JP2018133816A - 発振器、電子機器及び移動体 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の恒温槽型水晶発振器(OCXO)よりも高い周波数安定性を実現可能な発振器、並びに、この発振器を用いた電子機器及び移動体を提供すること。
【解決手段】発振器1は、発振素子20と、発振素子20を発振させる発振回路30と、発振素子20を加熱する発熱素子40と、発熱素子40を制御する温度制御回路60と、発振回路30の出力信号の周波数温度特性を補正する温度補正回路10と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、発振器、電子機器及び移動体に関する。
通信機器あるいは測定器等の基準の周波数信号源に用いられる水晶発振器は、温度変化に対して高い精度で出力周波数が安定していることが要求される。一般に、水晶発振器の中でも極めて高い周波数安定度が得られるものとして、恒温槽型水晶発振器(OCXO:Oven Controlled Crystal Oscillator)が知られている(特許文献1)。OCXOは、一定温度に制御された恒温槽内に水晶振動子を収納したものであり、極めて高い周波数安定度を実現するためには、周囲温度の変化に対する恒温槽の温度制御偏差をできる限り小さくすることが重要である。
特開2010−183228号公報
図16(A)は、SCカット水晶振動子を用いたOCXOにおいて、恒温槽の温度制御を行わない場合の周波数温度特性の一例を示す図であり、図16(B)及び図16(C)は、図16(A)の破線で囲まれた部分を拡大した図である。このOCXOは、恒温槽の温度を80℃付近に保つことによって、周囲温度の変化によっても偏差の少ない安定した周波数を出力することが可能である。恒温槽の精度は製品によって様々であるが、例えば周囲温度が−40℃〜80℃まで変化した時に恒温槽が80℃を頂点として±2℃変化した場合、周波数偏差は20ppb程度である(図16(B)の斜線部分)。一方で、恒温槽の温度を80℃に設定しても実際には2℃だけ高温側にずれた82℃になっている場合、恒温槽が82℃を頂点として±2℃変化すると、OCXOの周波数は2次の温度特性を持ち、その周波数偏差は40ppbになってしまう(図16(C)の斜線部分)。
また、発振回路や周波数調整回路も温度特性を有しており、その温度特性は、温度の上昇に対してOCXOの周波数を線形に低下させるように寄与するのが一般的である。従って、恒温槽の設定温度のずれや回路の温度特性によって、本来フラットであるべきOCXOの周波数温度特性が1次や2次の成分を持ってしまうことになる。そのため、従来のOCXOでは、極めて高い周波数安定性の要求を満たすことが難しいという問題があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、従来の恒温槽型水晶発振器(OCXO)よりも高い周波数安定性を実現可能な発振器、並びに、この発振器を用いた電子機器及び移動体を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る発振器は、発振素子と、前記発振素子を発振させる発振回路と、前記発振素子を加熱する発熱素子と、前記発熱素子を制御する温度制御回路と、前記発振回路の出力信号の周波数温度特性を補正する温度補正回路と、を含む。
本適用例に係る発振器によれば、従来の恒温槽型水晶発振器(OCXO)と同様に、発振器の内部温度を一定に保つように制御し、さらに、周囲の温度変化に起因して発振器の内部温度がわずかに変化しても、発振回路の出力信号の周波数を補正することができる。従って、従来の恒温槽型水晶発振器(OCXO)よりも高い周波数安定性を実現することができる。
[適用例2]
上記適用例に係る発振器において、前記温度補正回路は、前記発振回路の出力信号の周波数温度特性の1次成分を補正する1次補正回路を含むようにしてもよい。
本適用例に係る発振器によれば、周波数温度特性の1次成分を補正することができる。
[適用例3]
上記適用例に係る発振器において、前記温度補正回路は、前記発振回路の出力信号の周波数温度特性の2次成分を補正する2次補正回路を含むようにしてもよい。
本適用例に係る発振器によれば、周波数温度特性の2次成分を補正することができる。
[適用例4]
上記適用例に係る発振器において、前記温度補正回路は、前記発振回路の出力信号の周波数温度特性の1次成分を補正する1次補正回路と、前記発振回路の出力信号の周波数温度特性の2次成分を補正する2次補正回路と、を含み、前記1次補正回路の動作と前記2次補正回路の動作とを独立に制御するようにしてもよい。
本適用例に係る発振器によれば、周波数温度特性に合わせて、1次補正回路や2次補正回路の選択、および1次補正回路の補正内容の設定や2次補正回路の補正内容の設定等をそれぞれ独立に制御することができるため、周波数温度特性を柔軟かつ効果的に補正することができる。
[適用例5]
上記適用例に係る発振器において、前記1次補正回路による補正と前記2次補正回路による補正とをそれぞれ有効にするか無効にするかを独立に設定できるようにしてもよい。
本適用例に係る発振器によれば、周波数温度特性に合わせて、1次成分のみを補正することもできるし、2次成分のみを補正することもできるし、1次成分と2次成分の両方を補正することもできる。
