JP2015096695A - 屋根材の接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋根材の連結部位の防水性を、屋根材の変形等を伴うことなしに高めることができる屋根材の接続構造を提供する。【解決手段】軒側に配置される屋根材の棟側端部に、棟側に配置される屋根材の軒側端部を隙間を隔てて重ね合わせ、その重ね合わせ領域の相互間に固定具8を配置してこれら屋根材を相互に連結する屋根材の接続構造において、固定具8の軒側直近に、下面が軒側配置の屋根材の棟側端部の外表面に弾性接触し、上面が棟側配置の屋根材の軒側端部の裏面に弾性接触して軒側配置の屋根材と棟側配置の屋根材との間にシール壁を形成する第1のガスケット9を設け、固定具8の棟側直近に、下面が軒側配置の屋根材の棟側端部外表面に弾性接触し、上面が棟側配置の屋根材の軒側端部裏面に弾性接触して軒側配置の屋根材と棟側配置の屋根材との間にシール壁を形成し第1のガスケット9と協働してその内側に閉空間を形成する第2のガスケット10を配設する。【選択図】図4

Description

本発明は、工場、倉庫、大型店舗等の大面積の屋根において幅広く使用される、屋根材、とくに折板屋根材の接続構造に関するものである。
折板屋根材は、本来、鋼板コイルを素材として、これを施工現場に設置されたロール成形機で所望の形状、長さに成形される製品であって、施工性、耐風圧強度、止水性を経済的に確保できる屋根材として広く普及している。
ところで、近年、既設の折板構造の屋根に対する改修需要が高まっており、施工現場での折板屋根材の迅速な成形および施工が求められているが、とくに、折板屋根材は長尺なものが多く、その成形、施工を行うのが困難になることが多い(場所の確保等)。
その打開策として、最近では、工場で予め輸送可能な長さのもとで所定の形状、所定の長さに成形し(定型、定尺化)、これを施工現場でつなぎ合わせることによって屋根の構築を可能とする屋根材、施工法が開発されてきている。
しかし、折板構造の屋根は、大面積で緩勾配のものが多く、とくに止水性を確保するのが困難な状況にあった。
このため、従来は、不定形シール、いわゆるコーキング材を適用して止水性の確保が図られているが、日射、寒気による屋根材の伸縮により、該コーキング材の劣化、切断された場合には、雨漏りが生じてしまうことも懸念されている。
上記のような不具合を解消する先行技術として、特許文献1には、軒側の屋根材と棟側の屋根材との重ね接続部の軒側部に第1パッキンを設け、重ね接続部の軒棟方向の中間部に第2パッキンを設け、さらに重ね接続部の棟側部に第3パッキンを各々重ね接続部の軒長さ方向の全長にわたって設け、第1パッキンの谷部分に通気を兼ねた排水用開口を形成し、第2パッキンの山部分に通気口を形成するとともに谷部分に通気を兼ねた排水口を形成した構造のものが提案されている。
また、特許文献2には、屋根板の重ね接続部分における棟軒方向の中間部に、棟側端部と軒側端部との間に硬質スペーサを介装して重ね接続部分の棟側端部の全長にわたる水切り空間を形成し、水切り空間の軒側端部に面戸を設け、水切り空間に棟軒方向とは略直交する方向の全長にわたって水密シール帯を設けた構造のものが提案されている。
この他、屋根勾配の上下方向に複数枚の折板屋根材を並べて設け、下側の折板屋根材の上端部に、上側の折板屋根材の下端部を、通気用隙間を介して重ね、この上下の折板屋根材の重なり部を屋根部構造材上の支持部材に留め付け、下側の折板屋根材の上端縁で通気用隙間を蓋する定形気密材を、該定形気密材に形成された溝部で上端縁に嵌合状態に設け、上側の折板屋根材の下端縁に通気用隙間を蓋する定形止水材を設け、この定形止水材の長手方向複数個所に空気導入兼排水用の開口を設けた、特許文献3のようなものや、底部の両側に外側上向きの傾斜部を形成し、この傾斜部の上端より外方に頂部を形成し、この一側の頂部の外端より上側に下馳部を形成し、その他側の頂部の外端より上側に上馳部を形成した下部屋根材の水上側に溝部及び上向段部を形成したものと、その下部屋根板と同一断面形状の上部屋根材の水下側に第1段部、第2段部を形成したものとを備え、その下部屋根板の水上側上に上部屋根板の水下側を重合し、かつ上部屋根板の第1段部、第2段部と下部屋根板の水上側表面及び上向段部とで第1空隙、第2空隙部をそれぞれ形成し、その上馳部相互の継手箇所にキャップを被覆した特許文献4のようなもの、あるいは、底部の両側より外側上方に向う傾斜部を形成し、上端より外方に上面部を設け、一方の上面部の外端に屈曲部を形成し、他方の上面部の外端に屈曲部に馳締結合する結合屈曲部を形成した長手方向に適宜の長さの馳締建築用板の水上側寄りの底部、両傾斜部、両上面部に溝部を形成し、該溝部にシール材を充填し、水下側位置の馳締建築用板を構造材に設けた受金具上に載置し、その水下側位置の馳締建築用板の水上側の端に、この同列の水上側位置になる馳締建築用板の水下側の端を上から重合固着し、この列の横に水下側位置になる馳締建築用板の結合屈曲部を、前列の水下側位置の馳締建築用板の屈曲部に受金具上に取付けた吊子と共に屈曲結合し、その水下側位置の馳締建築用板の水上側の端に、この同列の水上側位置になる馳締建築用板の水下側の端を上から重合固着しつつその結合屈曲部を、前列の同馳締建築用板の屈曲部に吊子と共に屈曲結合して構成した特許文献5のようなものも知られている。
