JP2000336859A - 採光天窓における馳式折版屋根材の接続構造 - Google Patents

採光天窓における馳式折版屋根材の接続構造

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JP2000336859A JP11146505A JP14650599A JP2000336859A JP 2000336859 A JP2000336859 A JP 2000336859A JP 11146505 A JP11146505 A JP 11146505A JP 14650599 A JP14650599 A JP 14650599A JP 2000336859 A JP2000336859 A JP 2000336859A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属製馳式折版屋根の一部にポリカーボネー
ト製馳式折版屋根材によって採光天窓を形成する際に、
重ね合わせた馳式折版屋根材の対向側縁部同士の接続を
正確に且つ能率よく行える接続構造を提供する。 【解決手段】 ポリカーボネート製馳式折版屋根材の上
端部に水上側の金属製馳式折版屋根材の下端部を重ね合
わせて接続する際に、上記ポリカーボネート製馳式折版
屋根材の被係合縁部の一部を重ね合わせ長さに相当する
部分だけ切除してこの被係合縁部に金属製馳式折版屋根
材の被係合縁部を面接触状態に接合させ、この上に側方
の金属製馳式折版屋根材の係合縁部を被せて該係合縁部
を圧締めすることにより接続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属製馳式折版屋根
材によって屋根葺きしてなる折版屋根の一部に採光用開
口部を設け、この採光用開口部に採光材として透光性の
合成樹脂製馳式折版屋根材を配設してなる天窓構造にお
いて、相対する馳式折版屋根の対向端縁部の接続構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から折版屋根に採光を行うための天
窓部分を設ける場合、該天窓部分に採光性を有する透明
又は半透明のポリカーボネート製の折版屋根材を取付け
ることが行われている。この場合、山部に馳を有さず、
その上端部同士を密接状態に重合可能な折版屋根材にお
いては単に山部同士を重合させて接続している。一方、
金属製馳式折版屋根材によって形成してなる屋根の採光
材として、谷部の両側に山部を設けていると共に該両山
部に接続用馳部としての係合縁部と被係合縁部とを設け
ているポリカーボネート製馳式折版屋根材を使用した場
合には、一方の馳式折版屋根材の被係合縁部に他方の馳
式折版屋根材の係合縁部を被せてボルトにより、或い
は、特開平9ー195455号公報に開示されているよ
うに、金属製キャップを圧締めすることにより結合する
ことが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記馳
式折版屋根材の接続構造においては、左右方向に隣接す
る馳式折版屋根材同士の接続には上述したように、一方
の馳式折版屋根材の被係合縁部に他方の馳式折版屋根材
の係合縁部を被せるによって何等の支障も生じることな
く接続することができるが、天窓部分の水上側や水下側
に設けている金属製馳式折版屋根材に対してのポリカー
ボネート製馳式折版屋根材の対向端縁部の接続は、構造
的に極めて困難である。例えば、水下側のポリカーボネ
ート製馳式折版屋根材の上端部においては、その上端部
上に水上側の金属製馳式折版屋根材の下端部が重ね合わ
されるが、この時、ポリカーボネート製馳式折版屋根材
の被係合縁部に金属製馳式折版屋根材の被係合縁部が上
載されることになり、ポリカーボネート製馳式折版屋根
材の被係合縁部における内向きの屈折片が金属製馳式折
版屋根材の被係合縁部の重ね合わせを阻止して両者の接
続が行えなくなるのである。
【0004】このような問題は、水下側の金属製馳式折
版屋根材又はポリカーボネート製馳式折版屋根材の上端
部に水上側のポリカーボネート製馳式折版屋根材の下端
部を重ね合わせて互いに接続する場合においても発生す
ることになる。
【0005】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、並設している馳
式折版屋根材の対向側縁部同士の接続は勿論、互いに重
なりあった馳式折版屋根材の上下端部における側縁部同
士の接続も簡単且つ正確に行えるようにした採光窓にお
ける馳式折版屋根材の接続構造を提供するにある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記目的を達成するた
めに本発明の請求項1に係る馳式折版屋根材の接続構造
は、複数枚の金属製馳式折版屋根材によって屋根葺きし
てなる折版屋根の一部に採光用開口部を設け、この採光
用開口部に透光性合成樹脂製馳式折版屋根材を配設して
なる採光天窓において、上記金属製馳式折版屋根材は、
その一側縁部を起立片と該起立片の上端から延設されて
下向き開放に形成した被覆片とからなる係合縁部に形成
していると共に他側縁部を起立片と該起立片の上端から
延設されて内向き開放に形成した内向き片とからなる被
係合縁部に形成している一方、透光性合成樹脂製馳式折
版屋根材はその一側縁部を起立片と該起立片の上端から
外側方に延設した外向き片とからなる係合縁部に形成し
ていると共に他側縁部を起立片と該起立片の上端から内
側方に延設した内向き片とからなる被係合縁部に形成し
てあり、透光性合成樹脂製馳式折版屋根材とこの透光性
合成樹脂製馳式折版屋根材の水上側又は水下側に配した
金属製馳式折版屋根材又は透光性合成樹脂製馳式折版屋
根材との重合部において、透光性合成樹脂製馳式折版屋
根材の被係合縁部の内向き片を一定長切除して該被係合
縁部の起立片と金属製馳式折版屋根材又は透光性合成樹
脂製馳式折版屋根材の被係合縁部を接合させた状態で接
続した構造としている。
【0007】上記請求項1に記載の馳式折版屋根材の接
続構造において、請求項2に係る発明は水上側の金属製
馳式折版屋根材とこの金属製馳式折版屋根材の下端部を
重ね合わせている透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の上
端部とにおける他側縁部同士の接続構造であって、透光
性合成樹脂製馳式折版屋根材の被係合縁部の上端部にお
ける内向き片を一定長切除してその起立片の内側面に金
属製馳式折版屋根材の被係合縁部を接合してあり、これ
らの起立片と被係合縁部とを吊子の上端部内に収めた状
態で上記採光用開口部の他側方に並設している金属製馳
式折版屋根材における係合縁部を吊子の上端部に被せて
該係合縁部の被覆片を吊子の上端部の下面側に圧締めし
てなる構造としている。
【0008】また、請求項3に係る発明は、水下側の金
属製馳式折版屋根材と該金属製馳式折版屋根材の上端部
上に下端部を重ね合わせている透光性合成樹脂製馳式折
版屋根材とにおける他側縁部同士の接続構造であって、
透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の被係合縁部の下端部
における内向き片を一定長切除してその起立片を金属製
馳式折版屋根材の被係合縁部内に収めてあり、該金属製
馳式折版屋根材の被係合縁部に吊子の上端部を被せた状
態で採光用開口部の他側方に並設している金属製馳式折
版屋根材における係合縁部を吊子の上端部に被せて該係
合縁部の被覆片を吊子の上端部の下面側に圧締めしてな
る構造としている。
【0009】請求項4に係る発明は、上記請求項1に記
載の馳式折版屋根材の接続構造において、採光開口部に
