JP2015101051A - タイヤ加硫金型及びタイヤの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エア溜まりの発生を抑制できるタイヤ加硫金型と、それを用いたタイヤの製造方法を提供する。
【解決手段】タイヤのトレッド部に接するトレッド成形面1に複数のベントホール11が設けられたタイヤ加硫金型において、トレッド成形面1のタイヤ幅方向中央側となるセンター領域Ceに設けられたベントホール11aの径φ11aに比べて、トレッド成形面1のタイヤ幅方向端部側となるショルダー領域Shに設けられたベントホール11dの径φ11dが大に設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、タイヤのトレッド部に接するトレッド成形面に複数のベントホールが設けられたタイヤ加硫金型と、それを用いたタイヤの製造方法とに関する。
従来、空気入りタイヤの加硫成形に用いられるタイヤ加硫金型では、例えば特許文献1〜3に記載されているように、タイヤのトレッド部に接するトレッド成形面に複数のベントホールが設けられている。かかる構成によれば、タイヤとトレッド成形面との間の余分なエアを金型の外部に排出し、ライトネスやベアと呼ばれるゴム欠損の原因となるエア溜まりの発生を防いで、良好なタイヤ外観の成形を図ることができる。
ところで、タイヤ加硫金型にセットされた未加硫タイヤのトレッド部は、トレッド成形面に対して一斉に接触するわけではなく、一般には、まずタイヤ幅方向の中央部が接触し、次いで両端部に向かって順々に接触する。このため、接地端に近いショルダー領域では、タイヤ赤道に近いセンター領域に比べて、所要量のゴムが充填されるまで時間が掛かる傾向にあった。その結果、ショルダー領域では、ゴム流れが低下してエア溜まりが発生しやすくなり、それに起因したゴム欠損によってタイヤの外観不良となる恐れがあった。
特開平8−267457号公報 特開平7−88846号公報 特開昭63−78709号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、エア溜まりの発生を抑制できるタイヤ加硫金型と、それを用いたタイヤの製造方法を提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明に係るタイヤ加硫金型は、タイヤのトレッド部に接するトレッド成形面に複数のベントホールが設けられたタイヤ加硫金型において、前記トレッド成形面のタイヤ幅方向中央側となるセンター領域に設けられたベントホールの径に比べて、前記トレッド成形面のタイヤ幅方向端部側となるショルダー領域に設けられたベントホールの径が大に設定されているものである。
かかる構成によれば、トレッド成形面のショルダー領域において、加硫成形時のゴムが積極的に引き込まれ、所要量のゴムが充填されるまでの時間を早められる。その結果、ショルダー領域では、ゴム流れが促進されることによりエアが分散され、延いてはエア溜まりの発生が抑えられる。また、ベントホールの径が相対的に小さいセンター領域ではゴムを無駄に引き込むことがなく、ショルダー領域へのゴムの充填を早める上記の効果を確保できる。
本発明では、タイヤ赤道からタイヤ幅方向外側に向かって接地半幅の2/3となる位置をセンター領域とショルダー領域との境界としたとき、センター領域内のタイヤ幅方向内側部に設けられたベントホールの径に比べて、センター領域内のタイヤ幅方向外側部に設けられたベントホールの径が大に設定され、ショルダー領域内のタイヤ幅方向内側部に設けられたベントホールの径に比べて、ショルダー領域内のタイヤ幅方向外側部に設けられたベントホールの径が大に設定されているものでもよい。
