JP7004445B2 - 縦葺屋根構造及び縦葺材 - Google Patents

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本発明は、縦葺屋根構造及び縦葺材に関する。
特許文献1には、従来の縦葺屋根構造が開示されている。特許文献1記載の縦葺屋根構造は、軒棟方向に並ぶように配置された第1の縦葺き材と第2の縦葺き材とを備えている。棟側に配置される第2の縦葺き材は、その軒側の端部が、軒側に配置される第1の縦葺き材の棟側の端部に対して、上方から重ねられている。
特開平7-90993号公報
ところで、この従来の縦葺屋根構造では、第1の縦葺き材と第2の縦葺き材との重なり部分は、金属板同士が重なっているだけで、互いに連結されていない。このため、従来の縦葺屋根構造では、第1の縦葺き材と第2の縦葺き材との間に強風が吹き込んだり、負圧がかかったりすると、第2の縦葺き材の軒側の端部が持ち上がり、変形や破損などが起こる可能性があって耐風圧強度に不安がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、軒側縦葺材と棟側縦葺材との接続部分の耐風圧強度を向上させることができる縦葺屋根構造及び縦葺材を提供することにある。
本発明の縦葺屋根構造は、軒側縦葺材と、前記軒側縦葺材の棟側の端部に対し、軒側の端部を上方から重ねるようにして連結された棟側縦葺材とを備え、前記棟側縦葺材は、軒側の端部から下方側において棟側に折り返される下側折返部を有し、前記軒側縦葺材は、本体部と、前記本体部の棟側の端部から軒側に折り返され、前記本体部の棟側の端部の上方に重なり、前記下側折返部に係止される上側折返部とを有し、前記本体部の棟側の端部と前記上側折返部とのうち、いずれか一方又は両方に、対向する側に向かって突出する突起部が設けられていることを特徴とする。
本発明の縦葺材は、複数の縦葺材が軒棟方向に連結された縦葺屋根構造に用いられる縦葺材であって、軒棟方向に延びた本体部と、前記本体部の軒側の端部から棟側に折り返され、前記本体部の軒側の端部の下方に重なる下側折返部と、前記本体部の棟側の端部から軒側に折り返され、前記本体部の棟側の端部の上方に重なり、棟側に隣接する他の縦葺材の下側折返部に係止される上側折返部とを備え、前記本体部の棟側の端部と前記上側折返部とのうち、いずれか一方又は両方に、対向する側に向かって突出する突起部が設けられていることを特徴とする。
本発明の縦葺屋根構造及び縦葺材によれば、軒側縦葺材と棟側縦葺材との接続部分の耐風圧強度を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施形態の縦葺屋根構造の斜視図である。 図2Aは、同上の縦葺屋根材の分解斜視図である。図2Bは、図2AのB部分の断面図である。 図3は、図2AのA-A線断面図である。 図4は、軒側縦葺材と棟側縦葺材とが接続された状態における、図2AのA-A線部分の断面斜視図である。 図5Aは、変形例1の縦葺材の棟側の端部の断面図である。図5Bは、変形例2の縦葺材の棟側の端部の断面図である。 図6Aは、本発明の一実施形態の縦葺屋根構造の分解斜視図である。図6Bは、図6Aにおける縦葺屋根材の縦断面図である。 図7Aは、同上の軒側縦葺材と棟側縦葺材とが接続される直前の要部斜視図である。図7Bは、軒側縦葺材と棟側縦葺材とが接続された状態の要部斜視図である。 図8Aは、同上の縦葺屋根材の横方向の接続部分を示す断面図である。図8Bは、同上の縦葺屋根材の横方向の接続部分において、図8Aとは異なる位置における断面図である。 図9Aは、上記実施形態の他例の縦葺屋根構造の分解斜視図である。図9Bは、図9Aにおいて横方向に隣り合う縦葺屋根材の要部断面図である。 図10は、上記実施形態のさらなる他例の縦葺屋根構造の要部断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
本実施形態の縦葺屋根構造は、図1に示すように、屋根下地1に金属製の縦葺屋根材2を敷設した屋根構造である。縦葺屋根構造は、屋根下地1と、横方向に並ぶように設置された複数の縦葺屋根材2とを備えている。本実施形態の縦葺屋根材2の各々は、たてひら屋根材により構成されている。また、横方向に並ぶ複数の縦葺屋根材2の各々は、軒棟方向に縦継ぎされた複数の縦葺材3を備えている。
ここで、「軒棟方向」とは、屋根勾配に沿った方向を意味し、いわゆる水流れ方向に平行な方向である。また、「横方向」とは、軒棟方向に直交する方向のうちの水平面上の方向を意味し、本実施形態では桁行方向に該当する。
