JP2015091111A - 発振回路、発振器、電子機器、移動体及び発振器の製造方法 - Google Patents

発振回路、発振器、電子機器、移動体及び発振器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】周波数調整誤差を低減させることが可能な発振回路、発振器、電子機器、移動体及び発振器の製造方法を提供すること。【解決手段】発振回路2は、周波数調整用回路20と、出力される電圧が可変に設定可能な可変容量制御回路10と、バラクター37を備え、周波数調整用回路20からの信号および可変容量制御回路10からの信号が入力される発振用回路30と、T1端子からの信号を、周波数調整用回路20および可変容量制御回路10のどちらか一方に出力する3端子スイッチ51と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、発振回路、発振器、電子機器、移動体及び発振器の製造方法に関する。
水晶振動子やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動子などの振動子(圧電振動子)を用いた各種の発振器が開発されている。近年、発振器の小型化の要求が大きく、必要最小限の端子しか持たない発振器が存在する。例えば、電源端子、電圧制御端子(VC端子)、出力端子、グランド端子の4端子のみを有する電圧制御型温度補償水晶発振器(VC−TCXO)もある。このような端子数の少ない発振器では、検査用あるいは調整用の専用端子を設けることができない。
そこで、特許文献1には、水晶振動子の検査用端子を他の端子と兼用することで小型化が可能な水晶発振器が開示されている。
特開2009−201097号公報
前述した4端子の電圧制御型温度補償水晶発振器(VC−TCXO)において、温度補償特性を調整するために温度補償特性の調整用の端子を制御端子と兼用した場合、この制御端子は、通常動作時には、例えば、AFC(Automatic Frequency Control)回路と接続され、温度補償特性の調整時には温度補償回路に接続される。従って、発振回路が備える周波数制御用の可変容量素子には、通常動作時はAFC回路を介して制御端子の入力電圧に応じた電圧が印加されるが、温度補償特性の調整時は制御端子とAFC回路が切り離されるため制御端子の入力電圧に応じた電圧が印加されない。そのため、温度補償特性の調整時には、周波数制御用の可変容量素子の容量値が通常動作時と異なった状態で温度補償特性を調整することになるため、通常動作時に温度補償が正しく行われても発振回路の負荷容量が異なってしまうため、発振回路の周波数精度が劣化するおそれがある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、周波数精度の劣化を低減させることが可能な発振回路、発振器、電子機器、移動体及び発振器の製造方法を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る発振回路は、周波数制御手段と、出力される電圧が可変に設定可能な容量制御手段と、容量可変手段を備え、前記周波数制御手段からの信号および前記容量制御手段からの信号が入力される発振手段と、電圧を印加する手段からの信号が入力され、前記容量制御手段への出力を選択する第1の選択手段と、を含む。
本適用例に係る発振回路によれば、第1の選択手段により、電圧を印加する手段からの信号を容量制御手段へ出力するかが選択され、さらに、容量制御手段から出力される電圧
を、第1の選択手段が電圧を印加する手段からの信号を容量制御手段に出力させる時に容量制御手段から出力される電圧に近づけるように設定した状態で、周波数制御手段により制御される周波数の調整を行うことにより、周波数精度の劣化を低減させることができる。
[適用例2]
本適用例に係る発振回路は、第1端子と、可変容量素子を備えている発振用回路と、前記発振用回路と電気的に接続されている周波数調整用回路と、前記可変容量素子の一方の端子と電気的に接続されている可変容量制御回路と、前記第1端子と、前記可変容量制御回路との電気的な接続を切り替える第1の切り替え部と、を含み、前記可変容量制御回路から出力される電圧が可変に設定可能である。
発振用回路は、例えば、ピアース発振回路、インバーター型発振回路、コルピッツ発振回路、ハートレー発振回路などの種々の発振回路の一部であってもよい。
本適用例に係る発振回路によれば、第1の切り替え部により、第1端子と可変容量制御回路との電気的な接続を切り替え、可変容量制御回路から出力される電圧を、第1端子と可変容量制御回路とが電気的に接続されている時に可変容量制御回路から出力される電圧に近づけるように設定した状態で、例えば、発振用回路の調整を行うことにより、周波数精度の劣化を低減させることができる。
[適用例3]
上記適用例に係る発振回路において、前記第1の切り替え部は、前記第1端子と前記可変容量制御回路との電気的な接続が切り離されるように制御され、前記可変容量制御回路から出力される電圧が設定されてもよい。
本適用例に係る発振回路によれば、第1の切り替え部は、第1端子と可変容量制御回路との電気的な接続が切り離されるように制御されるため、可変容量制御回路には第1端子からの信号が印加されなくなる。このため、可変容量制御回路は、第1端子からの信号に影響されずに、可変容量制御回路の設定の変更のみで出力する電圧が設定される。したがって、可変容量制御回路から出力される電圧を、第1端子と可変容量制御回路とが電気的に接続されている時に可変容量制御回路から出力される電圧に近づけるように設定した状態で、発振回路の調整を行うことにより、周波数精度の劣化を低減させることができる。
[適用例4]
上記適用例に係る発振回路において、前記第1の切り替え部は、前記第1端子と、前記周波数調整用回路および前記可変容量制御回路のどちらか一方との電気的な接続を切り替えてもよい。
本適用例に係る発振回路によれば、第1の切り替え部により、第1端子と周波数調整用回路とを電気的に接続させ、さらに、可変容量制御回路から出力される電圧を、第1端子と可変容量制御回路とが電気的に接続されている時に可変容量制御回路から出力される電圧に近づけるように設定した状態で、周波数調整用回路、例えば温度補償回路等による温度補償特性の調整を行うことにより、周波数精度の劣化を低減させることができる。
[適用例5]
上記適用例に係る発振回路において、前記可変容量制御回路は、AFC回路と、出力する電圧を可変に設定可能な電圧発生回路と、前記AFC回路と前記電圧発生回路との電気的な接続を切り替える第2の切り替え部と、を備えていてもよい。
本適用例に係る発振回路によれば、第2の切り替え部によりAFC回路と電圧発生回路とを電気的に接続させ、さらに、電圧発生回路が出力する電圧を、第1端子とAFC回路とを電気的に接続させる時にAFC回路に入力される電圧に近づけるように設定した状態で、周波数調整用回路、例えば温度補償回路による温度補償特性の調整を行うことにより、周波数精度の劣化を低減させることができる。
[適用例6]
上記適用例に係る発振回路において、前記可変容量制御回路は、AFC回路と、出力する電圧を可変に設定可能な電圧発生回路と、前記AFC回路および前記電圧発生回路のどちらか一方と、前記可変容量素子の前記一方の端子との電気的な接続を切り替える第2の切り替え部と、を備えていてもよい。
本適用例に係る発振回路によれば、第2の切り替え部によりAFC回路と可変容量素子の前記一方の端子とを電気的に接続させ、さらに、電圧発生回路が出力する電圧を、第1端子とAFC回路とを電気的に接続させる時にAFC回路から出力される電圧に近づけるように設定した状態で、周波数調整用回路、例えば温度補償回路による温度補償特性の調整を行うことにより、周波数精度の劣化を低減させることができる。
[適用例7]
上記適用例に係る発振回路は、前記可変容量制御回路から出力される電圧を制御するためのデータが記憶されるメモリーをさらに含んでいてもよい。
