JP2015100454A - 消毒装置 - Google Patents

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勝久 森山
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Abstract

【課題】消毒液の噴霧時に、ポンプ式消毒液ボトルのノズルが静止しているため、ノズルから噴霧する消毒液を受け取りやすい消毒装置を提供する。【解決手段】本発明の消毒装置は、縦長状の台座部と、台座部上に配設し、消毒液ボトルを載置するための置き台と、台座部と連結し、消毒液ボトルを収納するためのカバー部と、足踏みペダル部と、動作変換機構とを備える。動作変換機構は、カバー部の天壁と置き台との間で消毒液ボトルを加圧するために、足踏みペダル部を踏み込む動作を、置き台を押し上げる動作に変換する。【選択図】図1

Description

本発明は、ポンプ式の消毒液ボトルを使用するための消毒装置に関する。特に、消毒液ボトルのノズルの方向を容易に変更可能な足踏み式消毒装置に関する。
ノロウイルスやインフルエンザウイルス等のウイルスによる感染症を予防するために、病院、役所等の公共施設やオフィスの出入口にポンプ式の消毒液ボトルが置かれている。ポンプ式の消毒液ボトルは、建物に入るときに、噴霧ノズルの付いた頭頂部を手で押圧することにより、消毒液を噴霧するため、手を消毒し、ウイルスの持ち込みを防止して衛生管理を充実させることができる。ポンプ式の消毒液ボトルは、多くのメーカーが製造し、サイズは、幅91mm×奥行77mm×高さ250mm、幅81mm×奥行81mm×高さ210mm等、様々である。
ポンプ式の消毒液ボトルは、多くの人が頭頂部を押圧するため、頭頂部が汚染される虞がある。そこで、頭頂部を手で触ることなく、消毒液を噴霧できる足踏み式の消毒装置が考案されている(特許文献1参照)。図3は、従来の足踏み式消毒装置の斜視図である。この足踏み式消毒装置は、図3に示すように、ポンプ式の消毒液ボトル31を載置する置き台32と、消毒液ボトル31のノズル付き頭頂部33を下動する操作部34と、足踏みペダル部35と、足踏みペダル部35の踏み込み動作を操作部34の下動動作に変換する動作変換機構36とを備える。したがって、消毒装置の足踏みペダル部35を踏み込むと、動作変換機構36により操作部34がノズル付き頭頂部33を下動し、消毒液を噴霧することができる。このため、図3に示す消毒装置によれば、足踏み操作により手を消毒することができ、消毒液ボトルの頭頂部を触れることがないため、頭頂部の汚染の問題を解消することができる。
しかし、図3に示す足踏み式消毒装置は、足踏みペダル部35を踏み込むことにより操作部34がノズル付き頭頂部33を上から加圧し、消毒液を噴霧する機構である。このため、様々なサイズの消毒液ボトル31を置き台32上にきちんとセットしないと、加圧時に消毒液ボトル31がバランスを崩して転倒する危険がある。そこで、加圧時に消毒液ボトルの転倒を防止することができる足踏み式消毒装置が考案されている(特許文献2参照)。図4は、従来の足踏み式消毒装置の斜視図である。この足踏み式消毒装置は、図4に示すように、ポンプ式の消毒液ボトル41を載置する置き台42と、消毒液ボトル41のノズル付き頭頂部43を下動するための操作部44と、足踏みペダル部45と、足踏みペダル部45の踏み込み動作を操作部44の下動動作に変換する動作変換機構とを備える。したがって、消毒装置の足踏みペダル部45を踏み込むと、動作変換機構により操作部44がノズル付き頭頂部43を下動し、消毒液を噴霧する。また、消毒液ボトル41のノズル付き頭頂部43と操作部44とは固定されているため、加圧時に消毒液ボトルが転倒する危険を回避することができる。
