JP2015092166A5 - - Google Patents

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ヘモグロビン分析装置
本発明は、フロー式分析装置、特にフロー式のヘモグロビン分析装置に関し、さらに詳しくは、切換バルブを介した送液ポンプのエア抜き機構を備えるヘモグロビン分析装置に関する。
従来この種のフロー式分析用の切換バルブとしては、例えば6方2位置切換バルブや、複数の接続ポートの中から一流路を選択するマルチポジションバルブ、特許文献1に記載のバルブ等がある。これらは、下流に設置される分析カラムと排液流路との切換や、複数のカラムを選択するための流路切換を目的に用いられている。
また、従来この種のフロー式分析用の送液機構として、プランジャの往復動によりキャリア液(溶離液)の送液を行うプランジャ往復動型送液ポンプがある。プランジャ往復動型送液ポンプでは、駆動用モータの回転運動を直線運動に変換する機構を用いてポンプヘッド内でプランジャを往復動させる。そのプランジャの往復動と、ポンプヘッドの液入口側と液出口側にそれぞれ設けられた逆止弁又は流路切替え弁の作用により、キャリア液がポンプヘッド内に吸引され、試料注入装置側及び検出装置側へと吐出される。
このようなプランジャ往復動型送液ポンプとして、1組のプランジャ及びポンプヘッドを備えたシングルプランジャポンプや、2組のプランジャ及びポンプヘッドを並列又は直列に配置したダブルプランジャポンプなどがある。プランジャ往復動型送液ポンプではプランジャを往復動させて吐出動作と吸引動作を繰り返して送液を行う。通常のフロー式分析装置に使用される送液ポンプの動作サイクルは、分析時間や分析周期と同期せずに、分析時間や分析周期とは無関係に独立している。
これらポンプによる送液を行う場合、送液前の準備としてポンプ内のエア抜きが必要である。一般的には、送液装置に具備されたドレインバルブを開き、エア抜き用の排液流路を確保した上で、キャリア液を大量に送液してエア抜きを行う(例えば、2mL/minの流量で5分間送液等)。このエア抜きの際、プランジャの1ストロークの容積が逆止弁の接液部容積を上回る必要がある。プランジャの1ストロークの容積は、フロー式分析装置の全体構成により異なり、実験的に設定することが可能であるが、フロー式分析装置の大きさを勘案した容積の一例としては、逆止弁接液部容積を40μLから100μLとした場合、シングルプランジャポンプの1ストロークの容積は230μL程度になる。
日本国特許第3832055号公報
しかしながら、フロー式分析装置を小型化するための送液ポンプの小型化及び低流量での安定した送液を目的に、送液ポンプのプランジャの小型化を図る場合、プランジャの1ストロークの容積が送液ポンプの逆止弁接液部容積を下回ると、空気の除去が十分でなくなる。その結果、空気の混入による逆流現象が起こり、送液不良を起こす。すなわち、プランジャの1ストロークの容積が送液ポンプのエア抜きに十分な程度に逆止弁接液部容積よりも大きいことが要求されるため、小容量のプランジャポンプを用いることが妨げられていた。
さらに、プランジャポンプからのエア抜きの際には、エア抜き用の排液流路に設置されたドレインバルブを開き排液流路を確保した上で、キャリア液を高流量で数分間送液し、空気を押し出す必要があった。ドレインバルブを設置する空間が必要なことから、フロー式分析装置の小型化の妨げとなっていた。
本発明は、このような実状に鑑み、プランジャのストロークに依存せず、プランジャポンプからのエア抜き機構を構築でき、また、ドレインバルブを必要としないエア抜き用の排液流路を構築できるフロー式分析用の切換バルブを提供した上で、上記切換バルブを用いたエア抜き機構を具備するとともに、ドレインバルブの設置を必要としないエア抜き用の排液流路を具備する、小型化されたフロー式分析装置、特にフロー式のヘモグロビン分析装置を提供することを課題とする。
本発明に係るヘモグロビン分析装置は、貯留槽からキャリア液を送給する送液ポンプと、送液ポンプからのキャリア液の流路に試料として血液を注入する試料注入装置と、キャリア液の流路の試料注入装置下流に配置されて血液中のヘモグロビン成分を分離して検出する分離検出装置(カラム及び検出器)と、を備え、さらに、下記(A)〜(C)を具備する切換バルブを有する。
(A)以下(1)〜(3)を具備するロータ
(1)1個以上の中央配管接続ポート
(2)上記中央配管接続ポートから連通される1個以上の第1バルブ内流路
(3)上記第1バルブ内流路の回動に伴って回動する、流路の長さが回動で移動する長さ1回分以上である1個以上の弧状の第2バルブ内流路
(B)以下(4)〜(5)を具備するステータ
(4)上記ロータの第1バルブ内流路の回動により、第1バルブ内流路を介して中央配管接続ポートと個別に連通される配管接続ポートを2個以上有し、その接続位置がロータ中心軸回りの1つの円周上にある第1配管接続ポート群
(5)上記ロータの第1バルブ内流路と第1配管接続ポート群との接続位置がある上記円周に対して、径の異なる同軸円の円周上に弧状の第2バルブ内流路との接続位置を持ち、弧状の第2バルブ内流路の回動により互いに連通される配管接続ポートを2個以上有する第2配管接続ポート群
(C)以下(6)〜(7)の関係を満たすロータとステータの配置
