物旋回装置は、フライホイルと、前記フライホイルを傾動させるジンバルとを備え、前記フライホイルが回転すると共に前記ジンバルが前記フライホイルを傾動させることにより生じるジャイロ効果を利用して、吊材により吊られた吊物を旋回させる吊物旋回装置であって、装置の旋回を停止させる位置を指定する指示を受け付ける第一の受付部と、前記第一の受付部が前記指示を受け付けてからの装置の旋回量を検出する旋回量検出部と、装置を指定した位置に戻す指示を受け付ける第二の受付部と、前記第二の受付部が前記指示を受け付けると、前記旋回量検出部により検出された前記旋回量が減少するように前記ジンバルの傾きを制御する制御部とを備える。
また、本発明に係る吊物旋回装置は、フライホイルと、前記フライホイルを傾動させるジンバルとを備え、前記フライホイルが回転すると共に前記ジンバルが前記フライホイルを傾動させることにより生じるジャイロ効果を利用して、吊材により吊られた吊物を旋回させる吊物旋回装置であって、装置の旋回を停止させる位置を指定する指示を受け付ける受付部と、前記受付部が前記指示を受け付けてからの装置の旋回量を検出する旋回量検出部と、前記旋回検出部により検出された前記旋回量が閾値を超えた場合に、前記旋回量検出部により検出された前記旋回量が減少するように前記ジンバルの傾きを制御する制御部とを備える。
また、本発明に係る吊物旋回方法は、上記の吊物旋回装置を使用して、前記吊物を旋回させ、又は前記吊物の旋回を停止させる。
本発明によれば、吊荷の姿勢を維持する操作の操作性に優れた吊物旋回装置を提供できる。
一実施形態に係る吊荷旋回装置を示す斜視図である。 吊荷旋回装置の内部構造を示す斜視図である。 吊荷旋回装置の動作の原理を説明するための図である。 吊荷旋回装置の動作の原理を説明するための図である。 旋回している吊荷旋回装置を停止させる原理を説明するための図である。 吊荷旋回装置の概略構成を示すブロック図である。 送信器等を示す図である。 吊荷の姿勢を維持する手順を説明するためのフローチャートである。 他の実施例に係る吊荷の姿勢を維持する手順を説明するためのフローチャートである。 他の実施形態に係る吊荷旋回装置の概略構成を示すブロック図である。 他の実施形態に係る吊荷旋回装置を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態に係る吊荷旋回装置10を示す斜視図である。この図に示すように、吊荷旋回装置10は、タワークレーンや岸壁クレーンからワイヤー1で吊り下げられた状態で使用され、吊荷旋回装置10からワイヤー2で吊り下げられた吊荷4を鉛直軸周りに旋回させる。
図2は、吊荷旋回装置10の内部構造を示す斜視図である。この図に示すように、吊荷旋回装置10は、直方体状のフレーム12と、フレーム12内に設置されたジンバルユニット20及びフライホイルユニット30とを備えている。ジンバルユニット20は、ジンバル22とジンバル用モータ24とを備える。ジンバル22は、長方形状のフレームであり、水平に設定された回転軸21の周りに回転可能にフレーム12に支持されている。また、ジンバル用モータ24は、フレーム12に支持され、ジンバル22を回転軸21の周りに傾転させる。ここで、ジンバル用モータ24は、電磁ブレーキ付モータであり、ジンバル用モータ24の電磁ブレーキが閉じた状態では、ジンバル22は不動であり、ジンバル用モータ24の電磁ブレーキが開いた状態になると、ジンバル22は慣性力で傾転する。なお、ジンバル用モータ24は、電磁ブレーキが閉じた状態では作動せず、電磁ブレーキが開いた状態で作動する。
また、フライホイルユニット30は、フライホイル32とフライホイル用モータ34とを備える。フライホイル32は、回転軸21と直交するように設定された回転軸31の周りに回転可能にジンバル22に支持されている。また、フライホイル用モータ34は、ジンバル22に支持され、フライホイル32を回転軸31の周りに高速で回転させる。