本適用例に係る発振回路によれば、可変容量制御回路を制御するためのデータを記憶できるとともに、当該データを自由に変更することができる。
[適用例8]
上記適用例に係る発振回路は、前記可変容量制御回路から出力される電圧を制御するためのデータが記憶されるメモリーをさらに含み、前記メモリーは、前記AFC回路を制御するための第1のデータと前記電圧発生回路を制御するための第2のデータとが記憶され、前記第1のデータと前記第2のデータとが記憶される記憶領域が共用されてもよい。
本適用例に係る発振回路によれば、AFC回路を制御するためのデータと電圧発生回路と制御するためのデータとを、同一のメモリー内の同一のアドレスに記憶させている。このため、可変容量回路を制御するためのデータを少ないメモリー容量で記憶できる。
[適用例9]
上記適用例に係る発振回路において、前記可変容量制御回路を制御するためのデータは、3ビット以上であってもよい。
本適用例に係る発振回路によれば、可変容量制御回路を制御するためのデータを3ビット以上とすることで、可変容量制御回路から出力される電圧を細かく設定することがでるため、電圧発生回路が出力する電圧を、第1端子と可変容量制御回路とが電気的に接続されている時に可変容量制御回路から出力される電圧に近づけるように設定できるので、周波数調整用回路、例えば温度補償回路による温度補償特性の調整を行うときに、周波数精度の劣化をさらに低減させることができる。
[適用例10]
本適用例に係る発振器は、上記のいずれかの発振回路と、振動子と、を備えている。
[適用例11]
本適用例に係る電子機器は、上記のいずれかの発振回路、又は、上記の発振器を含む。
[適用例12]
本適用例に係る移動体は、上記のいずれかの発振回路、又は、上記の発振器を含む。
これらの適用例に係る電子機器及び移動体によれば、発振回路又は発振器の周波数精度の劣化を低減させることができるので、より信頼性の高い電子機器及び移動体を実現することができる。
[適用例13]
本適用例に係る発振器の製造方法は、第1端子と、可変容量素子を備えている発振用回路と、前記発振用回路と電気的に接続されている周波数調整用回路と、前記可変容量素子の一方の端子と電気的に接続されている可変容量制御回路と、前記第1端子と前記可変容量制御回路との電気的な接続を切り替える第1の切り替え部と、を含み、前記可変容量制御回路から出力される電圧が可変に設定可能な発振回路と、振動子とを準備する工程と、前記発振回路と前記振動子とを電気的に接続する工程と、前記第1の切り替え部を、前記第1端子と前記可変容量制御回路とが電気的に切り離されるように制御するとともに、前記可変容量制御回路から出力される電圧を設定する工程と、前記発振回路の特性を調べる工程と、を含む。
本適用例に係る発振器の製造方法によれば、第1端子と可変容量制御回路とを電気的に切り離し、さらに、可変容量制御回路から出力される電圧を設定した状態で、発振回路の特性、例えば、温度補償回路の特性を調べることで、温度補償回路による温度補償特性の調整を精度よく行うことができる。従って、周波数精度の劣化を低減させた発振器を製造することができる。
第1実施形態の発振器の機能ブロック図。 モード切り替え動作を説明するためのタイミングチャート図。 図3(A)は振動子特性測定モードでのスイッチの接続状態を示す図であり、図3(B)は温度補償調整モードでのスイッチの接続状態を示す図。 VC端子の電圧と電圧VFACとの関係を示すグラフ。 第1実施形態の発振器の製造方法の一例を示すフローチャート図。 図5の工程S20〜S70の詳細なフローチャート図。 第1実施形態の発振器の変形例の機能ブロック図。 第2実施形態の発振器の機能ブロック図。 第3実施形態の発振器の機能ブロック図。 本実施形態の電子機器の機能ブロック図。 本実施形態の電子機器の外観の一例を示す図。 本実施形態の移動体の一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.発振器
1−1.第1実施形態
[発振器の構成]
図1は第1実施形態の発振器の機能ブロック図である。図1に示すように、第1実施形
態の発振器1は、発振回路2と振動子3とを含んで構成されており、発振回路2と振動子3は不図示のパッケージに収容されている。
本実施形態の発振器1は、電圧制御型の温度補償発振器であり、電源端子であるVCC端子,接地端子であるVSS端子、制御端子であるVC端子及び出力端子であるOUT端子の4個の外部端子が設けられている。VCC端子には電源電圧が供給され、VSS端子は接地される。VC端子には周波数制御用の信号が入力され、OUT端子からはVC端子の電圧に応じた周波数の、温度補償された発振信号が出力される。
本実施形態では、振動子3は、基板材料として水晶を用いた水晶振動子であり、例えば、ATカットやSCカットの水晶振動子が用いられる。振動子3は、SAW(Surface Acoustic Wave)共振子やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動子であってもよい。また、振動子3の基板材料としては、水晶の他、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電単結晶や、ジルコン酸チタン酸鉛等の圧電セラミックス等の圧電材料、又はシリコン半導体材料等を用いることができる。振動子3の励振手段としては、圧電効果によるものを用いてもよいし、クーロン力による静電駆動を用いてもよい。
発振回路2は、6個の端子T1〜T6を有しており、T1端子(「外部からの電圧を印加する手段」及び「第1端子」の一例)は外部端子であるVC端子と接続され、T2端子は外部端子であるOUT端子と接続され、T3端子は外部端子であるVCC端子と接続され、T4端子は外部端子であるVSS端子と接続されている。また、T5端子は振動子3の一方の端子と接続され、T6端子は振動子3の他方の端子と接続されている。
本実施形態では、発振回路2は、可変容量制御回路10(「容量制御手段」の一例)、温度補償回路20(「周波数制御手段」及び「周波数調整用回路」の一例)、発振用回路30(「発振手段」の一例)、出力バッファー40、3端子スイッチ51(「第1の選択手段」及び「第1の切り替え部」の一例)、3端子スイッチ52、メモリー61、メモリー62、メモリー63、スイッチ制御回路70、インターフェース(I/F)回路80を含んで構成されている。なお、本実施形態の発振回路2は、これらの要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。
可変容量制御回路10は、AFC回路11、電圧発生回路(電圧選択回路)12及び3端子スイッチ13を含んで構成されている。
AFC回路11は、演算増幅器111、抵抗値がR1の抵抗112、抵抗値がR2の可変抵抗113、演算増幅器114、抵抗値がR3の抵抗115、抵抗値がR4の抵抗116を含んで構成されている。
抵抗112は、3端子スイッチ51の第3端子と演算増幅器111の反転入力端子(−端子)との間に接続されており、可変抵抗113は、演算増幅器111の反転入力端子(−端子)と出力端子との間に接続されている。また、演算増幅器111の非反転入力端子(+端子)には一定電圧V1が入力される。
抵抗115は、演算増幅器111の出力端子と演算増幅器114の反転入力端子(−端子)との間に接続されており、抵抗116は、演算増幅器114の反転入力端子(−端子)と出力端子との間に接続されている。また、演算増幅器114の非反転入力端子(+端子)には一定電圧V2が入力され、演算増幅器114の出力端子は3端子スイッチ13の第1端子と接続されている。
可変抵抗113の抵抗値R2は、メモリー62に記憶されているゲイン調整値に応じた
抵抗値となる。
このように構成されているAFC回路11において、入力電圧をVAFC_INとすると、演算増幅器111の出力電圧VAは次式(1)で表される。
Figure 2015091111
また、演算増幅器114の出力電圧VBは次式(2)で表される。