(6)上記ロータの第1バルブ内流路と個別に連通する上記ステータの第1配管接続ポート群のうち、1個以上の配管接続ポートでは、中央配管接続ポートと当該配管接続ポートとが連通されるときに、弧状の第2バルブ内流路によって、第2配管接続ポート群の2個以上の隣接する配管接続ポートが連通される
(7)上記第1配管接続ポート群のうち、他の配管接続ポートでは、中央配管接続ポートと当該配管接続ポートとが連通されるときに、弧状の第2バルブ内流路によって、第2配管接続ポート群の上記隣接する配管接続ポートが連通されない。
本発明で用いる切換バルブは、上記の構成を具備するため、上記中央配管接続ポートと上記第1配管接続ポート群との接続位置を切換えることによって、上記弧状の第2バルブ内流路を介する流路を開閉することができる。
尚、上記(3)に記載の弧状の第2バルブ内流路の長さについて、回動で移動する長さ1回分ちょうどの長さがあれば、上記弧状の第2バルブ内流路を介する流路を開閉可能である。さらに、上記弧状の第2バルブ内流路を介する流路を開閉可能な上限の長さ以内であれば、上記弧状の第2バルブ内流路の長さは、回動で移動する長さ1回分より長くてもよい。
ここにおいて、本発明に係るヘモグロビン分析装置では、上記切換バルブの中央配管接続ポートが、吸引及び吐出動作可能な計量ポンプに配管接続され、
上記切換バルブの第1配管接続ポート群のうち、1個以上の配管接続ポートが上記送液ポンプのシリンダ室に配管接続されることを特徴とする。
すなわち、上記切換バルブへの配管は、使用するフロー式分析装置の目的とする流路にあわせ適切に配管すればよく、その配管を限定するものではないが、送液ポンプからのエア抜きを目的とする場合には、少なくとも以下の配管を具備する。
1個以上の中央配管接続ポートは、計量ポンプと接続される。
第1バルブ内流路の回動により、第1バルブ内流路を介して中央配管接続ポートと個別に連通される第1配管接続ポート群について、1個以上の配管接続ポートが送液ポンプのシリンダ室に接続される。
さらには、上記切換バルブの第2配管接続ポート群のうち、1個以上の配管接続ポートに、上記送液ポンプの吐出側の流路から分岐して送液ポンプのエア抜きを行うときにキャリア液が流れる流路が接続され、
上記第2配管接続ポート群のうち、他の配管接続ポートに排液流路が接続されることを特徴とする。
すなわち、エア抜き用の排液流路として、以下の配管を具備する。
弧状の第2バルブ内流路の回動により、第2バルブ内流路を介して互いに連通される第2配管接続ポート群について、1個以上の配管接続ポートは、送液ポンプの吐出側の流路から分岐して送液ポンプのエア抜きを行うときキャリア液が流れる流路に接続され、1個以上の他の配管接続ポートは、排液流路に接続される。
また、2個の送液ポンプを具備する高圧グラジェント送液装置において、送液ポンプからのエア抜きを行うためには、以下の配管及び接続を具備する1ウェイ以上、6ポート以上、4ポジション以上の切換バルブを用いるのが好適である。
1個以上の中央配管接続ポートは計量ポンプと接続される。
上記の第1バルブ内流路の回動により、第1バルブ内流路を介して中央配管接続ポートと個別に連通される配管接続ポートを4個以上有する第1配管接続ポート群について、
1個の配管接続ポートは送液ポンプ1のシリンダ室に接続され、
1個の配管接続ポートは送液ポンプ2のシリンダ室に接続され、
1個の配管接続ポートは試料注入装置のニードルに接続され、
1個の配管接続ポートは希釈・洗浄液の貯留槽に接続される。
尚、上記の接続は送液ポンプ1,2がシングルプランジャポンプの場合である。送液ポンプが複数のプランジャを有する場合には、それぞれのシリンダ室に配管接続ポートを接続すればよい。
また、希釈・洗浄液の貯留槽が、それぞれ別個の貯留槽に分割されている場合には、希釈液の貯留槽と洗浄液の貯留槽とに1個ずつ配管接続ポートを接続してもよく、さらに別の試薬についても貯留槽を具備する場合には、各試薬の貯留槽ごとに配管接続ポートを接続すればよい。
さらに、エア抜き用の排液流路として、以下の配管を具備する。
上記弧状の第2バルブ内流路の回動により連通される配管接続ポートを2個以上有する第2配管接続ポート群について、
1個以上の配管接続ポートは送液ポンプの吐出側の流路から分岐して送液ポンプのエア抜きを行うときキャリア液が流れる流路に接続され、
1個以上の配管接続ポートは排液流路に接続される。
上記切換バルブにおいて、上記弧状の第2バルブ内流路の長さを、回動で移動する長さ2回分以上とすることにより、
計量ポンプと送液ポンプ1または送液ポンプ2とが第1バルブ内流路を介して連通されるとき、弧状の第2バルブ内流路によって、排液流路と、送液ポンプの吐出側の流路から分岐して送液ポンプのエア抜きを行うときキャリア液が流れる流路とが連通される。
さらに、第1バルブ内流路を回動させ、計量ポンプと送液ポンプとが連通されない配管接続ポートに第1バルブ内流路が連通されるときに、弧状の第2バルブ内流路の回動により、排液流路と、送液ポンプのエア抜きを行うときキャリア液が流れる上記の流路とが連通されなくなる。上記のように流路が切換えられるため、従来はドレインバルブの開閉で確保していた排液流路を、切換バルブによる流路切換で確保することができる。
尚、上記弧状の第2バルブ内流路の長さは、上記の流路切換が可能な範囲であれば、回動で移動する長さ2回分より長くてもよい。