特開2001−241148号公報 特開平10−245941号公報 特開平9−88251号公報 特開昭61−266764号公報 特開昭58−173246号公報
しかしながら、上記特許文献1〜5に開示されているものは、いずれも、屋根材の重ね合わせ部分で、それらを貫くボルトの如き締結手段を介して相互に接続するものであり、雨水等の侵入を確実に防止できるとはいえない。
また、屋根材の重ね合わせ部分には、棟側に配置される屋根材の裏面に上面が接触する一方、軒側に配置される屋根材の表面に下面が接触するシール部材(パッキン等)を配置するのを基本としているが、いずれのものも該シール部材の挟持力が十分とはいえないものであった(屋根材とシール材との間に隙間が形成されやすい)。
なお、この種の接続構造においては、締結手段による締結力を高めることによってシール部材の挟持力を増すことはできるものの、この場合、屋根材に変形を来すおそれもある。
本発明の目的は、屋根材の連結部位の止水性を、屋根材の変形等の不具合を伴うことなしに高めることができる屋根材の接続構造を提案するところにある。
本発明は、軒側に配置される屋根材の棟側端部に、棟側に配置される屋根材の軒側端部を隙間を隔てて重ね合わせ、その重ね合わせ領域の相互間に固定具を配置してこれら屋根材を相互に連結する屋根材の接続構造において、前記固定具の軒側直近に、下面が前記軒側に配置される屋根材の棟側端部の外表面に弾性接触する一方、上面が棟側に配置される屋根材の軒側端部の裏面に弾性接触して該軒側に配置される屋根材と該棟側に配置される屋根材との相互間にシール壁を形成する第1のガスケットを設け、前記固定具の棟側直近に、下面が前記軒側に配置される屋根材の棟側端部の外表面に弾性接触する一方、上面が棟側に配置される屋根材の軒側端部の裏面に弾性接触して該軒側に配置される屋根材と該棟側に配置される屋根材との相互間にシール壁を形成するとともに該第1のガスケットと協働してその内側に閉空間を形成する第2のガスケットを配設してなり、前記固定具は、棟側に配置される屋根材の裏面に連係する係止片を有することを特徴とする屋根材の接続構造である。
上記の構成からなる屋根材の接続構造においては、
1)前記第1のガスケットおよび前記第2のガスケットは、それぞれ軒方向に沿って伸延する長さを有するものとし、そのうち、第1のガスケットは、前記閉空間と外界とを連通させて該閉空間を等圧空間とするとともに排水経路を形成する少なくとも一つの切欠き部を有すること、
2)前記第1のガスケットおよび前記第2のガスケットは、上面の接触幅が下面の接触幅よりも小さい異形断面からなり、その端部には、隣接配置される他のガスケットに連結して軒方向の全長にわたって連続したシール壁を形成する接続継手を有すること、
3)前記固定具は、一対の側壁と、該側壁の上端部にそれぞれ一体連結する天壁と、該側壁の下端にそれぞれ連結して該側壁を屋根材の上で起立状態に保持する一対のベース板と、該側壁を貫くとともにねじ部を介して該側壁に保持される締め込みボルトとを備え、該ベース板は、その先端部に、棟側に配置される屋根材の裏面に連係する係止片を有すること、
4)前記固定具は、上部材と、この上部材に重ね合わさる下部材とを備え、該上部材は、一対の側壁と、該側壁の上端部にそれぞれ一体連結する天壁と、棟側に配置される屋根材の裏面に連係する係止片を有し、該側壁の下端にそれぞれ一体連結して該側壁を起立状態に保持する一対のベース板とからなり、該下部材は、上部材の側壁の内側面に当接可能な一対の側壁と、該側壁の上端部にそれぞれ一体連結して該上部材の天壁に当接可能な天壁と、該側壁の下端にそれぞれ一体連結して屋根材の天板部の上面および上部材のベース板の下面に当接可能な一対の底板部と、該底板部の縁部に一体連結する脚部とからなり、該脚部のそれぞれに、対向位置で内向きに突出するとともに屋根材の表面に連係可能な凸部を設け、該上部材の側壁の少なくとも一つおよび該下部材の側壁の少なくとも1つについては、それら側壁をともに貫くとともにねじ部を介して該側壁に保持される締め込みボルトを有すること、