これにより、センター領域とショルダー領域の各々で、ベントホールの径差に基づくゴム流れの促進効果を奏して、エア溜まりの発生を抑制できる。ここで、接地半幅は、接地端間のタイヤ幅方向距離である接地幅の半分を指す。トレッド成形面における接地端の位置は、トレッド部の外面とサイドウォール部の外面とが円弧を介して連なる所謂ラウンドショルダーを採用したタイヤ形状の場合には、その円弧の中点により定まる。また、トレッド部の外面とサイドウォール部の外面とが角張ったエッジで交わる所謂スクエアショルダーを採用したタイヤ形状の場合には、そのエッジにより接地端の位置が定まる。
また、上記の場合には、センター領域内のタイヤ幅方向外側部に設けられたベントホールの径に比べて、ショルダー領域内のタイヤ幅方向内側部に設けられたベントホールの径が大に設定されていることが好ましい。かかる構成によれば、タイヤ赤道から接地端に向かってベントホールの径が段階的に大きくなり、タイヤ幅方向外側へ行くにつれて加硫成形時のゴムの引き込みが大きくなってゴム流れが促進されるため、エア溜まりの抑制効果が良好に発揮される。
また、タイヤ周方向に沿って延びる主溝を形成するための環状の突起が前記トレッド成形面に設けられ、前記突起を隔ててタイヤ幅方向に隣り合う領域に関し、タイヤ幅方向内側の領域に設けられたベントホールの径に比べて、タイヤ幅方向外側の領域に設けられたベントホールの径が大に設定されているものでも構わない。このように、タイヤのトレッド部が主溝によりタイヤ幅方向に区分されるパターンに対しては、その区分に従ってベントホールの径を異ならせることが考えられる。
ベントホールの径は、タイヤ最外径点を基準としたタイヤ径方向の距離が2mmを越えるごとに、タイヤ最外径点に最も近いベントホールの径に0.1mm増分してなる寸法よりも大に設定されていることが好ましい。かかる構成によれば、タイヤ最外径点を基準としたタイヤ径方向の距離(いわゆる、落ち量)が大きくなるほど、加硫成形時のゴムの引き込みが大きくなってゴム流れが促進されるため、エア溜まりの抑制効果が良好に発揮される。
本発明に係るタイヤの製造方法は、上述したタイヤ加硫金型のキャビティに未加硫タイヤをセットし、その未加硫タイヤに加熱加圧を施して加硫を行う工程を含むものである。かかる方法によれば、上述のようにゴム流れを促進してエア溜まりの発生を防止できることから、良好なタイヤ外観を成形することができる。
本発明に係るタイヤ加硫金型の一例を概略的に示す縦断面図 図1のトレッド成形面を示す要部拡大図 落ち量を説明するための模式図
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すタイヤ加硫金型10には、破線で輪郭を示した未加硫タイヤTがタイヤ軸を上下にしてセットされる。即ち、図1では、上下方向がタイヤ幅方向、左右方向がタイヤ径方向となる。タイヤ加硫金型10は、キャビティ30にセットされたタイヤTのトレッド部に接するトレッド成形面1を備える。トレッド成形面1には、加硫成形時にタイヤTとトレッド成形面1との間の余分なエアを排出するために、金型10の内部(キャビティ30)と外部とを連通させる複数のベントホール11が設けられている。
タイヤ加硫金型10は、タイヤTのサイドウォール部を成形するサイドプレート91,92と、タイヤTのトレッド部を成形する環状のトレッドリング93とを備える。トレッド成形面1は、トレッドリング93の内面に形成され、曲率半径が異なる複数の円弧を滑らかに連ねてなるプロファイルを有する。図1では記載を省略しているが、トレッド成形面1にはトレッドパターンに対応した凹凸模様が設けられており、そのトレッド成形面1から突出した突起2(図2参照)によって溝部が形成され、その突起2により区分された凹部3(図2参照)によって陸部が形成される。
この金型10は、所謂セグメンテッドモールドであり、タイヤ周方向に分割された複数のセクターによってトレッドリング93が構成されている。型開き時には、サイドプレート92とトレッドリング93が上昇するとともに、各セクターが放射状に広がるようにしてタイヤ径方向外側に変位し、タイヤの出し入れが可能になる。型締め時には、セクターが寄り集まることによりトレッドリング93が円環状に連続し、図1のようにトレッド成形面1がタイヤTのトレッド部の外面に密着しうる状態になる。