[適用例6]
上記適用例に係る発振器において、前記2次補正回路の補正パラメーターは、複数の温度領域でそれぞれ独立に設定できるようにしてもよい。
本適用例に係る発振器によれば、温度領域ごとに周波数温度特性の2次成分を補正するか否かを選択できるので、周波数温度特性を柔軟かつ効果的に補正することができる。
[適用例7]
上記適用例に係る発振器において、前記2次補正回路は、温度センサーの出力電圧が入力される第1のトランジスターと、参照電圧が入力される第2のトランジスターと、前記第1のトランジスターを流れる電流と前記第2のトランジスターを流れる電流の和を一定に制御する定電流源と、を有する差動増幅回路を含むようにしてもよい。
[適用例8]
上記適用例に係る発振器において、前記差動増幅回路は、前記第2のトランジスターに入力される前記参照電圧が可変に設定できるようにしてもよい。
本適用例に係る発振器によれば、参照信号を調整することで、周波数温度特性の2次成分の補正対象となる温度領域を任意に選択することができる。従って、周波数温度特性を柔軟かつ効果的に補正することができる。
[適用例9]
上記適用例に係る発振器において、前記差動増幅回路は、前記定電流源の電流が可変に設定できるようにしてもよい。
本適用例に係る発振器によれば、周波数温度特性の2次成分の大きさに合わせて定電流源の電流を調整することで、周波数温度特性を柔軟かつ効果的に補正することができる。
[適用例10]
上記適用例に係る発振器において、前記2次補正回路は、複数の前記差動増幅回路を含み、前記複数の差動増幅回路は、前記第2のトランジスターに入力される前記参照電圧が互いに異なっているようにしてもよい。
本適用例に係る発振器によれば、複数の温度領域において、それぞれ周波数温度特性の2次成分を補正することができる。従って、周波数温度特性を柔軟かつ効果的に補正することができる。
[適用例11]
本適用例に係る電子機器は、上記のいずれかの発振器を含む。
[適用例12]
本適用例に係る移動体は、上記のいずれかの発振器を含む。
本実施形態の発振器の機能ブロック図の一例。 本実施形態の発振器の断面図の一例。 発振回路の一例を示す図。 温度制御回路の一例を示す図。 本実施形態の温度補正回路の構成例を示す図。 本実施形態における2次の温度補正についての説明図。 本実施形態における2次の温度補正についての説明図。 本実施形態における2次の温度補正についての説明図。 本実施形態における2次の温度補正についての説明図。 本実施形態における温度補正の一例についての説明図。 本実施形態における温度補正の一例についての説明図。 本実施形態における温度補正の一例についての説明図。 本実施形態の電子機器の機能ブロック図。 本実施形態の電子機器の外観の一例を示す図。 本実施形態の移動体の一例を示す図。 従来のOCXOの周波数温度特性についての説明図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.発振器
図1は、本実施形態の発振器の機能ブロック図の一例である。また、図2は、本実施形態の発振器の断面図の一例である。
図1に示すように、本実施形態の発振器1は、温度補正回路10、発振素子20、発振回路30、発熱素子40、感温素子50、温度制御回路60、電圧発生回路70及びメモリー80を含んで構成されている。ただし、本実施形態の発振器1は、図1に示した構成要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の構成要素を追加した構成としてもよい。
本実施形態では、発振素子20、発熱素子40及び感温素子50以外の回路部分は、一部の部品(外付けの抵抗、コンデンサー、コイル等)を除いて1チップのIC5で実現されている。ただし、回路部分を複数のICチップで実現してもよいし、発熱素子40、感温素子50を1チップのIC5の内部に設けてもよい。
図2に示すように、発振器1は、部品搭載基板3の上面に、IC5及び抵抗、コンデンサー、コイル等の外付け部品6,7,8が搭載されている。また、部品搭載基板3と対向して部品搭載基板4が設けられており、部品搭載基板4の上面に発熱素子40及び感温素子50が搭載されている。部品搭載基板4の下面には、発熱素子40と対向する位置に発振素子20が搭載されている。外付け部品6,7,8、発振素子20、発熱素子40及び感温素子50の各端子は、それぞれIC5の所望の各端子と不図示の配線パターンで電気的に接続されている。そして、部品搭載基板4、IC5、外付け部品6,7,8、発振素子20、発熱素子40及び感温素子50を収容するように、部品搭載基板3にケース(あるいはカバー)2が接着されている。この発振器1は、ケース2と部品搭載基板3とで形成される空間を恒温槽として、発熱素子40により恒温槽内部の温度を一定に保つように制御されている。
電圧発生回路70は、外部から供給される電源電圧VCCから、発振回路30の電源電圧VA、温度補正回路10の基準電圧VREF1、温度制御回路60の基準電圧VREF2等を発生させる。