5)前記屋根材は、軒−棟方向に沿って伸延する一対の長辺縁部および軒に沿って伸延する一対の短辺縁部にて区画された底板部と、この底板部の各長辺縁部にその全長にわたってつながり外開き状態でそれぞれ立ち上がるとともにその上部にて横向きに張り出した先端先細り状の凸部を有する傾斜側板部と、この傾斜側板部の各上端部につながる天板部と、この天板部の末端にてそれぞれ立ち上がり、軒に沿って隣接配置される他の屋根材のハゼ部と嵌合して相互接続を可能とするハゼ部とを備え、該底板部と該傾斜側板部との境界および該傾斜側板部と該天板部との境界を屈曲部として山、谷を交互に形成する折板屋根材であること、が本発明の課題解決のための具体的手段として好ましい。
上記の構成からなる本発明の屋根材の接続構造によれば、軒側に配置される屋根材の棟側端部に、棟側に配置される屋根材の軒側端部を隙間を隔てて重ね合わせ、その重ね合わせ領域の相互間に固定具を配置してこれら屋根材を相互に連結する際に、固定具の軒側直近に、下面が前記軒側に配置される屋根材の棟側端部の外表面に弾性接触する一方、上面が棟側に配置される屋根材の軒側端部の裏面に弾性接触して該軒側に配置される屋根材と該棟側に配置される屋根材との相互間にシール壁を形成する第1のガスケットを設け、固定具の棟側直近に、下面が前記軒側に配置される屋根材の棟側端部の外表面に弾性接触する一方、上面が棟側に配置される屋根材の軒側端部の裏面に弾性接触して該軒側に配置される屋根材と該棟側に配置される屋根材との相互間にシール壁を形成するとともに該第1のガスケットと協働してその内側に閉空間を形成する第2のガスケットを設け、固定具に、棟側に配置される屋根材の裏面に連係する係止片を設けるようにしたため、屋根材を貫くような締結手段を使用せずとも屋根材同士を相互に連結することが可能となる。また、第1のガスケット、第2のガスケットは、固定具の軒側直近、棟側直近にそれぞれ配置されるため、第1のガスケット、第2のガスケットには、十分な挟持力が均等に付与されることになり、止水性が高まる。
上記の構成からなる本発明の屋根材の接続構造によれば、第1のガスケットおよび第2のガスケットは、それぞれ軒方向に沿って伸延する長さを有するものであり、そのうち、第1のガスケットには、閉空間と外界とを連通させて該閉空間を等圧空間とするとともに排水経路を形成する少なくとも一つの切欠き部を設けるようにしたため、風圧に対して安定した固定が可能となる。
また、上記の構成からなる本発明の屋根材の接続構造によれば、第1のガスケットおよび前記第2のガスケットを、上面の接触幅が下面の接触幅よりも小さい異形断面として、その端部に、隣接配置される他のガスケットに連結して軒方向の全長にわたって連続したシール壁を形成する接続継手を設けるようにしたため、第1ガスケット、第2のガスケットにその全長にわたって十分な反発力を付与することができ、屋根材の連結部における止水性を高めることができる。また、本発明の屋根材の接続構造によれば、固定具を、一対の側壁と、該側壁の上端部に一体連結する天壁と、該側壁の下端に連結して該側壁を屋根材の上で起立状態に保持する一対のベース板と、該側壁を貫くとともにねじ部を介して該側壁に保持される締め込みボルトとを備えたもので構成し、該ベース板の先端部に、棟側に配置される屋根材の裏面に連係する係止片を形成したため、屋根材を貫くような連結手段を使用することなしに屋根材同士の連結が可能になる。また、本発明の接続構造によれば、固定具を、上部材と、この上部材に重ね合わさる下部材とを備えたもので構成し、上部材については、一対の側壁と、該側壁の上端部にそれぞれ一体連結する天壁と、棟側に配置される屋根材の裏面に連係する係止片を有し、該側壁の下端にそれぞれ一体連結して該側壁を起立状態に保持する一対のベース板とからなるものとし、下部材については、上部材の側壁の内側面に当接可能な一対の側壁と、該側壁の上端部にそれぞれ一体連結して該上部材の天壁に当接可能な天壁と、該側壁の下端に一体連結して屋根材の天板部の上面および上部材のベース板の下面に当接可能な一対の底板部と、該底板部の縁部に一体連結する脚部とからなるものとし、該脚部のそれぞれに、対向位置で内向きに突出するとともに屋根材の表面に連係可能な凸部を設け、該上部材の側壁の少なくとも一つおよび該下部材の側壁の少なくとも1つについては、それら側壁をともに貫くとともにねじ部を介して該側壁に保持される締め込みボルトを設けるようにしたため、屋根材同士の連結が確実になるとともに、固定具の、屋根材に対する固定強度を高めることができる。
さらに、本発明の屋根材の接続構造によれば、屋根材を、軒−棟方向に沿って伸延する一対の長辺縁部および軒に沿って伸延する一対の短辺縁部にて区画された底板部と、この底板部の各長辺縁部にその全長にわたってつながり外開き状態でそれぞれ立ち上がるとともにその上部にて横向きに張り出した先端先細り状の凸部を有する傾斜側板部と、この傾斜側板部の各上端部につながる天板部と、この天板部の末端にてそれぞれ立ち上がり、軒に沿って隣接配置される他の屋根材のハゼ部と嵌合して相互接続を可能とするハゼ部とを備え、該底板部と該傾斜側板部との境界および該傾斜側板部と該天板部との境界を屈曲部として山、谷を交互に形成する折板屋根材としたため、比較的低コストのもとに効率的に大面積の屋根を構築することができる。