特開2012−90721号公報 特開2011−110252号公報
特許文献2の足踏み式消毒装置は、特許文献1の足踏み式消毒装置における消毒液ボトルの転倒という問題を解消する。しかし、特許文献2の消毒装置では、消毒液ボトルのノズル付き頭頂部と、頭頂部を加圧する操作部とが固定されているため、消毒液ボトルのノズルの方向を容易に変更できない。また、この種の足踏み式消毒装置では、装置の使用者が足踏みペダル部を操作しながら手を消毒することを想定し、消毒液ボトルのノズルの方向と足踏みペダル部の方向とが一致するように設計されていることが多い。しかし、子供や身障者は、足踏みペダル部を上手に踏み込むことができないため、傍らに居る大人や健常者が代わりに足踏みペダル部を踏む必要がある。したがって、子供等が消毒装置を使用するときは、消毒装置のノズルの前に立っている子供等のために、ノズル方向と異なる方向を向いた踏み込みペダルを大人等が踏むことができるような態様が好ましい。本発明の課題は、消毒液ボトルのノズル方向を容易に変更できるため、子供や身障者も利用することができる消毒装置を提供しようとするものである。
特許文献1及び特許文献2の消毒装置は、足踏みペダル部を踏み込むことにより、操作部が、ポンプ式消毒液ボトルの頭頂部を加圧して消毒液を噴霧する。したがって、消毒液を噴霧する毎に、消毒液ボトルの頭頂部に配置するノズルが下降するため、ノズルから噴霧する消毒液を受け取りにくいという欠点がある。本発明は、消毒液の噴霧時に、ノズルが静止している消毒装置を提供することを課題とする。
本発明は、噴霧ノズルの付いた頭頂部を押圧することにより消毒液を噴霧して手を消毒するポンプ式の消毒液ボトルを使用するための消毒装置である。この消毒装置は、縦長状の台座部と、台座部上に配設し、消毒液ボトルを載置するための置き台と、カバー部と、台座部の下部に配置する足踏みペダル部と、動作変換機構とを備える。カバー部は、置き台上の消毒液ボトルを収納し、側壁により消毒液ボトルの転倒を防止する。また、カバー部は、消毒液ボトルの噴霧ノズルを挿通するための開口を有し、台座部と連結する。動作変換機構は、カバー部の天壁と置き台との間で消毒液ボトルを加圧するために、足踏みペダル部を踏み込む動作を、置き台を押し上げる動作に変換する。
カバー部と台座部との連結部は、横向きの凹部とこの凹部に嵌合する横向きの凸部とを複数組備える態様が好ましい。台座部上でカバー部を正転すると、凹部内に凸部が嵌合することによりカバー部と台座部とが係合し、台座部上でカバー部を逆転すると、凹部から凸部が離脱することによりカバー部と台座部とを分離する。カバー部の天壁は、消毒液ボトルの頭頂部を押圧できるような押圧体を備える態様が好適である。また、置き台は、下面の中央に軸部を備え、この軸部が、置き台よりも下方に配置する棒状体と回動自在に螺合し、棒状体の回りで置き台を回転することにより置き台の高さ位置を調節できる態様が好ましい。
ポンプ式消毒液ボトルのノズルの方向を容易に変更可能な足踏み式消毒装置を提供することができる。この消毒装置は、使用時に消毒液ボトルの転倒を回避することが可能であり、消毒液の噴霧時にノズルが静止しているため、消毒液を受け取り易い。
本発明の消毒装置の内部構造を例示する断面図である。 本発明の消毒装置の構造を例示する組み立て図である。 従来の足踏み式消毒装置の斜視図である。 従来の足踏み式消毒装置の斜視図である。 本発明の消毒装置におけるカバー部と台座部との連結方法を例示する説明図である。 本発明の消毒装置における置き台の構造を示す斜視図である。 本発明の消毒装置における回り止め部材の構成を例示する断面図である。 本発明の消毒装置の他の使用態様を示す断面図である。 本発明の消毒装置の他の態様を示す斜視図である。 本発明の消毒装置に使用する動作変換機構の他の態様を示す断面図である。