このトレッド成形面1では、タイヤ幅方向中央側となるセンター領域Ceに設けられたベントホール11の径に比べて、タイヤ幅方向端部側となるショルダー領域Shに設けられたベントホール11の径が大に設定されている。例えば、図2に拡大して示すように、トレッド成形面1で開口する複数のベントホール11のうち、タイヤ赤道TEに最も近いベントホール11aの径φ11aに比べて、接地端CEに最も近いベントホール11dの径φ11dが大に設定されている(即ち、φ11a<φ11d)。
この金型10では、上記のようなベントホール11の径差に基づき、ショルダー領域Shにおいて加硫成形時のゴムが積極的に引き込まれ、所要量のゴムが凹部3内に充填されるまでの時間を早められる。その結果、凹部3内でのゴム流れが促進されるとともにエアが分散され、その凹部3内でエア溜まりの発生を抑制できる。また、ベントホール11の径が相対的に小さいセンター領域Ceではゴムを無駄に引き込むことがなく、ショルダー領域Shでゴムの充填を早める効果を確保できるとともに、双方の領域の間でゴムの充填速度の均一化を図ることができる。
このように、ベントホール11の径を異ならせた構造は、余分なエアを逃がすという本来の作用よりも、寧ろゴムを引き込んで凹部3内でのゴム流れを促すという作用に主眼を置いたものであり、ゴムを積極的に動かすことによって凹部3内のエアの分散を図るものである。凹部3内のエアを適度に分散することによってエア溜まりの発生は抑制され、その結果、ブロックやリブといったトレッド部における陸部のゴム欠損を防いで、良好なタイヤ外観を得ることができる。
ベントホール11は、凹部3の底面で開口している。上述のように、ベントホール11は、ゴムの引き込みにより凹部3内でのゴム流れを促進するものであるため、エア溜まりが凹部3の角部で発生しやすい場合であっても、そのような角部にベントホール11を設定する必要はない。無論、凹部3の角部にベントホール11を設定することは別に構わない。
ベントホール11の径φ11a〜φ11dは、ベントホール11による排気性能を確保するうえで、0.6mm以上であることが好ましい。最も大きいベントホール11dの径φ11dは、ゴムの引き込みにより凹部3内でのゴム流れを促進する効果を確保するうえで、0.8mm以上であることが好ましい。また、ベントホール11の径φ11a〜φ11dは、スピューと呼ばれるゴム突起のトリミング作業の煩雑化を避けるうえで、2.2mm以下が好ましく、2.0mm以下がより好ましい。スピューは、ベントホール11に流れ込んだゴムによって、加硫成形後のタイヤのトレッド部の表面に形成される。
本実施形態において、センター領域Ceとショルダー領域Shは、タイヤ赤道TEからタイヤ幅方向外側(図2では右方向)に向かって接地半幅の2/3となる位置を境界としている。即ち、タイヤ赤道TEから該境界までのタイヤ幅方向距離は、タイヤ赤道TEから接地端CEまでのタイヤ幅方向距離の2/3である。本実施形態のタイヤ形状は所謂ラウンドショルダーであるため、トレッド部の外面とサイドウォール部の外面との間に介在する円弧の中点SPにより接地端CEが定まる。
内側部Ceiと外側部Ceoは、図2に示したトレッド成形面1の半幅においてセンター領域Ceをタイヤ幅方向に二等分したときの領域であり、内側部Shiと外側部Shoは、同様にショルダー領域Shをタイヤ幅方向に二等分したときの領域である。内側部Ceiに設けられたベントホール11aの径φ11aは、外側部Ceoに設けられたベントホール11bの径φ11bと同じでも構わないが、本実施形態では径φ11aに比べて径φ11bを大に設定している(即ち、φ11a<φ11b)。
