JP2015091681A - 車両用デフレクタ装置 - Google Patents

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新一 平松
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    • B60J7/22Wind deflectors for open roofs

Abstract

【課題】メッシュ部材の挟み込みを抑制すること。
【解決手段】サンルーフ装置は、車両の屋根部の開口部に対して開閉動作する可動パネルの開閉動作に応じて上下動するデフレクタ12を備えている。このデフレクタ12は、屋根部に対して上下動作するアッパフレーム24と、展開状態及び格納状態に遷移するメッシュ部材29とを備えている。そして、アッパフレーム24は、アッパフレーム部25の前端部からメッシュ部材29が埋設される位置の間に突出部30を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用デフレクタ装置に関する。
従来、車両の屋根部に形成された開口部が開放した際に車室内への風の巻き込みによる空気振動を抑える車両用デフレクタ装置としては、例えば、特許文献1に記載の車両用デフレクタ装置がある。この特許文献1に記載の車両用デフレクタ装置では、上記開口部を開閉する可動パネルの開動作に伴いチルトアップ動作し、メッシュ部材が展開状態になる。また、この車両用デフレクタ装置では、上記可動パネルの閉動作に伴い押さえ込まれてメッシュ部材が格納状態になる。
特開2013−193601号公報
ところで、特許文献1の車両用デフレクタ装置では、通常、展開状態からメッシュ部材が内側に折り畳まれながら格納状態へと移行する。しかしながら、この展開状態から格納状態への移行途中には、メッシュ部材が上手く内側に折り畳まれない等の状況であると、上記開口部と上記可動パネルの間にメッシュ部材を挟み込んでしまう可能性もある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、メッシュ部材の挟み込みを抑制することのできる車両用デフレクタ装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用デフレクタ装置は、車両の屋根部に形成された開口部の前縁部に沿って配置され、開口部を開閉する可動パネルの開閉動作に応じて屋根部に対して上下動作するアッパフレームと、アッパフレームに取り付けられるとともに、車両側のベースフレームに支持されることで、アッパフレームの上下動作に応じて展開状態及び格納状態に遷移するメッシュ部材と、を備え、アッパフレームは、上記アッパフレームの車両前後方向の前端部と上記アッパフレームに対してメッシュ部材が取り付けられる取付位置との間に突出部を有している。
例えば、突出部が存在しなければ、格納状態時に突出部の突出分、突出部が存在する場合に比べてメッシュ部材が撓んでしまい、メッシュ部材が格納状態側に上手く引きずり込まれなくなる可能性を高める。その点、上記構成によれば、展開状態からアッパフレームが屋根部に対して下動する際、該アッパフレームの突出部がメッシュ部材を格納状態側に引きずり込むことができる。これにより、メッシュ部材は、展開状態から格納状態に遷移する際、アッパフレームの突出部の突出分、確実に格納状態側に引きずり込まれるようになる。したがって、メッシュ部材が格納状態側に上手く引きずり込まれなくなるといった事態の発生を抑制することができ、屋根部の開口部と可動パネルとの間におけるメッシュ部材の挟み込みを抑制することができる。
このような車両用デフレクタ装置において、突出部は、アッパフレームに一体化されていることが好ましい。
課題の欄で述べたように、メッシュ部材が上手く内側に折り畳まれない等の状況であると、屋根部の開口部と可動パネルとの間にメッシュ部材を挟み込んでしまうのであれば、メッシュ部材が上手く内側に折り畳まれるようにガイドするような部品を追加すればよい。しかし、ただ単にこういったメッシュ部材が上手く内側に折り畳まれるようにガイドするような部品を追加したとしても、部品点数が増えるのであってはそのメリットも希薄化してしまう。その点、上記構成によれば、メッシュ部材を格納状態側に上手く引きずり込むための突出部をアッパフレームに一体化する工夫を施すことで、別部品をわざわざ追加するのに比べて、部品点数を減らすことができ、ひいてはコストの低減にも寄与する。
そして、こうした車両用デフレクタ装置において、突出部は、アッパフレームからメッシュ部材に沿って突出することが好ましい。