さらに、弧状の第2バルブ内流路によって連通される配管接続ポートが3つ以上の場合には、弧状の第2バルブ内流路の長さを適宜設定することによって、隣合う2つ以上の配管接続ポートに接続された流路を連通することができ、第1バルブ内流路の回動によって、流路を連通または閉鎖することが可能となる。
本発明によれば、上記の切換バルブを用いて、計量ポンプと送液ポンプのシリンダ室とを連通させることにより、シリンダ室のエアをプランジャのストロークで押し出すのではなく、計量ポンプでキャリア液を吸引吐出することにより送液ポンプ内のエア抜きをすることができる。
上記のようにプランジャの1ストロークの容積に依らず送液ポンプからエア抜きをできることから、プランジャの1ストロークの容積が小さいシングルプランジャポンプを用いる場合でも、送液時の課題であった逆止弁への空気の混入によるキャリア液の逆流現象を抑制し、良好な送液が可能となる。
従来、ポンプ内のエア抜きは、送液装置に具備されたドレインバルブを開いてエア抜き用の排液流路を確保した上で、キャリア液を大量に送液して行っていた。しかしながら、上記切換バルブを用いると、第1バルブ内流路により計量ポンプと送液ポンプのシリンダ室とを連通させて送液ポンプのエア抜きを行う場合は、弧状の第2バルブ内流路が排液流路とエア抜き時にキャリア液が流れる流路とを連通する一方、第1バルブ内流路が計量ポンプと送液ポンプのシリンダ室とを連通させる位置以外では、弧状の第2バルブ内流路が排液流路とエア抜き時にキャリア液が流れる流路とを連通しなくなり、カラム及び検出器側へ流路が切り替えられる。すなわち、ドレインバルブによって行っていたエア抜き用の排液流路と通常運転中の流路との切換を切換バルブによって行うことができ、ドレインバルブが不要となることからフロー式分析装置の小型化に寄与できる。
従って、上記の切換バルブを用いて、フロー式分析装置を構成することにより、装置の小型化に寄与できる。
従って、本発明に係るヘモグロビン分析装置は、糖尿病検査におけるヘモグロビン成分(特にヘモグロビンA1c)の計測に好適に用いることができる。
本発明の第1実施形態として示す1ウェイ6ポート4ポジション切換バルブを含むフロー式分析装置のシステム図 図1のシステム図において、計量ポンプとポートaとが連通するときのバルブ内流路図 図1のシステム図において、計量ポンプとポートbとが連通するときのバルブ内流路図 図1のシステム図において、計量ポンプとポートcとが連通するときのバルブ内流路図 図1のシステム図において、計量ポンプとポートdとが連通するときのバルブ内流路図 本発明の第2実施形態として示す1ウェイ4ポート2ポジション切換バルブを含むフロー式分析装置のシステム図 図6のシステム図において、計量ポンプとポートaとが連通するときのバルブ内流路図 図6のシステム図において、計量ポンプとポートbとが連通するときのバルブ内流路図
以下に本発明の実施の形態について説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態として示す1ウェイ6ポート4ポジション切換バルブを含むフロー式分析装置のシステム図である。
本実施形態のフロー式分析装置は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)の原理で血液中のヘモグロビンA1cを始めとするヘモグロビン各成分を分析するために用いられる。従って、試料は血液である。また、前処理として溶血処理が必要であり、溶血液を使用するが、希釈と同時に溶血が可能な希釈液を使用してもよいし、さらに前述の希釈液と洗浄液を兼ねる希釈・洗浄液を使用してもよい。
図1のフロー式分析装置には、例えば溶媒、添加試薬の種類及び濃度など、互いに組成の異なる第1及び第2のキャリア液の貯留槽51、52と希釈・洗浄液の貯留槽53とが、共通の脱気装置54を介して、接続される。尚、第1及び第2のキャリア液の貯留槽51、52と希釈・洗浄液の貯留槽53は試薬キット50としてキット化されていてもよい。さらに希釈・洗浄液の貯留槽53は、それぞれ別個の貯留槽に分割されていてもよく、すなわち希釈液の貯留槽53aと洗浄液の貯留槽53bとに分割されていてもよい。
図1のフロー式分析装置は、貯留槽51、52から第1及び第2のキャリア液を送給する送液ポンプ1、2と、これらの送液ポンプ1、2からのキャリア液を混合するミキサー3と、ミキサー3に連通して脈動を吸収するパルスダンパ4と、ミキサー3からのキャリア液の流路5と、流路5が入口ポートに接続される試料注入装置(本体)6と、試料注入装置6の出口ポートに接続されるキャリア液の流路7と、流路7に配置されるカラム8及び検出器9と、これらの下流の排液流路10とを含んで構成される。
第1及び第2のキャリア液の送液ポンプ1、2は、それぞれ、シングルプランジャポンプであり、吸入口及び吐出口にそれぞれ逆止弁(一方向弁)を有している。また、送液ポンプ1、2は、プランジャストロークの変更によって吐出容量を変更することができる可変容量型のポンプであり、2つの送液ポンプ1、2の流量比を変えることができる。