図1は、本発明の消毒装置の内部構造を例示する断面図であり、図1(a)は消毒装置を使用する前の状態を示し、図1(b)は消毒装置を使用しているときの状態を示す。本発明は、図1に示すように、ポンプ式の消毒液ボトル10を使用するための消毒装置である。ポンプ式の消毒液ボトル10は、消毒液を内蔵するボトル本体11と、噴霧ノズル12と、噴霧ノズル12の付いた頭頂部13とを備える。付勢に抗して頭頂部13をボトル本体11の方向に押圧すると、噴霧ノズル12から消毒液が噴霧し、手を消毒することができる。
図1に例示する消毒装置は、縦長状の台座部1と、台座部1上に配設して消毒液ボトル10を載置するための置き台2と、台座部1と連結するカバー部3と、台座部1の下部に配置する足踏みペダル部4と、動作変換機構とを備える。台座部1に連結するカバー部3は、置き台2上の消毒液ボトル10を収納し、カバー部3の側壁により消毒液ボトル10の転倒を防止する。また、カバー部3は、消毒液ボトル10の噴霧ノズル12を挿通するための開口を有する。
動作変換機構は、足踏みペダル部4を踏み込む動作を、置き台2を押し上げる動作に変換する。図1に示す例では、足踏みペダル部4は、支点4bを介してシーソー運動をする。このため、図1(a)に示す消毒装置の使用前の状態において、足踏みペダル部4を踏み込むと、図1(b)に示すように、足踏みペダル部4の他端上に当接しているパイプ等の棒状体5が上昇し、置き台2を押し上げることができる。消毒液ボトル10を収容するカバー部3は、台座部1と連結しているため、置き台2を押し上げることにより、カバー部3の天壁と置き台2との間で消毒液ボトル10を加圧し、頭頂部13をボトル本体11の方向に押圧するため、消毒液を噴霧することができる。消毒液の噴霧が終了し、足踏みペダル部4から足をはずすと、消毒液ボトル10と置き台2と棒状体5の自重により足踏みペダル部4は、図1(a)に示す使用前の状態に戻る。
したがって、消毒液ボトルの頭頂部を触ることなく、足踏み操作により手を消毒することができるため、不特定多数の保菌者が消毒液ボトルの頭頂部を触ることにより頭頂部が汚染するという問題を解消することができる。また、踏み込み力を調整することにより、消毒液の噴霧量を調整することができ、足踏み式であるため動力電源が不要であり、任意の場所で使用することができる。さらに、消毒液ボトルの頭頂部が静止した状態で、消毒液ボトルを載置する置き台を押し上げることにより消毒液を噴霧する機構であり、消毒液を噴霧するときにボトルの頭頂部にあるノズルが静止しているため、噴霧する消毒液を手で受け取りやすいという利点がある。また、消毒液ボトルが置き台上に露出している従来の消毒装置では、消毒液ボトルの盗難が頻発しているが、消毒液ボトルをカバー部で収納することにより、高価な消毒液ボトルの盗難を抑えることができる。
図10は、本発明の消毒装置に使用する動作変換機構の他の態様を示す断面図である。図10(a)と図10(b)に示す例では、足踏みペダル部4は、支点4bを介してシーソー運動をし、足踏みペダル部4と棒状体5とが軸6aを介して枢着している。消毒装置の使用前の状態を示す図10(a)において、足踏みペダル部4を踏み込むと、図10(b)に示すように、棒状体5が上昇し、置き台を押し上げることができる。消毒液の噴霧が終了し、足踏みペダル部4から足をはずすと、消毒液ボトルと置き台と棒状体の自重により足踏みペダル部4は、図10(a)に示す使用前の状態に戻る。