屋根下地1は、縦葺屋根材2の下地となる部分である。本実施形態の縦葺屋根構造は鉄骨造により構成されており、屋根下地1は、複数の横架材11と、野地板12と、下葺材13とを備えている。
複数の横架材11は、横方向に沿って架け渡された構造材であり、例えば、母屋,梁,桁等により構成される。各横架材11は、横方向に延びている。複数の横架材11は、軒棟方向に一定のピッチで並んでおり、棟側の横架材11ほど上方に位置するように配置されている。
野地板12は、複数の横架材11の上方に配置される。野地板12は、例えば、樹脂発泡材等の芯材を金属板で挟んだサンドイッチパネルや、木質板等により構成される。野地板12は、屋根面に対応する部分の全面にわたって配置されている。
下葺材13は、防水性を有しており、屋内側への浸水を防ぐ。下葺材13は、野地板12の全面にわたって敷設される。下葺材13は、例えば、アスファルトルーフィングや、改質ゴムアスファルトルーフィング等の防水シートにより構成される。
なお、例えば、建物が木造の場合、屋根下地1は、野地板12を下方から支持する複数の垂木を含む。複数の垂木は、各々の長手方向が軒棟方向に平行に配置されると共に、横方向に一定の間隔をおいて配置され、野地板12と横架材(母屋)との間に配置される。
複数の縦葺屋根材2は、屋根下地1上に葺かれている。各縦葺屋根材2は、軒棟方向の全長にわたって連続している。複数の縦葺屋根材2は、横方向に並んで設置されている。本実施形態において、複数の縦葺屋根材2の各々はすべて同じ構造であり、また、横方向に隣り合う縦葺屋根材2は、すべて同じ構造で連結されている。このため、以下においては、隣り合う縦葺屋根材2を、第1の縦葺屋根材2aと第2の縦葺屋根材2bとし、これら第1の縦葺屋根材2a及び第2の縦葺屋根材2bについて主に説明する。
各縦葺屋根材2は、複数の縦葺材3が軒棟方向に縦継ぎされることで構成されている。複数の縦葺材3の各々は、例えば、1.0~4.0mに形成されており、可搬性に優れている。軒棟方向に隣り合う縦葺材3の端部同士は、単に重なっているだけでなく、次に説明するように、相互に連結されている。
なお、本実施形態において、各縦葺屋根材2は、3つ以上の縦葺材3により構成されているところ、すべて同じ構造の縦葺材3により構成される。従って、縦継ぎ構造の説明においては、軒棟方向に隣り合う縦葺材3のうち、軒側に配置される縦葺材3を軒側縦葺材3aとすると共に、軒側縦葺材3aの棟側に隣接する縦葺材3を棟側縦葺材3bとして説明する。
〔縦継ぎ構造〕
各縦葺材3は、金属板を曲げ加工することで形成されており、例えば、ロールフォーミングを用いて成型される。縦葺材3を構成する金属板としては、例えば、塗装鋼板、亜鉛めっき鋼板、ステンレス鋼板,ガルバリウム鋼板(登録商標),エスジーエル(登録商標)等により構成される。縦葺材3は、図2に示すように、本体部31と、下側折返部45と、上側折返部46とを備えている。
本体部31は、縦葺材3の主体を構成する部分である。本体部31は、軒棟方向に延びており、その長手方向が軒棟方向に平行な平面視略矩形状に形成されている。本体部31は、平面部32と、一対の立上部33とを備えている。
平面部32は、平面状に形成された部分であり、屋根下地1に載るようにして設置される。平面部32は、長手方向が軒棟方向に平行であり、幅方向が横方向に平行である。平面部32は、屋根下地1上に複数の縦葺材3が設置された状態において、雨水が流通する流路を構成する。
一対の立上部33は、平面部32の幅方向の両端部から立ち上げられている。各立上部33は、平面部32の長手方向に平行に形成されている。一対の立上部33のうち、一方の立上部33が嵌合部34を構成し、他方の立上部33が被嵌合部37を構成する。横方向に隣り合う縦葺材3同士は、嵌合部34と被嵌合部37とが嵌合することで、連結されている。横方向に隣り合う縦葺材3同士の連結構造については、後述の〔横方向の連結構造〕で詳しく述べる。
嵌合部34の軒側の端部には、軒側切欠部43が形成されている。軒側切欠部43は、嵌合部34の長手方向の軒側の端部が切り欠かれて構成されている。また、被嵌合部37の棟側の端部には、棟側切欠部44が形成されている。棟側切欠部44は、被嵌合部37の長手方向の棟側の端部が切り欠かれて構成されている。このように、本実施形態の縦葺材3は、軒側切欠部43と棟側切欠部44とが設けられていることで、縦葺材3を軒棟方向に縦継ぎしたときの重ね性及び防水性を向上することができる。
ここで、軒側切欠部43と棟側切欠部44とが設けられていない場合、縦葺材3を軒棟方向に縦継ぎすると、曲げ加工が行われた箇所が何重にも重なるため、隙間が生じやすい。これに対し、本実施形態の縦葺材3は、軒側切欠部43と棟側切欠部44とが設けられていることで、曲げ加工部分の重なり枚数を減らすことができ、隙間の発生を抑制することができる。