また、内側部Shiに設けられたベントホール11cの径φ11cは、外側部Shoに設けられたベントホール11dの径φ11dと同じでも構わないが、本実施形態ではφ11cに比べて径φ11dを大に設定している(即ち、φ11c<φ11d)。更に、本実施形態では、外側部Ceoに設けられたベントホール11bの径φ11bに比べて、内側部Shiに設けられたベントホール11cの径φ11cが大に設定されている(即ち、φ11b<φ11c)。図2では、内側部Cei、外側部Ceo、内側部Shi及び外側部Shoに、それぞれベントホール11が1本ずつ設けられているが、これに限られない。
かかる構成によれば、センター領域Ceとショルダー領域Shの各々で、ベントホール11の径差に基づくゴム流れの促進効果を奏し、エア溜まりの発生を抑制できる。しかも、タイヤ赤道TEから接地端CEに向かってベントホール11の径が段階的に大きくなり、タイヤ幅方向外側へ行くにつれて加硫成形時のゴムの引き込みが大きくなってゴム流れが促進されるため、エア溜まりの抑制効果が良好に発揮される。ベントホール11はタイヤ周方向に間隔を置いて多数が配列されており、上述した径寸法の大小関係は、各領域に設けられたベントホール11の径の平均値においても満足することが望ましい。
ベントホール11の径は、タイヤ最外径点MPを基準としたタイヤ径方向の距離(いわゆる、落ち量)が2mmを越えるごとに、タイヤ最外径点MPに最も近いベントホール11の径(本実施形態ではφ11a)に0.1mm増分してなる寸法よりも大に設定されていることが好ましい。例えば、図3の模式図におけるベントホール11dの径φ11dは、落ち量Dが2mm以上4mm未満ではφ11a+0.1mm以上が好ましく、落ち量Dが4mm以上6mm未満ではφ11a+0.2mm以上が好ましく、落ち量Dが6mm以上8mm未満ではφ11a+0.3mm以上が好ましい。
この金型10により成形されるタイヤTは、所謂スクエアショルダーを採用したタイヤ形状を有するものでもよく、その場合は、トレッド部の外面とサイドウォール部の外面とが交わる角張ったエッジにより接地端CEが定められる。また、タイヤTのトレッドパターンは特に限定されるものではなく、したがってトレッド成形面1に設けられる凹凸模様も限定されない。トレッド部が主溝によりタイヤ幅方向に完全に区分されないパターン(例えば、主溝がタイヤ周方向に対してV字状に傾斜して延びるパターン)の場合は、図2のようにしてセンター領域とショルダー領域との境界を定めることができる。
タイヤ周方向に沿って延びる主溝を形成するための環状の突起がトレッド成形面1に設けられている場合、即ち突起2がタイヤ周方向に沿って環状をなす場合には、タイヤTのトレッド部が主溝によりタイヤ幅方向に完全に区分されるパターンとなる。かかる場合においては、その突起2を隔ててタイヤ幅方向に隣り合う領域に関し、タイヤ幅方向内側の領域に設けられたベントホール11の径に比べて、タイヤ幅方向外側の領域に設けられたベントホール11の径が大に設定されるようにしてもよい。
図2で示していないトレッド成形面1のもう一方の半幅においても、既述のようにして複数のベントホール11を設けることができる。図2では、径の大きさが相異なる4種のベントホールを示したが、これに限られるものではない。したがって、例えば、図2においてφ11a<φ11dの関係を満足しながらも、φ11a=φ11b且つφ11c=φ11dが成立し、または、φ11a=φ11b=φ11cが成立し、または、φ11b=φ11c=φ11dが成立するものでもよい。なお、これらのベントホール11は、同一のタイヤ子午線断面に現れなくても構わない。
前述の実施形態では、ベントホールが径一定の丸孔である例を示したが、これに限られず、例えば開口部にザグリを有する形状でもよい。その場合、ベントホールの径は、ザグリではなくベントホールの本体部(ザグリから奥の部分)で測定されるものとする。ザグリの径寸法は、加硫成形時にゴムを引き込んで凹部内でのゴム流れを促す作用には殆ど影響を及ぼさないと考えられる。