図10(c)と図10(d)に示す例では、側面視コ字状の断面形状を有する足踏みペダル部4が軸4aを介して支持台部1aに枢着し、中間部材6が軸6bを介して支持台部1aに枢着している。また、中間部材6の一端は、軸6aを介して棒状体5と枢着し、他端はローラ6cを介して足踏みペダル部4の内側面に転接している。消毒装置の使用前の状態を示す図10(c)において、足踏みペダル部4を踏み込むと、図10(d)に示すように、中間体6が回動するため、棒状体5が上昇し、置き台を押し上げることができる。消毒液の噴霧が終了し、足踏みペダル部4から足をはずすと、消毒液ボトルと置き台と棒状体の自重により足踏みペダル部4は、図10(c)に示す使用前の状態に戻る。
図2は、本発明の消毒装置の構造を例示する組み立て図である。この消毒装置は、図2に示すように、縦長状の台座部1を備え、台座部1は、支持台部1aと、円筒状の柱部1bと、カバー部と接合する連結部1cとを有し、支持台部1aには足踏みペダル部4を備える。消毒液ボトル10を載置するための置き台2は、動作変換機構として機能する棒状体5と連結した後、棒状体5を、円筒状の柱部1b内に挿入することにより、棒状体5の下端が足踏みペダル部4上に配置し、置き台2は台座部1の連結部1c上に配設する。つぎに、置き台2上の消毒液ボトル10を収納するカバー部3を配置し、カバー部3は、台座部1における連結部1cと接合する。カバー部3は、消毒液ボトル10の噴霧ノズル12を挿通するための開口3aを有する。
本発明の消毒装置は、置き台上に載置する消毒液ボトルをカバー部で収納し、カバー部の内側の側壁により消毒液ボトルの転倒を防止する。また、消毒液ボトルの頭頂部にあるノズルをカバー部の開口に挿通するため、消毒液ボトルの頭頂部の自由移動が抑制され、消毒液ボトルの転倒防止に寄与する。カバー部で収納する消毒液ボトルの幅や奥行は様々であり、様々の消毒液ボトルを使用できるように、収納する消毒液ボトルの外側寸法に合わせてカバー部の内側寸法を広めに設計する態様が好ましい。一方、消毒液ボトルの外壁とカバー部の内壁との間に多少の隙間があっても、カバー部の内壁により消毒液ボトルの転倒を防止できるようにカバー部の内側寸法を設計する態様が好ましい。
図5は、本発明の消毒装置におけるカバー部と台座部との連結方法を例示する説明図であり、図5(a)は連結する前の状態を示し、図5(b)の状態を経て、図5(c)は連結後の状態を示す。図5では、連結方法を示すため、カバー部3の下部と台座部1の上部を示す。また、説明の便宜上、台座部1において柱部1b上に配置する連結部1cは透視図で表す。図5(a)に示すように、カバー部3と台座部1との連結部位には、横向きの凹部1c1と、凹部1c1に嵌合する横向きの凸部3bを複数組備える態様が好ましい。図5(a)には、開口3aを有するカバー部3が凸部3bを備え、台座部1における連結部1cが凹部1c1を備える態様を示す。しかし、カバー部が凹部を備え、台座部が凸部を備える態様、またはカバー部が凸部と凹部とを備え、これらと嵌合する凹部と凸部とを台座部が備える態様であっても同様の機能を発揮する。
カバー部3と台座部1を連結するときは、まず、図5(a)に示すように、カバー部3を台座部1に向って矢印の方向に下降する。つぎに、図5(b)に示すように、カバー部3を連結部1c上にまで下降すると、カバー部3の凸部3bが、連結部1cの凹部1c1の正面に配置する。したがって、矢印の方向に台座部1上でカバー部3を正転すると、図5(c)に示すように、凹部1c1内に凸部3bが嵌合するため、カバー部3と台座部1とを容易に係合することができる。一方、連結しているカバー部3と台座部1とを分離するときは、逆の手順により、台座部1上でカバー部3を逆転することにより、凹部1c1から凸部3bを離脱するため、カバー部3と台座部1とを容易に分離することができる。したがって、本発明の消毒装置では、消毒液ボトルを収納するカバー部の取り付けと取り外しが容易である。また、消毒液ボトルの頭頂部は消毒装置に固定していないため、消毒液ボトルを容易に交換することができる。