Figure 2015091111
電圧発生回路12は、n+1個の抵抗121−0〜121−n及びn個の2端子スイッチ122−1〜122−nを含んで構成されている。
n+1個の抵抗121−0〜121−nは、電源とグランドの間に、この順に直列に接続されている。
各2端子スイッチ122−k(k=1〜n)は、第1端子が抵抗121−(k−1)と抵抗121−kとの接続点と接続されており、第2端子が3端子スイッチ13の第2端子と接続されている。
n個の2端子スイッチ122−1〜122−nは、メモリー61に記憶されている選択値(「可変容量制御回路を制御するためのデータ」の一例)に応じていずれか1つがオン状態(第1端子と第2端子が電気的に接続される状態)となり、他はオフ状態(第1端子と第2端子が電気的に遮断される状態)となる。従って、電圧発生回路12の出力電圧(3端子スイッチ13の第2端子に供給される電圧)VSは、メモリー61に記憶されている選択値に応じた電圧値となる。
3端子スイッチ13は、スイッチ制御回路70からの制御信号に応じて、第1端子と第3端子とが電気的に接続される第1状態と、第2端子と第3端子とが電気的に接続される第2状態のいずれかとなる。
温度補償回路20は、温度センサー21、3端子スイッチ22、関数発生回路23及び加算器24を含んで構成されている。
温度センサー21の出力端子は、3端子スイッチ22の第1端子と接続されており、3端子スイッチ22の第2端子は、3端子スイッチ51の第2端子と接続されている。
3端子スイッチ22は、スイッチ制御回路70からの制御信号に応じて、第1端子と第3端子とが電気的に接続される第1状態と、第2端子と第3端子とが電気的に接続される第2状態のいずれかとなる。
本実施形態では、振動子3(水晶振動子)の周波数温度特性が温度を変数とする3次式で近似できるため、関数発生回路23は、3次関数発生回路231、1次関数発生回路2
32及び0次関数発生回路233を含んで構成されている。
3次関数発生回路231は、入力端子が3端子スイッチ22の第3端子と接続されており、3端子スイッチ22の第3端子の電圧を変数として、メモリー63に記憶されている3次係数に応じた3次関数の電圧を発生して出力する。
1次関数発生回路232は、入力端子が3端子スイッチ22の第3端子と接続されており、3端子スイッチ22の第3端子の電圧を変数として、メモリー63に記憶されている1次係数に応じた1次関数の電圧を発生して出力する。
0次関数発生回路233は、メモリー63に記憶されている0次係数(定数)に応じた一定電圧を発生して出力する。
加算器24は、3次関数発生回路231の出力電圧、1次関数発生回路232の出力電圧及び0次関数発生回路233の出力電圧を加算して出力する。加算器24の出力端子は、3端子スイッチ52の第1端子と接続されている。
発振用回路30は、T5端子及びT6端子と接続され、振動子3を発振させる。図1の例では、発振用回路30は、NPN型のバイポーラトランジスター31、抵抗32,33、コンデンサー34,35、バラクター(可変容量ダイオード)36、バラクター37(「容量可変手段」及び「可変容量素子」の一例)、抵抗38、抵抗39を含んで構成されている。
バイポーラトランジスター31は、ベース端子がT6端子と接続され、コレクター端子がT5端子と接続され、エミッター端子が接地されている。
抵抗32は、バイポーラトランジスター31のベース端子とコレクター端子との間に接続されており、抵抗33は、電源とバイポーラトランジスター31のコレクター端子との間に接続されている。
コンデンサー34は、バイポーラトランジスター31のコレクター端子とバラクター36のカソード端子との間に接続されており、コンデンサー35は、バイポーラトランジスター31のベース端子とバラクター37のカソード端子との間に接続されている。
バラクター36のアノード端子及びバラクター37のアノード端子は接地されている。
抵抗38は、3端子スイッチ52の第3端子とバラクター36のカソード端子との間に接続されており、抵抗39は、3端子スイッチ13の第3端子とバラクター37のカソード端子との間に接続されている。
このように構成されている発振用回路30は、バイポーラトランジスター31を増幅素子として、T6端子から入力される振動子3の出力信号を増幅し、T5端子を介してこの増幅した信号を振動子3の入力信号として供給する。なお、発振用回路30は、増幅素子として、PNP型のバイポーラトランジスター、電界効果トランジスター(FET:Field Effect Transistor)、金属酸化膜型電界効果トランジスター(MOSFET:Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、サイリスター等を用いて実現されてもよい。
発振用回路30の出力信号である、バイポーラトランジスター31のコレクター端子の信号は出力バッファー40に入力され、出力バッファー40の出力信号はT2端子を介し
てOUT端子から外部に出力される。
3端子スイッチ51は、第1端子がT1端子と接続され、第2端子が3端子スイッチ22の第2端子と接続され、第3端子が抵抗112の一方の端子と接続されている。
3端子スイッチ51は、スイッチ制御回路70からの制御信号に応じて、第1端子と第3端子とが電気的に接続される第1状態と、第1端子と第2端子とが電気的に接続される第2状態のいずれかとなる。
3端子スイッチ52は、第1端子が加算器24の出力端子と接続され、第2端子には一定電圧V3が入力され、第3端子が抵抗38の一方の端子と接続されている。
3端子スイッチ52は、スイッチ制御回路70からの制御信号に応じて、第1端子と第3端子とが電気的に接続される第1状態と、第2端子と第3端子とが電気的に接続される第2状態のいずれかとなる。
スイッチ制御回路70は、設定されているモードに応じて、3端子スイッチ51、3端子スイッチ52、3端子スイッチ13及び3端子スイッチ22をそれぞれ制御する制御信号を生成する。
インターフェース(I/F)回路80は、VCC端子の電圧が閾値よりも高いか低いかを判定し、VCC端子の電圧が閾値よりも高い時に、T1端子を介してVC端子から外部入力されるクロック信号SCLKとT2端子を介してOUT端子から外部入力されるデータ信号DATAを受け付け、不図示の内部レジスターあるいは内部メモリーに対してデータの読み書きを行う。
[発振回路のモード]
本実施形態では、発振回路2は、VCC端子に電源投入時に通常動作モードに設定される。また、インターフェース(I/F)回路80を介して、温度補償調整モードや振動子特性測定モードを含む複数のモードのいずれかに切り替えることが可能になっている。図2は、このモード切り替え動作を説明するためのタイミングチャートである。図2の横軸は時間、縦軸は電圧に対応する。図2のタイミングチャートでは、VCC端子(T3端子)の電圧、VC端子(T1端子)から入力されるクロック信号SCLK、OUT端子(T2端子)から入力されるデータ信号DATAが示されている。
図2に示される例では、VCC端子の電圧は、時刻t0で0V、時刻t1で電圧VDDLとなり、時刻t2で基準値Vthとなり、その後に電圧VDDHまで上昇する。VCC端子の電圧がVDDHである期間に入力されたクロック信号SCLKの最初のパルスの立ち下がり時刻である時刻t3で通信がイネーブルとなる。クロック信号SCLKの次のパルスはテストモード設定用のパルスであり、その後の5つのパルスに同期して入力された5ビットのデータ信号DATAに応じて、テストモードの種類が選択される。VCC端子の電圧がVDDLに戻る時刻t4で選択されたテストモードに移行する。この5ビットのデータ信号DATAを所定の値に設定することで発振回路2を選択されたテストモードに設定することができる。
通常動作モードでは、図1に示す通り、3端子スイッチ13は、第1端子と第3端子とが電気的に接続される第1状態となり、3端子スイッチ22は、第1端子と第3端子とが電気的に接続される第1状態となり、3端子スイッチ51は、第1端子と第3端子とが電気的に接続される第1状態となり、3端子スイッチ52は、第1端子と第3端子とが電気的に接続される第1状態となる。