この金型10を用いたタイヤの製造方法は、金型10のキャビティ30に未加硫タイヤTをセットし、その未加硫タイヤTに加熱加圧を施して加硫を行う工程を含む。この金型10によれば、上述のように凹部3内でのエア溜まりの発生を防止できるため、トレッド部の陸部にゴム欠損の無い良好なタイヤ外観を有する空気入りタイヤを製造できる。
本発明に係るタイヤ加硫金型は、トレッド成形面に設けられるベントホールを上記の如く構成したこと以外は、通常のタイヤ加硫金型と同等であり、従来公知の形状や材質、機構などが何れも本発明に採用することができる。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。したがって、例えば、前述の実施形態では、タイヤ加硫金型がセグメンテッドモールドであったが、これに限られず、トレッド部の中央部で上下に二分割された所謂2ピースモールドであってもよい。
本発明の構成と効果を具体的に示すために、タイヤの加硫成形を行ってエア溜まりの発生状況を確認した。評価に供したタイヤ加硫金型は、図2に示したトレッド成形面を備えるものとした。成形したタイヤにおいて、トレッド部にゴム欠損が生じた場合は、加硫成形時にエア溜まりが発生したとして「×」で評価し、ゴム欠損が無く良好なタイヤ外観が得られた場合は、加硫成形時にエア溜まりが発生しなかったとして「○」で評価した。
Figure 2015101051
表1に示すように、比較例1,2ではエア溜まりが発生したのに対し、実施例1,2ではエア溜まりの発生が抑制されており、上記の如きベントホールの構成によりゴム流れが改善されたものと考えられる。
1 トレッド成形面
2 突起
3 凹部
10 タイヤ加硫金型
11 ベントホール
30 キャビティ
Ce センター領域
Sh ショルダー領域

Claims (6)

  1. タイヤのトレッド部に接するトレッド成形面に複数のベントホールが設けられたタイヤ加硫金型において、前記トレッド成形面のタイヤ幅方向中央側となるセンター領域に設けられたベントホールの径に比べて、前記トレッド成形面のタイヤ幅方向端部側となるショルダー領域に設けられたベントホールの径が大に設定されていることを特徴とするタイヤ加硫金型。
  2. タイヤ赤道からタイヤ幅方向外側に向かって接地半幅の2/3となる位置をセンター領域とショルダー領域との境界としたとき、
    センター領域内のタイヤ幅方向内側部に設けられたベントホールの径に比べて、センター領域内のタイヤ幅方向外側部に設けられたベントホールの径が大に設定され、
    ショルダー領域内のタイヤ幅方向内側部に設けられたベントホールの径に比べて、ショルダー領域内のタイヤ幅方向外側部に設けられたベントホールの径が大に設定されている請求項1に記載のタイヤ加硫金型。
  3. センター領域内のタイヤ幅方向外側部に設けられたベントホールの径に比べて、ショルダー領域内のタイヤ幅方向内側部に設けられたベントホールの径が大に設定されている請求項2に記載のタイヤ加硫金型。
  4. タイヤ周方向に沿って延びる主溝を形成するための環状の突起が前記トレッド成形面に設けられ、
    前記突起を隔ててタイヤ幅方向に隣り合う領域に関し、タイヤ幅方向内側の領域に設けられたベントホールの径に比べて、タイヤ幅方向外側の領域に設けられたベントホールの径が大に設定されている請求項1〜3いずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
  5. ベントホールの径は、タイヤ最外径点を基準としたタイヤ径方向の距離が2mmを越えるごとに、タイヤ最外径点に最も近いベントホールの径に0.1mm増分してなる寸法よりも大に設定されている請求項1〜4いずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
  6. 請求項1〜5いずれか1項に記載のタイヤ加硫金型のキャビティに未加硫タイヤをセットし、その未加硫タイヤに加熱加圧を施して加硫を行う工程を含むタイヤの製造方法。
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