たとえば、相互に嵌合する凹部と凸部とを、平面視90度毎に4組配置する態様では、各組の凹部と凸部とを各々同一の仕様とすることにより、カバー部の台座部に対する配置を90度毎に変更することができる。カバー部と台座部との連結と分離は容易に行うことができ、消毒液ボトルは置き台上で固定していない。このため、カバー部の開口から突き出している消毒液ボトルの噴霧ノズルの方向を、消毒装置の正面と背面と右側面と左側面の各方向に容易に変更することができる。
したがって、本発明の消毒装置は、消毒液ボトルの噴霧ノズルが足踏みペダル部の方向を向いた状態で、消毒装置の使用者自らが足踏みペダル部を操作しながら手を消毒する態様に使用することができる。また、その後、カバー部の向きを変更し、噴霧ノズルの前に居る子供や身障者が手を消毒するために、消毒装置の左右や、消毒装置を挟んで正面に居る大人や健常者が代わりに足踏みペダル部を踏む態様で使用することもできる。凹部と凸部とを、平面視90度毎に4ヶ所に配置する例について説明したが、必要に応じて平面視120度毎に3ヶ所配置する態様や、72度毎に5ヶ所配置する態様等とすることも可能であり、様々なニーズに対応することができる。
図6は、本発明の消毒装置における置き台の構造を示す斜視図である。図6に示す例では、置き台2は、下面の中央に軸部2aを備え、軸部2aが、置き台2よりも下方に配置する棒状体5と回動自在に螺合する。図2に示すように、消毒装置における置き台の高さ位置は、棒状体5の長さ寸法に左右されるが、図5に示す態様によれば、棒状体5の回りで置き台2を回転することにより置き台2の高さ位置を調節することができる。このため、図1に示すように、様々のサイズの消毒液ボトル10の高さ寸法に合わせて置き台2の高さ位置を調整することができ、消毒液ボトル10の頭頂部13をカバー部3の天壁の高さ位置に調節することが可能である。かかる態様は、足踏みペダル部の踏み込み動作に対応して直ちに消毒液を噴霧することができる点で好ましい。
図6に示すように、置き台2の下面の軸部2aに配置するネジは、軸方向に溝部2a1を有し、棒状体5に配置する回り止め部材5aを溝部2a1へ挿入することにより置き台2の自由回転を防止する態様が好ましい。かかる態様によれば、棒状体5の回りで置き台2を回転し、置き台の高さ位置を調節した後、消毒装置の使用に際して置き台の不用意な回転を防止することができ、置き台の高さ位置を再調整する必要が無くなる点で好ましい。
図7は、本発明の消毒装置における回り止め部材の構成を例示する断面図であり、図7(a)は、棒状体5の回りで置き台の軸部2aが自由に回転できる状態を示し、図7(b)は、置き台の軸部2aの回転が阻害されている状態を示す。また、図7に示す例では、置き台下面に配置する軸部2aに溝部2a1が2ヶ所配置している。図7(a)に示す状態では、棒状体5に配置する回り止め部材5aが矢印に示す方向に移動し、回り止め部材5aが軸部2aの溝部2a1に挿入していないため、置き台の軸部2aが自由に回転し、置き台の高さ位置を調整することができる。一方、図7(b)に示す状態では、回り止め部材5aが矢印に示す方向に移動し、回り止め部材5aが軸部2aの溝部2a1に挿入しているため、置き台の軸部2aの回転が阻害され、置き台の高さ位置を保持することができる。
図7に示す例では、回り止め部材5aが、置き台下面の軸部2aに向って付勢するバネ等の付勢手段5a1を備えている。かかる態様は、図7(b)に示すように、消毒装置を使用しているときに、回り止め部材5aが溝部2a1に挿入された状態を保持するため、置き台の高さ位置を確実に保持できる点で好ましい。また、図7(a)に示すように、置き台の高さ位置を調整するときは、付勢手段5a1に抗して回り止め部材5aを矢印の方向に引っ張ることにより、軸部2aを自由に回転することができる。