図3は、吊荷旋回装置10の動作の原理を説明するための図である。この図に示すように、吊荷旋回装置10では、フライホイル32が、回転軸31の周りに高速で回転し、ジンバル22が、回転軸31と直交する回転軸21を支点としてフライホイル32を傾動させることにより、回転軸21及び回転軸31と直交するモーメント軸11の周りにジャイロモーメントMが発生する。吊荷旋回装置10は、発生したジャイロモーメントMを受けて鉛直軸の周りに回転し、吊荷4を鉛直軸の周りに旋回させる。
ここで、吊荷4を旋回させるトルクTは、下記(1)式で示すように、フライホイル32の慣性モーメントI、フライホイル32の角速度ω、ジンバル22の角速度ωに比例する。なお、θは、フライホイル32の傾斜角度である。
T=I×ω×ω×cosθ ・・・(1)
図4は、吊荷旋回装置10の動作の原理を説明するための図である。この図に示すように、ジンバル22及びフライホイル32を右側(手前側から見て時計回り方向)に傾動させると、吊荷旋回装置10はジャイロモーメントにより右旋回(平面視で時計回り方向)に旋回する。一方、ジンバル22及びフライホイル32を左側(手前側から見て反時計回り方向)に傾動させると、吊荷旋回装置10はジャイロモーメントにより左旋回(平面視で反時計回り方向)に旋回する。
図5は、旋回している吊荷旋回装置10を停止させる原理を説明するための図である。この図に示すように、旋回している吊荷4を停止させる場合には、ジンバル用モータ24の電磁ブレーキを開いた状態にして、ジンバル22及び、高速で回転軸31の周りに回転するフライホイル32を、回転軸21を支点として慣性力で傾転させることにより、旋回方向とは逆方向のジャイロモーメントMを発生させる。これにより、吊荷旋回装置10及び吊荷4の旋回が停止する。
即ち、吊荷旋回装置10が右旋回している場合には、ジンバル用モータ24の電磁ブレーキを開いた状態にして、ジンバル22及びフライホイル32を慣性力で左側に傾転させることにより、逆方向のジャイロモーメントMを発生させて、吊荷旋回装置10の右旋回を停止させる。一方、吊荷旋回装置10が左旋回している場合には、ジンバル用モータ24の電磁ブレーキを開いた状態にして、ジンバル22及びフライホイル32を慣性力で右側に傾転させることにより、逆方向のモーメントMを発生させて、吊荷旋回装置10の左旋回を停止させる。
図6は、吊荷旋回装置10の概略構成を示すブロック図である。この図に示すように、吊荷旋回装置10は、ジンバル用モータ24と、フライホイル用モータ34と、ジャイロセンサ36と、電源部38と、電力変換装置40と、PLG(パルスロジックジェネレータ)42と、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)44と、受信器46と、送信器50とを備えている。ジャイロセンサ36は、吊荷旋回装置10の旋回方向の角速度を検出する角速度センサと、該角速度センサにより検出された角速度を積分演算処理することにより旋回角度を算出するCPUとを備えており、旋回角度の検出信号をPLC44へ出力する。
電源部38は、吊荷旋回装置10に搭載されたバッテリや商用電源等である。電力変換装置40はインバータやコンバータ等であり、電源部38からジンバル用モータ24及びフライホイル用モータ34に供給される直流あるいは交流の電力を逆変換あるいは順変換する。
PLG42は、サーボモータであるジンバル用モータ24の回転数を検出してPLC44に出力する。PLC44は、PLG42から入力されたジンバル用モータ24の回転数やジャイロセンサ36から入力された吊荷旋回装置10の旋回角度等に基づいてジンバル用モータ24の回転数及び回転量の制御信号を生成してジンバル用モータ24へ出力する。