本発明に適用して好適な屋根材の正面を示した図である。 図1に示した屋根材の外観斜視図である。 本発明に従う屋根材の接続構造を正面について示した図である。 図3に示した接続構造を分解状態で示した外観斜視図である。 図1に示した屋根材の軒方向の接続状態を示した図である。 (a)〜(c)は、固定具の構成を模式的に示した図であり、(a)は正面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は右側面図である。 図6の固定具の使用状態を示した図である。 (a)は第1のガスケットの平面図であり、(b)は正面図である。 図8に示した第1のガスケットの外観斜視図である。 (a)は第2のガスケットの平面図であり、(b)は正面図である。 図10に示した第2のガスケットの外観斜視図である。 図7のA−A断面を示した図である。 (a)〜(f)は、第1のガスケット、第2のガスケットの断面を示した図である。 (a)(b)は接続継手の変形例を示した図である。 (a)(b)は接続継手の変形例を示した図である。 (a)〜(c)は、本発明に従う屋根材の接続構造の他の実施の形態を固定具について示した図であり、(a)は、正面図、(b)は、平面図、(c)は側面図である。 図16(a)〜(c)に示した固定具を分解状態で示した外観斜視図である。 図16(a)〜(c)に示した固定具の使用状態をその正面について示した図である。 本発明に従う屋根材の接続構造の他の実施の形態を固定具について示した図である。 本発明に従う屋根材の接続構造の他の実施の形態を固定具について示した図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。本発明は、同じ形状を有する屋根材を複数枚用い、ハゼ部を介して屋根材同士を軒(軒方向)に沿って相互に連結していく一方、軒側に配置される屋根材の棟側端部に棟側に配置される屋根材の軒側端部を重ね合わせて軒−棟方向に屋根材同士を連結することによって屋根を葺きあげる施工に際して適用される接続構造であり、新設建築構造物の屋根はもちろん、既存の建築構造物の屋根を修復する場合に有用なものである。
図1は、本発明に従う屋根材の接続構造に用いて好適な屋根材を、折板屋根材を例として模式的に示した正面図であり、図2は、図1に示した折板屋根材の外観斜視図である。また、図3は、図1に示した屋根材を用いて構成された屋根材の接続構造の正面を示した図であり、図4は図3の接続構造を分解状態で示した外観斜視図(軒側に配置される屋根材(下側に位置する屋根材)の棟側端部と棟側に配置される屋根材(上側に位置する屋根材)の軒側端部のみを表示)である。
本発明にしたがう屋根材は、厚さ0.6〜1.0mmの例えば、溶融亜鉛めっき鋼板やカラー鋼板等の防錆処理鋼板、あるいはステンレス鋼板、アルミニウム合金板、亜鉛板等を、ロール成形によって成形される定尺部材からなるものを適用することができる。
図1〜4における符号1は、屋根材の底板部分である。この底板部分1は、軒─棟方向に沿って伸延する一対の長辺縁部1a、1bと、軒に沿って伸延する一対の短辺縁部1c、1dにて区画されている。
また、2、3は、底板部分1の各長辺縁部1a、1bの長手方向の全長にわたってつながり、外開き状態でそれぞれ立ち上がる傾斜側板部である。この傾斜側板部2、3の上部には、横向きに張り出し相互に対向する凸部(オーバーハング部)2a、3aが設けられている。この凸部2a、3aは、曲げ加工を施して先端先細りの外面形状となるように形成されたものであって、その背面には、外面形状と同じ形状からなる先端先細りの凹部2a′、3a′が形成されている。
4、5は、傾斜側板部2、3の上端部につながる天板部、6、7は天板部4、5の末端にてそれぞれ立ち上がり軒に沿って隣接配置される他の屋根材(屋根材はすべて同一構成のものを使用する)のハゼ部と嵌合してそれらとの相互接続を可能とするハゼ部(この例では、ハゼ部6が外ハゼ、ハゼ部7が内ハゼとなる)である。
上記の構成からなる屋根材を軒に沿って連結するにはその要部を拡大して図5に示すようにハゼ部6とハゼ部7を相互に嵌合させて横並び状態で配列していけばよい。
また、8は、上記の構成からなる屋根材を軒−棟方向において連結する固定具である(図4参照)。この固定具8は、軒側に配置される屋根材の棟側端部と棟側に配置される屋根材の軒側端部との重ね合わせ領域の相互間に配置されるものであって、その詳細を図6(a)〜(c)および図7に示すように、屋根材のハゼ部6、7を軒方向に挟み込む一対の側壁8a、8bと、この側壁8a、8bの上端部にそれぞれ一体連結して該側壁と協働してその内側にハゼ部6、7の格納空間を形成する天壁8cと、該側壁8a、8bの各下端に連結して該側壁を起立状態に保持するとともに前記天板部4、5に接地される一対のベース板8d、8eから構成されている。
