JP2015086644A - パネル体 - Google Patents
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Abstract
Description
そこでなされた本発明の目的は、オプション部材を取り付けることのできるオプション部材取付部を備えつつも、美観が損なわれるのを抑えることのできるパネル体を提供することである。
すなわち、本発明のパネル体は、パネル状の基材と、前記基材の少なくとも上面および両側面に沿って設けられ、該基材の内方に向けて凹んだ溝と、前記溝に設けられ、オプション部材が装着可能なオプション部材取付部と、を備えていることを特徴とする。
このようなパネル体においては、オプション部材が装着可能なオプション部材取付部が、基材の外周端部に形成された溝に設けられているので、この溝および溝に収められたオプション部材取付部を利用して、様々なオプション部材を取り付けることができる。
ここで、オプション部材を取り付けるための溝が、基材の外周端部に形成されているため、基材の表面に溝を設ける必要がない。
これにより、パネル体の上面、両側面のいずれの位置においても、オプション部材が取付可能となる。
これにより、パネル体どうしの連結部、支持脚体の取付部において、連結部材、支持脚体がパネル体の溝に収まることで、連結部材、支持脚体が露出するのを最小限に抑えることができる。
これにより、作業面を形成する平板状の天板、ソファ等の各種什器に、パネル体を連結することができる。
これにより、表皮材が、パネル体の外周部において、基材の外周縁部を回り込んで溝の内側に巻き込まれているため、パネル体の外周部は、基材が露出することなく、表皮材で覆われることになる。これにより、パネル体の外観が、柔軟な印象となる。
これにより、表皮材を固定する固定部材に、オプション部材を取り付けることができる。
これにより、パネル体の外観が、さらに柔軟な印象となる。
このように、表皮材だけでなく、表皮材によって覆われる軟性材も、基材の外周縁部を回り込んで溝の内側に巻き込まれているので、パネル体の外周部が、より柔軟な印象の外観となる。
図1は、本実施形態におけるパネル体の構成を示す斜視展開図である。図2は、パネル体の板厚方向中間部における半断面図である。図3は、パネル体の端部を示す上面図である。図4は、パネル体の直線部の構造を示す断面図である。図5は、パネル体のコーナー部の構造を示す断面図である。
図1に示すように、パネル体11は、パネル基材(基材)12と、パネル基材12の両面に沿って設けられたクッション材(軟性材)13と、パネル基材12およびクッション材13を覆う表皮材14と、固定部材30と、を備えている。
パネル体11は、設置する什器の形状等に沿って、平面板状、あるいは平面視または側面視したときに、中間部で折曲または湾曲した略L字状、あるいは全体が湾曲した平面視略C字状等とすることができる。以下においては、パネル体11が平面板状であるものとして説明を行う。
パネル基材12は、パネル状の芯材15と、芯材15の外周部に沿って設けられたフレーム20と、芯材15およびフレーム20の両面を覆うように設けられたベースシート18と、を備えている。
図1、図2に示すように、この芯材15の外周部には、フレーム20が設けられている。フレーム20は、芯材15の四辺に沿って設けられた枠材21A,21B,21C,21Dを備えている。各枠材21A,21B,21D,21Dは、金属系材料、樹脂系材料等から形成されている。
枠材21A,21Bは、芯材15において互いに対向する2辺に沿って上下方向に延在し、パネル体11の幅方向両側に設けられている。枠材21C,21Dは、枠材21A,21Bに直交して横方向に延在し、パネル体11の上下方向両側に設けられている。これら枠材21A,21Bと枠材21C,21Dとは、L字状のブラケット22を介し、ボルト23、あるいは溶接、接着等によって接合されている。これら枠材21A,21B,21C,21Dによって、全体として矩形状をなしたフレーム20が形成されている。
このようにして、パネル基材12は、その外周端部に沿って連続し、パネル基材12の内方に向けて凹んだ溝25を有している。
クッション材13は、パネル基材12の表面を形成するベースシート18に沿って設けられている。クッション材13は、ベースシート18を介して、芯材15の全体を覆うように設けられている。さらに、クッション材13は、その外周端部13sが、フレーム20を構成する各枠材21A,21B,21C,21Dの側壁部21fを覆うように設けられている。つまり、クッション材13は、芯材15およびフレーム20を覆うように設けられている。
このクッション材13は、柔軟性および弾性を有した材料、例えば発泡ウレタン材等から形成されている。