温度補正回路10は、発振回路30の出力信号の周波数温度特性を補正するための温度補正電圧VCOMPを生成する。例えば、温度補正回路10は、発振回路30の出力信号の周波数温度特性の1次成分の補正(以下、「1次補正」という)のみ可能であってもよいし、2次成分の補正(以下、「2次補正」という)のみ可能であってもよいし、1次補正と2次補正の両方が可能であってもよい。また、温度補正回路10は、1次補正と2次補正の両方が可能である場合、1次補正と2次補正をそれぞれ有効にするか無効にするかを独立に設定可能であってもよいし、1次補正の補正パラメーターと2次補正の補正パラメーターをそれぞれ独立に設定可能であってもよい。さらに、温度補正回路10は、複数の温度領域(例えば、低温側と高温側)で互いに独立に2次補正が可能であってもよい。なお、温度補正回路10の具体的な回路構成例については後述する。
発振回路30は、温度補正回路10が出力する温度補正電圧VCOMPに応じた周波数で発振素子20を発振させる。
図3に、発振回路30の一例を示す。図3に示す発振回路30では、可変容量素子(バリキャップダイオード)の一端に温度補正電圧VCOMPが印加され、この電圧値に応じ
て可変容量素子の容量値が変化し、これにより発振周波数が変化する。なお、可変容量素子に代えて、それぞれ別々のスイッチと直列接続された複数の容量素子(コンデンサー)を発振素子20の一端とグランドとの間に並列接続した容量バンクを用い、各スイッチのオン/オフの設定を変えることで容量バンクの容量値を変化させ、これにより発振周波数を変化させてもよい。
発振素子20としては、例えば、SCカットやATカットの水晶振動子、SAW(Surface Acoustic Wave)共振子などを用いることができる。また、発振素子20として、例えば、水晶振動子以外の圧電振動子やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動子などを用いることもできる。発振素子20の基板材料としては、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電単結晶や、ジルコン酸チタン酸鉛等の圧電セラミックス等の圧電材料、又はシリコン半導体材料等を用いることができる。また、発振素子20の励振手段としては、圧電効果によるものを用いてもよいし、クーロン力による静電駆動を用いてもよい。
温度制御回路60は、発振素子20の近くに配置されている感温素子50の出力電圧に応じて、温度を一定に保つように発熱素子40の発熱を制御する。
発熱素子40としては、例えば、電流を流すことで発熱する素子(パワートランジスターや抵抗等)を用いてもよい。また、感温素子50としては、例えば、サーミスター(NTCサーミスター(Negative Temperature Coefficient)やPTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスターなど)や白金抵抗などを用いることができる。
例えば、正の傾きの温度特性を有する感温素子50を発振素子20の近くに配置しておき、温度制御回路60は、感温素子50の出力電圧が基準値よりも低い時は発熱素子40に電流を流して発熱させ、感温素子50の出力電圧が基準値よりも高い時は発熱素子40に電流を流さないように制御してもよい。
図4に、温度制御回路60の一例を示す。図4では、発熱素子40としてNPN型パワートランジスターが用いられており、感温素子50としてNTCサーミスターが用いられている。図4に示す温度制御回路60では、温度が低下すると感温素子50(NTCサーミスター)の抵抗値が上昇し、演算増幅器の入力電位差が大きくなる。逆に、温度が上昇すると感温素子50(NTCサーミスター)の抵抗値が低下し、演算増幅器の入力電位差が小さくなる。演算増幅器の出力電圧は入力電位差に比例する。発熱素子40(NPN型パワートランジスター)は、演算増幅器の出力電圧が所定の電圧値よりも高い時は電圧値が高いほど電流が流れて発熱量が大きくなり、演算増幅器の出力電圧が所定の電圧値よりも低い時は電流が流れず発熱量が徐々に低下する。従って、感温素子50(NTCサーミスター)の抵抗値が所望の値になるように、すなわち所望の温度に保つように発熱素子40の動作が制御される。
メモリー80は、不揮発性のメモリーであり、温度補正回路の設定情報(1次補正と2次補正をそれぞれ行うか否かの情報、1次補正の補正パラメーター、2次補正の補正パラメーター等)が記憶されている。メモリー80は、例えば、MONOS(Metal-Oxide-Nitride-Oxide-Silicon)メモリー等のフラッシュメモリーやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等で実現することができる。
このような構成の本実施形態の発振器1では、温度制御回路60により、発振素子20や回路部分の温度特性に応じて決まる発振回路30の出力信号の周波数温度特性に基づき、恒温槽の内部温度を所望の温度(例えば、発振素子20がSCカット水晶振動子であれば周波数が最大となる温度)に保つように制御される。さらに、温度補正回路10により
温度制御回路60の制御誤差に起因する恒温槽内部の実際の温度と設定温度の差によって生じるわずかな周波数偏差が補正される。これにより、従来のOCXOよりも高い周波数安定性を実現することができる。