従って、通常動作モードでは、バラクター36のカソード端子には、温度センサー21の出力電圧に基づいて生成された関数発生回路23の出力電圧が印加され、振動子3の周波数温度特性が補正(温度補償)される。また、VC端子の電圧に基づいて生成されたAFC回路の出力電圧VBがVAFCとしてバラクター37のカソード端子に印加され、発振周波数が制御される。すなわち、本実施形態の発振器1は、電圧制御型温度補償水晶発振器(VC−TCXO)であり、例えば、V2=V1,R3=R4として、式(1)を式(2)に代入して整理すると、通常動作モードでのVAFCは次式(3)で表される。
Figure 2015091111
式(3)によって示されるように、AFC回路11のゲインはR2/R1であり、VAFCはVAFC_IN、すなわちVC端子の電圧によって制御される。
図4は、V1=V2=0.9V、R3=R4とした時、AFC回路11のゲイン(R2/R1)を0.4倍、0.5倍、0.6倍とした場合のVC端子の電圧(=VAFC_IN)と電圧VFACとの関係を示す図である。例えば、AFC回路11のゲインが0.5倍の時、VC端子の電圧=0.9V±0.7VとするとVAFC=0.9V±0.35Vであり、VC端子の電圧=1.2V±1VとするとVAFC=1.05V±0.5Vである。
また、振動子特性測定モードでは、図3(A)に示す通り、3端子スイッチ13は、第1端子と第3端子とが電気的に接続される第1状態となり、3端子スイッチ22は、第1端子と第3端子とが電気的に接続される第1状態となり、3端子スイッチ51は、第1端子と第3端子とが電気的に接続される第1状態となり、3端子スイッチ52は、第2端子と第3端子とが電気的に接続される第2状態となる。なお、図3(A)では、一部の構成の図示及び関数発生回路23、発振用回路30、AFC回路11、電圧発生回路12の内部構成の図示を省略しているが、それぞれ図1と同じである。
従って、振動子特性測定モードでは、バラクター36のカソード端子には、一定電圧V3が印加され、振動子3の周波数温度特性が補正(温度補償)されない。また、バラクター37のカソード端子には、VC端子の電圧に基づいて生成されたAFC回路の出力電圧VAFCが印加され、発振周波数が制御される。従って、VC端子から一定電圧を入力し、所望の温度範囲で温度を振った時にOUT端子から出力される発振信号の周波数を測定することで、振動子3の周波数温度特性を取得することができる。
また、温度補償調整モードでは、図3(B)に示す通り、3端子スイッチ13は、第2端子と第3端子とが電気的に接続される第2状態となり、3端子スイッチ22は、第2端子と第3端子とが電気的に接続される第2状態となり、3端子スイッチ51は、第1端子と第2端子とが電気的に接続される第2状態となり、3端子スイッチ52は、第1端子と第3端子とが電気的に接続される第1状態となる。なお、図3(B)では、一部の構成の図示及び関数発生回路23、発振用回路30、AFC回路11、電圧発生回路12の内部構成の図示を省略しているが、それぞれ図1と同じである。
従って、温度補償調整モードでは、バラクター36のカソード端子には、VC端子の電圧に基づいて生成された関数発生回路23の出力電圧が印加され、バラクター37のカソード端子には、電圧発生回路12が発生(選択)する一定電圧VSが印加される。従って
、一定の温度(例えば25℃)で、所望の温度範囲で温度を振った時の温度センサー21の出力電圧に相当する電圧をVC端子から入力し、OUT端子から出力される発振信号の周波数を測定することで、3次関数電圧、1次関数電圧及び0次関数電圧の情報を取得し、振動子3の周波数温度特性を補正(温度補償)して所望の温度範囲での発振周波数を目標の周波数に近づけるための最適な3次係数、1次係数、0次係数(定数)を計算することができる。
ここで、例えば、V1=V2=0.9V、R3=R4とした時、仮に、VC端子に入力される電圧範囲に関係なくVSを0.9Vに固定した場合、通常動作モード時にVC端子の電圧=0.9V±0.7VのようにVC端子の中心電圧が0.9Vであれば、通常動作モード時にVC端子を介してバラクター37のカソード端子に印加される電圧の中心電圧と、温度補償調整モード時にバラクター37のカソード端子に印加される電圧が一致する。そのため、温度補償調整モードでのバラクター37の容量値は、通常動作モードでVC端子の電圧が中心電圧の時のバラクター37の容量値と一致し、通常動作モードでVC端子の電圧が中心電圧の時に温度補償された発振周波数は目標の周波数と一致する。ところが、VC端子の電圧=1.2V±1VのようにVC端子の中心電圧が0.9Vではない場合は、通常動作モード時にVC端子の電圧が中心電圧1.2Vの時にバラクター37のカソード端子に印加される電圧は1.05Vとなり、温度補償調整モード時にバラクター37のカソード端子に印加される電圧は0.9Vとなり、通常モードと温度補償調整モードとでバラクター37のカソード端子に印加される電圧が一致しない。そのため、温度補償調整モードでのバラクター37の容量値は、通常動作モードでVC端子の電圧が中心電圧の時のバラクター37の容量値と一致せず、通常動作モードでVC端子の電圧が中心電圧の時に温度補償された発振周波数は目標の周波数からずれてしまう。
そこで、本実施形態の発振器1では、メモリー61に記憶される選択値に応じて電圧VSを選択可能に構成しており、温度補償調整モードにおいてバラクター37のカソード端子に印加される電圧VSとして、通常動作モードでVC端子の電圧が中心電圧の時にバラクター37のカソード端子に印加される電圧に最も近い電圧を選択することで、最適な温度補償調整を行うことが可能に構成されている。
また、バラクター37に印加される電圧VSは、細かく設定できる方がバラクター37の容量値を細かく調整可能になる。温度補償モードにおいて、バラクター37の容量値を調整するために印加される電圧VSの電圧ステップが0.1V以上であると、温度補償モード時と通常動作モード時でのバラクター37に印加される電圧が異なることによるバラクター37の容量値変化が大きくなり、温度補償モードで最適な温度補償調整を行うことができなくなる。このため、温度補償モード時にバラクター37に印加される電圧VSの電圧ステップを、0.1V以下、望ましくは0.05V以下とすることで、温度補償モード時に最適な温度補償調整を行うことができるようになる。
例えば、通常動作モード時にVC端子に印加される電圧の中心電圧(VAFC_INの中心電圧)は、一般的に0.9Vから1.6V程度であり、V1=V2=0.9V、R3=R4、AFC回路11のゲイン(R2/R1)を0.5倍とした場合の電圧VSは、式(3)から0.9Vから1.25V程度となる。従って、電圧VSの電圧ステップを0.05V以下とするためには、電圧VSが0.9Vから1.25V程度(0.35V幅)であるため、電圧VSを設定するために必要なメモリー量としては3bit(8通り)以上あれば、電圧VSの電圧ステップを0.4375Vと0.05V以下にすることができ、最適な温度補償調整を行うことができるようになる。なお、電圧VSを設定するためのメモリー量として、上記VAFC_INの中心電圧、V1、V2、R1、R2、R3、R4を例示して計算したが、これに限らず、VAFC_INの中心電圧、V1、V2、R1、R2、R3、R4の値に応じて、電圧VSの電圧ステップを0.1V以下、望ましくは0
.05V以下と値とするようにメモリー量を適宜設定することができる。
[発振器の製造方法]
図5は、第1実施形態の発振器の製造方法の一例を示すフローチャート図である。本実施形態の発振器の製造方法は、図5に示す工程S10〜S80を含む。ただし、本実施形態の発振器の製造方法は、工程S10〜S80の一部を省略又は変更し、あるいは、他の工程を追加してもよい。
図5に示すように、本実施形態では、まず、発振回路2と振動子3を準備し、発振回路2と振動子3とを電気的に接続する(工程S10)。