図1に示すように、クッション材13には、複数の貫通孔16が形成されている。貫通孔16は、例えば、上下方向を長軸方向とした長円形状とされている。そして、クッション材13の外表面13fには、複数の貫通孔16が、上下方向および上下方向に直交する横方向に、間隔を空けて配列されている。
このような貫通孔16が形成されたクッション材13をパネル基材12の表面に設けることで、パネル基材12の表面に角部16vを有する凹凸形状が形成される。
図4、図6に示すように、表皮材14は、クッション材13の全体を覆うよう設けられている。表皮材14は、クッション材13の外表面13fと、貫通孔16において外表面13fに直交する内周面16fと、貫通孔16の底部に露出するベースシート18の露出面18fとに沿うよう、接着されている。このようにして、表皮材14が、クッション材13に形成された複数の貫通孔16に沿うことで、パネル体11の表面には、複数の長円形状の(凹凸部)凹部17が形成されている。そして、各凹部17において、表皮材14は、貫通孔16を通して、パネル基材12の表面を形成するベースシート18に接着されている。
ここで、表皮材14は、例えばポリエステル等、弾性変形可能な材質で形成され、伸長した状態でクッション材13及びパネル基材12を覆っている。クッション材13は、外表面13f側の貫通孔16の周縁において外方に向けて凸となる角部16vが、表皮材14によって内方に向けて押圧される。これにより、クッション材13は、角部16vにおいて圧縮方向に弾性変形し、貫通孔16の角部16vは、円弧状断面とされている。
これらクッション材13及び表皮材14が、表皮構造を構成している。
固定部材30は、溝25に嵌め込まれている。固定部材30は、溝25内側に巻き込まれたクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを、溝25の内周面と固定部材30の外周面との間に挟み込んでいる。これにより、クッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eをフレーム20の側壁部21fに固定している。
第一直線状部38Aは、上下方向に延びる枠材21Aまたは枠材21Bの上端部において溝25内に嵌め込まれる。第二直線状部38Bは、第一直線状部38Aの一端から連続して形成され、横方向に延びる枠材21Cまたは枠材21Dの両端部において溝25内に嵌め込まれる。このようにして、溝25は、基材21の上面と両側面とに連続して形成されて、上面の溝25と両側面の溝25とが連続する部分にコーナー部固定部材30Cが設けられている。
ここで、側部プレート部36,36において、溝25の側壁部21f,21fに対向する側に、凸部36t,36tが形成されている。この凸部36t,36tは、側部プレート部31,31と側壁部21f,21fとの間にクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを挟み込むようになっている。
そして、図2に示すように、第一直線状部41Aの下端部には、突起片43が下方に向けて突出形成されている。この突起片43が、直線部固定部材30Sの上端部において、連結プレート部32と突条34との間の保持溝35(図4参照)に挿入されている。
次に、上記したようなパネル体11の製造方法について説明する。
図7は、パネル体11の製造方法の流れを示す図であり、(a)はパネル基材12を組み立てた状態の断面図、(b)はパネル基材12の表面にクッション材13を設けた状態の断面図、(c)はクッション材13の表面に表皮材14を沿わせた状態の断面図である。
(パネル基材組立工程)
まず、図7(a)に示すように、所定形状のフレーム20を組み立てる。
次いで、フレーム20の一面側(例えば図7(a)における下側)に、ベースシート18を接着する。そして、ベースシート18を接着した側(一面側)を下に向けてフレーム20を置く。続いて、フレーム20の内側にパネル状の芯材15を入れ、下方のベースシート18に接着する。次いで、上方を向いているフレーム20の他面側(例えば図7(a)における上側)にベースシート18を接着する。これにより、芯材15と、フレーム20と、ベースシート18とからなるパネル基材12が構成される。
次いで、図7(b)に示すように、パネル基材12の両面側において、それぞれベースシート18に、周縁に角部16vを有した複数の貫通孔16が予め形成されたクッション材13を接着する。これにより、クッション材13によってパネル基材12の表面に凹凸形状が形成される。
次に、図7(c)に示すように、クッション材13を覆うように表皮材14を沿わせて配置する。このとき、クッション材13と表皮材14にはそれぞれ接着剤を塗布しておく。