次に、わずかな周波数偏差を補正可能な温度補正回路の構成例について詳細に説明する。図5は、本実施形態の温度補正回路の構成例を示す図である。図5に示すように、本実施形態の温度補正回路10は、1次補正回路11、2次補正回路12、温度センサー13、反転増幅回路14及び出力回路15を含んで構成されている。ただし、本実施形態の温度補正回路10は、図5に示した構成要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の構成要素を追加した構成としてもよい。
温度センサー13は、抵抗131及びダイオード132,133を含んで構成されている。抵抗131は、第1端子に電源電圧VCCが供給され、第2端子がダイオード132のアノード端子と接続されている。また、ダイオード132のカソード端子とダイオード133のアノード端子が接続されており、ダイオード133のカソード端子は接地されている。そして、抵抗131の第2端子とダイオード132のアノード端子の接続点の信号が温度センサー13の出力電圧VT1となる。例えば、1℃の温度上昇に対して、ダイオード132,133の各々の両端にかかる電圧はそれぞれ約2mV低下する。従って、VT1は恒温槽の内部温度の変化に対して負の傾きを持って線形に変化する。
1次補正回路11は、演算増幅器111,114,117、抵抗112,115,116、可変抵抗113及びスイッチ118,119を含んで構成されている。演算増幅器111は、非反転入力端子(+入力端子)に温度センサー13の出力電圧VT1が入力され、反転入力端子(−入力端子)と出力端子がともに抵抗112の第1端子と接続されている。すなわち、演算増幅器111は、温度センサー13の出力電圧VT1をバッファリングして出力する。抵抗112の第2端子は、演算増幅器114の反転入力端子(−入力端子)及び可変抵抗113の第1端子と接続されている。演算増幅器114の非反転入力端子(+入力端子)には基準電圧VREF1が入力され、演算増幅器114の出力端子は可変抵抗113の第2端子、抵抗115の第1端子及びスイッチ118の第1入力端子と接続されている。抵抗115の第2端子は、演算増幅器117の反転入力端子(−入力端子)及び抵抗116の第1端子と接続されている。演算増幅器117の非反転入力端子(+入力端子)には基準電圧VREF1が入力され、演算増幅器117の出力端子は抵抗116の第2端子及びスイッチ118の第2入力端子と接続されている。スイッチ118の出力端子は、スイッチ119の第1端子と接続され、スイッチ119の第2端子の電圧が1次補正回路11の出力電圧(1次補正電圧)となる。スイッチ119がオンの時、1次補正電圧は、温度センサー13の出力電圧VT1の変化に対して(恒温槽の内部温度の変化に対して)線形に変化する。
可変抵抗113の抵抗値を変えることで、VT1に対する1次補正電圧の傾きの大きさを変えることができる。また、スイッチ118を切り替えることで、1次補正電圧の傾きの極性(正又は負)を変えることもできる。さらに、スイッチ119をオフすることで、VT1によらず常に1次補正電圧をハイインピーダンスにして1次の温度補正を無効にすることもできる。この1次補正回路11による補正を有効にするか無効にするかの情報(スイッチ119のオン/オフの情報)や1次補正回路11の補正パラメーター(可変抵抗113の抵抗値の情報やスイッチ118の接続情報)は、メモリー80に記憶される。
反転増幅回路14は、演算増幅器143及び抵抗141,142を含んで構成されている。抵抗141は、第1端子が演算増幅器111の出力端子と接続され、第2端子が演算増幅器143の反転入力端子(−入力端子)及び抵抗142の第1端子と接続されている。演算増幅器143の非反転入力端子(+入力端子)には基準電圧VREF1が入力され
、演算増幅器143の出力端子は抵抗142の第2端子と接続されている。そして、演算増幅器143の出力電圧が反転増幅回路14の出力電圧VT2となる。このような構成の反転増幅回路14により、基準電圧VREF1を基準に演算増幅器111の出力電圧(すなわちVT1)が反転増幅された電圧VT2が得られる。従って、VT2は恒温槽の内部温度の変化に対して正の傾きを持って線形に変化する。
2次補正回路12は、NPN型のトランジスター121,122,125,126、定電流源123,127及びスイッチ124,128を含んで構成されている。トランジスター121のベース端子には一定の参照電圧VHが入力され、トランジスター121のコレクター端子には電源電圧VCCが入力される。トランジスター121のエミッター端子とトランジスター122のエミッター端子は、ともに定電流源123の第1端子と接続され、定電流源123の第2端子は接地されている。トランジスター122のベース端子には反転増幅回路14の出力電圧VT2が入力され、トランジスター122のコレクター端子はスイッチ124の第1端子と接続されている。このトランジスター121,122及び定電流源123により第1の差動増幅回路が構成されている。定電流源123には一定電流IoHが流れ、VT2=VHの時、トランジスター122のエミッター−コレクター間に流れる電流IH=IoH/2となる。そして、VT2がVHよりも高い範囲では、IHは、VT2が高くなるほど(恒温槽の内部温度が高くなるほど)非線形に大きくなり、IoHに近づいていく。一方、VT2がVHよりも低い範囲では、IHは、VT2が低くなるほど(恒温槽の内部温度が低くなるほど)非線形に小さくなり、0に近づいていく。