この構成によれば、突出部がメッシュ部材に沿って突出するので、メッシュ部材が展開状態から格納状態に遷移する際、該メッシュ部材をより確実に格納状態側に引きずり込むことができる。さらにアッパフレームの上動時においては、車両における前後方向のスペースの拡大を抑制することができる。
こういったデフレクタ装置において、メッシュ部材に車両の走行風が当たることによっては高周波数帯の通気音、いわゆる高い音の発生が知られている。その点、アッパフレームが突出部を有する場合、その突出部付近では、突出部が形成されていない他部と走行風の速度を変化させることができ、メッシュ部材が発する通気音の周波数帯を分散させることができる。ようするに、車両の走行風の速度は突出部に当たることで、上記他部よりも遅くなる。このため、突出部周辺における通気音の周波数が上記他部よりも低くなり、特に高周波数帯が分散する。これにより、通気音による騒音のうち上記高周波数帯の音、すなわち高い音を低減することができる。
また、こうした車両用デフレクタ装置において、突出部は、アッパフレームの延設方向に沿って複数設けられていることが好ましい。
突出部によりメッシュ部材を格納状態側に引きずり込むといった作用は、アッパフレームに沿って突出部から離れる程、弱まっていく。その点、上記構成によれば、突出部をアッパフレームに沿って複数形成することで、メッシュ部材の全長に亘って各突出部によりメッシュ部材を格納状態側に引きずり込むことができる。したがって、各突出部を効果的に作用させることができるようになる。
本発明によれば、メッシュ部材の挟み込みを抑制することができる。
サンルーフ装置の斜視図。 デフレクタの概略構成を示す上視図。 展開状態におけるデフレクタを示す斜視図。 図2の4−4線断面構造を示す図であって特にデフレクタを模式的に併せ示す断面図。 通気音の音圧レベル(dB)と周波数(Hz)の関係を示す模式図。
以下、車両用デフレクタ装置の一実施形態を説明する。なお、以下では、車両前後方向を「前後方向」といい、車両高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」、「下方」という。また、車室内方に向かう車両幅方向内側を「車内側」といい、車室外方に向かう車両幅方向外側を「車外側」という。
図1に示すように、自動車等の車両の屋根部10には、略四角形の開口部10aが形成されるとともに、サンルーフ装置11が搭載される。このサンルーフ装置11は、車両幅方向に延在して開口部10aの前縁部に沿って配置及び支持されるデフレクタ12を備えるとともに、前後方向に移動して開口部10aを開閉する、例えば、ガラス板からなる略四角形の可動パネル13を備える。すなわち、本実施形態では、サンルーフ装置11が車両用デフレクタ装置に相当する。
デフレクタ12は、その後部を中心に回動することで前部が上動する、いわゆるチルトアップ動作可能に取り付けられる。デフレクタ12は、可動パネル13の開作動に伴い該可動パネル13側から解放されてチルトアップ動作し、屋根部10上面よりも上側に突出する(以下、「展開状態」という場合もある)。あるいは、デフレクタ12は、可動パネル13の閉作動に伴い該可動パネル13側から押さえ込まれて前部が下動し、屋根部10上面の下側に収まる(以下、「格納状態」という場合もある)。デフレクタ12は、開口部10aを開放した際に展開状態になることで、車室内への風の巻き込みによる空気振動を抑える。
図2に示すように、サンルーフ装置11は、開口部10aの車両幅方向両側縁部に配置及び固定される一対のガイドレール14を備える。各ガイドレール14は、例えば、アルミニウム合金の押出材からなり、長手方向に一定断面を有して前後方向に延在する。また、サンルーフ装置11は、開口部10aの前縁部に沿って配置及び固定されるフロントハウジング15を備える。このフロントハウジング15は、例えば、樹脂材からなり、車両幅方向に延在するとともにその両端部で各ガイドレール14の前端に接続されてそれらの間を車両幅方向に橋渡しする。
なお、各ガイドレール14には、可動パネル13を開閉駆動するための適宜の駆動機構が摺動する。また、各ガイドレール14の前端部には、フロントハウジング15上に設置されたデフレクタ12の車両幅方向両端部がそれぞれ回動自在に連結される。また、開口部10aの周縁には、可動パネル13が閉状態の場合に開口部10aと可動パネル13との間をシールする、例えば、樹脂材からなるシール部材16が介装される。
次に、デフレクタ12について更に説明する。