次に、3端子スイッチ51を、VC端子と発振用回路30とが電気的に接続されるように制御する(工程S20)。
次に、振動子3の周波数温度特性を測定する(工程S30)。
次に、3端子スイッチ51を、VC端子と温度補償回路20とが電気的に接続されるように制御する(工程S40)。
次に、可変容量制御回路10の出力電圧VAFCを設定する(工程S50)。
次に、VC端子に印加される電圧を変化させながら温度補償回路20の特性を調べる(工程S60)。
次に、工程S60で調べた温度補償回路20の特性に基づき、温度補償用の係数値を計算する(工程S70)。
次に、工程S70で得られた温度補償用の係数値をメモリー63に書き込む(工程S80)。
図6は、図5の工程S20〜S70の詳細なフローチャート図である。図6に示すように、本実施形態では、工程S20として、発振回路2を振動子特性測定モードに設定する(S21)。これにより、3端子スイッチ13、3端子スイッチ22、3端子スイッチ51及び3端子スイッチ52は、それぞれ図3(A)のような接続状態になる。
また、工程S30としては、まず、所望の温度範囲の5点以上の温度での振動子3の周波数温度特性を測定する(S31)。具体的には、例えば、発振器1を恒温槽に収容し、VC端子に通常動作モード時の中心電圧を印加した状態で、恒温槽の温度を変えながら、5点以上の温度でOUT端子から出力される発振信号の周波数を測定する。
次に、工程S31の測定により得られた振動子3の周波数温度特性の式を最小二乗法で近似し、0次関数の成分、1次関数の成分、3次関数の成分を抽出する(S32)。
また、工程S40として、発振回路2を温度補償調整モードに設定する(S41)。これにより、3端子スイッチ13、3端子スイッチ22、3端子スイッチ51及び3端子スイッチ52は、それぞれ図3(B)のような接続状態になり、VC端子とAFC回路11との電気的な接続が切断され、VC端子と温度補償回路20とが電気的に接続される。
また、工程S50として、電圧発生回路12の出力電圧VSを選択する(S51)。具体的には、通常動作モード時のVC端子の中心電圧をVAFC_INとして、電圧VSが
式(1)及び式(2)より計算される電圧VBに最も近くなるような選択値をメモリー61に書き込む。例えば、V1=V2=0.9V、R3=R4、R2/R1=0.5とした時、通常動作モード時のVC端子の中心電圧が0.9VであればVSが0.9Vに最も近くなる選択値を書き込み、通常動作モード時のVC端子の中心電圧が1.2VであればVSが1.05Vに最も近くなる選択値を書き込む。
また、工程S60としては、まず、発振器1の温度を基準温度に設定する(S61)。具体的には、例えば、発振器1を収容する恒温槽の温度を基準温度に設定する。
次に、VC端子に、温度センサー21の出力電圧に相当する電圧を印加する(S62)。具体的には、所望の温度範囲に含まれる第1温度での温度センサー21の出力電圧と等しい第1電圧をVC端子に印加する。
次に、0次、1次、3次の各係数をそれぞれ最小値(MIN)に設定した時の周波数をそれぞれ測定する(S63)。具体的には、1次係数と3次係数を0に設定するとともに0次係数を最小値(MIN)に設定し、OUT端子から出力される発振信号の周波数を測定する。また、0次係数と3次係数を0に設定するとともに1次係数を最小値(MIN)に設定し、OUT端子から出力される発振信号の周波数を測定する。また、0次係数と1次係数を0に設定するとともに3次係数を最小値(MIN)に設定し、OUT端子から出力される発振信号の周波数を測定する。
次に、0次、1次、3次の各係数をそれぞれ基準値(TYP)に設定した時の周波数をそれぞれ測定する(S64)。具体的には、1次係数と3次係数を0に設定するとともに0次係数を基準値(TYP)に設定し、OUT端子から出力される発振信号の周波数を測定する。また、0次係数と3次係数を0に設定するとともに1次係数を基準値(TYP)に設定し、OUT端子から出力される発振信号の周波数を測定する。また、0次係数と1次係数を0に設定するとともに3次係数を基準値(TYP)に設定し、OUT端子から出力される発振信号の周波数を測定する。
次に、0次、1次、3次の各係数をそれぞれ最大値(MAX)に設定した時の周波数をそれぞれ測定する(S65)。具体的には、1次係数と3次係数を0に設定するとともに0次係数を最大値(MAX)に設定し、OUT端子から出力される発振信号の周波数を測定する。また、0次係数と3次係数を0に設定するとともに1次係数を最大値(MAX)に設定し、OUT端子から出力される発振信号の周波数を測定する。また、0次係数と1次係数を0に設定するとともに3次係数を最大値(MAX)に設定し、OUT端子から出力される発振信号の周波数を測定する。
次に、所望の温度範囲での温度センサー21の出力電圧の範囲に対応させたVC端子の電圧の掃引が終了していない場合(S66のN)には、所望の温度範囲に含まれる第2温度での温度センサー21の出力電圧と等しい第2電圧をVC端子に印加し(S62)、工程S63以降を再度行う。
そして、VC端子の電圧の掃引が終了した場合(S66のY)には、工程S70として、工程S61〜S66での周波数の測定結果に基づき、工程S32で近似式から抽出した0次関数成分、1次関数成分、3次関数成分を最も打ち消す、0次、1次、3次の各係数値を選択する(S71)。具体的には、工程S61〜S66での周波数の測定結果から、0次係数が最小値(MIN)、基準値(TYP)、最大値(MAX)のそれぞれに設定された時のVC端子の電圧値(温度センサー21の電圧値に相当する)を変数とする0次関数電圧の式をそれぞれ計算し、これらの計算結果を基に0次関数電圧が工程S32で抽出した0次関数成分を最も打ち消す0次係数値を選択する。同様に、1次係数が最小値(M
IN)、基準値(TYP)、最大値(MAX)のそれぞれに設定された時のVC端子の電圧値を変数とする1次関数電圧の式をそれぞれ計算し、これらの計算結果を基に1次関数電圧が工程S32で抽出した1次関数成分を最も打ち消す1次係数値を選択する。同様に、3次係数が最小値(MIN)、基準値(TYP)、最大値(MAX)のそれぞれに設定された時のVC端子の電圧値を変数とする3次関数電圧の式をそれぞれ計算し、これらの計算結果を基に3次関数電圧が工程S32で抽出した3次関数成分を最も打ち消す3次係数値を選択する。
なお、0次関数電圧は、VC端子の電圧値(温度センサー21の電圧値に相当する)によって変化しないので、0次係数を最小値(MIN)、基準値(TYP)、最大値(MAX)にそれぞれ設定した時の周波数は、例えばVC端子が第1電圧の時のみ、工程S63、S64、S65でそれぞれ測定するようにしてもよい。
なお、上記製造方法の一例以外にも、例えば、工程S40において、3端子スイッチ51をVC端子と発振用回路30とが電気的に接続されるように制御し、工程S60において、VC端子に印加される電圧を変化させながら発振用回路30の特性を調べる等の方法を用いて、発振器1を製造することもできる。
以上に説明したように、第1実施形態の発振器によれば、電圧発生回路12の出力電圧を、通常動作時にVC端子に中心電圧が印加された時の演算増幅器114の出力電圧(AFC回路の出力電圧)VBに最も近い電圧に設定した状態で、温度補償特性の調整を行うことができる。これにより、バラクター37に印加される電圧が、通常動作時にVC端子に中心電圧が印加された時にバラクター37に印加される電圧に最も近い状態で、すなわち、バラクター37の容量値が、通常動作時にVC端子に中心電圧が印加された時の容量値とほぼ一致した状態で、温度補償特性の調整を行うことができるので、温度補償特性の調整誤差を低減させることができる。従って、本実施形態によれば、周波数温度特性が良好な発振器を提供することができる。また、第1実施例では、メモリー61、メモリー62、及びメモリー63をそれぞれ別々の構成として説明したが、例えば、メモリー62のみを有し、メモリー61、及びメモリー63の機能をメモリー62に備えていてもよい。さらに、メモリー61、メモリー62、メモリー63は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)やフラッシュメモリーなどの書き換え可能な不揮発性メモリーなど、種々の公知の不揮発性メモリー、及びDRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)など、種々の公知の揮発性メモリーを採用できる。