ミキサー3は、送液ポンプ1からの第1のキャリア液と送液ポンプ2からの第2のキャリア液とを混合する。ミキサー3は、具体的には、円筒容器内に2種のキャリア液を接線方向に導入して混合し、混合液を軸線方向に導出させる。従って、送液ポンプ1、2の流量比の変更とミキサー3による混合とで、第1のキャリア液の濃度と第2のキャリア液の濃度との間の任意の濃度のキャリア液を得ることができる(グラジエント機能)。尚、ミキサー3には運転準備段階でエア抜き及びキャリア液充填を行うための配管19が接続されている。この配管19は通常運転中は後述する切換バルブ16にて閉じられている。
パルスダンパ4は、ミキサー3内の空間に連通するダイアフラム式のダンパであり、特に小型化のために送液ポンプ1、2としてシングルプランジャポンプを用いることにより発生する脈動を吸収する。
試料注入装置6は、試料注入部22を備えている。試料注入部22は、ミキサー3からのキャリア液の流路5とその下流側の流路7との間に配置され、試料注入位置に移動させたニードル27により、キャリア液に試料を注入可能である。
試料注入装置6はまた、試料注入部22の下方に試料吸引部(容器保持部)39を備えている。試料吸引部39では、試料吸引位置に移動させたニードル27により、試料を吸引可能である。従って、試料吸引部39にて吸引した試料を試料注入部22にてキャリア液に注入することになる。尚、吸引及び注入は、計量ポンプ11を切換バルブ16を介してニードル27への配管12に接続して行う。また、ニードル27が試料を吸引及び注入する穴は、ニードル27の先端部に下向きに開口させる他、先端部は閉塞し、先端部付近の側部に横向きに開口させてもよい。
試料注入装置6はまた、試料注入部22と試料吸引部39との間で試料注入部22のハウジングと一体に、ニードル27に対する洗浄部33を備えている。洗浄部33では、洗浄位置に移動させたニードル27に対し、洗浄液を供給して洗浄を行う。洗浄は、計量ポンプ11を切換バルブ16を介して希釈・洗浄液の貯留槽53からの配管13に接続して、洗浄液を吸引した後、切換バルブ16を介して計量ポンプ11をニードル27への配管12に接続して行う。洗浄後の洗浄液は、排液ポンプ14により回収して、排液流路15へ排出する。
カラム8は、試料注入装置6下流のキャリア液の流路7に配置されて試料中の成分を分離する。
検出器9は、カラム8の下流側に配置されて、前記分離された成分を検出し、その信号をデータ処理装置(図示せず)に送る。データ処理装置でのデータ処理結果が分析結果として出力される。
図1のフロー式分析装置は、流路切換えのための切換バルブ16を備え、切換バルブ16は4つの位置a〜dをとることができる。4つの位置a〜dは、計量ポンプ11と連通する第1バルブ内流路16aの回動により、この第1バルブ内流路16aが選択的に接続されるポートa〜dにそれぞれ対応する。また、第1バルブ内流路16aの回動に伴ってもう1つの弧状の第2バルブ内流路16bが回動し、位置a、bでは、弧状の第2バルブ内流路16bによりポートeとポートfとが連通する。
ポートaは、エア抜き及びキャリア液充填用の配管17により、送液ポンプ1のシリンダ室に接続されている。
ポートbは、エア抜き及びキャリア液充填用の配管18により、送液ポンプ2のシリンダ室に接続されている。
ポートcは、配管12により、ニードル27に接続されている。
ポートdは、配管13により、希釈・洗浄液の貯留槽53に接続されている。
ポートeは、ミキサー3からのエア抜き及びキャリア液充填用の配管19に接続され、ポートfは、排液流路20に接続されている。
言い換えれば、切換バルブ16のロータは、計量ポンプ11が接続される中央配管接続ポートと、中央配管接続ポートから連通される第1バルブ内流路16aと、第1バルブ内流路16aの回動に伴って回動する弧状の第2バルブ内流路16bとを備えている。
切換バルブ16のステータは、上記ポートa〜dを含む第1配管接続ポート群と、上記ポートe、fを含む第2配管接続ポート群とを備えている。
第1配管接続ポート群(a〜d)は、第1バルブ内流路16aの回動により、第1バルブ内流路16aを介して中央配管接続ポートと個別に連通され、第1バルブ内流路16aと各ポートa〜dとの接続位置は同一円周上にある。
第2配管接続ポート群(d、f)は、弧状の第2バルブ内流路16bの回動により、第2バルブ内流路16bを介して互いに連通可能であり、第2バルブ内流路16bと各ポートd、fとの接続位置は、ポートa〜dがある円周とは同軸であり、異なる径の円周上にある。
ここで、第1配管接続ポート群のうち、ポートa、bでは、中央配管接続ポートと当該ポートa、bとが連通されるときに、弧状の第2バルブ内流路16bによって、第2配管接続ポート群の2つのポートe、fが連通される。
第1配管接続ポート群のうち、他のポートc、dでは、中央配管接続ポートと当該ポートc、dとが連通されるときに、弧状の第2バルブ内流路16bによって、第2配管接続ポート群の2つのポートe、fが連通されない。
図1のフロー式分析装置の運転準備段階でのエア抜き及びキャリア液充填について説明する。
運転準備段階では、流路内のエア抜きを行って流路内に液を満たすため、次のような操作が自動運転で行われる。
切換バルブ16を位置aにする(図1、図2の状態)。位置aでは、計量ポンプ11がポートa(配管17)と接続されると共に、ポートeとポートfとが連通する。