そして、側壁8aには、先端部をハゼ部7の脚部7aに当接可能な舌片8fが設けられており、もう一方の側壁8bには、該側壁8bにねじ部を介して保持された締め込みボルト8gが設けられている。
屋根材のハゼ部6と、他の屋根材のハゼ部7を嵌合させた状態にし、図7に示すように、舌片8fの先端部をハゼ部6、ハゼ部7のいずれか一方の脚部に当接させ、もう一方の脚部に締め込みボルト8gの先端部を当接させて該ボルトを締め込むことにより固定具8は屋根材の天板部4、5に固定される。
ベース板8d、8eは、天板部4、5の接地状態で上側に配置される他の屋根材(棟側に配置される屋根材)の凸部2a、3aの背面の先端先細りの凹部2a′、3a′に連係する係止片8h、8iを有しており、この係止片8h、8iを先端先細りの凹部2a′、3a′に連係させることで軒−棟方向に屋根材同士を接続することができるようになっている。
また、舌片8fは、側壁8aの壁部を切り離して形成したものを例として示したが、別部材を一体連結したものを適用してもよく、その先端部には、ハゼ部6、7の脚部6a、7aにおいて面接触可能な屈曲部を設けておくことができる。
また、9は、固定具8の軒側直近(0〜500mmの範囲、より好ましくは1mm〜450mmの範囲)に配置される第1のガスケット(弾性力を有する軟質材)である。この第1のガスケット9(一次防水(雨水バリア)は、上下面が屋根材の外表面および裏面と同じ形状を有するとともに、軒側に配置される屋根材と棟側に配置される屋根材を重ね合わせて固定具8で接続した場合に形成される隙間を埋める厚さを有しており、そのうち下面が軒側に配置される屋根材の棟側端部の外表面に弾性接触する一方、上面が棟側に配置される屋根材の軒側端部の裏面に弾性接触してその相互間でシール壁を形成する。
また、10は、固定具8の棟側直近(0〜500mmの範囲、より好ましくは1mm〜450mmの範囲)に配置される第2のガスケット(弾性力を有する軟質材)である。この第2のガスケット10(二次防水(風バリア))は、上下面が屋根材の外表面および裏面と同じ形状を有するとともに、軒側に配置される屋根材と棟側に配置される屋根材を重ね合わせて固定具8で接続した場合に形成される隙間を埋める厚さを有しており、その下面が軒側に配置される屋根材の棟側端部の外表面に弾性接触する一方、上面が棟側に配置される屋根材の軒側端部の裏面に弾性接触してその相互間でシール壁を形成し、かつ第1のガスケット9と協働してその内側に閉空間Mを形成する。
第1のガスケット9、第2のガスケット10は、その平面、正面および外観斜視図を図8(a)(b)〜11に示すように、それぞれ軒方向に沿って伸延する、例えば、屋根材の幅寸法(軒方向に沿う寸法)と略同等の長さを有するものを適用することができ、それらの端部には、例えば、凸部とこの凸部に嵌合可能な凹部からなり、隣接配置される他のガスケット(形状は全て同じものを使用する)の端部に設けられた継手に連係可能な接続継手9a、9b、10a、10bがそれぞれ設けられている。第1のガスケット9、第2のガスケット10の厚さは、締め代(弾性代)を確保するため、屋根材同士が接続されたときにその相互間に形成される隙間よりも大きい厚さに設定される。
そして接続継手9a、9b、10a、10bにおいて同等の構成からなる他のガスケットを相互に連結していくことにより軒方向の全域において防水性の高いシール壁を形成することができるようになっている。なお、接続継手9a、9b、10a、10bは、雨水、風の侵入を確実に防止するため、ハゼ部6、7からずれた位置に設けておくのが好ましい。
第1のガスケット9、第2のガスケット10としては、具体的には、ゴムやエラストマーあるいは発泡倍率が10倍程度で紫外線、熱サイクルに強い発泡シリコンゴム、発泡EPDM(エチレンプロピレン)で構成されたものを適用することができる。
さらに、11は、第1のガスケット9の下部に設けられた切欠き部である。この切欠き部11は、閉空間Mと外界とをつないで該閉空間Mを等圧空間とするとともに排水経路を形成する。切欠き部11を設けて閉空間Mを等圧空間とすることにより風圧に対する抵抗力が高まるとともに、等圧空間内に雨水が侵入した場合であってもそれを迅速に排出する。
切欠き部11の形状は矩形状の開口が形成されるもの例として示したが、その形状は矩形状のものに限定されることはなく、種々の形状に変更し得る。
図12は、本発明に従う屋根材の接続構造の要部を断面について示した図(図7のA−A断面)である。本発明に従う屋根材の接続構造においては、固定具8を介して軒側に配置される屋根材と棟側に配置される屋根材を連結するようになっているため、屋根材を貫くような連結手段が不要であり、雨水の侵入を確実に防止することができる。