[変形例]
図7は、第1実施形態の発振器1の変形例の機能ブロック図である。図7において、図1と同じ構成要素には同じ符号を付しており、その説明を省略する。
図1に示した第1実施形態の発振器1では、3端子スイッチ13により、電圧VAFCとして、電圧VBと電圧VSのいずれか一方のみが選択されるため、選択されなかった方はどのような電圧値になっていても構わない。そこで、図7の変形例では、n個の2端子スイッチ122−1〜122−nのいずれをオン状態とするかを選択する選択値の記憶領域とAFC回路11のゲイン調整値の記憶領域を共通にする。すなわち、図1では存在したメモリー61は図7では存在せず、メモリー62において、AFC回路11のゲイン調整値のアドレスと2端子スイッチ122−1〜122−nの選択値のアドレスを共通にし、当該アドレスに対応する記憶領域が共用される。
そして、図7と図3(A)にそれぞれ示すように、通常動作モードと振動子特性測定モード(VC端子とAFC回路11とが電気的に接続され、AFC回路11と発振用回路3
0とが電気的に接続されている状態)では、3端子スイッチ13により電圧VAFCとして電圧VBが選択されるので、メモリー62の所定の記憶領域に記憶された値(第1のデータの一例)はAFC回路11のゲイン調整値として使用される。
また、図3(B)に示すように、温度補償調整モード(VC端子とAFC回路11とが電気的に切り離され、電圧発生回路12と発振用回路30とが電気的に接続されている状態)では、3端子スイッチ13により電圧VAFCとして電圧VSが選択されるので、メモリー62の所定の記憶領域に記憶された値(第2のデータの一例)は2端子スイッチ122−1〜122−nの選択値として使用される。
この変形例の発振器1によれば、2端子スイッチ122−1〜122−nの選択値の記憶用のメモリー及びAFC回路11のゲイン調整値の記憶用のメモリーとしてメモリー62を兼用するので小型化に有利である。この変形例の発振器1は、その他、第1実施形態の発振器1と同様の効果を奏する。
1−2.第2実施形態
図8は第2実施形態の発振器の機能ブロック図である。図8に示すように、第2実施形態の発振器1は、発振回路2と振動子3とを含んで構成されており、発振回路2と振動子3は不図示のパッケージに収容されている。図8において、図1と同じ構成要素には同じ符号を付しており、その説明を省略する。
図8に示すように、第2実施形態の発振器1は、第1実施形態(図1)と比較して、3端子スイッチ13の位置が異なる。すなわち、3端子スイッチ13(「第2の切り替え部」の一例)は、第1端子が3端子スイッチ51の第3端子と接続され、第2端子には電圧発生回路12の出力端子が接続され、第3端子が抵抗112の一方の端子と接続されている。図8に示す第2実施形態の発振器1のその他の構成は、第1実施形態(図1)と同様であるので、その説明を省略する。
第1実施形態と同様に、第2実施形態の発振器1でも、発振回路2は、電源投入時に通常動作モードに設定され、インターフェース(I/F)回路80を介して、温度補償調整モードや振動子特性測定モードを含む複数のモードのいずれかに切り替えることが可能になっている。通常動作モード、振動子特性測定モード、温度補償調整モードの各々における、3端子スイッチ51、3端子スイッチ52及び3端子スイッチ22の接続状態は、第1実施形態と同様である。
3端子スイッチ13は、通常動作モードと振動子特性測定モードでは、第1端子と第3端子とが電気的に接続される第1状態となり、3端子スイッチ51の第3端子の電圧VAFC_IN(VC端子の電圧と等しい)がAFC回路11に入力される。従って、通常動作モードと振動子特性測定モードでは、VC端子の電圧に基づいて生成されたAFC回路の出力電圧VBがVAFCとしてバラクター37のカソード端子に印加され、発振周波数が制御される。
また、3端子スイッチ13は、温度補償調整モードでは、第2端子と第3端子とが電気的に接続される第2状態となり、電圧発生回路12の出力電圧VSがAFC回路11に入力される。従って、温度補償調整モードでは、電圧発生回路12が発生(選択)する一定電圧VSに基づいて生成されたAFC回路の出力電圧VBがVAFCとしてバラクター37のカソード端子に印加される。
そして、第2実施形態の発振器1では、温度補償調整モードにおいてバラクター37のカソード端子に印加される電圧が、通常動作モードでVC端子の電圧が中心電圧の時にバ
ラクター37のカソード端子に印加される電圧に最も近い電圧となるように電圧VSを選択することで、最適な温度補償調整を行うことが可能に構成されている。
第2実施形態の発振器の製造方法のフローチャートは、第1実施形態(図5及び図6)と同様であるため、その図示及び説明を省略する。
ただし、第2実施形態では、図6の工程S51において、電圧VSが通常動作モード時のVC端子の中心電圧に最も近くなるような選択値をメモリー61に書き込む。例えば、通常動作モード時のVC端子の中心電圧が0.9VであればVSが0.9Vに最も近くなる選択値を書き込み、通常動作モード時のVC端子の中心電圧が1.2VであればVSが1.2Vに最も近くなる選択値を書き込む。
以上に説明したように、第2実施形態の発振器によれば、電圧発生回路12の出力電圧を、通常動作時にVC端子に印加される中心電圧に最も近い電圧に設定した状態で、温度補償特性の調整を行うことができる。これにより、バラクター37に印加される電圧が、通常動作時にVC端子に中心電圧が印加された時にバラクター37に印加される電圧に最も近い状態で、すなわち、バラクター37の容量値が、通常動作時にVC端子に中心電圧が印加された時の容量値とほぼ一致した状態で、温度補償特性の調整を行うことができるので、温度補償特性の調整誤差を低減させることができる。従って、本実施形態によれば、周波数温度特性が良好な発振器を提供することができる。
このように、第2実施形態の発振器によれば、電圧発生回路12の出力電圧を、通常動作時にVC端子に印加される中心電圧に最も近い電圧に設定すればよいので、電圧発生回路12の出力電圧の設定が極めて容易である。
1−3.第3実施形態
図9は第3実施形態の発振器の機能ブロック図である。図9に示すように、第3実施形態の発振器1は、発振回路2と振動子3とを含んで構成されており、発振回路2と振動子3は不図示のパッケージに収容されている。図9において、図1及び図8と同じ構成要素には同じ符号を付しており、その説明を省略する。
図9に示すように、第3実施形態の発振器1は、第1実施形態(図1)及び第2実施形態(図8)と比較して、3端子スイッチ13の位置が異なる。すなわち、3端子スイッチ13(「第2の切り替え部」の一例)は、第1端子には一定電圧V1が入力され、第2端子には電圧発生回路12の出力電圧VSが入力され、第3端子が演算増幅器111の非反転入力端子(+端子)と接続されている。図9に示す第3実施形態の発振器1のその他の構成は、第1実施形態(図1)及び第2実施形態(図8)と同様であるので、その説明を省略する。
第1実施形態及び第2実施形態と同様に、第3実施形態の発振器1でも、発振回路2は、電源投入時に通常動作モードに設定され、インターフェース(I/F)回路80を介して、温度補償調整モードや振動子特性測定モードを含む複数のモードのいずれかに切り替えることが可能になっている。通常動作モード、振動子特性測定モード、温度補償調整モードの各々における、3端子スイッチ51、3端子スイッチ52及び3端子スイッチ22の接続状態は、第1実施形態と同様である。