おける水上側と水下側とに透光性合成樹脂製馳式折版屋
根材を直列に配設して水上側の透光性合成樹脂製馳式折
版屋根材の下端部を水下側の透光性合成樹脂製馳式折版
屋根材の上端部に重ね合わせてなる採光天窓であって、
該重ね合わせ部の他側縁部における上下いずれか一方の
透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の内向き片を一定長切
除してその起立片と他方の透光性合成樹脂製馳式折版屋
根材の被係合縁部とを接合した状態にして吊子の上端部
を被せ、さらに、採光用開口部の他側方に並設している
金属製馳式折版屋根材における係合縁部を上記吊子の上
端部に被せて該係合縁部の被覆片を吊子の上端部の下面
側に圧締めしてなることを特徴としている。
【0010】さらに、請求項5に係る発明は、採光開口
部内の上下及び両側に透光性合成樹脂製馳式折版屋根材
を配設してなる採光天窓であって、一側方の上下透光性
合成樹脂製馳式折版屋根材の重ね合わせ端部において
は、該重ね合わせ部の他側縁部における上下いずれか一
方の透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の内向き片を一定
長切除してその起立片と他方の透光性合成樹脂製馳式折
版屋根材の被係合縁部とを接合した状態にして吊子の上
端部を被せてあり、他側方の上下透光性合成樹脂製馳式
折版屋根材の重ね合わせ端部においては、該重ね合わせ
部の一側縁部における水下側透光性合成樹脂製馳式折版
屋根材の係合縁部を上記吊子の上端部に重ね合わせてい
ると共に水上側透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の係合
縁部を上記水下側透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の係
合縁部上に重ね合わせてあり、さらに、該水上側透光性
合成樹脂製馳式折版屋根材の係合縁部に下向き開口の金
属製キャップ体を被せて該キャップ体により上記重なり
合った全ての透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の係合縁
部を圧締めしてなる構造に特徴を有している。
【0011】上記請求項1又は請求項3乃至請求項5に
記載の採光天窓における馳式折版屋根材の接続構造にお
いて、請求項6に係る発明は、水下側の金属製馳式折版
屋根材又は透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の上端部に
水上側の透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の下端部を重
ね合わせてなる部分における接続構造であり、この重合
部分における馳式折版屋根材同士が互いに接続した両側
縁部を断面コ字状の掴持部材によってそれぞれ掴持され
ていると共に上記水上側の透光性合成樹脂製馳式折版屋
根材の下端部上面に沿って吹き上げ防止用桟部材を架設
し、該吹き上げ防止用桟部材の両端部を上記両側掴持部
材に連結、固定していることを特徴としている。
【0012】
【作用】上記馳式折版屋根材の接続構造は、金属製馳式
折版屋根材を並列状態に接続することによって組立てら
れた折版屋根において、その一部に形成した開口部に上
記透光性合成樹脂製馳式折版屋根材を取付けて採光天窓
を施工する際に採用されるもので、金属製馳式折版屋根
材は、その一側縁部を起立片と該起立片の上端から延設
されて下向き開放に形成した被覆片とからなる係合縁部
に形成していると共に他側縁部を起立片と該起立片の上
端から延設されて内向き開放した内向き片とからなる被
係合縁部に形成してなる構造を有し、互いに隣接する一
方の金属製馳式折版屋根材の被係合縁部に他方の金属製
馳式折版屋根材の係合縁部を被せ、この係合縁部の被覆
片を被係合縁部を包被するように圧締めすることによっ
て一体に接続している。
【0013】一方、透光性合成樹脂製馳式折版屋根材
は、その一側縁部を起立片と該起立片の上端から外側方
に延設した外向き片とからなる係合縁部に形成している
と共に他側縁部を起立片と該起立片の上端から内側方に
延設した内向き片とからなる被係合縁部に形成してあ
り、この透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の一側縁部側
に隣接する金属製馳式折版屋根材又は透光性合成樹脂製
馳式折版屋根材に対しては、その係合縁部を金属製馳式
折版屋根材又は透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の他側
縁部に形成している被係合縁部に被せて接続することが
できるが、該透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の他側縁
部に形成している被係合縁部においては、この被係合縁
部と、この透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の水上側の
端部又は水下側の端部に重ね合わせる長さ方向に隣接す
る金属製馳式折版屋根材又は透光性合成樹脂製馳式折版
屋根材の対向端部の被係合縁部との重ね合わせが構造上
困難である。そのため、透光性合成樹脂製馳式折版屋根
材の被係合縁部の内向き片を一定長切除して該被係合縁
部の起立片と金属製馳式折版屋根材又は透光性合成樹脂
製馳式折版屋根材の被係合縁部を接合可能な状態にした
のち、互いに接続している。
【0014】この場合、請求項2乃至請求項4に係る発
明においては、透光性合成樹脂製馳式折版屋根材におけ
る内向き片を一定長切除した被係合縁部の起立片と他方
の馳式折版屋根材の被係合縁部とを左右方向に重ね合わ
せ状態で接合してこれらの起立片と被係合縁部に吊子の
上端部を被せ、さらに、上記採光用開口部の他側方に並
設している金属製馳式折版屋根材における係合縁部を吊
子の上端部に被せて該係合縁部の被覆部を吊子の上端部
と共に上記起立片と被係合縁部とを包被するように下面
側に圧締めすることによって一体に接続している。
【0015】一方、請求項5に記載したように、採光開
口部内の上下及び両側に透光性合成樹脂製馳式折版屋根
材を配設してなる採光天窓においては、内向き片を一定
長切除した透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の被係合縁
部の起立片と該透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の水上
側又は水下側の透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の被係
合縁部とを左右方向に重ね合わせ状態で接合してこれら
の吊子の上端部内に収めると共にこの吊子に他側方の上
下透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の一側縁部に形成し
ている係合縁部を上下に重ね合わせている。この場合、
透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の係合縁部では圧締め
による一体化ができないために、最上部に重ね合わして
いる水上側透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の係合縁部
に下向き開口の金属製キャップ体を被せて該キャップ体
により上記重なり合った全ての透光性合成樹脂製馳式折
版屋根材の係合縁部を圧締めしてボルトを使用すること
なく接続しているものである。
【0016】また、上記請求項1または請求項3乃至請
求項5に記載した馳式折版屋根材の接続構造において、