そして、図7(c)の状態としたパネル体11の材料を、プレス型でプレスすることによって、表皮材14を、クッション材13による凹凸形状に沿わせて成形する。これにより、表皮材14がクッション材13の形状に応じて密着する。その結果、表皮材14は、クッション材13の外表面13fと、貫通孔16において外表面13fに直交する内周面16fと、貫通孔16の底部に露出するベースシート18の露出面18fとに沿うよう接着される。これにより、図6(b)に示すように、表皮材14が、クッション材13に形成された複数の貫通孔16からなる凹凸形状に沿い、パネル体11の表面に複数の長円形状の凹部17が形成される。
次に、図4、図5に示すように、フレーム20の外周縁部よりも外周側まで広がっているクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを、パネル基材12の外周縁部を回り込ませて、溝25内側に巻き込む。
そして、溝25に、固定部材30を構成する直線部固定部材30S、コーナー部固定部材30C、支持脚体50を嵌め込んで固定する。
これにより、パネル体11が完成する。
上記したようなパネル体11において、直線部固定部材30Sに形成された保持溝35、パネル基材12のコーナー部12Cにおいてフレーム20およびブラケット22に形成された雌ネジ部29および貫通孔28は、パネル体11に様々なオプション部材(オプション部材)を付加するためのオプション部材取付部として機能する。
以下、保持溝35、雌ネジ部29および貫通孔28を用いたオプション部材の取付例を複数例示する。
図2に示すように、上記したようなパネル体11の下部両端部のコーナー部には、それぞれ、オプション部材として、支持脚体50が取付可能とされている。この支持脚体50は、床面に接地することで、パネル体11を床面上に立設させる。
支持脚体50は、パネル基材12の下部端部12Pで溝25内に収容される下部支持部51と、下部支持部51の一端から上方に延び、パネル基材12の側部下端部12Qで溝25内に収容される側部支持部52と、下部支持部51よりも下方に延びる支持脚部53と、を一体に備えている。
下部支持部51および側部支持部52には、ボルト48が挿通されるボルト挿通孔54が形成されている。このボルト挿通孔54に挿通されるボルト48は、雌ネジ部29および貫通孔28にねじ込まれるようになっている。これにより、支持脚体50が、パネル体11に固定される。
図8は、パネル体11の下部の角部に設けられた支持脚体50における連結構造の一例を示す斜視図である。図9は、パネル体11,11どうしの下部における連結構造を示す断面図である。
図8、図9に示すように、支持脚体50には、オプション部材として、隣接して配置される他のパネル体11と連結するための連結部材55の一端が係止可能とされている。このため、支持脚体50には、下部支持部51よりも下方に膨出した膨出部56が一体に形成されている。
図9に示すように、スリット57の上部には、後述する連結部材55の突起部58Aが挿入される挿入凹部57aが、上方に向けて凹んで形成されている。そして、スリット57の上部において、膨出部56の側面56a側には、挿入凹部57aに隣接して、下方に向けて突出する突起部57bが形成されている。
この係合凹部58Cに、スリット57の突起部57bが嵌め込まれることで、連結部材55と支持脚体50とを、パネル体11,11が隣り合う方向において、容易に位置決めできるようになっている。
図10は、パネル体11,11どうしの上部における連結構造の一例を示す斜視図である。
この図10に示すように、互いに隣接するパネル体11,11どうしは、それぞれの上端部どうしを、オプション部材としての上部連結部材(連結部材)61によって連結することができる。
この上部連結部材61は、コーナーキャップ40に代えて、コーナー部固定部材30Cに取り付けられる。上部連結部材61の両端部61a,61aには、ボルト挿通孔62が形成されている。
また、上部連結部材61の中間部61bの下面側には、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30Cの間隔を規制する間隔規制部63が下方に向けて突出形成されている。間隔規制部63が、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30Cの間に挿入されることで、パネル体11,11どうしの間隔を規制することができる。
このような上部連結部材61によって、互いに隣接するパネル体11,11の上端部どうしを連結するには、以下のようにする。