トランジスター125のベース端子には反転増幅回路14の出力電圧VT2が入力され、トランジスター125のコレクター端子には電源電圧VCCが入力される。トランジスター125のエミッター端子とトランジスター126のエミッター端子は、ともに定電流源127の第1端子と接続され、定電流源127の第2端子は接地されている。トランジスター126のベース端子には参照電圧VHと異なる一定の参照電圧VLが入力され、トランジスター126のコレクター端子はスイッチ128の第1端子と接続されている。このトランジスター125,126及び定電流源127により第2の差動増幅回路が構成されている。定電流源127には一定電流IoLが流れ、VT2=VLの時、トランジスター126のエミッター−コレクター間に流れる電流IL=IoL/2となる。そして、VT2がVLよりも低い範囲では、ILは、VT2が低くなるほど(恒温槽の内部温度が低くなるほど)非線形に大きくなり、IoHに近づいていく。一方、VT2がVLよりも高い範囲では、ILは、VT2が高くなるほど(恒温槽の内部温度が高くなるほど)非線形に小さくなり、0に近づいていく。
スイッチ124の第2端子とスイッチ128の第2端子が接続され、この接続点の電圧が2次補正回路12の出力電圧(2次補正電圧)となる。従って、スイッチ124とスイッチ128の両方がオンの時、2次補正電圧は、反転増幅回路14の出力電圧VT2の変化に対して(恒温槽の内部温度の変化に対して)、ILとIHの和に応じて非線形に変化する。また、スイッチ124とスイッチ128の一方のみがオンの時、2次補正電圧は、VT2の変化に対して(恒温槽の内部温度の変化に対して)、IL又はIHに応じて非線形に変化する。さらに、スイッチ124とスイッチ128の両方をオフすることで、VT2によらず常に2次補正電圧をハイインピーダンスにして2次の温度補正を無効にすることもできる。この2次補正回路12による補正を有効にするか無効にするかの情報(スイッチ124,128のオン/オフの情報)は、メモリー80に記憶される。
出力回路15は、演算増幅器153及び抵抗151,152を含んで構成されている。抵抗151は、第1端子がスイッチ119の第2端子と接続され、第2端子が演算増幅器153の反転入力端子(−入力端子)、抵抗152の第1端子、スイッチ124の第2端子及びスイッチ128の第2端子と接続されている。演算増幅器153の非反転入力端子
(+入力端子)には基準電圧VREF1が入力され、演算増幅器153の端子は抵抗152の第2端子と接続されている。そして、演算増幅器153の出力電圧が出力回路15の出力電圧となる。このような構成の出力回路15は、1次補正回路11の出力電圧(1次補正電圧)と2次補正回路12の出力電圧(2次補正電圧)が加算された電圧を出力し、この電圧が温度補正回路10の出力電圧である温度補正電圧VCOMPとなる。
外気温度が上昇すると恒温槽の内部温度もわずかに上昇し、外気温度が低下すると恒温槽の内部温度もわずかに低下する。例えば、恒温槽の内部温度を、発振器1の周波数が最大となる温度(例えば80℃)に設定した場合、外気温度が基準温度(例えば25℃)の時の恒温槽の内部温度が設定温度と一致していれば、発振器1の動作保証の温度範囲(例えば−30℃〜85℃)では恒温槽の内部温度がわずかに(例えば78℃〜82℃の範囲で)変化しても発振器1の周波数の周波数偏差は小さい。しかし、外気温度が基準温度(例えば25℃)の時の恒温槽の内部温度が設定温度からずれていると、動作保証温度範囲(例えば−30℃〜85℃)の端の付近(例えば−30℃付近や85℃付近)での周波数偏差が大きくなる。そこで、本実施形態では、2次の温度補正により、この動作保証温度範囲の端の付近での周波数偏差を効果的に低減する。
図6〜図9は、本実施形態における2次の温度補正について説明するための図である。図6(A)に示すように、VT1は外気温度の−30°〜85℃の範囲での変化に対して負の傾きで変化する。図6(B)に示すように、VT2は、外気温度の−30°〜85℃の範囲での変化に対して正の傾きで変化する。ここで、例えば、外気温度が−30℃の時にVT2=VL、外気温度が85℃の時にVT2=VHとなるように傾きを調整しておく。そうすると、図6(C)に示すように、外気温度が−30℃の時にIL=IoL/2となり、外気温度が−30℃付近では外気温度が低くなるとILが非線形に大きくなる。外気温度が25℃や85℃の時はIL≒0となる。また、図6(D)に示すように、外気温度が85℃の時にIH=IoH/2となり、外気温度が85℃付近では外気温度が高くなるとIHが非線形に大きくなる。外気温度が25℃や−30℃の時はIH≒0となる。従って、2次補正電圧は、低温側ではILによって決まり、高温側ではIHによって決まる。
そして、図7(A)に示すように、定電流源127を流れる電流IoLを変えることで、外気温度の変化に対するILの傾きを変えることができる。具体的には、IoLが大きいほどILの傾きが急峻になる。同様に、図7(B)に示すように、定電流源123を流れる電流IoHを変えることで、外気温度の変化に対するIHの傾きを変えることができる。具体的には、IoHが大きいほどIHの傾きが急峻になる。従って、発振回路30の出力信号の周波数温度特性を測定し、低温側や高温側での周波数の低下を補正するようにIoLやIoHを調整することで、周波数偏差の2次成分を効果的に低減させることができる。