この状態で、先ず計量ポンプ11を吸引動作させる。すると、貯留槽51内の第1のキャリア液が送液ポンプ1の吸入側の逆止弁を通り、送液ポンプ1のシリンダ室から配管17を通って、計量ポンプ11内に吸入される。これにより、第1のキャリア液の貯留槽51から送液ポンプ1までの流路がキャリア液で満たされる。
次に計量ポンプ11を吐出動作させる。すると、計量ポンプ11内の第1のキャリア液が配管17により送液ポンプ1に圧送され、吐出側の逆止弁を開いて、ミキサー3へ流れる。そして、カラム8側の抵抗で、キャリア液は、ミキサー3を経て配管19へ流れ、さらに配管19から切換バルブ16(ポートe、f)を介してつながっている排液流路20を通って排液として排出される。
次に切換バルブ16を時計方向に60°回動して、位置bにする(図3の状態)。位置bでは、計量ポンプ11がポートb(配管18)と接続され、ポートeとポートfとは引き続き連通する。
この状態で、先ず計量ポンプ11を吸引作動させる。すると、貯留槽52内の第2のキャリア液が送液ポンプ2の吸入側の逆止弁を通り、送液ポンプ2のシリンダ室から配管18を通って、計量ポンプ11内に吸入される。これにより、第2のキャリア液の貯留槽52から送液ポンプ2までの流路がキャリア液で満たされる。
次に計量ポンプ11を吐出動作させる。すると、計量ポンプ11内の第2のキャリア液が配管18により送液ポンプ2に圧送され、吐出側の逆止弁を開いて、ミキサー3へ流れる。そして、カラム8側の抵抗で、キャリア液は、ミキサー3を経て配管19へ流れ、さらに、配管19から切換バルブ16(ポートe、f)を介してつながっている排液流路20を通って排液として排出される。
次に切換バルブ16を位置a、位置b以外にして、送液ポンプ1、2の送給を開始し、試料注入部22を含むキャリア液の流路5、7、カラム8及び検出器9をキャリア液で満たす。
図1のフロー式分析装置の通常運転中の希釈工程、試料吸引工程、試料注入工程、及び、洗浄工程について説明する。
希釈工程では、ニードル27を試料吸引位置(試料吸引部39)すなわち試料が収容される容器内に位置させる。
切換バルブ16の位置は先ず位置dにする(図5の状態)。位置dでは、計量ポンプ11がポートd(配管13)と接続される。この状態で、計量ポンプ11を吸引動作させる。すると、貯留槽53内の希釈液(希釈・洗浄液)が配管13を介して計量ポンプ11内に吸引される。
切換バルブ16の位置は次に位置cにする(図4の状態)。位置cでは、計量ポンプ11がポートc(配管12)と接続される。この状態で、計量ポンプ11を吐出動作させる。すると、計量ポンプ11内の希釈液が配管12を介してニードル27に圧送される。ニードル27は試料吸引位置(試料吸引部39)すなわち容器内に位置しており、希釈液が容器内に供給される。計量ポンプ11に吸引・吐出動作を繰り返させ、容器内の試料と希釈液との混合液をニードル27によって吸ったり戻したりすることで、容器内の混合液を撹拌し、試料を均一に希釈する。
試料吸引工程では、ニードル27を試料吸引位置(試料吸引部39)すなわち試料(希釈液により希釈された試料)が収容された容器内に位置させる。
切換バルブ16の位置は位置cにする(図4)。位置cでは、計量ポンプ11がポートc(配管12)と接続される。この状態で、計量ポンプ11を吸引動作させる。すると、容器内の試料がニードル27内に吸引される。
試料注入工程では、ニードル27を試料注入位置(試料注入部22)に位置させる。
切換バルブ16の位置は位置cにする(図4)。位置cでは、計量ポンプ11がポートc(配管12)と接続される。この状態で、計量ポンプ11を吐出動作させる。すると、ニードル27内の試料がキャリア液の流路5、7間の試料注入部22に注入される。
洗浄工程では、ニードル27を洗浄位置(洗浄部33)に位置させる。
切換バルブ16の位置は先ず位置dにする(図5)。位置dでは、計量ポンプ11がポートd(配管13)と接続される。この状態で、計量ポンプ11を吸引動作させる。すると、貯留槽53内の洗浄液(希釈・洗浄液)が配管13を介して計量ポンプ11内に吸引される。
切換バルブ16の位置は次に位置cにする(図4)。位置cでは、計量ポンプ11がポートc(配管12)と接続される。この状態で、計量ポンプ11を吐出動作させる。すると、計量ポンプ11内の洗浄液が配管12を介してニードル27に圧送される。ニードル27は洗浄位置に位置しており、洗浄液によってニードル27が洗浄される。洗浄後の洗浄液は、排液ポンプ14により回収され、排液流路15を通って排液として排出される。このとき、排液ポンプ14の流量は計量ポンプ11の流量より大きいので、洗浄後の洗浄液はニードル27の案内孔(図示せず)より入った空気と共に、外部へ漏れることなく排液流路15より排出される。ここで、洗浄液は空気と混合してミスト状となることで、洗浄効率を上げることができ、また洗浄液消費量の減少を図り、ニードル27の洗浄を好適に行うことができる。
次に、上記切換バルブ16の一連の動作について、糖尿病検査における血液中のヘモグロビンA1c値を計測する例で説明する。
先ず準備工程(エア抜き・キャリア液充填工程)を実施する。これは前述のように、切換バルブ16の位置aで計量ポンプ11の吸引・吐出動作を行わせ、次いで切換バルブ16の位置bで計量ポンプ11の吸引・吐出動作を行わせ、次いで切換バルブ16を位置a、位置b以外にして送液ポンプ1、2の送給を開始することにより、試料注入部22を含むキャリア液の流路5、7、カラム8及び検出器9をキャリア液で満たす。