また、第1のガスケット9、第2のガスケット10は、固定具8の直近に配置されており、固定具8で軒−棟方向に屋根材同士を連結する際、該固定具8の連係力でもって第1のガスケット9、第2のガスケット10を屋根材で挟持することができるため、屋根材とガスケット(第1のガスケット9、第2のガスケット10)との間に隙間が形成されることはなく、雨水バリア性、風バリア性の高いシール壁が形成される。
第1のガスケット9、第2のガスケット10は、基本的には、図13(a)に示すような矩形断面を有するものが適用されるが、上面の接触幅が下面の接触幅よりも小さい図13(b)〜(f)の如き異形断面になるものを適用することもできる。ガスケットの断面は、例えば図8(b)、図10(b)のa部では、図13(a)に示すような断面とし、図8(b)のb部では図13(b)〜(d)に示すような断面とし、さらに図8(b)、図10(b)のc部では図13(e)、(f)の如き断面とすることが可能である。
とくに上面の接触幅が下面の接触幅よりも小さい異形断面のガスケットを使用することにより、屋根材同士を連結する際にガスケットを容易に変形させることが可能となり風の吹き込みを回避できるとともに止水性をより一層高めることができる。
また、ガスケットの接続継手については、凸部を凹部に適合させる上掲図8(a)(b)〜図11に示すようなものの他、図14(a)(b)、図15(a)(b)に示すようなタイプの継手を適用することが可能であり、接続継手の構造についてはとくに図示のものに限定されることはない。
なお、図14(a)は、端部に板状の薄肉舌片を設けてそれらを相互に突き合わせるタイプのものであり、図14(b)は、端部に「くの字状」の屈曲部を設けその側面を相互に突き合わせるタイプのものである。また、図15(a)は端部に傾斜端面を設けてそれらを相互に突き合わせるタイプのものであり、図15(b)は、端部にフラットな端面を設けてそれらを相互に突き合わせるタイプのものである。
本発明に従う屋根材の接続構造を構成するには、屋根材のハゼ部6とこれに隣接配置される他の屋根材のハゼ部7とを嵌合させつつ軒に沿って屋根材を相互に連結していく。そして、固定具8を該ハゼ部6、7に適宜固定するとともに第1のガスケット9、第2のガスケット10を固定具8を軒−棟方向において挟み込むように配置したのち、棟側に配置される屋根材の軒側端部を所定の重ね代でもって既に配置した屋根材の軒側端部に重ね合わせて屋根材同士を固定具8を介して固定すればよい。なお、軒−棟方向において、複数枚の屋根材の接続が必要となる場合には、上記の作業を繰り返し行う。
屋根材を軒−棟方向につなぎ合わせる際の重ね合わせ代としては、少なくとも第1のガスケット9、第2のガスケット10を配置することができる程度の寸法を確保しておく必要がある。
上記固定具8は、軒側に配置される屋根材と棟側に配置される屋根材との相互間に位置するものであるから屋根の外表面に露出することはない。
とくに、固定具8は、ベース板8d、8eの係止片8h、8iが、上側に配置される屋根材、すなわち棟側に配置される屋根材の傾斜側板部2、3の凸部2a、3aの背面に形成される凹部2a′、3a′に連係するため、屋根材を貫くような締結手段を使用せずとも屋根材同士を確実に接続できる利点がある。しかも、第1のガスケット9、第2のガスケット10は固定具8によって屋根材同士を固定するとき、該屋根材によって確実に挟持されるため、屋根材とガスケットとの間で隙間が生じることがない。
既存の折板屋根を改修するに当たっては、固定具8を既存の屋根材の天板部4、5に配置し、そのハゼ部(既存の折板屋根材)の脚部を舌片8f、ボルト8gによって挟持する。そして、棟側に配置される屋根材を固定具8に連係させて固定すればよい。
図16(a)〜(c)は、本発明に従う屋根材の接続構造の他の実施の形態を、固定具について示した図であり、図17は、図16(a)〜(c)に示した固定具を分解状態で示した外観斜視図であり、図18は、図16(a)〜(c)に示した固定具の使用状態をその正面について示した図である。
この例は、上掲図6、図7に示したような構成からなる固定具8(舌片8fを省略して締め込みボルトに置換したもの)を上部材12として用い(固定具8と同じ機能を有するもの)、この上部材12の下面に下部材13を重ね合わせて構成した2部材からなる固定具である。
この固定具の上部材12は、間隔を隔てて配置される一対の側壁12a、12bと、この側壁12a、12bの上端にそれぞれ一体連結する天壁12cと、棟側に配置される屋根材の裏面に連係する係止片12dを有し、該側壁12a、12bの下端に連結して該側壁12a、12bを起立状態に保持する一対のベース板12e、12fからなっている。この上部材12の側壁12a、12bの両端縁、天壁12cの両端縁およびベース板12e、12fの両端縁には、それら側壁12a、12b、天壁12cおよびベース板12e、12fに一体連結するとともに、それらの相互間で段差t(図16(c)参照)を形成する耳部12g、12hが設けられている(耳部12g、12hとしては、単一部材からなるものを用いることができる)。