水下側の金属製馳式折版屋根材又は透光性合成樹脂製馳
式折版屋根材の上端部に水上側の透光性合成樹脂製馳式
折版屋根材の下端部を重ね合わせてなる構造の場合に
は、水上側の透光性合成樹脂製馳式折版屋根材が風圧に
よって吹き上げられる虞れがあると共にその下端部が経
時変化により反り上がる虞れがあるので、請求項6に記
載したように、この重ね合わせ部分における馳式折版屋
根材同士が互いに接続した両側縁部を断面コ字状の掴持
部材によってそれぞれ掴持させると共に、上記水上側の
透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の下端部上面に沿って
吹き上げ防止用桟部材を架設して該吹き上げ防止用桟部
材の両端部を上記両側掴持部材に連結、固定した構造と
することにより吹き上げを防止している。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明の具体的な実施例の形
態を図面に基づいて説明する。図1〜図20は角形馳式折
版屋根材についての実施例であり、図1は金属製折版屋
根材2を複数枚、左右方向に順次組み合わせて並列的に
接続してなる折版屋根構造において、一枚の金属製馳式
折版屋根材2の所定部分を所望長さ、切除することによ
り縦長長方形状の採光用開口部3を設け、この採光用開
口部3に該開口部3と略等しい長さを有し且つ上記金属
製馳式折版屋根材2と同一幅を有する平面縦長長方形の
透明ないしは半透明の合成樹脂製馳式折版屋根材1を配
設することによって採光天窓を形成している。この合成
樹脂製馳式折版屋根材1としては、機械的強度に優れて
耐候性も良好なポリカーボネートが最も好ましいので、
以下、合成樹脂製馳式折版屋根材としてポリカーボネー
トを使用した屋根材として説明する。
【0018】上記ポリカーボネート樹脂製馳式折版屋根
材1は、図2に示すように、一定幅と長さを有する平坦
な谷部11の両側縁に斜め外側方に向かって延出した傾斜
板部12、12を屈曲形成していると共にこれらの傾斜板部
12、12の上端縁を外側方に向かって略水平に屈曲させて
上記谷部11よりも狭幅の山部13、14を形成してあり、さ
らに、一方の山部13の突出端部、即ち、このポリカーボ
ネート製馳式折版屋根材1の一側縁部を、上方に起立し
た一定高さの起立片15とこの起立片15の上端から外側に
向かって水平に屈折、延設した一定幅を有する外向き片
16とからなる係合縁部1aに形成していると共に、他方の
山部14の突出端部、即ち、このポリカーボネート製馳式
折版屋根材1の他側縁部を、上記起立片15よりも高さの
低い起立片17とこの起立片17の上端を内側方に向かって
水平に屈折、延設して上記係合縁部1aの外向き片16の下
面に接した状態で係合縁部1aに収めることができる大き
さの内向き片18とからなる被係合縁部1bに形成してい
る。
【0019】一方、折版屋根を構成している上記金属製
馳式折版屋根材2は、図3に示すように上記ポリカーボ
ネート製馳式折版屋根材1と同じく一定幅と長さを有す
る平坦な谷部21の両側縁に斜め外側方に向かって延出し
た傾斜板部22、22を屈曲形成していると共にこれらの傾
斜板部22、22の上端縁を外側方に向かって略水平に屈曲
させて上記谷部21よりも狭幅の山部23、24を形成してあ
り、さらに、一方の山部23の突出端部、即ち、この金属
製馳式折版屋根材2の一側縁部を、上記ポリカーボネー
ト製馳式折版屋根材の被係合縁部1bを被覆し得る高さを
有する起立片25とこの起立片25の上端から外側方に向か
って延設され下向きL字状に屈折、形成した下向き開放
の被覆片26とからなる係合縁部2aに形成していると共
に、他方の山部24の突出端部、即ち、この金属製馳式折
版屋根材2の他側縁部を、上記起立片25よりも高さの低
い起立片27と該起立片27の上端から内側方に向かって延
設し屈折した内向き開放の内向き片28とからなる被係合
縁部2bに形成している。なお、係合縁部2aの上記被覆片
26は、被係合縁部2bの内向き片28よりも幅広い水平部と
該水平部の先端から下方に屈折してなる垂直部とから下
向きL字状に形成されてあり、この係合縁部2aに被係合
縁部2bが包被可能な構造としている。
【0020】上記採光用開口部3に配設されて採光天窓
を形成しているポリカーボネート製馳式折版屋根材1の
四方縁部と該四方縁部に対向する金属製馳式折版屋根材
2との接続構造を説明すると、図1において、(イ)の
部分はポリカーボネート製馳式折版屋根材1の一側縁部
の上端部と水上側及び一側方の金属製馳式折版屋根材
2、2との接続部、(ロ)の部分はポリカーボネート製
馳式折版屋根材1の一側縁部の下端部と水下側及び一側
方の金属製馳式折版屋根材2、2との接続部、(ハ)の
部分はポリカーボネート製馳式折版屋根材1の他側縁部
の上端部と水上側及び他側方の金属製馳式折版屋根材
2、2との接続部、(ニ)の部分はポリカーボネート製
馳式折版屋根材1の他側縁部の下端部と水下側及び他側
方の金属製馳式折版屋根材2、2との接続部、(A)及
び(B)の部分はポリカーボネート製馳式折版屋根材1
の両側縁部と両側の金属製馳式折版屋根材2との接続部
を示している。
【0021】まず、上記(イ)の部分の接続構造は、図
4に示すように、一側方の金属製馳式折版屋根材2の被
係合縁部2bを馳式折版屋根材取付用タイトフレーム4の
山部に立設、固定されている短尺の金属製吊子5の垂直
部5aと該垂直部5aの上端から一側方に屈折している水平
部5bとからなる上端部の内面に接した状態で重ね合わせ
ると共にこの上端部の垂直部5aの外面から水平部5bの上
面に亘る外面にポリカーボネート製馳式折版屋根材1の
係合縁部1aの起立片15と外向き片16を重ね合わせた状態
となるように被せ、さらに、このポリカーボネート製馳
式折版屋根材1の上端部上に重ね合わせた水上側の金属
製馳式折版屋根材2の下端部における係合縁部2aの起立
片25をポリカーボネート製馳式折版屋根材1の係合縁部
1aの起立片15の外面に重ね合わせると共に被覆片26をポ
リカーボネート製馳式折版屋根材1の係合縁部1aの外向
き片16に防水用パッキン6を介して被せた状態にして該
被覆片26の垂直部を吊子5の水平部5bの下面に沿わせて
いる上記一側方の金属製馳式折版屋根材2の被係合縁部
2bの内向き片28の下面に屈曲させて圧締めすることによ
り係止させ、しかるのち、上記被覆片26に全長に亘って
下向き開口の断面逆U字形状の金属製キャップ7を被せ
て馳加工により圧締状態に被着させた接続構造としてい
る。なお、この金属製キャップ7は、馳折り装置又は自
走馳折り装置(図示せず)を用いて馳加工されることに
より圧締めされるものである。
【0022】また、上記(A)部分の接続構造は上記
(イ)の接続構造において、吊子5と水上側の金属製馳
式折版屋根材1とが存在しない構造を有している。即
ち、図5に示すように、一側方の金属製馳式折版屋根材
2の被係合縁部2bである起立片27の外面と内向き片28の
上面にポリカーボネート製馳式折版屋根材1の係合縁部
1aである起立片15と外向き片16を重ね合わせた状態で上
記防水用パッキン6を介して上記金属製キャップ7によ
り被着された構造としている。
【0023】水下側の金属製馳式折版屋根材2の上端部
上にポリカーボネート製馳式折版屋根材1の下端部を重
ね合わせている部分における上記(ロ)の接続構造は、
図6に示すように、左右に隣接する金属製馳式折版屋根
材2、2の上端部における対向側縁部においては、一側
方の金属製馳式折版屋根材2の被係合縁部2bを馳式折版
屋根材取付用タイトフレーム4の山部に立設、固定され
ている金属製吊子5の垂直部5aと該垂直部5aの上端から
一側方に屈折している水平部5bとからなる上端部の内面