次に前洗浄工程(S1)を実施する。このとき、ニードル27は洗浄位置に移動している。
S1−1:切換バルブ16を計量ポンプ11と希釈・洗浄液の貯留槽53とを接続する位置dに切換え、計量ポンプ11で希釈・洗浄液(洗浄液)を計量吸引する。
S1−2:吸引後、切換バルブ16を計量ポンプ11とニードル27とを接続する位置cに切換える。
S1−3:排液ポンプ14をONにする。
S1−4:計量ポンプ11を吐出動作させ、洗浄液をニードル27に送って、洗浄部33に吐出させ、ニードル27と洗浄部33とを洗浄する。
S1−5:排液ポンプ14をOFFにする。このとき洗浄部33は、残った洗浄液で満たされる。
次に希釈工程(S2)を実施する。
S2−1:切換バルブ16を計量ポンプ11と希釈・洗浄液の貯留槽53とを接続する位置dに切換え、計量ポンプ11で希釈・洗浄液(希釈液)を計量吸引する。
S2−2:吸引後、切換バルブ16を計量ポンプ11とニードル27とを接続する位置cに切換える。
S2−3:ニードル移動装置により、ニードル27を最下方へ移動させ、ニードル27が容器内に臨む位置(試料吸引位置と同じ位置)に位置させる。
S2−4:計量ポンプ11を吐出動作させ、希釈液をニードル27に送って、ニードル27を通して容器内に入れる。
S2−5:別途計量した試料(検査用血液)を手動又は自動で容器内に入れる。
尚、別途計量した試料(検査用血液)の容器内への充填は、S2−4の後での充填に限定されず、S2−4に先立ち、予め充填されていてもよい。
S2−6:ニードル移動装置(図示せず)により、ニードル27を容器内の液面から引き上げ、ニードル27を空気吸引可能な位置とする。そして、計量ポンプ11を吸引動作させて、ニードル27内に分節用空気を吸引する。この分節用空気は、ニードル27内に残っている希釈液と、これから撹拌のために吸引する希釈試料とが境界部で拡散しないようにするためのものである。
S2−7:ニードル移動装置により、ニードル27を再び最下方へ移動させる。
S2−8:計量ポンプ11に吸引・吐出動作を繰り返させ、容器内の試料と希釈液との混合液をニードル27によって吸ったり戻したりすることで、容器内の混合液を撹拌し、試料を均一に希釈及び溶血する。最後に計量ポンプ11の吐出動作によって分節用空気を吐出する。引き続く試料注入工程において分節用空気が分析ラインに入ってノイズとなるのを防止するためである。
次に試料吸引及び注入工程(S3)を実施する。
S3−1:試料吸引位置にて、計量ポンプ11を計量吸引させ、ニードル27内に容器内の希釈及び溶血済みの試料を吸引する。
S3−2:ニードル移動装置により、ニードル27を引き上げ、ニードル27をキャリア液の流路(試料注入部22)に臨む試料注入位置に移動させる。そして、計量ポンプ11を吐出動作させて、キャリア液の流れの中に所定量の試料を注入する。
S3−3:ニードル移動装置により、ニードル27を洗浄位置まで移動させる。ニードル27の外側に付着していた試料による汚れは、洗浄部33内に満たされている洗浄液により洗浄される。
S3−4:注入された試料は、下流側のカラム8で分離し、分離された成分を検出器9で検出する。
次に後洗浄工程(S4)を実施する。
S4−1:排液ポンプ14をONにする。
S4−2:洗浄位置にて、計量ポンプ11を吐出動作させ、ニードル27内に残った試料を捨てる。
S4−3:切換バルブ16を希釈・洗浄液の貯留槽53側(位置d)に切換え、計量ポンプ11で希釈・洗浄液(洗浄液)を計量吸引する。吸引後、切換バルブ16をニードル27側(位置c)に切換える。
S4−4:計量ポンプ11を吐出動作させ、洗浄液をニードル27に送って、ニードル27内と洗浄部33とを洗浄する。
S4−5:排液ポンプ14をOFFにする。
次の試料を分析するときは、S2〜S4を繰り返す。
〔第2実施形態〕
図6は、本発明の第2実施形態として示す1ウェイ4ポート2ポジション切換バルブを含むフロー式分析装置のシステム図である。
本実施形態のフロー式分析装置は、HPLCの原理でキャリア液の組成を変えずに分析するアイソクラティック分析をするために用いられる。
図6のフロー式分析装置には、第1のキャリア液の貯留槽51が、脱気装置54を介して、接続される。
図6のフロー式分析装置は、貯留槽51から第1のキャリア液を送給する送液ポンプ1と、送液ポンプ1の脈動を吸収するパルスダンパ4と、キャリア液の流路5と、流路5が入口ポートに接続される試料注入装置(本体)6と、試料注入装置6の出口ポートに接続されるキャリア液の流路7と、流路7に配置されるカラム8及び検出器9と、これらの下流の排液流路10とを含んで構成される。
第1のキャリア液の送液ポンプ1は、シングルプランジャポンプであり、吸入口及び吐出口にそれぞれ逆止弁(一方向弁)を有している。また、送液ポンプ1は、プランジャストロークの変更によって吐出容量を変更することができる可変容量型のポンプであってもよい。尚、送液ポンプ1からのキャリア液の流路5には運転準備段階でエア抜き及び液充填を行うための配管19が接続されている。この配管19は通常運転中(試料吸引工程、及び試料注入工程)は後述する切換バルブ16にて閉じられている。
パルスダンパ4はダイアフラム式のダンパであり、送液ポンプ1としてシングルプランジャポンプを用いることにより発生する脈動を吸収する。