まず、上部連結部材61を、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30C上に載せる。このとき、上部連結部材61の両端部61a,61aの下面が、コーナー部固定部材30Cの第二直線状部38Bに対し、側部プレート部36,36との間に挿入され、連結プレート部37に突き当てられている。そして、間隔規制部63が、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30Cの間に挿入されることで、パネル体11,11どうしの間隔を規制することができる。より具体的には、間隔規制部63の両側面63a,63aに、コーナー部固定部材30Cの第一直線状部38Aの連結プレート部37を突き当てることで、パネル体11,11どうしの間隔を適正に位置決めできる。この状態で、ボルト挿通孔62に挿通させたボルト64を、貫通孔28を通して雌ネジ部29に締結させることにより、上部連結部材61と、コーナー部固定部材30C、枠材21C(図2参照)、ブラケット22の第二プレート部22b(図2参照)を一体に固定する。これによって、互いに隣接するパネル体11,11の上端部どうしが連結される。
図11は、本実施形態に係るオプション部材として、パネル体11に、このパネル体11をデスク天板150上に固定するための支持脚体50B、50Cを備えた構成を示す斜視図である。図12は、図11に示した支持脚体50B、50Cの斜視図である。
図11に示すように、上記したようなパネル体11の下部両端部には、オプション部材として、支持脚体50B,50Cが設けられている。この支持脚体50B,50Cは、デスク天板150に固定されることで、パネル体11をデスク天板150上に立設させる。
サポートアーム82a,82aの先端部には、それぞれ円板状の当てパッド83pが設けられている。当てパッド83pは、上下方向に中心軸を有してサポートアーム82aにねじ込まれた不図示のネジを有している。当てパッド83pを中心軸周りに回転させることで、その高さが調整可能とされている。
これら側部支持部86、下部支持部85には、不図示のボルト挿通孔が形成されている。側部支持部86、下部支持部85は、図2に示したフレーム20の溝25の底面を形成する基部21eに突き当てて貫通孔28に挿通されたてボルト48により雌ネジ部29に締結固定されている。
また、支持脚体50の下部支持部51,85と側部支持部52,86とが、それぞれパネル基材12の下部端部12Pと側部下端部12Qとに固定されることで、支持脚体50B,50Cのパネル基材12への取付強度が向上する。これによって、パネル体11を、下端部に設けた支持脚体50B,50Cのみでデスク天板150上に強固に固定することが可能となる。
図13は、パネル体11、11どうしを上下方向に連結する構造を示す立断面図である。
図13に示すように、パネル体11の上端部の上方に、他のパネル体11を連結する場合、オプション部材として、上下方向連結部材(連結部材)66を設ける。
上下方向連結部材66は、下方のパネル体11の上部両端部に設けられたコーナー部固定部材30Cの第一直線状部38Aの連結プレート部37と、上方のパネル体11の下部両端部に設けられたコーナー部固定部材30Cの第一直線状部38Aの連結プレート部37とに沿う両端部66a,66aを備えている。両端部66a,66aには、ボルト挿通孔62が形成されている。ボルト挿通孔62に挿通させたボルト64を、貫通孔28を通して雌ネジ部29に締結させることにより、上下方向連結部材66と、コーナー部固定部材30C、枠材21C、ブラケット22を一体に固定する。
また、上下方向連結部材66の中間部66bには、互いに上下に位置するパネル体11,11のコーナー部固定部材30C.30Cの間隔を規制する間隔規制部67が側方に向けて突出形成されている。間隔規制部67が、互いに上下に位置するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30Cの第二直線状部38B、38Bの間に挿入され、両側面63a,63aに、コーナー部固定部材30Cの第一直線状部3BAの連結プレート部37を突き当てることで、パネル体11,11どうしの上下方向の間隔を規制することができる。
このため、上下方向連結部材66は、隣接する他のパネル体11のコーナー部固定部材30Cの第二直線状部38Bの連結プレート部37に沿う端部66cと、互いに隣接するパネル体11,11どうしの間隔を規制する間隔規制部63とが、さらに一体に形成されている。間隔規制部63が、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30Cの間に挿入される。そして、間隔規制部63の側面63aが隣接する他のパネル体11の第一直線状部38Aの連結プレート部37に突き当たることで、パネル体11,11どうしの間隔を規制することができる。
次に、什器の一例としてのソファ100と、パネル体11との連結構造について説明する。