に接した状態で重ね合わせると共にこの上端部の垂直部
5aの外面から水平部5bの上面に亘る外面に他側方の金属
製馳式折版屋根材2の係合縁部2aを被せて該係合縁部2a
の被覆片26の垂直部を吊子5の水平部5bの下面に沿わせ
ている上記一側方の金属製馳式折版屋根材2の被係合縁
部2bの内向き片28の下面に金属製吊子5の水平部5bの先
端部と共に屈曲させて圧締めすることにより係止させ、
さらに、この被覆片26にポリカーボネート製馳式折版屋
根材1の係合縁部1aを重ね合わせ状態に被せてたのち、
防水用パッキン6を介して上記金属製キャップ7により
被着された接続構造としている。
【0024】この接続構造においては、ポリカーボネー
ト製馳式折版屋根材1の下端部が上側に配設されるの
で、風圧によって該下端部が吹き上げられる虞れがあ
り、また、金属製馳式折版屋根材2とポリカーボネート
製馳式折版屋根材1との重合部分に後述するシーリング
材34が層着してあると、経時変化によりポリカーボネー
ト製馳式折版屋根材1の下端部、特に下端底面部が反り
上がってシーリング効果をなくする虞れがある。これを
防止するためにポリカーボネート製馳式折版屋根材1の
断面形状に略々等しい断面U字状の吹き上げ防止用桟部
材8を、この吹き上げ防止用桟部材8の両側水平フラン
ジ部8a、8aにボルト10a とナット10b を介して取り付け
られた断面コ字状の掴持部材9aと断面逆L字状の押え部
材9bとによって金属製吊子5に圧締め状態に保持させて
固定している。
【0025】即ち、ポリカーボネート製馳式折版屋根材
1の下端部の表面に沿って該吹き上げ防止用桟部材8を
配設する一方、上記金属製キャップ7に掴持部材9aを被
せると共にこの金属製キャップ7の外側面から掴持部材
9aの上面(表面)に亘って押え部材9bを重ね合わせた状
態にしてボルト10a を掴持部材9aに穿設している挿通孔
(図示せず)から押え部材9b及び吹き上げ防止用桟部材
8の水平フランジ部8aに穿設している挿通孔(図示せ
ず)に挿通してそのボルト頭部を掴持部材9aの下面に密
着させ、水平フランジ部8aから突出したボルト端部にナ
ット10b を螺締することにより掴持部材9aの下部とボル
ト頭部とを金属製キャップ7の上下面に圧接させた状態
としている。この吹き上げ防止用桟部材8の水平下部8b
は、図20に示すようにポリカーボネート製馳式折版屋根
材1の下端部を押圧するように取付けられて該下端部の
吹き上げ防止と反り上がり防止をなしている。なお、こ
の吹き上げ防止用桟部材8の傾斜部の下面とポリカーボ
ネート製馳式折版屋根材1の傾斜板部12、12との上面と
に排水を可能にする隙間31が設けられている。
【0026】図7は上記(ハ)の部分の接続構造を示す
もので、水上側の金属製馳式折版屋根材2とこの金属製
馳式折版屋根材2の下端部を重ね合わせているポリカー
ボネート製馳式折版屋根材1の上端部とにおける他側縁
部同士において、ポリカーボネート製馳式折版屋根材1
の被係合縁部1bにおける内向き片18が該被係合縁部1bに
対する金属製馳式折版屋根材2の被係合縁部2bの接合の
邪魔をするので、該ポリカーボネート製馳式折版屋根材
1の被係合縁部1bの上端部における内向き片18を一定
長、即ち、金属製馳式折版屋根材2の被係合縁部2bの下
端部が接合される長さ部分を図8に示すように切除32
し、その起立片17のみからなる被係合縁部1bの内側面に
金属製馳式折版屋根材2の被係合縁部2bにおける起立片
27の外側面を重ね合わせ状態で接合してあり、これらの
起立片17、27を馳式折版屋根材取付用タイトフレーム
4、4の山部間に立設、固定されている長尺の通し吊子
5Aの上端部内に収めてこの吊子5Aの垂直部5aに重ね合わ
せ状態で接合させると共に金属製馳式折版屋根材2の被
係合縁部2bにおける内向き片28を吊子5Aの水平部5bの下
面に接合させ、さらに、他側方の金属製馳式折版屋根材
2の係合縁部2aの起立片25を吊子5Aの外面に接合すると
共に被覆片26を吊子5Aの水平部5b上から吊子5Aに被覆さ
れている一方の金属製馳式折版屋根材2の内向き片28の
下面に防水用パッキン6を介して屈曲させて圧締めする
ことにより係止させているものである。
【0027】上記ポリカーボネート製馳式折版屋根材1
とこのポリカーボネート製馳式折版屋根材1の他側方に
隣接する金属製馳式折版屋根材2との接続構造(B)
は、図9に示すように、ポリカーボネート製馳式折版屋
根材1の被係合縁部1bの起立片17と内向き片18を通し吊
子5Aの垂直部5aから水平部5bの内側に接して重ね合わせ
状態に接合し、金属製馳式折版屋根材2の係合縁部2aの
起立片25を通し吊子5Aの外面に接合すると共に被覆片26
を通し吊子5Aの水平部5b上から通し吊子5Aに被覆されて
いるポリカーボネート製馳式折版屋根材1の内向き片18
の下面に防水用パッキン6を介して屈曲させて圧締めす
ることにより係止させた接続構造としている。
【0028】また、水下側の金属製馳式折版屋根材2の
上端部上にポリカーボネート製馳式折版屋根材1の下端
部を重ね合わせている一側縁部分における上記(ロ)の
接続構造に対応した他側縁部分における(ニ)の接続構
造は、図10に示すように、水下側の金属製馳式折版屋根
材2の上端部と、この上端部上に下端部を重ね合わせて
いるポリカーボネート製馳式折版屋根材1との他側縁部
同士において、ポリカーボネート製馳式折版屋根材1の
被係合縁部1bにおける内向き片18が該被係合縁部1bに対
する金属製馳式折版屋根材2の被係合縁部2b内への接合
の邪魔をするので、該ポリカーボネート製馳式折版屋根
材1の被係合縁部1bの下端部における内向き片18を一定
長、即ち、金属製馳式折版屋根材2の被係合縁部2bの上
端部が接合される長さ部分を図8に示すように切除33
し、その起立片17のみからなる被係合縁部1bを金属製馳
式折版屋根材2の被係合縁部2bにおける起立片27の内側
面に重ね合わせ状態で接合してあり、これらの起立片1
7、27を馳式折版屋根材取付用タイトフレーム4、4の
山部間に立設、固定されている通し吊子5Aの上端部内に
収めてこの通し吊子5Aの垂直部5aに重ね合わせ状態で接
合させると共に金属製馳式折版屋根材2の被係合縁部2b
における内向き片28を吊子5Aの水平部5bの下面に接合さ
せ、さらに、他側方の金属製馳式折版屋根材2の係合縁
部2aの起立片25を通し吊子5Aの外面に接合すると共に被
覆片26を通し吊子5Aの水平部5b上から通し吊子5Aに被覆
されている一方の金属製馳式折版屋根材2の内向き片28
の下面に防水用パッキン6を介して屈曲させて圧締めす
ることにより係止させているものである。
【0029】このポリカーボネート製馳式折版屋根材1
の下端部には該ポリカーボネート製馳式折版屋根材1の
下端部の表面に沿って上記吹き上げ防止用桟部材8が配
設されてあり、この吹き上げ防止用桟部材8の他端部側
において、上記他側方の金属製馳式折版屋根材2の係合
縁部2aにおける被覆片26に掴持部材9aを被せると共に被
覆片26の外側面から掴持部材9aの上面(表面)に亘って
押え部材9bを重ね合わせた状態にしてボルト10a を掴持
部材9aに穿設している挿通孔(図示せず)から押え部材
9b及び吹き上げ防止用桟部材8の他端側の水平フランジ
部8aに穿設している挿通孔(図示せず)に挿通してその
ボルト頭部を掴持部材9aの下面に密着させ、水平フラン
ジ部8aから突出したボルト端部にナット10b を螺締する
ことにより掴持部材9aの下部とボルト頭部とを被覆片26
の上下面に圧接させた状態としている。従って、吹き上
げ防止用桟部材8は両側の接続構造部(ロ)、(ニ)間
に架設されてその両側水平フランジ部8a、8aを両側接続
構造部(ロ)、(ニ)に掴持部材9aと押え部材9b、及び