下側折返部45は、平面部32の軒側の端部から棟側に延出しており、平面部32の下方に重なっている。すなわち、下側折返部45は、平面部32の下方側において棟側に折り返されている。下側折返部45は、横方向の両側の辺が、棟側ほど横方向の中央側に位置するように傾斜し、これにより、下側折返部45は棟側ほど幅狭に形成されている。なお、下側折返部45は、平面部32にのみ形成されており、立上部33には形成されていない。
また、図4に示すように、下側折返部45の先端部451は、基端で上方に折曲しており、先端ほど平面部32に近付くように傾斜している。これによって、下側折返部45を上側折返部46と平面部32との間に差し込む際に、下側折返部45の先端部451のエッジが平面部32に擦れて、平面部32に傷が付くのを防ぐことができる。
上側折返部46は、図2に示すように、平面部32の棟側の端部から軒側に延出しており、平面部32の上方に重なっている。すなわち、上側折返部46は、平面部32の上方側において軒側に折り返されている。上側折返部46の軒棟方向の長さは、下側折返部45の軒棟方向の長さよりも長く形成されている。
上側折返部46は、上側折返部46の横方向の端部のうち、被嵌合部37側の端部の辺が、軒側ほど横方向の中央側に位置するように傾斜し、これにより、上側折返部46は軒側ほど幅狭に形成されている。また、上側折返部46は、図2Bに示すように、上側折返部46の横方向の端部のうち、嵌合部34側の端部から上方に延出した立設片47を有している。立設片47は、嵌合部34に沿って形成されており、立設片47の棟側の端部が嵌合部34の棟側の端部と、曲げ加工により一体に形成されている。このため、平面部32と上側折返部46との間に浸入した雨水が、立設片47側に移動しても、立設片47と嵌合部34とが繋がっているため、屋根下地1側に漏れるのを防止できる。また、上側折返部46が軒側ほど幅狭に形成されているため、上側折返部46と平面部32との間に下側折返部45を差し込みやすくなる。
棟側縦葺材3bは、軒側縦葺材3aの棟側の端部に対し、軒側の端部を上方から重ねるようにして配置される。このとき、棟側縦葺材3bの下側折返部45は、軒側縦葺材3aの上側折返部46に係止される。これにより、設置された状態における棟側縦葺材3bの軒側の端部は、軒側縦葺材3aの棟側の端部と相互に連結される。
また、本実施形態の縦葺材3は、本体部31の棟側の端部と上側折返部46との両方に、突起部48が設けられている。突起部48は、横方向に延びた複数の突条49により構成されており、本体部31の平面部32と、上側折返部46とが面状に密着するのを防ぐ。
図3に、図2におけるA-A線断面を示す。図3に示すように、本体部31の棟側の端部において、平面視で上側折返部46に重なった部分(以下、被覆領域9)に、突条49としての下突条492が設けられ、上側折返部46に突条49としての上突条491が設けられている。下突条492は、上側折返部46に向かって突出している。下突条492の頂点は、上側折返部46に対して、接触又は離間しており、すなわち、上側折返部46に対して対向している。また、上突条491は、平面部32に向かって突出している。上突条491の頂点は、平面部32に対して、接触又は離間しており、すなわち、上側折返部46に対して対向している。上突条491は、下突条492よりも棟側に配置されており、下突条492に対して離れた位置に形成されている。
上突条491と下突条492とが設けられていることで、平面部32と上側折返部46とが、面状に接触するのを防ぐことができ、平面部32と上側折返部46とが密着するのを防ぐことができる。この結果、平面部32と上側折返部46との間で生じる毛細管現象により、平面部32と上側折返部46との間に雨水を引き込むのを抑制できる上に、施工時に、下側折返部45を、平面部32と上側折返部46との間に差し込む際の作業性を向上することができる。
なお、図中の符号71は、後述の第3の止水部7としての突条部71であり、後述の〔排水構造〕で詳しく述べる。
軒側縦葺材3aの棟側の端部に、棟側縦葺材3bの軒側の端部が接続されると、図4に示すように、棟側縦葺材3bの下側折返部45の先端が下突条492に接触する。これによって、棟側縦葺材3bを軒側縦葺材3aに対して配置する際に位置決めができ、棟側縦葺材3bを適切な位置に配置することができる。なお、棟側縦葺材3bの下側折返部45の先端と下突条492とは、接触していなくてもよい。