図8は、本発明の消毒装置の他の使用態様を示す断面図であり、図8(a)は使用前の状態を示し、図8(b)は使用中の状態を示す。図8に示す例では、消毒装置のカバー部3の天壁が、押圧体3cを備える。図8(a)に示す状態で、押圧体3cを手で押圧すると、図8(b)に示すように、カバー部3内に配置する消毒液ボトル10の頭頂部13を矢印の方向に押圧するため、消毒液を噴霧することができる。したがって、消毒装置を使用する人の中に、足の不自由な人が含まれている場合にも、本発明の消毒装置の有効性が低下しない。
図9は、本発明の消毒装置の他の態様を示す斜視図である。図9(a)に例示する筒状部材1dと、筒状部材1dを支持する付属部品1e,1fとにより、図9(b)に示すように、縦長状の台座部の周囲に筒状部材1dを配置することができる。台座の周囲に配置する筒状部材は、各種の宣伝広告に利用することができるため、消毒装置の付加価値を高めることが可能である。図9に示す例では、筒状部材1dは円筒状であるが、必要に応じて、水平断面を楕円形、三角形、四角形又は五角形以上の多角形とし、宣伝広告効果を高めることができる。
台座部、カバー部と置き台は、ステンレスチール等の金属やプラスチックにより形成することができるが、軽量化が可能となり、小さく、持ち運びが容易となる点で、材料はプラスチックが好適である。プラスチックとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート等を使用できるが、消毒装置が転倒した場合の破損を回避する点で、耐衝撃性に優れた材料であるポリカーボネートが好ましい。台座部、カバー部と置き台等は、これらの材料を使用し、射出成形により形成することができる。
本発明の消毒装置は、消毒液ボトルのノズルの方向を容易に変更可能であるため、子供や身障者も利用することができる。
1 台座部
1a 支持台部
1b 柱部
1c 連結部
1c1 凹部
2 置き台
2a 軸部
2a1 溝部
3 カバー部
3a 開口
3b 凸部
3c 押圧体
4 足踏みペダル部
5 棒状体
5a 回り止め部材
5a1 付勢手段
10 消毒液ボトル
11 ボトル本体
12 噴霧ノズル
13 頭頂部

Claims (4)

  1. 噴霧ノズルの付いた頭頂部を押圧することにより消毒液を噴霧して手を消毒するポンプ式の消毒液ボトルを使用するための消毒装置であって、
    縦長状の台座部と、
    台座部上に配設し、前記消毒液ボトルを載置するための置き台と、
    置き台上の前記消毒液ボトルを収納し、側壁により消毒液ボトルの転倒を防止するカバー部であり、前記消毒液ボトルの噴霧ノズルを挿通するための開口を有し、台座部と連結するカバー部と、
    台座部の下部に配置する足踏みペダル部と、
    カバー部の天壁と置き台との間で前記消毒液ボトルを加圧するために、足踏みペダル部を踏み込む動作を、置き台を押し上げる動作に変換する動作変換機構と、
    を備える消毒装置。
  2. カバー部と台座部との連結部は、横向きの凹部と該凹部に嵌合する横向きの凸部を複数組備え、台座部上でカバー部を正転すると凹部内に凸部が嵌合することによりカバー部と台座部とが係合し、台座部上でカバー部を逆転すると凹部から凸部が離脱することによりカバー部と台座部とが分離する請求項1に記載の消毒装置。
  3. カバー部の天壁は、前記消毒液ボトルの頭頂部を押圧できるような押圧体を備える請求項1又は2に記載の消毒装置。
  4. 置き台は、下面の中央に軸部を備え、該軸部が、置き台よりも下方に配置する棒状体と回動自在に螺合し、棒状体の回りで置き台を回転することにより置き台の高さ位置を調節する請求項1〜3のいずれかに記載の消毒装置。
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