図3に示すように、デフレクタ12は、フロントハウジング15、すなわち開口部10aの前縁部に保持及び固定されるベースフレームとしてのロアフレーム20を備える。このロアフレーム20は、開口部10aの前縁部に沿って車両幅方向に延在するロアフレーム部21が形成される。このロアフレーム部21の両端には、後方に延在する一対の取り付け部22が形成される。これら取り付け部22には、車外側に突出する保持突起23がそれぞれ形成される。そして、ロアフレーム20は、各保持突起23をフロントハウジング15に形成される取り付け孔に挿通することによって取り付け部22がフロントハウジング15に取り付けられるとともに、フロントハウジング15に保持及び固定される。
また、デフレクタ12は、ガイドレール14に回動自在に支持されるアッパフレーム24を備える。このアッパフレーム24は、開口部10aの前縁部に沿って車両幅方向に延在するアッパフレーム部25が形成される。このアッパフレーム部25は、デフレクタ12の展開状態においてはロアフレーム部21に対面する。また、アッパフレーム部25の両端には、後方に延在する一対の取り付けアーム部26が形成される。これら取り付けアーム部26には、車内側に突出する一対の回動突起27がそれぞれ形成される。そして、アッパフレーム24は、各回動突起27をガイドレール14に形成される回動孔に挿通することによって取り付けアーム部26がガイドレール14に取り付けられるとともに、ガイドレール14に回動自在に支持される。
また、各ガイドレール14及び取り付けアーム部26の間には、各回動突起27に保持された、例えば、ばね鋼板からなる曲げばね28が介装される。この曲げばね28は、可動パネル13が開状態の場合、アッパフレーム24を上動する側に付勢する。
また、ロアフレーム部21及びアッパフレーム部25には、これらの長手方向に沿って、例えば、樹脂材からなるメッシュ部材29が取り付けられる。このメッシュ部材29は、デフレクタ12の展開状態においては略帯状をなす。
また、図4に示すように、メッシュ部材29の長手方向全長に亘ったその下方の端末部29aは、ロアフレーム部21に埋設されるように取り付けられる。また、メッシュ部材29の長手方向全長に亘ったその上方の端末部29bは、アッパフレーム部25に埋設されるように取り付けられる。なお、メッシュ部材29の両端末部29a,29bは、例えば、インサート成形によりロアフレーム部21又はアッパフレーム部25に一体に樹脂成型される。
また、図3及び図4に示すように、アッパフレーム部25には、複数箇所(本実施形態では4箇所)に爪状の突出部30がその長手方向に等間隔を隔てて形成される。各突出部30は、各突出部30がアッパフレーム部25から前方に突出するとともに、メッシュ部材29に沿ってアッパフレーム24からロアフレーム部21に向かって突出する。このため、アッパフレーム部25は、各突出部30が形成される箇所(図4の白抜き部)では各突出部30が形成されない箇所(図4のハッチング部)に比べてアッパフレーム部25の前方、及びロアフレーム部21に向かって突出する断面形状を有する。
また、各突出部30は、アッパフレーム部25の前端部からメッシュ部材29が埋設される位置、すなわちアッパフレーム部25に対してメッシュ部材29が取り付けられる取付位置との間に形成されるとともに、該メッシュ部材29に跨って形成される。すなわち、メッシュ部材29は、各突出部30が形成される箇所においては各突出部30の先端からアッパフレーム部25の内部に亘って埋設される。
次に、デフレクタ12が展開状態から格納状態に遷移する過程について説明する。
可動パネル13の開動作に伴い該可動パネル13側からアッパフレーム24が解放されると、各曲げばね28に付勢されて各回動突起27を中心にアッパフレーム24が屋根部10(ロアフレーム20)に対して上昇する側に回動する。
したがって、図4の二点鎖線に示すように、アッパフレーム24が上昇する側に回動すると、デフレクタ12は、ロアフレーム20(ロアフレーム部21)及びアッパフレーム24(アッパフレーム部25)に取り付けされたメッシュ部材29をその短手方向(上方)に伸長させて、屋根部10の面上に突出するように展開される。すなわち、デフレクタ12は、アッパフレーム24が上動して展開状態になる。
一方、デフレクタ12の展開状態から可動パネル13が閉動作すると、該閉動作に伴いアッパフレーム24が該可動パネル13側から押さえ込まれる。このため、曲げばね28の付勢力に抗して各回動突起27を中心にアッパフレーム24が屋根部10(ロアフレーム20)に対して下降する側に回動する。その際、アッパフレーム24は、下降する側に回動することによってロアフレーム20との間にメッシュ部材29が格納されるように動作する。
したがって、図4の実線に示すように、アッパフレーム24が下降する側に回動すると、デフレクタ12は、ロアフレーム20(ロアフレーム部21)及びアッパフレーム24(アッパフレーム部25)に取り付けされたメッシュ部材29をその短手方向(下方)に短縮させて(折り畳んで)、屋根部10上面の下側に収まるように格納される。すなわち、デフレクタ12は、アッパフレーム24が下動して格納状態になる。