発振器1の動作保証温度範囲は用途に応じて変わるので、動作保証温度範囲に合わせた2次の温度補正が必要になる。そこで、本実施形態では、参照電圧VLやVHを変更することで、IL=IoL/2となる外気温度やIH=IoH/2となる外気温度を変更する。例えば、図8(A)に示すように、外気温度が−30℃,−20℃,−10℃の時にVT2がそれぞれVL1,VL2,VL3となる場合、図8(B)に示すように、VL=VL1,VL2,VL3にそれぞれ設定することで、それぞれ−30℃,−20℃,−10℃の時にIL=IoL/2となる。同様に、例えば、図9(A)に示すように、外気温度が85℃,75℃,65℃の時にVT2がそれぞれVH1,VH2,VH3となる場合、図9(B)に示すように、VH=VH1,VH2,VH3にそれぞれ設定することで、それぞれ85℃,75℃,65℃の時にIH=IoH/2となる。従って、動作保証温度範囲に合わせて、参照電圧VLやVHを調整することで、周波数偏差の2次成分を効果的に
低減させることができる。
これらの2次補正回路11の補正パラメーター(IoL、IoH、VL、VHの情報)は、メモリー80に記憶される。
本実施形態の発振器1では、温度補正回路10が1次補正回路11と2次補正回路12を備えており、かつ、1次の温度補正と2次の温度補正を独立に制御することができるため、発振回路30の出力信号の様々な周波数温度特性の補正に柔軟に対応することができる。
例えば、周波数温度特性の1次成分のみを補正すればよい場合は、スイッチ119をオンするとともに、スイッチ124とスイッチ128をともにオフする。図10(A)に示すように、周波数温度特性が外気温度に対して正の傾きを持っている場合は、演算増幅器114の出力端子とスイッチ119の第1端子が接続されるようにスイッチ118を設定する。図10(B)に示すように、周波数温度特性が外気温度に対して負の傾きを持っている場合は、演算増幅器117の出力端子とスイッチ119の第1端子が接続されるようにスイッチ118を設定する。そして、いずれの場合も、周波数温度特性の傾きに合わせて、可変抵抗113の抵抗値を調整することで、周波数偏差を精度よく低減させることができる。
また、例えば、周波数温度特性の2次成分のみを補正すればよい場合は、スイッチ119をオフするとともに、スイッチ124とスイッチ128の一方又は両方をオンする。図11(A)に示すように、低温側のみ周波数が低下する場合は、スイッチ124をオフするとともにスイッチ128をオンし、低温側の周波数の低下に合わせてIoLを調整することで、低温側の周波数偏差を精度よく低減させることができる。図11(B)に示すように、高温側のみ周波数が低下する場合は、スイッチ124をオンするとともにスイッチ128をオフし、高温側の周波数の低下に合わせてIoHを調整することで、高温側の周波数偏差を精度よく低減させることができる。図11(C)に示すように、低温側も高温側も周波数が低下する場合は、スイッチ124とスイッチ128をともにオンし、低温側の周波数の低下に合わせてIoLを調整するとともに高温側の周波数の低下に合わせてIoHを調整することで、低温側と高温側の周波数偏差を精度よく低減させることができる。
また、例えば、周波数温度特性の1次成分と2次成分を両方とも補正する必要がある場合は、スイッチ119をオンするとともに、スイッチ124とスイッチ128の一方又は両方をオンする。図12(A)に示すように、周波数温度特性が外気温度に対して正の傾きを持ち、かつ、低温側も高温側も周波数が低下する場合は、演算増幅器114の出力端子とスイッチ119の第1端子が接続されるようにスイッチ118を設定するとともに、スイッチ124とスイッチ128をともにオンする。図12(B)に示すように、周波数温度特性が外気温度に対して負の傾きを持ち、かつ、低温側も高温側も周波数が低下する場合は、演算増幅器117の出力端子とスイッチ119の第1端子が接続されるようにスイッチ118を設定するとともに、スイッチ124とスイッチ128をともにオンする。そして、いずれの場合も周波数温度特性の傾きに合わせて可変抵抗113の抵抗値を調整し、低温側の周波数の低下に合わせてIoLを調整し、高温側の周波数の低下に合わせてIoHを調整することで、周波数偏差を精度よく低減させることができる。
上述のように、スイッチ119、124、128を独立に制御することで、1次補正回路11による補正と2次補正回路12による補正とを、それぞれ有効にするか無効にするかを独立に設定できるので、発振回路30の出力信号の様々な周波数温度特性の補正に柔軟に対応することができる。
以上に説明したように、本実施形態の発振器によれば、従来のOCXOと同様に、温度制御回路60によって恒温槽の内部温度を一定に保つように制御し、さらに、周囲の温度変化に起因して恒温槽の内部温度がわずかに変化しても、1次補正回路11と2次補正回路12を含む温度補正回路10によって発振回路30の出力信号の周波数を高精度に補正することができる。従って、従来の恒温槽型水晶発振器(OCXO)よりも高い周波数安定性を実現することができる。
また、本実施形態の発振器によれば、1次補正回路11による補正と2次補正回路12による補正をそれぞれ有効にするか無効にするかを独立に設定可能なので、発振回路30の出力信号の周波数温度特性に合わせて、1次成分のみを補正することもできるし、2次成分のみを補正することもできるし、1次成分と2次成分の両方を補正することもできる。