また、上部材12に重ね合わさる下部材13は、図17に示すように、上部材12の側壁12a、12bの内側面に当接可能な一対の側壁13a、13bと、この側壁13a、13bの上端部にそれぞれ一体連結して上部材12の天壁12cに当接可能な天壁13cと、該側壁13a、13bの下端に一体連結して屋根材の天板部4、5の上面および上部材12のベース板12d、12eの下面に当接可能な底板部13d、13eと、この底板部13d、13eの縁部に一体連結し屋根材の傾斜側板部2、3に沿って伸延する脚部13f、13gからなっている(側壁13a、13bと、天壁13cによって取り囲まれた下向き開放型の空間に屋根材のハゼ部6、ハゼ部7が収納される)。この下部材13は、その上面が上部材12の下面に接触するとき、側壁13a、13bの両端縁、天壁13cの両隊縁および底板部13d、13eの両端縁が上部材12の耳部12g、12hによって形成された段差tの端面(裏側の端面)に当接するようになっており、これにより両部材の位置決めがなされる。
脚部13f、13gには、対向位置で内向きに突出する一対の凸部13f、13gが形成されており、図18に示すように、この凸部(顎部)13f、13gを屋根材の凸部2a、3aにそれぞれ連係させる(引っ掛かる)ことによって固定具は屋根板材に強固に固定される。なお、下部材13の凸部13f、13gを屋根材の凸部2a、3aにそれぞれ連係させるには、屋根材同士を接続した部分、すなわち、ハゼ部6とハゼ7を嵌合させた嵌合部分に、その嵌合部分を挟み込むように下部材13の脚部13f、13gを位置させ、その状態を維持したままで下部材13を上部材12とともに押し込めばよく、これにより該脚部13f、13gは弾性変形しつつ相互に離反(外方向へ開放)することとなり、屋根材の傾斜側壁部2、3、天板部4、5およびハゼ部6、7が、下部材13の側壁13a、13bと、天壁13cによって取り囲まれた下向き開放型の空間内に収まると同時に、脚部13f、13gの復元により下部材13の凸部13f、13gが屋根材の凸部2a、3aに連係する。
上部材12の側壁12a、12bと、下部材13の側壁13a、13bにそれぞれ、それら側壁を貫く開孔を形成し、この開孔にねじ部を介して係合する締め込みボルト14を配置してその締め込みボルト14の先端を屋根材のハゼ部6、7の脚部6a、7aに突き当てて両側から挟み込むことにより、固定具の、屋根材へのより強固な固定と固定具の、屋根材に対する正確な位置決めが可能となる。
上記の構成からなる固定具においては、上部材12と下部材13とは、それらの両端縁あるいは締め込みボルト14を通す孔等を利用して溶接等の手段によって予め接合しておいてもかなわない。また、下部材13については、側壁13a、13bのいずれか一方に上掲図6、図7に示すような舌片8fを設けることも可能であり、かかる舌片8fを適用した場合においても固定具の、屋根材への強固な固定と、固定具の、屋根材に対する正確な位置決めが可能となる。
上部材12、下部材13は、厚さ1mm〜5mm程度の板材、例えば、溶融亜鉛めっき鋼板や防錆処理鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム合金板、亜鉛板等を曲げ加工あるいはプレス加工によって作製することができる。
なお、上部材12と下部材13とを予め溶接等によって接合しておく場合には、上部材12の寸法(幅寸法)と下部材13の寸法とを同等の寸法にしておくともできるが、固定具の、屋根材に対する接触面積の拡大を図る(固定具に加わる荷重を分散させるため等)観点から図19に示すように、下部材13の側壁13a、13bの両端縁、天壁13cの両端縁および底板部13d、13eの両端縁にそれぞれフラットな状態(段差なし)で一体連結する耳部13h、13iを設けることも可能である。また、下部材13の側壁13a、13b、天壁13cおよび底板部13d、13eの両端縁に耳部13h、13iを設けるに当たっては、図20に示すような段差を形成し、この段差の端面(表側の端面)に上部材12の側壁12a、12bの両端縁、天壁12cの両端縁、ベース板12e、12fの両端縁をそれぞれ当接させて上部材12の、下部材13に対する位置決めを行うようにしてもよく、上部材12と下部材13の位置決め手段については、適宜変更が可能である。
板厚0.6〜1.0mm程度の屋根材を適用する施工においては、上部材12は、厚さが3.2mm前後になるものを、また、下部材13は、厚さ2.3mm前後になるものを用いるのが好ましい。
本発明によれば、効率的な施工が可能であり、雨水、風等の侵入を長期にわたって防止し得る屋根材の接続構造が提供できる。
1 底板部分
1a、1b 長辺縁部
1c、1d 短辺縁部
2、3 傾斜側板部
4、5 天板部
6、7 ハゼ部
6a、7a 脚部
8 固定具