図7は、送信器50等を示す図である。この図に示すように、送信器50には各種の操作ボタンが設けられており、作業者により送信器50の操作ボタンが操作されて操作信号が受信器46に送信される。受信器46には、PLC44が接続されており、PLC44は、受信器46が受信した操作信号に基づいて制御信号を生成してジンバル用モータ24及びフライホイル用モータ34へ出力する。
送信器50の操作ボタンとしては、「電源」ボタン51、吊荷4の右旋回を指示するための「右旋回」ボタン52、吊荷4の左旋回を指示するための「左旋回」ボタン53、フライホイル32を回転軸31が水平になる位置(以下、中立位置という)に復帰させるための「中立」ボタン54、吊荷4の姿勢を維持するための「保持」ボタン55、「記憶」ボタン56及び「戻る」ボタン57が設けられている。
作業者により「電源」ボタン51が操作されると、ジャイロセンサ36が起動され、また、ジンバル用モータ24の電磁ブレーキが閉じた状態になる。また、「右旋回」ボタン52又は「左旋回」ボタン53が操作されると、フライホイル用モータ34が駆動されてフライホイル32が回転すると共に、ジンバル用モータ24の電磁ブレーキが開いた状態になると共にジンバル用モータ24が駆動されてジンバル22がフライホイル32を所定角度αだけ傾転させる。これにより、吊荷旋回装置10が右旋回又は左旋回する。
また、作業者により「中立」ボタン54が操作されると、ジンバル用モータ24の電磁ブレーキが開いた状態になると共にジンバル用モータ24が駆動されてジンバル22が中立位置に復帰する。そして、ジンバル22が中立位置に復帰した後、ジンバル用モータ24の電磁ブレーキが閉じた状態になる。なお、ジンバル22を中立位置に復帰させる操作は、吊荷旋回装置10から吊荷4が吊り下げてられていない状態で実施する。
図8は、吊荷4の姿勢を維持する手順を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに示すように、まず、「電源」ボタン51が操作されると(ステップ1)、ジャイロセンサ36が起動される(ステップ2)。次に、「記憶」ボタン56が操作されると(ステップ3)、ジャイロセンサ36のCPUが、ジャイロセンサ36から出力される角速度を「記憶」ボタン56の操作時から積分演算処理する(ステップ4)。そして、「戻る」ボタン57が操作されると(ステップ5)、ジャイロセンサ36のCPUが、「記憶」ボタン56の操作時から「戻る」ボタン57の操作時までの吊荷旋回装置10の旋回角度を算出してPLC44に出力し、PLC44が、入力された旋回角度に応じて制御信号を生成してジンバル用モータ24に出力し、ジンバル用モータ24の電磁ブレーキが開いた状態になると共にジンバル用モータ24が駆動されてジンバル22がフライホイル32を傾転させることにより、吊荷旋回装置10が「記憶」ボタン56の操作時点での旋回位置に復帰する(ステップ6)。この際、ジンバル用モータ24が作動されてジンバル22が中立状態にされた後、ジンバル用モータ24の電磁ブレーキが開いた状態に維持されることで、吊荷旋回装置10が「記憶」ボタン56の操作時点での旋回位置で停止する。
ここで、吊荷旋回装置10が「記憶」ボタン56の操作時点での位置から右旋回をした場合に、吊荷旋回装置10が左旋回をして「記憶」ボタン56の操作時点での位置に復帰し、吊荷旋回装置10が「記憶」ボタン56の操作時点での位置から左旋回をした場合に、吊荷旋回装置10が右旋回をして「記憶」ボタン56の操作時点での位置に復帰する。
そして、「保持」ボタン55が操作されると(ステップ7)、吊荷旋回装置10が「記憶」ボタン56が操作された時点での位置で停止する(ステップ8)。ここで、「保持」ボタン55が操作されない場合には、吊荷旋回装置10は、再び旋回する場合があるが、「戻る」ボタン57が操作されると、再び「記憶」ボタン56が操作された時点での旋回位置に復帰する(ステップ5、6)。それに対して、「保持」ボタン55が操作された場合には、吊荷旋回装置10は、旋回することなく「記憶」ボタン56が操作された時点での旋回位置で停止する。
