JP2015075746A - 偏光部材、眼鏡レンズ、偏光サングラス、ならびにコンバイナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の偏光部材(1)は、基材(2)の表面(2a)に設けられた非偏光部(3)と、偏光部(4)とを有し、非偏光部(3)は、偏光度が5未満であり、透過率が50%以上であり、偏光部(4)は、偏光度が90以上であり、透過率が50%以下であり、非偏光部(3)の面積をA、偏光部(4)の面積をBとしたとき、面積Aの比率{[A/(A+B)]×100%}は、10%以上90%以下であることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
Tpa=[Tpave−(1−P/100)×Tp]/P×100
Tsa=[Tsave−(1−P/100)×Ts]/P×100
透過率=(Tpa+Tsa)/2
偏光度=[(Tpa−Tsa)/(Tpa+Tsa)]×100
旭化成イーマテリアルズ株式会社製のワイヤグリッド反射型偏光フィルム(WGF)を用いた。ワイヤグリッド反射型偏光フィルムのP偏光透過率(Tp)は90%であり、S偏光透過率(Ts)は0.1%であり、P偏光反射率(Rp)は5%であり、S偏光反射率(Rs)は91%であった。断面FE―SEM観察によるアルミニウム金属層の厚み(偏光部の厚み)H1は180nmであり、アクリル系紫外線硬化樹脂の偏光凹凸パタン層の厚みH2は800nmであった(図12参照)。
100mm×100mmに裁断した参照例のワイヤグリッド反射型偏光フィルム(旭化成イーマテリアルズ株式会社製)を下記条件のレーザマーカー装置により、ピッチPが0.1mmで、格子角θが0°のピッチデザイン(図10参照)でアルミニウム金属層上にレーザ照射を施し、レーザ加工を施した部分に非偏光部を形成した(図6参照)。非偏光部の深さH4は100nmであった(図6参照)。
レーザマーカー装置は、Spectra−Physics社製 ExplorerXP532−5のレーザ発振器を搭載した株式会社テクニー製のガルバノスキャナ(集光レンズは、f=528.3mm fθレンズ)仕様である。レーザ光の波長は、532nm(YVO4)でレーザの出力条件は、以下の条件で実施した。
・周波数:80kHz
・FPS:12500ns
・電流値:58%
Tpave=88%
Tsave=40%
Rpave=8%
Rsave=52%
透過率:64%
反射率:30%
Tp=90%
Ts=0%
Rp=5%
Rs=91%
透過率:45%
偏光度:99.9
Tpa=[Tpave−(1−P/100)×Tp]/P×100
Tsa=[Tsave−(1−P/100)×Ts]/P×100
透過率=(Tpa+Tsa)/2
偏光度=[(Tpa−Tsa)/(Tpa+Tsa)]×100
Tpa= 86%
Tsa= 83%
透過率:=85%
偏光度:=1.8
ピッチPを0.2mmとした以外は実施例1と同様とした。
[実施例3]
ピッチPを0.4mmとした以外は実施例1と同様とした。
[実施例4]
ピッチPを0.32mmとし、線幅Lを40μmとした以外は実施例1と同様とした。
[実施例5]
ピッチPを0.6mmとし、線幅Lを75μmとした以外は実施例1と同様とした。
[実施例6]
ピッチPを0.72mmとし、線幅Lを90μmとした以外は実施例1と同様とした。
[実施例7]
ピッチPを0.84mmとし、線幅Lを105μmとした以外は実施例1と同様とした。
[実施例8]
ピッチPを1.68mmとし、線幅Lを210μmとした以外は実施例1と同様とした。
偏光層の厚みが25μmである日東電工株式会社製の光吸収型偏光板TEGQ1465DUARC9を用いた。そして表1に示す格子状にて非偏光部を形成した。このときのレーザマーカー加工の条件は、電流値を90%にした以外、実施例1と同様とした。なおレーザマーカー加工による非偏光部の線幅は25μmであった。以下に示す表1には、参照例1、実施例1〜実施例9の光学性能の実験結果が掲載されている。
100mm×100mmに裁断した旭化成イーマテリアルズ株式会社製のワイヤグリッド反射型偏光フィルム(WGF)を用いた。ワイヤグリッド反射型偏光フィルムのP偏光透過率(Tp)は90%であり、S偏光透過率(Ts)は0.1%であった。
比較例で使用される上記のワイヤグリッド反射型偏光フィルム(WGF)を、図13に示すように、部分的にCO2レーザ加工機(株式会社ムサシノキカイ製)を用いて打ち抜いた。打ち抜いた部分70は上面から下面にかけて貫通する貫通孔となっている。以下に示す表2には、比較例1〜比較例4の光学性能の実験結果が掲載されている。
2 基材
3、11、29、35 非偏光部
4、28、36 偏光部
5、12 接合層
11a、11b 変性層
21、39、40 保持基材
22 樹脂基材
23 格子状凸部
27 金属層
37 偏光フィルム
50 眼鏡レンズ
55 偏光サングラス
60 画像表示装置
62 コンバイナ
Claims (13)
- 基材表面に設けられた非偏光部と、偏光部とを有し、
前記非偏光部は、偏光度が5未満であり、透過率が50%以上であり、
前記偏光部は、偏光度が90以上であり、透過率が前記非偏光部よりも低く且つ50%以下であり、
前記非偏光部の面積をA、前記偏光部の面積をBとしたとき、前記面積Aの比率{[A/(A+B)]×100%}は、10%以上90%以下であることを特徴とする偏光部材。 - 基材表面に設けられた非偏光部と、偏光部とを有し、
前記非偏光部は、前記偏光部よりも偏光度が低いとともに透過率が高く、
前記非偏光部は、前記偏光部を変性あるいは昇華させてなることを特徴とする偏光部材。 - 前記偏光部材の偏光透過率は、45%よりも大きく、前記偏光透過率と反射率とを足して80%以上95%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の偏光部材。
- 前記偏光透過率は、50%以上であり、前記偏光透過率と前記反射率とを足して90%以上95%以下であることを特徴とする請求項3に記載の偏光部材。
- 前記非偏光部及び前記偏光部の少なくとも一方が、前記基材表面に線状で形成されており、最大線幅が200μm以下であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の偏光部材。
- 前記偏光部は、基材表面に形成された凸部と、前記凸部の少なくとも一部を覆う金属層と、を備えた領域であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の偏光部材。
- 前記非偏光部は、前記金属層が形成されておらず前記凸部が変性した領域、あるいは前記凸部が昇華した領域であることを特徴とする請求項6に記載の偏光部材。
- 前記偏光部の厚みが50μm以下であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の偏光部材。
- 前記非偏光部及び前記偏光部が一体的に形成された樹脂基材と、前記樹脂基材の裏面側に設けられた保持基材とを備えることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の偏光部材。
- 前記非偏光部及び前記偏光部は、保持基材の表面に形成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の偏光部材。
- 請求項1ないし10のいずれかに記載された前記偏光部材を用いて作製されたことを特徴とする眼鏡レンズ。
- 請求項1ないし10のいずれかに記載された前記偏光部材を用いて作製されたことを特徴とする偏光サングラス。
- 請求項1ないし10のいずれかに記載された前記偏光部材を用いて作製され、画像表示装置用として用いられることを特徴とするコンバイナ。
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