3端子スイッチ13は、通常動作モードと振動子特性測定モードでは、第1端子と第3端子とが電気的に接続される第1状態となり、一定電圧V1が演算増幅器111の非反転入力端子(+端子)に入力される。従って、通常動作モードと振動子特性測定モードでは、VC端子の電圧に基づいて生成されたAFC回路の出力電圧VBがVAFCとしてバラ
クター37のカソード端子に印加され、発振周波数が制御される。
また、3端子スイッチ13は、温度補償調整モードでは、第2端子と第3端子とが電気的に接続される第2状態となり、電圧発生回路12の出力電圧VSが演算増幅器111の非反転入力端子(+端子)に入力される。また、温度補償調整モードでは、3端子スイッチ51が第1端子と第2端子が電気的に接続される第2状態となるため、電圧発生回路12が発生(選択)する一定電圧VSに基づいて生成されたAFC回路の出力電圧VBがVAFCとしてバラクター37のカソード端子に印加される。
そして、第3実施形態の発振器1では、温度補償調整モードにおいてバラクター37のカソード端子に印加される電圧が、通常動作モードでVC端子の電圧が中心電圧の時にバラクター37のカソード端子に印加される電圧に最も近い電圧となるように電圧VSを選択することで、最適な温度補償調整を行うことが可能に構成されている。
第3実施形態の発振器の製造方法のフローチャートは、第1実施形態(図5及び図6)と同様であるため、その図示及び説明を省略する。
ただし、第3実施形態では、温度補償調整モード時に、演算増幅器111と可変抵抗113によりボルテージフォロワーが構成され、演算増幅器111の出力電圧が電圧VSと等しくなるので、図6の工程S51では、通常動作モード時のVC端子の中心電圧をVAFC_INとして、電圧VSが式(1)より計算される電圧VAに最も近くなるような選択値をメモリー61に書き込む。例えば、V1=0.9V、R2/R1=0.5とした時、通常動作モード時のVC端子の中心電圧が0.9VであればVSが0.9Vに最も近くなる選択値を書き込み、通常動作モード時のVC端子の中心電圧が1.2VであればVSが0.75Vに最も近くなる選択値を書き込む。
以上に説明したように、第3実施形態の発振器によれば、電圧発生回路12の出力電圧を、通常動作時にVC端子に中心電圧が印加された時の演算増幅器111の出力電圧VAに最も近い電圧に設定した状態で、温度補償特性の調整を行うことができる。これにより、バラクター37に印加される電圧が、通常動作時にVC端子に中心電圧が印加された時にバラクター37に印加される電圧に最も近い状態で、すなわち、バラクター37の容量値が、通常動作時にVC端子に中心電圧が印加された時の容量値とほぼ一致した状態で、温度補償特性の調整を行うことができるので、温度補償特性の調整誤差を低減させることができる。従って、本実施形態によれば、周波数温度特性が良好な発振器を提供することができる。
[変形例]
図9に示した第3実施形態の発振器1では、通常動作モードと振動子特性測定モード(VC端子とAFC回路11とが電気的に接続され、AFC回路11と発振用回路30とが電気的に接続されている状態)では、3端子スイッチ13が第1端子と第3端子とが電気的に接続される第1状態となり、電圧発生回路12は、出力端子がオープンとなるため機能しない。従って、通常動作モードと振動子特性測定モードでは、メモリー61に記憶されている選択値は発振回路2の動作に影響しない。一方、温度補償調整モードでは、3端子スイッチ51が第1端子と第2端子とが電気的に接続される第2状態となるため、演算増幅器111と可変抵抗113はボルテージフォロワーとして機能し、演算増幅器111の出力電圧VAは、可変抵抗113の抵抗値R2に関係なく電圧発生回路12の出力電圧VSと等しくなる。従って、温度補償調整モードでは、メモリー62に記憶されているゲイン調整値は発振回路2の動作に影響しない。
そこで、上述した第1実施形態の変形例と同様に、第3実施形態の発振器1を、n個の
2端子スイッチ122−1〜122−nのいずれをオン状態とするかを選択する選択値(第2のデータの一例)の記憶領域とAFC回路11のゲイン調整値(第1のデータの一例)の記憶領域を共通にするように変形してもよい。すなわち、この変形例では、図9では存在したメモリー61は存在せず、メモリー62において、AFC回路11のゲイン調整値のアドレスと2端子スイッチ122−1〜122−nの選択値のアドレスを共通にし、当該アドレスに対応する記憶領域が共用される。
そして、通常動作モードと振動子特性測定モードでは、可変容量制御回路10の出力電圧VAFCがVC端子の電圧に基づくAFC回路11の出力電圧となるので、メモリー62の所定の記憶領域に記憶された値はAFC回路11のゲイン調整値として使用される。
また、温度補償調整モードでは、可変容量制御回路10の出力電圧VAFCが電圧発生回路12の出力電圧VSに基づく電圧となるので、メモリー62の所定の記憶領域に記憶された値は2端子スイッチ122−1〜122−nの選択値として使用される。
この変形例の発振器1によれば、2端子スイッチ122−1〜122−nの選択値の記憶用のメモリー及びAFC回路11のゲイン調整値の記憶用のメモリーとしてメモリー62を兼用するので小型化に有利である。この変形例の発振器1は、その他、第3実施形態の発振器1と同様の効果を奏する。
2.電子機器
図10は、本実施形態の電子機器の機能ブロック図である。また、図11は、本実施形態の電子機器の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。
本実施形態の電子機器300は、発振器310、CPU(Central Processing Unit)320、操作部330、ROM(Read Only Memory)340、RAM(Random Access Memory)350、通信部360、表示部370を含んで構成されている。なお、本実施形態の電子機器は、図10の構成要素(各部)の一部を省略又は変更し、あるいは、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
発振器310は、発振回路312と振動子313とを備えている。発振回路312は、振動子313を発振させてクロック信号を発生させる。このクロック信号は発振器310のOUT端子からCPU320に出力される。
CPU320は、ROM340等に記憶されているプログラムに従い、発振器310から入力されるクロック信号に同期して各種の計算処理や制御処理を行う。具体的には、CPU320は、操作部330からの操作信号に応じた各種の処理、外部装置とデータ通信を行うために通信部360を制御する処理、表示部370に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理等を行う。
操作部330は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU320に出力する。
ROM340は、CPU320が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM350は、CPU320の作業領域として用いられ、ROM340から読み出されたプログラムやデータ、操作部330から入力されたデータ、CPU320が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部360は、CPU320と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部370は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される表示装置であり、CPU320から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。表示部370には操作部330として機能するタッチパネルが設けられていてもよい。