突起部48としての突条49が設けられる部位は、例えば、図5A,5Bに示す位置であってもよい。以下、図5Aに示す態様を変形例1といい、図5Bに示す態様を変形例2という。
変形例1の突条49は、図5Aに示すように、上側折返部46から平面部32に向かって突出する上突条491により構成される。つまり、変形例1の縦葺材3の突起部48は、上側折返部46に設けられた突条49で構成される。
変形例2の突条49は、図5Bに示すように、平面部32から上側折返部46に向かって突出する下突条492により構成される。つまり、変形例2の縦葺材3の突起部48は、平面部32に設けられた突条49で構成される。
なお、突条49は、横方向に平行でなくてもよく、横方向に対してやや傾斜していてもよい。すなわち、突条49が「横方向に延びている」とは、突条49の横方向の寸法が、突条49の軒棟方向の寸法よりも大きいことを言う。
このような変形例1,2の態様にあっても、平面部32と上側折返部46との間に雨水を引き込むのを抑制できる上に、施工時において、下側折返部45を、平面部32と上側折返部46との間に差し込む際の作業性を向上することができる。
〔排水構造〕
本実施形態の屋根構造は、軒側縦葺材3aと棟側縦葺材3bとが軒棟方向に縦継ぎされているが、この縦継ぎ部分において止水構造を有している。止水構造は、図6に示すように、第1の止水部5,第2の止水部6,第3の止水部7を有している。さらに、本実施形態の屋根構造は、これら止水部5,6,7によって止水された雨水を効果的に排水できる排水構造を有している。この排水構造は、軒側縦葺材3aの平面部32と上側折返部46との間や、軒側縦葺材3aの上側折返部46と棟側縦葺材3bの平面部32との間に浸入した雨水を排水できる。
第1の止水部5は、平面部32の幅方向の略全長にわたって一体に形成された上側折返部46と下側折返部45との係止構造により構成される。つまり、単に軒棟方向に隣り合う縦葺材3の平面部32同士が重なっているだけでは、雨水を引き込んでしまうが、本実施形態においては、係止構造を採用することで止水性を向上させることができる。
第2の止水部6は、止水材61により構成される。止水材61は、複数箇所に設けられている。複数の止水材61のうち、一の止水材61aは、被嵌合部37と平面部32とにわたって連続して設けられており、被嵌合部37と平面部32との入隅部からの浸水を防ぐことができる。この止水材61aは、被嵌合部37上を伝って棟側に移動する雨水が屋根下地側へ浸水するのも防ぐことができる。また、他の止水材61bは、上側折返部46と嵌合部34とにわたって連続して設けられており、上側折返部46における平面部32との対向部分と立設片47との入隅部からの浸水を防ぐことができる。この止水材61bは、嵌合部34上を伝って棟側に移動する雨水が屋根下地側へ浸水するのも防ぐことができる。止水材61は、パッキン,ホットメルト等により構成される。
第3の止水部7は、上側折返部46の上面から上方に突出する複数の突条部71により構成される。突条部71は、横方向に延びていると共に、軒棟方向に一定の間隔をおいて形成されている。複数の突条部71により、万が一、上側折返部46と下側折返部45との係止構造を通過して、軒側縦葺材3aの上側折返部46と棟側縦葺材3bの平面部32との間に雨水が浸入しても、屋根下地1側に浸入しないように雨水を堰き止めることができる。この第3の止水部7により堰き止められた雨水は、排水構造によって軒先に排水することができる。
排水構造は、通水部81と、排水樋83とを備えている。通水部81は、軒側縦葺材3aの棟側の端部に設けられている。通水部81は、平面部32と上側折返部46との間、及び軒側縦葺材3aの上側折返部46と棟側縦葺材3bの平面部32との間に浸入した雨水を、横方向に隣接する縦葺材3の排水樋83に流通させる部分である。通水部81は、上述の棟側切欠部44と、貫通部82とで構成されている。
棟側切欠部44は、上述したように、被嵌合部37の棟側の端部が切り欠かれて構成される。棟側切欠部44の軒棟方向の寸法は、軒側縦葺材3aと棟側縦葺材3bとの重なる部分の寸法よりも短く形成されている。従って、軒側縦葺材3aの棟側の端部に棟側縦葺材3bの軒側の端部が接続されると、棟側切欠部44は、棟側縦葺材3bによって覆われる。
貫通部82は、平面部32を上下方向に貫通する。貫通部82は、棟側切欠部44に隣接している。貫通部82は、横方向に隣接する他の縦葺材3の排水樋83の上方に位置している。
排水樋83は、屋根下地1上に複数の縦葺屋根材2が設置された状態において、通水部81を通過した雨水を受けることができ、さらに、受けた雨水を軒先に向かって排水することができる。本実施形態の排水樋83は、隣接する縦葺材3の下方に敷き込まれる敷き込み片36により構成される。