また、本実施形態の発振器によれば、1次補正回路11の補正パラメーターと2次補正回路12の補正パラメーターをそれぞれ独立に設定可能なので、発振回路30の出力信号の周波数温度特性を柔軟かつ効果的に補正することができる。
また、本実施形態の発振器によれば、2次補正回路12に含まれる2つの差動増幅回路の参照信号VL,VHをそれぞれ調整することで、2次の温度補正の対象となる2つの温度領域をそれぞれ独立に選択することができる。また、定電流源123,127の電流IoL,IoHをそれぞれ調整することで、IL,IHの変曲点の傾きを独立に制御することができる。従って、発振回路30の出力信号の周波数温度特性の2次成分を高精度に補正することができる。
2.電子機器
図13は、本実施形態の電子機器の機能ブロック図である。また、図14は、本実施形態の電子機器の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。
本実施形態の電子機器300は、発振器310、CPU(Central Processing Unit)320、操作部330、ROM(Read Only Memory)340、RAM(Random Access Memory)350、通信部360、表示部370、音出力部380を含んで構成されている。なお、本実施形態の電子機器は、図13の構成要素(各部)の一部を省略又は変更し、あるいは他の構成要素を付加した構成としてもよい。
発振器310は、動作保証温度範囲で周波数偏差の小さいクロック信号を生成する発振器である。発振器310として、上述の本実施形態の発振器1を適用することができる。
CPU320は、ROM340等に記憶されているプログラムに従い、発振器310が生成するクロック信号を用いて各種の計算処理や制御処理を行う。その他、CPU320は、操作部330からの操作信号に応じた各種の処理、外部とデータ通信を行うために通信部360を制御する処理、表示部370に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理、音出力部380に各種の音を出力させる処理等を行う。
操作部330は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU320に出力する。
ROM340は、CPU320が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM350は、CPU320の作業領域として用いられ、ROM340から読み出されたプログラムやデータ、操作部330から入力されたデータ、CPU320が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部360は、CPU320と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部370は、LCD(Liquid Crystal Display)、あるいは有機ELディスプレイ等により構成される表示装置であり、CPU320から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。表示部370には操作部330として機能するタッチパネルが設けられていてもよい。
音出力部380は、スピーカー等の音を出力する装置である。
発振器310として上述した本実施形態の発振器1を組み込むことにより、より信頼性の高い電子機器を実現することができる。
このような電子機器300としては種々の電子機器が考えられ、例えば、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、ノート型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、携帯電話機などの移動体端末、ディジタルスチールカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば、電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
3.移動体
図15は、本実施形態の移動体の一例を示す図(上面図)である。図15に示す移動体400は、発振器410、コントローラー420,430,440、バッテリー450、バックアップ用バッテリー460を含んで構成されている。なお、本実施形態の移動体は、図15の構成要素(各部)の一部を省略又は変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
発振器410、コントローラー420,430,440は、バッテリー450から供給される電源電圧で動作し、あるいは、バッテリー450の電源電圧が低下した場合はバックアップ用バッテリー460から供給される電源電圧で動作する。
発振器410は、動作保証温度範囲で周波数偏差の小さいクロック信号を生成する発振器である。
コントローラー420,430,440は、発振器410が生成するクロック信号を用いてエンジンシステム、ブレーキシステム、キーレスエントリーシステム、姿勢制御システム、横転防止システム等の各種の制御を行う。