8a、8b 側壁
8c 天壁
8d、8e ベース板
8f 舌片
8g 締め込みボルト
8h、8i 係止片
9 第1のガスケット
9a、9b 接続継手
10 第2のガスケット
10a、10b 継手
11 切欠き部
12 上部材
12a、12b 側壁
12c 天壁
12d 係止片
12e、12f ベース板
12g、12h 耳部
13 下部材
13a、13b 側壁
13c 天壁
13d、13e 底板部
13f、13g 脚部
13h、13i 耳部
14 締め込みボルト
M 閉空間

Claims (6)

  1. 軒側に配置される屋根材の棟側端部に、棟側に配置される屋根材の軒側端部を隙間を隔てて重ね合わせ、その重ね合わせ領域の相互間に固定具を配置してこれら屋根材を相互に連結する屋根材の接続構造であって、
    前記固定具の軒側直近に、下面が前記軒側に配置される屋根材の棟側端部の外表面に弾性接触する一方、上面が棟側に配置される屋根材の軒側端部の裏面に弾性接触して該軒側に配置される屋根材と該棟側に配置される屋根材との相互間にシール壁を形成する第1のガスケットを設け、
    前記固定具の棟側直近に、下面が前記軒側に配置される屋根材の棟側端部の外表面に弾性接触する一方、上面が棟側に配置される屋根材の軒側端部の裏面に弾性接触して該軒側に配置される屋根材と該棟側に配置された屋根材との相互間にシール壁を形成するとともに該第1のガスケットと協働してその内側に閉空間を形成する第2のガスケットを配設してなり、
    前記固定具は、棟側に配置される屋根材の裏面に連係する係止片を有することを特徴とする屋根材の接続構造。
  2. 前記第1のガスケットおよび前記第2のガスケットは、それぞれ軒方向に沿って伸延する長さを有するものであり、そのうち、第1のガスケットは、前記閉空間と外界とを連通させて該閉空間を等圧空間とするとともに排水経路を形成する少なくとも一つの切欠き部を有することを特徴とする請求項1に記載した屋根材の接続構造。
  3. 前記第1のガスケットおよび前記第2のガスケットは、上面の接触幅が下面の接触幅よりも小さい異形断面からなり、その端部には、隣接配置される他のガスケットに連結して軒方向の全長にわたって連続したシール壁を形成する接続継手を有することを特徴とする請求項1または2に記載した屋根材の接続構造。
  4. 前記固定具は、一対の側壁と、該側壁の上端部に一体連結する天壁と、該側壁の下端に連結して該側壁を屋根材の上で起立状態に保持する一対のベース板と、該側壁を貫くとともにねじ部を介して該側壁に保持される締め込みボルトとを備え、
    該ベース板は、その先端部に、棟側に配置される屋根材の裏面に連係する係止片を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載した屋根材の接続構造。
  5. 前記固定具は、上部材と、この上部材に重ね合わさる下部材とを備え、
    該上部材は、一対の側壁と、該側壁の上端部にそれぞれ一体連結する天壁と、棟側に配置される屋根材の裏面に連係する係止片を有し、該側壁の下端にそれぞれ連結して該側壁を起立状態に保持する一対のベース板とからなり、
    該下部材は、上部材の側壁の内側面に当接可能な一対の側壁と、該側壁の上端部にそれぞれ一体連結して該上部材の天壁に当接可能な天壁と、該側壁の下端にそれぞれ一体連結して屋根材の天板部の上面および上部材のベース板の下面に当接可能な一対の底板部と、該底板部の縁部に一体連結する脚部とからなり、
    該脚部のそれぞれに、対向位置で内向きに突出するとともに屋根材の表面に連係可能な凸部を設け、
    該上部材の側壁の少なくとも一つおよび該下部材の側壁の少なくとも1つについては、それら側壁をともに貫くとともにねじ部を介して該側壁に保持される締め込みボルトを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載した屋根材の接続構造。
  6. 前記屋根材は、軒−棟方向に沿って伸延する一対の長辺縁部および軒に沿って伸延する一対の短辺縁部にて区画された底板部分と、この底板部分の各長辺縁部にその全長にわたってつながり外開き状態でそれぞれ立ち上がるとともにその上部にて横向きに張り出した先端先細り状の凸部を有する傾斜側板部と、この傾斜側板部の各上端部につながる天板部と、この天板部の末端にてそれぞれ立ち上がり、軒に沿って隣接配置される他の屋根材のハゼ部と嵌合して相互接続を可能とするハゼ部とを備え、該底板部と該傾斜側板部との境界および該傾斜側板部と該天板部との境界を屈曲部として山、谷を交互に形成する折板屋根材であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載した屋根材の接続構造。
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