敷き込み片36は、板状に形成されている。敷き込み片36は、本体部31の幅方向のうち、通水部81が設けられた側とは反対側に形成されており、すなわち、嵌合部34から外側に向かって延出している。敷き込み片36は、嵌合部34の軒棟方向の全長にわたって形成されている。敷き込み片36の外側の端部には、敷き込み片36の長手方向の全長にわたって連続する止水材40が配置されている。
軒側縦葺材3aと棟側縦葺材3bとが縦継ぎされると、軒側縦葺材3aの敷き込み片36と、棟側縦葺材3bの敷き込み片36とが軒棟方向に連続するようにして接続される。具体的には、軒側縦葺材3aの敷き込み片36の棟側の端部に、棟側縦葺材3bの敷き込み片36の軒側の端部が上方から重なり、棟から軒に向かって雨水が流通可能に構成される。
ここで、図7に示すように、棟側縦葺材3bの敷き込み片36の軒側の端部には、軒側に延出する舌片41を有している。舌片41の先端は、軒側切欠部43の棟側の縁部よりも軒側に位置している。また、軒側縦葺材3aの敷き込み片36の棟側の端部には、舌片41の先端の位置決めを行うための位置決め部42が設けられている。位置決め部42は、図7Bに示すように、突起により構成されており、軒側縦葺材3aと棟側縦葺材3bとが縦継ぎされた状態において、平面視において、舌片41の先端と重なる位置に配置される。このとき、軒側縦葺材3aの立上部33の棟側の端部と、棟側縦葺材3bの軒側切欠部43の縁部とは突付け接合される(突付け部91)。
これにより、軒側縦葺材3aと棟側縦葺材3bとが縦継ぎされたときに、位置決め部42と舌片41の先端との位置が適合することで、下側折返部45と上側折返部46とが適切に連結されていることが確認できる。
また、本実施形態の軒側縦葺材3aの棟側の端部の上面は、図6Aに示すように、通水部81側に向かって下り傾斜している。すなわち、軒側縦葺材3aの棟側の端部の上面としての上側折返部46の上面は、上側折返部46の横方向のうち通水部81とは反対側が他の部分よりも上方に位置しており、これにより、通水部81側ほど下方に位置するように傾斜している。これにより、軒側縦葺材3aの上側折返部46に雨水が付着した場合に、雨水を通水部81に向かって流通させることができる。
さらに、本実施形態の縦葺材3の被覆領域9の上面(つまり、平面部32において、上側折返部46の下方に位置する部分)は、図6Bに示すように、通水部81側に向かって下り傾斜している。すなわち、被覆領域9の上面は、通水部81側ほど下方に位置するように傾斜している。これにより、軒側縦葺材3aの上側折返部46と平面部32との間に雨水が浸入した場合に、雨水を通水部81に向かって流通させることができる。
〔横方向の連結構造〕
横方向に隣り合う第1の縦葺屋根材2aと第2の縦葺屋根材2bとは、嵌合部34と被嵌合部37とが嵌合することで連結されている。ここで、図8A,8Bに、第1の縦葺屋根材2aの嵌合部34と、第2の縦葺屋根材2bの被嵌合部37とが嵌合した状態の断面図を示す。
嵌合部34は、平面部32の幅方向の端部のうちの一方の端部から立ち上げられた内側板部341と、内側板部341の上端部から横方向に延出した天板部342と、天板部342の外側の端部から下方に延出した外側板部343とを備え、内側板部341と天板部342と外側板部343とは一体に形成されている。また、嵌合部34は、天板部342にねじ留めされた嵌合片35を有している。
嵌合片35は、横板部351と、横板部351の横方向の両端部から斜め下方に突出した一対の引掛け部352とを有し、逆U字状に形成されている。横板部351は、天板部342にねじ留めされる部分である。一対の引掛け部352は、下方ほど対向間の距離が拡がるように形成されている。なお、本実施形態の嵌合片35は、天板部342の長手方向に対して、部分的に複数設けられている。
嵌合片35は、天板部342に固着具92を介して固定される。この固着具92は、嵌合片35を嵌合部34に対して固定するのと、縦葺材3を屋根下地1に固定するのを兼ねている。固着具92は、天板部342の上方から下方に向かって打入されている。固着具92は、ねじや釘等により構成される。
外側板部343の下端部からは、上述の敷き込み片36が延出している。
被嵌合部37は、嵌合部34に対して上方から被せることで、嵌合部34に嵌合するように構成されている。被嵌合部37は、嵌合部34を上方から覆う。被嵌合部37は、平面部32の横方向の端部のうち、嵌合部34が設けられた側の端部とは反対側に設けられている。被嵌合部37は、平面部32の横方向の一方の端部から上方に立ち上げられた内側板部371と、内側板部371の上端部から横方向に延出した天板部373と、天板部373の外側の端部から下方に延出した外側板部374とを備えている。