発振回路312として例えば上述した各実施形態の発振回路2を適用し、又は、発振器310として例えば上述した各実施形態の発振器1を適用することにより、信頼性の高い電子機器を実現することができる。
このような電子機器300としては種々の電子機器が考えられ、例えば、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、スマートフォンや携帯電話機などの移動体端末、ディジタルスチールカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、移動体端末基地局用機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、カーナビゲーション装置、リアルタイムクロック装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
3.移動体
図12は、本実施形態の移動体の一例を示す図(上面図)である。図12に示す移動体400は、発振器410、エンジンシステム、ブレーキシステム、キーレスエントリーシステム等の各種の制御を行うコントローラー420,430,440、バッテリー450、バックアップ用バッテリー460を含んで構成されている。なお、本実施形態の移動体は、図12の構成要素(各部)の一部を省略し、あるいは、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
発振器410は、不図示の発振回路と振動子とを備えており、発振回路は振動子を発振させてクロック信号を発生させる。このクロック信号は発振器410の外部端子からコントローラー420,430,440に出力される。
バッテリー450は、発振器410及びコントローラー420,430,440に電力を供給する。バックアップ用バッテリー460は、バッテリー450の出力電圧が閾値よりも低下した時、発振器410及びコントローラー420,430,440に電力を供給する。
発振器410が備える発振回路として例えば上述した各実施形態の発振回路2を適用し、又は、発振器410として例えば上述した各実施形態の発振器1を適用することにより、信頼性の高い移動体を実現することができる。
このような移動体400としては種々の移動体が考えられ、例えば、自動車(電気自動車も含む)、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 発振器、2 発振回路、10 可変容量制御回路、11 AFC回路、12 電圧発生回路(電圧選択回路)、13 3端子スイッチ、20 温度補償回路、21 温度センサー、22 3端子スイッチ、23 関数発生回路、24 加算器、30 発振用回路、31 バイポーラトランジスター、32 抵抗、33 抵抗、34 コンデンサー、35
コンデンサー、36 バラクター、37 バラクター、38 抵抗、39 抵抗、40
出力バッファー、51 3端子スイッチ、52 3端子スイッチ、61 メモリー、62 メモリー、63 メモリー、70 スイッチ制御回路、80 インターフェース(I/F)回路、111 演算増幅器、112 抵抗、113 可変抵抗、114 演算増幅器、115 抵抗、116 抵抗、121−0〜121−n 抵抗、122−1〜122−n 2端子スイッチ、231 3次関数発生回路、232 1次関数発生回路、233
0次関数発生回路、300 電子機器、310 発振器、312 発振回路、313 振動子、320 CPU、330 操作部、340 ROM、350 RAM、360 通信部、370 表示部、400 移動体、410 発振器、420,430,440 コントローラー、450 バッテリー、460 バックアップ用バッテリー

Claims (13)

  1. 周波数制御手段と、
    出力される電圧が可変に設定可能な容量制御手段と、
    容量可変手段を備え、前記周波数制御手段からの信号および前記容量制御手段からの信号が入力される発振手段と、
    電圧を印加する手段からの信号が入力され、前記容量制御手段への出力を選択する第1の選択手段と、
    を含む、発振回路。
  2. 第1端子と、
    可変容量素子を備えている発振用回路と、
    前記発振用回路と電気的に接続されている周波数調整用回路と、
    前記可変容量素子の一方の端子と電気的に接続されている可変容量制御回路と、
    前記第1端子と前記可変容量制御回路との電気的な接続を切り替える第1の切り替え部と、を含み、
    前記可変容量制御回路から出力される電圧が可変に設定可能である、発振回路。
  3. 前記第1の切り替え部は、前記第1端子と前記可変容量制御回路との電気的な接続が切り離されるように制御され、前記可変容量制御回路から出力される電圧が設定される、請求項2に記載の発振回路。
  4. 前記第1の切り替え部は、前記第1端子と、前記周波数調整用回路および前記可変容量制御回路のどちらか一方との電気的な接続を切り替える、請求項2又は3に記載の発振回路。
  5. 前記可変容量制御回路は、
    AFC回路と、
    出力する電圧を可変に設定可能な電圧発生回路と、
    前記AFC回路と前記電圧発生回路との電気的な接続を切り替える第2の切り替え部と、を備えている、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の発振回路。
  6. 前記可変容量制御回路は、
    AFC回路と、
    出力する電圧を可変に設定可能な電圧発生回路と、
    前記AFC回路および前記電圧発生回路のどちらか一方と、前記可変容量素子の前記一方の端子との電気的な接続を切り替える第2の切り替え部と、を備えている、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の発振回路。
  7. 前記可変容量制御回路から出力される電圧を制御するためのデータが記憶されるメモリーをさらに含む、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の発振回路。
  8. 前記可変容量制御回路から出力される電圧を制御するためのデータが記憶されるメモリーをさらに含み、
    前記メモリーは、前記AFC回路を制御するための第1のデータと前記電圧発生回路を制御するための第2のデータとが記憶され、前記第1のデータと前記第2のデータとが記憶される記憶領域が共用される、請求項5又は6に記載の発振回路。
  9. 前記可変容量制御回路を制御するためのデータは、3ビット以上である、請求項7又は8に記載の発振回路。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の発振回路と、振動子と、を備えている、発振器。
  11. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の発振回路または請求項10に記載の発振器を含む、電子機器。
  12. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の発振回路または請求項10に記載の発振器を含む、移動体。
  13. 第1端子と、可変容量素子を備えている発振用回路と、前記発振用回路と電気的に接続されている周波数調整用回路と、前記可変容量素子の一方の端子と電気的に接続されている可変容量制御回路と、前記第1端子と前記可変容量制御回路との電気的な接続を切り替える第1の切り替え部と、を含み、前記可変容量制御回路から出力される電圧が可変に設定可能な発振回路と、振動子とを準備する工程と、
    前記発振回路と前記振動子とを電気的に接続する工程と、
    前記第1の切り替え部を、前記第1端子と前記可変容量制御回路とが電気的に切り離されるように制御するとともに、前記可変容量制御回路から出力される電圧を設定する工程と、
    前記発振回路の特性を調べる工程と、を含む、発振器の製造方法。
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