試料注入装置6は、試料注入部22を備えている。試料注入部22は、送液ポンプ1からのキャリア液の流路5とその下流側の流路7との間に配置され、試料注入位置に移動させたニードル27により、キャリア液に試料を注入可能である。
試料注入装置6はまた、試料注入部22の下方に試料吸引部(容器保持部)39を備えている。試料吸引部39では、試料吸引位置に移動させたニードル27により、試料を吸引可能である。従って、試料吸引部39にて吸引した試料を試料注入部22にてキャリア液に注入することになる。尚、吸引及び注入は、計量ポンプ11を切換バルブ16を介してニードル27への配管12に接続して行う。
カラム8は、試料注入装置6下流のキャリア液の流路7に配置されて試料中の成分を分離する。
検出器9は、カラム8の下流側に配置されて、前記分離された成分を検出し、その信号をデータ処理装置(図示せず)に送る。データ処理装置でのデータ処理結果が分析結果として出力される。
図6のフロー式分析装置は、流路切換えのための切換バルブ16を備え、切換バルブ16は2つの位置a、bをとることができる。2つの位置a、bは、計量ポンプ11と連通する第1バルブ内流路16aの回動により、この第1バルブ内流路16aが選択的に接続されるポートa、bにそれぞれ対応する。また、第1バルブ内流路16aの回動に伴ってもう1つの弧状の第2バルブ内流路16bが回動し、位置aでは、弧状の第2バルブ内流路16bによりポートcとポートdとが連通する。
ポートaは、エア抜き及びキャリア液充填用の配管17により、送液ポンプ1のシリンダ室に接続されている。
ポートbは、配管12により、ニードル27に接続されている。
ポートcは、パルスダンパ4からのエア抜き及びキャリア液充填用の配管19に接続されている。
ポートdは、排液流路20に接続されている。
ここでは、ポートa、bが第1配管接続ポート群に相当し、ポートc、dが第2配管接続ポート群に相当する。
図6のフロー式分析装置の運転準備段階でのエア抜き及びキャリア液充填について説明する。
運転準備段階では、流路内のエア抜きを行って流路内に液を満たすため、次のような操作が自動的に行われる。
切換バルブ16の位置を位置aにする(図6、図7の状態)。位置aでは、計量ポンプ11がポートa(配管17)と接続されると共に、ポートcとポートdとが連通する。
この状態で、先ず計量ポンプ11を吸引動作させる。すると、貯留槽51内の第1のキャリア液が送液ポンプ1の吸入側の逆止弁を通り、送液ポンプ1のシリンダ室から配管17を通って、計量ポンプ11内に吸入される。これにより、第1のキャリア液の貯留槽51から送液ポンプ1までの流路がキャリア液で満たされる。
次に計量ポンプ11を吐出動作させる。すると、計量ポンプ11内の第1のキャリア液が配管17により送液ポンプ1に圧送され、吐出側の逆止弁を開いて、パルスダンパ4へ流れる。そして、カラム8側の抵抗で、キャリア液はパルスダンパ4を経て、配管19へ流れ、配管19は切換バルブ16(ポートc、d)を介して排液流路20とつながっているので、排液流路20より排液として排出される。
図6のフロー式分析装置の通常運転中の試料吸引工程、及び試料注入工程について説明する。
試料吸引工程では、ニードル27を試料吸引位置(試料吸引部39)すなわち試料が収容された容器内に位置させる。
切換バルブ16の位置は位置bにする(図8)。位置bでは、計量ポンプ11がポートb(配管12)と接続される。この状態で、計量ポンプ11を吸引動作させる。すると、容器内の試料がニードル27内に吸引される。
試料注入工程では、ニードル27を試料注入位置(試料注入部22)に位置させる。
切換バルブ16の位置は位置bにする(図8)。位置bでは、計量ポンプ11がポートb(配管12)と接続される。この状態で、計量ポンプ11を吐出動作させる。すると、ニードル27内の試料がキャリア液の流路5、7間の試料注入部22に注入される。
第1実施形態によれば、前記希釈・洗浄液の供給装置は、前記計量ポンプ11を含んで構成され、前記計量ポンプ11は、切換バルブ16を介して、前記ニードル27の上端部と、希釈・洗浄液の貯留槽53とに選択的に接続可能であり、前記切換バルブ16の一位置(位置d)で前記貯留槽53から吸引した希釈・洗浄液を前記切換バルブ16の他位置(c位置)で前記ニードル27に吐出供給可能であることにより、希釈・洗浄液の供給も容易であり、実用性が高い。
第1及び第2実施形態によれば、切換バルブ16を用いて計量ポンプ11と送液ポンプ1、2(但し、第2実施形態においては送液ポンプ1)のシリンダ室を接続することによるエア抜き機構により、プランジャのストロークによるエア抜きが困難であった小型かつ低容量のプランジャポンプであっても好適にエア抜きを行うことができ、フロー式分析装置の構成に上記プランジャポンプを使用することができることから、フロー式分析装置の小型化に寄与することができる。
第1及び第2実施形態によれば、切換バルブ16に具備された弧状バルブ内流路16bの流路切換の効果により、エア抜き用の流路と通常運転中の流路との切換を行うことができ、ドレインバルブが不要となるためフロー式分析装置の小型化に寄与することができる。