ボルト・ナット10a 、10b によって固着された構造とし
ている。
【0030】次に、図11は金属製折版屋根材2を複数
枚、左右方向に順次組み合わせて並列的に接続してなる
折版屋根構造において、一枚の金属製馳式折版屋根材2
の所定部分を所望長さ、切除することにより上記採用天
窓における採光用開口部3の略2倍の長さを有する縦長
長方形状の採光用開口部3Aを設け、この採光用開口部3A
に金属製馳式折版屋根材2と同一幅を有する平面縦長長
方形の透明ないしは半透明の上記ポリカーボネート製馳
式折版屋根材1、1を2枚、直列状に上下に配設するこ
とによって採光天窓を形成している。
【0031】上記採光用開口部3Aに配設されて採光天窓
を形成しているポリカーボネート製馳式折版屋根材1、
1の対向端部、及びこれらのポリカーボネート製馳式折
版屋根材1と隣接する金属製馳式折版屋根材2との対向
側縁部の接続構造を説明すると、図11において、水上側
のポリカーボネート製馳式折版屋根材1の上端部におけ
る両側縁部の接続構造は上記実施例における採光用開口
部3に一枚のポリカーボネート製馳式折版屋根材1を配
設してなる該ポリカーボネート製馳式折版屋根材1の上
端部における両側縁部の接続構造(イ)、(ハ)と同一
構造であり、水下側のポリカーボネート製馳式折版屋根
材1の下端部における両側縁部の接続構造も上記実施例
における採光用開口部3に一枚のポリカーボネート製馳
式折版屋根材1を配設してなる該ポリカーボネート製馳
式折版屋根材1の下端部における両側縁部の接続構造
(ロ)、(ニ)と同一構造である。さらに、ポリカーボ
ネート製馳式折版屋根材1の側縁部と金属製馳式折版屋
根材2の対向側縁部との接続構造も上記実施例における
ポリカーボネート製馳式折版屋根材1と金属製馳式折版
屋根材2との対向側縁部の接続構造(A)、(B)と同
一構造であるのでこれらの説明は省略する。
【0032】上記実施例には記載されていない接続部分
は、水上側のポリカーボネート製馳式折版屋根材1と、
この水上側のポリカーボネート製馳式折版屋根材1の下
端部を上側にして重ね合わせている水下側のポリカーボ
ネート製馳式折版屋根材1の上端部とにおける両側縁部
の接続部分(ホ)、(ヘ)である。
【0033】まず、これらの上下ポリカーボネート製馳
式折版屋根材1における一側縁部の接続部分(ホ)の接
続構造は図12に示すように、一側方の金属製馳式折版屋
根材2の被係合縁部2bを馳式折版屋根材取付用タイトフ
レーム4の山部に立設、固定されている短尺の金属製吊
子5の垂直部5aと該垂直部5aの上端から一側方に屈折し
ている水平部5bとからなる上端部の内面に接した状態で
重ね合わせると共に該吊子5の上端部の垂直部5aの外面
から水平部5bの上面に亘る外面に水下側のポリカーボネ
ート製馳式折版屋根材1の係合縁部1aの起立片15と外向
き片16を重ね合わせた状態となるように被せ、さらに、
この水下側のポリカーボネート製馳式折版屋根材1の係
合縁部1aの起立片15と外向き片16に水上側のポリカーボ
ネート製馳式折版屋根材1の係合縁部1aの起立片15と外
向き片16を重ね合わせ状態で被せた状態にし、最も外側
の係合縁部1aに防水用パッキン6を介して下向き開口の
断面逆U字形状の金属製キャップ7を被せて馳加工によ
り該金属製キャップ7の先端部を金属製吊子5の水平部
5bの先端部と共に内側に屈曲させて金属製馳式折版屋根
材2の被係合縁部2bに係止させた接続構造としている。
【0034】この接続構造においても、水上側のポリカ
ーボネート製馳式折版屋根材1の下端部が最上部に配設
されるので、該ポリカーボネート製馳式折版屋根材1の
吹き上げと下端部の反り上がりを防止するために、上述
した接続構造(ロ)と同様に、該ポリカーボネート製馳
式折版屋根材1の下端部表面(上面)に沿って吹き上げ
防止用桟部材8を配設し、上記金属製キャップ7に掴持
部材9aを被せると共にこの金属製キャップ7の外側面か
ら掴持部材9aの上面(表面)に亘って押え部材9bを重ね
合わせた状態にしてボルト・ナット10a 、10b により掴
持部材9aと押え部材9b及び吹き上げ防止用桟部材8の一
側方の水平フランジ部8aを一体的に固着している。な
お、桟部材8の他側方の水平フランジ部8aは次に述べる
(ヘ)の接続構造側に上述した(ニ)の接続構造におい
て説明した同一連結構造によって一体に連結している。
【0035】図13は上記(ヘ)部分における接続構造を
示すもので、水下側のポリカーボネート製馳式折版屋根
材1とこのポリカーボネート製馳式折版屋根材1の上端
部上に下端部を重ね合わせている水上側のポリカーボネ
ート製馳式折版屋根材1との他側縁部同士において、一
方(図においては水上側)のポリカーボネート製馳式折
版屋根材1の被係合縁部1bの下端部における内向き片18
を一定長、即ち、水下側のポリカーボネート製馳式折版
屋根材1の被係合縁部1bの上端部が接合される長さ部分
を切除し、その起立片17のみからなる被係合縁部1bを水
下側のポリカーボネート製馳式折版屋根材1の被係合縁
部1b内に接合させると共にこれらの起立片17と被係合縁
部1bを馳式折版屋根材取付用タイトフレーム4、4の山
部間に立設、固定されている通し吊子5Aの上端部内に被
係合縁部1bを接合させた状態で収め、さらに、他側方の
金属製馳式折版屋根材2の係合縁部2aの起立片25を通し
吊子5Aの外面に接合すると共に被覆片26を通し吊子5Aの
水平部5b上から通し吊子5Aで被覆されているポリカーボ
ネート製馳式折版屋根材1の被係合縁部1bの内向き片18
の下面に防水用パッキン6を介して屈曲させて圧締めす
ることにより係止させているものである。
【0036】この(ヘ)部分の接続構造には上述したよ
うに、(ホ)の部分の接続構造に一側水平フランジ部8a
が一体に連結した上記吹き上げ防止用桟部材8の他側水
平フランジ部8aが連結しているが、その連結構造は上記
(ニ)の部分における接続構造で説明した連結手段と同
様であるので、同一部分に同一符号を付してその具体的
な説明は省略する。なお、水下側のポリカーボネート製
馳式折版屋根材1と水上側のポリカーボネート製馳式折
版屋根材1との他側縁部同士の接続構造において、水上
側のポリカーボネート製馳式折版屋根材1の被係合縁部
1bの下端部における内向き片18を一定長切除したが、水
下側のポリカーボネート製馳式折版屋根材1の被係合縁
部1bにおける内向き片18の上端部を水上側のポリカーボ
ネート製馳式折版屋根材1の下端部との接合長さだけ切
除してもよく、また、両ポリカーボネート製馳式折版屋
根材1、1の被係合縁部1bにおける内向き片18を一定
長、切除しておいてもよい。
【0037】次に、図14は金属製折版屋根材2を複数
枚、左右方向に順次組み合わせて並列的に接続してなる
折版屋根構造において、左右に隣接する金属製馳式折版
屋根材2、2の所定部分を所望長さ、切除することによ
り上記採用天窓における採光用開口部3Aの少なくとも2
倍の大きさを有する採光用開口部3Bを設け、この採光用
開口部3Bに金属製馳式折版屋根材2と同一幅を有する平
面縦長長方形の透明ないしは半透明の上記ポリカーボネ
ート製馳式折版屋根材1、1を上下、左右に配して採光
天窓を形成している。
【0038】上記採光用開口部3Bに配設されて採光天窓
を形成しているポリカーボネート製馳式折版屋根材1に
おいて、両側の金属製馳式折版屋根材2、2との接続構
造は上記図11で説明した接続構造と同一であるので、同
一部分に同一符号を付してその説明を省略する。この採
光天窓においては左右に隣接したポリカーボネート製馳
式折版屋根材1、1の対向縁部同士の接続構造について
は、上記いずれの実施例にも記載されていないので、次