図14は、ソファ100とパネル体11との連結部分の構造を示す側面図である。図15は、図14の要部の拡大図である。図16は、ソファ100とパネル体11との連結部分の構造を示す断面図である。図17は、ソファ100とパネル体11とを連結する什器上連結ブラケット(ブラケット)171の斜視図である。
次に、デスク天板(天板)300とパネル体11との連結構造について説明する。
図20は、デスク天板300とパネル体11との連結部分の構造を示す側面図である。図21は、デスク天板300とパネル体11との連結部分の構造を示す平面図である。図22は、デスク天板300の前部とパネル体11との連結部分の構造を示す立断面図である。図23は、デスク天板300の後部とパネル体11との連結部分の構造を示す平断面図である。
支持脚連結ブラケット91は、溶接等により支持脚302の下端部の側面に一体に固定される固定部92と、固定部92の端部から延びる延長部93と、を有している。支持脚連結ブラケット91は、さらに、延長部93の上端部から水平方向に屈曲し、パネル体11の下端部に沿って配置される下端壁94と、下端壁94から上方に向かって延び、パネル基材12の溝25に設けられた直線部固定部材30Sの側部プレート部31に沿って延びる側壁部95と、側壁部95の上端から水平方向に延びる係止部96と、を有している。
係止部96には、貫通孔96Aが形成されている。この貫通孔96Aから挿通されたボルト97が、パネル体11の枠材21Dに固定された直線部固定部材30Sの保持溝35内に設けられ、雌ねじが形成されたベース部78に螺合されている。このようにしてパネル体11の下部に固定された支持脚連結ブラケット91により、支持脚302が保持されている。
天板支持ブラケット311は、二つのパネル体11,11の連結部に設けられている。
ここで、図23に示すように、パネル体11,11同士の連結部分においては下部連結部材55(図8、図9参照)および上部連結部材61(図10参照)を介して連結された状態で、パネル体11の端部、つまりパネル体11の表面の表皮材14どうしが当接している。一方で、直線部固定部材30Sの側部プレート部31の端部同士は、互いに離間して配置されている。
そして、管状材312は、その下端部が、図8に示した連結部材55に連結されている。この連結部材55は、両側のパネル体11,11にそれぞれ設けられた支持脚50に連結されている。したがって、管状材312は、支持脚50を介して床面上に間接的に支持されている。なお、管状材312は、支持脚50を介さずに床面に接地させ、床面に直接支持されているようにしてもよい。
ここで、オプション部材を取り付けるための溝25が、パネル基材12の表面ではなく外周端部に形成されているため、オプション部材がパネル体11の表面に露出するのを最小限に抑え、美観を損なうのを防ぐ。
また、支持脚体50,50B,50Cも、その一部がパネル体11の溝25に収まることで、支持脚体50,50B,50Cが露出するのを最小限に抑えることができる。
さらに溝25は、基材21の上面と両側面とに連続して形成されて、上面の溝25と両側面の溝25とが連続する部分にコーナー部固定部材30Cが設けられている。これにより、パネル体11の上面、両側面のいずれの位置においても、オプション部材が取付可能となる。
このようにして、支持脚体50の下部支持部51と側部支持部52とが溝25内に収容されることで、支持脚体50の取付部が露出せず、見栄えを向上させることができる。
さらに、表皮材14は、溝25内で固定部材30により固定されるため、固定部材30がパネル体11の外周部に露出するのを抑えることができる。
これにより、パネル体11の外観を、柔軟な、有機的な印象とすることができる。
このようにして、表皮材14によって覆われた部分に凹部17が形成されるので、パネル体11の意匠性が高まる。
これにより、形成された凹部17は、クッション材13の角部16vが表皮材14によって圧縮方向に弾性変形している。このため、表皮材14が角部16vに突き当たった部分で角部16vの反発力によって押圧される。したがって、凹部17の形状が維持されるとともに、表皮材14がクッション材13の外表面13fに沿った方向で図6(b)中に矢印Tで示す方向に伸長され、表皮材14が弛むのを抑えることができる。
このようにして、意匠性に優れたパネル体11を低コストで提供することが可能となる。
これにより、パネル基材12の表面に凹凸形状を形成することができる。
クッション材13の大きさを、パネル基材12の表面の大きさよりも小さくすれば、クッション材13の外周縁部の角部16vによって、パネル基材12の表面に凹凸形状を形成することができる。この場合、凹凸形状を設計通りに形成するには、クッション材13を、パネル基材12の表面に対して正確に位置決めする必要がある。これに対し、クッション材13自体に、貫通孔16を形成すると、パネル基材12表面に沿ってクッション材13を配置するのみで、凹凸形状を正確に実現できる。これにより、凹凸形状のデザインの自由度が高まる。