以上説明したように、本実施形態に係る吊荷旋回装置10では、送信器50の「記憶」ボタン56が操作されると、ジャイロセンサ36が、「記憶」ボタン56が操作されてからの吊荷旋回装置10の旋回量を検出する。そして、送信器50の「戻る」ボタン57が操作されると、PLC44が、ジャイロセンサ36により検出された吊荷旋回装置10の旋回量が減少するようにジンバル22の傾きを制御する。これによって、吊荷旋回装置10の旋回位置が所望の位置になった時点で、送信器50の「記憶」ボタン56を1回操作し、その位置から吊荷旋回装置10が旋回した場合に送信器50の「戻る」ボタン57を操作するという簡単な操作によって、吊荷4を所望の姿勢で停止させることができる。また、旋回を停止している吊荷4の姿勢を維持するために、ジンバル用モータ24に制御信号を送信し続ける必要が無いため、送信器50の「保持」ボタン55を押し続ける必要が無い。よって、作業者の負担を軽減できる。従って、吊荷4の姿勢を維持する操作の操作性に優れた吊荷旋回装置10を得ることができる。
図9は、他の実施例に係る吊荷4の姿勢を維持する手順を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに示すように、まず、「電源」ボタン51が投入されると(ステップ11)、ジャイロセンサ36が起動される(ステップ12)。次に、「記憶」ボタン56が操作されると(ステップ13)、ジャイロセンサ36のCPUが、ジャイロセンサ36から出力される角速度を「記憶」ボタン56の操作時から積分演算処理することにより「記憶」ボタン56の操作時からの吊荷旋回装置10の旋回角度を算出してPLC44に出力する(ステップ14)。
そして、PLC44が、入力された旋回角度が予め設定された閾値を超えた場合に、制御信号をジンバル用モータ24に出力し、ジンバル用モータ24が駆動されてジンバル22によりフライホイル32が傾動されて吊荷旋回装置10が予め設定された角度(上記閾値と同値)だけ旋回して「記憶」ボタン56の操作時点での位置に復帰する(ステップ15、16)。
そして、「保持」ボタン55が操作されると(ステップ17)、吊荷旋回装置10が「記憶」ボタン56が操作された時点での位置で停止する(ステップ18)。ここで、「保持」ボタン55が操作されない場合には、吊荷旋回装置10は、上記閾値の範囲内で旋回する場合がある(ステップ14、15)。それに対して、「保持」ボタン55が操作された場合には、吊荷旋回装置10は、旋回することなく「記憶」ボタン56が操作された時点での位置で停止する。
以上説明したように、本実施例に係る吊荷旋回装置10では、送信器50の「記憶」ボタン56が操作されると、ジャイロセンサ36が、「記憶」ボタン56が操作されてからの吊荷旋回装置10の旋回量を検出する。そして、PLC44が、ジャイロセンサ36により検出された旋回量が閾値を超えた場合に、ジャイロセンサ36により検出された旋回量が減少するようにジンバル22の傾き制御する。これによって、吊荷旋回装置10の旋回位置が所望の位置になった時点で、送信器50の「記憶」ボタン56を1回操作するという簡単な操作によって、吊荷4を所望の姿勢で停止させることができる。また、旋回を停止している吊荷4の姿勢を維持するために、ジンバル用モータ24に制御信号を送信し続ける必要が無いため、送信器50の「保持」ボタン55を押し続ける必要が無い。よって、作業者の負担を軽減できる。従って、吊荷4の姿勢を維持する際の操作性に優れた吊荷旋回装置10を得ることができる。
図10は、他の実施例に係る吊荷旋回装置100の概略構成を示すブロック図である、図11は、吊荷旋回装置100を斜視図である。図10に示すように、吊荷旋回装置100は、ジャイロセンサ36に替えて2個のGPS受信器136を備える。これらは、吊荷旋回装置100の旋回中心(回転軸21と回転軸31との交点)に対する相対位置が既知の2点(例えば、図示するように旋回中心を通る同一直線上で旋回中心に対して対称な2点)に設置されている。