例えば、発振器410として、上述の本実施形態の発振器1を適用することができ、こ
れにより高い信頼性を確保することができる。
このような移動体400としては種々の移動体が考えられ、例えば、自動車(電気自動車も含む)、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
なお、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、図5では、温度補正回路10の2次補正回路12が2つの差動増幅回路を含み、2つの異なる温度領域で周波数温度特性の2次成分を補正可能な構成になっているが、2次補正回路12が3つ以上の差動増幅回路を含み、3つ以上の互いに異なる温度領域で周波数温度特性の2次成分を補正可能な構成としてもよい。このようにすればより柔軟かつ効果的な温度補正が可能となる。
また、例えば、本実施形態では、温度補正回路10は、1次補正回路11と2次補正回路12を備えているが、発振素子20の周波数温度特性や要求される性能等に応じて、1次補正回路11あるいは2次補正回路12を備えていなくてもよい。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 発振器、2 ケース、3 部品搭載基板、4 部品搭載基板、5 IC、6 外付け部品、7 外付け部品、8 外付け部品、10 温度補正回路、11 1次補正回路、12 2次補正回路、13 温度センサー、14 反転増幅回路、15 出力回路、20 発振素子、30 発振回路、40 発熱素子、50 感温素子、60 温度制御回路、70 電圧発生回路、80 メモリー、111 演算増幅器、112 抵抗、113 可変抵抗、114 演算増幅器、115 抵抗、116 抵抗、117 演算増幅器、118
スイッチ、119 スイッチ、121 トランジスター、122 トランジスター、123 定電流源、124 スイッチ、125 トランジスター、126 トランジスター、127 定電流源、128 スイッチ、131 抵抗、132 ダイオード、133 ダイオード、141 抵抗、142 抵抗、143 演算増幅器、151 抵抗、152
抵抗、153 演算増幅器、300 電子機器、310 発振器、320 CPU、330 操作部、340 ROM、350 RAM、360 通信部、370 表示部、380 音出力部、400 移動体、410 発振器、420,430,440 コントローラー、450 バッテリー、460 バックアップ用バッテリー

Claims (12)

  1. 発振素子と、
    前記発振素子を発振させる発振回路と、
    前記発振素子を加熱する発熱素子と、
    前記発熱素子を制御する温度制御回路と、
    前記発振回路の出力信号の周波数温度特性を補正する温度補正回路と、を含む、発振器。
  2. 請求項1において、
    前記温度補正回路は、
    前記発振回路の出力信号の周波数温度特性の1次成分を補正する1次補正回路を含む、発振器。
  3. 請求項1又は2において、
    前記温度補正回路は、
    前記発振回路の出力信号の周波数温度特性の2次成分を補正する2次補正回路を含む、発振器。
  4. 請求項1において、
    前記温度補正回路は、
    前記発振回路の出力信号の周波数温度特性の1次成分を補正する1次補正回路と、前記発振回路の出力信号の周波数温度特性の2次成分を補正する2次補正回路と、を含み、前記1次補正回路の動作と前記2次補正回路の動作とを独立に制御する、発振器。
  5. 請求項3において、
    前記1次補正回路による補正と前記2次補正回路による補正とをそれぞれ有効にするか無効にするかを独立に設定できる、発振器。
  6. 請求項3乃至5のいずれか一項において、
    前記2次補正回路の補正パラメーターは、複数の温度領域でそれぞれ独立に設定できる、発振器。
  7. 請求項3乃至6のいずれか一項において、
    前記2次補正回路は、
    温度センサーの出力電圧が入力される第1のトランジスターと、参照電圧が入力される第2のトランジスターと、前記第1のトランジスターを流れる電流と前記第2のトランジスターを流れる電流の和を一定に制御する定電流源と、を有する差動増幅回路を含む、発振器。
  8. 請求項7において、
    前記差動増幅回路は、
    前記第2のトランジスターに入力される前記参照電圧が可変に設定できる、発振器。
  9. 請求項7又は8において、
    前記差動増幅回路は、
    前記定電流源の電流が可変に設定できる、発振器。
  10. 請求項7乃至9のいずれか一項において、
    前記2次補正回路は、複数の前記差動増幅回路を含み、
    前記複数の差動増幅回路は、
    前記第2のトランジスターに入力される前記参照電圧が互いに異なっている、発振器。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の発振器を含む、電子機器。
  12. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の発振器を含む、移動体。
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