にその接続構造について説明する。
【0039】図15は図14において、水上側の左右金属製
馳式折版屋根材2、2の下端部と左右ポリカーボネート
製馳式折版屋根材1、1の上端部とにおける互いに重な
り合った対向側縁部(ト)の接続構造を示すもので、一
側方の金属製馳式折版屋根材2の被係合縁部2bの下端部
が上載状態で重ね合わされる一側方のポリカーボネート
製馳式折版屋根材1の被係合縁部1bの上端部における内
向き片18をその重ね合わせ分だけ切除し、その起立片17
のみからなる被係合縁部1bに上記金属製馳式折版屋根材
2の被係合縁部2bの起立片27を左右に重ね合わせた状態
でこれらの起立片17と被係合縁部2bを馳式折版屋根材取
付用タイトフレーム4の山部に立設、固定されている通
し吊子5Aの上端部内に収めてこの通し吊子5Aの垂直部5a
に重ね合わせ状態で接合させると共に金属製馳式折版屋
根材2の被係合縁部2bにおける内向き片28を通し吊子5A
の水平部5bの下面に接合させ、さらに、他側方のポリカ
ーボネート製馳式折版屋根材1の係合縁部1aにおける上
端部を通し吊子5Aの外面に接合すると共にその上に他側
方の金属製馳式折版屋根材2の係合縁部2aにおける下端
部を重ね合わせて該係合縁部2aの被覆片26を防水用パッ
キン6を介して一側方の金属製馳式折版屋根材2の内向
き片28の下面に屈曲させて圧締めすることにより係止さ
せているものである。
【0040】図16は図14において、上下左右のポリカー
ボネート製馳式折版屋根材1における対向側縁部(チ)
の接続構造を示すもので、一側方における水下側のポリ
カーボネート製馳式折版屋根材1とこのポリカーボネー
ト製馳式折版屋根材1の上端部上に下端部を重ね合わせ
ている水上側のポリカーボネート製馳式折版屋根材1と
の他側縁部同士において、水上側のポリカーボネート製
馳式折版屋根材1の被係合縁部1bの下端部における内向
き片18を一定長、即ち、水下側のポリカーボネート製馳
式折版屋根材1の被係合縁部1bの上端部が接合される長
さ部分を切除し、その起立片17のみからなる被係合縁部
1bを水下側のポリカーボネート製馳式折版屋根材1の被
係合縁部1b内に接合させると共にこれらの起立片17と被
係合縁部1bを馳式折版屋根材取付用タイトフレーム4の
山部に立設、固定されている通し吊子5の上端部内に被
係合縁部1bを接合させた状態で収め、さらに、他側方に
おける水下側のポリカーボネート製馳式折版屋根材1の
係合縁部1aの上端部を通し吊子5の外面に重ね合わせて
接合すると共にこの係合縁部1a上に水上側のポリカーボ
ネート製馳式折版屋根材1の係合縁部1aの下端部を重ね
合わせ状態に接合し、この係合縁部1aに防水用パッキン
6を介して下向き開口の断面逆U字形状の上記金属製キ
ャップ7を被せて該金属製キャップ7を馳加工により圧
締めして被着させた接続構造としている。そして、この
金属製キャップ4によって剛性を余り有さないポリカー
ボネート製馳式折版屋根材1の係合縁部1aや被係合縁部
1bを挟着し、一体的に固定した構造としているものであ
る。なお、水下側のポリカーボネート製馳式折版屋根材
1の被係合縁部1bにおける内向き片18の上端部を水上側
のポリカーボネート製馳式折版屋根材1の下端部との接
合長さだけ切除してもよく、また、両ポリカーボネート
製馳式折版屋根材1、1の被係合縁部1bにおける内向き
片18を一定長、切除しておいてもよい。
【0041】図17は図14において、左右のポリカーボネ
ート製馳式折版屋根材1における対向側縁部(C)の接
続構造を示すもので、一側方のポリカーボネート製馳式
折版屋根材1の被係合縁部1bを馳式折版屋根材取付用タ
イトフレーム4の山部に立設、固定されている通し吊子
5Aの垂直部5aと該垂直部5aの上端から一側方に屈折して
いる水平部5bとからなる上端部の内面に接した状態で重
ね合わせると共にこの通し吊子5Aの垂直部5aの外面から
水平部5bの上面に亘る外面に他側方のポリカーボネート
製馳式折版屋根材1の係合縁部1aの起立片15と外向き片
16を重ね合わせた状態となるように被せ、さらに、この
ポリカーボネート製馳式折版屋根材1の係合縁部1aに防
水用パッキン6を介して下向き開口の断面逆U字形状の
金属製キャップ7を被せて馳加工により該金属製キャッ
プ7の一側端部を屈折、圧締して他方のポリカーボネー
ト製馳式折版屋根材1の被係合縁部1bにおける内向き片
18の下面に係止させた接続構造としている。
【0042】図18は図14において、水下側の左右金属製
馳式折版屋根材2、2の上端部と水上側の左右ポリカー
ボネート製馳式折版屋根材1、1の下端部とにおける互
いに重なり合った対向側縁部(リ)の接続構造を示すも
ので、水下側における一側方の金属製馳式折版屋根材2
の被係合縁部2bの上端部上に重ね合わた一側方のポリカ
ーボネート製馳式折版屋根材1の被係合縁部1bの下端部
における内向き片18をその重ね合わせ分だけ切除し、そ
の起立片17のみからなる被係合縁部1bを上記金属製馳式
折版屋根材2の被係合縁部2bの起立片27に左右重ね合わ
せ状態に接合してこれらの起立片17と被係合縁部2bを馳
式折版屋根材取付用タイトフレーム4の山部に立設、固
定されている通し吊子5Aの上端部内に収めてこの通し吊
子5Aの垂直部5aに重ね合わせ状態で接合させると共に金
属製馳式折版屋根材2の被係合縁部2bにおける内向き片
28を通し吊子5Aの水平部5bの下面に接合させ、さらに、
他側方の金属製馳式折版屋根材2の係合縁部2aを上記通
し吊子5Aの外面に重ね合わせ状態に接合してその被覆片
26の垂直部を内方に屈折させることにより一側方の金属
製馳式折版屋根材1の被係合縁部1bにおける内向き片28
の下面に係止させると共にこの他側方の金属製馳式折版
屋根材2の係合縁部2a上に他側方のポリカーボネート製
馳式折版屋根材1の係合縁部1aを重ね合わせ状態に接合
し、該係合縁部1aに防水用パッキン6を介して下向き開
口の断面逆U字形状の金属製キャップ7を被せて馳加工
により該金属製キャップ7の先端部を内側に屈曲させて
上記屈折した他側方の金属製馳式折版屋根材2の屈折被
覆片26に係止させた接続構造としている。
【0043】上記接続部分(チ)においては、水上側の
ポリカーボネート製馳式折版屋根材1の下端部が水下側
のポリカーボネート製馳式折版屋根材1の上端部に対し
て上側に配設され、この接続部分(リ)おいては、水下
側の金属製馳式折版屋根材2の上端部上に水上側のポリ
カーボネート製馳式折版屋根材1の下端部が配設される
ので、これらのポリカーボネート製馳式折版屋根材1の
吹き上げを防止するために、図14において接続部分
(チ)を中央にしてその一側方の接続部分(ホ)と接続
部分(チ)間及び他側方の接続部分(ヘ)と接続部分
(チ)間、さらに、接続部分(リ)を中央にしてその一
側方の接続部分(ロ)と接続部分(リ)間及び他側方の
接続部分(ニ)と接続部分(リ)間に上述同様に、ポリ
カーボネート製馳式折版屋根材1の下端部表面(上面)
に沿って吹き上げ防止用桟部材8を配設し、この吹き上
げ防止用桟部材8の両側水平フランジ部8a、8aを左右に
隣接する接続部分の上記金属製キャップ7に図16、図18
に示すように、掴持部材9aと押え部材9b及びボルト・ナ
ット10a 、10b を介して一体的に固着している。この場
合、接続部分(チ)(リ)においては、左右の吹き上げ
防止用桟部材8、8の対向水平フランジ部8a、8aを上下
に重ね合わせ状態にしてボルト・ナット10、10b を介し
て一体に固着している。なお、具体的な接続構造の説明
は対応する符号で示した上記接続部分と同一であるの
で、詳細な説明は省略する。
【0044】また、水下側のポリカーボネート製馳式折
版屋根材1又は金属製馳式折版屋根材2の上端部の表面