この格納状態では、メッシュ部材29は、ロアフレーム20から上方に延びた後、シール部材16及び可動パネル13付近で逆側、すなわち下方に折り返されるとともに、アッパフレーム24の各突出部30の延長線上でさらに逆側、すなわち上方に折り返される。そして、格納状態では、シール部材16、すなわち開口部10a(屋根部10)と可動パネル13との間にメッシュ部材29を挟まないようにデフレクタ12が格納される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
例えば、上記各突出部30が存在しなければ、格納状態時に各突出部30の突出分、本実施形態に比べてメッシュ部材29が撓んでしまい、メッシュ部材29が格納状態側に上手く引きずり込まれなくなる可能性を高める。
その点、本実施形態では、展開状態からアッパフレーム24が屋根部10に対して下動する際、該アッパフレーム24の各突出部30がメッシュ部材29を格納状態側、すなわち下方に引きずり込むことができる。これにより、メッシュ部材29は、展開状態から格納状態に遷移する際、アッパフレーム24の各突出部30の突出分、確実に格納状態側に引きずり込まれるようになる。したがって、メッシュ部材29が格納状態側に上手く引きずり込まれなくなるといった事態の発生を抑制することができる。
また、上述したように、メッシュ部材29が上手く格納状態側に折り畳まれない等の状況であると、屋根部10の開口部10aと可動パネル13との間にメッシュ部材29を挟み込んでしまうのであれば、メッシュ部材29が上手く格納状態側に折り畳まれるようにガイドするような部品を追加すればよい。しかし、ただ単にこういったメッシュ部材29が上手く格納状態側に折り畳まれるようにガイドするような部品を追加したとしても、部品点数が増えるのであってはそのメリットも希薄化してしまう。
その点、メッシュ部材29を格納状態側に上手く引きずり込むための各突出部30をアッパフレーム24(アッパフレーム部25)に一体化する工夫を施すことで、別部品をわざわざ追加する必要がなくなる。
また、こういった各突出部30がメッシュ部材29に沿って突出するので、メッシュ部材29が展開状態から格納状態に遷移する際、該メッシュ部材29をより確実に格納状態側に引きずり込むことができる。
また、突出部30によりメッシュ部材29を格納状態側に引きずり込むといった作用は、アッパフレーム24に沿って突出部30から離れる程、弱まっていく。その点、突出部30をアッパフレーム24に沿って複数形成することで、アッパフレーム24の長手方向全長に亘って各突出部30によりメッシュ部材29を格納状態側に引きずり込むことができる。
こういったサンルーフ装置11において、メッシュ部材29に車両の走行風が当たることによっては高周波数帯の通気音、所謂、高い音の発生が知られている。
その点、各突出部30付近では、各突出部30が形成されていない他部と走行風の速度を変化させることができ、メッシュ部材29が発する通気音の周波数帯を分散させることができる。ようするに、車両の走行風の速度は各突出部30に当たることで、上記他部よりも遅くなる。このため、各突出部30周辺における通気音の周波数が上記他部よりも低くなり、特に高周波数帯が分散する。
すなわち、図5に示すように、各突出部30を形成する突出部あり(図5の実線)の場合、メッシュ部材29が発する通気音の周波数帯を分散させる結果、各突出部30を形成しない突出部なし(図5の一点鎖線)の場合に比べて、メッシュ部材29が発する通気音に関して、特に高周波数による音圧レベル、すなわち高い音による騒音が低減される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)メッシュ部材29が格納状態側に上手く引きずり込まれなくなるといった事態の発生を抑制することができるので、屋根部10の開口部10a(シール部材16)と可動パネル13との間におけるメッシュ部材29の挟み込みを抑制することができる。
(2)メッシュ部材29を格納状態側に上手く引きずり込むための突出部30をアッパフレーム24に一体化することで、別部品をわざわざ追加する必要がなくなるので、部品点数を減らすことができ、ひいてはコストの低減にも寄与する。
(3)各突出部30がメッシュ部材29に沿って突出するので、メッシュ部材29が展開状態から格納状態に遷移する際、該メッシュ部材29をより確実に格納状態側に引きずり込むことができる。さらにアッパフレーム24の上動時においては、車両における前後方向のスペースの拡大を抑制することができる。
(4)通気音の特に高周波数帯を分散することができるので、通気音による騒音のうち上記高周波数帯の音、すなわち高い音を低減することができる。