また、本実施形態のヘモグロビン成分の計測方法は、キャリア液の流路に試料として血液を注入し、血液中のヘモグロビン成分を分離・検出してその成分量(ヘモグロビンA1c値など)を計測することにより、糖尿病検査の高精度化、高速化に寄与することできる。尚、血液中のヘモグロビン成分を分離・検出してその成分量を計測する方法としては、公知の方法を利用可能であり、例えば、試料注入部、分離カラムを有する試料分離部、及び検出部等を含む一般的な液体クロマトグラフィー法による分離分析が当業者によく知られている。但し本装置の適用範囲はこれに限るものではない。
尚、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
本発明に係るヘモグロビン分析装置は、糖尿病検査に好適に用いることができ、産業上の利用可能性は大である。
1 第1の送液ポンプ(シングルプランジャポンプ)
2 第2の送液ポンプ(シングルプランジャポンプ)
3 ミキサー
4 パルスダンパ
5 キャリア液の流路
6 試料注入装置(本体)
7 キャリア液の流路
8 カラム
9 検出器
10 排液流路
11 計量ポンプ
12 配管
13 配管
14 排液ポンプ
15 排液流路
16 切換バルブ
16a 第1バルブ内流路
16b 第2バルブ内流路
17 配管
18 配管
19 配管
20 排液流路
22 試料注入部
27 ニードル
33 洗浄部
39 試料吸引部(容器保持部)
50 試薬キット
51 第1のキャリア液の貯留槽
52 第2のキャリア液の貯留槽
53 希釈・洗浄液の貯留槽
54 脱気装置

Claims (5)

  1. 貯留槽からキャリア液を送給する送液ポンプと、送液ポンプからのキャリア液の流路に試料として血液を注入する試料注入装置と、キャリア液の流路の試料注入装置下流に配置されて血液中のヘモグロビン成分を分離して検出する分離検出装置と、を備えるヘモグロビン分析装置であって、
    下記(A)〜(C)を具備する切換バルブを有し、
    上記切換バルブの中央配管接続ポートが、吸引及び吐出動作可能な計量ポンプに配管接続され、
    上記切換バルブの第1配管接続ポート群のうち、1個以上の配管接続ポートが上記送液ポンプのシリンダ室に配管接続されることを特徴とする、ヘモグロビン分析装置
    (A)以下(1)〜(3)を具備するロータ
    (1)1個以上の中央配管接続ポート
    (2)上記中央配管接続ポートから連通される1個以上の第1バルブ内流路
    (3)上記第1バルブ内流路の回動に伴って回動する、流路の長さが回動で移動する長さ1回分以上である1個以上の弧状の第2バルブ内流路
    (B)以下(4)〜(5)を具備するステータ
    (4)上記ロータの第1バルブ内流路の回動により、第1バルブ内流路を介して中央配管接続ポートと個別に連通される配管接続ポートを2個以上有し、その接続位置がロータ中心軸回りの1つの円周上にある第1配管接続ポート群
    (5)上記ロータの第1バルブ内流路と第1配管接続ポート群との接続位置がある上記円周に対して、径の異なる同軸円の円周上に弧状の第2バルブ内流路との接続位置を持ち、弧状の第2バルブ内流路の回動により互いに連通される配管接続ポートを2個以上有する第2配管接続ポート群
    (C)以下(6)〜(7)の関係を満たすロータとステータの配置
    (6)上記ロータの第1バルブ内流路と個別に連通する上記ステータの第1配管接続ポート群のうち、1個以上の配管接続ポートでは、中央配管接続ポートと当該配管接続ポートとが連通されるときに、弧状の第2バルブ内流路によって、第2配管接続ポート群の2個以上の隣接する配管接続ポートが連通される。
    (7)上記第1配管接続ポート群のうち、他の配管接続ポートでは、中央配管接続ポートと当該配管接続ポートとが連通されるときに、弧状の第2バルブ内流路によって、第2配管接続ポート群の上記隣接する配管接続ポートが連通されない。
  2. 上記切換バルブの第2配管接続ポート群のうち、1個以上の配管接続ポートに、上記送液ポンプの吐出側の流路から分岐して送液ポンプのエア抜きを行うときにキャリア液が流れる流路が接続され、
    上記第2配管接続ポート群のうち、他の配管接続ポートに排液流路が接続されることを特徴とする、請求項1記載のヘモグロビン分析装置。
  3. 上記ロータの弧状の第2バルブ内流路は、その流路の長さが回動で移動する長さ1回分よりも長いことを特徴とする、請求項1又は請求項2記載のヘモグロビン分析装置
  4. 上記切換バルブは、1ウェイ以上、6ポート以上、4ポジション以上の切換バルブであって、
    上記ロータの弧状の第2バルブ内流路は、その流路の長さが回動で移動する長さ2回分以上であり、
    上記ステータの第1配管接続ポート群は、上記ロータの第1バルブ内流路を介して中央配管接続ポートと個別に連通される配管接続ポートを4個以上有し、
    上記ステータの第2配管接続ポート群は、上記ロータの弧状の第2バルブ内流路を介して互いに連通される配管接続ポートを2個以上有することを特徴とする、請求項1又は請求項2記載のヘモグロビン分析装置
  5. 上記ロータの弧状の第2バルブ内流路は、その流路の長さが回動で移動する長さ2回分よりも長いことを特徴とする、請求項4記載のヘモグロビン分析装置
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