内側板部371は、上下方向の中間部分に内側係止部372を有している。内側係止部372は、内側係止部372の上部が、内側係止部372の下部よりも内側に位置するように段状に形成されており、嵌合片35の引掛け部352が引掛け可能に構成されている。また、外側板部374は、上下方向の中間部分に外側係止部375を有している。外側係止部375は、外側係止部375の上部が、外側係止部375の下部よりも外側に位置するように段状に形成されており、嵌合片35の引掛け部352が引掛け可能に構成されている。
外側板部374の下端部には、外側に延出する圧接片38が設けられている。圧接片38は、弾性変形可能に構成されており、縦葺材3が設置されていない状態では、先端側ほど下方に位置するように傾斜している。これにより、縦葺屋根材2が設置された状態では、隣接する縦葺屋根材2(第1の縦葺屋根材2a)の平面部32に圧接する。
圧接片38は、複数の止水突部39を有している。複数の止水突部39は、圧接片38の下方に臨む主面(平坦な面)から突出している。本実施形態の止水突部39は、圧接片38の延出方向の中間に設けられた第一止水突部391と、圧接片38の先端部に設けられた第二止水突部392とを有している。第一止水突部391と第二止水突部392とは、圧接片38の延出方向(設置した状態では横方向)に、互いに間隔をおいて形成されている。
第一止水突部391は、圧接片38の延出方向の中間部分に配置されている。第一止水突部391は、下方に突曲して形成された突条により構成される。第一止水突部391は、圧接片38の第一止水突部391及び第二止水突部392を除く部分の下面よりも下方に突出している。第一止水突部391の長手方向は、軒棟方向に平行であり、軒棟方向の略全長にわたって形成されている。
第二止水突部392は、圧接片38の先端部に設けられている。第二止水突部392は、圧接片38の第一止水突部391を除く部分の下面よりも下方に突出している。本実施形態の第二止水突部392は、金属板の先端部を下方に折り返すことで形成されている。第二止水突部392の長手方向は、軒棟方向に平行であり、軒棟方向の略全長にわたって形成されている。
止水突部39は、縦葺屋根材2が設置された状態において、平面部32に向かって突出する。このとき、圧接片38が平面部32に圧接されており、すなわち、止水突部39が平面部32に圧接する。このため、嵌合部34と被嵌合部37とが嵌合した状態において、平面部32と圧接片38との間から雨水が浸入するのを抑制することができる。
また、内側板部341と外側板部374との間には隙間が介在しており、すなわち、圧接片38と平面部32との間における奥側には、嵌合部34と被嵌合部37との間に隙間が介在している。このため、圧接片38と平面部32との間に雨水が浸入した場合であっても、雨水が、内側板部341と外側板部374との間にまで浸入するのを抑制できる。さらに、敷き込み片36が設けられていることで、より確実に、屋根下地1への浸水を防ぐことができる。
嵌合部34と被嵌合部37との嵌合部分において、軒側縦葺材3aと棟側縦葺材3bとの重なり部分おいては、図8Bに示すような構造となる。図8Bに示すように、重なり部に対応する部分には嵌合片35が設けられていないため、嵌合部34に被嵌合部37を嵌合した状態において、工具等を用いて、内側係止部372及び外側係止部375を横方向の両側から潰し、第1の縦葺屋根材2aと第2の縦葺屋根材2bとを相互に固定する。すなわち、軒棟方向に重なる一対の縦葺材3a,3bの被嵌合部37は、互いに重なっているだけでなく、当該被嵌合部37が嵌合する嵌合部34に対して、かしめられている。
また、本実施形態の縦葺材3は、嵌合部34(立上部33)の天板部342に固着具92が打入されることで、屋根下地1に固定されている。このため、縦葺材3において固着具92によって貫通した部分(貫通孔)を、雨水の流通する箇所から離すことができ、屋根下地1側への浸水を抑制することができる。特に、立上部33の天板部342に固着具92が打入されることで、排水樋83よりも高い位置に固着具92による貫通孔を位置させることができるため、効果的な防水を図ることができる。
〔応用〕
上記実施形態の縦葺屋根構造は、横方向に並ぶ縦葺屋根材2が、嵌合部34と被嵌合部37とで嵌合する嵌合式の屋根構造であったが、例えば、図9A,図9Bに示すような、いわゆるキャップ式の縦葺屋根構造であってもよい。