(5)メッシュ部材29の全長に亘って各突出部30によりメッシュ部材29を格納状態側に引きずり込むことができるので、各突出部30を効果的に作用させることができるようになる。
(6)メッシュ部材29は、各突出部30が形成される箇所においては各突出部30の先端からアッパフレーム部25の内部に亘って埋設される。これにより、車両走行中に展開状態にあるメッシュ部材29が走行風によりばたつくことがあっても、該ばたつきによる突出部30とメッシュ部材29との衝突を防ぐことができ、このような衝突音の発生を抑制することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・格納状態では、ロアフレーム20の前方にアッパフレーム24が位置するようにすることもできる。
・突出部30は、単数にすることもできる。一方、こういった突出部30は、2個や4個以上にすることもできる。
・突出部30は、メッシュ部材29に沿っていればよく、メッシュ部材29を跨いでいなくてもよい。
・各突出部30の断面形状は、アッパフレーム部25の前方、及びロアフレーム部21に向かって突出する何れかを有していればよい。すなわち、本別例では、メッシュ部材29に沿っていない突出部の形態も含み、例えば、アッパフレーム24から前方に突出部を突出させることもできる。
・各突出部30は、アッパフレーム24に一体化されていなくてもよく、別体として後から取り付けることもできる。
・各突出部30の形状は、メッシュ部材29を格納状態側に引きずり込むことができればよく、例えば、棒状にすることもできる。
・各突出部30の形状は、爪状態に対してある程度の幅を有する形状にて実現することもできる。ただし、アッパフレーム部25の長手方向全長に亘って形成するものではなく、非連続的に形成するのが好ましい。
・各突出部30は、アッパフレーム部25の前端部からメッシュ部材29が埋設される位置の間であればその位置を変更してもよい。例えば、上述した別例のように、各突出部30の断面形状をアッパフレーム部25の前方に突出させる場合、各突出部30は、アッパフレーム部25の前端部に形成されることになる。
・メッシュ部材29は、フロントハウジング15に直接、保持及び固定することもできる。この場合、フロントハウジング15がベースフレームに相当する。
・ロアフレーム20は、屋根部10側に固定された適宜のブラケットに保持されていてもよい。
・アッパフレーム24において、取り付けアーム部26を割愛してもよい。この場合、例えば、ロアフレーム20及びアッパフレーム24間を適宜の付勢部材(例えば、圧縮コイルばね)で連結して、該付勢部材をメッシュ部材29と共に伸縮させてデフレクタ12を展開状態及び格納状態に遷移するようにしてもよい。
(イ)前記突出部は、前記メッシュ部材に跨って形成される。この構成によれば、格納状態におけるアッパフレームのベースフレーム及びメッシュ部材に対する位置に関係なくメッシュ部材を格納状態側に上手く引きずり込むことができる。
10…屋根部、10a…開口部、11…サンルーフ装置、12…デフレクタ、13…可動パネル、20…ロアフレーム、21…ロアフレーム部、24…アッパフレーム、25…アッパフレーム部、29…メッシュ部材、30…突出部。

Claims (4)

  1. 車両の屋根部に形成された開口部の前縁部に沿って配置され、前記開口部を開閉する可動パネルの開閉動作に応じて前記屋根部に対して上下動作するアッパフレームと、
    前記アッパフレームに取り付けられるとともに、車両側のベースフレームに支持されることで、前記アッパフレームの前記上下動作に応じて展開状態及び格納状態に遷移するメッシュ部材と、を備え、
    前記アッパフレームは、前記アッパフレームの車両前後方向の前端部と前記アッパフレームに対して前記メッシュ部材が取り付けられる取付位置との間に突出部を有する車両用デフレクタ装置。
  2. 請求項1に記載の車両用デフレクタ装置において、
    前記突出部は、前記アッパフレームに一体化されている車両用デフレクタ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用デフレクタ装置において、
    前記突出部は、前記アッパフレームから前記メッシュ部材に沿って突出する車両用デフレクタ装置。
  4. 請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の車両用デフレクタ装置において、
    前記突出部は、前記アッパフレームの延設方向に沿って複数設けられている車両用デフレクタ装置。
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