(上面)には、図19に示すように、谷部から山部にまで
全幅に亘ってシーリング材34が層着されてあり、このシ
ーリング材34上に水上側のポリカーボネート製馳式折版
屋根材1の下端部が重ね合わせて上記のように接続され
ている。そして、このシーリング材34によって雨水の吹
き上げによる室内側への漏水を防止している。そして、
図20に示すように、シーリング材34が層着した重ね合わ
せ部分の上側のポリカーボネート製馳式折版屋根材1
を、吹き上げ防止用桟部材8の水平下部8bにて押え付け
て、経時変化によるポリカーボネート製馳式折版屋根材
1の下端部の反り上がりを防止して漏水の防止を長期間
に亘り確実にしている。
【0045】なお、上記実施例においては、ポリカーボ
ネート製馳式折版屋根材1および金属製馳式折版屋根材
2として、係合縁部1a、2aや被係合縁部1b、2bを直角状
に屈折してなる角形馳式折版屋根材を用いた場合につい
て説明したが、図21に示すように、ポリカーボネート製
馳式折版屋根材1として、係合縁部1a' を起立片15'と
該起立片15' の上端から外側に向かって円弧状に屈曲さ
せた外向き片16' とから形成すると共に被係合縁部1b'
を起立片17' と該起立片17' の上端から内側に向かって
円弧状に屈曲させた内向き片18' とから形成してなる丸
形馳式折版屋根材を用い、同様に、図22に示すように、
金属製馳式折版屋根材2として、係合縁部2a' を起立片
25' と該起立片25' の上端から外側に向かって円弧状に
屈曲させた下向き開放の被覆片26' とから形成すると共
に被係合縁部2b' を起立片27' と該起立片27' の上端か
ら内側に向かって円弧状に屈曲させた内向き片28' とか
ら形成してなる丸形馳式折版屋根材を用いてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明の採光天窓における
馳式折版屋根材の接続構造によれば、複数枚の金属製馳
式折版屋根材によって屋根葺きしてなる折版屋根の一部
に採光用開口部を設け、この採光用開口部に透光性合成
樹脂製馳式折版屋根材を配設してなる採光天窓であっ
て、透光性合成樹脂製馳式折版屋根材とこの透光性合成
樹脂製馳式折版屋根材の水上側又は水下側に配した金属
製馳式折版屋根材又は透光性合成樹脂製馳式折版屋根材
との重合部において、透光性合成樹脂製馳式折版屋根材
の被係合縁部の内向き片を一定長切除して該被係合縁部
の起立片と金属製馳式折版屋根材又は透光性合成樹脂製
馳式折版屋根材の被係合縁部を接合させた状態で接続し
ているので、その接続作業が能率よく且つ正確に行える
と共に従来のようなボルト結合による腐食や雨水の浸入
をなくした接続構造とすることができ、体裁のよい外観
を呈するものである。
【0047】上記採光天窓における馳式折版屋根材の接
続構造において、請求項2乃至請求項4に係る発明にお
いては、透光性合成樹脂製馳式折版屋根材における内向
き片を一定長切除した被係合縁部の起立片と他方の馳式
折版屋根材の被係合縁部とを左右方向に重ね合わせ状態
で接合してこれらの起立片と被係合縁部に吊子の上端部
を被せ、さらに、上記採光用開口部の他側方に並設して
いる金属製馳式折版屋根材における係合縁部を吊子の上
端部に被せて該係合縁部の被覆部を吊子の上端部と共に
上記起立片と被係合縁部とを包被するように下面側に圧
締めすることによって一体に接続しているので、金属製
馳式折版屋根材の係合縁部における被係合縁部の圧締め
によって常に強固な接続構造を維持することができる。
【0048】また、請求項5に係る発明によれば、採光
開口部内の上下及び両側に透光性合成樹脂製馳式折版屋
根材を配設してなる採光天窓において、内向き片を一定
長切除した透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の被係合縁
部の起立片と該透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の水上
側又は水下側の透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の被係
合縁部とを左右方向に重ね合わせ状態で接合してこれら
の吊子の上端部内に収めると共にこの吊子に他側方の上
下透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の一側縁部に形成し
ている係合縁部を上下に重ね合わせ、さらに、最上部に
重ね合わしている水上側透光性合成樹脂製馳式折版屋根
材の係合縁部に下向き開口の金属製キャップ体を被せて
該キャップ体により上記重なり合った全ての透光性合成
樹脂製馳式折版屋根材の係合縁部を圧締めしているの
で、この金属製キャップの圧締力によって透光性合成樹
脂製馳式折版屋根材の接合部分をボルトを使用すること
なく強固に接続した構造とすることができる。
【0049】さらに、請求項6に係る発明によれば、上
記請求項1または請求項3乃至請求項5に記載した馳式
折版屋根材の接続構造において、水下側の金属製馳式折
版屋根材又は透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の上端部
に水上側の透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の下端部を
重ね合わせてなる構造の場合に、この重ね合わせ部分に
おける馳式折版屋根材同士が互いに接続した両側縁部を
断面コ字状の掴持部材によってそれぞれ掴持させると共
に、上記水上側の透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の下
端部上面に沿って吹き上げ防止用桟部材を架設して該吹
き上げ防止用桟部材の両端部を上記両側掴持部材に連
結、固定した構造としているので、水上側の透光性合成
樹脂製馳式折版屋根材が反り上がったり風圧等によって
吹き上げられるのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属製馳式折版屋根の一部に1枚のポリカーボ
ネート製馳式折版屋根材による採光天窓を形成した状態
の簡略平面図、
【図2】ポリカーボネート製馳式折版屋根材の簡略正面
図、
【図3】金属製馳式折版屋根材の簡略正面図、
【図4】図1における(イ)部分の接続構造を示す縦断
正面図、
【図5】図1における(A)部分の接続構造を示す縦断
正面図、
【図6】図1における(ロ)部分の接続構造を示す縦断
正面図、
【図7】図1における(ハ)部分の接続構造を示す縦断
正面図、
【図8】ポリカーボネート製馳式折版屋根材の簡略平面
図、
【図9】図1における(B)部分の接続構造を示す縦断
正面図、
【図10】図1における(ニ)部分の接続構造を示す縦
断正面図、
【図11】金属製馳式折版屋根の一部に上下2枚のポリ
カーボネート製馳式折版屋根材による採光天窓を形成し
た状態の簡略平面図、
【図12】図11における(ホ)部分の接続構造を示す
縦断正面図、
【図13】図11における(ヘ)部分の接続構造を示す
縦断正面図、
【図14】金属製馳式折版屋根の一部に複数枚のポリカ
ーボネート製馳式折版屋根材による採光天窓を形成した
状態の簡略平面図、
【図15】図14における(ト)部分の接続構造を示す
縦断正面図、
【図16】図14における(チ)部分の接続構造を示す
縦断正面図、
【図17】図14における(C)部分の接続構造を示す
縦断正面図、
【図18】図14における(リ)部分の接続構造を示す
縦断正面図、
【図19】シーリング構造を示す一部の分解簡略斜視
図、
【図20】吹き上げ防止用桟部材を配設した部分の簡略
縦断正面図、
【図21】ポリカーボネート製丸形馳式折版屋根材の簡