この縦葺屋根構造は、隣り合う縦葺屋根材2の間に配置された接続部材91と、接続部材91及び隣り合う縦葺屋根材2の端部に対して上方から嵌め込まれるキャップ部材92とを備える。接続部材91は、断面U字状の固定部911と、固定部911の上端部から外側斜め下方に延出した一対の受片912とを備えている。
縦葺材3の立上部33は、平面部32の横方向の端部から上方に断面直線状に延びている。立上部33は、固定部911と受片912との間に配置される。
キャップ部材92は、接続部材91の上方から嵌め込まれ、受片912に引っ掛けられる。これにより、キャップ部材92は、隣り合う縦葺屋根材2の左右方向の端部を覆う状態で、屋根下地1に固定される。
なお、上記実施形態において、上側折返部46は、横方向のうちの一方の辺が軒棟方向に対して傾斜していたが、図9Aに示すように、横方向の両側の辺が軒棟方向に平行であってもよいし、上記実施形態のように傾斜してもよい。さらに、図9Aのような形状の上側折返部46を上記実施形態1の上側折返部46に適用してもよい。
また、この接続部材91とキャップ部材92は、例えば、図10に示すような構造であってもよい。なお、この図10の接続部材91は、下部材913と上部材914との2部材で構成されており、下部材913と上部材914との間に、縦葺材3の立上部33が挟まれる。
また、上記実施形態の本体部31と下側折返部45とのうちのいずれか一方又は両方に設けられた突起部48は、横方向に延びた突条49により構成されたが、例えば、点状の突起で構成されてもよく、突起部48の態様は特に限定されない。
上記実施形態の縦葺材3は、棟側切欠部44と軒側切欠部43とを有していたが、これらはなくてもよい。
また、縦葺屋根材2における軒棟方向の接続部分は、横方向に隣り合う縦葺屋根材2において横方向に並んでいたが、例えば、横方向にみて、軒棟方向に互いにずれていてもよい。すなわち、横方向に並ぶ縦葺屋根材2は、縦葺材3の接続部分が、横方向において千鳥状に配置されてもよい。
その他、上記実施形態の構成は、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば、適宜設計変更を行うことができる。
〔効果〕
以上説明したように、上記実施形態及び変形例1,2の縦葺屋根構造は、以下に示す特徴を有している。上記実施形態及び変形例1,2の縦葺屋根構造は、軒側縦葺材3aと、軒側縦葺材3aの棟側の端部に対し、軒側の端部を上方から重ねるようにして連結された棟側縦葺材3bとを備える。棟側縦葺材3bは、軒側の端部から下方側において棟側に折り返される下側折返部45を有する。軒側縦葺材3aは、本体部31と、本体部31の棟側の端部から軒側に折り返された上側折返部46とを有する。上側折返部46は、本体部31の棟側の端部の上方に重なり、下側折返部45に係止される。本体部31の棟側の端部と上側折返部46とのうち、いずれか一方又は両方に、対向する側に向かって突出する突起部48が設けられている。以下、この特徴を有する縦葺屋根構造を第1の態様の縦葺屋根構造という。
第1の態様の縦葺屋根構造によれば、軒側縦葺材3aの棟側の端部と、棟側縦葺材3bの軒側の端部とが相互に係止されているため、棟側縦葺材3bの軒側の端部と軒側縦葺材3aの棟側の端部との間に風が吹き込んでも、棟側縦葺材3bの軒側の端部が持ち上がるのを抑制できる。この結果、第1の態様の縦葺屋根構造によれば、軒側縦葺材3aと棟側縦葺材3bとを縦継ぎするに当たり、耐風圧強度を向上させることができる。
また、本体部31の棟側の端部と上側折返部46とのうち、いずれか一方又は両方に、対向する側に向かって突出する突起部48が設けられているため、本体部31と上側折返部46とが密着するのを防ぐことができ、本体部31と上側折返部46との間に、毛細管現象によって雨水を引き込んで保持するのを防ぐことができる上に、本体部31と上側折返部46との間に棟側縦葺材3bの下側折返部45を差し込む際の作業性が損なわれるのを抑制できる。
また、本実施形態の縦葺屋根構造は、第1の態様の縦葺屋根構造の特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有する。すなわち、本実施形態の縦葺屋根構造において、突起部48は、横方向に延びている。以下、この縦葺屋根構造を第2の態様の縦葺屋根構造という。
第2の態様の縦葺屋根構造によれば、突起部48によって、雨水を堰き止めることができるため、止水性を向上させることができる。