即ち、本実施例では、2点のGPS受信器136の位置をGPS衛星から受信し、PLC44が、これらの位置情報に基づいて、「記憶」ボタン56や「戻る」ボタン57が操作された時点での吊荷旋回装置100の旋回角度を認識する。
なお、上述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。例えば、上述の各実施形態では、「記憶」ボタン56の操作後に吊荷旋回装置10が旋回した場合に、「記憶」ボタン56が操作された時点での旋回位置に吊荷旋回装置10を復帰させるが、「記憶」ボタン56が操作された時点での旋回位置と、復帰後の旋回位置とが完全に一致することは必須ではなく、多少の誤差があってもよい。
また、上述の実施形態では、電磁ブレーキ付のモータをジンバル用モータ24として用いて、電磁ブレーキの開閉でジンバル22のロック/ロック解除をするようにしたが、電磁ブレーキに替えてジンバル用モータとジンバル22の回転軸21とを連結/分離するクラッチを用いて、クラッチの連結/分離でジンバル22のロック/ロック解除をするようにしてもよい。さらに、上述の各実施形態では、吊荷を旋回させる吊荷旋回装置を例に挙げて本発明を説明したが、ワイヤー等の吊材で吊られたゴンドラ等の他の吊物を旋回させる吊荷旋回装置にも本発明を適用できる。
1 ワイヤー、2 ワイヤー、4 吊荷、10 吊荷旋回装置、11 モーメント軸、12 フレーム、20 ジンバルユニット、21 回転軸、22 ジンバル、24 ジンバル用モータ、26 PLG、28 PLC、30 フライホイルユニット、31 回転軸、32 フライホイル、34 フライホイル用モータ、36 ジャイロセンサ、38 電源部、40 電力変換装置、42 PLG、44 PLC、46 受信器、50 送信器、51 「電源」ボタン、52 「右旋回」ボタン、53 「左旋回」ボタン、54 「中立」ボタン、55 「保持」ボタン、56 「記憶」ボタン、57 「戻る」ボタン、100 吊荷旋回装置、136 GPS受信器

Claims (3)

  1. フライホイルと、前記フライホイルを傾動させるジンバルとを備え、前記フライホイルが回転すると共に前記ジンバルが前記フライホイルを傾動させることにより生じるジャイロ効果を利用して、吊材により吊られた吊物を旋回させる吊物旋回装置であって、
    装置の旋回を停止させる位置を指定する指示を受け付ける第一の受付部と、
    前記第一の受付部が前記指示を受け付けてからの装置の旋回量を検出する旋回量検出部と、
    装置を指定した位置に戻す指示を受け付ける第二の受付部と、
    前記第二の受付部が前記指示を受け付けると、前記旋回量検出部により検出された前記旋回量が減少するように前記ジンバルの傾きを制御する制御部と
    を備える吊物旋回装置。
  2. フライホイルと、前記フライホイルを傾動させるジンバルとを備え、前記フライホイルが回転すると共に前記ジンバルが前記フライホイルを傾動させることにより生じるジャイロ効果を利用して、吊材により吊られた吊物を旋回させる吊物旋回装置であって、
    装置の旋回を停止させる位置を指定する指示を受け付ける受付部と、
    前記受付部が前記指示を受け付けてからの装置の旋回量を検出する旋回量検出部と、
    前記旋回検出量により検出された前記旋回量が閾値を超えた場合に、前記旋回量検出部により検出された前記旋回量が減少するように前記ジンバルの傾きを制御する制御部と
    を備える吊物旋回装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の吊物旋回装置を使用して、前記吊物を旋回させ、又は前記吊物の旋回を停止させる吊物旋回方法。
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