略正面図、
【図22】金属製丸形馳式折版屋根材の簡略正面図。
【符号の説明】
1 ポリカーボネート製馳式折版屋根材 1a 係合縁部 1b 被係合縁部 2 金属製馳式折版屋根材 2a 係合縁部 2b 被係合縁部 3 採光用開口部 5 吊子 7 金属製キャップ 8 吹き上げ防止用桟部材 15、17、25、27 起立片 16 外向き片 18、28 内向き片 26 被覆片 32、33 切除部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の金属製馳式折版屋根材によって
    屋根葺きしてなる折版屋根の一部に採光用開口部を設
    け、この採光用開口部に透光性合成樹脂製馳式折版屋根
    材を配設してなる採光天窓において、上記金属製馳式折
    版屋根材は、その一側縁部を起立片と該起立片の上端か
    ら延設されて下向き開放に形成した被覆片とからなる係
    合縁部に形成していると共に他側縁部を起立片と該起立
    片の上端から延設されて内向き開放に形成した内向き片
    とからなる被係合縁部に形成している一方、透光性合成
    樹脂製馳式折版屋根材はその一側縁部を起立片と該起立
    片の上端から外側方に延設した外向き片とからなる係合
    縁部に形成していると共に他側縁部を起立片と該起立片
    の上端から内側方に延設した内向き片とからなる被係合
    縁部に形成してあり、透光性合成樹脂製馳式折版屋根材
    とこの透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の水上側又は水
    下側に配した金属製馳式折版屋根材又は透光性合成樹脂
    製馳式折版屋根材との重合部において、透光性合成樹脂
    製馳式折版屋根材の被係合縁部の内向き片を一定長切除
    して該被係合縁部の起立片と金属製馳式折版屋根材又は
    透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の被係合縁部を接合さ
    せた状態で接続していることを特徴とする採光天窓にお
    ける馳式折版屋根材の接続構造。
  2. 【請求項2】 水上側の金属製馳式折版屋根材とこの金
    属製馳式折版屋根材の下端部を重ね合わせている透光性
    合成樹脂製馳式折版屋根材の上端部とにおける他側縁部
    同士において、該透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の被
    係合縁部の上端部における内向き片を一定長切除してそ
    の起立片の内側面に金属製馳式折版屋根材の被係合縁部
    を接合してあり、これらの起立片と被係合縁部とを吊子
    の上端部内に収めた状態で上記採光用開口部の他側方に
    並設している金属製馳式折版屋根材における係合屈折部
    を吊子の上端部に被せて該係合縁部の被覆部を吊子の上
    端部の下面側に圧締めしてなることを特徴とする請求項
    1に記載の採光天窓における馳式折版屋根材の接続構
    造。
  3. 【請求項3】 水下側の金属製馳式折版屋根材と該金属
    製馳式折版屋根材の上端部上に下端部を重ね合わせてい
    る透光性合成樹脂製馳式折版屋根材とにおける他側縁部
    同士において、該透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の被
    係合縁部の下端部における内向き片を一定長切除してそ
    の起立片を金属製馳式折版屋根材の被係合縁部内に収め
    てあり、該金属製馳式折版屋根材の被係合縁部に吊子の
    上端部を被せた状態で採光用開口部の他側方に並設して
    いる金属製馳式折版屋根材における係合屈折部を吊子の
    上端部に被せて該係合縁部の被覆片を吊子の上端部の下
    面側に圧締めしてなることを特徴とする請求項1に記載
    の採光天窓における馳式折版屋根材の接続構造。
  4. 【請求項4】 採光開口部における水上側と水下側とに
    透光性合成樹脂製馳式折版屋根材を直列に配設して水上
    側の透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の下端部を水下側
    の透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の上端部に重ね合わ
    せてなる採光天窓であって、該重ね合わせ部の他側縁部
    における上下いずれか一方の透光性合成樹脂製馳式折版
    屋根材の内向き片を一定長切除してその起立片と他方の
    透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の被係合縁部とを接合
    した状態にして吊子の上端部を被せ、さらに、採光用開
    口部の他側方に並設している金属製馳式折版屋根材にお
    ける係合縁部を上記吊子の上端部に被せて該係合縁部の
    被覆片を吊子の上端部の下面側に圧締めしてなることを
    特徴とする請求項1に記載の採光天窓における馳式折版
    屋根材の接続構造。
  5. 【請求項5】 採光開口部内の上下及び両側に透光性合
    成樹脂製馳式折版屋根材を配設してなる採光天窓であっ
    て、一側方の上下透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の重
    ね合わせ端部においては、該重ね合わせ部の他側縁部に
    おける上下いずれか一方の透光性合成樹脂製馳式折版屋
    根材の内向き片を一定長切除してその起立片と他方の透
    光性合成樹脂製馳式折版屋根材の被係合縁部とを接合し
    た状態にして吊子の上端部を被せてあり、他側方の上下
    透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の重ね合わせ端部にお
    いては、該重ね合わせ部の一側縁部における水下側透光
    性合成樹脂製馳式折版屋根材の係合縁部を上記吊子の上
    端部に重ね合わせていると共に水上側透光性合成樹脂製
    馳式折版屋根材の係合縁部を上記水下側透光性合成樹脂
    製馳式折版屋根材の係合縁部上に重ね合わせてあり、さ
    らに、該水上側透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の係合
    縁部に下向き開口の金属製キャップ体を被せて該キャッ
    プ体により上記重なり合った全ての透光性合成樹脂製馳
    式折版屋根材の係合縁部を圧締めしてなることを特徴と
    する請求項1に記載の採光天窓における馳式折版屋根材
    の接続構造。
  6. 【請求項6】 水下側の金属製馳式折版屋根材又は透光
    性合成樹脂製馳式折版屋根材の上端部に水上側の透光性
    合成樹脂製馳式折版屋根材の下端部を重ね合わせてなる
    部分において、この重ね合わせ部分における馳式折版屋
    根材同士が互いに接続した両側縁部を断面コ字状の掴持
    部材によってそれぞれ掴持されていると共に上記水上側
    の透光性合成樹脂製馳式折版屋根材の下端部上面に沿っ
    て吹き上げ防止用桟部材を架設し、該吹き上げ防止用桟
    部材の両端部を上記両側掴持部材に連結、固定している
    ことを特徴とする請求項1または請求項3乃至請求項5
    のうち、いずれか1項に記載の採光天窓における馳式折
    版屋根材の接続構造。
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