また、本実施形態の縦葺屋根材2は、以下に示す特徴を有している。本実施形態の縦葺屋根材2は、複数の縦葺材3が軒棟方向に連結された縦葺屋根構造に用いられる縦葺材3である。縦葺材3は、軒棟方向に延びた本体部31と、下側折返部45と、上側折返部46とを備える。下側折返部45は、本体部31の軒側の端部から棟側に折り返され、本体部31の軒側の端部の下方に重なる。上側折返部46は、本体部31の棟側の端部から軒側に折り返され、本体部31の棟側の端部の上方に重なり、棟側に隣接する他の縦葺材3の下側折返部45に係止される。本体部31の棟側の端部と上側折返部46とのうち、いずれか一方又は両方に、対向する側に向かって突出する突起部48が設けられている。以下、この縦葺屋根構造を第1の態様の縦葺材3という。
第1の態様の縦葺材3によれば、縦葺材3の棟側の端部と、棟側に隣接した縦葺材3の軒側の端部とを相互に係止することができるため、軒棟方向に隣合った縦葺材3同士の間に風が吹き込んでも、棟側の縦葺材3の軒側の端部が持ち上がるのを抑制できる。この結果、第1の態様の縦葺材3によれば、縦葺材3同士を軒棟方向に縦継ぎするに当たり、耐風圧強度を向上させることができる。
また、本体部31の棟側の端部と上側折返部46とのうち、いずれか一方又は両方に、対向する側に向かって突出する突起部48が設けられているため、本体部31と上側折返部46とが密着するのを防ぐことができ、本体部31と上側折返部46との間に、毛細管現象によって雨水を引き込んで保持するのを防ぐことができる上に、本体部31と上側折返部46との間に棟側縦葺材3bの下側折返部45を差し込む際の作業性が損なわれるのを抑制できる。
また、本実施形態の縦葺材3は、第1の態様の縦葺材3の特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有する。すなわち、本実施形態の縦葺材3において、本体部31は、軒棟方向に延びた平面部32と、平面部32の横方向の両側から立ち上げられた一対の立上部33とを備える。一対の立上部33のうちの一方の立上部33は、軒側の端部が切り欠かれた軒側切欠部43を有し、他方の立上部33は、棟側の端部が切り欠かれた棟側切欠部44を有する。以下、この縦葺材3を第2の態様の縦葺材3という。
第2の態様の縦葺材3によれば、縦葺材3同士を軒棟方向に縦継ぎした状態及び横方向に接続した状態において、金属曲げ加工部分の重なり枚数を減らすことができ、隙間の発生を抑制することができる。
3 縦葺材
3a 軒側縦葺材
3b 棟側縦葺材
31 本体部
32 平面部
33 立上部
43 軒側切欠部
44 棟側切欠部
45 下側折返部
46 上側折返部
48 突起部

Claims (4)

  1. 軒側縦葺材と、
    前記軒側縦葺材の棟側の端部に対し、軒側の端部を上方から重ねるようにして連結された棟側縦葺材と
    を備え、
    前記棟側縦葺材は、軒側の端部から下方側において棟側に折り返される下側折返部を有し、
    前記軒側縦葺材は、
    本体部と、
    前記本体部の棟側の端部から軒側に折り返され、前記本体部の棟側の端部の上方に重なり、前記下側折返部に係止される上側折返部と
    を有し、
    前記本体部の棟側の端部と前記上側折返部とのうち、いずれか一方又は両方に、対向する側に向かって突出する突起部が設けられており、前記突起部は前記本体部の棟側の端部と前記上側折返部とが面状に接触することを防ぐ
    ことを特徴とする縦葺屋根構造。
  2. 前記突起部は、横方向に延びている
    ことを特徴とする請求項1記載の縦葺屋根構造。
  3. 複数の縦葺材が軒棟方向に連結された縦葺屋根構造に用いられる縦葺材であって、
    軒棟方向に延びた本体部と、
    前記本体部の軒側の端部から棟側に折り返され、前記本体部の軒側の端部の下方に重なる下側折返部と、
    前記本体部の棟側の端部から軒側に折り返され、前記本体部の棟側の端部の上方に重なり、棟側に隣接する他の縦葺材の下側折返部に係止される上側折返部と
    を備え、
    前記本体部の棟側の端部と前記上側折返部とのうち、いずれか一方又は両方に、対向する側に向かって突出する突起部が設けられており、前記突起部は前記本体部の棟側の端部と前記上側折返部とが面状に接触することを防ぐ
    ことを特徴とする縦葺材。
  4. 前記本体部は、
    軒棟方向に延びた平面部と、
    前記平面部の横方向の両側から立ち上げられた一対の立上部と
    を備え、
    前記一対の立上部のうちの一方の立上部は、軒側の端部が切り欠かれた軒側切欠部を有し、
    他方の立上部は、棟側の端部が切り欠かれた棟側切欠部を有する
    ことを特徴とする請求項3記載の縦葺材。
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