これにより、クッション材13を貫通しない凹部によって凹凸形状を形成する場合に比較し、表皮材14によって覆われた部分に形成される凹部17が、段差の大きなダイナミックなものとなり、意匠性が高まる。
また、クッション材13は、一般的に、スポンジ状の多孔質材等によって形成される。このような場合、クッション材13と表皮材14との接触面積が小さく、接着強度が確保しにくい。これに対し、表皮材14が貫通孔16の内方でパネル基材12の表面に直接接着されることで、表皮材14とクッション材13とが面状に接着される。したがって、表皮材14がクッション材13に接着されている部分に比較し、表皮材14が強固に接着される。これによって、時間の経過とともに表皮材14が剥がれるのを防ぎ、形状を長期間にわたって安定して維持することができる。
これにより、表皮材14が、張りのある状態となり、意匠性が高まる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態においては、パネル基材12の外周部の全周にわたって溝25を形成するものとしたが、これに限るものではなく、周方向の少なくとも一部に溝25が形成されていれば良い
さらに、パネル体11に装着するオプション部材は、上記実施形態に例示したものに限らない。例えば、照明装置や、物品を載せるトレー、モニタ装置をはじめ、その他の様々な物品を、オプション部材として溝25に直接、またはブラケットを用いて間接的に装着することが可能である。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
11 パネル体
11s 外周端部
12 パネル基材(基材)
13 クッション材(軟性材)
13e,14e 外周端部
13v 角部
14 表皮材
15 芯材
15a 外周端面
16 貫通孔
16v 角部
17 凹部(凹凸部)
18 ベースシート
20 フレーム
21A,21B,21C,21D 枠材
22 ブラケット
25 溝
28 貫通孔(オプション部材取付部)
29 雌ネジ部(オプション部材取付部)
30 固定部材
31 側部プレート部
32 連結プレート部
34 突条
35 保持溝(オプション部材取付部)
50,50B,50C 支持脚体
55 連結部材(オプション部材)
61 上部連結部材(連結部材、オプション部材)
66 上下方向連結部材(連結部材)
91 支持脚連結ブラケット(ブラケット、オプション部材)
100 ソファ(什器)
150 デスク天板
171 什器上連結ブラケット(ブラケット、オプション部材)
181 什器下連結ブラケット(ブラケット、オプション部材)
300 デスク天板(天板)
302 支持脚
311 天板支持ブラケット(ブラケット、オプション部材)
Claims (8)
- パネル状の基材と、
前記基材の少なくとも上面および両側面に沿って設けられ、該基材の内方に向けて凹んだ溝と、
前記溝に設けられ、オプション部材が装着可能なオプション部材取付部と、を備えていることを特徴とするパネル体。 - 前記溝は、前記基材の上面と前記基材の側面とに連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパネル体。
- 前記オプション部材は、上下方向または横方向に隣接して配置された他のパネル体と連結する連結部材、または前記基材を支持する支持脚体の少なくともいずれか一方であることを特徴とする請求項1または2に記載のパネル体。
- 前記オプション部材は、作業面を形成する平板状の天板、什器の少なくとも一種に連結されるブラケットであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のパネル体。
- 前記基材の少なくとも一面側を覆い、外周端部が前記基材の外周縁部で前記溝の内側に巻き込まれた表皮材をさらに備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のパネル体。
- 前記溝内に嵌め込まれ、前記溝内周面との間に前記表皮材を挟み込む固定部材を備え、
前記オプション部材取付部が、前記固定部材に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のパネル体。 - 前記基材と前記表皮材との間に設けられた軟性材をさらに備えていることを特徴とする請求項5または6に記載のパネル体。
- 前記軟性材の外周端部が、前記表皮材とともに、前記基材の外周縁部で前記溝の内側に巻き込まれていることを特徴とする請求項7に記載のパネル体。
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